JPH05272026A - 吸水性織編物 - Google Patents

吸水性織編物

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JPH05272026A
JPH05272026A JP4092027A JP9202792A JPH05272026A JP H05272026 A JPH05272026 A JP H05272026A JP 4092027 A JP4092027 A JP 4092027A JP 9202792 A JP9202792 A JP 9202792A JP H05272026 A JPH05272026 A JP H05272026A
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JP
Japan
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yarn
woven
knitted fabric
hollow
knitted
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JP4092027A
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Inventor
Mitsukazu Yoshida
吉田光和
Takashi Shimomura
下村高司
Susumu Tokura
進 戸倉
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦によっても白化せず、優れた吸水性を持
つ織編物を提供する。 【構成】 2種以上の糸を使用して組織された織編物で
あって、実質的にC字状の横断面形状を有する中空糸を
5〜76%の割合で含み、この中空糸の中空率が20〜
50%になっている。しかも、この中空糸は仮撚されて
いて、織編物の裏面(内面)にのみ現出するように織編
されている。一方、この織編物の表面に現出する糸は、
外観が良く、編物の機能性が低下しないものが広く使用
でき、例えば異収縮混繊糸や天然繊維糸(綿糸等)が適
している。尚、この中空糸は、芯部分が20〜50%を
占める芯鞘型複合糸を紡糸し、異なる種類の糸と共に製
織した後、芯部分の少なくとも一部を除去することで形
成される。 【効果】 光沢感、吸汗性、軽量感、保温性に優れ、ト
レーニングウエア、スキーウエア等のスポーツウエアに
最適な素材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた吸水性を有した
織編物、特にスポーツウエアに適した織編物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、吸水性の高い合成繊維に関
する研究が種々行われてきており、最近では優れた吸水
性を有する繊維として、その内部に中空部が形成された
もの(中空糸)が提案されてきている。例えば特開昭5
7−82525号公報には、繊維形成性成分(第1成
分)と、溶解又は分解除去成分(第2成分)との二成分
よりなる複合繊維の、第2成分の少なくとも一部をアル
カリ処理等で除去することにより、繊維の内部に中空部
が形成され、この中空部が隙間により外界とつながるよ
うにして開口した中空糸を製造することが開示されてい
る。このような中空糸は、中空部が開口している部分の
隙間から、水を糸の内部に吸収することが可能な構造で
あるために、優れた吸水性を示し、保水性が良好であ
る。更に、上記公報には、このような中空糸を用いるこ
とにより、優れた吸水性を有する丸編物が製造できるこ
とも示されている。
【0003】しかしながら、このような中空糸を用いて
製造される織編物の場合、織編物の両面に中空糸が現出
した構造であるために、中空糸がフィブリル化し易い
上、中空糸が擦れた際に隙間の両端(開口端)が接触し
て容易に白化し、粉が生じるという問題点がある。しか
も、この開口端の位置がずれて裂け目が見えると、編物
表面に経筋や緯筋が生じることとなる。従って、このよ
うな織編物をスポーツウエア等の用途に使用した場合に
は、外観の低下が著しかった。
【0004】又、この複合繊維では、第2成分として、
ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン
グリコール(PEG)を共重合したものを使用したも
の、例えばPEGを18重量%共重合したものは、耐熱
性が悪いために、仮撚加工時の仮撚ヒータや延撚機ヒー
タにおいて白粉を発生し、糸切れや毛羽発生が起こり易
く、操業性が低下するという問題点がある。そして、こ
のような複合繊維から製造される織編物の場合、光沢に
欠け、濃色に染まらないために感性を有したものとなら
ない。更に、繊維内部に形成された中空部により、繊維
の断面の外径は太いが、中空部の分だけ断面積が減少
し、これによって1デニール当たりの強度が小さくなる
という問題点もある。
【0005】一方、本発明者等は、特願平3−8151
6号において、貫通溝を有する中空糸からなる芯と、
0.8デニール以下の超極細繊維からなる鞘とからな
り、鞘糸と芯糸の長さの比率が一定範囲である2層構造
糸を提案し、このような2層構造糸から、優れた風合い
と吸水性を有する織編物が得られることを報告した。し
かし、この2層構造糸においては、鞘糸が外側層に集中
して、嵩高性をもたせるために、鞘糸の糸長と芯糸の糸
長が一定比率となる組み合せにすることが必要であり、
両者の比率が一定の範囲を満たさない場合には、触感の
良い織編物が得られなかったり、製編加工時に糸ずれ等
の問題が生じたりする。又、この2層構造糸を用いた織
編物においても、前述の二成分複合繊維の場合と同様
に、摩擦により白化が生じたり、経筋や緯筋が生じたり
する等の問題があり、外観低下を解消することができな
かった。
【0006】上述の如く、従来の織編物では、いずれも
中空部を有する中空糸が表面側にも現出しているため
に、摩擦による白化が起こり易く、又、織編物の表面に
筋が発生し易く、良好な感性を有するものを得ることが
困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術における問題点を解決し、摩擦による白化が起
こることなく、優れた吸水性を有する織編物を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の吸水性織編物
は、2種以上の糸を使用して組織された織編物であっ
て、実質的にC字状の横断面形状を有する中空糸を5〜
76%の割合で含み、上記中空糸の中空率が20〜50
%であること、上記中空糸が仮撚されていること、及び
上記中空糸が、上記織編物の裏面にのみ現出するように
織編されていることを特徴とする。又、上記の織編物
が、異収縮混繊糸と天然繊維糸の少なくともいずれか一
方の糸を含み、上記糸が上記織編物の表面に現出してい
ることを特徴とするものでもある。
【0009】即ち、本発明の吸水性織編物は2種以上の
糸から組織されており、そのうちの1種が裏面にのみ現
出するように製編されている中空糸Aであって、この中
空糸Aが織編物の表面には現出していない構造を有す
る。そして、中空糸Aが現出していない表面側には、別
の種類の糸、例えば糸Bが現出している。本発明の織編
物において、最も一般的なものは、中空糸Aと糸Bの2
種類からなるものであるが、3種以上の糸を使用して組
織したものであっても良く、この場合には、中空糸Aと
糸B以外の糸は、中空糸Aと糸Bの間に挟まれて存在す
るように織編される。本発明では、これらの糸を使用し
て織編を行う際の組織が特に限定されないが、丸編地が
好ましい。
【0010】そして、本発明の織編物にあっては、裏面
側にのみ現出している中空糸Aが、中空糸Aを構成する
フィラメントの内部に中空部を有しており、図1に例示
されるように、実質的にC字状の横断面形状を有し、一
方向に開口したものとなっている。この際、中空部1は
同心的な位置に形成されても偏心的な位置に形成されて
も良く、又、中空部1の横断面形状は円形でも非円形で
も良い。尚、中空部1の数は1個であっても複数個であ
っても良い。
【0011】本発明の織編物が有する優れた吸水性及び
保水性は、この中空糸Aの中空部1によって得られ、水
は中空糸Aの表面から開口端の隙間を通って内部に入
り、中空部1に保持される。又、本発明では、中空部1
が開口された構造であることにより、保持された水を外
部に放出したり、蒸発したりすることも可能である。中
空糸Aの吸水能力は中空部1の大きさ、即ち中空率に比
例し、吸水あるいは放水速度は中空部1の開口端の隙間
に比例する。本発明の吸水性織編物における中空糸Aの
中空率は、20〜50%に調整されている。これは、中
空率が小さくなると吸水性が低下し、逆に中空率が大き
くなると繊維形成性(強度)が低下するからである。本
発明の吸水性織編物では、このような中空部1が形成さ
れた中空糸Aが使用されていることで織編物自体が軽量
なものとなり、かつ保温性が優れたものとなる。このた
め、本発明の織編物は、スポーツ用編物として特に適し
ている。
【0012】尚、中空糸Aにおける中空部1への水の吸
収は、中空部1の開口端の隙間が大きいほど容易になる
が、あまり極端に開口端の隙間が大きくなると、中空糸
Aの内部と外界との区別がなくなり、保水力が低下する
ので好ましくない。逆に、中空部1の開口端の隙間があ
まり小さいと、水の通過速度が低くなり、吸水性に問題
が生じることがある。従って、中空部1の開口端の隙間
は、中空糸Aの中心における中空部1の直径(非円形断
面の場合は同面積の円の直径とする)よりも小さいこと
が好ましく、一般的には0.5μm以上であることが好
ましい。
【0013】又、本発明の吸水性織編物においては、上
述の中空糸Aが全体の5〜76%の割合で含まれてい
る。これは、中空糸Aの占める割合が小さくなると、吸
水性が低下し、織編物が重いものとなり、逆にAの占め
る割合が大きくなると、吸水性が向上し、織編物が軽量
化されたものとなって機能性が良くなるが、摩擦による
白化が発生し易くなるからである。
【0014】更に、本発明では、この中空糸Aが仮撚加
工されており、一般的には仮撚数が(24000〜36
000)/√d(t/M)程度となるように、望ましく
は((27000〜31000)/√dの範囲で適宜仮
撚条件が選択される。但し、前記式においてdはデニー
ルを示している。このような仮撚加工が施されることに
よって、中空糸1に対して脹らみ感が付与されると共
に、吸水性、保温性が向上する効果が付与される。尚、
本発明の織編物における中空糸Aは、織編物の裏面にの
み現出するようにして織編されており、このような織編
物により種々の製品を製造する際には、中空糸Aが現出
している裏面が製品の内側面になるようにして使用す
る。このため、製品の表面(外側面)には中空糸Aが現
出しないので、摩擦による白化が発生せず、筋が見える
ことによる外観低下も起こらない。
【0015】これまで述べてきた中空糸Aに対し、本発
明の吸水性織編物の表面(外側面)に現出する糸Bにつ
いては、外観が良く、編物の機能性が低下しないもので
あれば特に限定されるものではないが、特に好ましい糸
Bとしては、異なる収縮性を有するフィラメントよりな
る混繊糸(異収縮混繊糸)や天然繊維糸が挙げられる。
異収縮混繊糸を用いる場合には、これまでに使用されて
きた一般的なものが広く使用でき、2本の未延伸ポリエ
ステル糸のうち1本を加熱延伸し、他方を冷延伸した後
で、引き揃えエアー混繊したものが使用できる。又、天
然繊維糸も種々のものが使用できるが、綿糸が一般的で
ある。
【0016】次に、図1に示されるような中空部1を有
したフィラメントから構成される中空糸Aを製造する際
の方法について説明する。図1に示される横断面構造を
有したフィラメントから構成される中空糸Aは、図2に
示されるような横断面構造を有したフィラメントから構
成される芯鞘型複合糸A’から製造され、この芯鞘型複
合糸A’は、繊維形成性成分からなる鞘部分2と、溶解
又は分解除去成分からなる芯部分3とから構成されるコ
ンジュゲート糸である。よって、鞘部分2と芯部分3を
有する芯鞘型複合糸A’を溶融紡糸した後、芯部分2の
少なくとも一部を溶解又は分解除去すると、図1のよう
な横断面構造を有したフィラメントから構成される中空
糸Aが得られ、この中空糸Aの中空率及び中空部1の開
口端の隙間は、芯鞘型複合糸A’を紡糸する際に任意に
調節される。
【0017】本発明の吸水性織編物を製造する際には、
芯部分3の割合が20〜50%である芯鞘型複合糸A’
を、10〜80%、更に好ましくは30〜80%の割合
で使用して織編を行うことが望ましい。芯部分3の割合
が20〜50%の芯鞘型複合糸A’を10〜80%の割
合で使用して布帛とする場合、芯部分3を完全に除去し
て得られる吸水性織編物における中空糸Aの占める割合
は、約5〜76%となる。尚、芯鞘型複合糸A’の断面
形状に関しても特に限定されるものではなく、種々の形
状のものが使用でき、円形であっても非円形であっても
よい。
【0018】本発明の吸水性織編物を製造する場合に
は、上記の芯鞘型複合糸A’を仮撚加工した後、異なる
種類の糸(前述の異収縮混繊糸や天然繊維糸など)と共
に、この芯鞘型複合糸A’が織編物の裏面にのみ現出す
るようにして織編を行い、その後、芯部分3の少なくと
も一部を除去して中空糸Aを形成するので、中空糸Aの
中空部1が織編工程において破壊されない。従って、本
発明の織編物は、従来の中空糸を使用した場合におけ
る、仮撚後にヒートセットされる際の中空部の破壊とい
う問題点が解決されたものである。
【0019】次に、本発明の吸水性織編物の製造におい
て使用される芯鞘型複合糸A’(コンジュゲート糸)を
構成する鞘部分2及び芯部分3の材質について説明す
る。前述の芯鞘型複合糸A’の鞘部分2を形成するのに
使用可能なポリマーは、繊維形成性を有するものであれ
ば特に限定されるものではなく、例えば、ポリオレフィ
ン系、ポリビニル系、ポリアクリロニトリル系、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボ
ネート系、ポリ尿素系、ポリウレタン系などの多数のポ
リマーが使用可能である。
【0020】これに対して、上記の芯鞘型複合糸A’に
おける芯部分3に使用可能な紡糸材は、複合紡糸が可能
で、しかも後に行われる溶解又は分解除去工程に便利な
ものであれば良く、特に限定されない。一般に、除去工
程に便利な紡糸材としては、水で溶解可能なポリマー、
アルカリ水溶液で分解、溶解可能なポリマー、酸に溶解
可能なポリマー、非水系溶媒で溶解可能なポリマーなど
があげられ、特に水、アルカリ水溶液で溶解又は分解可
能なものが好ましい。
【0021】その中でも、芯部分3として好ましい紡糸
材は、アルカリ水溶液で分解・溶解可能なポリマー(ア
ルカリ可溶性ポリマー)であって、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンオキシベンゾエート等の繊維形成性ポリエステ
ル及びそれらの共重合体、変性体などが挙げられる。特
に、上記のポリエステルに1〜60重量%程度、好まし
くは2〜30重量%、最も好ましくは5〜20重量%の
ポリアルキレンオキシド類を共重合したもの、又は混合
したもの、或いは5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩
を3〜10重量%共重合したものはアルカリ水溶液によ
り容易に分解されるので好ましい。同様に、芳香族ポリ
エステルに対して、低融点(200℃以下)の脂肪族ポ
リエステルを5〜50重量%程度混合したものも、芯部
分3を構成する紡糸材として極めて好適である。
【0022】本発明の吸水性織編物の製造において特に
好ましい芯鞘型複合糸A’は、芯部分3を構成する紡糸
材として、ポリエチレングリコールと5−スルホイソフ
タル酸ナトリウム塩と含む共重合ポリエチレンテレフタ
レート(CoPET)を使用し、鞘部分2を構成するポ
リマーとしてポリエステル(PET)を使用したもので
ある。この場合において、鞘部分2のPETと、芯部分
3のCoPETとの溶解速度の差は少なくとも20倍以
上であることが必要であり、もし、両者の差が小さい
と、CoPETの溶解に要する時間が長くなって表面側
に現出した糸が傷付き易くなる。尚、鞘部分2のPET
と同様に、芯部分3のCoPETも仮撚機のヒーター部
を通るので耐熱性がなければならないが、上述の成分か
らなるCoPETは、優れた耐熱性を有するので、特に
適している。
【0023】このように、本発明の吸水性織編物は2種
以上の糸を使用して組織されたものであり、織物であっ
ても編物であっても良く、吸水性及び保水性に優れた中
空糸Aを一定の割合で含み、しかも、この中空糸Aが織
編物の裏面(内面)に使用されているので、フィブリル
化が防止され、感性が付与されたものとなる。このた
め、本発明の織編物は、下着、シャツ、スポーツウエ
ア、靴下等の衣類や、ほうたい、ガーゼ、おしめ等の衛
生用品や、ふきん、タオル、シーツ、ふとん類等の家庭
用品として広く利用することができる。以下に実施例を
示して本発明を説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0024】
【実施例】
実施例1 平均分子量4000のポリエチレングリコールを8%、
5−スルホイソフタル酸ナトリウムを4.3モル%共重
合して得られた共重合ポリエチレンテレフタレート(C
oPET)とポリエチレンテレフタレート(PET)と
を用い、上記のCoPETを芯部分として、上記PET
を鞘部分として、接合比率がCoPET:PET=1:
2となるようにして溶融紡糸を行い、3.7倍に延伸し
て75デニール/24フィラメントの複合糸(1) を得
た。この複合糸(1) を構成する各フィラメントは、図2
に示される横断面構造を有し、芯部分のCoPETを溶
解除去することにより形成される中空部の開口端の隙間
は1.8μmであった。
【0025】そして次に、上記の複合糸(1) を用い、三
菱重工製ST−6仮撚機により仮撚加工を実施し、複合
加工糸(1')を製造した。尚、仮撚条件は、仮撚数340
0t/M、ヒータ温度215℃、糸速100M/min
とした。一方、比較用として、レギュラーポリエステル
丸断面糸75デニール/24フィラメントの延伸糸を紡
糸し、この延伸糸を上記の仮撚条件で仮撚加工して、通
常加工糸(2')を製造した。更に、レギュラーポリエステ
ル丸断面糸を紡糸し、延撚機にて延伸する際に、2本の
糸を引き揃え、一方はプレートヒータに接触させ、他方
をプレートヒータに接触させずに通過させ、巻取時に合
糸して異収縮混繊糸(3) を製造した。
【0026】次いで、上記の複合糸(1) 、複合加工糸
(1')、通常加工糸(2')及び異収縮混繊糸(3) を表1に示
されるような糸使いで、図3に示す組織(28Gエイト
ロックピッケ)にて製編し、実験No.1〜3の編物を
製造し、その後、染色加工を施した。尚、実験No.1
及び2の編物については、製編後にアルカリ処理を行っ
て、芯部分のCoPETを除去した。このようにして得
られた編物(丸編地)の特性を以下の表1に示すが、こ
の表1において、熱透過量はカトーテック社製サーモラ
ボII型を用いて測定した際の値であり、破裂強さはJI
S L1018A法(ミューレン法)に準じて測定し
た。又、バイレック揚水は、洗濯を10回行った後の編
物にて測定した。
【0027】
【表1】
【0028】上記の表1において、No.1〜3の編物
の厚みはほぼ一定であるが、目付及び見掛密度は、使用
した複合糸(1) と複合加工糸(1')の合計の比率が大きく
なる程(アルカリ処理により得られる中空糸の占める割
合が大きくなる程)小さくなり、軽量感を有するものと
なった。又、同様に、保温性と吸水性についても、中空
糸の割合が大きくなる程、向上した。表1の結果から、
複合糸(1) や複合加工糸(1')が全く使用されない(中空
糸を全く含まない)No.3の編物は機能性が劣ったも
のであり、中空糸を多く含む編物ほど、優れた機能性を
示すことがわかる。
【0029】しかし、これとは逆に、摩耗に対する抵抗
度に関しては、表面に中空糸が存在すると繊維がフィブ
リル化し易く、摩耗による白化が著しかった(No.1
の実験結果参照)。又、濃色に染色加工した際の発色性
も、中空糸を多く含む編物ほど低下して淡色のものしか
得られず、感性が劣っていることがわかった。
【0030】このようなNo.1及び3の編物に比べ
て、No.2の編物(本発明品)は、スポーツの競技用
のシャツとしての軽量性・保温性・吸水性等の機能が優
れ、しかも、表面側に使用される異収縮混繊糸(3) によ
る脹らみ感や、発色性の感性をも兼ね備えたものであっ
た。又、破裂強度はNo.1の編物が6.1kg/cm
2 で、No.2の編物が10.1kg/cm2 を有して
おり、両方ともに問題はなかった。
【0031】実施例2 実施例1記載の複合加工糸(1')と、通常加工糸(2')及び
40sの綿糸を表2に示されるような糸使いで、図4に
示す組織にて製編し、編物(実験No.4及び5)を製
造し、染色加工を施した。尚、実験No.4の編物につ
いては、製編後にアルカリ処理を行い、芯部分のCoP
ETを除去した。このようにして得られた編物(丸編
地)の特性を以下の表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2の結果より、中空糸を全く含まな
いNo.5の編物の場合には機能性は悪いが、製織に使
用する複合加工糸(1')の比率を大きくすると(中空糸の
割合を大きくすると)、軽量性・保温性・吸水性の機能
性が改良されることがわかった。特に、No.4の編物
(本発明品)では、アルカリ処理を行う前の複合加工糸
(1')の混率を46%にまでアップしたが、表面に綿が出
ているために、白化が発生せず、触感も綿タッチで良好
であった。
【0034】又、破裂強度は、中空糸の占める割合が大
きくなると低下する傾向にあるが、実験No.4の編物
(本発明品)の場合、3.8kg/cm2 の破裂強度を
有し、一般の薄地ニットの物性限界である3.0kg/
cm2 を上回っており、実用上、全く問題のないもので
あった。No.4の編物を、トレーニングウエアやスキ
ーウエアに用いたところ、最適な優れた素材であること
がわかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の吸水性織編物は優れた吸水性を
有しているので、吸水性を目的とする用途、例えばスポ
ーツウエア、衛生用品、家庭用品等に幅広く利用でき
る。特に、本発明の織編物は、スポーツウエアに必要な
条件である、光沢感、吸汗性、軽量感、保温性が満足さ
れたものであるために、トレーニングウエア、スキーウ
エア等に最適な素材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸水性織編物に含まれる中空糸Aを構
成するフィラメントの横断面構造の一例を示す図であ
る。
【図2】図1に示されるフィラメントを形成するのに使
用される、芯鞘型複合糸A’を構成するフィラメントの
横断面構造を示す図である。
【図3】実験No.1〜3の編物を製造する際に用いた
組織を示す図である。
【図4】実験No.4及び5の編物を製造する際に用い
た組織を示す図である。
【符号の説明】
1 中空部 2 鞘部分 3 芯部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の糸を使用して組織された織編
    物であって、 実質的にC字状の横断面形状を有する中空糸を5〜76
    %の割合で含み、上記中空糸の中空率が20〜50%で
    あること、上記中空糸が仮撚されていること、及び上記
    中空糸が、上記織編物の裏面にのみ現出するように織編
    されていることを特徴とする吸水性織編物。
  2. 【請求項2】 上記織編物が、異収縮混繊糸と天然繊維
    糸の少なくともいずれか一方の糸を含み、上記糸が上記
    織編物の表面に現出していることを特徴とする請求項1
    記載の吸水性織編物。
JP4092027A 1992-03-17 1992-03-17 吸水性織編物 Pending JPH05272026A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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