JPH05238033A - 端面型サーマルヘッド用基板 - Google Patents

端面型サーマルヘッド用基板

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JPH05238033A
JPH05238033A JP7572292A JP7572292A JPH05238033A JP H05238033 A JPH05238033 A JP H05238033A JP 7572292 A JP7572292 A JP 7572292A JP 7572292 A JP7572292 A JP 7572292A JP H05238033 A JPH05238033 A JP H05238033A
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JP
Japan
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plate
substrate
glaze layer
face
thermal head
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JP7572292A
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Noboru Ueno
昇 上野
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グレーズ層による蓄放熱バランスの自由度を
高めると共に、印刷時のマスクの損傷を防止して生産性
を向上させる。 【構成】 略々長方形の断面を有する板状基板10の端
面部11を曲面に形成して突出させると共に、端面部1
1と出会う主面12との少なくとも一つの角部に面取り
部13を設け、少なくとも端面部11に板状基板10よ
り低熱伝導性を有する電気絶縁材料のグレーズ層14を
設けている。 【効果】 複数個の凸条によってグレーズ層の厚みが制
御可能となり、蓄放熱バランスの自由度が高くなり所望
の印字記録速度に対応させることができる。さらに、鋭
利な角部や面取り部が無くなり、フォトリソ工程にて角
部によるレジスト及びマスク等の損傷が未然に防止で
き、生産性を向上することができると共に、パターニン
グ精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録方式のプリペー
ドカードやファクシミリ等々の端末用プリンタ装置に内
蔵される感熱記録用の端面型サーマルヘッド用基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の端面型サーマルヘッドを用
いた感熱記録装置を示すものである。図6において、端
面型のサーマルヘッド1は、長方形の断面を有する板状
基板2の一つの端面部に、ガラス等からなる電気絶縁性
材料のグレーズ層3を設けてかまぼこ状に形成し、その
頂上部に発熱体4を配設している。このサーマルヘッド
1の端面部にはプラテン5の周面が圧接していて、プラ
テン5が回転することにより、感熱記録面を有するプリ
ペードカードや感熱記録紙等々の感熱記録媒体6が一方
向に移送される。この時、発熱体4を図示しない駆動回
路によって選択的に発熱させると、感熱記録媒体6に所
定の文字或いは図形を記録することができる。
【0003】上記端面型のサーマルヘッド1において、
従来の板状基板2はアルミナ等のセラミック基板が使用
され、板状基板2は、一般に図7の(イ)乃至(ニ)に
示す断面形状に形成されている。即ち、図7(イ)に示
す板状基板2は、端面部2aが側面から直角な平坦面に
形成され、図7(ロ)は角部に面取り部2bを形成して
上面の端面部2aを平坦に形成した例を示している。さ
らに、図7(ハ)は左右の角部の面取り部2bを異なら
せており、図7(ニ)はかまぼこ状に形成した凸部2c
を形成した例を示している。そして、板状基板2の端面
部、或いは必要に応じて側面部には、前述のように板状
基板2よりも低熱伝導率のガラス等からなるグレーズ層
3を設け、このグレーズ層3の表面には、発熱体4や図
示しない電極導体が配設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】板状基板2の端面部に
ガラス等の電気絶縁性材料を塗布し、これを高温で焼成
すると、焼成時にガラスが溶融状態となり、表面張力に
よって前述した図5に示すような中高のかまぼこ状のグ
レーズ層3が形成される。ところが、図7(イ)に示す
板状基板2の板厚を例えば2mm以上とした場合には、平
坦部の幅が大きくなるためグレーズ層3の厚みが厚くな
る。グレーズ層3は電気絶縁機能を有する他に、発熱体
4の発熱を蓄熱する機能を有していることから、グレー
ズ層3が厚くなると発熱体4の放熱時間が長くなり、感
熱記録媒体6への印字記録の高速化に対応できない問題
がある。
【0005】さらに、従来の板状基板2には鋭利な角部
を有している。この角部が板状基板2の端面部や側面部
のグレーズ層3の表面に発熱体4や電極導体を配設する
場合に、フォトリソ工法による導体パターニングにおい
て、マスクが角部により損傷する問題がある。一方、板
状基板2の端面部の平坦部面積を小さくするために、角
部を大きく面取りする場合がある。ところが、平坦部に
厚膜印刷により導体パターニングする印刷板を面取り部
の段差に押圧しながら印刷しなければならず、この押圧
により印刷板が激しく損傷し、生産性が著しく低下する
問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、板状基板の板厚に関係なくグレー
ズ層による蓄放熱バランスの自由度を高めると共に、フ
ォトリソ工程でのマスクの損傷や印刷時のマスクの損傷
を防止して生産性を向上させることのできる端面型サー
マルヘッド用基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、略々長方形の
断面を有する板状基板の端面部を曲面に形成して突出さ
せると共に、上記端面部と出会う主面との少なくとも一
つの角部に面取り部を設け、少なくとも上記端面部に前
記板状基板より低熱伝導性を有する電気絶縁材料のグレ
ーズ層を設けたことを特徴とするものであり、さらに、
主面から曲面に形成した端面部までの面取り量Cと、上
記端面部の突出量Pとの比を、0.5≧C/P≧1.5
としたり、或いは、面取り部を平坦面もしくは曲面に形
成することを特徴としている。
【0008】
【作用】端面部を曲面に形成することにより、グレーズ
層の厚みの制御が可能となり、蓄放熱バランスの自由度
が高くなると共に、所望の印字記録速度に対応させるこ
とができる。また、端面部と出会う主面との少なくとも
一つの角部に面取り部を設けることにより、鋭利な角部
が無くなることから、電極等の導体パターニング時及び
フォトリソ工程において、角部によるマスク等の損傷が
未然に防止されると共に、レジスト膜の損傷が低減され
て生産性が向上する。さらに、マスクが板状基板に添設
されることから膜厚が均一化されてパターニング精度が
向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる端
面型サーマルヘッド用基板の実施例について説明する。
図1において、板状基板10は、アルミナ等のセラミッ
クからなり、断面形状が略々長方形に形成されている。
板状基板10の図示上方の端面部11は、所定の曲率を
有する曲面に形成され突出している。さらに、板状基板
10の端面部11と板状基板10の側方にある主面12
と出会う角部には、面取り部13が設けられている。こ
の面取り部13は、主面12から曲面に形成した端面部
11までの面取り量をCとし、面取り部13と端面部1
1の接続点から端面部11の頂上部までの突出量をPと
したとき、面取り量Cと突出量Pとの比は、0.5≧C
/P≧1.5に設定されている。さらに、面取り部13
は平坦面に形成され、図1においては両側に設けている
が、必要に応じて一方の角部のみに設けても良い。ま
た、上記端面部11の端縁は、必ずしも真円の円弧にす
る必要は無く、略々半円状の円弧であれば良い。
【0011】さらに、板状基板10の曲面に形成した端
面部11の表面には、ガラスからなるグレーズ層14が
設けられている。グレーズ層14は面取り部13を含む
全面にガラスを塗布し、これを高温で焼成することによ
り設けられる。この焼成時にはガラスが溶融状態とな
り、端面部11及び面取り部13が主面12から連続し
た曲面に形成され、鋭利な角部が無くなる。このとき、
端面部11に設けられるグレーズ層14の厚さは、焼成
温度が高いときには薄く、比較的低いときには厚くな
る。このように、グレーズ層14の厚さは温度依存性が
強いが、面取り量Cと突出量Pとの関係を前述のような
比とするならば、グレーズ層14厚の制御が容易にな
る。
【0012】従って、端面部11を曲面に形成すること
によって、グレーズ層14の蓄放熱バランスの自由度が
高められ、印字記録の高速化に対応できるようになる。
そして、板状基板10の主面13にも端面部11の表面
と一体に連続してグレーズ層14が設けられる。板状基
板10の主面13は平坦に形成されていることから、グ
レーズ層14の厚みは均一に設けられる。
【0013】次に、板状基板10の端面部11及び主面
12に設けたグレーズ層14の表面には、図2及び図3
に示すように個別電極15及び共通電極16が配設され
る。板状基板10に個別電極15及び共通電極16を配
設するには、先ず、グレーズ層14の表面に例えば有機
金ペースト(MOD)をマスクにより印刷塗布した後に
焼成して導体膜を形成する。この導体膜の表面にはレジ
スト膜を塗布し、このレジスト膜の表面に図示しないフ
レキシブルマスクを添設し、フォトリソ工程において露
光する。その後、エッチングを施してから残留のレジス
ト膜を除去することにより、微細ピッチの個別電極15
及び共通電極16が配設される。尚、個別電極15及び
共通電極16の配設方法としては、上記方法の他にスク
リーン印刷法により印刷板を板状基板10の端面部11
及び主面12に添設して厚膜導体を印刷するようにして
も良い。
【0014】板状基板10の側面に配設した個別電極1
5及び共通電極16の下端部には、図示しない駆動回路
用集積回路チップの電極端子にワイヤボンディング接続
される。上記フレキシブルマスクや厚膜印刷用のマスク
を添設する時、板状基板10の電極配設個所には鋭利な
角部が無いので、マスクの損傷が防止されると共に、レ
ジストの損傷も防止される。
【0015】前述のように配設された板状基板10の端
面部11の頂上部には、櫛歯状に互いに入り組まれた個
別電極15及び共通電極16が配設され、この先端部分
には発熱抵抗体17が厚膜印刷法により配設されて電気
的に接続される。発熱抵抗体17は、印字記録用として
用いられる。そして、少なくとも個別電極15及び共通
電極16と発熱抵抗体17の表面には、図3に示すよう
に耐磨耗性を有するオーバーグレーズ層18が形成され
ている。
【0016】図4は(イ)乃至(ハ)は本発明の端面型
サーマルヘッド用基板の他の実施例を示し、図4(イ)
は板状基板10の端面部11と板状基板10の側方にあ
る主面12と出会う角部に設けた面取り部13の面取り
量Cを、前述の例よりも大きくした例を示している。図
4(ロ)は端面部11の曲率半径を小さくし、突出量P
を前述した例よりも大きくした例を示している。また、
図4(ハ)は、上記面取り部13を曲面に形成した例を
示し、面取り部13の曲率半径rは端面部11の曲率半
径よりも小さくしている。このように形成することによ
り、主面12から面取り部12を介して端面部11に至
る面が一層なめらかな曲面に形成でき好適である。以上
のいずれの例においても、板状基板10のグレーズ層1
4が配設される面には鋭利な角部が無く、マスクの損傷
やレジストの損傷が防止されるものである。
【0017】本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、グレーズ層は両方の主面に形成しても良い。
さらに、共通電極及び個別電極のパターン形状等につい
ては前述した実施例に限定されるものではなく、また、
板状基板やグレーズ層の材質についても本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の端面型サーマルヘッド用基板によれば、端面部を曲面
に形成しているのでグレーズ層の厚みの制御が可能とな
り、蓄放熱バランスの自由度を高くすることができ、所
望の印字記録速度に対応させることができる。また、端
面部と出会う主面との少なくとも一つの角部に面取り部
を設けているので、鋭利な角部が無くなり、電極等の導
体パターニング時及びフォトリソ工程において、角部に
よるマスク等の損傷が未然に防止されると共に、レジス
ト膜の損傷が低減されると共に、厚膜印刷時の印刷板の
損傷が低減され、生産性を向上することができる。ま
た、マスクが板状基板に添設されることから膜厚が均一
化されてパターニング精度が向上する利点がある。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる端面型サーマルヘッド用基板の
一実施例を示す断面図である。
【図2】同上端面型サーマルヘッドを示す斜視図であ
る。
【図3】同上端面型サーマルヘッドの要部断面図であ
る。
【図4】(イ)(ロ)(ハ)は同上基板のさらに他の実
施例を示す断面図である。
【図5】従来の端面型サーマルヘッドを用いた感熱記録
装置を示す構成図である。
【図6】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は従来の基板を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 板状基板 11 端面部 12 主面 13 面取り部 14 グレーズ層 15 個別電極 16 共通電極 17 発熱抵抗体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録方式のプリペイ
ドカードやファクシミリ等々の端末用プリンタ装置に内
蔵される感熱記録用の端面型サーマルヘッド用基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】図は従来の端面型サーマルヘッドを用
いた感熱記録装置を示すものである。図において、端
面型のサーマルヘッド1は、長方形の断面を有する板状
基板2の一つの端面部に、ガラス等からなる電気絶縁性
材料のグレーズ層3を設けてかまぼこ状に形成し、その
頂上部に発熱体4を配設している。このサーマルヘッド
1の端面部にはプラテン5の周面が圧接していて、プラ
テン5が回転することにより、感熱記録面を有するプリ
ペードカードや感熱記録紙等々の感熱記録媒体6が一方
向に移送される。この時、発熱体4を図示しない駆動回
路によって選択的に発熱させると、感熱記録媒体6に所
定の文字或いは図形を記録することができる。
【0003】上記端面型のサーマルヘッド1において、
従来の板状基板2はアルミナ等のセラミック基板が使用
され、板状基板2は、一般に図の(イ)乃至(ニ)に
示す断面形状に形成されている。即ち、図(イ)に示
す板状基板2は、端面部2aが側面から直角な平坦面に
形成され、図(ロ)は角部に面取り部2bを形成して
上面の端面部2aを平坦に形成した例を示している。さ
らに、図(ハ)は左右の角部の面取り部2bを異なら
せており、図(ニ)はかまぼこ状に形成した凸部2c
を形成した例を示している。そして、板状基板2の端面
部、或いは必要に応じて側面部には、前述のように板状
基板2よりも低熱伝導率のガラス等からなるグレーズ層
3を設け、このグレーズ層3の表面には、発熱体4や図
示しない電極導体が配設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】板状基板2の端面部に
ガラス等の電気絶縁性材料を塗布し、これを高温で焼成
すると、焼成時にガラスが溶融状態となり、表面張力に
よって前述した図5に示すような中高のかまぼこ状のグ
レーズ層3が形成される。ところが、図(イ)に示す
板状基板2の板厚を例えば2mm以上とした場合には、
平坦部の幅が大きくなるためグレーズ層3の厚みが厚く
なる。グレーズ層3は電気絶縁機能を有する他に、発熱
体4の発熱を蓄熱する機能を有していることから、グレ
ーズ層3が厚くなると発熱体4の放熱時間が長くなり、
感熱記録媒体6への印字記録の高速化に対応できない問
題がある。
【0005】さらに、従来の板状基板2には鋭利な角部
を有している。この角部が板状基板2の端面部や側面部
のグレーズ層3の表面に発熱体4や電極導体を配設する
場合に、フォトリソ工法による導体パターニングにおい
て、マスクが角部により損傷する問題がある。一方、板
状基板2の端面部の平坦部面積を小さくするために、角
部を大きく面取りする場合がある。ところが、平坦部に
厚膜印刷により導体パターニングする印刷版を面取り部
の段差に押圧しながら印刷しなければならず、この押圧
により印刷版が激しく損傷し、生産性が著しく低下する
問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、板状基板の板厚に関係なくグレー
ズ層による蓄放熱バランスの自由度を高めると共に、フ
ォトリソ工程でのマスクの損傷や印刷時のマスクの損傷
を防止して生産性を向上させることのできる端面型サー
マルヘッド用基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、略々長方形の
断面を有する板状基板の端面部を曲面に形成して突出さ
せると共に、上記端面部と出会う主面との少なくとも一
つの角部に面取り部を設け、少なくとも上記端面部に前
記板状基板より低熱伝導性を有する電気絶縁材料のグレ
ーズ層を設けたことを特徴とするものであり、さらに、
主面から曲面に形成した端面部までの面取り量Cと、上
記端面部の突出量Pとの比を、0.5≧C/P≧1.5
としたり、或いは、面取り部を平坦面もしくは曲面に形
成することを特徴としている。
【0008】
【作用】端面部を曲面に形成することにより、グレーズ
層の厚みの制御が可能となり、蓄放熱バランスの自由度
が高くなると共に、所望の印字記録速度に対応させるこ
とができる。また、端面部と出会う主面との少なくとも
一つの角部に面取り部を設けることにより、鋭利な角部
が無くなることから、電極等の導体パターニング時及び
フォトリソ工程において、角部によるマスク等の損傷が
未然に防止されると共に、レジスト膜の損傷が低減され
て生産性が向上する。さらに、印刷版が板状基板に添設
されることから膜厚が均一化されてパターニング精度が
向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる端
面型サーマルヘッド用基板の実施例について説明する。
図1において、板状基板10は、アルミナ等のセラミッ
クからなり、断面形状が略々長方形に形成されている。
板状基板10の図示上方の端面部11は、所定の曲率を
有する曲面に形成され突出している。さらに、板状基板
10の端面部11と板状基板10の側方にある主面12
と出会う角部には、面取り部13が設けられている。こ
の面取り部13は、主面12から曲面に形成した端面部
11までの面取り量をCとし、面取り部13と端面部1
1の接続点から端面部11の頂上部までの突出量をPと
したとき、面取り量Cと突出量Pとの比は、 0.5≧C/P≧1.5 に設定されている。さらに、面取り部13は平坦面に形
成され、図1においては両側に設けているが、必要に応
じて一方の角部のみに設けても良い。また、上記端面部
11の端縁は、必ずしも真円の円弧にする必要は無く、
略々半円状の円弧であれば良い。
【0010】 さらに、板状基板10の曲面に形成した端
面部11の表面には、ガラスからなるグレーズ層14が
設けられている。グレーズ層14は面取り部13を含む
全面にガラスを塗布し、これを高温で焼成することによ
り設けられる。この焼成時にはガラスが溶融状態とな
り、端面部11及び面取り部13が主面12から連続し
た曲面に形成され、鋭利な角部が無くなる。このとき、
端面部11に設けられるグレーズ層14の厚さは、焼成
温度が高いときには薄く、比較的低いときには厚くな
る。このように、グレーズ層14の厚さは温度依存性が
強いが、面取り量Cと突出量Pとの関係を前述のような
比とするならば、グレーズ層14厚の制御が容易にな
る。
【0011】 従って、端面部11を曲面に形成すること
によって、グレーズ層14の蓄放熱バランスの自由度が
高められ、印字記録の高速化に対応できるようになる。
そして、板状基板10の主面13にも端面部11の表面
と一体に連続してグレーズ層14が設けられる。板状基
板10の主面13は平坦に形成されていることから、グ
レーズ層14の厚みは均一に設けられる。
【0012】 次に、板状基板10の端面部11及び主面
12に設けたグレーズ層14の表面には、図2及び図3
に示すように個別電極15及び共通電極16が配設され
る。板状基板10に個別電極15及び共通電極16を配
設するには、先ず、グレーズ層14の表面に例えば有機
金ペースト(MOD)をスクリーン版を使用して印刷塗
布した後に焼成して導体膜を形成する。この導体膜の表
面にはレジスト膜を塗布し、このレジスト膜の表面に図
示しないフレキシブルマスクを添設し、フォトリソ工程
において露光する。その後、エッチングを施してから残
留のレジスト膜を除去することにより、微細ピッチの個
別電極15及び共通電極16が配設される。尚、個別電
極15及び共通電極16の配設方法としては、上記方法
の他に電極パターンを施した印刷版を用いて板状基板1
0の端面部11及び主面12に添設して厚膜導体パター
ンを直接印刷するようにしても良い。
【0013】 板状基板10の側面に配設した個別電極1
5及び共通電極16の下端部には、図示しない駆動回路
用集積回路チップの電極端子にワイヤボンディング接続
される。上記フレキシブルマスクや厚膜印刷用のスクリ
ーン版を添設する時、板状基板10の電極配設個所には
鋭利な角部が無いので、スクリーン版の損傷が防止され
ると共に、レジストの損傷も防止される。
【0014】 前述のように配設された板状基板10の端
面部11の頂上部には、櫛歯状に互いに入り組まれた個
別電極15及び共通電極16が配設され、この先端部分
には発熱抵抗体17が厚膜印刷法により配設されて電気
的に接続される。発熱抵抗体17は、印字記録用として
用いられる。そして、少なくとも個別電極15及び共通
電極16と発熱抵抗体17の表面には、図3に示すよう
に耐磨耗性を有するオーバーグレーズ層18が形成され
ている。
【0015】 図4は(イ)乃至(ハ)は本発明の端面型
サーマルヘッド用基板の他の実施例を示し、図4(イ)
は板状基板10の端面部11と板状基板10の側方にあ
る主面12と出会う角部に設けた面取り部13の面取り
量Cを、前述の例よりも大きくした例を示している。図
4(ロ)は端面部11の曲率半径を小さくし、突出量P
を前述した例よりも大きくした例を示している。また、
図4(ハ)は、上記面取り部13を曲面に形成した例を
示し、面取り部13の曲率半径rは端面部11の曲率半
径よりも小さくしている。このように形成することによ
り、主面12から面取り部12を介して端面部11に至
る面が一層なめらかな曲面に形成でき好適である。以上
のいずれの例においても、板状基板10のグレーズ層1
4が配設される面には鋭利な角部が無く、マスクの損傷
やレジストの損傷が防止されるものである。
【0016】 本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、グレーズ層は両方の主面に形成しても良い。
さらに、共通電極及び個別電極のパターン形状等につい
ては前述した実施例に限定されるものではなく、また、
板状基板やグレーズ層の材質についても本発明の要旨を
逸説しない範囲において種々変形実施可能である。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の端面型サーマルヘッド用基板によれば、端面部を曲面
に形成しているのでグレーズ層の厚みの制御が可能とな
り、蓄放熱バランスの自由度を高くすることができ、所
望の印字記録速度に対応させることができる。また、端
面部と出会う主面との少なくとも一つの角部に面取り部
を設けているので、鋭利な角部が無くなり、電極等の導
体パターニング時及びフォトリソ工程において、角部に
よるマスク等の損傷も低減され、又、レジスト膜の損傷
が低減されると共に、厚膜印刷時の印刷板の損傷をも低
減でき、生産性を向上することができる。また、印刷版
が板状基板に添設されることから膜厚が均一化されてパ
ターニング精度が向上する利点がある。
【0018】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略々長方形の断面を有する板状基板の端
    面部を曲面に形成して突出させると共に、上記端面部と
    出会う主面との少なくとも一つの角部に面取り部を設
    け、少なくとも上記端面部に前記板状基板より低熱伝導
    性を有する電気絶縁材料のグレーズ層を設けたことを特
    徴とする端面型サーマルヘッド用基板。
  2. 【請求項2】 主面から曲面に形成した端面部までの面
    取り量Cと、上記端面部の突出量Pとの比を、0.5≧
    C/P≧1.5としたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の端面型サーマルヘッド用基板。
  3. 【請求項3】 面取り部を平坦面に形成したことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の端面型サーマルヘッ
    ド用基板。
  4. 【請求項4】 面取り部を曲面に形成したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の端面型サーマルヘッド
    用基板。
  5. 【請求項5】 曲面に形成した端面部の頂上部に対応す
    る位置に発熱抵抗体を配設したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の端面型サーマルヘッド用基板。
JP7572292A 1992-02-27 1992-02-27 端面型サーマルヘッド用基板 Withdrawn JPH05238033A (ja)

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