JPH0522883U - 電磁サスペンシヨン装置 - Google Patents
電磁サスペンシヨン装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きな電磁力(駆動力)が得られると共に、
発熱部の昇温を防止できる電磁サスペンション装置の提
供。 【構成】 コイル3を挟んで磁界B1 ,B2 が形成され
る部位にオイルを充填した。
発熱部の昇温を防止できる電磁サスペンション装置の提
供。 【構成】 コイル3を挟んで磁界B1 ,B2 が形成され
る部位にオイルを充填した。
Description
【0001】
本考案は、電磁アクチュエータを有した電磁サスペンション装置に関する。
【0002】
従来、電磁アクチュエータを有した電磁サスペンション装置として、例えば、 特開平2−37016号公報に記載されたものが知られている。
【0003】 この従来装置は、車体と車輪との間に、シリンダ状に形成されて車体側に固定 された外筒と、この外筒内を摺動可能に設けられて車輪側に取り付けられたロッ ドとを有したサスペンションユニットが設けられ、前記外筒内でロッドの外周に は永久磁石が固定され、かつ、該永久磁石と対向する外筒の内周側にコイルが固 定されると共に、永久磁石の外周と外筒の内周との間に形成される環状の空隙に 強い磁界を形成するために、前記外筒とロッドで磁路を構成させた構造となって いた。
【0004】 そして、コイルへの通電の向き及び電流を制御することで、コイル及び磁界の 方向と直交するサスペンションユニットのストローク方向に電磁力(駆動力)を 発生させ、例えば、車高を一定に保つような制御を行なう。
【0005】
しかしながら、このような従来の電磁サスペンション装置は、上述のように、 磁界が磁気透磁率の低い空隙(空気)中に形成されるようになっているため、コ イルを横切る磁界の磁束密度が小さくなり、これによって、大きな電磁力(駆動 力)を得ることができないという問題があった。
【0006】 また、従来の電磁サスペンション装置では、摺動部で発生する摩擦熱やコイル から発生する熱等による冷却手段を特に備えていないため、温度が上昇すること がある。
【0007】 本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、大きな電磁力(駆動力)を 得ることができると共に、昇温を防止することができる電磁サスペンション装置 を提供することを目的としている。
【0008】
本考案では、前記目的を達成するために、車体と車輪との間に介在されたサス ペンションユニットが、相対移動可能に形成された車体側部材と車輪側部材とで 形成され、前記車体側部材と車輪側部材との一方が、磁路を形成すべく磁性体で 形成されると共に、相対移動方向に沿った間隙部を挟んで対向する両磁性部材に より二重構造に形成され、かつ、他方の部材が、相対移動可能に間隙部内に挿入 され、前記二重構造部分に、間隙部内に相対移動方向と交差する方向の磁界を形 成する磁界形成部が形成され、前記間隙部に挿入された側の部材の少なくとも磁 界が形成される間隙部内に配置される部位に、前記相対移動方向及び前記磁界方 向と交差する向きにコイルが巻かれ、前記間隙部内で少なくとも磁界が形成され る部位に液体が充填されている手段とした。
【0009】
本考案の電磁サスペンション装置では、磁界内にあるコイルに通電すると、コ イル及び磁界の方向と交差するサスペンションユニットのストローク方向に沿っ た駆動力(電磁力)が生じ、従って、この駆動力により、電磁サスペンション装 置は伸長したり短縮したりする。
【0010】 よって、前記駆動力を電磁サスペンション装置に対する入力に抗するように作 用させて、外部入力による電磁サスペンション装置のストロークを抑制させ、こ れにより、車高を一定に保つような制御が行なわれる。
【0011】 ところで、本考案の電磁サスペンション装置では、コイルが挿入される間隙部 内で少なくとも磁界が形成される部位に、空気に比べて磁気透磁率の高い液体が 充填されていることから、コイルを横切る磁界の磁束密度が大きくなり、これに より、大きな駆動力(電磁力)を得ることができる。
【0012】 また、間隙部に充填された液体が冷却水の役目も果たすことから、摺動部で発 生する摩擦熱やコイルの発生熱が冷却され、これにより、発熱部の昇温を防止す ることができる。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0014】 図1は、本考案実施例の電磁サスペンション装置の構成を示す全体図である。 この図において、Sはサスペンションユニットを示している。このサスペンショ ンユニットSは、車体側に連結される車体側部材1と、車輪側に連結される車輪 側部材2とを有している。
【0015】 前記車体側部材1は、図示のようにシリンダチューブ11とリザーバチューブ 12とで、内外二重の円筒構造に形成されている。即ち、前記シリンダチューブ 11は、その下端部にガイド部材13が設けられると共に、上端部にはベース1 4が設けられていて、内部にはオイル等の液体が充填されている。
【0016】 前記シリンダチューブ11内は、このシリンダチューブ11内に摺動自在に設 けられた車輪側部材2の一部を構成するピストン21により上部室Aと下部室B とに画成されている。
【0017】 前記リザーバチューブ12は、シリンダチューブ11の外周に環状空間Dを形 成すると共に、その下端部が前記ガイド部材13の外周及びこのガイド部材13 の下部に設けられたパッキングランド15の外周に嵌合されてその下端開口縁部 がカシメられ、また、その上端部はシリンダチューブ11の上端より上方まで延 在されていて、その上端開口部がその内周に螺合された天蓋部材16により閉塞 されることにより、ベース14の上部に封入気体による圧力下に所望量のオイル が充填されたリザーバ室Cが形成されている。また、リザーバチューブ12の中 間部内周には環状スペーサ17が螺合され、この環状スペーサ17の内周に前記 ベース14の外周及びシリンダチューブ11の上端外周が嵌入固定されている。 そして、前記スペーサ17には、リザーバ室Cと環状空間Dとの間を連通する連 通路が形成されていて、この環状空間D内にもオイルが充填されるようになって いる。
【0018】 尚、前記パッキングランド15にはオイルシール15aが設けられている。
【0019】 また、前記天蓋部材16の上面中心部には車体側への取付用スタッド18が突 出形成されており、この取付用スタッド18に対しナット4で締結されたアッパ インシュレータ5を介して車体側部材1が車体側に取り付けられるようになって いる。即ち、前記アッパインシュレータ5は、その外周側が車体側に固定される 環状のブラケット5aと、このブラケット5aの中心穴内周縁部に装着されたラ バーブッシュ5bとで構成され、このラバーブッシュ5bの中心穴に前記スタッ ド18を挿通した状態でナット4による締結が行なわれている。そして、前記ブ ラケット5aの外周部下面側に溶着したラバーによりアッパスプリングシート5 cが形成されている。
【0020】 前記ベース14には、リザーバ室Cと上部室Aとを連通する圧側連通路14a と伸側連通路14bとが穿設されていて、圧側連通路14aのリザーバ室C側開 口部には圧側減衰バルブ14cが設けられ、また、伸側連通路14aの上部室A 側開口部には伸側減衰バルブ14dが設けられている。
【0021】 前記ピストン21には、図1の要部拡大図である図2に示すように、上部室A と下部室Bとを連通する圧側連通路21aと伸側連通路21bとが穿設されてい て圧側連通路21aの下部室B側開口部には圧側減衰バルブ21cが設けられ、 また、伸側連通路21bの上部室A側開口部には伸側減衰バルブ21dが設けら れている。
【0022】 ちなみに、サスペンションユニットSがストロークすると、各室A,B,C間 をオイルが流通し、その際に流通が減衰手段を構成する各減衰バルブ14c,1 4d,21c,21dで制限されることで減衰力が発生する。
【0023】 このように、この実施例では、前記シリンダチューブ11とアウタチューブ1 2とベース14とピストン21及びピストンロッド22等で、液圧緩衝器Pを形 成している。
【0024】 一方、前記車輪側部材2は、前記ピストン21と、このピストン21を上端に 締結したピストンロッド22と、前記リザーバチューブ12の外周に微小な隙間 を有して設けられたアウタチューブ23とを備えている。即ち、前記アウタチュ ーブ23は下端部に底部を有した有底円筒状に形成され、この底部に前記ピスト ンロッド22の下端が固定され、また、ピストンロッド22の下端には車輪側へ の取付用アイ24が固定されている。
【0025】 また、図2にその詳細を示すように、前記シリンダチューブ11内におけるピ ストンロッド22の外周には、強磁性体より成る磁性内筒部(磁性部材)25が 装着されている。そして、この磁性内筒部25と半径方向に対向する位置のアウ タチューブ23の上端には、強磁性体より成る磁性外筒部(磁性部材)26が装 着されている。即ち、アウタチューブ23の上端には、他の部分よりは大径の下 部シールハウジング27bが一体に形成されていて、このシールハウジング27 bの上端内周側に前記磁性外筒部26の下端外周が螺合され、この磁性外筒部2 6の上端外周には上部シールハウジング27aが螺合されている。そして、前記 両シールハウジング27a,27b内には、このシールハウジング27a,27 bとリザーバチューブ12との間をそれぞれシールするオイルシール28a,2 8bが挿入されていて、この両オイルシール28a,28bによりリザーバチュ ーブ12と磁性外筒部26との間に潤滑オイルを充填したオイル室Eが形成され ている。
【0026】 また、前記磁性内筒部25には、両室A,B間を連通する軸方向の流路25a が形成されている。尚、前記車輪側部材2を構成する部材の内で、前記磁性内筒 部25及び磁性外筒部26以外の部材は非磁性体で形成されている。
【0027】 また、前記磁性外筒部26の内周面には、中央部に所定の間隔Hを保持して上 部外側永久磁石2aと下部外側永久磁石2bを設けると共に、磁性内筒部25の 外周面には、中央部に所定の間隔Hを保持して上部内側永久磁石2cと下部内側 永久磁石2dを設けることによって、上部外側永久磁石2aと上部内側永久磁石 2c、及び、下部外側永久磁石2bと下部内側永久磁石2dとの間に上部磁界形 成部2e及び下部磁界形成部2fが形成されている。そして、前記磁性外筒部2 6の内周面で、両外側永久磁石2a,2b間位置には、リザーバチューブ12の 外周面に当接して摺動するベアリング29が設けられている。
【0028】 前記各永久磁石2a,2b,2c,2dは、それぞれ円周方向に4つに分割さ れ、磁界方向が車体側部材1を挟んで半径方向となるように、両永久磁石2a, 2b,2c,2dの極性方向が設定されている。そして、上部磁界形成部2eと 下部磁界形成部2fの磁界方向が互いに逆向きとなるように、この実施例では、 上部外側永久磁石2aと上部内側永久磁石2cは内周側がそれぞれN極で、下部 外側永久磁石2bと下部内側永久磁石2dは内周側がそれぞれS極になるように 設定されている。即ち、前記磁性外筒部26及び磁性内筒部25が強磁性体で形 成されているため、前記各永久磁石2a,2b,2c,2dにより、図中一点鎖 線で示す磁路Kが形成され、この上下両磁界形成部2e,2fにあっては、半径 方向であって、かつ、互いに逆方向の磁界B1 ,B2 が形成されている(図2参 照)。
【0029】 前記磁性外筒部26には、その外周に形成されたねじ部26aに対し、ロアス プリングシート31及びこのロアスプリングシート31を任意の位置で固定する ロックナット32が螺合されている。そして、前記アッパスプリングシート5c とロアスプリングシート31との間にサスペンションスプリング33が介装され ている。
【0030】 また、前記車体側部材1を構成するシリンダチューブ11とリザーバチューブ 12との間に形成された環状空間D内にはコイル3が設けられている。このコイ ル3は、車体側・車輪側両部材1,2の相対移動方向に沿って複数に分割され、 この分割された各コイル3aは、単体の長さが、前記上部外側永久磁石2a(上 部内側永久磁石2c)と下部外側永久磁石2b(下部内側永久磁石2d)との間 に形成された間隔Hより短く形成されている。
【0031】 また、前記各コイル3a相互間位置には、ストロークセンサ7としてのホール 素子(図示せず)が取り付けられている。このホール素子は、コイル3と共に両 磁界形成部2e,2f内を相対移動することにより、磁界B1 ,B2 の磁束に感 応してその出力電圧を変化させるもので、この出力電圧を検出することにより、 磁界形成部2e,2fに対する各コイル3aの位置、即ちサスペンションユニッ トSのストローク位置を検出するようになっている。
【0032】 前記コイル3は、制御回路6に接続されている。この制御回路6は、各コイル 3aの端子間に通電したり、短絡させたりすることが可能に形成され、さらに、 この通電時及び短絡時に、これらコイル3aに対して可変抵抗を接続するように 構成されている。
【0033】 ちなみに、各コイル3aを短絡させた場合には、サスペンションユニットSが ストロークすると、両磁界形成部2e,2fの磁界B1 ,B2 を横切る向きにコ イル3が移動することで、コイル3に相対速度に比例した誘導電流が生じ、この 誘導電流が可変抵抗により電力消費することで、移動エネルギーが減少するもの で、即ち、減衰力が得られる。
【0034】 一方、コイル3を通電駆動させた場合、両磁界形成部2e,2fの磁界B1 , B2 を横切る向きに通電が成されることで、通電の向き強さに応じて、サスペン ションユニットSの伸方向に駆動力が作用したり圧方向に駆動力が作用したりす る。即ち、通電される電流値に比例した制御力が得られる。
【0035】 このように、この実施例では、前記コイル3と各永久磁石2a,2b,2c, 2d等で、電磁アクチュエータTを形成している。
【0036】 また、前記制御回路6には、前記各ストロークセンサ7からの入力信号に基づ き、サスペンションユニットSのストローク位置に応じて各コイル3aに対する 通電を個別的にON−OFFさせると共にその通電方向を切換制御する通電切換 手段6aを備えている。この通電切換手段6aは、両磁界B1 ,B2 内にあるコ イルにだけ通電するような制御が行なわれると共に、両磁界B1 ,B2 の方向が 互いに逆方向になることから、両磁界形成部2e,2fにおける駆動力の作用方 向を一致させるために、各コイル3aのうち、上部磁界形成部2eの磁界B1 中 にあるコイルと下部磁界形成部2fの磁界B2 中にあるコイルとの通電方向が互 いに逆方向になるように各コイル3aへの通電がなされると共に、サスペンショ ンユニットSのストローク位置に応じて各コイル3aへの通電方向の切り換え制 御がなされるものである。
【0037】 また、前記制御回路6は、加速度センサ8と、前記ストロークセンサ7及び荷 重センサ9からの入力に基づき制御を行うようになっている。前記加速度センサ 8は、車体に取り付けられて車体の上下方向加速度を検出するもので、上下方向 の車体速度を求めるために設けられている。前記荷重センサ9は、サスペンショ ンユニットSからの入力荷重を検出するもので、車体側と車輪側との相対速度を 求めるために設けられている。そして、制御回路6の演算部では、ストロークセ ンサ7からの入力に基づき、車両姿勢を一定に保つ制御を行うと共に、加速度セ ンサ8及び荷重センサ9からの入力信号に基づき減衰力制御を行う構成となって いる。
【0038】 尚、図において、34はリバウンドストッパ、35はリバウンドラバー、36 はバンパラバーを示す。
【0039】 次に、実施例の作用について説明する。
【0040】 上述した構成の電磁サスペンション装置は、自動車の4輪のそれぞれと車体と の間に設け、また、制御回路6及び各センサ7,8,9も、1つのサスペンショ ンユニットS毎に設けて使用するものである。
【0041】 まず、液圧緩衝器Pの作用を説明する。
【0042】 (イ)圧側行程時 サスペンションユニットSがストロークすると、圧側工程時には、上部室Aが 縮小し、下部室Bが拡大される。従って、この場合、上部室Aのオイルは、ピス トン21の圧側連通路21aを通り、圧側減衰バルブ21cを開弁すると共に、 流路25aを経由して下部室Bへ流入し、この両室A,B間のオイルの流通が圧 側減衰バルブ21cで制限されることで減衰力が発生する。
【0043】 さらに、圧側行程時には、シリンダチューブ11内に侵入するピストンロッド 22の体積分のオイルが、上部室Aからベース14の圧側連通路14aを通り、 圧側減衰バルブ14cを開弁してリザーバ室Cへ流入し、この両室A,C間のオ イルの流通が圧側減衰バルブ14cで制限されることで減衰力が発生する。
【0044】 (ロ)伸側行程時 サスペンションユニットSがストロークすると、伸側工程時には、下部室Bが 縮小し、上部室Aが拡大される。従って、この場合、下部室Bのオイルは、流路 25a及びピストン21の伸側連通路21bを通り、伸側減衰バルブ21dを開 弁して上部室Aへ流入し、この両室B,A間のオイルの流通が伸側減衰バルブ2 1dで制限されることで減衰力が発生する。
【0045】 さらに、伸側行程時には、シリンダチューブ11内から退出するピストンロッ ド22の体積分のオイルがリザーバ室Cからベース14の伸側連通路14bを通 り、伸側減衰バルブ14dを開弁してへ上部室Aへ流入し、この両室C,A間の オイルの流通が伸側減衰バルブ14dで制限されることで減衰力が発生する。
【0046】 次に、電磁アクチュエータTの作用を説明する。
【0047】 (イ)減衰力制御時 車両の走行状況に応じ、サスペンションユニットSにおいて減衰力を発生させ る場合には、各コイル3aを短絡させる。そうすると、車体側部材1と車輪側部 材2との相対速度に応じて、即ち、上下両磁界形成部2e,2fを通過するコイ ル3の速度に正比例して、減衰力が生じる。
【0048】 このように、減衰力制御を行う場合には、コイル3に通電することはなく、即 ち、全く電力消費することなく減衰力を得ることができる。
【0049】 (ロ)姿勢制御時 姿勢制御を行う際には、各センサ7〜9からの入力に基づいて得られる車両状 況に応じてコイル3に通電し、サスペンションユニットSの軸方向上向きや下向 きに駆動力を発生させて、姿勢制御を行う。この場合、通電の向き及び電力によ り、駆動力の向き及び強さが変化する。
【0050】 このような、駆動力を、例えば、車高変化を打ち消す向きに発生させることに より、車高を一定させることができる。また、駆動力を、サスペンションユニッ トSを介して車体へ伝達される路面入力を打ち消す向きに発生させることで、車 体への路面入力をキャンセルして一定した車体姿勢が得られる。
【0051】 以上説明したように、本考案実施例装置では、液圧緩衝器Pに電磁アクチュエ ータTを並列に組み込んだ構成としたことで、大きな衝撃入力による電磁サスペ ンション装置の破損を防止することができると共に、電磁アクチュエータのみを 備えたものに比べ、電力消費量を低減できるという特徴を有している。
【0052】 また、本考案実施例装置では、シリンダチューブ11とピストン21及びピス トンロッド22等で構成される液圧緩衝器Pを基本構成とし、電磁アクチュエー タTを構成するコイル3をシリンダチューブ11側に設け、かつ、半径方向の磁 界B1 ,B2 を形成する両内側永久磁石2c,2d及び磁性内筒部25をシリン ダチューブ11内であるピストンロッド22に設ける構成としたことで、シリン ダチューブ11として十分な直径を確保しつつ電磁アクチュエータTをコンパク トに組み込むことができ、これにより、装置のコンパクト化が可能で車載する上 でスペースの自由度が高くなるという特徴を有している。
【0053】 また、本実施例装置では、磁界B1 ,B2 が形成される外側永久磁石2a,2 bと内側永久磁石2c,2dとの間が、オイル室Eに充填された潤滑オイルとシ リンダチューブ11内及び環状空間D内に充填されたオイルで常に満たされた状 態となるため、空隙が形成される場合に比べ、磁界B1 ,B2 の磁気透磁率が高 くなり、これにより、コイル3を横切る磁界B1 ,B2 の磁束密度が大きくなっ て大きな駆動力(電磁力)を得ることができるという特徴を有している。
【0054】 また、上述のように、磁界B1 ,B2 が形成される部分のコイル3がオイル中 に浸された状態となることから、このオイルの冷却作用により、摺動部で発生す る摩擦熱やコイルから発生する熱が冷却され、これにより、同部分の昇温を防止 することができるという特徴を有している。
【0055】 また、本考案実施例装置では、磁性外筒部26の内周面で、両外側永久磁石2 a,2b間位置に、リザーバチューブ12の外周面に当接してその摺動を案内す るベアリング29が設けられたことで、横力に対する耐久性を高めることができ ると共に、このベアリング29は、オイル室Eに充填された潤滑オイルにより常 に潤滑されることから摺動フリクションを低く抑えことができるという特徴を有 している。
【0056】 また、減衰力制御や姿勢制御を行うにあたり、本考案実施例装置では、コイル 3を挟んで対向する磁性内筒部25及び磁性外筒部26と、この両者の両対向面 に相対移動方向に分離されると共にコイル3を挟んで互いに逆方向の磁界B1 , B2 を形成すべく互いに対向する2組の磁石(上部外側永久磁石2a,下部外側 永久磁石2b,上部内側永久磁石2c,下部内側永久磁石2d)とで、2つの磁 界B1 ,B2 を巡る磁路Kを形成し、かつ、複数に分割された各コイル3aへの 通電方向を、一方の磁界B1 と交差するコイルと他方の磁界B2 と交差するコイ ルとで互いに逆方向になるように切り換える通電切換手段6aを備えた構成とし たため、サスペンションユニットSのストロークを大きくする場合でも磁路Kを 長くする必要性がなく、従って、ストロークの大小に拘らず一定の十分な制御力 を得ることができるという特徴を有している。
【0057】 また、実施例では、複数に分割された各コイル3aの内、制御力(駆動力)を 発生するために必要なコイル部分だけに通電するように制御することで、消費電 力を節約することができるという特徴を有している。
【0058】 また、本考案実施例装置では、サスペンションユニットSのストローク位置を 検出するためのストロークセンサ7として、ホール素子等の磁束センサを用いる ことで、サスペンションの基本長を長くすることなしにサスペンションユニット Sのストローク位置を検出することができ、これにより、車載する上でスペース の自由度が高くなるという特徴を有している。
【0059】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、本考案の具体的な構成は これらの実施例に限られるものではなく、例えば、実施例では、上下2組の磁界 形成部間で磁路を形成するようにする場合を示したが、1組の磁界形成部と磁性 部材とで磁路を形成するようにすることもできる。
【0060】 また、実施例では、液圧緩衝器に電磁アクチュエータを並列に組み込んだ構成 としたが、電磁アクチュエータのみの構成とすることもできる。
【0061】 また、実施例では、永久磁石のみで磁界を形成するようにしたが、電磁石によ り磁力を補強することもできる。
【0062】 また、実施例では、充填する液体としてオイルを例にとったが、その他に、水 等の空気に比べて磁気透磁率の高い液体であればその目的を達成することが可能 である。
【0063】 また、ストローク位置によって各コイルの巻き数を相違させることにより、ス トローク位置によってその制御力を任意に変化させることができる。
【0064】
以上説明してきたように、本考案の電磁サスペンション装置では、コイルが挿 入される間隙部内で少なくとも磁界が形成される部位に、空気に比べて磁気透磁 率の高い液体を充填した構成としたため、コイルを横切る磁界の磁束密度を大き くすることができ、これにより、大きな駆動力(電磁力)を得ることができるよ うになるという効果が得られる。
【0065】 また、間隙部に充填された液体が冷却水の役目も果たすことから、摺動部で発 生する摩擦熱やコイルの発生熱を冷却し、これにより、発熱部の昇温を防止する ことができるという効果が得られる。
【図1】本考案実施例の電磁サスペンション装置を示す
全体図である。
全体図である。
【図2】本考案実施例装置の要部を示す拡大断面図であ
る。
る。
S サスペンションユニット K 磁路 B1 磁界 B2 磁界 1 車体側部材 2 車輪側部材 3 コイル 2e 上部磁界形成部 2f 下部磁界形成部 25 磁性内筒部(磁性部材) 26 磁性外筒部(磁性部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 車体と車輪との間に介在されたサスペン
ションユニットが、相対移動可能に形成された車体側部
材と車輪側部材とで形成され、 前記車体側部材と車輪側部材との一方が、磁路を形成す
べく磁性体で形成されると共に、相対移動方向に沿った
間隙部を挟んで対向する両磁性部材により二重構造に形
成され、かつ、他方の部材が、相対移動可能に間隙部内
に挿入され、 前記二重構造部分に、間隙部内に相対移動方向と交差す
る方向の磁界を形成する磁界形成部が形成され、 前記間隙部に挿入された側の部材の少なくとも磁界が形
成される間隙部内に配置される部位に、前記相対移動方
向及び前記磁界方向と交差する向きにコイルが巻かれ、 前記間隙部内で少なくとも磁界が形成される部位に液体
が充填されていることを特徴とする電磁サスペンション
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3991491U JP2549063Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 電磁サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3991491U JP2549063Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 電磁サスペンション装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0522883U true JPH0522883U (ja) | 1993-03-26 |
| JP2549063Y2 JP2549063Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=12566212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3991491U Expired - Lifetime JP2549063Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 電磁サスペンション装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549063Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005076822A (ja) * | 2003-09-02 | 2005-03-24 | Nissan Motor Co Ltd | ばね上ばね下間の給電機能を備えたショックアブソーバ |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP3991491U patent/JP2549063Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005076822A (ja) * | 2003-09-02 | 2005-03-24 | Nissan Motor Co Ltd | ばね上ばね下間の給電機能を備えたショックアブソーバ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2549063Y2 (ja) | 1997-09-24 |
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