JPH0523877Y2 - - Google Patents
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- JPH0523877Y2 JPH0523877Y2 JP1987063717U JP6371787U JPH0523877Y2 JP H0523877 Y2 JPH0523877 Y2 JP H0523877Y2 JP 1987063717 U JP1987063717 U JP 1987063717U JP 6371787 U JP6371787 U JP 6371787U JP H0523877 Y2 JPH0523877 Y2 JP H0523877Y2
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は自動変速機の制御装置に関するもので
ある。 (従来技術) 自動変速機は、一般にトルクコンバータを介し
てエンジン出力軸に連結される歯車式例えば遊星
歯車式の変速機を備え、この変速機に付設した動
力伝達切換用のクラツチ、ブレーキ等の変速用ア
クチユエータを適宜作動させることにより、所望
の変速段が得られるようになつている。この変速
用のアクチユエータは、油圧を利用して作動され
るのが一般的であり、この場合には油圧回路を備
えている。そして、この油圧回路をあらかじめ定
めた条件(変速特性)に基づいて切換制御するこ
とにより、変速機の自動的な変速を得るようにな
つている。 一方、自動変速機においては、マニユアル操作
されるレンジ切換手段を備えている。このレンジ
切換手段は一般に、ニユートラルレンジと、前進
走行用の走行レンジとを備える他、後退用の走行
レンジとしてのRレンジ、さらには駐車用のPレ
ンジをとり得るのが通例である。そして、レンジ
切換手段がニユートラルレンジにあるときには、
例えば前記油圧回路が切換えられて変速機がニユ
ートラル状態とされる。また走行レンジが選択さ
れたときに、前述したように変速機があらかじめ
定めた条件にしたがつて自動的に変速される。 上述のような自動変速機のなかには、特開昭59
−34501号公報にに示すように、レンジ切換手段
がたとえ走行レンジにあつたとしても、車速が設
定車速以下のみであり、ブレーキ中でありかつア
クセルペダルを踏込み操作されているという3つ
の条件を共に満足したときには、変速機を強制的
にニユートラルに維持しておくようにして、エン
ストを確実に防止するようにしたものが開示され
ている。 (考案が解決しようとする問題点) ところで、歯車式変速機が流体式コンバータを
介してエンジンに連結される形式の自動変速機に
おいては、停車中にあつても、レンジ切換手段が
走行レンジである限り、動力伝達が可能な状態と
されている(通常は1速が選択されている)。こ
の結果、いわゆるクリープ現象と呼ばれるよう
に、アクセルペダルを何等操作しなくとも車両が
遅い速度ではあるが走行してしまうような状態が
生じる。このため、運転者は、停車の度に、フツ
トブレーキあるいはサイドブレーキを掛けた状態
とするか、またはレンジ切換手段をニユートラル
に戻す操作を行なうかのことを強いられていた。
特に渋滞中は、走行と停車がひんぱんにくり返さ
れるため、上述したような操作を停車の度に行な
うことは非常に面倒なものとなる。 本考案は以上のような事情を勘案してなされた
もので、停車中に走行レンジが選択されていたと
しても、車両を停車状態に維持しておくための特
別の操作を運転者が全く行う必要のないようにし
た自動変速機の制御装置を提供することを目的と
する。 (問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 流体コンバータを介してエンジンに連結された
歯車式の変速機構と、マニユアル操作され少なく
とも走行レンジをとり得るようにされたレンジ切
換手段と、を備え、前記レンジ切換手段が走行レ
ンジにあるときには前記変速機構が動力伝達が可
能になるように設定された自動変速機において、 前記変速機構の出力軸の回転を規制するための
規制手段と、 前記レンジ切換手段による走行レンジの選択に
優先して、前記変速機構をニユートラルにするた
めのニユートラル選択手段と、 車両の停車状態を検出する停車検出手段と、 前記レンジ切換手段が走行レンジにあるか否か
を検出するレンジ検出手段と、 前記レンジ切換手段が走行レンジにありかつ車
両が停車状態にあるときに、前記規制手段を作動
させた後、この作動に対して所定時間遅延させた
状態でニユートラル選択手段を作動させる制御手
段と、 を備えた構成としてある。 このように、本考案では、たとえ走行レンジに
あつても、停車中は変速機をニユートラルにする
ことにより動力伝達が遮断されるので、動力伝達
を原因とする車両の不用意な動きが防止される。
これに加えて、変速機出力軸を固定するので、路
面の勾配に伴う不用意な動きも防止される。 (実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。 トルクコンバータおよび変速機 第1図において、エンジン2(の出力軸)に対
して、トルクコンバータ10を介して、変速機3
が連結され、この等10と3とにより後述する自
動変速機ATが構成されている。 主変速機3は、多段歯車変速機溝20と、トル
クコンバータ10と多段歯車変速機構20との間
に配置されたオーバードライブ用遊星歯車変速機
構50とを含んで構成されている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、およびポンプ11とタ
ービン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービンン12にはコンバータ出力軸14が
結合されている。コンバータ出力軸14とポンプ
11との間にはロツクアツプクラツチ15が配設
されている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向すなわちエンジン出力軸1とト
ルクコンバータ出力軸14とをロツクアツプ(直
結)する方向に付勢されると共に、外部から供給
される開放用油圧により開放状態に保持されるよ
うになつている。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25を介して連結され
ている。多段歯車変速機構20の入力軸26は、
前方クラツチ27を介して連結軸25に、また後
方クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21の
インターナルギア29にそれぞれ連結されるよう
になつている。連結軸25すなわちサンギア2
3,24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ
30が設けられている。前段遊星歯車機構21の
プラネタリキヤリア31と後段遊星歯車機構22
のインターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が介設されている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50にお
いては、プラネタリギア51を回転自在に支持す
るプラネタリキヤリア52がトルクコンバータ1
0の出力軸14に連結され、サンギア53は直結
クラツチ54を介してインターナルギア55に結
合されるようになつている。サンギア53と変速
機ケースとの間にはオーバードライブブレーキ5
6が設けられ、またインターナルギア55は多段
歯車変速機構20の入力軸26に連結されてい
る。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段および後進1段の変速段を有し、クラツチ2
7,28およびブレーキ30,36を適宜作動さ
せることにより所要の変速段を得ることができる
ものである。オーバードライブ用遊星歯車変速機
構50は、直結クラツチ54が係合しブレーキ5
6が解除されたとき、軸14,26を直結状態で
結合する一方、ブレーキ56が係合し、クラツチ
54が解放されたとき軸14,26をオーバード
ライブ結合する。 以上説明した主変速機3は、第2図に示したよ
うな油圧制御回路CK1を備えている。この油圧
制御回路CK1は、エンジン出力軸1によつて駆
動されるオイルポンプ100を有し、このオイル
ポンプ100から圧力ライン101に吐出された
作動油は、調圧弁102により圧力が調整されて
セレクト弁103に導かれる。セレクト弁103
は、1,2,D,N,R,P、の各シフト位置を
有し、該セレクト弁103が1,2およびD位置
にあるとき、圧力ライン101はセレクト弁10
3のポートa,b,cに連通する。ポートaは後
方クラツチ28の作動用アクチユエータ104に
接続されており、弁103が上述の位置にあると
き、後方クラツチ28は係合状態に保持される。
ポートaは、また1−2シフト弁110の左方端
近傍にも接続され、そのスプールを図において右
方に押し付けている。ポートaは、さらに第1ラ
インL1を介して1−2シフト弁110の右方端
に、第2ラインL2を介して2−3シフト弁12
0の右方端に、第3ラインL3を介して3−4シ
フト弁130の右方端にそれぞれ接続されてい
る。 上記第1,第2および第3ラインL1,L2お
よびL3からは、それぞれ第1,第2および第3
ドレンラインDL1,DL2,およびDL3が分岐
しており、これらのドレンラインDL1,DL2,
DL3には、このドレンラインDL1,DL2,DL
3の開閉を行なう第1,第2,第3ソレノイド弁
SL1,SL2,SL3が接続されている。上記ソレ
ノイド弁SL1,SL2,SL3は、ライン101と
ポートaが連通している状態で励磁されると、各
ドレンラインDL1,DL2,DL3を閉じ、その
結果第1,第2,第3ライン内の圧力を高めるよ
うになつている。 ポートbはセカンドロツク弁105にもライン
140を介して接続され、この圧力はセカンドロ
ツク弁105のスプールを図において下方に押し
下げるように作用する。セカンドロツク弁105
のスプールが下方位置にあるとき、ライン140
とライン141とが連通し、油圧が前方ブレーキ
30のアクチユエータ108の係合側圧力室に導
入されて前方ブレーキ30を作動方向に保持す
る。ポートcはセカンドロツク弁105に接続さ
れ、この圧力は該弁105のスプールを上方に押
し上げるように作用する。さらにポートcは圧力
ライン106を介して2−3シフト弁120に接
続されている。このライン106は、第2ドレン
ラインDL2のソレノイド弁SL2が励磁されて、
第2ラインL2内の圧力が高められ、この圧力に
より2−3シフト弁120のスプールが左方に移
動させられたとき、ライン107に連通する。ラ
イン107は、前方ブレーキ30のアクチユエー
タ108の解除側圧力室に接続され、該圧力室に
油圧が導入されたとき、アクチユエータ108は
係合側圧力室に圧力に抗してブレーキ30を解除
方向に作動させる。また、ライン107の圧力
は、前方クラツチ27のアクチユエータ109に
も導かれ、このクラツチ27を係合させる。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達し、さらにライン113を経て後方ブレーキ3
6のアクチユエータ114に接続される。1−2
シフト弁110および2−3シフト弁120は、
所定の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が励
磁されたとき、スプールを移動させてラインを切
り替え、これにより所定のブレーキ、またはクラ
ツチが作動し、それぞれ1−2,2−3の変速動
作が行なわれる。または油圧制御回路CKには調
圧弁102からの油圧を安定させるカツトバツク
用弁115、吸気負圧の大きさに応じて調圧弁1
02からのライン圧を変化させるバキユームスロ
ツトル弁116、このスロツトル弁116を補助
するスロツトルバツクアツプ117が設けられて
いる。 さらに、本例の油圧制御回路CK1にはオーバ
ードライブ用の遊星歯車変速機構50のクラツチ
54およびブレーキ56を制御するために、3−
4シフト弁130およびアクチユエータ132が
設けられている。アクチユエータ132の係合側
圧力室は圧力ライン101に接続されており、該
ライン101の圧力によりブレーキ56は係合方
向に押されている。この3−4シフト弁も、上記
1−2,2−3シフト弁110,120と同様、
ソレノイド弁SL3が励磁されると該3−4シフ
ト弁130のスプール131が下方に移動し、圧
力ライン101とライン122が遮断され、ライ
ン122はドレーンされる。これによつてブレー
キ56のアクチユエータ132の解除側圧力室に
作用する油圧がなくなり、ブレーキ56を係合方
向に作動させるとともにクラツチ54のアクチユ
エータ134がクラツチ54を解除させるように
作用する。 さらに本例の油圧制御回路CK1には、ロツク
アツプ制御弁133が設けられており、このロツ
クアツプ制御弁133はラインL4を介してセレ
クト弁103のポートaに連通されている。この
ラインL4からは、ドレンラインDL1,DL2,
DL3と同様ソレノイド弁SL4が設けられたドレ
ンラインDL4が分岐している。ロツクアツプ制
御弁133は、ソレノイド弁SL4が励磁されて
ドレンラインDL4が閉じられ、ラインL4内の
圧力が高まつたとき、そのスプールがライン12
3とライン124を遮断して、ライン124がド
レンされロツクアツプクラツチ15を作動方向に
移動させるようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次の第1表〜
第3表に示す。
ある。 (従来技術) 自動変速機は、一般にトルクコンバータを介し
てエンジン出力軸に連結される歯車式例えば遊星
歯車式の変速機を備え、この変速機に付設した動
力伝達切換用のクラツチ、ブレーキ等の変速用ア
クチユエータを適宜作動させることにより、所望
の変速段が得られるようになつている。この変速
用のアクチユエータは、油圧を利用して作動され
るのが一般的であり、この場合には油圧回路を備
えている。そして、この油圧回路をあらかじめ定
めた条件(変速特性)に基づいて切換制御するこ
とにより、変速機の自動的な変速を得るようにな
つている。 一方、自動変速機においては、マニユアル操作
されるレンジ切換手段を備えている。このレンジ
切換手段は一般に、ニユートラルレンジと、前進
走行用の走行レンジとを備える他、後退用の走行
レンジとしてのRレンジ、さらには駐車用のPレ
ンジをとり得るのが通例である。そして、レンジ
切換手段がニユートラルレンジにあるときには、
例えば前記油圧回路が切換えられて変速機がニユ
ートラル状態とされる。また走行レンジが選択さ
れたときに、前述したように変速機があらかじめ
定めた条件にしたがつて自動的に変速される。 上述のような自動変速機のなかには、特開昭59
−34501号公報にに示すように、レンジ切換手段
がたとえ走行レンジにあつたとしても、車速が設
定車速以下のみであり、ブレーキ中でありかつア
クセルペダルを踏込み操作されているという3つ
の条件を共に満足したときには、変速機を強制的
にニユートラルに維持しておくようにして、エン
ストを確実に防止するようにしたものが開示され
ている。 (考案が解決しようとする問題点) ところで、歯車式変速機が流体式コンバータを
介してエンジンに連結される形式の自動変速機に
おいては、停車中にあつても、レンジ切換手段が
走行レンジである限り、動力伝達が可能な状態と
されている(通常は1速が選択されている)。こ
の結果、いわゆるクリープ現象と呼ばれるよう
に、アクセルペダルを何等操作しなくとも車両が
遅い速度ではあるが走行してしまうような状態が
生じる。このため、運転者は、停車の度に、フツ
トブレーキあるいはサイドブレーキを掛けた状態
とするか、またはレンジ切換手段をニユートラル
に戻す操作を行なうかのことを強いられていた。
特に渋滞中は、走行と停車がひんぱんにくり返さ
れるため、上述したような操作を停車の度に行な
うことは非常に面倒なものとなる。 本考案は以上のような事情を勘案してなされた
もので、停車中に走行レンジが選択されていたと
しても、車両を停車状態に維持しておくための特
別の操作を運転者が全く行う必要のないようにし
た自動変速機の制御装置を提供することを目的と
する。 (問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 流体コンバータを介してエンジンに連結された
歯車式の変速機構と、マニユアル操作され少なく
とも走行レンジをとり得るようにされたレンジ切
換手段と、を備え、前記レンジ切換手段が走行レ
ンジにあるときには前記変速機構が動力伝達が可
能になるように設定された自動変速機において、 前記変速機構の出力軸の回転を規制するための
規制手段と、 前記レンジ切換手段による走行レンジの選択に
優先して、前記変速機構をニユートラルにするた
めのニユートラル選択手段と、 車両の停車状態を検出する停車検出手段と、 前記レンジ切換手段が走行レンジにあるか否か
を検出するレンジ検出手段と、 前記レンジ切換手段が走行レンジにありかつ車
両が停車状態にあるときに、前記規制手段を作動
させた後、この作動に対して所定時間遅延させた
状態でニユートラル選択手段を作動させる制御手
段と、 を備えた構成としてある。 このように、本考案では、たとえ走行レンジに
あつても、停車中は変速機をニユートラルにする
ことにより動力伝達が遮断されるので、動力伝達
を原因とする車両の不用意な動きが防止される。
これに加えて、変速機出力軸を固定するので、路
面の勾配に伴う不用意な動きも防止される。 (実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。 トルクコンバータおよび変速機 第1図において、エンジン2(の出力軸)に対
して、トルクコンバータ10を介して、変速機3
が連結され、この等10と3とにより後述する自
動変速機ATが構成されている。 主変速機3は、多段歯車変速機溝20と、トル
クコンバータ10と多段歯車変速機構20との間
に配置されたオーバードライブ用遊星歯車変速機
構50とを含んで構成されている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、およびポンプ11とタ
ービン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービンン12にはコンバータ出力軸14が
結合されている。コンバータ出力軸14とポンプ
11との間にはロツクアツプクラツチ15が配設
されている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向すなわちエンジン出力軸1とト
ルクコンバータ出力軸14とをロツクアツプ(直
結)する方向に付勢されると共に、外部から供給
される開放用油圧により開放状態に保持されるよ
うになつている。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25を介して連結され
ている。多段歯車変速機構20の入力軸26は、
前方クラツチ27を介して連結軸25に、また後
方クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21の
インターナルギア29にそれぞれ連結されるよう
になつている。連結軸25すなわちサンギア2
3,24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ
30が設けられている。前段遊星歯車機構21の
プラネタリキヤリア31と後段遊星歯車機構22
のインターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が介設されている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50にお
いては、プラネタリギア51を回転自在に支持す
るプラネタリキヤリア52がトルクコンバータ1
0の出力軸14に連結され、サンギア53は直結
クラツチ54を介してインターナルギア55に結
合されるようになつている。サンギア53と変速
機ケースとの間にはオーバードライブブレーキ5
6が設けられ、またインターナルギア55は多段
歯車変速機構20の入力軸26に連結されてい
る。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段および後進1段の変速段を有し、クラツチ2
7,28およびブレーキ30,36を適宜作動さ
せることにより所要の変速段を得ることができる
ものである。オーバードライブ用遊星歯車変速機
構50は、直結クラツチ54が係合しブレーキ5
6が解除されたとき、軸14,26を直結状態で
結合する一方、ブレーキ56が係合し、クラツチ
54が解放されたとき軸14,26をオーバード
ライブ結合する。 以上説明した主変速機3は、第2図に示したよ
うな油圧制御回路CK1を備えている。この油圧
制御回路CK1は、エンジン出力軸1によつて駆
動されるオイルポンプ100を有し、このオイル
ポンプ100から圧力ライン101に吐出された
作動油は、調圧弁102により圧力が調整されて
セレクト弁103に導かれる。セレクト弁103
は、1,2,D,N,R,P、の各シフト位置を
有し、該セレクト弁103が1,2およびD位置
にあるとき、圧力ライン101はセレクト弁10
3のポートa,b,cに連通する。ポートaは後
方クラツチ28の作動用アクチユエータ104に
接続されており、弁103が上述の位置にあると
き、後方クラツチ28は係合状態に保持される。
ポートaは、また1−2シフト弁110の左方端
近傍にも接続され、そのスプールを図において右
方に押し付けている。ポートaは、さらに第1ラ
インL1を介して1−2シフト弁110の右方端
に、第2ラインL2を介して2−3シフト弁12
0の右方端に、第3ラインL3を介して3−4シ
フト弁130の右方端にそれぞれ接続されてい
る。 上記第1,第2および第3ラインL1,L2お
よびL3からは、それぞれ第1,第2および第3
ドレンラインDL1,DL2,およびDL3が分岐
しており、これらのドレンラインDL1,DL2,
DL3には、このドレンラインDL1,DL2,DL
3の開閉を行なう第1,第2,第3ソレノイド弁
SL1,SL2,SL3が接続されている。上記ソレ
ノイド弁SL1,SL2,SL3は、ライン101と
ポートaが連通している状態で励磁されると、各
ドレンラインDL1,DL2,DL3を閉じ、その
結果第1,第2,第3ライン内の圧力を高めるよ
うになつている。 ポートbはセカンドロツク弁105にもライン
140を介して接続され、この圧力はセカンドロ
ツク弁105のスプールを図において下方に押し
下げるように作用する。セカンドロツク弁105
のスプールが下方位置にあるとき、ライン140
とライン141とが連通し、油圧が前方ブレーキ
30のアクチユエータ108の係合側圧力室に導
入されて前方ブレーキ30を作動方向に保持す
る。ポートcはセカンドロツク弁105に接続さ
れ、この圧力は該弁105のスプールを上方に押
し上げるように作用する。さらにポートcは圧力
ライン106を介して2−3シフト弁120に接
続されている。このライン106は、第2ドレン
ラインDL2のソレノイド弁SL2が励磁されて、
第2ラインL2内の圧力が高められ、この圧力に
より2−3シフト弁120のスプールが左方に移
動させられたとき、ライン107に連通する。ラ
イン107は、前方ブレーキ30のアクチユエー
タ108の解除側圧力室に接続され、該圧力室に
油圧が導入されたとき、アクチユエータ108は
係合側圧力室に圧力に抗してブレーキ30を解除
方向に作動させる。また、ライン107の圧力
は、前方クラツチ27のアクチユエータ109に
も導かれ、このクラツチ27を係合させる。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達し、さらにライン113を経て後方ブレーキ3
6のアクチユエータ114に接続される。1−2
シフト弁110および2−3シフト弁120は、
所定の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が励
磁されたとき、スプールを移動させてラインを切
り替え、これにより所定のブレーキ、またはクラ
ツチが作動し、それぞれ1−2,2−3の変速動
作が行なわれる。または油圧制御回路CKには調
圧弁102からの油圧を安定させるカツトバツク
用弁115、吸気負圧の大きさに応じて調圧弁1
02からのライン圧を変化させるバキユームスロ
ツトル弁116、このスロツトル弁116を補助
するスロツトルバツクアツプ117が設けられて
いる。 さらに、本例の油圧制御回路CK1にはオーバ
ードライブ用の遊星歯車変速機構50のクラツチ
54およびブレーキ56を制御するために、3−
4シフト弁130およびアクチユエータ132が
設けられている。アクチユエータ132の係合側
圧力室は圧力ライン101に接続されており、該
ライン101の圧力によりブレーキ56は係合方
向に押されている。この3−4シフト弁も、上記
1−2,2−3シフト弁110,120と同様、
ソレノイド弁SL3が励磁されると該3−4シフ
ト弁130のスプール131が下方に移動し、圧
力ライン101とライン122が遮断され、ライ
ン122はドレーンされる。これによつてブレー
キ56のアクチユエータ132の解除側圧力室に
作用する油圧がなくなり、ブレーキ56を係合方
向に作動させるとともにクラツチ54のアクチユ
エータ134がクラツチ54を解除させるように
作用する。 さらに本例の油圧制御回路CK1には、ロツク
アツプ制御弁133が設けられており、このロツ
クアツプ制御弁133はラインL4を介してセレ
クト弁103のポートaに連通されている。この
ラインL4からは、ドレンラインDL1,DL2,
DL3と同様ソレノイド弁SL4が設けられたドレ
ンラインDL4が分岐している。ロツクアツプ制
御弁133は、ソレノイド弁SL4が励磁されて
ドレンラインDL4が閉じられ、ラインL4内の
圧力が高まつたとき、そのスプールがライン12
3とライン124を遮断して、ライン124がド
レンされロツクアツプクラツチ15を作動方向に
移動させるようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次の第1表〜
第3表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
停車時制御部分の説明
変速機出力軸34の出力軸側端部には、該出力
軸34を固定すなわち回転規制するためのブレー
キ61が配設されている。このブレーキ61は固
定手段となるもので、油圧式のアクチユエータ6
2によつて、締結すなわち出力軸34を固定する
状態と、開放すなわち出力軸34の回転を許す状
態とが切換えられる。 これに加えて、油圧回路CK1は、レンジ切換
手段としてのセレクト弁103が前進用走行レン
ジにあつたとしても、この選択に優先して変速機
3を強制的にニユートラルにするためのニユート
ラル選択手段Zを備えている。このニユートラル
選択手段Zは、スプール弁63を備えている。こ
のスプール弁63は。3つのポートe,f,gを
備え、ポートeはポートaに対してライン64を
介して連通されている。また、ポートfは、ライ
ン65を介して前記アクチユエータ62に連なつ
ている。さらに、ポートgは、ライン66を介し
てクラツチ28用アクチユエータ104に直接的
に連なつている。このスプール弁63は、そのス
プール63aが図示の状態のときに、ポートeと
ポートfとを連通させる一方、ポートgをドレー
ンにする。また、図示の状態からスプール63a
が右方へ変位すると、ポートfがドレンされると
共に、ポートgが遮断される。 したがつて、いわゆるセレクト弁103が前進
用走行レンジとしての、D,2あるいは1のいず
れかのレンジにあるとすると、そのポートaから
のライン圧がライン64を介してポートeに伝達
される。この状態で、スプール63aが図示の状
態にあると、アクチユエータ62にライン圧が供
給されてブレーキ61が出力軸34を固定する。
また同時に、ポートgがドレンされてクラツチ2
8が開放される。このクラツチ28が開放される
ということは、第3表から明らかな通り、少なく
とも車速が小さくて停車直前において1速である
ことを前提として、変速機3がこの1速からニユ
ートラルへと強制的に切換わることを意味する。 一方、スプール23aが第2図右方へ変位する
と、ポートgは閉じられるのでクラツチ28はセ
レクト弁103で選択されたレンジに従う作動を
なし(第3表通りの作動)通常の通り変速が行な
われる。これと同時に、ポートfがドレンされる
ので、ブレーキ61が開放されて、出力軸34の
回転が許容される。 上述したスプール弁63の変位位置の制御は、
ソレノイドSL5によつてスプール弁63に対す
るパイロツト圧を調整することによつて行なわれ
る。すなわち、SL5が消磁されると、パイロツ
ト圧のドレンラインからDL5を閉じてパイロツ
ト圧を発生させてスプール63aを第2図右方へ
変位させる。逆にSL5が励磁されると、ドレン
ラインDL5が開いてパイロツト圧が開放され、
スプール63aは図示の状態とする。 上述したソレノイド弁SL5のコイルに対する
供電系路には車速スイツチ203とアクセルスイ
ツチ204とが接続されている。上記車速スイツ
チ203は、車速が極低速(例えば3Km/h以
下)のときにONするものであり、また、アクセ
ルスイツチ204はアクセル操作量が零のときに
ONとなるものである。この両スイツチ203と
204とは互いに協働して停車検出手段を構成す
るものである、すなわち、この両スイツチ20
3,204が共にONされる停車時には、ソレノ
イドSL5に通電されてスプール弁63のパイロ
ツト圧がドレンされて、変速機の出力軸34が固
定されると共にニユートラルとなる。 なお、上述の説明から明らかなように、ポート
aに連なるライン64が、レンジ切換手段として
のセレクト弁103が前進用走行レンジにあるこ
とを検出するレンジ検出手段を実質的に構成して
いる。 ここで、上述した走行レンジにおけるニユート
ラル選択と出力軸34の回転規制とは、時間的に
タイミングをずらして作動される。すなわち、第
3図に示すように、走行状態から停車状態への移
行時には、先ず、ブレーキ61により出力軸34
を固定した後、時間t1を経過してからニユートラ
ルにすることにより、この停車状態へ移行すると
きのシヨツクが緩和される。なお、実施例では、
これに加えて、停車状態から発進するときは、先
ず1速へ変速した後、所定時間t2経過してから出
力軸34の固定を開放するようにしてあり、この
ときにシヨツクも緩和される。 上述した第3図のような制御を行なうための構
成例について、変速制御およびロツクアツプ制御
の概要をも含めて以下に説明する。 先ず、第1図において、200は例えばマイク
ロコンピユータによつて構成された制御ユニツト
で、基本的にCPU、ROM、RAM、CLOCKを備
えている。この制御ユニツト200には、種々の
センサあるいはスイツチ201〜204からの信
号が入力される。センサ201は、エンジン2の
吸気通路6に配設されたスロツトル弁7の開度す
なわちエンジン負荷を検出するものである。セン
サ202は、タービン回転数を検出するものであ
り、事実上変速制御時に用いる車速に対応した信
号として取扱われる。スイツチ203,204
は、前述したものと全く同じであり、極低車速及
びアクセル全閉を検出するためのものである。ス
イツチ205は、マニユアル操作されるセレクト
弁103が前進用走行レンジにあるか否かを検出
するものであり前進用走行レンジにあるときに
ONされる。 さらに、本例の場合は、出力軸側34の固定
と、ニユートラルへの変更あるいはニユートラル
から1速への変更のタイミングとを調整する関係
上、該両者は、個々独立して制御し得るようにす
る必要がある。このようにするための油圧回路お
よびその切換制御用のソレノイドは特に図示して
いないが、例えば第2図のものにおいて、ポート
fをポートeまたはドレンへ選択的に切換るスプ
ール弁とその切換用のソレノイドを設ける一方、
ポートgをドレンまたは閉じるためのスプール弁
とその切換用のソレノイドとを設けるようにすれ
ばよい。 一方、制御ユニツト200からは、油圧回路
CK1のソレノイドSL1〜SL4を制御するため
の信号、すなわち主変速機3用の変速信号、ロツ
クアツプあるいはロツクアツプ解除信号、さらに
停車時制御用信号を出力する。 制御ユニツト200による変速機3の変速制御
は、既知のように、例えばスロツトル開度とター
ビン回転数とをパラメータとしてあらかじめ定め
た変速特性に基づいて、変速信号としてのシフト
アツプ信号あるいはシフトダウン信号を出力し
て、SL1〜SL3のON、OFFを切換制御する
(第1表参照)。またはロツクアツプクラツチ15
の断続も、既知のように、例えばスロツトル開度
とタービン回転数とをパラメータとしてあらかじ
め定めたロツクアツプ特性に基づいて、ロツクア
ツプ信号、ロツクアツプ解除信号を出力して、
SL4のON、OFFを切換制御する(第2表参
照)。 制御ユニツト200は、さらに、アクセルスイ
ツチ204がON(アクセル全開)でありかつ車
速スイツチ203がON(極低車速以下)のとき
は、停車状態と判断する。そして、セレクト弁1
03が前進用走行レンジにあることを前提とし
て、上記停車状態と判断したときには、前述した
ように図示は略すがブレーキ61用のソレノイド
とニユートラル選択用のソレノイドと制御して、
出力軸34の固定および変速機3のニユートラル
状態の選択を制御する。 さて次に、第4図に示すフローチヤートに基づ
いて、制御ユニツト200によつて第3図のよう
な制御を行なう場合について詳述する、なお、以
下説明でSはステツプを示す。 先ず、S1において、前記センサ、スイツチか
らのデータ入力がなされた後、S2で現在セレク
ト弁103のレンジ位置が前進用走行レンジであ
るか否かが判別される。このS2の判別でYESの
ときは、S3において、現在停車中であるか否か
が判別される。この判別でYESのときには、S4
において、ブレーキ61を作動させて変速機3の
出力軸34を固定する。次いで、S5において、
上記出力軸34の固定後時間t1が経過するのを待
つて、S6において変速機3をニユートラルにす
る。 一方、前記S3でNOすなわち現在停車中でない
と判別されたときには、S7に移行して、発進か
否かが判別される。この判別は、車速スイツチ2
03がONでかつアクセルスイツチ204がOFF
であるか否かをみることによつて行なわれる。こ
のS7の判別がYESのときすなわち発進と判別さ
れたときには、S8において1速へ変速する(ニ
ユートラル解除)。このS8の後は、S10において
ブレーキ61を解除する(出力軸34の固定解
除)。この後は、S11において、通常の変速制御
がなされる。 前記S7の判別でNOときには、走行中なので、
S8〜S10の処理を経ることなくS11へ移行する。
また、S2の判別でNOのときは、そのまま制御が
終了する。勿論、ことのときは、セレクト弁10
3がPレンジ、Nレンジが選択されるときであ
り、この選択されたレンジ位置に対応したように
変速機3が制御されるが(第3図参照)、この部
分は本考案と直接関係ないので省略してある。 以上実施例について説明したが、本考案はこれ
に限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 制御ユニツト200をコンピユータを利用し
て構成する場合は、デジタル式、アナログ式の
いずれであつてもよい。 停車中には変速機3への出力軸34を固定
し、かつ変速機3をニユートラルとするのは、
後退用の走行レンジであるRレンジが選択され
ているときに行なうようにしてもよく、また、
前進用走行レンジで行なうことなくこのRレン
ジでのみ行なうようにしてよい。 (考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
車両の停車中に、運転者は特別の操作を行なわな
くても、走行レンジの状態での車両の不用意な動
きを防止することができる。 特に本考案では、ニユートラルにすることと変
速機出力軸を固定することとの両方により、動力
伝達に伴なう車両の不用意な動きと路面勾配によ
る車両の不用意な動きとの両方を同時に防止する
ことができる。 これに加えて、変速機をニユートラルにするの
で、変速機出力軸34を固定しても、停車中に駆
動系からの不快な振動音が発生することが防止さ
れる。 さらに、変速機構の出力軸の回転規制を行つた
後、所定時間遅延して変速機構をニユートラルに
するので、停車状態へ移行するときのシヨツクを
緩和することができる。
軸34を固定すなわち回転規制するためのブレー
キ61が配設されている。このブレーキ61は固
定手段となるもので、油圧式のアクチユエータ6
2によつて、締結すなわち出力軸34を固定する
状態と、開放すなわち出力軸34の回転を許す状
態とが切換えられる。 これに加えて、油圧回路CK1は、レンジ切換
手段としてのセレクト弁103が前進用走行レン
ジにあつたとしても、この選択に優先して変速機
3を強制的にニユートラルにするためのニユート
ラル選択手段Zを備えている。このニユートラル
選択手段Zは、スプール弁63を備えている。こ
のスプール弁63は。3つのポートe,f,gを
備え、ポートeはポートaに対してライン64を
介して連通されている。また、ポートfは、ライ
ン65を介して前記アクチユエータ62に連なつ
ている。さらに、ポートgは、ライン66を介し
てクラツチ28用アクチユエータ104に直接的
に連なつている。このスプール弁63は、そのス
プール63aが図示の状態のときに、ポートeと
ポートfとを連通させる一方、ポートgをドレー
ンにする。また、図示の状態からスプール63a
が右方へ変位すると、ポートfがドレンされると
共に、ポートgが遮断される。 したがつて、いわゆるセレクト弁103が前進
用走行レンジとしての、D,2あるいは1のいず
れかのレンジにあるとすると、そのポートaから
のライン圧がライン64を介してポートeに伝達
される。この状態で、スプール63aが図示の状
態にあると、アクチユエータ62にライン圧が供
給されてブレーキ61が出力軸34を固定する。
また同時に、ポートgがドレンされてクラツチ2
8が開放される。このクラツチ28が開放される
ということは、第3表から明らかな通り、少なく
とも車速が小さくて停車直前において1速である
ことを前提として、変速機3がこの1速からニユ
ートラルへと強制的に切換わることを意味する。 一方、スプール23aが第2図右方へ変位する
と、ポートgは閉じられるのでクラツチ28はセ
レクト弁103で選択されたレンジに従う作動を
なし(第3表通りの作動)通常の通り変速が行な
われる。これと同時に、ポートfがドレンされる
ので、ブレーキ61が開放されて、出力軸34の
回転が許容される。 上述したスプール弁63の変位位置の制御は、
ソレノイドSL5によつてスプール弁63に対す
るパイロツト圧を調整することによつて行なわれ
る。すなわち、SL5が消磁されると、パイロツ
ト圧のドレンラインからDL5を閉じてパイロツ
ト圧を発生させてスプール63aを第2図右方へ
変位させる。逆にSL5が励磁されると、ドレン
ラインDL5が開いてパイロツト圧が開放され、
スプール63aは図示の状態とする。 上述したソレノイド弁SL5のコイルに対する
供電系路には車速スイツチ203とアクセルスイ
ツチ204とが接続されている。上記車速スイツ
チ203は、車速が極低速(例えば3Km/h以
下)のときにONするものであり、また、アクセ
ルスイツチ204はアクセル操作量が零のときに
ONとなるものである。この両スイツチ203と
204とは互いに協働して停車検出手段を構成す
るものである、すなわち、この両スイツチ20
3,204が共にONされる停車時には、ソレノ
イドSL5に通電されてスプール弁63のパイロ
ツト圧がドレンされて、変速機の出力軸34が固
定されると共にニユートラルとなる。 なお、上述の説明から明らかなように、ポート
aに連なるライン64が、レンジ切換手段として
のセレクト弁103が前進用走行レンジにあるこ
とを検出するレンジ検出手段を実質的に構成して
いる。 ここで、上述した走行レンジにおけるニユート
ラル選択と出力軸34の回転規制とは、時間的に
タイミングをずらして作動される。すなわち、第
3図に示すように、走行状態から停車状態への移
行時には、先ず、ブレーキ61により出力軸34
を固定した後、時間t1を経過してからニユートラ
ルにすることにより、この停車状態へ移行すると
きのシヨツクが緩和される。なお、実施例では、
これに加えて、停車状態から発進するときは、先
ず1速へ変速した後、所定時間t2経過してから出
力軸34の固定を開放するようにしてあり、この
ときにシヨツクも緩和される。 上述した第3図のような制御を行なうための構
成例について、変速制御およびロツクアツプ制御
の概要をも含めて以下に説明する。 先ず、第1図において、200は例えばマイク
ロコンピユータによつて構成された制御ユニツト
で、基本的にCPU、ROM、RAM、CLOCKを備
えている。この制御ユニツト200には、種々の
センサあるいはスイツチ201〜204からの信
号が入力される。センサ201は、エンジン2の
吸気通路6に配設されたスロツトル弁7の開度す
なわちエンジン負荷を検出するものである。セン
サ202は、タービン回転数を検出するものであ
り、事実上変速制御時に用いる車速に対応した信
号として取扱われる。スイツチ203,204
は、前述したものと全く同じであり、極低車速及
びアクセル全閉を検出するためのものである。ス
イツチ205は、マニユアル操作されるセレクト
弁103が前進用走行レンジにあるか否かを検出
するものであり前進用走行レンジにあるときに
ONされる。 さらに、本例の場合は、出力軸側34の固定
と、ニユートラルへの変更あるいはニユートラル
から1速への変更のタイミングとを調整する関係
上、該両者は、個々独立して制御し得るようにす
る必要がある。このようにするための油圧回路お
よびその切換制御用のソレノイドは特に図示して
いないが、例えば第2図のものにおいて、ポート
fをポートeまたはドレンへ選択的に切換るスプ
ール弁とその切換用のソレノイドを設ける一方、
ポートgをドレンまたは閉じるためのスプール弁
とその切換用のソレノイドとを設けるようにすれ
ばよい。 一方、制御ユニツト200からは、油圧回路
CK1のソレノイドSL1〜SL4を制御するため
の信号、すなわち主変速機3用の変速信号、ロツ
クアツプあるいはロツクアツプ解除信号、さらに
停車時制御用信号を出力する。 制御ユニツト200による変速機3の変速制御
は、既知のように、例えばスロツトル開度とター
ビン回転数とをパラメータとしてあらかじめ定め
た変速特性に基づいて、変速信号としてのシフト
アツプ信号あるいはシフトダウン信号を出力し
て、SL1〜SL3のON、OFFを切換制御する
(第1表参照)。またはロツクアツプクラツチ15
の断続も、既知のように、例えばスロツトル開度
とタービン回転数とをパラメータとしてあらかじ
め定めたロツクアツプ特性に基づいて、ロツクア
ツプ信号、ロツクアツプ解除信号を出力して、
SL4のON、OFFを切換制御する(第2表参
照)。 制御ユニツト200は、さらに、アクセルスイ
ツチ204がON(アクセル全開)でありかつ車
速スイツチ203がON(極低車速以下)のとき
は、停車状態と判断する。そして、セレクト弁1
03が前進用走行レンジにあることを前提とし
て、上記停車状態と判断したときには、前述した
ように図示は略すがブレーキ61用のソレノイド
とニユートラル選択用のソレノイドと制御して、
出力軸34の固定および変速機3のニユートラル
状態の選択を制御する。 さて次に、第4図に示すフローチヤートに基づ
いて、制御ユニツト200によつて第3図のよう
な制御を行なう場合について詳述する、なお、以
下説明でSはステツプを示す。 先ず、S1において、前記センサ、スイツチか
らのデータ入力がなされた後、S2で現在セレク
ト弁103のレンジ位置が前進用走行レンジであ
るか否かが判別される。このS2の判別でYESの
ときは、S3において、現在停車中であるか否か
が判別される。この判別でYESのときには、S4
において、ブレーキ61を作動させて変速機3の
出力軸34を固定する。次いで、S5において、
上記出力軸34の固定後時間t1が経過するのを待
つて、S6において変速機3をニユートラルにす
る。 一方、前記S3でNOすなわち現在停車中でない
と判別されたときには、S7に移行して、発進か
否かが判別される。この判別は、車速スイツチ2
03がONでかつアクセルスイツチ204がOFF
であるか否かをみることによつて行なわれる。こ
のS7の判別がYESのときすなわち発進と判別さ
れたときには、S8において1速へ変速する(ニ
ユートラル解除)。このS8の後は、S10において
ブレーキ61を解除する(出力軸34の固定解
除)。この後は、S11において、通常の変速制御
がなされる。 前記S7の判別でNOときには、走行中なので、
S8〜S10の処理を経ることなくS11へ移行する。
また、S2の判別でNOのときは、そのまま制御が
終了する。勿論、ことのときは、セレクト弁10
3がPレンジ、Nレンジが選択されるときであ
り、この選択されたレンジ位置に対応したように
変速機3が制御されるが(第3図参照)、この部
分は本考案と直接関係ないので省略してある。 以上実施例について説明したが、本考案はこれ
に限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 制御ユニツト200をコンピユータを利用し
て構成する場合は、デジタル式、アナログ式の
いずれであつてもよい。 停車中には変速機3への出力軸34を固定
し、かつ変速機3をニユートラルとするのは、
後退用の走行レンジであるRレンジが選択され
ているときに行なうようにしてもよく、また、
前進用走行レンジで行なうことなくこのRレン
ジでのみ行なうようにしてよい。 (考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
車両の停車中に、運転者は特別の操作を行なわな
くても、走行レンジの状態での車両の不用意な動
きを防止することができる。 特に本考案では、ニユートラルにすることと変
速機出力軸を固定することとの両方により、動力
伝達に伴なう車両の不用意な動きと路面勾配によ
る車両の不用意な動きとの両方を同時に防止する
ことができる。 これに加えて、変速機をニユートラルにするの
で、変速機出力軸34を固定しても、停車中に駆
動系からの不快な振動音が発生することが防止さ
れる。 さらに、変速機構の出力軸の回転規制を行つた
後、所定時間遅延して変速機構をニユートラルに
するので、停車状態へ移行するときのシヨツクを
緩和することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す全体系統図。
第2図は主変速機とその油圧回路の一例を示す系
統図。第3図は本考案による制御例を図式的に示
すグラフ。第4図は本考案の制御例を示すフロー
チヤート。 CK1……油圧回路(主変速機)、2……エンジ
ン、3……変速機、61……ブレーキ(出力軸固
定)、63……スプール弁63(出力軸固定、ニ
ユートラル選択)、103……セレクト弁(レン
ジ切換手段)、200……制御ユニツト、203
……スイツチ(車速)、204……スイツチ(ア
クセル)}(停車検出)、SL5……ソレノイド(出
力軸固定、ニユートラル選択)。
第2図は主変速機とその油圧回路の一例を示す系
統図。第3図は本考案による制御例を図式的に示
すグラフ。第4図は本考案の制御例を示すフロー
チヤート。 CK1……油圧回路(主変速機)、2……エンジ
ン、3……変速機、61……ブレーキ(出力軸固
定)、63……スプール弁63(出力軸固定、ニ
ユートラル選択)、103……セレクト弁(レン
ジ切換手段)、200……制御ユニツト、203
……スイツチ(車速)、204……スイツチ(ア
クセル)}(停車検出)、SL5……ソレノイド(出
力軸固定、ニユートラル選択)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 流体コンバータ10を介してエンジン2に連結
された歯車式の変速機構3と、マニユアル操作さ
れ少なくとも走行レンジをとり得るようにされた
レンジ切換手段103と、を備え、前記レンジ切
換手段103が走行レンジにあるときには前記変
速機構3が動力伝達が可能になるように設定され
た自動変速機ATにおいて、 前記変速機構3の出力軸34の回転を規制する
ための規制手段61と、 前記レンジ切換手段103による走行レンジの
選択に優先して、前記変速機構3をニユートラル
にするためのニユートラル選択手段Zと、 車両の停車状態を検出する停車検出手段20
3,204と、 前記レンジ切換手段103が走行レンジにある
か否かを検出するレンジ検出手段64と、 前記レンジ切換手段103が走行レンジにあり
かつ車両が停車状態にあるときに、前記規制手段
61を作動させた後、この作動に対して所定時間
遅延させた状態でニユートラル選択手段Zを作動
させる制御手段S4〜S6と、を備えていること
を特徴とする自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987063717U JPH0523877Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987063717U JPH0523877Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63170642U JPS63170642U (ja) | 1988-11-07 |
| JPH0523877Y2 true JPH0523877Y2 (ja) | 1993-06-17 |
Family
ID=30899205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987063717U Expired - Lifetime JPH0523877Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0523877Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3346875B2 (ja) * | 1994-03-10 | 2002-11-18 | 三菱電機株式会社 | 車両用安全装置 |
-
1987
- 1987-04-27 JP JP1987063717U patent/JPH0523877Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63170642U (ja) | 1988-11-07 |
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