JPH05271413A - ポリスルフイドの安定化及び脱臭方法 - Google Patents
ポリスルフイドの安定化及び脱臭方法Info
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- JPH05271413A JPH05271413A JP5018868A JP1886893A JPH05271413A JP H05271413 A JPH05271413 A JP H05271413A JP 5018868 A JP5018868 A JP 5018868A JP 1886893 A JP1886893 A JP 1886893A JP H05271413 A JPH05271413 A JP H05271413A
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- oxide
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C319/00—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
- C07C319/26—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリスルフイド化合物の安定化及び脱臭方法
を提供する。 【構成】 ポリスルフイドを、塩基性触媒の存在下でア
ルキレンオキシドと溶媒中で接触させることからなり、
ここで、前記塩基性触媒がテトラアルキルアンモニウム
ヒドロキシド又は無機塩基である、当該ポリスルフイド
の安定化及び脱臭方法。
を提供する。 【構成】 ポリスルフイドを、塩基性触媒の存在下でア
ルキレンオキシドと溶媒中で接触させることからなり、
ここで、前記塩基性触媒がテトラアルキルアンモニウム
ヒドロキシド又は無機塩基である、当該ポリスルフイド
の安定化及び脱臭方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定なポリスルフイド
化合物及び安定なポリスルフイド化合物の製造法に関す
る。
化合物及び安定なポリスルフイド化合物の製造法に関す
る。
【0002】有機ポリスルフイド類、特に、テトラ−及
びペンタ−スルフイドのようなジアルキルポリスルフイ
ド類は、多くの用途、例えば、エラストマー類用の添加
剤、潤滑油用酸化防止剤、有機薬品の製造用の中間体、
殺虫剤、殺菌剤のような多くの目的のために、そして、
デイーゼル用燃料のセタン価及び点火性能を改良するた
めのデイーゼル燃料の添加剤として有用であることが判
明している。これらの化合物は、また、極圧用潤滑剤の
配合に、そして、ゴム処理加工の促進に有用であること
も判明している。
びペンタ−スルフイドのようなジアルキルポリスルフイ
ド類は、多くの用途、例えば、エラストマー類用の添加
剤、潤滑油用酸化防止剤、有機薬品の製造用の中間体、
殺虫剤、殺菌剤のような多くの目的のために、そして、
デイーゼル用燃料のセタン価及び点火性能を改良するた
めのデイーゼル燃料の添加剤として有用であることが判
明している。これらの化合物は、また、極圧用潤滑剤の
配合に、そして、ゴム処理加工の促進に有用であること
も判明している。
【0003】
【従来の技術】前記のようなポリスルフイド化合物は、
塩基性触媒の存在下で、メルカプタンと元素硫黄とを反
応させることにより製造できる。例えば、Biensa
n氏等(米国特許第3,308,166号明細書)は、
ポリスルフイド類が、メルカプタンと硫黄とから、アル
コール促進剤を使用するアミンにより触媒されて製造で
きる旨開示するジ−t−ドデシルポリスルフイドのよう
なポリスルフイド化合物を製造するための慣用的な方法
は、t−ドデシルメルカプタンのようなメルカプタンと
元素硫黄とを触媒としてトリエチルアミンの存在下で反
応させることである。しかし、このようにして製造した
ポリスルフイドは、不快な悪臭の原因となる種々の未反
応メルカプタンと残留H2Sとを伴う。更に、おそら
く、未反応メルカプタン類と前記アミン触媒とのため、
生成物は、常に、非常に不安定となる。即ち、生成物は
曇ってしまい、多分、ポリスルフイドの劣化のため硫黄
の沈澱をもたらす。不快な悪臭を伴うこの不安定性は、
ポリスルフイド生成物の好適性と有用性を著しく減じ
る。
塩基性触媒の存在下で、メルカプタンと元素硫黄とを反
応させることにより製造できる。例えば、Biensa
n氏等(米国特許第3,308,166号明細書)は、
ポリスルフイド類が、メルカプタンと硫黄とから、アル
コール促進剤を使用するアミンにより触媒されて製造で
きる旨開示するジ−t−ドデシルポリスルフイドのよう
なポリスルフイド化合物を製造するための慣用的な方法
は、t−ドデシルメルカプタンのようなメルカプタンと
元素硫黄とを触媒としてトリエチルアミンの存在下で反
応させることである。しかし、このようにして製造した
ポリスルフイドは、不快な悪臭の原因となる種々の未反
応メルカプタンと残留H2Sとを伴う。更に、おそら
く、未反応メルカプタン類と前記アミン触媒とのため、
生成物は、常に、非常に不安定となる。即ち、生成物は
曇ってしまい、多分、ポリスルフイドの劣化のため硫黄
の沈澱をもたらす。不快な悪臭を伴うこの不安定性は、
ポリスルフイド生成物の好適性と有用性を著しく減じ
る。
【0004】従って、この生成物に伴う悪臭を除去し生
成物を安定化させる必要性がある。カミイ氏等(日本特
許出願58−140,063号)は、ポリスルフイド含
有液と1,2−エポキシ化合物とを接触させることによ
るジアルキルポリスルフイド類の脱臭法を開示する。
1,2−エポキシ化合物は未反応メルカプタン及び硫化
水素と直接反応すると思われ、それにより、悪臭の少な
い生成物を生じさせる。過剰の1,2−エポキシ化合物
を、真空蒸留のような慣用の方法により繰り返し除去す
る。
成物を安定化させる必要性がある。カミイ氏等(日本特
許出願58−140,063号)は、ポリスルフイド含
有液と1,2−エポキシ化合物とを接触させることによ
るジアルキルポリスルフイド類の脱臭法を開示する。
1,2−エポキシ化合物は未反応メルカプタン及び硫化
水素と直接反応すると思われ、それにより、悪臭の少な
い生成物を生じさせる。過剰の1,2−エポキシ化合物
を、真空蒸留のような慣用の方法により繰り返し除去す
る。
【0005】しかし、カミイ氏等は、ポリスルフイド化
合物を安定化させる方法を全く開示していない。加え
て、カミイ氏等により開示されている方法は、依然とし
て、ポリスルフイド生成物の不安定性の原因となるよう
な多量のメルカプタンを有する製品を生じさせる。従っ
て、前記のようなポリスルフイド生成物の安定化方法を
開発することは当業界に著しく貢献し、得られた製品は
産業用途に一層有用性をもたらすと思われる。
合物を安定化させる方法を全く開示していない。加え
て、カミイ氏等により開示されている方法は、依然とし
て、ポリスルフイド生成物の不安定性の原因となるよう
な多量のメルカプタンを有する製品を生じさせる。従っ
て、前記のようなポリスルフイド生成物の安定化方法を
開発することは当業界に著しく貢献し、得られた製品は
産業用途に一層有用性をもたらすと思われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
スルフイド化合物を安定化させる方法を開発することに
ある。本発明の別の目的は、ポリスルフイド化合物に関
連する悪臭を減少させることにある。更に、本発明の目
的は、ポリスルフイドを汚染させる未反応又は残留硫黄
含有化合物を減少させることにある。本発明の更に別の
目的は、安定で脱臭したポリスルフイドを製造すること
にある。
スルフイド化合物を安定化させる方法を開発することに
ある。本発明の別の目的は、ポリスルフイド化合物に関
連する悪臭を減少させることにある。更に、本発明の目
的は、ポリスルフイドを汚染させる未反応又は残留硫黄
含有化合物を減少させることにある。本発明の更に別の
目的は、安定で脱臭したポリスルフイドを製造すること
にある。
【0007】本発明の好適な目的は、未反応メルカプタ
ンの濃度を1ppm未満程度の低さに減少させ、しかも
ポリスルフイドの高収量を保持することである。本発明
により処理されるポリスルフイドは、通常、塩基性触媒
により触媒させて、メルカプタンと硫黄とを反応させる
ことにより調製する。
ンの濃度を1ppm未満程度の低さに減少させ、しかも
ポリスルフイドの高収量を保持することである。本発明
により処理されるポリスルフイドは、通常、塩基性触媒
により触媒させて、メルカプタンと硫黄とを反応させる
ことにより調製する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、塩基性触媒
の存在下でポリスルフイドとアルキレンオキシドとを溶
媒中で接触させる工程を含むポリスルフイドの安定化及
び脱臭方法を提供することであり、当該塩基性触媒はテ
トラアルキルアンモニウムヒドロキシド又は無機塩基で
ある。この塩基性触媒はアルキレンオキシド及びメルカ
プタン又は硫黄の反応を触媒するためのものである。
の存在下でポリスルフイドとアルキレンオキシドとを溶
媒中で接触させる工程を含むポリスルフイドの安定化及
び脱臭方法を提供することであり、当該塩基性触媒はテ
トラアルキルアンモニウムヒドロキシド又は無機塩基で
ある。この塩基性触媒はアルキレンオキシド及びメルカ
プタン又は硫黄の反応を触媒するためのものである。
【0009】本発明のポリスルフイド化合物は、一般
式:RSnR′を有する。式中、R及びR′は同一又は
異なることができ、約1〜約20個の炭素原子を有する
アルキル基であり、nは2〜10の整数である。好まし
くは、R及びR′は約3〜約15個の炭素原子を有する
アルキル基であり、nは3〜8である。最も好ましく
は、R及びR′は9〜12個の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、nは3〜6である。
式:RSnR′を有する。式中、R及びR′は同一又は
異なることができ、約1〜約20個の炭素原子を有する
アルキル基であり、nは2〜10の整数である。好まし
くは、R及びR′は約3〜約15個の炭素原子を有する
アルキル基であり、nは3〜8である。最も好ましく
は、R及びR′は9〜12個の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、nは3〜6である。
【0010】ポリスルフイドは、メルカプタンと元素硫
黄とを、塩基性触媒により触媒させて反応させることに
より調製できる。この反応は: RSH + R′SH + (n−1)S → RSnR′ + H2S として表され、ここで、式中、R,R′及びnは前述の
通りである。反応は任意の適当な反応容器中で、どんな
反応条件下でも行うことができる。塩基性触媒は、水酸
化ナトリウムのような金属ヒドロキシド、MgOやNa
2CO3のような金属オキシド又は金属塩、及びトリエチ
ルアミンのようなアミンであることができる。通常、反
応物の一方(メルカプタン又は硫黄のいずれか)を、塩
基性触媒の存在下で、他方の反応物にゆっくりと加え
る。添加時、硫黄は溶液に容易に溶解する。溶液の混合
及び/又は周囲温度より高い温度での操作は反応速度を
促進させるであろう。添加する硫黄の量は、ポリスルフ
イド生成物の所望の硫黄含有数に依存する。ポリスルフ
イド1分子当たりにn個の平均硫黄含有数については、
n−1モルの硫黄を添加しなければならず、反応した2
モルのメルカプタン当たりに1モルの硫化水素を放出す
る。塩基性触媒の重量は、メルカプタンの重量の百分率
を基準として、0.05〜5%であるべきであり、好ま
しくは、0.1〜2.0%、最も好ましくは、0.2〜
1.0%である。
黄とを、塩基性触媒により触媒させて反応させることに
より調製できる。この反応は: RSH + R′SH + (n−1)S → RSnR′ + H2S として表され、ここで、式中、R,R′及びnは前述の
通りである。反応は任意の適当な反応容器中で、どんな
反応条件下でも行うことができる。塩基性触媒は、水酸
化ナトリウムのような金属ヒドロキシド、MgOやNa
2CO3のような金属オキシド又は金属塩、及びトリエチ
ルアミンのようなアミンであることができる。通常、反
応物の一方(メルカプタン又は硫黄のいずれか)を、塩
基性触媒の存在下で、他方の反応物にゆっくりと加え
る。添加時、硫黄は溶液に容易に溶解する。溶液の混合
及び/又は周囲温度より高い温度での操作は反応速度を
促進させるであろう。添加する硫黄の量は、ポリスルフ
イド生成物の所望の硫黄含有数に依存する。ポリスルフ
イド1分子当たりにn個の平均硫黄含有数については、
n−1モルの硫黄を添加しなければならず、反応した2
モルのメルカプタン当たりに1モルの硫化水素を放出す
る。塩基性触媒の重量は、メルカプタンの重量の百分率
を基準として、0.05〜5%であるべきであり、好ま
しくは、0.1〜2.0%、最も好ましくは、0.2〜
1.0%である。
【0011】反応の完了に続いて、残留する硫化水素
を、不活性ガスによるパージ又は真空ストリッピングに
よりポリスルフイド粗生成物から除去できる。不活性ガ
スによるパージを使用する場合、好ましいガスは窒素又
は空気である。
を、不活性ガスによるパージ又は真空ストリッピングに
よりポリスルフイド粗生成物から除去できる。不活性ガ
スによるパージを使用する場合、好ましいガスは窒素又
は空気である。
【0012】殆どの残留硫化水素を除去した後、ポリス
ルフイド粗生成物を溶媒中でアルキレンオキシド及び塩
基性触媒と接触させる。アルキレンオキシドは、1〜約
10個の炭素原子を有することができる。現在のところ
好ましいアルキレンオキシドは、1〜4個の炭素原子を
有し、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2
−ブチレンオキシド、1,3−ブチレンオキシド及びイ
ソブチレンオキシドからなる群から選択される。
ルフイド粗生成物を溶媒中でアルキレンオキシド及び塩
基性触媒と接触させる。アルキレンオキシドは、1〜約
10個の炭素原子を有することができる。現在のところ
好ましいアルキレンオキシドは、1〜4個の炭素原子を
有し、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2
−ブチレンオキシド、1,3−ブチレンオキシド及びイ
ソブチレンオキシドからなる群から選択される。
【0013】本発明に有用な塩基性無機触媒は、単独
で、全ての形態のアルミナ及びシリカのような固体支持
体に担持されて、又は水溶液として使用できる。現在の
ところ好適な塩基性無機触媒は、LiOH,NaOH,
KOH,Ca(OH)2,Mg(OH)2,Na2O,M
gO,CaO,NaHCO3,Na2CO3,CaCO3,
カルシウムフエノキシド,バリウムフエノキシド,R″
ONa,R″SNa,R″O(CH2CH2O)mNa,
R″S(CH2CH2O)mNa及びそれらの混合物から
なる群から選択される。ここで、式中、R″はC1〜C6
のアルキル基であり、mは1〜15の整数である。現在
のところ、最適な塩基は、その入手容易性及びコストの
面からNaOHである。
で、全ての形態のアルミナ及びシリカのような固体支持
体に担持されて、又は水溶液として使用できる。現在の
ところ好適な塩基性無機触媒は、LiOH,NaOH,
KOH,Ca(OH)2,Mg(OH)2,Na2O,M
gO,CaO,NaHCO3,Na2CO3,CaCO3,
カルシウムフエノキシド,バリウムフエノキシド,R″
ONa,R″SNa,R″O(CH2CH2O)mNa,
R″S(CH2CH2O)mNa及びそれらの混合物から
なる群から選択される。ここで、式中、R″はC1〜C6
のアルキル基であり、mは1〜15の整数である。現在
のところ、最適な塩基は、その入手容易性及びコストの
面からNaOHである。
【0014】殆どの残留硫化水素を除去した後、ポリス
ルフイド粗生成物を、溶媒中で、アルキレンオキシド及
びテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドと接触する
こともできる。適当なアルキレンオキシドは上述したも
のと同じである。現在のところ好適なテトラアルキルア
ンモニウムヒドロキシドは、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド
及びテトラプロピルアンモニウムヒドロキシドである。
現在のところ最も好ましいテトラアルキルアンモニウム
ヒドロキシドはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
である。
ルフイド粗生成物を、溶媒中で、アルキレンオキシド及
びテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドと接触する
こともできる。適当なアルキレンオキシドは上述したも
のと同じである。現在のところ好適なテトラアルキルア
ンモニウムヒドロキシドは、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド
及びテトラプロピルアンモニウムヒドロキシドである。
現在のところ最も好ましいテトラアルキルアンモニウム
ヒドロキシドはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
である。
【0015】溶媒は、使用する塩基性無機触媒又はテト
ラメチルアンモニウムヒドロキシドと混和しなければな
らない。それは、水、エーテル又はアルコールであるこ
とができる。適当な溶媒には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、テトラヒドロフラン、及びその他の
類似の酸素含有溶媒等がある。メタノールが現在のとこ
ろ好適な溶媒である。メタノールが可溶化特性、高い蒸
気圧及び低密度を兼ね備え、従って、アルコール相とポ
リスルフイド相との間により大きな密度対比を与え、そ
れにより、相分離を簡易にするからである。
ラメチルアンモニウムヒドロキシドと混和しなければな
らない。それは、水、エーテル又はアルコールであるこ
とができる。適当な溶媒には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、テトラヒドロフラン、及びその他の
類似の酸素含有溶媒等がある。メタノールが現在のとこ
ろ好適な溶媒である。メタノールが可溶化特性、高い蒸
気圧及び低密度を兼ね備え、従って、アルコール相とポ
リスルフイド相との間により大きな密度対比を与え、そ
れにより、相分離を簡易にするからである。
【0016】本発明のための、アルキレンオキシド、塩
基性無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド触媒、及び溶媒の量は、悪臭が減少し適当な長期貯
蔵性を有する安定な製品に、粗ポリスルフイドを精製す
るのに有効な量である。アルキレンオキシド対ポリスル
フイドのモル比は、約0.001:1〜約50:1であ
り、好ましくは、約0.005:1〜約2:1であり、
最も好ましくは、0.01:1〜1:1である。塩基性
無機触媒対ポリスルフイドのモル比は約0.001:1
〜約2:1の範囲内であり、好ましくは、約0.00
5:1〜約1:1であり、最も好ましくは、0.01:
1〜0.1:1である。溶媒対ポリスルフイドのモル比
は約0.001:1〜約20:1であり、好ましくは、
約0.01:1〜約10:1であり、最も好ましくは、
0.02:1〜1:1である。テトラアルキルアンモニ
ウムヒドロキシド対ポリスルフイドのモル比は約0.0
01:1〜約2:1であり、好ましくは、約0.05:
1〜約1:1であり、最も好ましくは、0.01:1〜
0.1:1である。
基性無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド触媒、及び溶媒の量は、悪臭が減少し適当な長期貯
蔵性を有する安定な製品に、粗ポリスルフイドを精製す
るのに有効な量である。アルキレンオキシド対ポリスル
フイドのモル比は、約0.001:1〜約50:1であ
り、好ましくは、約0.005:1〜約2:1であり、
最も好ましくは、0.01:1〜1:1である。塩基性
無機触媒対ポリスルフイドのモル比は約0.001:1
〜約2:1の範囲内であり、好ましくは、約0.00
5:1〜約1:1であり、最も好ましくは、0.01:
1〜0.1:1である。溶媒対ポリスルフイドのモル比
は約0.001:1〜約20:1であり、好ましくは、
約0.01:1〜約10:1であり、最も好ましくは、
0.02:1〜1:1である。テトラアルキルアンモニ
ウムヒドロキシド対ポリスルフイドのモル比は約0.0
01:1〜約2:1であり、好ましくは、約0.05:
1〜約1:1であり、最も好ましくは、0.01:1〜
0.1:1である。
【0017】本発明の方法は適当などんな容器の中にお
いても行うことができる。粗ポリスルフイドを調製した
のと同じ容器中で行うことが好ましい。通常、先ず粗ポ
リスルフイドに塩基性無機触媒又はテトラアルキルアン
モニウムヒドロキシドを添加する。アルキレンオキシド
及びテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド又は塩基
性無機触媒の添加順序は、通常、最終製品の純度及び安
定性に有為な影響を与えない。しかし、溶媒中の塩基性
無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド
を先ず粗生成物と混合することが好ましい。通常、塩基
性無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシ
ドを粗ポリスルフイドに添加した後、この混合物を、撹
拌のような適当な手段で混合し、約50〜150℃に、
好ましくは、約60〜100℃に、最も好ましくは、6
5〜80℃に加熱し、続いて、アルキレンオキシドを加
える。加熱工程は、アルキレンオキシドを混合物に加え
た後に行うこともできる。
いても行うことができる。粗ポリスルフイドを調製した
のと同じ容器中で行うことが好ましい。通常、先ず粗ポ
リスルフイドに塩基性無機触媒又はテトラアルキルアン
モニウムヒドロキシドを添加する。アルキレンオキシド
及びテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド又は塩基
性無機触媒の添加順序は、通常、最終製品の純度及び安
定性に有為な影響を与えない。しかし、溶媒中の塩基性
無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド
を先ず粗生成物と混合することが好ましい。通常、塩基
性無機触媒又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシ
ドを粗ポリスルフイドに添加した後、この混合物を、撹
拌のような適当な手段で混合し、約50〜150℃に、
好ましくは、約60〜100℃に、最も好ましくは、6
5〜80℃に加熱し、続いて、アルキレンオキシドを加
える。加熱工程は、アルキレンオキシドを混合物に加え
た後に行うこともできる。
【0018】この混合物は、次いで、上述の温度と同じ
温度範囲で、約10分〜約10時間、好ましくは、約3
0分〜約5時間、最も好ましくは、1時間〜3時間更に
加熱する。加熱が完了したら、混合物中への窒素パージ
を、約10分間〜約5時間、約1〜約10標準立法フイ
ート/時間で開始できる。
温度範囲で、約10分〜約10時間、好ましくは、約3
0分〜約5時間、最も好ましくは、1時間〜3時間更に
加熱する。加熱が完了したら、混合物中への窒素パージ
を、約10分間〜約5時間、約1〜約10標準立法フイ
ート/時間で開始できる。
【0019】必要なら加熱混合物を更に精製できる。こ
れは、普通、存在しうる不純物の除去のための濾過のよ
うな慣用の分離手段により、又は蒸留により行われる。
れは、普通、存在しうる不純物の除去のための濾過のよ
うな慣用の分離手段により、又は蒸留により行われる。
【0020】本発明の方法は、連続的に行うこともでき
る。例えば、アルキレンオキシド及び、塩基性無機触媒
又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドのいずれ
かと、粗ポリスルフイドとの接触工程を、直列の連続撹
拌式反応槽、アルキレンオキシド及び塩基性無機触媒又
はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドのいずれか
が固体支持体上に担持されている充填カラム又はタン
ク、並びに当業者の範囲内で容易なその他の連続フロー
を使用することにより行うことができる。
る。例えば、アルキレンオキシド及び、塩基性無機触媒
又はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドのいずれ
かと、粗ポリスルフイドとの接触工程を、直列の連続撹
拌式反応槽、アルキレンオキシド及び塩基性無機触媒又
はテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドのいずれか
が固体支持体上に担持されている充填カラム又はタン
ク、並びに当業者の範囲内で容易なその他の連続フロー
を使用することにより行うことができる。
【0021】
【実施例】本発明の実際を更に例証するために下記に実
施例を示すが、本発明の範囲を制限するものではない。
施例を示すが、本発明の範囲を制限するものではない。
【0022】
【実施例1】本実施例は、平均硫黄数5のジ−t−ノニ
ルポリスルフイドの製造を例証する。
ルポリスルフイドの製造を例証する。
【0023】窒素(N2)でフラッシュした、1リット
ル容のオートクレーブ反応器に、599g(3.74モ
ル)のt−ノニルメルカプタン及び3.8g(0.03
7モル)のトリエチルアミンの溶液を加えた。オートク
レーブを30℃に加熱し、内容物を急速に撹拌した(1
000rpm)。内部熱電対を備えた、300ミリリッ
トル容のステインレス鋼製ボンベに入れた硫黄(240
g、7.49モル)を、窒素雰囲気下、120〜135
℃で加熱することにより溶融した。135℃に溶融した
硫黄を維持し、ボンベ中の硫黄上のN2圧を200ps
iに上げ、そして、ボンベとオートクレーブとの間のバ
ルブと管を、硫黄の移送中に硫黄が凝固しないように加
熱した。オートクレーブ本体に至っている、硫黄を運ぶ
管中でその凝固を避けるように、液状の硫黄を2分間で
加えた。この2分間の液状硫黄の添加は、オートクレー
ブの温度を30℃から望ましいプロセス温度の45℃に
上昇させた。
ル容のオートクレーブ反応器に、599g(3.74モ
ル)のt−ノニルメルカプタン及び3.8g(0.03
7モル)のトリエチルアミンの溶液を加えた。オートク
レーブを30℃に加熱し、内容物を急速に撹拌した(1
000rpm)。内部熱電対を備えた、300ミリリッ
トル容のステインレス鋼製ボンベに入れた硫黄(240
g、7.49モル)を、窒素雰囲気下、120〜135
℃で加熱することにより溶融した。135℃に溶融した
硫黄を維持し、ボンベ中の硫黄上のN2圧を200ps
iに上げ、そして、ボンベとオートクレーブとの間のバ
ルブと管を、硫黄の移送中に硫黄が凝固しないように加
熱した。オートクレーブ本体に至っている、硫黄を運ぶ
管中でその凝固を避けるように、液状の硫黄を2分間で
加えた。この2分間の液状硫黄の添加は、オートクレー
ブの温度を30℃から望ましいプロセス温度の45℃に
上昇させた。
【0024】硫黄の添加が完了すると、オートクレーブ
圧は、H2Sの発生のため150psiに上昇した。次
いで、約0.5時間、制御しながらH2Sガスを抜い
て、オートクレーブ圧を60psiに減少させた。この
時点で、N2を用いてオートクレーブを100psiに
加圧することにより、H2Sを除去し、次いで60ps
iにガス抜きをした。この操作を0.5時間にわたって
もう3回繰り返し、圧力(主にN2による)を大気圧近
くまで減圧し、ガス抜き路に開放した。急速に撹拌(1
000rpm)しながらの45℃における加熱を、更
に、1.5時間継続した(すべての硫黄の添加後の総時
間は2.5時間であった)。次いで、45℃で急速撹拌
(1000rpm)しながら4時間、反応混合物中に窒
素をバブリングし(2標準立方フイート/時間)、殆ど
(全部ではない)の硫化水素及びトリエチルアミンを除
去した。
圧は、H2Sの発生のため150psiに上昇した。次
いで、約0.5時間、制御しながらH2Sガスを抜い
て、オートクレーブ圧を60psiに減少させた。この
時点で、N2を用いてオートクレーブを100psiに
加圧することにより、H2Sを除去し、次いで60ps
iにガス抜きをした。この操作を0.5時間にわたって
もう3回繰り返し、圧力(主にN2による)を大気圧近
くまで減圧し、ガス抜き路に開放した。急速に撹拌(1
000rpm)しながらの45℃における加熱を、更
に、1.5時間継続した(すべての硫黄の添加後の総時
間は2.5時間であった)。次いで、45℃で急速撹拌
(1000rpm)しながら4時間、反応混合物中に窒
素をバブリングし(2標準立方フイート/時間)、殆ど
(全部ではない)の硫化水素及びトリエチルアミンを除
去した。
【0025】上記方法により調製した775gの粗ジ−
t−ノニルポリスルフイドに、4.45gの20%Na
OHメタノール溶液(表Iに注記されている場合を除い
て)を加えた。得られた混合物を撹拌下70〜72℃に
加熱し、13.3gのプロピレンオキシドを15分間か
けて加えた。混合物を、撹拌下、70〜72℃でさらに
2.25時間加熱した。次いで、撹拌した混合物を、窒
素(約2標準立方フイート/時間)を用いて、70〜7
2℃で1.5時間パージした。この操作により、メタノ
ールと未反応プロピレンオキシドを除去した。冷却後、
混合物を濾過して775g(100%収量)の澄明な黄
色のポリスルフイドを得た。濾過により生成物から殆ど
何も除去されなかった。反応容器の壁上にナトリウム塩
(主に、NaOH、幾らかはNaSH)が被覆されてし
まうからである。これらのナトリウム塩(1.26g)
は、少量の水に完全に溶解しうるので、反応容器壁から
容易に除去できた。しかし、ナトリウム塩残留物は、メ
タノールに新たなNaOHを加えた場合、次の実験に悪
影響はないので、反応容器壁上に残すことができること
が見いだされた。
t−ノニルポリスルフイドに、4.45gの20%Na
OHメタノール溶液(表Iに注記されている場合を除い
て)を加えた。得られた混合物を撹拌下70〜72℃に
加熱し、13.3gのプロピレンオキシドを15分間か
けて加えた。混合物を、撹拌下、70〜72℃でさらに
2.25時間加熱した。次いで、撹拌した混合物を、窒
素(約2標準立方フイート/時間)を用いて、70〜7
2℃で1.5時間パージした。この操作により、メタノ
ールと未反応プロピレンオキシドを除去した。冷却後、
混合物を濾過して775g(100%収量)の澄明な黄
色のポリスルフイドを得た。濾過により生成物から殆ど
何も除去されなかった。反応容器の壁上にナトリウム塩
(主に、NaOH、幾らかはNaSH)が被覆されてし
まうからである。これらのナトリウム塩(1.26g)
は、少量の水に完全に溶解しうるので、反応容器壁から
容易に除去できた。しかし、ナトリウム塩残留物は、メ
タノールに新たなNaOHを加えた場合、次の実験に悪
影響はないので、反応容器壁上に残すことができること
が見いだされた。
【0026】得られたジ−t−ノニルポリスルフイド
を、メルカプタン硫黄含量について分析し、長期貯蔵後
の沈殿物について観察をした。結果を表Iに示す。
を、メルカプタン硫黄含量について分析し、長期貯蔵後
の沈殿物について観察をした。結果を表Iに示す。
【0027】
注記:a メルカプタン硫黄(重量)。過塩素酸第二水銀を使
用して電位差滴定により測定した。b 肉眼観察は、製造後4か月後に行った。c 実験4及び5では、メタノール中のNaOHも少量
の水を含有した。即ち、1.78gの50%NaOH水
溶液及び3.56gのメタノールを使用した。
用して電位差滴定により測定した。b 肉眼観察は、製造後4か月後に行った。c 実験4及び5では、メタノール中のNaOHも少量
の水を含有した。即ち、1.78gの50%NaOH水
溶液及び3.56gのメタノールを使用した。
【0028】表Iの結果は、安定で、悪臭がなく、澄明
な着色で、且つメルカプタン硫黄含量の少ないジ−t−
ノニルポリスルフイドが本発明により製造されたことを
明確に示している。理論に束縛されることを望まない
が、本発明で使用した塩基(水酸化ナトリウム)は、未
反応t−ノニルメルカプタン及び残留H2Sを、アルキ
レンオキシド(ここでは、プロピレンオキシド)と容易
に反応するそれらの塩(ここでは、ナトリウム塩)に変
え、従って、所望のポリスルフイドを与える。
な着色で、且つメルカプタン硫黄含量の少ないジ−t−
ノニルポリスルフイドが本発明により製造されたことを
明確に示している。理論に束縛されることを望まない
が、本発明で使用した塩基(水酸化ナトリウム)は、未
反応t−ノニルメルカプタン及び残留H2Sを、アルキ
レンオキシド(ここでは、プロピレンオキシド)と容易
に反応するそれらの塩(ここでは、ナトリウム塩)に変
え、従って、所望のポリスルフイドを与える。
【0029】
【実施例2】本実施例は、加熱工程前にポリスルフイド
及び塩基性無機触媒の混合物にアルキレンオキシドを添
加できることを示す。
及び塩基性無機触媒の混合物にアルキレンオキシドを添
加できることを示す。
【0030】プロピレンオキシドの代わりに1,2−ブ
チレンオキシドを使用し、20%NaOHメタノール溶
液をジ−t−ノニルポリスルフイドに添加し、次いで、
1,2−ブチレンオキシドを加え、その後、得られた混
合物を70〜72℃に加熱した以外は、実施例1に記載
したと同様の方法で実験を行った。表IIに結果を示
す。
チレンオキシドを使用し、20%NaOHメタノール溶
液をジ−t−ノニルポリスルフイドに添加し、次いで、
1,2−ブチレンオキシドを加え、その後、得られた混
合物を70〜72℃に加熱した以外は、実施例1に記載
したと同様の方法で実験を行った。表IIに結果を示
す。
【0031】
注記:a 表Iの注記aを参照されたい。b 表Iの注記bを参照されたい。
【0032】表IIに示した結果は、非常に低含量のメ
ルカプタン硫黄含量(10ppm)の安定なポリスルフ
イド生成物が、アルキレンオキシドを加えた後、粗ポリ
スルフイド及び塩基性無機触媒の混合物を加熱すること
により得ることができたことを示す。
ルカプタン硫黄含量(10ppm)の安定なポリスルフ
イド生成物が、アルキレンオキシドを加えた後、粗ポリ
スルフイド及び塩基性無機触媒の混合物を加熱すること
により得ることができたことを示す。
【0033】
【実施例3】本例は比較例であり、プロセスに塩基性無
機触媒が存在しない場合に、最終ポリスルフイド化合物
は、相当悪臭を有し、メルカプタン硫黄含量が高く、硫
黄含有化合物の沈殿のため容易に曇ってしまうことを示
す。
機触媒が存在しない場合に、最終ポリスルフイド化合物
は、相当悪臭を有し、メルカプタン硫黄含量が高く、硫
黄含有化合物の沈殿のため容易に曇ってしまうことを示
す。
【0034】プロセス中で、NaOHメタノール溶液の
代わりに有機塩基のトリエチルアミンを0.4g使用し
た以外は、実施例2に示したと同様の方法で実験を行っ
た。結果を表IIIに示す。
代わりに有機塩基のトリエチルアミンを0.4g使用し
た以外は、実施例2に示したと同様の方法で実験を行っ
た。結果を表IIIに示す。
【0035】
注記:a メルカプタン硫黄(重量)。表Iの注記aを参照さ
れたい。b 製造後4か月肉眼観察を行った。
れたい。b 製造後4か月肉眼観察を行った。
【0036】表IIIは、塩基性無機触媒(NaOHメ
タノール溶液)の補助がなく、最終生成物は相当高いメ
ルカプタン硫黄含量(実験1〜6と比較した場合の実験
7)であり、不安定な生成物であることを示す相当量の
沈殿を含有し曇っていたことを示す。
タノール溶液)の補助がなく、最終生成物は相当高いメ
ルカプタン硫黄含量(実験1〜6と比較した場合の実験
7)であり、不安定な生成物であることを示す相当量の
沈殿を含有し曇っていたことを示す。
【0037】
【実施例4】本実施例は、平均硫黄数5個を含有する、
安定なジ−t−ドデシルポリスルフイドも本発明の方法
により製造できることを示す。
安定なジ−t−ドデシルポリスルフイドも本発明の方法
により製造できることを示す。
【0038】コンデンサー、サーモウエル及びマグネチ
ツク撹拌棒を備えた、5リットル容の3つ口フラスコ
に、1822gのt−ドデシルメルカプタン及び9.0
gのトリメチルアミンを入れた。この溶液を45℃に加
熱し、次いで、578gの硫黄(昇華させたもの若しく
は硫黄華)を45分にわたって45℃で少量ずつ加え
た。この添加中、硫化水素が発生した。この溶液を、撹
拌下、45℃で更に2.5時間加熱した。溶液中にガス
分散管を配置し、窒素ガスを、撹拌下、4時間、45℃
で溶液中にバブリングした(約2標準立方フイート/時
間)。
ツク撹拌棒を備えた、5リットル容の3つ口フラスコ
に、1822gのt−ドデシルメルカプタン及び9.0
gのトリメチルアミンを入れた。この溶液を45℃に加
熱し、次いで、578gの硫黄(昇華させたもの若しく
は硫黄華)を45分にわたって45℃で少量ずつ加え
た。この添加中、硫化水素が発生した。この溶液を、撹
拌下、45℃で更に2.5時間加熱した。溶液中にガス
分散管を配置し、窒素ガスを、撹拌下、4時間、45℃
で溶液中にバブリングした(約2標準立方フイート/時
間)。
【0039】上記で調製したジ−t−ドデシルポリスル
フイドのアリコット(775g)を、ジ−t−ノニルポ
リスルフイドについて実施例2で記載した方法と同様に
して処理した。下表IVに、結果を示す。
フイドのアリコット(775g)を、ジ−t−ノニルポ
リスルフイドについて実施例2で記載した方法と同様に
して処理した。下表IVに、結果を示す。
【0040】
【表IV】 注記:a メルカプタン硫黄(重量)。表Iの注記aを参照さ
れたい。b 肉眼観察は製造後4か月行った。
れたい。b 肉眼観察は製造後4か月行った。
【0041】表IVに示した結果は、本発明の方法が、
安定で、悪臭のない、且つ低いメルカプタン硫黄(8p
pm)しか含有しない澄明な着色したジ−t−ドデシル
ポリスルフイドの製造に満足して使用できることを示
す。
安定で、悪臭のない、且つ低いメルカプタン硫黄(8p
pm)しか含有しない澄明な着色したジ−t−ドデシル
ポリスルフイドの製造に満足して使用できることを示
す。
【0042】
【実施例5】本実施例は、本発明の方法で、1,2−ブ
チレンオキシドがジ−t−ドデシルポリスルフイドを製
造するのに使用できることを例証する。
チレンオキシドがジ−t−ドデシルポリスルフイドを製
造するのに使用できることを例証する。
【0043】実施例4に記載した方法で調製した粗ジ−
t−ドデシルポリスルフイドのアリコット(表Vに示し
た量)を、実施例2に記載したと同じ方法を使用して、
メタノール中NaOHの不存在下で、1,2−ブチレン
オキシドで処理した。表Vに結果を示す。
t−ドデシルポリスルフイドのアリコット(表Vに示し
た量)を、実施例2に記載したと同じ方法を使用して、
メタノール中NaOHの不存在下で、1,2−ブチレン
オキシドで処理した。表Vに結果を示す。
【0044】
注記:a TDはジ−t−ドデシルポリスルフイドの略称であ
る。b 20%NaOHメタノール溶液。c メルカプタン硫黄。表Iの注記aを参照されたい。
ジ−t−ドデシルポリスルフイド出発原料のメルカプタ
ン硫黄含量は549ppmであった。d 4か月後。e メタノール中にNaOHが存在しなかったが、0.
4gのトリエチルアミンは存在した。f 0.2gの50%NaOH水溶液を、0.5gの2
0%NaOHメタノール溶液の代わりに使用した。g この実験では、プロピレンオキシドを使用した。
る。b 20%NaOHメタノール溶液。c メルカプタン硫黄。表Iの注記aを参照されたい。
ジ−t−ドデシルポリスルフイド出発原料のメルカプタ
ン硫黄含量は549ppmであった。d 4か月後。e メタノール中にNaOHが存在しなかったが、0.
4gのトリエチルアミンは存在した。f 0.2gの50%NaOH水溶液を、0.5gの2
0%NaOHメタノール溶液の代わりに使用した。g この実験では、プロピレンオキシドを使用した。
【0045】表Vの実験10は、非常に低い硫黄含量
(<1ppm)のジ−t−ドデシルポリスルフイドが、
NaOHメタノール溶液の存在下で1,2−ブチレンオ
キシドを用いて処理することにより得られたことを示
す。NaOHメタノール溶液を処理プロセスから完全に
排除した場合、メルカプタン硫黄含量は29及び34p
pm(各々、実験11及び15)に顕著に増加した。し
かし、NaOHメタノール溶液の量を減少させること
も、メルカプタン硫黄含量を66ppm(実験12)に
増加させた。加えて、本発明の方法(実験10)は安定
な最終生成物を生じさせたが、比較試験の実験11(N
aOHメタノール溶液不存在)は不安定で貯蔵時沈殿物
を生じ且つ曇ったジ−t−ドデシルポリスルフイドを生
じさせた。
(<1ppm)のジ−t−ドデシルポリスルフイドが、
NaOHメタノール溶液の存在下で1,2−ブチレンオ
キシドを用いて処理することにより得られたことを示
す。NaOHメタノール溶液を処理プロセスから完全に
排除した場合、メルカプタン硫黄含量は29及び34p
pm(各々、実験11及び15)に顕著に増加した。し
かし、NaOHメタノール溶液の量を減少させること
も、メルカプタン硫黄含量を66ppm(実験12)に
増加させた。加えて、本発明の方法(実験10)は安定
な最終生成物を生じさせたが、比較試験の実験11(N
aOHメタノール溶液不存在)は不安定で貯蔵時沈殿物
を生じ且つ曇ったジ−t−ドデシルポリスルフイドを生
じさせた。
【0046】更に、NaOHメタノール溶液と有機塩基
(トリエチルアミン、実験13)を取り替えると、安定
性の悪い、即ち、曇り且つ多くの硫黄の沈殿を生じる、
ジ−t−ドデシルポリスルフイドを生成させた。0.2
gの50%NaOH水溶液(実験14及び16)を用い
た場合満足した結果を得られなかったが、ジ−t−ノニ
ルポリスルフイドについて20%NaOH水溶液を用い
たときは満足した結果が得られた。これらの結果を下表
VIに示す。
(トリエチルアミン、実験13)を取り替えると、安定
性の悪い、即ち、曇り且つ多くの硫黄の沈殿を生じる、
ジ−t−ドデシルポリスルフイドを生成させた。0.2
gの50%NaOH水溶液(実験14及び16)を用い
た場合満足した結果を得られなかったが、ジ−t−ノニ
ルポリスルフイドについて20%NaOH水溶液を用い
たときは満足した結果が得られた。これらの結果を下表
VIに示す。
【0047】
注記:a TPは、粗ジ−t−ノニルポリスルフイドである。b 使用した塩基は20%NaOH水溶液。c POは、プロピレンオキシドである。d 表Iの注記aを参照されたい。e 表Iの注記bを参照されたい。
【0048】
【実施例6】本実施例は、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドとアルキレンオキシドと一緒で、粗ジアルキ
ルポリスルフイドを安定化するのに使用できることを示
す。
ドロキシドとアルキレンオキシドと一緒で、粗ジアルキ
ルポリスルフイドを安定化するのに使用できることを示
す。
【0049】粗生成物及び試薬の量を表VIIに示した
ように変化させた以外は、実施例1に記載したと同様に
して実験を行った。
ように変化させた以外は、実施例1に記載したと同様に
して実験を行った。
【0050】
【表VII】 注記:a TPは、粗ジ−t−ノニルポリスルフイドである。b アンモニウムヒドロキシドであった実験22を除い
て、使用した塩基は20%テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドメタノール溶液であった。c POは、プロピレンオキシドである。d 表Iの注記aを参照されたい。e 表Iの注記bを参照されたい。f 実験22で使用した塩基は0.4gのメタノール中
の0.3gの濃縮アンモニウムヒドロキシドであった。
て、使用した塩基は20%テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドメタノール溶液であった。c POは、プロピレンオキシドである。d 表Iの注記aを参照されたい。e 表Iの注記bを参照されたい。f 実験22で使用した塩基は0.4gのメタノール中
の0.3gの濃縮アンモニウムヒドロキシドであった。
【0051】表VIIの結果が示すように、テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシドは粗ジ−t−ノニルポリス
ルフイド中のメルカプタン硫黄含量を6.7ppm(実
験23)程度の低さまで減少させるのに非常に有効だっ
た。実験26は対照として示したもので、非常に曇り、
53ppmという高いメルカプタン硫黄含量のため、不
満足な結果であった。その他の全ての実験は満足のいく
安定なジ−t−ノニルポリスルフイドを生成した。
ルアンモニウムヒドロキシドは粗ジ−t−ノニルポリス
ルフイド中のメルカプタン硫黄含量を6.7ppm(実
験23)程度の低さまで減少させるのに非常に有効だっ
た。実験26は対照として示したもので、非常に曇り、
53ppmという高いメルカプタン硫黄含量のため、不
満足な結果であった。その他の全ての実験は満足のいく
安定なジ−t−ノニルポリスルフイドを生成した。
【0052】
【実施例7】本実施例は、ジアルキルポリスルフイドを
安定化させるのに水も有効な溶媒であることを示す。
安定化させるのに水も有効な溶媒であることを示す。
【0053】これらの実験は、溶媒としてメタノールの
代わりに水を使用した以外は、実施例6に示した方法と
同様にして行った。表VIIIに結果を示す。
代わりに水を使用した以外は、実施例6に示した方法と
同様にして行った。表VIIIに結果を示す。
【0054】
【表VIII】 注記:a ,c,d,e 表VIIの対応する注記を参照されたい。b 使用した塩基は水中のテトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド(実験27〜28では20%のものを、実験
29〜30では25%のものを使用)であった。f 実験27はプロピレンオキシドを加える前に91℃
に加熱した。
ドロキシド(実験27〜28では20%のものを、実験
29〜30では25%のものを使用)であった。f 実験27はプロピレンオキシドを加える前に91℃
に加熱した。
【0055】表VIIIの結果は、水が安定なポリスル
フイド化合物を調製するのに有効な溶媒であることを示
す。メルカプタン硫黄含量は5ppm未満程度の低さま
で減少し(実験27)、0.92g程度の少量のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドが有効であった(実験
29〜30)。
フイド化合物を調製するのに有効な溶媒であることを示
す。メルカプタン硫黄含量は5ppm未満程度の低さま
で減少し(実験27)、0.92g程度の少量のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシドが有効であった(実験
29〜30)。
【0056】
【実施例8】本実施例は、テトラエチルアンモニウムヒ
ドロキシドもジアルキルポリスルフイドを安定化させる
のに有効であることを例証する。
ドロキシドもジアルキルポリスルフイドを安定化させる
のに有効であることを例証する。
【0057】テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの
代わりにテトラエチルアンモニウムヒドロキシドを使用
した以外は、実施例6に記載した方法と同様にして実験
を行った。表IXに結果を示す。
代わりにテトラエチルアンモニウムヒドロキシドを使用
した以外は、実施例6に記載した方法と同様にして実験
を行った。表IXに結果を示す。
【0058】
注記:a ,c,d,e 表VIIの対応する注記を参照されたい。
b 使用した塩基はメタノール中の20%テトラエチル
アンモニウムヒドロキシドであった。
b 使用した塩基はメタノール中の20%テトラエチル
アンモニウムヒドロキシドであった。
【0059】表IXは、テトラエチルアンモニウムヒド
ロキシドがメルカプタン硫黄含量を5ppm未満の低さ
まで減少させ、且つ粗生成物を安定化させるのに有効な
塩基であったことを示す。
ロキシドがメルカプタン硫黄含量を5ppm未満の低さ
まで減少させ、且つ粗生成物を安定化させるのに有効な
塩基であったことを示す。
【0060】上記の各実施例で示した結果は、本発明
が、目的を行い且つ上述した結果と利点と、ならびに本
発明中に存在する固有の利点を達成するのに良く適合し
ていることを示す。当業者により変更または修正がなさ
れうるが、かかる変更や修正は明細書中の開示により定
められる本発明の精神の範囲内で包含されるものであ
る。
が、目的を行い且つ上述した結果と利点と、ならびに本
発明中に存在する固有の利点を達成するのに良く適合し
ていることを示す。当業者により変更または修正がなさ
れうるが、かかる変更や修正は明細書中の開示により定
められる本発明の精神の範囲内で包含されるものであ
る。
Claims (19)
- 【請求項1】 ポリスルフイドを、塩基性触媒の存在下
でアルキレンオキシドと溶媒中で接触させることからな
り、ここで、前記塩基性触媒がテトラアルキルアンモニ
ウムヒドロキシド又は無機塩基である、当該ポリスルフ
イドの安定化及び脱臭方法。 - 【請求項2】 前記ポリスルフイドが、式:RSnR′
を有するジアルキルポリスルフイドであり、式中R及び
R′は、同じか又は異なる、約1〜20個の炭素原子を
有するアルキル基であり、そして、nは2〜10の整数
である、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記R及びR′が各々3〜15個の炭素
原子を有し、nは3〜8である、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記ポリスルフイドがジ−t−ブチルポ
リスルフイド、ジ−t−ノニルポリスルフイド又はジ−
t−ドデシルポリスルフイドである、請求項3記載の方
法。 - 【請求項5】 前記アルキレンオキシドがエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシ
ド、1,3−ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド
又はそれらの混合物である、請求項1〜4のいずれかに
記載の方法。 - 【請求項6】 前記塩基がLiOH,NaOH,KO
H,Ca(OH)2,Mg(OH)2,Na2O,Mg
O,CaO,NaHCO3,Na2CO3,CaCO3,カ
ルシウムフエノキシド、バリウムフエノキシド、R″O
Na,R″SNa,R″O(CH2CH2O)mNa,
R″S(CH2CH2O)mNa、又はそれらの混合物で
ある塩基性無機触媒であり、式中、R″はC1〜C6のア
ルキル基であり、mは1〜15の整数である、請求項1
〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 前記塩基性無機触媒がNaOHである、
請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 前記塩基がテトラアルキルアンモニウム
ヒドロキシドであり、そして、テトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド又はそれ
らの混合物である、請求項1〜5のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項9】 前記溶媒がメタノール、エタノール、プ
ロパノール、テトラヒドロフラン、水又はそれらの混合
物である、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 前記溶媒がメタノールである、請求項
9記載の方法。 - 【請求項11】 前記アルキレンオキシドが、当該アル
キレンオキシド対前記ポリスルフイドのモル比に関し
て、約0.001:1〜約50:1の範囲で存在する、
請求項1〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 前記アルキレンオキシド対前記ポリス
ルフイドのモル比が0.01:1〜1:1である、請求
項11に記載の方法。 - 【請求項13】 前記塩基が、当該塩基対前記ポリスル
フイドのモル比に関して、約0.001:1〜約2:1
の範囲で存在する、請求項1〜12のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項14】 前記塩基対前記ポリスルフイドのモル
比が0.01:1〜0.1:1である、請求項13記載
の方法。 - 【請求項15】 前記溶媒が、当該溶媒対前記ポリスル
フイドのモル比に関して、約0.001:1〜約20:
1の範囲で存在する、請求項1〜14のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項16】 前記溶媒対前記ポリスルフイドのモル
比が0.02:1〜1:1である、請求項15記載の方
法。 - 【請求項17】 前記接触工程を50〜150℃で行
う、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。 - 【請求項18】 前記接触工程を約10分〜約10時間
行う、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。 - 【請求項19】 ポリスルフイドは、塩基性触媒の存在
下で、メルカプタンと硫黄とを反応させることにより製
造する、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
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