JPH05238032A - 端面型サーマルヘッド用基板 - Google Patents

端面型サーマルヘッド用基板

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JPH05238032A
JPH05238032A JP7572392A JP7572392A JPH05238032A JP H05238032 A JPH05238032 A JP H05238032A JP 7572392 A JP7572392 A JP 7572392A JP 7572392 A JP7572392 A JP 7572392A JP H05238032 A JPH05238032 A JP H05238032A
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JP
Japan
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plate
substrate
glaze layer
ridges
curvature
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Withdrawn
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JP7572392A
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Inventor
Noboru Ueno
昇 上野
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グレーズ層による蓄放熱バランスの自由度を
高めると共に、印刷時のマスクの損傷を防止して生産性
を向上させる。 【構成】 略々長方形の断面を有する板状基板10の一
つの端面部には、曲率を有する複数個の凸条11を有
し、この複数個の凸条11の表面に基板10より低熱伝
導性を有する電気絶縁材料のグレーズ層12を設ける。 【効果】 複数個の凸条によってグレーズ層の厚みが制
御可能となり、蓄放熱バランスの自由度が高くなり所望
の印字記録速度に対応させることができる。さらに、鋭
利な角部や面取り部が無くなり、フォトリソ工程にて角
部によるレジスト及びマスク等の損傷が未然に防止で
き、生産性を向上することができると共に、パターニン
グ精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録方式のプリペー
ドカードやファクシミリ等々の端末用プリンタ装置に内
蔵される感熱記録用の端面型サーマルヘッド用基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の端面型サーマルヘッドを用
いた感熱記録装置を示すものである。図5において、端
面型のサーマルヘッド1は、長方形の断面を有する板状
基板2の一つの端面部に、ガラス等からなる電気絶縁性
材料のグレーズ層3を設けてかまぼこ状に形成し、その
頂上部に発熱体4を配設している。このサーマルヘッド
1の端面部にはプラテン5の周面が圧接していて、プラ
テン5が回転することにより、感熱記録面を有するプリ
ペードカードや感熱記録紙等々の感熱記録媒体6が一方
向に移送される。この時、発熱体4を図示しない駆動回
路によって選択的に発熱させると、感熱記録媒体6に所
定の文字或いは図形を記録することができる。
【0003】上記端面型のサーマルヘッド1において、
従来の板状基板2はアルミナ等のセラミック基板が使用
され、板状基板2は、一般に図6の(イ)乃至(ニ)に
示す断面形状に形成されている。即ち、図6(イ)に示
す板状基板2は、端面部2aが側面から直角な平坦面に
形成され、図6(ロ)は角部に面取り部2bを形成して
上面の端面部2aを平坦に形成した例を示している。さ
らに、図6(ハ)は左右の角部の面取り部2bを異なら
せており、図6(ニ)はかまぼこ状に形成した凸部2c
を形成した例を示している。そして、板状基板2の端面
部、或いは必要に応じて側面部には、前述のように板状
基板2よりも低熱伝導率のガラス等からなるグレーズ層
3を設け、このグレーズ層3の表面には、発熱体4や図
示しない電極導体が配設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】板状基板2の端面部に
ガラス等の電気絶縁性材料を塗布し、これを高温で焼成
すると、焼成時にガラスが溶融状態となり、表面張力に
よって前述した図5に示すような中高のかまぼこ状のグ
レーズ層3が形成される。ところが、図6(イ)に示す
板状基板2の板厚を例えば2mm以上とした場合には、平
坦部の幅が大きくなるためグレーズ層3の厚みが厚くな
る。グレーズ層3は電気絶縁機能を有する他に、発熱体
4の発熱を蓄熱する機能を有していることから、グレー
ズ層3が厚くなると発熱体4の放熱時間が長くなり、感
熱記録媒体6への印字記録の高速化に対応できない問題
がある。
【0005】さらに、従来の板状基板2には鋭利な角部
を有している。この角部が板状基板2の端面部や側面部
のグレーズ層3の表面に発熱体4や電極導体を配設する
場合に、フォトリソ工法による導体パターニングにおい
て、マスクが角部により損傷する問題もある。一方、板
状基板2の端面部の平坦部面積を小さくするために、角
部を大きく面取りする場合がある。ところが、平坦部に
厚膜印刷により導体パターニングする印刷板を面取り部
の段差に押圧しながら印刷しなければならず、この押圧
により印刷板が激しく損傷し、生産性が著しく低下する
問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、板状基板の板厚に関係なくグレー
ズ層による蓄放熱バランスの自由度を高めると共に、フ
ォトリソ工程でのマスクの損傷や印刷時の印刷板の損傷
を防止して生産性を向上させることのできる端面型サー
マルヘッド用基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、略々長方形の
断面を有する板状基板の一つの端面部には、曲率を有す
る複数個の凸条を有し、この複数個の凸条の表面に上記
基板より低熱伝導性を有する電気絶縁材料のグレーズ層
を設けたことを特徴とするものであり、さらに上記曲率
を有する複数個の凸条は、相隣接して設けたり、各々離
間して設けたり、或いは上記相隣接して設けた組と上記
各々隔離して設けた組とを両設させることを特徴として
いる。
【0008】
【作用】一つの端面部に曲率を有する複数個の凸条を有
する板状基板に、電気絶縁材料のグレーズ層を設ける
と、板状基板の板厚に関係なく複数個の凸条によってグ
レーズ層の厚みが制御可能となり、蓄放熱バランスの自
由度が高くなって、所望の印字記録速度に対応させるこ
とができる。また、曲率を有する複数個の凸条により、
鋭利な角部や面取り部が無くなることから、電極等の導
体パターニング時のフォトリソ工程にて角部によりマス
ク等が損傷することが未然に防止されると共に、レジス
ト膜の損傷が低減されて生産性が向上する。さらに、マ
スクが板状基板に添設されることから膜厚が均一化され
てパターニング精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる端
面型サーマルヘッド用基板の実施例について説明する。
図1において、板状基板10は、アルミナ等のセラミッ
クからなり、断面形状が略々長方形に形成されている。
板状基板10の図示上方の一つの端面部には、所定の曲
率を有する2個の凸条11が相隣接して設けられ、凸条
11は板状基板10の長手方向に延びている。2個の凸
条11は同一の曲率半径とすることにより、各々の頂上
部の高さを等しく形成している。因みに、板状基板10
の板厚が2mmの場合には、各々の凸条11の曲率半径を
略0.5mmに設定している。尚、上述した2個の凸条1
1の端縁は半円に形成されているが、必ずしも真円の円
弧にする必要は無く、略々半円の円弧であれば良いこと
は勿論である。
【0010】このように形成された板状基板10の凸条
11の表面、及び板状基板10の側面には、ガラスから
なるグレーズ層12が設けられている。グレーズ層12
は凸状11の表面及び側面にガラスを塗布し、これを高
温で焼成することにより設けられる。この焼成時にはガ
ラスが若干溶融状態となり、凸条11間の凹部13に溶
融したガラスが移動することにより、グレーズ層12の
表面は、標高差の小さいなだらかな起伏の曲面が形成さ
れる。
【0011】グレーズ層12は2個の凸条11に個々に
設けられるので、板状基板10の板厚が大きくても、2
個の凸条11の幅が小さいことから比較的薄い60から
70μm程度に設けることができる。また、凸条11の
曲率半径を変化させたり、或いは幅を変化させたりする
ことにより、グレーズ層12の厚みの制御が可能とな
る。従って、板状基板の板厚に関係なくグレーズ層12
の蓄放熱バランスの自由度が高められ、印字記録の高速
化に対応できるようになる。そして、板状基板10の側
面にも凸条11の表面に連続してグレーズ層12が設け
られる。板状基板10の側面は平坦に形成されているこ
とから、グレーズ層12の厚みは均一に設けられる。
【0012】次に、グレーズ層12の表面には、図2及
び図3に示すように、各電極及び発熱抵抗体が配設され
る。板状基板10の凸条11及び側面に個別電極14及
び共通電極15を配設するには、先ず、グレーズ層12
の表面に例えば有機金ペースト(MOD)をマスクによ
り印刷塗布した後に焼成し、導体膜を形成する。この導
体膜の表面にはレジスト膜を塗布し、このレジスト膜の
表面に図示しないフレキシブルマスクを添設し、フォト
リソ工程において露光する。その後、エッチングを施し
てから残留のレジスト膜を除去することにより、微細ピ
ッチの個別電極14及び共通電極15が配設される。
【0013】以上のように中央部に共通電極15を配設
した場合には、中央部分が凹面形状になるので、この個
所に有機金ペーストが厚く塗布される。従って、共通電
極18の膜厚が厚くなり、断面積を大きくすることがで
きる。このことは、板状基板の板厚を小さくした場合
に、共通電極15の幅を小さくすることが可能となり、
一層小型化が可能となる。尚、個別電極14及び共通電
極15の配設方法としては、上記方法の他に厚膜印刷法
により印刷板を板状基板10の凸条11及び側面に添設
して導体を印刷するようにしても良い。
【0014】板状基板10の側面に配設した個別電極1
4及び共通電極15の下端部には、図示しない駆動回路
用集積回路チップの電極端子にワイヤボンディング接続
される。上記フレキシブルマスクを添設する時、板状基
板10の凸条11のエッジには鋭利な角部が無いので、
マスクの損傷が解消されると共に、レジストの損傷も防
止される。
【0015】しかる後に、板状基板10の2個の凸条1
1の頂上部に対応位置して、櫛歯状に互いに入り組まれ
た個別電極14及び共通電極15の上に、2条の発熱抵
抗体16が厚膜印刷法により各々配設されて電気的に接
続される。2条の発熱抵抗体16は、双方共に印字記録
用に用いられたり、或いは一方の発熱抵抗体16を消去
用に用いられる。発熱抵抗体16を双方共に印字記録用
に用いた場合は、両側の個別電極14が、互いに長手方
向の位置がずれているので、一段と高密度印字記録が可
能となる。
【0016】そして、凸条11上の個別電極14及び共
通電極15と、2条の発熱抵抗体16の表面には、図3
に示すように耐磨耗性を有するオーバーグレーズ層17
が形成されている。
【0017】図4(イ)乃至(ハ)は本発明の端面型サ
ーマルヘッド用基板の他の実施例を示し、図4(イ)は
曲率を有する2個の凸条11の間には微小幅の平坦面1
8を形成することにより、各々を離間して設けた例を示
している。図4(ロ)は曲率を有する3個の凸条11を
相隣接して設けた例である。このように、凸条11を3
個とした場合には、各凸条11の幅が小さくなることか
ら、グレーズ層12の厚みをさらに薄く形成できる。ま
た、これら凸条11の頂上部には、例えば右側及び中央
に配設される発熱抵抗体16を印字記録用とし、左側に
配設される発熱抵抗体16を消去用に用いると良い。図
4(ハ)は曲率を有する複数個の凸条11を相隣接して
設けられた組と、各々隔離して設けられた組とを両設さ
せた例を示し、板条基板10の端面部には5個の凸条1
1が形成されている。この例の場合には、さらに各凸条
11の幅が小さくなり、グレーズ層12の厚みを一段と
薄く形成することができる。また、この例においても、
印字記録用と消去用の発熱抵抗体16を適宜に組み合わ
せることができる。以上のいずれの例においても、凸条
11のエッジには鋭利な角部が無く、マスクの損傷やレ
ジストの損傷が防止される。
【0018】本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、共通電極及び個別電極のパターン形状等につ
いては前述した実施例に限定されるものではなく、ま
た、板状基板やグレーズ層の材質についても本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の端面型サーマルヘッド用基板によれば、板状基板の一
つの端面部に曲率を有する複数個の凸条を有し、電気絶
縁材料のグレーズ層を設けているので、板状基板の板厚
に関係なく複数個の凸条によってグレーズ層の厚みが制
御可能となり、蓄放熱バランスの自由度が高くなって、
所望の印字記録速度に対応させることができる利点があ
る。また、曲率を有する複数個の凸条により、鋭利な角
部や面取り部が無くなり、電極等の導体パターニング時
のフォトリソ工程において、角部によるマスク等の損傷
が未然に防止されると共に、レジスト膜の損傷が低減さ
れると共に、厚膜印刷時の印刷板の損傷が低減され、生
産性を向上することができる。また、マスクが板状基板
に添設されることから膜厚が均一化されてパターニング
精度が向上する利点がある。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる端面型サーマルヘッド用基板の
一実施例を示す断面図である。
【図2】同上端面型サーマルヘッドを示す斜視図であ
る。
【図3】同上端面型サーマルヘッドの要部断面図であ
る。
【図4】(イ)(ロ)(ハ)は同上基板の他の実施例を
示す断面図である。
【図5】従来の端面型サーマルヘッドを用いた感熱記録
装置を示す構成図である。
【図6】(イ)(ロ)(ハ)(ハ)は従来の基板を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 板状基板 11 凸条 12 グレーズ層 14 個別電極 15 共通電極 16 発熱抵抗体
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録方式のプリペイ
ドカードやファクシミリ等々の端末用プリンタ装置に内
蔵される感熱記録用の端面型サーマルヘッド用基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の端面型サーマルヘッドを用
いた感熱記録装置を示すものである。図5において、端
面型のサーマルヘッド1は、長方形の断面を有する板状
基板2の一つの端面部に、ガラス等からなる電気絶縁性
材料のグレーズ層3を設けてかまぼこ状に形成し、その
頂上部に発熱体4を配設している。このサーマルヘッド
1の端面部にはプラテン5の周面が圧接していて、プラ
テン5が回転することにより、感熱記録面を有するプリ
ペードカードや感熱記録紙等々の感熱記録媒体6が一方
向に移送される。この時、発熱体4を図示しない駆動回
路によって選択的に発熱させると、感熱記録媒体6に所
定の文字或いは図形を記録することができる。
【0003】上記端面型のサーマルヘッド1において、
従来の板状基板2はアルミナ等のセラミック基板が使用
され、板状基板2は、一般に図6の(イ)乃至(ニ)に
示す断面形状に形成されている。即ち、図6(イ)に示
す板状基板2は、端面部2aが側面から直角な平坦面に
形成され、図6(ロ)は角部に面取り部2bを形成して
上面の端面部2aを平坦に形成した例を示している。さ
らに、図6(ハ)は左右の角部の面取り部2bを異なら
せており、図6(ニ)はかまぼこ状に形成した凸部2c
を形成した例を示している。そして、板状基板2の端面
部、或いは必要に応じて側面部には、前述のように板状
基板2よりも低熱伝導率のガラス等からなるグレーズ層
3を設け、このグレーズ層3の表面には、発熱体4や図
示しない電極導体が配設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】板状基板2の端面部に
ガラス等の電気絶縁性材料を塗布し、これを高温で焼成
すると、焼成時にガラスが溶融状態となり、表面張力に
よって前述した図5に示すような中高のかまぼこ状のグ
レーズ層3が形成される。ところが、図6(イ)に示す
板状基板2の板厚を例えば2mm以上とした場合には、
平坦部の幅が大きくなるためグレーズ層3の厚みが厚く
なる。グレーズ層3は電気絶縁機能を有する他に、発熱
体4の発熱を蓄熱する機能を有していることから、グレ
ーズ層3が厚くなると発熱体4の放熱時間が長くなり、
感熱記録媒体6への印字記録の高速化に対応できない問
題がある。
【0005】さらに、従来の板状基板2には鋭利な角部
を有している。この角部が板状基板2の端面部や側面部
のグレーズ層3の表面に発熱体4や電極導体を配設する
場合に、フォトリソ工法による導体パターニングにおい
て、マスクが角部により損傷する問題もある。一方、板
状基板2の端面部の平坦部面積を小さくするために、角
部を大きく面取りする場合がある。ところが、平坦部に
厚膜印刷により導体パターニングする印刷版を面取り部
の段差に押圧しながら印刷しなければならず、この押圧
により印刷版が激しく損傷し、生産性が著しく低下する
問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、板状基板の板厚に関係なくグレー
ズ層による蓄放熱バランスの自由度を高めると共に、フ
ォトリソ工程でのマスクの損傷や印刷時の印刷板の損傷
を防止して生産性を向上させることのできる端面型サー
マルヘッド用基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、略々長方形の
断面を有する板状基板の一つの端面部には、曲率を有す
る複数個の凸条を有し、この複数個の凸条の表面に上記
基板より低熱伝導性を有する電気絶縁材料のグレーズ層
を設けたことを特徴とするものであり、さらに上記曲率
を有する複数個の凸条は、相隣接して設けたり、各々離
間して設けたり、或いは上記相隣接して設けた組と上記
各々隔離して設けた組とを両設させることを特徴として
いる。
【0008】
【作用】一つの端面部に曲率を有する複数個の凸条を有
する板状基板に、電気絶縁材料のグレーズ層を設ける
と、板状基板の板厚に関係なく複数個の凸条によってグ
レーズ層の厚みが制御可能となり、蓄放熱バランスの自
由度が高くなって、所望の印字記録速度に対応させるこ
とができる。また、曲率を有する複数個の凸条により、
鋭利な角部や面取り部が無くなることから、電極等の導
体パターニング時のフォトリソ工程にて角部によりマス
ク等が損傷することが未然に防止されると共に、レジス
ト膜の損傷が低減されて生産性が向上する。さらに、
刷版が板状基板に添設されることから膜厚が均一化され
てパターニング精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる端
面型サーマルヘッド用基板の実施例について説明する。
図1において、板状基板10は、アルミナ等のセラミッ
クからなり、断面形状が略々長方形に形成されている。
板状基板10の図示上方の一つの端面部には、所定の曲
率を有する2個の凸条11が相隣接して設けられ、凸条
11は板状基板10の長手方向に延びている。2個の凸
条11は同一の曲率半径とすることにより、各々の頂上
部の高さを等しく形成している。因みに、板状基板10
の板厚が2mmの場合には、各々の凸条11の曲率半径
を略0.5mmに設定している。尚、上述した2個の凸
条11の端縁は半円に形成されているが、必ずしも真円
の円弧にする必要は無く、略々半円の円弧であれば良い
ことは勿論である。
【0010】このように形成された板状基板10の凸条
11の表面、及び板状基板10の側面には、ガラスから
なるグレーズ層12が設けられている。グレーズ層12
は凸状11の表面及び側面にガラスを塗布し、これを高
温で焼成することにより設けられる。この焼成時にはガ
ラスが若干溶融状態となり、凸条11間の凹部13に溶
融したガラスが移動することにより、グレーズ層12の
表面は、標高差の小さいなだらかな起伏の曲面が形成さ
れる。
【0011】グレーズ層12は2個の凸条11に個々に
設けられるので、板状基板10の板厚が大きくても、2
個の凸条11の幅が小さいことから比較的薄い60から
70μm程度に設けることができる。また、凸条11の
曲率半径を変化させたり、或いは幅を変化させたりする
ことにより、グレーズ層12の厚みの制御が可能とな
る。従って、板状基板の板厚に関係なくグレーズ層12
の蓄放熱バランスの自由度が高められ、印字記録の高速
化に対応できるようになる。そして、板状基板10の側
面にも凸条11の表面に連続してグレーズ層12が設け
られる。板状基板10の側面は平坦に形成されているこ
とから、グレーズ層12の厚みは均一に設けられる。
【0012】次に、グレーズ層12の表面には、図2及
び図3に示すように、各電極及び発熱抵抗体が配設され
る。板状基板10の凸条11及び側面に個別電極14及
び共通電極15を配設するには、先ず、グレーズ層12
の表面に例えば有機金ペースト(MOD)をマスクによ
り印刷塗布した後に焼成し、導体膜を形成する。この導
体膜の表面にはレジスト膜を塗布し、このレジスト膜の
表面に図示しないフレキシブルマスクを添設し、フォト
リソ工程において露光する。その後、エッチングを施し
てから残留のレジスト膜を除去することにより、微細ピ
ッチの個別電極14及び共通電極15が配設される。
【0013】以上のように中央部に共通電極15を配設
した場合には、中央部分が凹面形状になるので、この個
所に有機金ペーストが厚く塗布される。従って、共通電
極18の膜厚が厚くなり、断面積を大きくすることがで
き、共通電極の電流容量を向上できる。このことは、板
状基板の板厚を小さくした場合に、共通電極15の幅を
小さくすることが可能となり、一層小型化が可能とな
る。尚、個別電極14及び共通電極15の配設方法とし
ては、上記方法の他に厚膜印刷法により印刷版を板状基
板10の凸条11及び側面に添設して導体パターンを印
刷するようにしても良い。
【0014】板状基板10の側面に配設した個別電極1
4及び共通電極15の下端部には、図示しない駆動回路
用集積回路チップの電極端子にワイヤボンディング接続
される。上記フレキシブルマスクを添設する時、板状基
板10の凸条11のエッジには鋭利な角部が無いので、
マスクの損傷が解消されると共に、レジストの損傷も防
止される。
【0015】しかる後に、板状基板10の2個の凸条1
1の頂上部に対応位置して、櫛歯状に互いに入り組まれ
た個別電極14及び共通電極15の上に、2条の発熱抵
抗体16が厚膜印刷法により各々配設されて電気的に接
続される。2条の発熱抵抗体16は、双方共に印字記録
用に用いられたり、或いは一方の発熱抵抗体16を消去
用に用いられる。発熱抵抗体16を双方共に印字記録用
に用いた場合は、両側の個別電極14が、互いに長手方
向の位置がずれているので、一段と高密度印字記録が可
能となる。
【0016】そして、凸条11上の個別電極14及び共
通電極15と、2条の発熱抵抗体16の表面には、図3
に示すように耐磨耗性を有するオーバーグレーズ層17
が形成されている。
【0017】図4(イ)乃至(ハ)は本発明の端面型サ
ーマルヘッド用基板の他の実施例を示し、図4(イ)は
曲率を有する2個の凸条11の間には微小幅の平坦面1
8を形成することにより、各々を離間して設けた例を示
している。図4(ロ)は曲率を有する3個の凸条11を
相隣接して設けた例である。このように、凸条11を3
個とした場合には、各凸条11の幅が小さくなることか
ら、グレーズ層12の厚みをさらに薄く形成できる。ま
た、これら凸条11の頂上部には、例えば右側及び中央
に配設される発熱抵抗体16を印字記録用とし、左側に
配設される発熱抵抗体16を消去用に用いると良い。図
4(ハ)は曲率を有する複数個の凸条11を相隣接して
設けられた組と、各々隔離して設けられた組とを両設さ
せた例を示し、板条基板10の端面部には5個の凸条1
1が形成されている。この例の場合には、さらに各凸条
11の幅が小さくなり、グレーズ層12の厚みを一段と
薄く形成することができる。また、この例においても、
印字記録用と消去用の発熱抵抗体16を適宜に組み合わ
せることができる。以上のいずれの例においても、凸条
11のエッジには鋭利な角部が無く、マスクの損傷やレ
ジストの損傷が防止される。
【0018】本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、共通電極及び個別電極のパターン形状等につ
いては前述した実施例に限定されるものではなく、ま
た、板状基板やグレーズ層の材質についても本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の端面型サーマルヘッド用基板によれば、板状基板の一
つの端面部に曲率を有する複数個の凸条を有し、電気絶
縁材料のグレーズ層を設けているので、板状基板の板厚
に関係なく複数個の凸条によってグレーズ層の厚みが制
御可能となり、蓄放熱バランスの自由度が高くなって、
所望の印字記録速度に対応させることができる利点があ
る。また、曲率を有する複数個の凸条により、鋭利な角
部や面取り部が無くなり、電極等の導体パターニング時
のフォトリソ工程において、角部によるマスク等の損傷
未然に防止されると共に、レジスト膜の損傷が低減さ
れ、また厚膜印刷時の印刷板の損傷をも低減でき、生産
性を向上することができる。また、印刷版が板状基板に
添設されることから膜厚が均一化されてパターニング精
度が向上する利点がある。
【0020】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略々長方形の断面を有する板状基板の一
    つの端面部には、曲率を有する複数個の凸条を有し、こ
    の複数個の凸条の表面に上記基板より低熱伝導性を有す
    る電気絶縁材料のグレーズ層を設けたことを特徴とする
    端面型サーマルヘッド用基板。
  2. 【請求項2】 曲率を有する複数個の凸条が、相隣接し
    て設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の端面型サーマルヘッド用基板。
  3. 【請求項3】 曲率を有する複数個の凸条が、各々離間
    して設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の端面型サーマルヘッド用基板。
  4. 【請求項4】 曲率を有する複数個の凸条が、相隣接し
    て設けられた組と各々隔離して設けられた組とが両設さ
    れたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の端面
    型サーマルヘッド用基板。
  5. 【請求項5】 曲率を有する複数個の凸条の略頂上部に
    発熱抵抗体を配設したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の端面型サーマルヘッド用基板。
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