JPH0526791B2 - - Google Patents
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- JPH0526791B2 JPH0526791B2 JP58038608A JP3860883A JPH0526791B2 JP H0526791 B2 JPH0526791 B2 JP H0526791B2 JP 58038608 A JP58038608 A JP 58038608A JP 3860883 A JP3860883 A JP 3860883A JP H0526791 B2 JPH0526791 B2 JP H0526791B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Description
本発明は5,10,15−トリ〔α,α,α−(o
−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ{α−〔o−
(2−置換−2−メチル)プロパンアミド〕フエ
ニル}ポルフイリン化合物および酸素吸脱着剤に
関する。 5,10,15,20−テトラ〔α,α,α,α−
(o−ピバラミド)フエニル〕ポルフイリン(以
下、これをピケツトフエンスポルフイリンと呼
ぶ)は公知の化合物であり、鉄二価錯体の形を有
するとき活性であり、過剰のN−アルキルイミダ
ゾール、例えばN−メチルイミダゾールを共存さ
せると、非プロトン性溶媒、例えばベンゼン、ト
ルエン、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、またはテトラヒドロフラン(THF)の
中で、室温において酸素分子を可逆的に結合する
(J.P.Collman他、J.Am.Chem.Soc.,97〜,1427
(1975).)。また、ホスフアチジルコリン型のリン
脂質からなるリポソーム中に包埋させれば、準生
理的条件下においても同様の機能を発揮する(E.
Hasegawa他、Biochem.Biophys.Res.
Commun.,105〜,1416(1982).)。 本発明は、上記ピケツトフエンスポルフイリン
の活性が保持されるばかりでなく、さらに幾つか
の有効な性質を兼ね備える化合物を提供すること
を目的とする。 この発明によれば、 〔ここで、Mは2個の水素原子、鉄二価イオ
ン、または鉄三価イオンのX-(ここで、Xはハロ
ゲン原子またはOH)とのイオン対、Rはメチル
以外の置換基〕で示されるポルフイリン化合物が
提供される。 この発明の化合物は従来のピケツトフエンスポ
ルフイリンの性質に加えて、次のよのな有用な性
質を持つ。 (1) 鉄二価錯体の形のポルフイリンが活性を保持
するための不可欠な存在である軸配位子を分子
内に持つことが可能であり、生体内毒性が一般
に高いとされている遊離のイミダゾール類化合
物の添加を必要としない。 (2) エステルまたはアミド縮合により、脂溶性も
しくは水溶性物質への連結が可能であり、その
結果増大された脂溶性または水溶性を利用する
と、例えばトリグルセライドを構成成分とする
油滴に包埋させての水中分散、またはホスフア
チジルコリン類リン脂質を構成成分とするリポ
ソームに包埋させることによる水中分散に好都
合であり、全くの水溶性物質ともなり得る。 従つて、本発明のポルフイリン化合物では、人
工酸素運搬体としての付加価値が高いばかりでな
く、均一または不均一水溶液中での酸化還元反応
触媒、または酸素の関与する触媒としての可能性
が強い。 この発明のポルフイリン化合物(以下、M−
PFP(R)の形で略記する)は、例えば前述のJ.
P.Collmanらの文献記載例に従つて5,10,15,
20−テトラ(o−アミノフエニル)ポルフイリン
(4−異性体混合物)を得た後、J.Lindsey,J.
Org.chem.,45〜45,5215(1980).に記載の方法
に従つて調製される5,10,15,20−テトラ
〔α,α,α,α−(o−アミノ)フエニル〕ポル
フイリン〔1〕を原料として、以下の方法で製造
される。 すなわち、上記原料ポルフイリン〔1〕を、例
えばTHF、エーテル、アセトン、ジクロルメタ
ンに溶解し、氷冷下1.0〜1.5倍モル当量の2−ア
ルコキシカルボニル(または2−アルコキシカル
ボニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロ
リド(ここで、アルコキシ炭素の炭素数1〜7、
アルキル炭素の炭素数1または2)と2倍モル以
上の塩基、例えばピリジンまたはトリエチルアミ
ンを滴下する。0〜5℃で1〜16時間反応した
後、常法操作し、ベンゼン/エーテル(容量比
2/1〜1/2)を展開溶媒に用いたシリカゲル
カラムクロマトにより精製する方法により、5,
10,15−トリ〔α,α,α−(o−アミノ)フエ
ニル〕−20−モノ{α−〔o−(2−アルコキシカ
ルボニル(またはアルコキシカルボニルアルキ
ル)−2−メチル)プロパンアミド〕フエニル}
ポルフイリン〔2〕が得られる。なお、2−アル
コキシカルボニル(または2−アルコキシカルボ
ニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロリ
ド〔CH3CH(CH3)((CH2)nCOOR2)COCl(こ
こで、mは0〜2、R2は炭素数1〜7の低級炭
化水素)〕はm=0〜2の場合、それ自体公知の
方法、例えばジエステルの部分のケン化または酸
無水物の部分アルコリシスにより調製されるモノ
エステルモノカルボン酸を、それ自体公知の酸塩
化物法、例えば塩化チオニル法またはシユウ酸ク
ロリドを用いて製造される。 得られた前述のポルフイリン〔2〕に、これを
製造したと全く同様の溶媒、及び反応温度・時間
条件で、3倍モル以上の塩化ピバロイルとピリジ
ンを加えることにより、5,10,15−トリ〔α,
α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ
{α−〔o−(2−アルコキシカルボニル(または
アルコキシカルボニルアルキル)−2−メチル)
プロパンアミド〕フエニル}ポルフイリン〔3〕
が製造される。 5,10,15,20−テトラ〔α,α,α,α−
(o−アミノ)フエニル〕ポルフイリン〔1〕か
ら、それ自体公知の方法、例えばJ.P.Collman
他、J.Am.Chem.Soc.,102〜102,4182(1980).
記載の方法に従つて、5,10,15−トリ〔α,
α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ
{α−〔o−アミノ)フエニル}ポルフイリン
〔4〕を調製した後、これに等モル以上の2−ア
ルコキシカルボニル(または2−アルコキシカル
ボニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロ
リドとピリジンを作用させる他は、上記のそれ自
体の製造法と全く同様にしておこなうことによつ
てもポルフイリン〔3〕を製造することができ
る。 ポルフイリン〔3〕を、その良溶媒である、例
えばアセトンに溶解し、ポルフイリン〔3〕に対
して当モル以上の水酸化ナトリウムを含む希アル
カリ水溶液を添加後1〜20時間反応する。次に上
記アルカリ量に対して当モル以上の酢酸を含む水
溶液も加え、徐々に減圧濃縮すると、5,10,15
−トリ〔α,α,α−(o−ピバラミド)フエニ
ル〕−20−モノ{α−〔o−(2−カルボキシ(ま
たはカルボキシアルキル)−2−メチル)プロパ
ンアミド〕フエニル}ポルフイリン〔5〕がほぼ
定量的に製造される。 ポルフイリン〔5〕に結合せしめるべき
−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ{α−〔o−
(2−置換−2−メチル)プロパンアミド〕フエ
ニル}ポルフイリン化合物および酸素吸脱着剤に
関する。 5,10,15,20−テトラ〔α,α,α,α−
(o−ピバラミド)フエニル〕ポルフイリン(以
下、これをピケツトフエンスポルフイリンと呼
ぶ)は公知の化合物であり、鉄二価錯体の形を有
するとき活性であり、過剰のN−アルキルイミダ
ゾール、例えばN−メチルイミダゾールを共存さ
せると、非プロトン性溶媒、例えばベンゼン、ト
ルエン、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、またはテトラヒドロフラン(THF)の
中で、室温において酸素分子を可逆的に結合する
(J.P.Collman他、J.Am.Chem.Soc.,97〜,1427
(1975).)。また、ホスフアチジルコリン型のリン
脂質からなるリポソーム中に包埋させれば、準生
理的条件下においても同様の機能を発揮する(E.
Hasegawa他、Biochem.Biophys.Res.
Commun.,105〜,1416(1982).)。 本発明は、上記ピケツトフエンスポルフイリン
の活性が保持されるばかりでなく、さらに幾つか
の有効な性質を兼ね備える化合物を提供すること
を目的とする。 この発明によれば、 〔ここで、Mは2個の水素原子、鉄二価イオ
ン、または鉄三価イオンのX-(ここで、Xはハロ
ゲン原子またはOH)とのイオン対、Rはメチル
以外の置換基〕で示されるポルフイリン化合物が
提供される。 この発明の化合物は従来のピケツトフエンスポ
ルフイリンの性質に加えて、次のよのな有用な性
質を持つ。 (1) 鉄二価錯体の形のポルフイリンが活性を保持
するための不可欠な存在である軸配位子を分子
内に持つことが可能であり、生体内毒性が一般
に高いとされている遊離のイミダゾール類化合
物の添加を必要としない。 (2) エステルまたはアミド縮合により、脂溶性も
しくは水溶性物質への連結が可能であり、その
結果増大された脂溶性または水溶性を利用する
と、例えばトリグルセライドを構成成分とする
油滴に包埋させての水中分散、またはホスフア
チジルコリン類リン脂質を構成成分とするリポ
ソームに包埋させることによる水中分散に好都
合であり、全くの水溶性物質ともなり得る。 従つて、本発明のポルフイリン化合物では、人
工酸素運搬体としての付加価値が高いばかりでな
く、均一または不均一水溶液中での酸化還元反応
触媒、または酸素の関与する触媒としての可能性
が強い。 この発明のポルフイリン化合物(以下、M−
PFP(R)の形で略記する)は、例えば前述のJ.
P.Collmanらの文献記載例に従つて5,10,15,
20−テトラ(o−アミノフエニル)ポルフイリン
(4−異性体混合物)を得た後、J.Lindsey,J.
Org.chem.,45〜45,5215(1980).に記載の方法
に従つて調製される5,10,15,20−テトラ
〔α,α,α,α−(o−アミノ)フエニル〕ポル
フイリン〔1〕を原料として、以下の方法で製造
される。 すなわち、上記原料ポルフイリン〔1〕を、例
えばTHF、エーテル、アセトン、ジクロルメタ
ンに溶解し、氷冷下1.0〜1.5倍モル当量の2−ア
ルコキシカルボニル(または2−アルコキシカル
ボニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロ
リド(ここで、アルコキシ炭素の炭素数1〜7、
アルキル炭素の炭素数1または2)と2倍モル以
上の塩基、例えばピリジンまたはトリエチルアミ
ンを滴下する。0〜5℃で1〜16時間反応した
後、常法操作し、ベンゼン/エーテル(容量比
2/1〜1/2)を展開溶媒に用いたシリカゲル
カラムクロマトにより精製する方法により、5,
10,15−トリ〔α,α,α−(o−アミノ)フエ
ニル〕−20−モノ{α−〔o−(2−アルコキシカ
ルボニル(またはアルコキシカルボニルアルキ
ル)−2−メチル)プロパンアミド〕フエニル}
ポルフイリン〔2〕が得られる。なお、2−アル
コキシカルボニル(または2−アルコキシカルボ
ニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロリ
ド〔CH3CH(CH3)((CH2)nCOOR2)COCl(こ
こで、mは0〜2、R2は炭素数1〜7の低級炭
化水素)〕はm=0〜2の場合、それ自体公知の
方法、例えばジエステルの部分のケン化または酸
無水物の部分アルコリシスにより調製されるモノ
エステルモノカルボン酸を、それ自体公知の酸塩
化物法、例えば塩化チオニル法またはシユウ酸ク
ロリドを用いて製造される。 得られた前述のポルフイリン〔2〕に、これを
製造したと全く同様の溶媒、及び反応温度・時間
条件で、3倍モル以上の塩化ピバロイルとピリジ
ンを加えることにより、5,10,15−トリ〔α,
α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ
{α−〔o−(2−アルコキシカルボニル(または
アルコキシカルボニルアルキル)−2−メチル)
プロパンアミド〕フエニル}ポルフイリン〔3〕
が製造される。 5,10,15,20−テトラ〔α,α,α,α−
(o−アミノ)フエニル〕ポルフイリン〔1〕か
ら、それ自体公知の方法、例えばJ.P.Collman
他、J.Am.Chem.Soc.,102〜102,4182(1980).
記載の方法に従つて、5,10,15−トリ〔α,
α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ
{α−〔o−アミノ)フエニル}ポルフイリン
〔4〕を調製した後、これに等モル以上の2−ア
ルコキシカルボニル(または2−アルコキシカル
ボニルアルキル)−2−メチルプロパノイルクロ
リドとピリジンを作用させる他は、上記のそれ自
体の製造法と全く同様にしておこなうことによつ
てもポルフイリン〔3〕を製造することができ
る。 ポルフイリン〔3〕を、その良溶媒である、例
えばアセトンに溶解し、ポルフイリン〔3〕に対
して当モル以上の水酸化ナトリウムを含む希アル
カリ水溶液を添加後1〜20時間反応する。次に上
記アルカリ量に対して当モル以上の酢酸を含む水
溶液も加え、徐々に減圧濃縮すると、5,10,15
−トリ〔α,α,α−(o−ピバラミド)フエニ
ル〕−20−モノ{α−〔o−(2−カルボキシ(ま
たはカルボキシアルキル)−2−メチル)プロパ
ンアミド〕フエニル}ポルフイリン〔5〕がほぼ
定量的に製造される。 ポルフイリン〔5〕に結合せしめるべき
【式】(ここで、nは11〜
16)で示されるアミノアルキルイミダゾールは、
例えば以下の方法が選ばれる。
例えば以下の方法が選ばれる。
【表】
【表】
こうして得られたヒドロキシアルキルイミダゾ
ールから、前述の方法によりn=13〜16の
ールから、前述の方法によりn=13〜16の
【式】が全く同様にして合成
される。なお上記の全ての中間または最終段階化
合物はクロロホルム−メタノール混合溶媒を用い
たシリガゲルカラムクロマト、または再結晶法に
より精製される。 (ここで、p,qは各々独立に11〜16)は例えば
上記で得た
合物はクロロホルム−メタノール混合溶媒を用い
たシリガゲルカラムクロマト、または再結晶法に
より精製される。 (ここで、p,qは各々独立に11〜16)は例えば
上記で得た
【式】と半当量
の
【式】を混合して80〜100
℃で1時間以上反応するか、もしくは
【式】(ここで、rは11〜
15)をエタノール、またはベゼン中、室温〜100
℃、水素圧50〜100気圧の条件下ラネ−ニツケル
を添加して1時間以上反応した後前述の化合物と
全く同様にして精製、単離できる。 これらのイミダゾール化合物と上記のポルフイ
リン〔5〕を結合せしめる方法としては、例えば
酸塩化物法、ジエチルリン酸シアニド法、または
混合酸無水物法が好ましい。酸塩化物法による場
合、ポルフイリン〔5〕に当モル以上の塩化チオ
ニルをベンゼン、もしくはジクロルメタン中添加
し、室温〜50℃で1〜12時間反応した後減圧乾固
する。次に同上溶媒中に再溶解して当モル量以上
の上記イミダゾール化合物と塩基、好ましくはト
リエチルアミンまたはピリジンを添加する。0℃
〜室温で1時間以上反応した後クロロホルム−メ
タノール混合溶媒を用いたシリカゲルカラムクロ
マトで精製する方法が選ばれる。ジエチルリン酸
シアニド法または混合酸無水物法による場合で
は、ポルフイリン〔4〕と等モル以上の上記イミ
ダゾール化合物、塩基(トリエチルアミンまたは
ピリジン)及び縮合剤(例えばジエチルリン酸シ
アニド、クロル炭酸エチルなど)をジクロルメタ
ン、THF、ベンゼン、DMFまたはこれらの混合
溶媒中で混合して0℃〜室温で数時間以上反応し
た後酸塩化物法による場合と全く同様にして精製
する方法が選ばれる。得られたポルフイリン
〔6〕を、ピリジンまたは2,6−ルチジンを当
モル量以上含むTHFまたはDMFに溶解し、窒
素、アルゴンまたはヘリウム気流下に当モル以上
のハロゲン化第一鉄を加えて後、50〜80℃で数時
間反応し、ポルフイリン〔5〕を得たと全く同様
にして精製すると、ポルフイリン〔6〕の鉄三価
錯体〔7〕を得る。ポルフイリン〔7〕のベンゼ
ンまたはジクロルメタン溶液を、例えば水酸化ナ
トリウムの希薄水溶液と振とうして後常法操作す
ることにより、鉄三価対イオンがOH-である錯
体を得ることができる。 この様にして得られた鉄三価錯体を鉄二価の形
に還元する方法としては、例えばベンゼン、トル
エン、ジクロルメタン、THFまたはDMFなどの
有機溶媒中、水素ガス気流下、少量の不均一還元
触媒、好ましくは、活性炭担持パラジウムまたは
パラジウム黒を少量加えるか、またはT.G.
Traylor他、Bioinorg.chem.,9〜9,409(1978).
に従つて18−クラウン−6のNa2S2O4との錯体を
当モル量以上添加する方法が選ばれる。ホスフア
チジルコリン類リポソーム中に包埋された形で水
中分散した場合においては、例えばE.Hasegawa
他、Biochem.Biophys.Res.Commun.,104〜
104,793(1982).に記載の方法に従つて、上記水
溶液にNADP(ナトリウム塩)、グルコース−6
−ホスフエート、グルコース−6−ホスフエート
デヒドロゲナーゼフエレドキシン、フエレドキシ
ン−NADP−リダクターゼ、及びカタラーゼを
添加することにより、鉄二価錯体に変換可能であ
る。 本発明の化合物では、酸素、鉄、イミダゾール
が、式 〔ここで、mは0〜2、nは11〜16、R′は水
素原子または
℃、水素圧50〜100気圧の条件下ラネ−ニツケル
を添加して1時間以上反応した後前述の化合物と
全く同様にして精製、単離できる。 これらのイミダゾール化合物と上記のポルフイ
リン〔5〕を結合せしめる方法としては、例えば
酸塩化物法、ジエチルリン酸シアニド法、または
混合酸無水物法が好ましい。酸塩化物法による場
合、ポルフイリン〔5〕に当モル以上の塩化チオ
ニルをベンゼン、もしくはジクロルメタン中添加
し、室温〜50℃で1〜12時間反応した後減圧乾固
する。次に同上溶媒中に再溶解して当モル量以上
の上記イミダゾール化合物と塩基、好ましくはト
リエチルアミンまたはピリジンを添加する。0℃
〜室温で1時間以上反応した後クロロホルム−メ
タノール混合溶媒を用いたシリカゲルカラムクロ
マトで精製する方法が選ばれる。ジエチルリン酸
シアニド法または混合酸無水物法による場合で
は、ポルフイリン〔4〕と等モル以上の上記イミ
ダゾール化合物、塩基(トリエチルアミンまたは
ピリジン)及び縮合剤(例えばジエチルリン酸シ
アニド、クロル炭酸エチルなど)をジクロルメタ
ン、THF、ベンゼン、DMFまたはこれらの混合
溶媒中で混合して0℃〜室温で数時間以上反応し
た後酸塩化物法による場合と全く同様にして精製
する方法が選ばれる。得られたポルフイリン
〔6〕を、ピリジンまたは2,6−ルチジンを当
モル量以上含むTHFまたはDMFに溶解し、窒
素、アルゴンまたはヘリウム気流下に当モル以上
のハロゲン化第一鉄を加えて後、50〜80℃で数時
間反応し、ポルフイリン〔5〕を得たと全く同様
にして精製すると、ポルフイリン〔6〕の鉄三価
錯体〔7〕を得る。ポルフイリン〔7〕のベンゼ
ンまたはジクロルメタン溶液を、例えば水酸化ナ
トリウムの希薄水溶液と振とうして後常法操作す
ることにより、鉄三価対イオンがOH-である錯
体を得ることができる。 この様にして得られた鉄三価錯体を鉄二価の形
に還元する方法としては、例えばベンゼン、トル
エン、ジクロルメタン、THFまたはDMFなどの
有機溶媒中、水素ガス気流下、少量の不均一還元
触媒、好ましくは、活性炭担持パラジウムまたは
パラジウム黒を少量加えるか、またはT.G.
Traylor他、Bioinorg.chem.,9〜9,409(1978).
に従つて18−クラウン−6のNa2S2O4との錯体を
当モル量以上添加する方法が選ばれる。ホスフア
チジルコリン類リポソーム中に包埋された形で水
中分散した場合においては、例えばE.Hasegawa
他、Biochem.Biophys.Res.Commun.,104〜
104,793(1982).に記載の方法に従つて、上記水
溶液にNADP(ナトリウム塩)、グルコース−6
−ホスフエート、グルコース−6−ホスフエート
デヒドロゲナーゼフエレドキシン、フエレドキシ
ン−NADP−リダクターゼ、及びカタラーゼを
添加することにより、鉄二価錯体に変換可能であ
る。 本発明の化合物では、酸素、鉄、イミダゾール
が、式 〔ここで、mは0〜2、nは11〜16、R′は水
素原子または
【式】(ここで、
sは11〜16)〕で示される結合状態をとり得るこ
とを考慮すると、m+nの総和が11以上であるこ
とが好ましい。分子内での鉄イオンとイミダゾー
ル間の配位平衡定数を増大させ、上式で示される
構造をより安定に維持させるためにはm+nの総
和が11以上で、これからかけ離れた数でないこと
が好ましい。ポルフイリン上部からの配位は立体
障害的に強く抑制され、下部からの配位が優先さ
れ易いが、R′が
とを考慮すると、m+nの総和が11以上であるこ
とが好ましい。分子内での鉄イオンとイミダゾー
ル間の配位平衡定数を増大させ、上式で示される
構造をより安定に維持させるためにはm+nの総
和が11以上で、これからかけ離れた数でないこと
が好ましい。ポルフイリン上部からの配位は立体
障害的に強く抑制され、下部からの配位が優先さ
れ易いが、R′が
【式】である場
合、イミダゾール−鉄−イミダゾールの六配位構
造をとり易いことから下部からの配位を確実にす
る利点が考えられる。酸素が結合した上式の状態
では
造をとり易いことから下部からの配位を確実にす
る利点が考えられる。酸素が結合した上式の状態
では
【式】は鉄への配位が解かれ
る。この状態では、例えばホスフアチジルコリン
類で構成されるリポソーム内において、極性の高
いR末端がより親水性領域へ、他の部分がより疎
水領域へ取り込まれ易くなることが考えられる。
その結果、生成する酸素錯体の安定性向上が計ら
れる利点もある。 本発明のポルフイリン化合物はピケツトフエン
スポルフイリンとしての性質を維持し易い構造を
持ち、他物質へのアミド結合、または分子内配位
結合が可能な置換基を持つていることから、親水
性、疎水性、または親疎水性ポルフイリン化合物
への変換が可能である。外部から軸配位子として
のイミダゾール化合物(一般に生体内毒性が高
い)を添加することなく、それ自体で活性となり
得る。これらの理由から本発明は、均一または不
均一水系での酸化還元反応触媒、その他酸素の関
与する反応触媒としての応用を可能とするばかり
でなく、時には人工酸素運搬体、もしくはその中
間材料を提供することになる。 以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例 1 (i) 2,2−ジメチルグルタル酸無水物25g
(0.176mol)をメタノール200mlに溶解し、フ
エノールフタレインを微量添加した。氷冷下0
℃で金属ナトリウム4.45g(0.194mol)/メタ
ノール50ml溶液を滴下してフエノールフタレイ
ンで終点を確認した後溶媒を減圧留去した。残
渣にNaH2PO4飽和溶液100mlを加えて酸性溶
液とした後エーテル抽出した(100ml×3)。硫
酸マグネシウム上で乾燥後、ジシクロヘキシル
アミン36.8ml(0.185mol)を添加して溶媒を減
圧留去した。残渣をエーテル−石油エーテルか
ら再結晶後、アセトンから再度再結晶をおこな
うことにより、2,2−ジメチル−4−メトキ
シカルボニル酪酸をジシクロヘキシルアミン塩
の形で得た。 収量35g(56%),mp123〜125℃ IRスペクトル(KBr)1740(νC=O,エステ
ル),1620,1400(νC=O,−CO2 )cm-1他。 PMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm):1.13
(一重線,六H,−CH3),1〜2.9(多重線,
26H,シクロヘキシル環水素,−CH 2CH 2C
(CH3)2−),3.64(一重線,3H,−COOCH3),
8.88(一重線,2H,−COO ・H −2N)。 (ii) 2,2−ジメチル−4−メトキシカルボニル
酪酸のジシクロヘキシルアミン塩33.8g
(0.095mol)を酢酸エチル200mlに溶解した後、
20%−クエン酸水溶液200mlを加えて振とうし
た。有機層を分離後水洗し(200ml×2)、硫酸
マグネシウム上で乾燥した後溶媒を減圧留去、
次いで乾燥することに脱塩操作した。得られた
残渣の全量に塩化チオニル25mlを加えて40℃で
2時間反応した後、過剰の塩化チオニルを留去
し、窒素気流下に減圧蒸留する方法で、2,2
−ジメチル−4−メトキシカルボニル酪酸の酸
塩化物を得た。 収量17.0g(92.8%),bp102〜104℃(9mm
Hg) IRスペクトル(液膜)1800(νC=O,−COCl),
1740(νC=O,エステル)cm-1他。 MSスペクトルm/e193((M+1)+
類で構成されるリポソーム内において、極性の高
いR末端がより親水性領域へ、他の部分がより疎
水領域へ取り込まれ易くなることが考えられる。
その結果、生成する酸素錯体の安定性向上が計ら
れる利点もある。 本発明のポルフイリン化合物はピケツトフエン
スポルフイリンとしての性質を維持し易い構造を
持ち、他物質へのアミド結合、または分子内配位
結合が可能な置換基を持つていることから、親水
性、疎水性、または親疎水性ポルフイリン化合物
への変換が可能である。外部から軸配位子として
のイミダゾール化合物(一般に生体内毒性が高
い)を添加することなく、それ自体で活性となり
得る。これらの理由から本発明は、均一または不
均一水系での酸化還元反応触媒、その他酸素の関
与する反応触媒としての応用を可能とするばかり
でなく、時には人工酸素運搬体、もしくはその中
間材料を提供することになる。 以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例 1 (i) 2,2−ジメチルグルタル酸無水物25g
(0.176mol)をメタノール200mlに溶解し、フ
エノールフタレインを微量添加した。氷冷下0
℃で金属ナトリウム4.45g(0.194mol)/メタ
ノール50ml溶液を滴下してフエノールフタレイ
ンで終点を確認した後溶媒を減圧留去した。残
渣にNaH2PO4飽和溶液100mlを加えて酸性溶
液とした後エーテル抽出した(100ml×3)。硫
酸マグネシウム上で乾燥後、ジシクロヘキシル
アミン36.8ml(0.185mol)を添加して溶媒を減
圧留去した。残渣をエーテル−石油エーテルか
ら再結晶後、アセトンから再度再結晶をおこな
うことにより、2,2−ジメチル−4−メトキ
シカルボニル酪酸をジシクロヘキシルアミン塩
の形で得た。 収量35g(56%),mp123〜125℃ IRスペクトル(KBr)1740(νC=O,エステ
ル),1620,1400(νC=O,−CO2 )cm-1他。 PMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm):1.13
(一重線,六H,−CH3),1〜2.9(多重線,
26H,シクロヘキシル環水素,−CH 2CH 2C
(CH3)2−),3.64(一重線,3H,−COOCH3),
8.88(一重線,2H,−COO ・H −2N)。 (ii) 2,2−ジメチル−4−メトキシカルボニル
酪酸のジシクロヘキシルアミン塩33.8g
(0.095mol)を酢酸エチル200mlに溶解した後、
20%−クエン酸水溶液200mlを加えて振とうし
た。有機層を分離後水洗し(200ml×2)、硫酸
マグネシウム上で乾燥した後溶媒を減圧留去、
次いで乾燥することに脱塩操作した。得られた
残渣の全量に塩化チオニル25mlを加えて40℃で
2時間反応した後、過剰の塩化チオニルを留去
し、窒素気流下に減圧蒸留する方法で、2,2
−ジメチル−4−メトキシカルボニル酪酸の酸
塩化物を得た。 収量17.0g(92.8%),bp102〜104℃(9mm
Hg) IRスペクトル(液膜)1800(νC=O,−COCl),
1740(νC=O,エステル)cm-1他。 MSスペクトルm/e193((M+1)+
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 [ここで、Mは2個の水素原子、鉄二価イオ
ン、または鉄三価イオンのX-(ここで、Xはハロ
ゲン原子またはOH)とのイオン対、Rは−
(CH2)nCORl{ここで、mは0〜2、R1はOH、
OR2(ここで、R2は炭素数1〜7の低級炭化水
素)または【式】〔ここで、R3、R4は各々 独立に水素原子または【式】(こ こで、nは11〜16)]}で示されるポルフイリイン
化合物。 2 一般式 〔ここで、mは0〜2、nは11〜16、R′は水
素原子または【式】(ここで、s は11〜16)〕で示されるポルフイリン化合物を有
効成分とする酸素吸脱着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58038608A JPS59164790A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 5,10,15−トリ〔α,α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ{α−〔o−(2−置換−2−メチル)プロパンアミド〕フエニル}ポルフイリン化合物および酸素吸脱着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58038608A JPS59164790A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 5,10,15−トリ〔α,α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ{α−〔o−(2−置換−2−メチル)プロパンアミド〕フエニル}ポルフイリン化合物および酸素吸脱着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59164790A JPS59164790A (ja) | 1984-09-17 |
| JPH0526791B2 true JPH0526791B2 (ja) | 1993-04-19 |
Family
ID=12529976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58038608A Granted JPS59164790A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 5,10,15−トリ〔α,α,α−(o−ピバラミド)フエニル〕−20−モノ{α−〔o−(2−置換−2−メチル)プロパンアミド〕フエニル}ポルフイリン化合物および酸素吸脱着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59164790A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3588193D1 (de) * | 1984-09-24 | 1998-09-24 | Aquanautics Corp | Verfahren zum Extrahieren und Verwenden von Sauerstoff aus Fluiden |
| JP3673888B2 (ja) * | 1998-03-09 | 2005-07-20 | 独立行政法人科学技術振興機構 | ポルフィリン類金属錯体の製造方法 |
| JP2011207854A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Asahi Kasei E-Materials Corp | イミダゾール化合物、及び該化合物を含有する硬化性エポキシ樹脂組成物 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5810515A (ja) * | 1981-07-10 | 1983-01-21 | Hidetoshi Tsuchida | 酸素吸脱着剤 |
| JPS5925768B2 (ja) * | 1981-08-28 | 1984-06-21 | 森六株式会社 | 近位塩基を持つ鉄(2)ポルフイリン錯体を包接したリン脂質リポソ−ムおよび酸素吸脱着剤 |
-
1983
- 1983-03-09 JP JP58038608A patent/JPS59164790A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59164790A (ja) | 1984-09-17 |
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