JPH0525129A - N−置換マレイミド類の製造方法 - Google Patents

N−置換マレイミド類の製造方法

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JPH0525129A
JPH0525129A JP3202153A JP20215391A JPH0525129A JP H0525129 A JPH0525129 A JP H0525129A JP 3202153 A JP3202153 A JP 3202153A JP 20215391 A JP20215391 A JP 20215391A JP H0525129 A JPH0525129 A JP H0525129A
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maleic anhydride
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amount
aqueous layer
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JP3202153A
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Inventor
Takeshi Fujita
武之 藤田
Yasuyuki Takayanagi
恭之 高柳
Takeya Yano
雄也 矢野
Masahiro Ushigome
正弘 牛込
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 N−置換マレイミド類を一段階の反応により
製造する際、反応時間を短縮し、重合等の副反応を抑制
すると共にN−置換マレイミドが高収率で得ることので
きる製造法を提供することにある。 【構成】 酸触媒の存在下、有機溶媒中で無水マレイン
酸を芳香族または脂肪族の第一アミン類に対し少なくと
も1.05倍モル量用いて脱水環化反応せしめ、しかる
後、反応液を過剰量の無水マレイン酸の0.5〜5倍重
量の温水で洗浄してマレイミド類を含む有機層と水層と
の二層に分離せしめ、次いで該水層を水溶液のまま反応
工程に循環供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN−置換マレイミド類の
製造法に関する。N−置換マレイミド類は医薬、農薬、
染料、高分子原料あるいはそれらの中間体としてその利
用範囲はきわめて広い化合物である。
【0002】
【従来の技術】N−置換マレイミド類の製造法として
は、従来から種々の方法が知られている。例えば、無水
マレイン酸とアミン類との反応により得られるマレイン
酸モノアミド類(マレアミン酸類)を180℃に加熱
し、脱水環化を行なわせてN−置換マレイミド類を得る
方法がある(L.E.Coleman etal. J.Org. Chem.
24135 〜136 (1959))。しかし、この方法では目的生成
物の収率が15〜50%と低いものである。
【0003】また、マレイン酸モノアミド類を酢酸ナト
リウム触媒の存在下、無水酢酸などの脱水剤を用いる方
法がある( Org. Synth. Coll. vol 5 944 (1973) )。
この方法は比較的高収率(75〜80%)でN−置換マ
レイミド類を得ることができるが、脱水剤を化学量論的
に使うため副原料費が加わり製造コストが高価になると
いう欠点を有し、工業的製法としては不適当である。
【0004】一方、工業的製法として有利と考えられる
方法は、脱水剤を用いることなく、効率的な脱水触媒を
用い、より穏和な条件下でマレイン酸モノアミド類の脱
水環化を行う方法である。この方法も種々試みられてお
り、硫酸、スルホン酸等の酸性触媒を用いる方法(英国
特許第1041027号明細書)、水酸化ナトリウム、
トリエチルアミン等の塩基性触媒を用いる方法(特公昭
47−24024号公報)、イオン交換樹脂のような不
均一触媒を用いる方法(特開昭61−85359号公
報)など多くの方法が提案されている。これらの方法に
よれば反応収率は90%以上にも達するが、未だ副反応
の抑制の点で必ずしも十分でなく、副反応生成物及び重
合体などが副生し、精製工程や製品純度に悪影響を与え
る。また、反応初期にはマレイン酸モノアミド類が濃厚
スラリーとなるため反応操作性の点でも問題が認められ
る。
【0005】これらの問題点を改良した方法として、有
機溶媒中、酸触媒の共存下で無水マレイン酸に第一アミ
ン類を徐々に反応させ、中間体のマレイン酸モノアミド
類を析出させずに、N−置換マレイミド類を一段階で合
成する方法が提案されている(特開昭60−11465
号公報,特開昭62−273952号公報)。この方法
によれば、中間体マレイン酸モノアミド類が析出しない
様に徐々に第一アミン類を滴下するのが不可欠の条件と
なるため、収率をあげるためには反応時間が長くなると
いう欠点がある。反応時間の長期化は、反応装置効率を
損い、また、ユーティリティの増大をも伴うため工業的
には極めて不利になるばかりではなく、反応中の重合、
分子間縮合、シス−トランス転位などの副反応の増大を
まねくため反応面からも好ましくない問題がある。
【0006】反応時間の短縮は、通常、反応温度の上昇
や触媒量の増大によりはかられるが、前者は重合など副
反応の増大、後者は精製工程の負担増、副原料費の増大
などを伴うため効果的な手段ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、触媒存在
下での脱水環化反応によるマレイミド類の合成反応で
は、より短時間で操作性よく反応を進め、しかも副反応
を抑制し収率、製品純度の向上をはかることが重要な課
題となっている。
【0008】本発明は、前述したような当業技術分野の
要望にこたえるべくなされたもので、その目的は工業的
に有利に実施することのできるN−置換マレイミド類の
製造法を提供することにあり、さらに具体的にはN−置
換マレイミド類を一段階の反応により製造する際、反応
時間を短縮し、重合等の副反応を抑制すると共にN−置
換マレイミド類を高収率で得ることのできるN−置換マ
レイミド類の製造法を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、無水マレイン
酸と芳香族または脂肪族の第一アミン類とを反応させて
N−置換マレイミド類を製造するに当り、酸触媒の存在
下、有機溶媒中で無水マレイン酸を該第一アミン類に対
し少なくとも1.05倍モル量用いて脱水環化反応せし
め、しかる後、反応液を過剰無水マレイン酸量の0.5
〜5倍重量の温水で洗浄してマレイミド類を含む有機層
と水層との二層に分離せしめ、次いで該水層を水溶液の
まま反応工程に循環供給することを特徴とするN−置換
マレイミド類の製造法に関する。
【0010】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
の出発原料である無水マレイン酸は如何なる供給源から
得られたものでもよく、市販の無水マレイン酸から適当
に選択されたものを用いるのが便利である。また、マレ
イン酸を用いても、同様に反応は進行するが反応性、経
済性などから得策とは言えない。
【0011】もう一方の原料である第一アミンは、芳香
族第一アミン類としては、例えばアニリン、ナフチルア
ミン、トルイジン、ジメチルアニリン、クロロアニリ
ン、ジクロロアニリン、ニトロアニリン、フェニレンジ
アミンなど、また脂肪族第一アミン類としては、例えば
メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチル
アミン、ベンジルアミン、シクロヘキシルアミン、アリ
ルアミン、エチレンジアミンなどをそれぞれ挙げること
ができる。
【0012】無水マレイン酸および第一アミン類の使用
量は、無水マレイン酸を第一アミン類に対して少なくと
も1.05倍モル量、好ましくは1.1〜2.0倍モル
量の範囲で使用される。
【0013】無水マレイン酸と第一アミン類との反応
は、有機溶媒中、酸触媒の共存下で行なわれる。有機溶
媒としては、無水マレイン酸、芳香族または脂肪族第一
アミン類および中間体のマレイン酸モノアミド類を溶解
し、かつ反応に関与しないものであれば何でもよいが、
好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、スチレンおよびクメンなどの芳香族炭化水素溶剤
が用いられる。特に好ましくはベンゼン、トルエン、キ
シレンである。有機溶媒の使用量は、特に制限はない
が、操作性、経済性を勘案すると生成物濃度が10〜6
0%程度になるように用いるのがよく、好ましくは15
〜35%程度である。
【0014】また、有機溶媒として、上記の芳香族炭化
水素溶剤に非プロトン性極性溶媒を混合したものを用い
ると反応を一層促進することができる。非プロトン性極
性溶媒としては、ホルムアミド、N−メチルホルムアミ
ド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドンおよびヘキサメチルホスホト
リアミドなどが挙げられる。好ましくは、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ドである。非プロトン極性溶媒の使用量は任意である
が、通常全溶媒量の50%以下、好ましくは0.5〜2
5%程度がよい。
【0015】本発明の方法で使用される触媒としては、
硫酸,亜硫酸,無水硫酸,リン酸,亜リン酸,ポリリン
酸などの無機酸、ベンゼンスルホン酸,トルエンスルホ
ン酸,ベンゼンホスホン酸,トリクロロ酢酸,トリフル
オル酢酸などの有機酸、および強酸性イオン交換樹脂、
弱酸性イオン交換樹脂などのイオン交換樹脂などが挙げ
られるが、好ましくは硫酸、リン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、強酸性イオン交換樹脂などで
ある。触媒の使用量は特に制限はされないが、通常、反
応液に対して0.05重量%〜40重量%の範囲、好ま
しくは0.2重量%〜25重量%の範囲で用いるのがよ
い。また、反応助剤として銅、亜鉛などの金属あるいは
金属化合物を上記触媒を併用しても何らさしつかえな
い。
【0016】本発明の方法における反応温度は、通常5
0〜200℃の範囲、好ましくは70〜160℃の範囲
で適用される。反応圧力は、特に制限されるものではな
く、常圧、加圧、減圧に亘って広く適用される。反応時
間は相当短くすることができ、通常0.5〜8時間の範
囲、好ましくは1〜5時間の範囲で適用される。
【0017】本発明の実施方法は、通常以下のようにし
て行なう。有機溶媒あるいは非プロトン性極性溶媒との
混合溶媒中に、酸触媒および無水マレイン酸、更に必要
により反応助剤を加え、水と溶媒の共沸点以上の温度に
加熱し、次いで第一アミンを徐々に加える。その際、反
応により生成する脱離水は、共沸溶媒とともに還流冷却
器に導き水分離装置により反応液から連続的に除去す
る。第一アミン添加終了後、脱離水の生成が止んだ時に
反応が完了する。
【0018】反応終了後、反応液を洗浄する。洗浄操作
としては、反応液に特定量の温水を添加し5分〜1時間
の範囲で混合攪拌した後、静置し有機層と水層との二層
に分離する。これにより、反応液から過剰の未反応の無
水マレイン酸のほか、酸触媒および非プロトン極性溶媒
などの水溶性の反応助剤などがほぼ全量水層に回収され
る。そして、この水層は反応において再使用される。
【0019】洗浄に用いる水量は反応に使用した無水マ
レイン酸量(モル)と第一アミン類量(モル)との差、
つまり過剰量の無水マレイン酸の0.5〜5倍重量の範
囲で適用される。水量が0.5倍量より少ない場合に
は、未反応の無水マレイン酸や水溶性反応助剤の全量を
水層に移行するのが不十分であり、洗浄効率が低下す
る。5倍量より大きい場合には、該水層を反応系循環使
用した際に反応系内の水分増加による副反応の増大、収
率の低下など反応面での問題があるほか、水分蒸発量の
増加に伴うユーティリティーの増大が著しく経済的にも
好ましくない。また、洗浄温度は、30℃〜100℃、
特に40℃〜80℃の範囲が好適である。
【0020】このようにして得られた水層は、水溶液の
まま反応工程へ循環供給する。その際、該水溶液は無水
マレイン酸の有機溶媒の溶液に一括して供給してもよ
く、あるいは第一アミン類と同時に添加供給することも
できる。
【0021】一方、反応生成物であるN−置換マレイミ
ドは、有機層から溶剤を留去したのち、蒸留法あるいは
再結晶法に従って単離する。蒸留法の場合は、常圧ない
し減圧で行うのがよい。N−置換マレイミドは重合性を
有するため、なるべく低温での蒸留が好ましく、通常は
20mmHg以下、好ましくは10mmHg以下の減圧下で蒸留
するのがよい。また、再結晶法の場合は、溶媒としてメ
タノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコ
ール系溶媒、あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、
スチレンなどの芳香族系溶媒を使用し、再結晶分離する
のだよい。
【0022】本発明の方法における原料および生成物
は、共に重合活性な二重結合を有しているため、反応お
よび精製の工程で重合禁止剤を用いることは有効であ
る。重合禁止剤としては、ハイドロキノン、メトキシフ
ェノール、t−ブチルカテコール、フェノチアジン、チ
オ尿素、ヒドロキシキノリン、クペロン、N−ニトロソ
ジフェニルアミンなどが有効である。
【0023】本発明においては、上記のような方法で反
応を遂行することによって反応速度が増大し、反応時間
が短縮され、しかも副生物の生成が抑制されて高収率で
N−置換マレイミド類を製造することができる。また、
反応液洗浄後の水溶液はそのまま反応工程に循環使用で
きるという利点を有する。
【0024】通常、本反応のような脱水平衡反応では、
反応系への水分の混入は反応の阻害や副生物の増大を引
き起こし、収率の低下をもたらすため好ましい方法とは
云えない。しかるに、本発明の方法において、脱水環化
反応が循環供給される水溶液による悪影響をほとんど受
けず、むしろ過剰の未反応原料や水溶性反応助剤などの
循環再利用の利点が生かされて、短時間で反応が進み、
しかも高収率でN−置換マレイミドを製造できるという
ことは予想外のことである。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。 実施例1 水分離器を付した還流冷却器、温度計、攪拌機および滴
下ロートを付した反応器に無水マレイン酸127.4g
(1.3モル)、トルエン400ml、ジメチルホルムア
ミド15ml、p−トルエンスルホン酸5.0gおよび硫
酸銅0.1gを仕込み攪拌下加熱する。溶媒還流下(1
10〜120℃)で滴下ロートよりアニリン93.1g
(1.0モル)を1時間かけて滴下した。アニリン滴下
終了後、更に同温度で1時間熟成した。滴下中および熟
成中に生成する水は水分離器により除去する。反応終了
後、黄色透明の反応液をガスクロマトグラフィーによ
り、分析した所、170.6gのN−フェニルマレイミ
ドの生成が確認された。反応収率は98.5%であっ
た。次に、反応液を70℃まで冷却し、温水30gを加
え5分間攪拌し、静置後二層分離した水層74.0gを
分離回収した。回収水層中には無水マレイン酸として2
9g(0.29モル)が含有されていた。一方、有機層
は1%炭酸ナトリウム水溶液100ml、次いで pH2の
希硫酸50mlで各々洗浄したのち減圧下で蒸留した。そ
の結果、165.2gのN−フェニルマレイミドが得ら
れた(融点89〜90℃の淡黄色固体,収率 95.4
%,液体クロマトグラフィーによる純度 99.9
%)。減圧蒸留時に回収した溶剤及び反応液の洗浄によ
り得られた回収水層を反応器にもどし、無水マレイン酸
98.1g(1.0モル)を追加した後、溶媒還流下
(110〜120℃)滴下ロートよりアニリン93.1
g(1.0モル)を1時間かけて滴下し、以下前述の操
作を繰り返した所、反応収率は98.2%であり、また
163.9gのN−フェニルマレイミドが得られた(融
点 89〜90℃の淡黄色固体,収率 94.6%,純
度 99.9%)。
【0026】比較例1 無水マレイン酸使用量を98.1g(1.0モル)と
し、温水洗浄操作を行なわなかった以外は実施例1の方
法に準じて反応を行った所、アニリン滴下20分後から
淡黄白色の固体が析出し反応液はスラリー状となった。
反応終了後、分析した所、反応収率は73.6%であ
り、また115.7gのN−フェニルマレイミドが得ら
れた(融点 87〜90℃の淡黄色固体,収率 66.
8%,純度98.7%)。
【0027】比較例2 無水マレイン酸使用量を98.1g(1.0モル)及び
滴下時間4時間、熟成時間2時間とし、温水洗浄操作を
行なわなかった以外は実施例1の方法に準じて反応を行
った所、反応収率は93.1%であり、また144.4
gのN−フェニルマレイミドが得られた(融点 88〜
90℃の淡黄色固体,収率 83.4%,純度 99.
6%)。
【0028】実施例2 無水マレイン酸使用量を107.8g(1.1モル)及
び滴下時間2.5時間、熟成時間1時間とした以外は実
施例1の方法に準じて反応を行った。その結果、初回の
反応収率は98.2%であり、165.4gのN−フェ
ニルマレイミドが得られた(融点 89〜90℃の淡黄
色固体,収率 95.5%,純度 99.9%)。ま
た、回収水層(55.2g:無水マレイン酸として9g
(0.09モル)含有)を循環再使用した2回目の反応
収率は98.5%であり、165.7gのN−フェニル
マレイミドが得られた(融点 89〜90℃の淡黄色固
体,収率 95.7%,純度 99.9%)。
【0029】実施例3 実施例1と同様な反応装置に無水マレイン酸147.2
g、トルエン400ml、ジメチルスルホキシド20ml、
98%硫酸3.0gおよび硫酸銅0.1gを仕込み、攪
拌下加熱する。溶媒還流下(110〜120℃)で滴下
ロートよりアニリン93.1g(1.0モル)を1時間
かけて滴下した。アニリン滴下終了後、更に同温度で3
0分間熟成した。滴下中および熟成中に生成する水は水
分離器により除去する。反応終了後、黄色の反応液をガ
スクロマトグラフィーにより分析した所、172.0g
のN−フェニルマレイミドの生成が確認された。反応収
率は99.3%であった。次に、反応液を80℃まで冷
却し、温水50gを加え5分間攪拌し、静置後二層分離
した水層114.3gを分離回収した。回収水層中には
無水マレイン酸として49g(0.5モル)が含有され
ていた。一方、有機層は1%炭酸ナトリウム水溶液10
0ml、次いで pH 2の希硫酸50mlで各々洗浄したの
ち、減圧下で蒸留した。その結果、165.9gのN−
フェニルマレイミドが得られた(融点 89〜90℃の
淡黄色固体,収率 95.8%,液体クロマトグラフィ
ーによる純度 99.9%)。減圧蒸留時に回収した溶
剤及び、反応液の洗浄により得られた回収水層を反応器
にもどし、無水マレイン酸98.1g(1.0モル)を
追加した後、溶媒還流下(110〜12℃)滴下ロート
よりアニリン93.1g(1.0モル)を1時間かけて
滴下し、以下前述の操作を繰り返した所、反応収率は9
8.6%であり、また164.9gのN−フェニルマレ
イミドが得られた(融点 89〜90℃の淡黄色固体,
収率 95.2%,純度 99.9%)。
【0030】実施例4〜5 第一アミンとしてo−クロロアニリン127.6g
(1.0モル)あるいはo−トルイジン107.2g
(1.0モル)を用いた以外は実施例1の方法に準じて
反応を行った所、表1の結果を得た。
【表1】
【0031】実施例6 実施例1と同様な反応装置に無水マレイン酸147.2
g(1.5モル)、トルエン400ml、ジメチルホルム
アミド25ml、硫酸銅0.1g、p−メトキシフェノー
ル0.2g及びイオン交換樹脂アンバーリスト15(ロ
ーム&ハース社製)50gを仕込み、攪拌下に加熱溶解
させる。次いで溶媒還流下(110〜120℃)で、n
−ブチルアミン73.1g(1.0モル)を2時間かけ
て滴下した。アニリン滴下終了後、更に同温度で1時間
熟成した。滴下中および熟成中に生成する水は水分離器
により除去する。反応終了後、反応液を70℃に冷却
し、イオン交換樹脂をろ別し、トルエンで洗浄する。ガ
スクロマトグラフィーにより分析した所、127.9g
のN−n−ブチルマレイミドの生成が確認された。反応
収率は83.5%であった。次に、反応液を70℃に保
ち、温水50gを加え5分間攪拌し、静置後二層分離し
た水層113.1gを分離回収した。回収水層には無水
マレイン酸として51g(0.52モル)が含有されて
いた。一方、有機層は1.5%炭酸ナトリウム水溶液1
00ml、次いで pH 1.5の希硫酸50mlで各々洗浄し
たのち減圧下で蒸留した。その結果、120.7gのN
−n−ブチルマレイミドが得られた(沸点 86〜89
℃/6mmHgの無色透明液体,収率78.8%,液体クロ
マトグラフィーによる純度 99.7%)。減圧蒸留時
に回収した溶剤、反応液の洗浄により得られた回収水層
及び回収イオン交換樹脂を反応器にもどし、無水マレイ
ン酸98.1g(1.0モル)を追加した後、溶媒還流
下(110〜120℃)で滴下ロートよりアニリン9
3.1g(1.0モル)を2時間かけて滴下し、以下前
述の操作を繰り返した所、反応収率は91.2%であ
り、また129.9モルのN−n−ブチルマレイミドが
得られた(沸点 86〜89℃/6mmHgの無色透明液
体,収率84.8%,純度99.6%)。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法によれば、反応は短時間で
効果的に行なわれ、N−置換マレイミド類を高収率で製
造することができる。また、本発明は次のような利点を
有す。 (i)反応速度が向上し、反応時間は大幅な短縮がはか
れる。 (ii)ポリマーなど副生物の生成が抑制される。 (iii)目的生成物の収率が向上する。 (iv) 副生物が少ないため精製が容易である。 (v)反応液洗浄後の未反応原料および反応助剤などを
含む水溶液をそのまま循環再使用することが可能であ
る。 (vi) 廃棄物が大幅に低減する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 牛込 正弘 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 無水マレイン酸と芳香族または脂肪族の
    第一アミン類とを反応させてN−置換マレイミド類を製
    造するに当り、酸触媒の存在下、有機溶媒中で無水マレ
    イン酸を該第一アミン類に対し少なくとも1.05倍モ
    ル量用いて脱水環化反応せしめ、しかる後、反応液を過
    剰量の無水マレイン酸の0.5〜5倍重量の温水で洗浄
    してマレイミド類を含む有機層と水層との二層に分離せ
    しめ、次いで、該水層を水溶液のまま反応工程に循環供
    給することを特徴とするN−置換マレイミド類の製造方
    法。
JP3202153A 1991-07-18 1991-07-18 N−置換マレイミド類の製造方法 Pending JPH0525129A (ja)

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JP3202153A JPH0525129A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 N−置換マレイミド類の製造方法

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