JPH05240331A - 車両用動力伝達装置の油圧制御装置 - Google Patents
車両用動力伝達装置の油圧制御装置Info
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- JPH05240331A JPH05240331A JP7341892A JP7341892A JPH05240331A JP H05240331 A JPH05240331 A JP H05240331A JP 7341892 A JP7341892 A JP 7341892A JP 7341892 A JP7341892 A JP 7341892A JP H05240331 A JPH05240331 A JP H05240331A
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- control
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 第2ライン油圧Pl2の安定状態ではステップ
S11のフィードバック制御が選択されるが、第2ライ
ン油圧Pl2の過渡状態ではステップS12のフィードフ
ォワード制御が選択される。また、ステップS13の学
習手段により、安定状態におけるフィードバック制御式
の積分項の値に基づいてフィードフォワード制御式の学
習補正値PHOSEI が修正される。 【効果】 スロットル弁開度θth、CVT14の変速比
γの急変時や、第2ライン油圧Pl2の過渡状態でも、フ
ィードフォワード制御によってトルク容量制御圧が安定
的に制御される。また、過渡時あるいは油圧センサ28
8の故障時において、フィードフォワード制御による第
2ライン油圧Pl2制御の精度が高められる。
S11のフィードバック制御が選択されるが、第2ライ
ン油圧Pl2の過渡状態ではステップS12のフィードフ
ォワード制御が選択される。また、ステップS13の学
習手段により、安定状態におけるフィードバック制御式
の積分項の値に基づいてフィードフォワード制御式の学
習補正値PHOSEI が修正される。 【効果】 スロットル弁開度θth、CVT14の変速比
γの急変時や、第2ライン油圧Pl2の過渡状態でも、フ
ィードフォワード制御によってトルク容量制御圧が安定
的に制御される。また、過渡時あるいは油圧センサ28
8の故障時において、フィードフォワード制御による第
2ライン油圧Pl2制御の精度が高められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用動力伝達装置の
油圧制御装置に関するものである。
油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂A/Tとして知られる有段式自動変
速機、所謂CVTとして知られる無段式変速機、摩擦式
自動クラッチなどの車両用動力伝達装置において、摩擦
クラッチや伝動ベルトなどの動力伝達部材の摩擦係合力
が必要かつ充分となるようにするために伝達トルク容量
制御圧が用いられている。この伝達トルク容量制御圧
は、たとえばライン圧とも称される場合があり、動力を
伝達する部材を相互に押圧するためのアクチュエータの
元圧として用いられるから、車両用動力伝達装置の伝達
トルク容量に直接的に関連するものある。
速機、所謂CVTとして知られる無段式変速機、摩擦式
自動クラッチなどの車両用動力伝達装置において、摩擦
クラッチや伝動ベルトなどの動力伝達部材の摩擦係合力
が必要かつ充分となるようにするために伝達トルク容量
制御圧が用いられている。この伝達トルク容量制御圧
は、たとえばライン圧とも称される場合があり、動力を
伝達する部材を相互に押圧するためのアクチュエータの
元圧として用いられるから、車両用動力伝達装置の伝達
トルク容量に直接的に関連するものある。
【0003】従来の車両用動力伝達装置の油圧制御装置
では、その動力伝達装置の伝達トルク容量に関連するト
ルク容量制御圧の目標圧を車両状態に基づいて決定する
目標圧決定手段と、制御信号に基づいて前記トルク容量
制御圧を調圧する調圧手段と、実際のトルク容量制御圧
と前記目標圧との偏差が解消されるように前記制御信号
を出力する制御手段とが備えられており、たとえば動力
伝達装置の入力トルクに応じた伝達トルク容量が得られ
るようになっている。たとえば、本出願人が先に出願し
た特願平2−255757号の明細書に記載されている
車両用無段変速機の油圧制御装置がそれである。
では、その動力伝達装置の伝達トルク容量に関連するト
ルク容量制御圧の目標圧を車両状態に基づいて決定する
目標圧決定手段と、制御信号に基づいて前記トルク容量
制御圧を調圧する調圧手段と、実際のトルク容量制御圧
と前記目標圧との偏差が解消されるように前記制御信号
を出力する制御手段とが備えられており、たとえば動力
伝達装置の入力トルクに応じた伝達トルク容量が得られ
るようになっている。たとえば、本出願人が先に出願し
た特願平2−255757号の明細書に記載されている
車両用無段変速機の油圧制御装置がそれである。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記従来の油圧制
御装置では、実際のトルク容量制御圧と目標圧との偏差
に基づいてフィードバック制御式から制御操作量を決定
するフィードバック制御手段により、トルク容量制御圧
すなわちライン圧が制御される。しかし、車両のアクセ
ル操作量が変化させられた場合や自動変速機の変速が実
行された場合、或いは変速制御弁、ロックアップクラッ
チ制御弁などがデューティ駆動されているときのような
外乱の大きい場合などのトルク容量制御圧の過渡状態で
は、上記トルク容量制御圧のフィードバック制御が不安
定となる欠点があった。
御装置では、実際のトルク容量制御圧と目標圧との偏差
に基づいてフィードバック制御式から制御操作量を決定
するフィードバック制御手段により、トルク容量制御圧
すなわちライン圧が制御される。しかし、車両のアクセ
ル操作量が変化させられた場合や自動変速機の変速が実
行された場合、或いは変速制御弁、ロックアップクラッ
チ制御弁などがデューティ駆動されているときのような
外乱の大きい場合などのトルク容量制御圧の過渡状態で
は、上記トルク容量制御圧のフィードバック制御が不安
定となる欠点があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、トルク容量制御
圧の過渡でもトルク容量制御圧の制御が安定となる車両
用動力伝達装置の油圧制御装置を提供することにある。
ものであり、その目的とするところは、トルク容量制御
圧の過渡でもトルク容量制御圧の制御が安定となる車両
用動力伝達装置の油圧制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、図1の発明の要旨図に
示すように、車両用動力伝達装置の伝達トルク容量に関
連するトルク容量制御圧の目標圧を車両状態に基づいて
決定する目標圧決定手段と、制御信号に基づいて前記ト
ルク容量制御圧を調圧する調圧手段と、実際のトルク容
量制御圧と前記目標圧との偏差が解消されるように前記
制御信号を出力する制御手段とを備えた車両用動力伝達
装置の油圧制御装置であって、前記制御手段が、(a) 前
記偏差の積分値に対応した制御量を算出する積分項を含
むフィードバック制御式に基づいて前記制御信号を発生
させるフィードバック制御手段と、(b) 前記目標圧を得
るためのフィードフォワード値とそのフィードフォワー
ド値を補正するための学習補正値を含むフィードフォワ
ード制御式に基づいて前記制御信号を発生させるフィー
ドフォワード制御手段と、(c) 前記トルク容量制御圧の
安定状態では前記フィードバック制御手段を選択し、そ
のトルク容量制御圧の過渡状態では前記フィードフォワ
ード制御手段を選択する切換手段と、(d) 前記トルク容
量制御圧の安定状態における前記フィードバック制御式
の積分項の値に基づいて前記フィードフォワード制御式
の学習補正値を修正する学習手段とを、含むことにあ
る。
の本発明の要旨とするところは、図1の発明の要旨図に
示すように、車両用動力伝達装置の伝達トルク容量に関
連するトルク容量制御圧の目標圧を車両状態に基づいて
決定する目標圧決定手段と、制御信号に基づいて前記ト
ルク容量制御圧を調圧する調圧手段と、実際のトルク容
量制御圧と前記目標圧との偏差が解消されるように前記
制御信号を出力する制御手段とを備えた車両用動力伝達
装置の油圧制御装置であって、前記制御手段が、(a) 前
記偏差の積分値に対応した制御量を算出する積分項を含
むフィードバック制御式に基づいて前記制御信号を発生
させるフィードバック制御手段と、(b) 前記目標圧を得
るためのフィードフォワード値とそのフィードフォワー
ド値を補正するための学習補正値を含むフィードフォワ
ード制御式に基づいて前記制御信号を発生させるフィー
ドフォワード制御手段と、(c) 前記トルク容量制御圧の
安定状態では前記フィードバック制御手段を選択し、そ
のトルク容量制御圧の過渡状態では前記フィードフォワ
ード制御手段を選択する切換手段と、(d) 前記トルク容
量制御圧の安定状態における前記フィードバック制御式
の積分項の値に基づいて前記フィードフォワード制御式
の学習補正値を修正する学習手段とを、含むことにあ
る。
【0007】
【作用および発明の効果】このようにすれば、切換手段
により、トルク容量制御圧の安定状態では前記フィード
バック制御手段が選択され、トルク容量制御圧の過渡状
態では前記フィードフォワード制御手段が選択されるの
で、車両のアクセル操作量が変化させられた場合や自動
変速機の変速が実行された場合、或いは変速制御弁、ロ
ックアップクラッチ制御弁などがデューティ駆動されて
いるときのような外乱の大きい場合などのトルク容量制
御圧の過渡状態においては、フィードフォワード制御に
よってトルク容量制御圧が安定的に制御される。
により、トルク容量制御圧の安定状態では前記フィード
バック制御手段が選択され、トルク容量制御圧の過渡状
態では前記フィードフォワード制御手段が選択されるの
で、車両のアクセル操作量が変化させられた場合や自動
変速機の変速が実行された場合、或いは変速制御弁、ロ
ックアップクラッチ制御弁などがデューティ駆動されて
いるときのような外乱の大きい場合などのトルク容量制
御圧の過渡状態においては、フィードフォワード制御に
よってトルク容量制御圧が安定的に制御される。
【0008】また、学習手段により、トルク容量制御圧
の安定状態における前記フィードバック制御式の積分項
の値に基づいて前記フィードフォワード制御式の学習補
正値が修正されることから、フィードフォワード制御式
によるオープンループ制御におけるトルク容量制御圧制
御の精度が高められ、目標圧に近い値が好適に得られ
る。
の安定状態における前記フィードバック制御式の積分項
の値に基づいて前記フィードフォワード制御式の学習補
正値が修正されることから、フィードフォワード制御式
によるオープンループ制御におけるトルク容量制御圧制
御の精度が高められ、目標圧に近い値が好適に得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2において、エンジン10の動力は、
ロックアップクラッチ付流体継手12、ベルト式無段変
速機(以下、CVTという)14、前後進切換装置1
6、中間ギヤ装置18、および差動歯車装置20を経て
駆動軸22に連結された駆動輪24へ伝達されるように
なっている。
細に説明する。図2において、エンジン10の動力は、
ロックアップクラッチ付流体継手12、ベルト式無段変
速機(以下、CVTという)14、前後進切換装置1
6、中間ギヤ装置18、および差動歯車装置20を経て
駆動軸22に連結された駆動輪24へ伝達されるように
なっている。
【0010】流体継手12は、エンジン10のクランク
軸26と接続されているポンプ羽根車28と、CVT1
4の入力軸30に固定されポンプ羽根車28からのオイ
ルにより回転させられるタービン羽根車32と、ダンパ
34を介して入力軸30に固定されたロックアップクラ
ッチ36と、係合側油室33および解放側油室35とを
備えている。流体継手12内は常時作動油で満たされて
おり、たとえば車速が所定値以上となったとき、或いは
ポンプ羽根車28とタービン羽根車32との回転速度差
が所定値以下になると係合側油室33へ作動油が供給さ
れるとともに解放側油室35から作動油が流出されるこ
とにより、ロックアップクラッチ36が係合して、クラ
ンク軸26と入力軸30とが直結状態とされる。反対
に、上記車速が所定値以下になったとき、或いは上記回
転速度差が所定値以上になると、解放側油室35へ作動
油が供給されるとともに係合側油室33から作動油が流
出されることにより、ロックアップクラッチ36が解放
される。
軸26と接続されているポンプ羽根車28と、CVT1
4の入力軸30に固定されポンプ羽根車28からのオイ
ルにより回転させられるタービン羽根車32と、ダンパ
34を介して入力軸30に固定されたロックアップクラ
ッチ36と、係合側油室33および解放側油室35とを
備えている。流体継手12内は常時作動油で満たされて
おり、たとえば車速が所定値以上となったとき、或いは
ポンプ羽根車28とタービン羽根車32との回転速度差
が所定値以下になると係合側油室33へ作動油が供給さ
れるとともに解放側油室35から作動油が流出されるこ
とにより、ロックアップクラッチ36が係合して、クラ
ンク軸26と入力軸30とが直結状態とされる。反対
に、上記車速が所定値以下になったとき、或いは上記回
転速度差が所定値以上になると、解放側油室35へ作動
油が供給されるとともに係合側油室33から作動油が流
出されることにより、ロックアップクラッチ36が解放
される。
【0011】CVT14は、その入力軸30および出力
軸38にそれぞれ設けられた同径の可変プーリ40およ
び42と、それら可変プーリ40および42に巻き掛け
られた伝動ベルト44とを備えている。可変プーリ40
および42は、入力軸30および出力軸38にそれぞれ
固定された固定回転体46および48と、入力軸30お
よび出力軸38にそれぞれ軸方向の移動可能かつ軸回り
の相対回転不能に設けられた可動回転体50および52
とから成り、可動回転体50および52が油圧アクチュ
エータとして機能する一次側油圧シリンダ54および二
次側油圧シリンダ56によって移動させられることによ
りV溝幅すなわち伝動ベルト44の掛り径(有効径)が
変更されて、CVT14の変速比γ(=入力軸30の回
転速度Nin/出力軸38の回転速度Nout )が変更され
るようになっている。可変プーリ40および42は同径
であるため、上記油圧シリンダ54および56は同様の
受圧面積を備えている。通常、油圧シリンダ54および
56のうちの従動側に位置するものの圧力は専ら伝動ベ
ルト44の張力を最適に維持するために作動させられ
る。
軸38にそれぞれ設けられた同径の可変プーリ40およ
び42と、それら可変プーリ40および42に巻き掛け
られた伝動ベルト44とを備えている。可変プーリ40
および42は、入力軸30および出力軸38にそれぞれ
固定された固定回転体46および48と、入力軸30お
よび出力軸38にそれぞれ軸方向の移動可能かつ軸回り
の相対回転不能に設けられた可動回転体50および52
とから成り、可動回転体50および52が油圧アクチュ
エータとして機能する一次側油圧シリンダ54および二
次側油圧シリンダ56によって移動させられることによ
りV溝幅すなわち伝動ベルト44の掛り径(有効径)が
変更されて、CVT14の変速比γ(=入力軸30の回
転速度Nin/出力軸38の回転速度Nout )が変更され
るようになっている。可変プーリ40および42は同径
であるため、上記油圧シリンダ54および56は同様の
受圧面積を備えている。通常、油圧シリンダ54および
56のうちの従動側に位置するものの圧力は専ら伝動ベ
ルト44の張力を最適に維持するために作動させられ
る。
【0012】前後進切換装置16は、よく知られたダブ
ルピニオン型遊星歯車機構であって、その出力軸58に
固定されたキャリヤ60により回転可能に支持され且つ
互いに噛み合う一対の遊星ギヤ62および64と、前後
進切換装置16の入力軸(CVT14の出力軸)38に
固定され且つ内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ
66と、外周側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ6
8と、リングギヤ68の回転を停止するための後進用ブ
レーキ70と、上記キャリヤ60と前後進切換装置16
の入力軸38とを連結する前進用クラッチ72とを備え
ている。後進用ブレーキ70および前進用クラッチ72
は油圧により作動させられる形式の摩擦係合装置であっ
て、それらが共に係合しない状態では前後進切換装置1
6が中立状態とされて動力伝達が遮断される。しかし、
前進用クラッチ72が係合させられると、CVT14の
出力軸38と前後進切換装置16の出力軸58とが直結
されて車両前進方向の動力が伝達される。また、後進用
ブレーキ70が係合させられると、CVT14の出力軸
38と前後進切換装置16の出力軸58との間で回転方
向が反転されるので、車両後進方向の動力が伝達され
る。
ルピニオン型遊星歯車機構であって、その出力軸58に
固定されたキャリヤ60により回転可能に支持され且つ
互いに噛み合う一対の遊星ギヤ62および64と、前後
進切換装置16の入力軸(CVT14の出力軸)38に
固定され且つ内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ
66と、外周側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ6
8と、リングギヤ68の回転を停止するための後進用ブ
レーキ70と、上記キャリヤ60と前後進切換装置16
の入力軸38とを連結する前進用クラッチ72とを備え
ている。後進用ブレーキ70および前進用クラッチ72
は油圧により作動させられる形式の摩擦係合装置であっ
て、それらが共に係合しない状態では前後進切換装置1
6が中立状態とされて動力伝達が遮断される。しかし、
前進用クラッチ72が係合させられると、CVT14の
出力軸38と前後進切換装置16の出力軸58とが直結
されて車両前進方向の動力が伝達される。また、後進用
ブレーキ70が係合させられると、CVT14の出力軸
38と前後進切換装置16の出力軸58との間で回転方
向が反転されるので、車両後進方向の動力が伝達され
る。
【0013】図3は、車両用動力伝達装置を制御するた
めの図2の油圧制御回路の要部を詳しく示している。そ
の他の部分は、たとえば特開平2−212658号公報
に記載されたものと同様である。
めの図2の油圧制御回路の要部を詳しく示している。そ
の他の部分は、たとえば特開平2−212658号公報
に記載されたものと同様である。
【0014】図3において、オイルポンプ74は本油圧
制御回路の油圧源を構成するものであって、流体継手1
2のポンプ羽根車28に一体的に連結されることによ
り、クランク軸26によって常時回転駆動されるように
なっている。オイルポンプ74は図示しないオイルタン
ク内へ還流した作動油をストレーナ76を介して吸入
し、また、戻し油路78を介して戻された作動油を吸入
して第1ライン油路80へ圧送する。本実施例では、第
1ライン油路80内の作動油がリリーフ型式の第1調圧
弁100によって戻し油路78およびロックアップクラ
ッチ圧油路92へ漏出させられることにより、第1ライ
ン油路80内の第1ライン油圧Pl1が調圧されるように
なっている。また、減圧弁型式の第2調圧弁102によ
って第1ライン油圧Pl1が減圧されることにより第2ラ
イン油路82内の第2ライン油圧Pl2が調圧されるよう
になっている。この第2ライン油圧Pl2は、伝動ベルト
44に対する挟圧力を制御するために調圧されるから、
本実施例のベルト張力制御圧、すなわちCVT14のト
ルク容量制御圧に対応する。
制御回路の油圧源を構成するものであって、流体継手1
2のポンプ羽根車28に一体的に連結されることによ
り、クランク軸26によって常時回転駆動されるように
なっている。オイルポンプ74は図示しないオイルタン
ク内へ還流した作動油をストレーナ76を介して吸入
し、また、戻し油路78を介して戻された作動油を吸入
して第1ライン油路80へ圧送する。本実施例では、第
1ライン油路80内の作動油がリリーフ型式の第1調圧
弁100によって戻し油路78およびロックアップクラ
ッチ圧油路92へ漏出させられることにより、第1ライ
ン油路80内の第1ライン油圧Pl1が調圧されるように
なっている。また、減圧弁型式の第2調圧弁102によ
って第1ライン油圧Pl1が減圧されることにより第2ラ
イン油路82内の第2ライン油圧Pl2が調圧されるよう
になっている。この第2ライン油圧Pl2は、伝動ベルト
44に対する挟圧力を制御するために調圧されるから、
本実施例のベルト張力制御圧、すなわちCVT14のト
ルク容量制御圧に対応する。
【0015】まず、第2調圧弁102について説明す
る。第2調圧弁102は、第1ライン油路80と第2ラ
イン油路82との間を開閉するスプール弁子110、ス
プリングシート112、リターンスプリング114、プ
ランジャ116を備えている。スプール弁子110の軸
端には、順に径が大きい第1ランド118、第2ランド
120、第3ランド122が順次形成されている。第2
ランド120と第3ランド122との間には第2ライン
油圧Pl2がフィードバック圧として絞り124を通して
導入される室126が設けられており、スプール弁子1
10が第2ライン油圧Pl2により閉弁方向へ付勢される
ようになっている。また、スプール弁子110の第1ラ
ンド118の端面側には、絞り128を介して後述の変
速比圧Prが導かれる室130が設けられており、スプ
ール弁子110が変速比圧Pr により閉弁方向へ付勢さ
れるようになっている。第2調圧弁102内においては
リターンスプリング114の開弁方向の付勢力がスプリ
ングシート112を介してスプール弁子110に付与さ
れている。また、プランジャ116の端面側には後述の
スロットル圧Pthを作用させるための室132が設けら
れて、スプール弁子110がこのスロットル圧Pthによ
り開弁方向へ付勢されるようになっている。そして、ス
プール弁子110の第1ランド118と第2ランド12
0との間には、後述のリニア弁180から出力される出
力信号圧PsolLが導かれる室136が設けられており、
スプール弁子110が変速比圧Pr により閉弁方向へ付
勢されるようになっている。
る。第2調圧弁102は、第1ライン油路80と第2ラ
イン油路82との間を開閉するスプール弁子110、ス
プリングシート112、リターンスプリング114、プ
ランジャ116を備えている。スプール弁子110の軸
端には、順に径が大きい第1ランド118、第2ランド
120、第3ランド122が順次形成されている。第2
ランド120と第3ランド122との間には第2ライン
油圧Pl2がフィードバック圧として絞り124を通して
導入される室126が設けられており、スプール弁子1
10が第2ライン油圧Pl2により閉弁方向へ付勢される
ようになっている。また、スプール弁子110の第1ラ
ンド118の端面側には、絞り128を介して後述の変
速比圧Prが導かれる室130が設けられており、スプ
ール弁子110が変速比圧Pr により閉弁方向へ付勢さ
れるようになっている。第2調圧弁102内においては
リターンスプリング114の開弁方向の付勢力がスプリ
ングシート112を介してスプール弁子110に付与さ
れている。また、プランジャ116の端面側には後述の
スロットル圧Pthを作用させるための室132が設けら
れて、スプール弁子110がこのスロットル圧Pthによ
り開弁方向へ付勢されるようになっている。そして、ス
プール弁子110の第1ランド118と第2ランド12
0との間には、後述のリニア弁180から出力される出
力信号圧PsolLが導かれる室136が設けられており、
スプール弁子110が変速比圧Pr により閉弁方向へ付
勢されるようになっている。
【0016】したがって、第1ランド118の受圧面積
をA1 、第2ランド120の断面の面積をA2 、第3ラ
ンド122の断面の面積をA3 、プランジャ116のラ
ンド117の受圧面積をA4 、リターンスプリング11
4の付勢力をWとすると、スプール弁子110は以下に
示す数式1が成立する位置において基本的に平衡させら
れる。すなわち、スプール弁子110が数式1にしたが
って移動させられることにより、ポート134a に導か
れている第1ライン油路80内の作動油がポート134
b を介して第2ライン油路82へ流入させられる状態
と、ポート134b に導かれている第2ライン油路82
内の作動油がドレンに連通するドレンポート134c へ
流される状態とが繰り返されて、第2ライン油圧Pl2が
発生させられるのである。上記第2ライン油路82は比
較的閉じられた系であり、第2調圧弁102は上記のよ
うに相対的に高い油圧である第1ライン油圧Pl1が減圧
されることにより図4に示す圧を発生させるのである。
をA1 、第2ランド120の断面の面積をA2 、第3ラ
ンド122の断面の面積をA3 、プランジャ116のラ
ンド117の受圧面積をA4 、リターンスプリング11
4の付勢力をWとすると、スプール弁子110は以下に
示す数式1が成立する位置において基本的に平衡させら
れる。すなわち、スプール弁子110が数式1にしたが
って移動させられることにより、ポート134a に導か
れている第1ライン油路80内の作動油がポート134
b を介して第2ライン油路82へ流入させられる状態
と、ポート134b に導かれている第2ライン油路82
内の作動油がドレンに連通するドレンポート134c へ
流される状態とが繰り返されて、第2ライン油圧Pl2が
発生させられるのである。上記第2ライン油路82は比
較的閉じられた系であり、第2調圧弁102は上記のよ
うに相対的に高い油圧である第1ライン油圧Pl1が減圧
されることにより図4に示す圧を発生させるのである。
【0017】
【数1】
【0018】第1調圧弁100は、スプール弁子14
0、スプリングシート142、リターンスプリング14
4、第1プランジャ146、およびその第1プランジャ
146の第2ランド155と同径の第2プランジャ14
8をそれぞれ備えている。スプール弁子140は、第1
ライン油路80に連通するポート150aとドレンポー
ト150bまたは150cとの間を開閉するものであ
り、その第1ランド152の端面にフィードバック圧と
しての第1ライン油圧Pl1を絞り151を介して作用さ
せるための室153が設けられており、この第1ライン
油圧Pl1によりスプール弁子140が開弁方向へ付勢さ
れるようになっている。スプール弁子140と同軸に設
けられた第1プランジャ146の第1ランド154と第
2ランド155との間にはスロットル圧Pthを導くため
の室156が設けられており、また、第2ランド155
と第2プランジャ148との間には一次側油圧シリンダ
54内の油圧Pinを油路161を介して導くための室1
57が設けられており、さらに第2プランジャ148の
端面には第2ライン油圧Pl2を導くための室158が設
けられている。前記リターンスプリング144の付勢力
は、スプリングシート142を介してスプール弁子14
0に閉弁方向に付与されているので、スプール弁子14
0の第1ランド152の受圧面積をA5 、第1プランジ
ャ146の第1ランド154の断面積をA6 、第2ラン
ド155および第2プランジャ148の断面積をA7 、
リターンスプリング144の付勢力をWとすると、スプ
ール弁子140は以下の数式2が成立する位置において
平衡させられ、第1ライン油圧Pl1が調圧される。
0、スプリングシート142、リターンスプリング14
4、第1プランジャ146、およびその第1プランジャ
146の第2ランド155と同径の第2プランジャ14
8をそれぞれ備えている。スプール弁子140は、第1
ライン油路80に連通するポート150aとドレンポー
ト150bまたは150cとの間を開閉するものであ
り、その第1ランド152の端面にフィードバック圧と
しての第1ライン油圧Pl1を絞り151を介して作用さ
せるための室153が設けられており、この第1ライン
油圧Pl1によりスプール弁子140が開弁方向へ付勢さ
れるようになっている。スプール弁子140と同軸に設
けられた第1プランジャ146の第1ランド154と第
2ランド155との間にはスロットル圧Pthを導くため
の室156が設けられており、また、第2ランド155
と第2プランジャ148との間には一次側油圧シリンダ
54内の油圧Pinを油路161を介して導くための室1
57が設けられており、さらに第2プランジャ148の
端面には第2ライン油圧Pl2を導くための室158が設
けられている。前記リターンスプリング144の付勢力
は、スプリングシート142を介してスプール弁子14
0に閉弁方向に付与されているので、スプール弁子14
0の第1ランド152の受圧面積をA5 、第1プランジ
ャ146の第1ランド154の断面積をA6 、第2ラン
ド155および第2プランジャ148の断面積をA7 、
リターンスプリング144の付勢力をWとすると、スプ
ール弁子140は以下の数式2が成立する位置において
平衡させられ、第1ライン油圧Pl1が調圧される。
【0019】
【数2】
【0020】上記第1調圧弁100において、一次側油
圧シリンダ54内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2( 定常
状態ではPl2=二次側油圧シリンダ56内油圧Pout )
よりも高い場合には、第1プランジャ146と第2プラ
ンジャ148との間が離間して上記一次側油圧シリンダ
54内油圧Pinによる推力がスプール弁子140の閉弁
方向に作用するが、一次側油圧シリンダ54内油圧Pin
が第2ライン油圧Pl2よりも低い場合には、第1プラン
ジャ146と第2プランジャ148とが当接することか
ら、上記第2プランジャ148の端面に作用している第
2ライン油圧Pl2による推力がスプール弁子140の閉
弁方向に作用する。すなわち、一次側油圧シリンダ54
内油圧Pinと第2ライン油圧Pl2とを受ける第2プラン
ジャ148がそれらの油圧のうちの高い方の油圧に基づ
く作用力をスプール弁子140の閉弁方向に作用させる
のである。なお、スプール弁子140の第1ランド15
2と第2ランド159との間に設けられた室160はド
レンへ開放されている。
圧シリンダ54内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2( 定常
状態ではPl2=二次側油圧シリンダ56内油圧Pout )
よりも高い場合には、第1プランジャ146と第2プラ
ンジャ148との間が離間して上記一次側油圧シリンダ
54内油圧Pinによる推力がスプール弁子140の閉弁
方向に作用するが、一次側油圧シリンダ54内油圧Pin
が第2ライン油圧Pl2よりも低い場合には、第1プラン
ジャ146と第2プランジャ148とが当接することか
ら、上記第2プランジャ148の端面に作用している第
2ライン油圧Pl2による推力がスプール弁子140の閉
弁方向に作用する。すなわち、一次側油圧シリンダ54
内油圧Pinと第2ライン油圧Pl2とを受ける第2プラン
ジャ148がそれらの油圧のうちの高い方の油圧に基づ
く作用力をスプール弁子140の閉弁方向に作用させる
のである。なお、スプール弁子140の第1ランド15
2と第2ランド159との間に設けられた室160はド
レンへ開放されている。
【0021】前記スロットル圧Pthは、図5に示すよう
にスロットル弁開度θthを表す信号圧であって、スロッ
トルカムの回動位置に関連して作動させられる図示しな
いスロットル開度検知弁から発生されている。また、変
速比圧Pr は、図6に示すようにCVT14の変速比γ
を表す信号圧であって、可動回転体50または52の軸
方向位置に関連して作動させられる図示しない変速比検
知弁から発生されている。この変速比検出弁は、第2ラ
イン油路82からオリフィスを通して供給される第2ラ
イン油圧Pl2の作動油の逃がし量を変化させることによ
り変速比圧Prを発生させるものであるから、変速比圧
Pr は第2ライン油圧Pl2以上の値となることが制限さ
れている一方、数式1に従って作動する第2調圧弁10
2では変速比圧Pr の減少に伴って第2ライン油圧Pl2
を増加させる。このため、変速比圧Pr が所定値まで増
加して第2ライン油圧Pl2と等しくなると、それ以降は
両者ともに飽和して一定となる。図4の直線は、第2調
圧弁102において変速比圧Pr に関連して数式1に従
って調圧される基本油圧(第2ライン油圧Pl2の最大
値)Pmec の変化特性を示している。上記第2調圧弁1
02の弁機構により得られる基本油圧Pmec は、第2調
圧弁102のスプール弁子110やプランジャ116の
受圧面積等に関連して機械的に定まる値であり、理想圧
Popt よりも充分に高く設定されている。
にスロットル弁開度θthを表す信号圧であって、スロッ
トルカムの回動位置に関連して作動させられる図示しな
いスロットル開度検知弁から発生されている。また、変
速比圧Pr は、図6に示すようにCVT14の変速比γ
を表す信号圧であって、可動回転体50または52の軸
方向位置に関連して作動させられる図示しない変速比検
知弁から発生されている。この変速比検出弁は、第2ラ
イン油路82からオリフィスを通して供給される第2ラ
イン油圧Pl2の作動油の逃がし量を変化させることによ
り変速比圧Prを発生させるものであるから、変速比圧
Pr は第2ライン油圧Pl2以上の値となることが制限さ
れている一方、数式1に従って作動する第2調圧弁10
2では変速比圧Pr の減少に伴って第2ライン油圧Pl2
を増加させる。このため、変速比圧Pr が所定値まで増
加して第2ライン油圧Pl2と等しくなると、それ以降は
両者ともに飽和して一定となる。図4の直線は、第2調
圧弁102において変速比圧Pr に関連して数式1に従
って調圧される基本油圧(第2ライン油圧Pl2の最大
値)Pmec の変化特性を示している。上記第2調圧弁1
02の弁機構により得られる基本油圧Pmec は、第2調
圧弁102のスプール弁子110やプランジャ116の
受圧面積等に関連して機械的に定まる値であり、理想圧
Popt よりも充分に高く設定されている。
【0022】前記第1調圧弁100により調圧された第
1ライン油圧Pl1および第2調圧弁102により調圧さ
れた第2ライン油圧Pl2は、CVT14の変速比γを調
節するために、変速方向切換弁および流量制御弁から構
成された図示しない変速制御弁装置により一次側油圧シ
リンダ54および二次側油圧シリンダ56の一方および
他方へ供給されている。
1ライン油圧Pl1および第2調圧弁102により調圧さ
れた第2ライン油圧Pl2は、CVT14の変速比γを調
節するために、変速方向切換弁および流量制御弁から構
成された図示しない変速制御弁装置により一次側油圧シ
リンダ54および二次側油圧シリンダ56の一方および
他方へ供給されている。
【0023】リニア弁180は、図示しない調圧弁によ
って第1ライン油圧Pl1から一定の値に調圧されたモジ
ュレータ圧Pmoを元圧として用いることにより出力信号
圧PsolLを発生させるものであり、バルブボデー182
のシリンダボア184内に摺動可能に嵌め入れられたス
プール弁子186と、電子制御装置260から供給され
る駆動電圧信号(制御信号値)Dによって励磁されるリ
ニアソレノイド188と、このリニアソレノイド188
の励磁状態に関連して発生する電磁力に基づいてスプー
ル弁子186を昇圧側へ付勢するコア190と、スプー
ル弁子186を降圧側へ付勢するスプリング192と、
スプール弁子186を降圧側へ付勢するために前記出力
信号圧PsolLが導かれるフィードバック油室194とを
備えている。上記スプール弁子186は、コア190か
ら付与される昇圧側への付勢力とスプリング192から
付与される降圧側への付勢力とが平衡する位置へ移動す
るように作動させられることにより、図7に示す出力特
性に従い、電子制御装置260から供給される駆動電圧
信号Dに基づいて出力信号圧PsolLを変化させる。この
ようにして出力される信号圧PsolLが、リニア弁180
の出力ポート196から第2調圧弁102の室136へ
供給されることにより、基本油圧Pmec から所定の低下
圧Pdownだけ低くされた目標圧Popt が第2調圧弁10
2から出力させられる。
って第1ライン油圧Pl1から一定の値に調圧されたモジ
ュレータ圧Pmoを元圧として用いることにより出力信号
圧PsolLを発生させるものであり、バルブボデー182
のシリンダボア184内に摺動可能に嵌め入れられたス
プール弁子186と、電子制御装置260から供給され
る駆動電圧信号(制御信号値)Dによって励磁されるリ
ニアソレノイド188と、このリニアソレノイド188
の励磁状態に関連して発生する電磁力に基づいてスプー
ル弁子186を昇圧側へ付勢するコア190と、スプー
ル弁子186を降圧側へ付勢するスプリング192と、
スプール弁子186を降圧側へ付勢するために前記出力
信号圧PsolLが導かれるフィードバック油室194とを
備えている。上記スプール弁子186は、コア190か
ら付与される昇圧側への付勢力とスプリング192から
付与される降圧側への付勢力とが平衡する位置へ移動す
るように作動させられることにより、図7に示す出力特
性に従い、電子制御装置260から供給される駆動電圧
信号Dに基づいて出力信号圧PsolLを変化させる。この
ようにして出力される信号圧PsolLが、リニア弁180
の出力ポート196から第2調圧弁102の室136へ
供給されることにより、基本油圧Pmec から所定の低下
圧Pdownだけ低くされた目標圧Popt が第2調圧弁10
2から出力させられる。
【0024】上記リニア弁180の駆動電圧信号Dは、
リニア弁180のヒステリシスを除去し且つ作動を安定
化するために、たとえば300Hz程度の周波数でそのデ
ューティ比Duty がたとえば0%から100%まで変化
させられるパルス信号とされているが、リニアソレノイ
ド188に実際に流れる駆動電流IsolLはそのリニアソ
レノイド188のインダクタンスの影響により鋸歯状に
変化する連続的な電流であって、上記駆動電圧信号Dの
デューティ比Duty に直接的に対応してその平均電流値
が変化し、上記駆動電圧信号Dのデューティ比Duty に
直接的に対応する。
リニア弁180のヒステリシスを除去し且つ作動を安定
化するために、たとえば300Hz程度の周波数でそのデ
ューティ比Duty がたとえば0%から100%まで変化
させられるパルス信号とされているが、リニアソレノイ
ド188に実際に流れる駆動電流IsolLはそのリニアソ
レノイド188のインダクタンスの影響により鋸歯状に
変化する連続的な電流であって、上記駆動電圧信号Dの
デューティ比Duty に直接的に対応してその平均電流値
が変化し、上記駆動電圧信号Dのデューティ比Duty に
直接的に対応する。
【0025】第2図に戻って、電子制御装置260は、
前記変速方向切換弁および流量制御弁を制御するための
第1電磁弁262および第2電磁弁264、図示しない
クラッチ制御弁を制御する第3電磁弁266、リレー弁
を制御するための第4電磁弁268、前記リニア弁18
0を選択的に駆動することにより、CVT14の変速比
γ、流体継手12のロックアップクラッチ36の係合状
態、第2ライン油圧Pl2の上昇あるいは低下などを制御
するとともに、伝動ベルト44の張力制御圧である第2
ライン油圧Pl2の最適制御を実行する。
前記変速方向切換弁および流量制御弁を制御するための
第1電磁弁262および第2電磁弁264、図示しない
クラッチ制御弁を制御する第3電磁弁266、リレー弁
を制御するための第4電磁弁268、前記リニア弁18
0を選択的に駆動することにより、CVT14の変速比
γ、流体継手12のロックアップクラッチ36の係合状
態、第2ライン油圧Pl2の上昇あるいは低下などを制御
するとともに、伝動ベルト44の張力制御圧である第2
ライン油圧Pl2の最適制御を実行する。
【0026】電子制御装置260は、CPU、RAM、
ROM等から成る所謂マイクロコンピュータを備えてお
り、それには、駆動輪24の回転速度を検出する車速セ
ンサ272、CVT14の入力軸30および出力軸38
の回転速度をそれぞれ検出する入力軸回転センサ274
および出力軸回転センサ276、エンジン10の吸気配
管に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロット
ルセンサ278、シフトレバー280の操作位置を検出
するための操作位置センサ282、ブレーキペダルの操
作を検出するためのブレーキスイッチ284、エンジン
10の回転速度Ne を検出するためのエンジン回転セン
サ286、第2調圧弁102の出力圧、すなわち第2ラ
イン油圧Pl2を検出する油圧センサ288から、車速S
PDを表す信号、入力軸回転速度Ninを表す信号、出力
軸回転速度Nout を表す信号、スロットル弁開度θthを
表す信号、シフトレバー280の操作位置Ps を表す信
号、ブレーキ操作を表す信号、エンジン回転速度Ne を
表す信号、油圧センサ288の出力圧Psns (基本油圧
Pmec )を表す信号がそれぞれ供給される。電子制御装
置260内のCPUは、RAMの一時記憶機能を利用し
つつROMに予め記憶されたプログラムに従って入力信
号を処理し、前記第1電磁弁262、第2電磁弁26
4、第3電磁弁266、第4電磁弁268、リニア弁1
80を駆動するための信号を出力する。
ROM等から成る所謂マイクロコンピュータを備えてお
り、それには、駆動輪24の回転速度を検出する車速セ
ンサ272、CVT14の入力軸30および出力軸38
の回転速度をそれぞれ検出する入力軸回転センサ274
および出力軸回転センサ276、エンジン10の吸気配
管に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロット
ルセンサ278、シフトレバー280の操作位置を検出
するための操作位置センサ282、ブレーキペダルの操
作を検出するためのブレーキスイッチ284、エンジン
10の回転速度Ne を検出するためのエンジン回転セン
サ286、第2調圧弁102の出力圧、すなわち第2ラ
イン油圧Pl2を検出する油圧センサ288から、車速S
PDを表す信号、入力軸回転速度Ninを表す信号、出力
軸回転速度Nout を表す信号、スロットル弁開度θthを
表す信号、シフトレバー280の操作位置Ps を表す信
号、ブレーキ操作を表す信号、エンジン回転速度Ne を
表す信号、油圧センサ288の出力圧Psns (基本油圧
Pmec )を表す信号がそれぞれ供給される。電子制御装
置260内のCPUは、RAMの一時記憶機能を利用し
つつROMに予め記憶されたプログラムに従って入力信
号を処理し、前記第1電磁弁262、第2電磁弁26
4、第3電磁弁266、第4電磁弁268、リニア弁1
80を駆動するための信号を出力する。
【0027】以下、上記電子制御装置260の制御作動
の要部、すなわち第2ライン油圧Pl2を理想圧Popt と
一致させるための第2ライン油圧最適制御を図8のフロ
ーチャートを用いて詳細に説明する。図8の図示しない
ステップにて、各センサからの入力信号等が読み込まれ
る一方、その読み込まれた信号に基づいて入力軸30の
回転速度Nin、出力軸38の回転速度Nout 、CVT1
4の変速比γ、車速SPD等が算出される。
の要部、すなわち第2ライン油圧Pl2を理想圧Popt と
一致させるための第2ライン油圧最適制御を図8のフロ
ーチャートを用いて詳細に説明する。図8の図示しない
ステップにて、各センサからの入力信号等が読み込まれ
る一方、その読み込まれた信号に基づいて入力軸30の
回転速度Nin、出力軸38の回転速度Nout 、CVT1
4の変速比γ、車速SPD等が算出される。
【0028】図8のステップS1では、予め記憶された
数式3に示す関係から、実際の入力トルクTin、実際の
伝動ベルト44の掛り径Dinおよび出力軸回転速度N
out に基づいて、伝動ベルト44の滑りが発生しない範
囲で入力トルクを充分に伝達することができる最適な目
標圧(理想圧)Popt が算出される。すなわち、このス
テップS1が本発明の目標圧決定手段に相当する。な
お、数式3の右辺第2項は遠心油圧の補正項であり、右
辺第3項は余裕値である。また、C1 およびC2 は定数
である。また、上記入力トルクTinすなわちエンジン1
0の出力トルクTeは、たとえばよく知られた式からエ
ンジン回転速度Ne (=Nin)およびスロットル弁開度
θth、或いはそれに吸気管負圧PMを加えたパラメータ
に基づいて算出され、上記伝動ベルト44の掛り径Din
はCVT14の実際の変速比γ(=入力軸30の回転速
度Nin/出力軸38の回転速度Nout )から算出され
る。
数式3に示す関係から、実際の入力トルクTin、実際の
伝動ベルト44の掛り径Dinおよび出力軸回転速度N
out に基づいて、伝動ベルト44の滑りが発生しない範
囲で入力トルクを充分に伝達することができる最適な目
標圧(理想圧)Popt が算出される。すなわち、このス
テップS1が本発明の目標圧決定手段に相当する。な
お、数式3の右辺第2項は遠心油圧の補正項であり、右
辺第3項は余裕値である。また、C1 およびC2 は定数
である。また、上記入力トルクTinすなわちエンジン1
0の出力トルクTeは、たとえばよく知られた式からエ
ンジン回転速度Ne (=Nin)およびスロットル弁開度
θth、或いはそれに吸気管負圧PMを加えたパラメータ
に基づいて算出され、上記伝動ベルト44の掛り径Din
はCVT14の実際の変速比γ(=入力軸30の回転速
度Nin/出力軸38の回転速度Nout )から算出され
る。
【0029】
【数3】
【0030】続くステップS2では、前記第2調圧弁1
02において機械的に定まる基本油圧Pmec が数式4に
示す予め記憶された関係から実際のスロットル圧Pthお
よび変速比圧Pr に基づいて算出される。この数式4に
示す関係は、図4の直線に示すものであり、たとえばデ
ータマップとして記憶されている。
02において機械的に定まる基本油圧Pmec が数式4に
示す予め記憶された関係から実際のスロットル圧Pthお
よび変速比圧Pr に基づいて算出される。この数式4に
示す関係は、図4の直線に示すものであり、たとえばデ
ータマップとして記憶されている。
【0031】
【数4】
【0032】続くステップS3では、上記ステップS2
において数式4から算出された基本油圧Pmec と上記ス
テップS1において算出された目標圧Popt との差、す
なわち目標圧Popt を得るための低下圧Pdownが数式5
から算出される。図4のA、B、Cはその低下圧Pdown
をそれぞれ示している。
において数式4から算出された基本油圧Pmec と上記ス
テップS1において算出された目標圧Popt との差、す
なわち目標圧Popt を得るための低下圧Pdownが数式5
から算出される。図4のA、B、Cはその低下圧Pdown
をそれぞれ示している。
【0033】
【数5】
【0034】次いで、ステップS4では、後述のステッ
プS11のフィードバック制御において用いられるフィ
ードバック制御式或いは後述のステップS12のフィー
ドフォワード制御において用いられるフィードフォワー
ド制御式にそれぞれ含まれるフィードフォワード項(フ
ィードフォワード値PCTRB)が算出される。上記フ
ィードバック制御式およびフィードフォワード制御式
は、たとえば数式6および数式7に示すものであり、上
記フィードフォワード値PCTRB(油圧換算値)は、
数式6の右辺第1項、および数式7の右辺に示す(P
down+PHOSEI )である。なお、上記数式6のフィード
バック制御式において、ΔPは制御偏差(Pdact−P
opt )であり、αは油圧換算値をデューティ比Duty に
換算するための係数であり、PHOSEI は学習補正値であ
り、kp は比例定数、ki は積分定数、kd は微分定数
である。フィードフォワード値PCTRBに含まれる上
記学習補正値PHOSEI は、たとえば図9に示すように、
エンジン10の負荷量に対応するスロットル弁開度θth
とリニア弁180の駆動電圧Dのデューティ比Duty と
をパラメータとする二次元マップとして予めRAM内に
記憶されている。この二次元マップの記憶値SRAMmn
は、後述のステップS13において実行される学習ルー
チンにより更新される。
プS11のフィードバック制御において用いられるフィ
ードバック制御式或いは後述のステップS12のフィー
ドフォワード制御において用いられるフィードフォワー
ド制御式にそれぞれ含まれるフィードフォワード項(フ
ィードフォワード値PCTRB)が算出される。上記フ
ィードバック制御式およびフィードフォワード制御式
は、たとえば数式6および数式7に示すものであり、上
記フィードフォワード値PCTRB(油圧換算値)は、
数式6の右辺第1項、および数式7の右辺に示す(P
down+PHOSEI )である。なお、上記数式6のフィード
バック制御式において、ΔPは制御偏差(Pdact−P
opt )であり、αは油圧換算値をデューティ比Duty に
換算するための係数であり、PHOSEI は学習補正値であ
り、kp は比例定数、ki は積分定数、kd は微分定数
である。フィードフォワード値PCTRBに含まれる上
記学習補正値PHOSEI は、たとえば図9に示すように、
エンジン10の負荷量に対応するスロットル弁開度θth
とリニア弁180の駆動電圧Dのデューティ比Duty と
をパラメータとする二次元マップとして予めRAM内に
記憶されている。この二次元マップの記憶値SRAMmn
は、後述のステップS13において実行される学習ルー
チンにより更新される。
【0035】
【数6】
【0036】
【数7】
【0037】次いで、ステップS5乃至S10において
車両の安定状態であるか否かが判断される。すなわち、
先ずステップS5では、CVT14の急変速モードであ
るか否かが判断され、ステップS6では、第2電磁弁2
64をデューティ駆動することによりCVT14の変速
比γを中間速度で変化させるデューティ変速モードであ
るか否かが判断され、ステップS7では、ロックアップ
クラッチ36の係合制御を実行するためのクラッチ制御
弁を制御する第3電磁弁266のデューティ駆動作動中
であるか否かが判断され、ステップS8では、スロット
ル弁開度θthの変化速度dθth/dtが所定値εより大
きいか否かが判断され、ステップS9では、作動油温度
Toil が所定値TO よりも低いか否かが判断され、ステ
ップS10では、学習制御異常であるか否かが判断され
る。
車両の安定状態であるか否かが判断される。すなわち、
先ずステップS5では、CVT14の急変速モードであ
るか否かが判断され、ステップS6では、第2電磁弁2
64をデューティ駆動することによりCVT14の変速
比γを中間速度で変化させるデューティ変速モードであ
るか否かが判断され、ステップS7では、ロックアップ
クラッチ36の係合制御を実行するためのクラッチ制御
弁を制御する第3電磁弁266のデューティ駆動作動中
であるか否かが判断され、ステップS8では、スロット
ル弁開度θthの変化速度dθth/dtが所定値εより大
きいか否かが判断され、ステップS9では、作動油温度
Toil が所定値TO よりも低いか否かが判断され、ステ
ップS10では、学習制御異常であるか否かが判断され
る。
【0038】上記ステップS5はCVT14の変速比γ
が急速に変化する変速比過渡状態を判断するためのもの
であり、上記ステップS6、S7は、デューティ制御に
よって第2ライン圧Pl2に脈動が発生するおそれがある
期間を判断するためのものであり、上記ステップS8は
スロットル弁開度θthが急激に変化するスロットル弁開
度過渡状態を判断するためのものであり、上記ステップ
S9は油圧制御回路の作動油温度Toil が低くて粘性が
高く、第2調圧弁102などの正常な調圧作動が期待で
きない状態を判断するためのものである。また、上記ス
テップS10は、油圧センサ288の異常などを判断す
るためのものである。
が急速に変化する変速比過渡状態を判断するためのもの
であり、上記ステップS6、S7は、デューティ制御に
よって第2ライン圧Pl2に脈動が発生するおそれがある
期間を判断するためのものであり、上記ステップS8は
スロットル弁開度θthが急激に変化するスロットル弁開
度過渡状態を判断するためのものであり、上記ステップ
S9は油圧制御回路の作動油温度Toil が低くて粘性が
高く、第2調圧弁102などの正常な調圧作動が期待で
きない状態を判断するためのものである。また、上記ス
テップS10は、油圧センサ288の異常などを判断す
るためのものである。
【0039】上記ステップS5乃至S10のいずれかの
判断が肯定された場合には、第2ライン圧Pl2の過渡状
態であるので、ステップS12のフィードフォワード制
御が前記数式7にしたがって実行されるが、上記ステッ
プS5乃至S10のすべての判断が否定された場合に
は、第2ライン圧Pl2の安定状態であるので、ステップ
S11のフィードバック制御が前記数式6にしたがって
実行される。上記ステップS12のフィードフォワード
制御では、前記ステップS4において求められたフィー
ドフォワード値PCTRB(油圧換算値)にαを乗算す
ることにより、フィードフォワード制御の操作量である
駆動電圧Dのデューティ比Duty が算出される。
判断が肯定された場合には、第2ライン圧Pl2の過渡状
態であるので、ステップS12のフィードフォワード制
御が前記数式7にしたがって実行されるが、上記ステッ
プS5乃至S10のすべての判断が否定された場合に
は、第2ライン圧Pl2の安定状態であるので、ステップ
S11のフィードバック制御が前記数式6にしたがって
実行される。上記ステップS12のフィードフォワード
制御では、前記ステップS4において求められたフィー
ドフォワード値PCTRB(油圧換算値)にαを乗算す
ることにより、フィードフォワード制御の操作量である
駆動電圧Dのデューティ比Duty が算出される。
【0040】図10は、上記フィードバック制御を詳し
く説明するフローチャートである。図において、ステッ
プS111では、油圧センサ288により検出された検
出圧Pdact、すなわち実際の第2ライン油圧Pl2が読み
込まれるとともに、ステップS112では、制御偏差Δ
P(=Pdact−Popt )が算出される。次いで、ステッ
プS113では、フィードバック制御値PFBが算出さ
れる。このフィードバック制御値PFB(油圧換算値)
は、前記数式6の右辺第2項の括弧内に示す比例項の値
TPPD 、積分項の値TIPD 、微分項の値TDPD の合計で
ある。それらの値TPPD 、TIPD 、TDPD は数式8、数
式9、数式10に示すものである。
く説明するフローチャートである。図において、ステッ
プS111では、油圧センサ288により検出された検
出圧Pdact、すなわち実際の第2ライン油圧Pl2が読み
込まれるとともに、ステップS112では、制御偏差Δ
P(=Pdact−Popt )が算出される。次いで、ステッ
プS113では、フィードバック制御値PFBが算出さ
れる。このフィードバック制御値PFB(油圧換算値)
は、前記数式6の右辺第2項の括弧内に示す比例項の値
TPPD 、積分項の値TIPD 、微分項の値TDPD の合計で
ある。それらの値TPPD 、TIPD 、TDPD は数式8、数
式9、数式10に示すものである。
【0041】
【数8】
【0042】
【数9】
【0043】
【数10】
【0044】次いで、ステップS114では、前記ステ
ップS4において求められたフィードフォワード値PC
TRBと上記ステップS113において求められたフィ
ードバック制御値PFBとが加算され、且つそれに係数
αが乗算されることにより、フィードバック制御の操作
量である駆動電圧Dのデューティ比Duty が算出された
後、続くステップS115でそれが出力される。
ップS4において求められたフィードフォワード値PC
TRBと上記ステップS113において求められたフィ
ードバック制御値PFBとが加算され、且つそれに係数
αが乗算されることにより、フィードバック制御の操作
量である駆動電圧Dのデューティ比Duty が算出された
後、続くステップS115でそれが出力される。
【0045】次いで、ステップS13では、前記学習補
正値PHOSEI を更新するための学習ルーチンが図11に
示すフローチャートにしたがって実行される。図におい
ては、先ず、学習の前提条件が整っているか否かを調べ
るために第2ライン油圧Pl2のフィードバック制御が安
定状態にあるか否かがステップS131乃至S133に
より判断される。すなわち、ステップS131では、前
記ステップS11のフィードバック制御が実行中である
か否かが判断され、ステップS132では、制御偏差Δ
P(=Pdact−Popt )の絶対値が予め設定された値E
より小さいか否かが判断され、ステップS133では、
上記ステップS132の肯定判断が予め設定された時間
h秒以上持続しているか否かが判断される。上記判断基
準値Eおよび判断基準時間h秒は、フィードバック制御
が安定状態にあることを判断するための偏差値範囲およ
び持続時間を示すものであり、たとえば判断基準値Eは
3乃至7kg/cm2程度の値、判断基準時間hは1乃至3秒
程度の値が採用される。
正値PHOSEI を更新するための学習ルーチンが図11に
示すフローチャートにしたがって実行される。図におい
ては、先ず、学習の前提条件が整っているか否かを調べ
るために第2ライン油圧Pl2のフィードバック制御が安
定状態にあるか否かがステップS131乃至S133に
より判断される。すなわち、ステップS131では、前
記ステップS11のフィードバック制御が実行中である
か否かが判断され、ステップS132では、制御偏差Δ
P(=Pdact−Popt )の絶対値が予め設定された値E
より小さいか否かが判断され、ステップS133では、
上記ステップS132の肯定判断が予め設定された時間
h秒以上持続しているか否かが判断される。上記判断基
準値Eおよび判断基準時間h秒は、フィードバック制御
が安定状態にあることを判断するための偏差値範囲およ
び持続時間を示すものであり、たとえば判断基準値Eは
3乃至7kg/cm2程度の値、判断基準時間hは1乃至3秒
程度の値が採用される。
【0046】上記ステップS131乃至S133の判断
のいずれかが否定された場合には、本学習ルーチンが終
了させられる。しかし、それらステップS131乃至S
133の判断がすべて肯定された場合には、ステップS
134において図12に示す学習項参照ルーチンが実行
される。図12のステップS1341では、その時の実
際のスロットル弁開度θthおよび駆動電圧信号Dのデュ
ーティ比Duty が読み込まれると同時に、それらスロッ
トル弁開度θthおよびデューティ比Duty に基づいて格
子点(m’、n’)が算出される。次いで、ステップS
1342では、予めRAMに記憶された図9に示す二次
元マップから上記格子点(m’、n’)に該当する記憶
値SRAMm'n'が読み出される。
のいずれかが否定された場合には、本学習ルーチンが終
了させられる。しかし、それらステップS131乃至S
133の判断がすべて肯定された場合には、ステップS
134において図12に示す学習項参照ルーチンが実行
される。図12のステップS1341では、その時の実
際のスロットル弁開度θthおよび駆動電圧信号Dのデュ
ーティ比Duty が読み込まれると同時に、それらスロッ
トル弁開度θthおよびデューティ比Duty に基づいて格
子点(m’、n’)が算出される。次いで、ステップS
1342では、予めRAMに記憶された図9に示す二次
元マップから上記格子点(m’、n’)に該当する記憶
値SRAMm'n'が読み出される。
【0047】図11に戻って、ステップS135では、
数式6に示すフィードバック制御式の積分項の値TIPD
が予め設定された下限値−L以上であるか否かが判断さ
れ、そのステップS135の判断が肯定された場合に
は、ステップS136において上記積分項の値TIPD が
予め設定された上限値+L以上であるか否かが判断され
る。上記ステップS135の判断が否定された場合に
は、ステップS137においてそれまでの記憶値SRA
Mm'n'から「1」を減算する。また、上記ステップS1
36の判断が否定された場合には、ステップS138に
おいてそれまでの記憶値SRAMm'n'を保持する。ま
た、上記ステップS136の判断が肯定された場合に
は、ステップS139においてそれまでの記憶値SRA
Mm'n'に「1」を加算する。すなわち、安定制御状態の
積分項の値TIPD が下限値−Lから上限値Lまでの範囲
内であれば、記憶値SRAMm'n'はそれまでの値に保持
されるが、下限値−Lを下まわると記憶値SRAMm'n'
がそれまでより小さい値に更新され、上限値Lを上まわ
ると記憶値SRAMm'n'がそれまでより大きい値に更新
されるのである。
数式6に示すフィードバック制御式の積分項の値TIPD
が予め設定された下限値−L以上であるか否かが判断さ
れ、そのステップS135の判断が肯定された場合に
は、ステップS136において上記積分項の値TIPD が
予め設定された上限値+L以上であるか否かが判断され
る。上記ステップS135の判断が否定された場合に
は、ステップS137においてそれまでの記憶値SRA
Mm'n'から「1」を減算する。また、上記ステップS1
36の判断が否定された場合には、ステップS138に
おいてそれまでの記憶値SRAMm'n'を保持する。ま
た、上記ステップS136の判断が肯定された場合に
は、ステップS139においてそれまでの記憶値SRA
Mm'n'に「1」を加算する。すなわち、安定制御状態の
積分項の値TIPD が下限値−Lから上限値Lまでの範囲
内であれば、記憶値SRAMm'n'はそれまでの値に保持
されるが、下限値−Lを下まわると記憶値SRAMm'n'
がそれまでより小さい値に更新され、上限値Lを上まわ
ると記憶値SRAMm'n'がそれまでより大きい値に更新
されるのである。
【0048】上記の学習補正によって、安定制御状態の
積分項の値TIPD に基づいて記憶値SRAMm'n'が更新
され或いは保持されると、その値が異常値であるか否か
が続くステップS1310において判断される。この異
常値は、電気的に検出できないリニア弁180のフェイ
ルなどに起因して正常時の種々のばらつきではあり得な
い値となったことを示すものであって、たとえば所定の
上限値および下限値により示される正常範囲を超えたこ
とを以て判断される。そして、ステップS1311で
は、上記の値が異常値でなければそのまま前記二次元マ
ップに格納されるが、異常値であれば、その初期値が格
納されて、本ルーチンが終了させられる。
積分項の値TIPD に基づいて記憶値SRAMm'n'が更新
され或いは保持されると、その値が異常値であるか否か
が続くステップS1310において判断される。この異
常値は、電気的に検出できないリニア弁180のフェイ
ルなどに起因して正常時の種々のばらつきではあり得な
い値となったことを示すものであって、たとえば所定の
上限値および下限値により示される正常範囲を超えたこ
とを以て判断される。そして、ステップS1311で
は、上記の値が異常値でなければそのまま前記二次元マ
ップに格納されるが、異常値であれば、その初期値が格
納されて、本ルーチンが終了させられる。
【0049】以上のステップが繰り返し実行される結
果、数式6に示す制御式によるクローズドループ制御が
継続される過程で、h秒間に1回の割合で記憶値SRA
Mm'n'が1ずつ更新されるとともに、その記憶値SRA
Mm'n'の更新によって学習補正値PHOSEI が変化させら
れる結果、前記積分項の値TIPD が小さくなる方向に変
化させられる。そして、その積分項の値TIPD が所定の
範囲(+L〜−L)内となるまで、その学習が継続され
るのである。その所定の範囲(+L〜−L)は、たとえ
ば積分項の値TIPD が「0」値またはそれに近い値とな
ったときにその範囲内となるように決定される。
果、数式6に示す制御式によるクローズドループ制御が
継続される過程で、h秒間に1回の割合で記憶値SRA
Mm'n'が1ずつ更新されるとともに、その記憶値SRA
Mm'n'の更新によって学習補正値PHOSEI が変化させら
れる結果、前記積分項の値TIPD が小さくなる方向に変
化させられる。そして、その積分項の値TIPD が所定の
範囲(+L〜−L)内となるまで、その学習が継続され
るのである。その所定の範囲(+L〜−L)は、たとえ
ば積分項の値TIPD が「0」値またはそれに近い値とな
ったときにその範囲内となるように決定される。
【0050】図13は、本実施例と同様の機能を備えた
装置の制御ブロック線図である。図において、エンジン
出力トルク算出手段290により前記と同様に算出され
たエンジン出力トルクTe が算出され、伝動ベルト44
の理論挟圧力を発生させるために理論挟圧力算出手段2
92により算出された油圧値C1 ・Tin/Dinと、遠心
油圧算出手段294により算出された遠心油圧値C2 ・
Nout 2 とから、目標圧算出手段296において目標圧
Popt が算出される。フィードバック値算出手段302
は制御偏差ΔPを解消するためのフィードバック値PF
Bを算出する。学習手段300は、フィードバック値算
出手段302からの安定制御状態におけるフィードバッ
ク制御式の積分項の値に基づいて学習補正値PHOSEI を
決定し、圧力低下値Pdownに加えてフィードフォワード
値算出手段304へ供給する。フィードフォワード値算
出手段304は、基本油圧算出手段298により算出さ
れた基本油圧Pmec 、目標圧Popt および学習補正値P
HOSEI から目標圧Popt を達成するためのフィードフォ
ワード値PCTRBを算出する。調圧制御手段306
は、上記フィードバック値算出手段302からのフィー
ドバック値PFBとフィードフォワード値算出手段30
4からのフィードフォワード値PCTRBとに基づいて
前記数式6からフィードバック制御値Duty を算出する
とともに、前記数式7からフィードフォワード制御値D
uty を算出し、第2ライン油圧Pl2の安定状態であれば
上記フィードバック制御値Duty にてリニア弁180を
駆動するが、第2ライン油圧Pl2の過渡状態であれば上
記フィードフォワード制御値Duty にてリニア弁180
を駆動する。上記調圧制御手段306は、フィードバッ
ク制御手段、フィードフォワード制御手段、および切換
手段として機能している。
装置の制御ブロック線図である。図において、エンジン
出力トルク算出手段290により前記と同様に算出され
たエンジン出力トルクTe が算出され、伝動ベルト44
の理論挟圧力を発生させるために理論挟圧力算出手段2
92により算出された油圧値C1 ・Tin/Dinと、遠心
油圧算出手段294により算出された遠心油圧値C2 ・
Nout 2 とから、目標圧算出手段296において目標圧
Popt が算出される。フィードバック値算出手段302
は制御偏差ΔPを解消するためのフィードバック値PF
Bを算出する。学習手段300は、フィードバック値算
出手段302からの安定制御状態におけるフィードバッ
ク制御式の積分項の値に基づいて学習補正値PHOSEI を
決定し、圧力低下値Pdownに加えてフィードフォワード
値算出手段304へ供給する。フィードフォワード値算
出手段304は、基本油圧算出手段298により算出さ
れた基本油圧Pmec 、目標圧Popt および学習補正値P
HOSEI から目標圧Popt を達成するためのフィードフォ
ワード値PCTRBを算出する。調圧制御手段306
は、上記フィードバック値算出手段302からのフィー
ドバック値PFBとフィードフォワード値算出手段30
4からのフィードフォワード値PCTRBとに基づいて
前記数式6からフィードバック制御値Duty を算出する
とともに、前記数式7からフィードフォワード制御値D
uty を算出し、第2ライン油圧Pl2の安定状態であれば
上記フィードバック制御値Duty にてリニア弁180を
駆動するが、第2ライン油圧Pl2の過渡状態であれば上
記フィードフォワード制御値Duty にてリニア弁180
を駆動する。上記調圧制御手段306は、フィードバッ
ク制御手段、フィードフォワード制御手段、および切換
手段として機能している。
【0051】上述のように、本実施例によれば、切換手
段に対応するステップS5乃至S10により、トルク容
量制御圧である第2ライン油圧Pl2の安定状態ではフィ
ードバック制御手段に対応するステップS11の実行が
選択され、第2ライン油圧Pl2の過渡状態ではフィード
フォワード制御手段に対応するステップS12の実行が
選択されるので、車両のアクセル操作量が変化させられ
た場合やCVT14の変速が実行された場合、或いは変
速制御弁、ロックアップクラッチ制御弁などがデューテ
ィ駆動されているときのような外乱の大きい場合などの
第2ライン油圧Pl2の過渡状態においては、フィードフ
ォワード制御によってトルク容量制御圧が安定的に制御
される。
段に対応するステップS5乃至S10により、トルク容
量制御圧である第2ライン油圧Pl2の安定状態ではフィ
ードバック制御手段に対応するステップS11の実行が
選択され、第2ライン油圧Pl2の過渡状態ではフィード
フォワード制御手段に対応するステップS12の実行が
選択されるので、車両のアクセル操作量が変化させられ
た場合やCVT14の変速が実行された場合、或いは変
速制御弁、ロックアップクラッチ制御弁などがデューテ
ィ駆動されているときのような外乱の大きい場合などの
第2ライン油圧Pl2の過渡状態においては、フィードフ
ォワード制御によってトルク容量制御圧が安定的に制御
される。
【0052】また、学習手段に対応するステップS13
により、第2ライン油圧Pl2の安定状態における前記数
式6のフィードバック制御式の積分項の値に基づいて前
記数式7のフィードフォワード制御式の学習補正値P
HOSEI が修正されることから、過渡時あるいは油圧セン
サ288の故障時において、フィードフォワード制御に
よる第2ライン油圧Pl2制御の精度が高められ、目標圧
に近い値が好適に得られる。すなわち、数式7のフィー
ドフォワード制御式による制御が最適化されるのであ
る。
により、第2ライン油圧Pl2の安定状態における前記数
式6のフィードバック制御式の積分項の値に基づいて前
記数式7のフィードフォワード制御式の学習補正値P
HOSEI が修正されることから、過渡時あるいは油圧セン
サ288の故障時において、フィードフォワード制御に
よる第2ライン油圧Pl2制御の精度が高められ、目標圧
に近い値が好適に得られる。すなわち、数式7のフィー
ドフォワード制御式による制御が最適化されるのであ
る。
【0053】また、本実施例によれば、数式6のフィー
ドバック制御式におけるフィードフォワード項に含まれ
る学習補正値PHOSEI も学習補正されることから、基本
油圧Pmec の算出値、リニア弁180の駆動電流や出力
特性、スロットル圧Pth、第2調圧弁102の実際の調
圧値などのばらつきが吸収され、フィードバック制御に
よる第2ライン油圧Pl2制御も最適化される。このた
め、目標圧Popt に持たせる余裕圧が可及的に小さくで
き、動力損失が好適に軽減される。本発明者の実験によ
れば、従来の目標圧Popt に比較して3kg/cm2程度低く
することができた。
ドバック制御式におけるフィードフォワード項に含まれ
る学習補正値PHOSEI も学習補正されることから、基本
油圧Pmec の算出値、リニア弁180の駆動電流や出力
特性、スロットル圧Pth、第2調圧弁102の実際の調
圧値などのばらつきが吸収され、フィードバック制御に
よる第2ライン油圧Pl2制御も最適化される。このた
め、目標圧Popt に持たせる余裕圧が可及的に小さくで
き、動力損失が好適に軽減される。本発明者の実験によ
れば、従来の目標圧Popt に比較して3kg/cm2程度低く
することができた。
【0054】因に、図14は、上記実施例による制御特
性と従来の制御特性を対比して示している。図において
は、アクセルペダルの戻し操作などに関連して目標圧P
optがステップ状に低下した場合における第2ライン油
圧Pl2の変化が示されており、制御偏差ΔPに基づくフ
ィードバック制御による変化が破線(a) に、フィードフ
ォワード制御による変化が実線(b) および1点鎖線(c)
に、また、その実線(b) および1点鎖線(c) のフィード
フォワード項にフィードバック項を加味した制御式によ
る変化が2点鎖線(d) および3点鎖線(e) にそれぞれ示
されている。図に示すように、破線(a) に示す単なるフ
ィードバック制御による変化は目標圧Popt が得られる
ものの応答性が得られず制定時間t3 が長い。これに対
して、実線(b) および1点鎖線(c) に示すフィードフォ
ワード制御による変化の方が応答性がよいが、ばらつき
が発生して目標圧Popt に対する精度が得られない。こ
のばらつきは、基本油圧Pmec の算出値のばらつき、リ
ニア弁180の駆動電流のばらつき、リニア弁180の
調圧値のばらつき、第2調圧弁102の調圧値のばらつ
きなどに起因するものである。
性と従来の制御特性を対比して示している。図において
は、アクセルペダルの戻し操作などに関連して目標圧P
optがステップ状に低下した場合における第2ライン油
圧Pl2の変化が示されており、制御偏差ΔPに基づくフ
ィードバック制御による変化が破線(a) に、フィードフ
ォワード制御による変化が実線(b) および1点鎖線(c)
に、また、その実線(b) および1点鎖線(c) のフィード
フォワード項にフィードバック項を加味した制御式によ
る変化が2点鎖線(d) および3点鎖線(e) にそれぞれ示
されている。図に示すように、破線(a) に示す単なるフ
ィードバック制御による変化は目標圧Popt が得られる
ものの応答性が得られず制定時間t3 が長い。これに対
して、実線(b) および1点鎖線(c) に示すフィードフォ
ワード制御による変化の方が応答性がよいが、ばらつき
が発生して目標圧Popt に対する精度が得られない。こ
のばらつきは、基本油圧Pmec の算出値のばらつき、リ
ニア弁180の駆動電流のばらつき、リニア弁180の
調圧値のばらつき、第2調圧弁102の調圧値のばらつ
きなどに起因するものである。
【0055】上記の改良として、2点鎖線(d) および3
点鎖線(e) に示すフィードフォワード項とフィードバッ
ク項とを備えた制御式による制御が考えられる。これに
よれば、確実に目標圧Popt が得られるが、t1 および
t2 に示すように制定時間のばらつきが発生することが
避けられない。これに対し、本実施例によれば、数式6
のフィードバック制御式の積分項の値に基づいて前記数
式7のフィードフォワード制御式の学習補正値PHOSEI
が修正されることから、図14の2点鎖線(d)に示すよ
うに、応答性と制御精度がばらつきなく同時に得られる
のである。
点鎖線(e) に示すフィードフォワード項とフィードバッ
ク項とを備えた制御式による制御が考えられる。これに
よれば、確実に目標圧Popt が得られるが、t1 および
t2 に示すように制定時間のばらつきが発生することが
避けられない。これに対し、本実施例によれば、数式6
のフィードバック制御式の積分項の値に基づいて前記数
式7のフィードフォワード制御式の学習補正値PHOSEI
が修正されることから、図14の2点鎖線(d)に示すよ
うに、応答性と制御精度がばらつきなく同時に得られる
のである。
【0056】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】図15に示すステップS1312およびS
1313が図8或いは図11に示すフローチャートの一
部、たとえばステップS1311の前後に設けられても
よい。このステップS1312では故障判定が実行され
る。この故障判定は、3種類の判定を含むものであり、
第1には、たとえば図16の(イ) に示すように、たとえ
ば図9に示す二次元マップの記憶値SRAMmn(学習補
正値)の一部または全部が予め設定された上限値UGに
達しているか否かを判断する。第2には、たとえば図1
6の(ロ) に示すように、その二次元マップの記憶値SR
AMmn(学習補正値)の一部または全部が予め設定され
た下限値LGに達しているか否かを判断する。第3に
は、たとえば図16の(ハ) に示すように、その二次元マ
ップの記憶値SRAMmn(学習補正値)が予め設定され
た上限値UGおよび下限値LGに存在しているか否かを
判断する。上記第1乃至第3の判断がいずれかが肯定さ
れた場合には、ステップS1313において故障表示が
行われるか、或いは診断時に備えてその故障を表すダイ
アグ故障コードが記憶させられる。
1313が図8或いは図11に示すフローチャートの一
部、たとえばステップS1311の前後に設けられても
よい。このステップS1312では故障判定が実行され
る。この故障判定は、3種類の判定を含むものであり、
第1には、たとえば図16の(イ) に示すように、たとえ
ば図9に示す二次元マップの記憶値SRAMmn(学習補
正値)の一部または全部が予め設定された上限値UGに
達しているか否かを判断する。第2には、たとえば図1
6の(ロ) に示すように、その二次元マップの記憶値SR
AMmn(学習補正値)の一部または全部が予め設定され
た下限値LGに達しているか否かを判断する。第3に
は、たとえば図16の(ハ) に示すように、その二次元マ
ップの記憶値SRAMmn(学習補正値)が予め設定され
た上限値UGおよび下限値LGに存在しているか否かを
判断する。上記第1乃至第3の判断がいずれかが肯定さ
れた場合には、ステップS1313において故障表示が
行われるか、或いは診断時に備えてその故障を表すダイ
アグ故障コードが記憶させられる。
【0058】たとえば、上記第1の判断が肯定された場
合には、リニア弁180がオン状態のままに維持される
オン故障と判定され、上記第2の判断が肯定された場合
には、リニア弁180がオフ状態のままに維持されるオ
フ故障と判定され、上記第3の判断が肯定された場合に
は、リニア弁180、第2調圧弁102のスプール弁子
110が固着するバルブスティック故障と判定される。
なお、上記上限値UGおよび下限値LGは、前記ステッ
プS1310における異常判断基準値よりも僅かに小さ
い値に設定されている。
合には、リニア弁180がオン状態のままに維持される
オン故障と判定され、上記第2の判断が肯定された場合
には、リニア弁180がオフ状態のままに維持されるオ
フ故障と判定され、上記第3の判断が肯定された場合に
は、リニア弁180、第2調圧弁102のスプール弁子
110が固着するバルブスティック故障と判定される。
なお、上記上限値UGおよび下限値LGは、前記ステッ
プS1310における異常判断基準値よりも僅かに小さ
い値に設定されている。
【0059】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0060】たとえば、前述の実施例は、車両用動力伝
達装置としてCVT14が用いられた例であったが、複
数組の遊星歯車装置の要素を摩擦係合装置により選択的
に連結させることにより複数のギヤ段を成立させる形式
の自動変速機や、トラクション形式の無段変速機、自動
クラッチなどであってもよいのである。
達装置としてCVT14が用いられた例であったが、複
数組の遊星歯車装置の要素を摩擦係合装置により選択的
に連結させることにより複数のギヤ段を成立させる形式
の自動変速機や、トラクション形式の無段変速機、自動
クラッチなどであってもよいのである。
【0061】また、前述の実施例では、学習補正値P
HOSEI を読み出すための図9に示す二次元マップに示す
ように、スロットル弁開度θthおよびデューティ比D
uty の値に対応して記憶値SRAMmnがそれぞれ用意さ
れているが、スロットル弁開度θthと車速の二次元マッ
プ、スロットル弁開度θthと変速比γの二次元マップ、
スロットル弁開度θth、デューティ比Duty 、車速の三
次元マップなど、スロットル弁開度θth、デューティ比
Duty 、車速SPD、変速比γの少なくとも1つのパラ
メータに対応して記憶値SRAMが用意されてもよい。
HOSEI を読み出すための図9に示す二次元マップに示す
ように、スロットル弁開度θthおよびデューティ比D
uty の値に対応して記憶値SRAMmnがそれぞれ用意さ
れているが、スロットル弁開度θthと車速の二次元マッ
プ、スロットル弁開度θthと変速比γの二次元マップ、
スロットル弁開度θth、デューティ比Duty 、車速の三
次元マップなど、スロットル弁開度θth、デューティ比
Duty 、車速SPD、変速比γの少なくとも1つのパラ
メータに対応して記憶値SRAMが用意されてもよい。
【0062】また、前述の実施例の数式6に示すフィー
ドバック制御式は、フィードフォワード項を含んでいる
が、含まないものであっても、本発明の一応の効果が得
られる。
ドバック制御式は、フィードフォワード項を含んでいる
が、含まないものであっても、本発明の一応の効果が得
られる。
【0063】また、前述の実施例では、第2調圧弁10
2にスロットル圧Pthおよび変速比圧Pr が作用させら
れることにより、図4の直線に示す基本油圧Pmec が得
られるように構成されていたが、変速比圧Pr が作用さ
せられない形式の調圧弁であっても差し支えない。この
場合の基本油圧Pmec は、スロットル圧Pthをパラメー
タとする図4の横軸に平行な複数の直線により表され
る。
2にスロットル圧Pthおよび変速比圧Pr が作用させら
れることにより、図4の直線に示す基本油圧Pmec が得
られるように構成されていたが、変速比圧Pr が作用さ
せられない形式の調圧弁であっても差し支えない。この
場合の基本油圧Pmec は、スロットル圧Pthをパラメー
タとする図4の横軸に平行な複数の直線により表され
る。
【0064】また、前述のフィードフォワード値PCT
RB(油圧換算値)は、数式6の右辺第1項、および数
式7の右辺に示すように、(Pdown+PHOSEI )であっ
たが、それに所定の余裕値が加えられていてもよいし、
油圧換算値をデューティ比Duty に換算するための係数
αの大きさを、所定の余裕割合だけ大きく設定してもよ
い。
RB(油圧換算値)は、数式6の右辺第1項、および数
式7の右辺に示すように、(Pdown+PHOSEI )であっ
たが、それに所定の余裕値が加えられていてもよいし、
油圧換算値をデューティ比Duty に換算するための係数
αの大きさを、所定の余裕割合だけ大きく設定してもよ
い。
【0065】また、前述の実施例のステップS13の学
習ルーチンはステップS11或いはS12の後に実行さ
れていたが、その位置には限定されない。
習ルーチンはステップS11或いはS12の後に実行さ
れていたが、その位置には限定されない。
【0066】また、前述の実施例では、リニア弁180
を駆動する駆動電圧Dは所定のデューティ比Duty のパ
ルス電圧であったが、交流成分を含まない直流電圧であ
ってもよい。この場合には、リニア弁180を駆動する
ために数式6および数式7により算出される制御操作量
は、駆動電圧或いは駆動電流となる。
を駆動する駆動電圧Dは所定のデューティ比Duty のパ
ルス電圧であったが、交流成分を含まない直流電圧であ
ってもよい。この場合には、リニア弁180を駆動する
ために数式6および数式7により算出される制御操作量
は、駆動電圧或いは駆動電流となる。
【0067】また、前述の実施例の動力伝達装置におい
て、複数の前進ギヤ段を有する副変速機がCVT14の
前段或いは後段に設けられてもよい。この副変速機のギ
ヤ段の切換えに際しては変速ショックを吸収するために
シフト用電磁弁をデューティ駆動する場合があるが、図
8のステップS6或いはS7と同様のステップが設けら
れることにより、そのシフト用電磁弁がデューティ駆動
される期間はフィードフォワード制御が選択されるよう
に制御される。
て、複数の前進ギヤ段を有する副変速機がCVT14の
前段或いは後段に設けられてもよい。この副変速機のギ
ヤ段の切換えに際しては変速ショックを吸収するために
シフト用電磁弁をデューティ駆動する場合があるが、図
8のステップS6或いはS7と同様のステップが設けら
れることにより、そのシフト用電磁弁がデューティ駆動
される期間はフィードフォワード制御が選択されるよう
に制御される。
【0068】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図1】本発明の主要構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の油圧制御装置が備えられた
車両用動力伝達装置を示す骨子図である。
車両用動力伝達装置を示す骨子図である。
【図3】図2の油圧制御回路の要部を詳細に示す図であ
る。
る。
【図4】図3の第2調圧弁の調圧特性を示す図である。
【図5】図3のスロットル圧の変化特性を示す図であ
る。
る。
【図6】図3の変速比圧の変化特性を示す図である。
【図7】図3のリニア弁の出力特性を示す図である。
【図8】図3の電子制御装置の作動の要部を説明するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図9】図8のフローチャートにおいて用いられる関係
であって、図3の電子制御装置のROM内に予め記憶さ
れた二次元マップの構成を説明する図である。
であって、図3の電子制御装置のROM内に予め記憶さ
れた二次元マップの構成を説明する図である。
【図10】図8のステップS11のフィードバック制御
ルーチンの作動を説明するフローチャートである。
ルーチンの作動を説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップS13の学習ルーチンの作動
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図12】図11のステップS134の学習項参照ルー
チンの作動を説明するるフローチャートである。
チンの作動を説明するるフローチャートである。
【図13】図3の電子制御装置の作動の要部を説明する
制御ブロック線図である。
制御ブロック線図である。
【図14】図8に示す作動の結果得られる第2ライン油
圧Pl2の制御特性を、従来の場合と比較して説明するタ
イムチャートである。
圧Pl2の制御特性を、従来の場合と比較して説明するタ
イムチャートである。
【図15】本発明の他の実施例の作動の要部を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
【図16】図15の故障判定内容を詳細に説明する図で
ある。
ある。
14 CVT(車両用動力伝達装置) 102 第2調圧弁、180 リニア弁(調圧手段) 260 電子制御装置(制御手段) 306 調圧制御手段(フィードバック制御手段、フィ
ードフォワード制御手段、切換手段) ステップS1 目標圧決定手段 ステップS5乃至S10 切換手段 ステップS11 フィードバック制御手段 ステップS12 フィードフォワード制御手段 ステップS13 学習手段
ードフォワード制御手段、切換手段) ステップS1 目標圧決定手段 ステップS5乃至S10 切換手段 ステップS11 フィードバック制御手段 ステップS12 フィードフォワード制御手段 ステップS13 学習手段
Claims (1)
- 【請求項1】 車両用動力伝達装置の伝達トルク容量に
関連するトルク容量制御圧の目標圧を車両状態に基づい
て決定する目標圧決定手段と、制御信号に基づいて前記
トルク容量制御圧を調圧する調圧手段と、実際のトルク
容量制御圧と前記目標圧との偏差が解消されるように前
記制御信号を出力する制御手段とを備えた車両用動力伝
達装置の油圧制御装置であって、前記制御手段が、 前記偏差の積分値に対応した制御量を算出する積分項を
含むフィードバック制御式に基づいて前記制御信号を発
生させるフィードバック制御手段と、 前記目標圧を得るためのフィードフォワード値と該フィ
ードフォワード値を補正するための学習補正値を含むフ
ィードフォワード制御式に基づいて前記制御信号を発生
させるフィードフォワード制御手段と、 前記トルク容量制御圧の安定状態では前記フィードバッ
ク制御手段を選択し、該トルク容量制御圧の過渡状態で
は前記フィードフォワード制御手段を選択する切換手段
と、 前記トルク容量制御圧の安定状態における前記フィード
バック制御式の積分項の値に基づいて前記フィードフォ
ワード制御式の学習補正値を修正する学習手段とを、含
むことを特徴とする車両用動力伝達装置の油圧制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7341892A JPH05240331A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用動力伝達装置の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7341892A JPH05240331A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用動力伝達装置の油圧制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05240331A true JPH05240331A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13517648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7341892A Pending JPH05240331A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用動力伝達装置の油圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05240331A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1400730A2 (en) | 2002-09-19 | 2004-03-24 | JATCO Ltd | Controlling hydraulic fluid pressure reduction rate in a continuously variable transmission |
| JP2004251445A (ja) * | 2003-02-19 | 2004-09-09 | Borgwarner Inc | ビスカス式クラッチの回転駆動部の回転速度を調整する装置 |
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| US7222005B2 (en) | 2002-10-04 | 2007-05-22 | Jatco Ltd | Abnormal oil pressure reduction determination device for vehicle transmission |
| JP2007232185A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Denso Corp | 自動変速機 |
| WO2008069111A1 (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 燃料電池システム |
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| DE102005006157B4 (de) * | 2004-02-10 | 2010-11-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steuersystem zum Steuern eines stufenlosen Umschlingungsmittelgetriebes |
| WO2012102282A1 (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-02 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプ装置 |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP7341892A patent/JPH05240331A/ja active Pending
Cited By (22)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2008140741A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-19 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
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| WO2012102282A1 (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-02 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプ装置 |
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