JPH0525046A - ニセルゴリン経皮吸収製剤 - Google Patents

ニセルゴリン経皮吸収製剤

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JPH0525046A
JPH0525046A JP27167691A JP27167691A JPH0525046A JP H0525046 A JPH0525046 A JP H0525046A JP 27167691 A JP27167691 A JP 27167691A JP 27167691 A JP27167691 A JP 27167691A JP H0525046 A JPH0525046 A JP H0525046A
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JP
Japan
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alcohol
acid
nicergoline
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preparation
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Application number
JP27167691A
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English (en)
Inventor
Yukio Kobayashi
征雄 小林
Takashi Osawa
孝 大澤
Katsumi Ikeda
克己 池田
Mitsukuni Harada
充訓 原田
Yoshiyo Sugaya
佳代 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 油脂性基剤や乳剤性基剤等の基剤中に有効成
分としてニセルゴリンと共に吸収促進剤として炭素数2
0以下の一価又は二価アルコール、炭素数6〜20の脂
肪酸、脂肪酸と低級アルコールとのエステル、メントー
ル、1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン、尿素
類などが配合された経皮吸収製剤。この製剤は、軟膏
剤、クリーム剤、液剤、ローション剤、パップ剤、プラ
スター剤、パッチ剤、ゲル剤、硬膏剤、テープ剤などの
種々の形態で用いることが出来る。 【効果】 本経皮吸収製剤は、ニセルゴリンの放出性、
吸収性および持続性に優れた作用効果を奏し、例えば経
口投与と同等の血中濃度が長時間持続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニセルゴリンを有効成
分として含有してなる新規経皮吸収製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ニセルゴリン〔化学名:(+)−10−
メトキシ−1、6−ジメチルエルゴリン−8β−メタノ
ール 5−ブロモニコチンネート〕は、脳梗塞後遺症、
脳出血後遺症、脳動脈硬化症に伴う意欲低下、情緒障害
の改善などに著効を示す有用な医薬化合物であるが、こ
の化合物の経皮吸収製剤は、これまで知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ニセルゴリ
ンを極めて安定した血中濃度で、上記疾患の患者に投与
し得る優れた経皮吸収製剤を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、経皮吸収製剤
の基剤中に有効成分としてニセルゴリンを含有し、更に
吸収促進剤が配合された経皮吸収製剤である。
【0005】本発明において、経皮吸収製剤としての形
態は特に限定されず、例えば軟膏剤、クリーム剤、液
剤、ローション剤、リニメント剤、パップ剤、プラスタ
ー剤、パッチ剤、、ゲル剤、硬膏剤、テープ剤等の種々
の形態とすることができる。本発明の製剤において、有
効成分であるニセルゴリンは遊離のものであってもよ
く、また塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、リン
酸塩などの無機酸付加塩や、酢酸塩、コハク酸塩、フマ
ル酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩などの有機酸付加塩で
あってもよい。本発明の製剤において、有効成分である
ニセルゴリンは、剤型や基剤成分などによっても若干変
動するが、製剤中に約0.01〜50%、好ましくは約
0.1〜20%、とりわけ約1〜5%となるよう配合さ
れているのが好ましい。
【0006】また、吸収促進剤としては、通常、経皮吸
収製剤に使用されるものであればよく、特に限定されな
いが、例えばアルコール類、尿素類、ピロリドン誘導
体、メントール、1−ドデシルアザシクロヘプタン−2
−オン、シクロデキストリン、チオグリコール酸カルシ
ウムメントールなどが好ましい。アルコール類としては
炭素数20以下の一価アルコールがあげられ、具体例と
しては例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール、ヘプチルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリ
ルアルコールノニルアルコール、デシルアルコール、ウ
ンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシル
アルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアル
コール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、
ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレ
イルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルア
ルコールなどがあげられる。これらの内、とりわけエチ
ルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコールなどが好
ましい。
【0007】また、尿素類としては、例えば尿素、チオ
尿素などがあげられ、更に、ピロリドン誘導体として
は、例えば2−ピロリドン、1−メチル−2−ピロリド
ン、5−メチル−2−ピロリドン、1、5−ジメチルピ
ロリドン、1−エチルピロリドンなどがあげられる。こ
の内、尿素、1−メチル−2−ピロリドンが好ましい。
またエイゾン(化学名:1−ドデシルアザシクロヘプタ
ン−2−オン)やメントールも吸収促進剤としては好ま
しいものであり、例えばメントールは吸収促進作用以外
にも鎮痛性、局所麻酔性、および止痒性などの好ましい
性質を有するものであるが、天然のペパーミントまたは
他のミントオイルから得られたものであっても、或いは
合成的に調製されたものであっても、好適に使用するこ
とができる。上記の内、本発明の製剤においては比較的
炭素数の小さいアルコール類、メントール、1−ドデシ
ルアザシクロヘプタン−2−オン及び尿素を単独で、或
いは2種以上を組合わせたものが吸収促進剤として最も
好ましい。
【0008】更に、基剤と吸収促進剤の関係を考慮した
場合には、基剤が水または水を含む場合には吸収促進剤
はエイゾン、アルコール、メントールまたはメントール
とアルコールもしくは尿素の併用が良く、また基剤が多
価アルコールなどの非水系基剤の場合には、メントー
ル、エイゾンまたはアルコールが好ましい。これらの吸
収促進剤は上記組合せ以外にも、適宜組合せて使用する
ことができる。
【0009】吸収促進剤の配合量は用いる基剤や剤型に
よって若干変動するが、本発明においては概ね製剤中に
約0.1〜50%、好ましくは約0.1〜10%、とり
わけ約1〜5%となるよう配合されているのが好まし
い。本発明の製剤において、ニセルゴリンを含有する基
剤としてはこの技術分野において常用されるものであれ
ばよく、特に限定されない。例えば、本発明の経皮吸収
製剤を軟膏剤あるいはクリーム剤とする場合には、基剤
としては油脂性基剤、乳剤性基剤を用いることができ
る。
【0010】油脂性基剤としては炭化水素、高級アルコ
ール、グリコール類、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステ
ル、植物油、動物油などを使用することが出来る。具体
的には、炭化水素としては例えば炭素数12〜32の炭
化水素があげられ、具体的には種々の炭化水素の混合物
である流動パラフィン、分枝状パラフィン(商品名、ア
イソパー)、固形パラフィン、白色ワセリンなどがあげ
られるが、この内、流動パラフィン、白色ワセリンなど
が好ましい。高級アルコールとしては例えば炭素数12
〜30のアルコールがあげられ、具体的には例えばラウ
リルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルア
ルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、ヘプタデシルアルコー
ル、ステアリルアルコール、、オレイルアルコール、ノ
ナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルア
ルコール、メリシルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコールなどがあげられる。これらの内、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、プロピレング
リコールなどが好ましい。
【0011】グリコール類としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1、3−ブタンジオール、ポリエチレングリコールなど
があげられ、ポリエチレングリコール、1、3−ブタン
ジオールが好ましい。また、ポリエチレングリコールを
主成分とする基剤、例えばマクロゴール400の如き低
重合度のポリエチレングリコールとマクロゴール400
0の如き高重合度のポリエチレングリコールを適当な比
率で混合したものも軟膏基剤として好適に使用すること
ができる。高級脂肪酸としては、例えば炭素数6〜32
の飽和または不飽和脂肪酸があげられ、具体的には例え
ばカプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシ
ル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、
へプタデシル酸、ステアリン酸、オレイン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、アラキン酸、リノール酸、リノレン
酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコ
サン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、エライ
ジン酸、ブラシジン酸などがあげられる。これらの内、
ミリスチン酸、オレイン酸などが好ましい。高級脂肪酸
エステルとしては例えば(A)炭素数10〜32の脂肪
酸と炭素数14〜32の脂肪族一価アルコールとのエス
テル、(B)炭素数10〜22の飽和ないし不飽和脂肪
酸とグリセリンとのエステルまたはそれらの水素添加物
があげられ、具体的には例えば(A)としてパルミチン
酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸
ミリスチル、リグノセリン酸セリル、セロチン酸ラクセ
リル、ラクセル酸ラクセリルなどの脂肪酸エステル、ラ
ノリン、蜜蝋、鯨蝋、セラック蝋などの動物由来の天然
蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋の如き植物由来の天然
蝋があげられる。
【0012】また(B)としてグリセリルモノラウリレ
ート、グリセリルモノミリスチレート、グリセリルモノ
ステアレート、グリセリルモノオレート、グリセリルジ
ラウリレート、グリセリルジミリスチレート、グリセリ
ルジステアレート、グリセリルトリラウリレート、グリ
セリルトリミリスチレート、グリセリルトリステアレー
トなどがあげられる。これらの内、グリセリルモノラウ
レート、グリセリルモノミリスチレート、グリセリルモ
ノオレートが好ましい。植物油としては、ヒマシ油、オ
リーブ油、ゴマ油、ヘントウ油、サフラワー油、綿実
油、テレピン油、またはこれらに水素添加した植物油脂
類があげられる。これらの内、ヒマシ油、オリーブ油、
綿実油などが好ましい。更に、ミンク油、卵黄油、スク
ワラン、スクワレン等の動物油、ラノリンおよびその誘
導体も軟膏基剤として好適に使用することができる。こ
れらの基剤は1種以上を混合して用いることもできる。
【0013】なお上記油脂性基剤のうち、アルコール類
の一部は吸収促進剤としても使用することが出来るもの
であるが、かかるアルコールを基剤として使用する場合
には吸収促進剤を特に添加する必要はない。
【0014】更に、乳剤性基剤としては、O/W型基
剤、W/O型基剤、懸濁性基剤があげられる。O/W型
基剤としては、界面活性剤の存在もしくは非存在下にラ
ノリン、プロピレングリコール、ステアリルアルコー
ル、ワセリン、シリコン油、流動パラフィン、グリセリ
ルモノステアレートなどの成分を水相中に乳化・分散せ
しめた所謂クリームと称されるものがあげられ、またW
/O型基剤としてはワセリン、高級脂肪族アルコール、
流動パラフィンなどの成分に、親水基をあまり持たない
非イオン性界面活性剤の存在下に水を加えて乳化・分散
せしめたものがあげられる。更に懸濁性基剤としては、
水にデンプン、グリセリン、高粘度カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシビニルポリマーなどの懸濁化剤を
加えてゲル状にした水性基剤があげられる。本発明の製
剤においては、基剤に水を含む剤型、例えば水を含有す
る液剤、ローション剤、パップ剤、軟膏剤においては、
W/O型もしくはO/W型乳剤基剤を使用したものなど
がとりわけ好適である。
【0015】本発明の製剤をローションとする場合に
は、懸濁型ローション、乳剤型ローション、溶液型ロー
ションのいずれのタイプのローションであってもよく、
懸濁型ローションの基剤としては、ゴム類、セルロース
類、粘土類などの懸濁剤と水の混合物があげられ、ゴム
類としては例えばアルギン酸ナトリウム、アラビアゴ
ム、ペクチン、トラガントゴムなどがあげられ、セルロ
ース類としては例えばメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシエチルデンプンなどがあげ
られる。また粘土類としては例えばベントナイト、ビー
ガムHVなどがあげられる。更に乳剤型ローションとし
ては水と脂肪酸、高級アルコールなどの油性物質を乳化
させた基剤があげられ、溶液型ローションの基剤として
は水やアルコールなどがあげられる。
【0016】また、リニメント剤の基剤としては、例え
ば、オリーブ油、ゴマ油、ヘントウ油、綿実油、テレピ
ン油などの植物油類、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール又はこれらと水の混合物などのアルコール
類があげられ、パップ剤の基剤としては、ポリアクリル
酸またはその塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドンなどの水溶性高分子もしくはその架橋体が用い
られる。水溶性高分子架橋体としては、水溶性高分子を
ミョウバンなどの多価金属塩によって架橋せしめたも
の、あるいは水溶性高分子に放射線照射のような物理的
処理を施し架橋せしめたもの等があげられる。
【0017】更に、プラスター剤、パッチ剤、硬膏剤の
場合には、支持体、弾性体、充填剤、粘着付与剤、剥離
処理剤など、製剤を構成する各成分は、硬膏剤に常用さ
れるものを好適に使用することが出来る。支持体として
は例えば不織布などがあげられ、弾性体としては天然ゴ
ム、SBR、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ポリビニ
ルアルキルエーテル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ
ウレタン、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アクリル酸、アクリル酸エステル−アクリル酸共重
合体、ジメチルポリシロキサン、ポリイソプレンゴム、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレン、ブ
チルゴム等などがあげられる。これらの成分は1種以上
を混合してもよく、更には必要に応じて粘着付与剤、軟
化剤、老化防止剤などを配合することもできる。粘着付
与剤としては、弾性体との相溶性がよいものがよく、例
えばポリテルペン樹脂、ロジンもしくはそのエステル、
フェノール樹脂などがあげられる。
【0018】本発明の経皮吸収製剤にはさらにパラオキ
シ安息香酸メチルパラベン、エチルパラベン、プロピル
パラベン、クロロブタノール、ベンジルアルコールなど
の保存剤の他、着香料なども添加することが出来る。こ
れらの各基剤中には、目的に応じて、各種の乳化剤、分
散剤、湿潤剤、pH調整剤、安定剤、防腐剤および懸濁
剤などを含有させることもできる。pH調整剤としては
製剤技術の分野で使用し得るものであれば、特に限定さ
れないが例えば塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸
などの無機酸、酢酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、
シュウ酸、乳酸、グルタル酸、サリチル酸、酒石酸など
の有機酸あるいはこれらの塩があげられる。
【0019】本発明の製剤は、常法により製造すること
ができ、例えば軟膏剤或いはクリーム剤は、それぞれの
剤型に応じて基剤原料を練合、乳化または懸濁せしめて
基剤を製した後、ニセルゴリンおよび各種添加剤を加え
て混合することにより製造することが出来、混合に際し
ては、スクリューミキサー、ホモミキサー、ニーダー、
ロールミルなど通常この分野で使用する混合機を採用す
ることができる。ローション剤は、例えば精製水に種々
の基剤成分を添加して混合・かく拌した後、ニセルゴリ
ンおよび添加剤を加えて混合し、所望に応じてろ過を行
うことにより、実施することができる。
【0020】また、リニメント剤は、基剤にニセルゴリ
ンを溶解し、更に所望の成分を加えて混合することによ
り実施することが出来る。パップ剤は、ニセルゴリン、
基剤及び所望の添加物を混合し、加熱後冷却することに
より製造することができる。また、プラスター剤、パッ
チ剤、硬膏剤は、溶液法や熱圧法などの常法により製造
することができ、例えば熱圧式によるときはニセルゴリ
ンおよび各成分をロール機等で均一に練り合わせ、熱お
よび圧を加えたキャレンダーを使用して離型紙上にに均
一の厚みとなるよう塗布して薬物含有層を形成し、これ
を支持体表面に積層、密着させることにより製すること
が出来る。
【0021】
【作用】
実験例1 予め前日に電気バリカンによって除毛処理しておいたウ
イスター系ラット(雄性、8〜9週令)の腹部皮膚を剥
離する。この皮膚をレセプター部には1/15Mのリン
酸二水素カリウム溶液を満たし、ジャケット部分には3
7°Cの恒温水を循環したフランツ型拡散セル(FDC
−400、米国、クラウングラス社製)に装着する。つ
いで、皮膚の角質層側に、ニセルゴリンを1W/W%含
む下記表1の各溶液剤1gを投与した後パラフィルムで
覆い、8時間経過後、セルレセプター側の溶液中の検体
濃度を高速液体クロマトグラフィーにより測定し、皮膚
を透過した検体量を求めた。
【0022】結果は下記表1に示す通りである。なお、
この実験で基剤として使用したマックイルベイン緩衝液
(pH4)は、以下の処方により、調製した。 <処方> 0.5M 塩化ナトリウム 18.4% 0.1M リン酸水素二ナトリウム 19.3% 0.05M クエン酸 30.7% 水 31.6%
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】
実施例1 ニセルゴリン50mgを1−メントール500mgと共
にpH4.0のマックイルベイン緩衝液5mlに溶解す
る。ついで、この溶液0.8mlを直径2.5cmの円
形に打ち抜いた不織布(日本バイリーン社製、ED−4
150)に含浸させた後、直径3cmのアルミホイルを
重ね、更に粘着剤を塗布した直径6cmのポリ塩化ビニ
ルフィルムで覆いパッチ剤を製した。このパッチ剤3枚
を、前日に背部を除毛処理した日本白色系家兎(体重約
3.0〜3.5kg)の除毛部分に密着させて伸縮性包
帯〔シルキーテックス、東京衛材(株)〕で固定した。
固定後、経時的に頸静脈から採血し、上記薬物の代謝物
である1−MMDL(化学名:10−メトキシ−1、6
−ジメチルエルゴリン−8β−メタノール)、1−OH
MMDL(化学名:1−ヒドロキシメチル−10−メト
キシ−6−メチルエルゴリン−8β−メタノール)、M
DL(化学名:10−メトキシ−6−メチルエルゴリン
−8β−メタノール)の血漿中濃度をHPLC法により
測定した。結果は図1に示す通りであった。
【0025】この結果から、血漿中に検出されたニセル
ゴリンの主代謝物である1−MMDL等が、ヒトでの経
口投与時の血漿中濃度に匹敵し、薬理効果を発現するに
充分な量が吸収されており、かつ24時間持続している
ことがわかる。
【0026】実施例2 ニセルゴリン50mgをミリスチン酸イソプロピル7.
5gに均一に溶解し、更にエタノール2.5gを加えて
溶解する。ついでこの溶液を用いて実施例1と同様に実
施してパッチ剤を製した。
【0027】実施例3 ニセルゴリン100mgをプロピレングリコール10g
に均一に溶解する。この溶液1gおよび1−メントール
1gをプロピレングリコール8gに均一に混和する。つ
いでこの溶液を用いて実施例1と同様に実施してパッチ
剤を製した。
【0028】実施例4 実施例3の1−メントールに代えてラウリルアルコール
1gを使用する以外は実施例1と同様に実施することに
より、パッチ製剤を得た。
【0029】実施例5 ポリビニルアルコール〔ゴーセノールGL−50、ゴー
セノールNL−05(いずれも商品名;日本合成化学社
製)の等量混合物〕10gをマックイルベイン緩衝液
(pH4.0)40gに加え、80°Cに加熱して均一
に溶解する。冷却した後、この溶液3.3gにニセルゴ
リン50mg、プロピレングリコール1.5gおよび1
−メントール0.25gを加えて均一に混和し、直径8
cmのシャーレに流し込み一夜冷凍庫に放置し凍結させ
る。ついで冷蔵庫中に24時間静置してゲル化させた
後、直径2.5cmの円形に打ち抜き直径3cmのアル
ミホイルと粘着剤をコーティングした直径6cmのポリ
塩化ビニルフィルムを配して経皮用ゲル剤とする。
【0030】実施例6 ニセルゴリン100mgおよび1−メントール500m
gをニカゾール〔アクリル酸メチル・アクリル酸2−エ
チルヘキシル共重合体のエマルジョン、日本カーバイド
工業製〕10gと均一に混合・溶解させた後、ポリ塩化
ビニルフィルム上の均一に展延し、溶媒を留去して経皮
用テープ剤を得た。
【0031】実施例7 ニセルゴリン50mgをプロピレングリコール3.5g
に加温溶解する。これに予め加温溶解しておいたラルリ
ルアルコール0.5gとステアリルアルコール1gの混
合物に添加し、加温下に混合する。ついでかく拌下に冷
却することにより軟膏剤を製した。
【0032】実施例8 マックイルベイン緩衝液(pH4.0)70gにポリソ
ルベートTO−10M〔化学名;モノオレイン酸PDE
(20)ソルビタン、ニッコール社製〕5gを加え、8
0°Cに加熱して均一に溶解する。これに予め80°C
に加温溶解しておいたセチルアルコール10g、アミル
アルコール10g、ソルビタンセスキオレート(ニッコ
ール社製)5gおよびイソプロピルアルコール20gの
混液に加え、更にニセルゴリン2gを加えた後、かく
拌、混合する。ついで50°Cまで冷却した後1−メン
トール20gおよびエチルアルコール40gを加えて混
合し、室温まで冷却することにより、O/W型の軟膏剤
を得た。
【0033】実施例9 ニセルゴリン3gをミリスチン酸イソプロピル50g、
モノステアリン酸グリセリル10gおよびエタノール5
0gに溶解して80°Cに加熱する。これを予め75°
Cに加温したワセリン200gに混合した後、冷却する
ことにより軟膏剤を得た。
【0034】実施例10 ニセルゴリン3gをミリスチン酸イソプロピル50g、
モノステアリン酸グリセリル10gおよびエタノール5
0gに溶解して80°Cに加熱する。これに予め80°
Cに加温したステアリルアルコール30gを加え、激し
くかく拌しながら冷却することにより軟膏剤を得た。
【0035】実施例11 ニセルゴリン1gをマックイルベイン緩衝液(pH4.
0)50gおよびエタノール30gに溶解する。これに
ハイビスワコー104(カルボキシビニルポリマー、和
光純薬製)2gを加え、更にメントール10gをよく分
散させることにより親水性のゲル軟膏剤を得た。
【0036】
【発明の効果】本発明により得られる経皮吸収製剤は、
ニセルゴリンの放出性、吸収性および持続性に優れたも
のであって、極めて安定な血中濃度が得られるという優
れた作用効果を奏するものである。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたパッチ剤を家兎に経皮投与
した場合におけるニセルゴリンの血中代謝物濃度を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 364 7038−4C 366 7038−4C 47/10 E 7329−4C 47/12 E 7329−4C 47/16 E 7329−4C 47/20 E 7329−4C 47/26 E 7329−4C (72)発明者 菅谷 佳代 兵庫県伊丹市北本町1丁目110番1号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経皮吸収製剤の基剤中に有効成分とし
    てニセルゴリンを含有し、更に吸収促進剤が配合された
    経皮吸収製剤。
  2. 【請求項2】 吸収促進剤がアルコール類、尿素類、
    ピロリドン誘導体、メントール、1−ドデシルアザシク
    ロヘプタン−2−オン、シクロデキストリン、チオグリ
    コール酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも
    1種である請求項1記載の製剤。
JP27167691A 1991-07-18 1991-07-18 ニセルゴリン経皮吸収製剤 Pending JPH0525046A (ja)

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