JPH0527452A - 像保持部材及びその製造方法 - Google Patents

像保持部材及びその製造方法

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JPH0527452A
JPH0527452A JP20751991A JP20751991A JPH0527452A JP H0527452 A JPH0527452 A JP H0527452A JP 20751991 A JP20751991 A JP 20751991A JP 20751991 A JP20751991 A JP 20751991A JP H0527452 A JPH0527452 A JP H0527452A
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JP
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particles
layer
image
holding member
heat
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JP20751991A
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English (en)
Inventor
Yuichi Yashiki
雄一 矢敷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セレン以外の光導電性粒子を用いても、セレ
ンと同様の層内移動性を示し、波長780nmの光で書
き込み可能であり、一回の画像露光で多数枚の複写を行
うことができる像保持部材およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 導電性表面を有する基体の導電性表面上に、
電荷輸送物質と熱軟化性樹脂を含有する熱軟化層を形成
してなり、該熱軟化層の表面近傍に光導電性粒子と絶縁
性粒子とが埋めこまれて形成された粒子層を設けてなる
ことを特徴とする像保持部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱軟化性樹脂中の粒子
の移動により画像情報を記憶する像保持部材及び、その
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真複写法は、電子写真感光
体に対して、表面を一様に帯電した後、画像露光を行っ
て、像様に表面電位を減衰させ、次いで、トナー現像
し、用紙に転写するカールソン方式が一般的な方法とし
て、広く応用されている。しかしながらこの方式では、
画像を一枚複写するごとに、一回ずつ露光をしなければ
ならない。そのため、高速度の複写は、装置が複雑化
し、大型化するという問題があった。
【0003】この点を改善するために、画像情報を電子
写真感光体に記憶させ、一回の画像露光により多数枚の
複写を得る方式が提案されている。例えば、特開昭53
ー102037号及び特開平2ー269357号公報に
は、特定の化合物を感光層に添加して、持続性感光体を
得ることが記載されている。しかしながら、画像情報の
記憶時間、複写時のコントラスト等の点で、満足なもの
は得られ難い。一方、米国特許第4883731号明細
書には、感光性粒子が熱軟化層の内部に移動して、画像
情報を記憶し、多数枚の複写を行う電子写真方式が記載
されている。図8〜図15は、その場合を説明する図で
あって、これらの図において、80は、感光性原版であ
って、基体81、導電層82、熱により軟化する熱可塑
性樹脂と電荷輸層物質を含む熱軟化層83、および熱軟
化層の表面近傍に埋設されている光により電荷を発生す
る感光性粒子84から構成されている。
【0004】この感光性原版を使用するに当たっては図
8に示すように、まず、コロナ帯電器60により、表面
に一様に負帯電を施す。次いで、図9に示すように、像
様の光線61によって画像露光を行う。それにより、露
光された部分の感光性粒子は、正負の電荷を発生し、正
の電荷が表面に輸送されて表面電荷を中和すると共に、
粒子内には、負の電荷が残留する。次いで、図10に示
すように、熱線62で加熱すると、感光性粒子中の荷電
粒子は、静電引力により軟化した層中を移動する。即
ち、加熱により、像に応じて移動した粒子842を含む
部分と、移動せずにそのままの状態に保持された粒子8
41を含む部分とに分かれた状態の像保持部材90が形
成される。この様な状態の像保持材90を用いて複写を
行うには、まず、図11に示すように、コロナ帯電器7
1により、表面に一様に正帯電を施す。次いで図12に
示すように全面に光照射72を行う。それにより、感光
性粒子は、電荷を発生するが、元の位置にある粒子84
1を有する部分と、移動した粒子842を有する部分と
では、電位減衰特性が異なるので、即ち、粒子841を
有する部分の方が高感度で減衰が速いので、表面電位に
差が生じ、粒子842を有する部分が高電位の潜像が形
成される。次いで、図13に示すようにトナー91を用
いて現像を行い、さらに図14に示すように、転写帯電
器93を用いて、用紙92に転写を行い、用紙92上に
トナー像を形成させる。その後、図15に示すように、
除電光94を強く照射することにより、粒子842を有
する部分の電位は減衰して、像保持部材が元の状態に戻
る。
【0005】この像保持部材に対して、図11ないし図
15の工程を繰り返すことにより、画像露光工程を必要
とせずに、帯電と全面照射だけで、多数枚の複写操作を
行うことができる。複写終了後の像保持部材は、不要と
なるので再び、新しい感光性原版80を準備する。ま
た、図11における一様帯電の際に、負に帯電させた場
合には、次の全面照射72を行うと、粒子842を有す
る部分の表面電荷が減衰し、粒子841を有する部分が
現像されて、図13に示す場合とは、反転したトナー像
が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の電子写真方法
は、1回の画像露光で、多数枚の複写を行う場合に非常
に好ましい方法である。しかしながら、感光性粒子とし
て、セレンが使用されているため、分光感度がセレンに
支配されるという欠点がある。図7は、感光層の分光感
度特性を示すグラフであり、Bがセレンを用いた感光層
の分光感度曲線である。
【0007】近年、画像露光として、像様に変調された
レーザー光を回転反射鏡で操作する方式が電子技術の進
展に伴って広く普及しており、この場合のレーザー光源
としては、波長780nmのレーザーダイオードを用い
ることが一般的に行われている。しかしながら、図7か
ら明らかなように、セレンを用いた感光層は780nm
に感度を有しないので、この様なレーザー光によって画
像書き込みを行うことができないという欠点を有してい
る。
【0008】この点を改善するためには、セレンの代わ
りに780nmに感度を有している例えばフタロシアニ
ン等のような光導電性粒子がそのまま使用できるとよい
わけである。しかしながら、セレン以外の光導電性粒子
は(A)蒸着によって形成しようとしても、粒子状には
成らないこと、(B)塗布によって形成する場合には、
粒子を分散して塗料化しなくてはならないが、光導電性
粒子を前述のように層内を移動させるために必要な0.
2〜0.4μの粒径に分散せしめるのは、安定性からみ
て困難であることの理由により、像保持部材には使用で
きない欠点があった。従って本発明の目的はセレン以外
の光導電性粒子を用いても、セレンと同様の層内移動性
を示し、波長780nmの光で書き込み可能であり、一
回の画像露光で多数枚の複写を行うことができる像保持
部材およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の像保持
部材は、導電性表面を有する基体の導電性表面に必要に
応じて下引き層を形成し、その上に電荷輸送物質と熱軟
化樹脂を含有する熱軟化層を形成し、その表面近傍に光
導電性粒子と絶縁性粒子とが埋め込まれて形成された粒
子層を設けてなることを特徴とする。その製造方法とし
ては、導電性表面を有する基体の導電性表面に必要に応
じて下引き層を塗布し、その上に電荷輸送物質と熱軟化
性樹脂を含む溶液を塗布して熱軟化層を形成し、更にそ
の上に少なくとも光導電性粒子と絶縁性粒子とを分散し
た塗料を塗布し、該熱軟化層の表面近傍に光導電性粒子
と絶縁性粒子とが、埋め込まれた状態を形成することを
特徴とする。
【0010】像形成時において、光導電性粒子を少しで
も多く基体側へ移動させるためには、その粒子の静電引
力を強くさせる必要があり、そのためには粒子の大きさ
として前述のUSP4883731号にも記載されてい
るように(但し、セレンであるが)0.2〜0.4μの
ものが好ましい。これより小さいと電荷が小さくなって
静電引力が小さくなる。大きい場合には移動時の摩擦が
大きくなってやはり移動しにくくなる。ところが、光導
電性粒子は、通常はそのような粒径のもは少なく、より
細かいものが多い。適度の粒径の粒子を得るためには、
特別の処方により製造が必要であり、工業的には不都合
である。一方導電性を有していない絶縁性粒子は広く市
販品があり、適度の粒径のものを選択する事が容易であ
る。
【0011】本発明者は、光導電性粒子と絶縁性粒子と
を混合すると、両者ともよく移動することを見出し、本
発明に至ったものである。その作用としては、光導電性
粒子と絶縁性粒子とを混合して像保持部材を作製する
と、帯電時に絶縁性粒子が光導電性粒子からの静電誘導
により、光導電性粒子に引きつけられる。従って、絶縁
性粒子として、移動に好都合な0.2〜0.4μの粒径
のものを選んでおくと、両者を混合した場合には、光導
電性粒子の単独の場合よりも粒子の移動量は多くなるこ
とが確認されたのである。よって、複写のときの静電コ
ントラストをセレンの場合と同程度に高めることがで
き、本発明に至った。
【0012】図面を用いて本発明を更に詳しく説明す
る。図1は本発明の像保持部材の断面図である。導電性
の基体1つの上に導電層2(基体が導電性の場合は不
要)、及び熱軟化層4が形成されている。その表面に
は、光導電性粒子5と絶縁性粒子8が埋め込まれてい
る。このように2種類の粒子を埋め込む方法としては、
2種類の粒子を分散した塗布液を熱軟化層の表面に塗布
する方法がとられる。光導電性粒子としては、通常、電
子写真感光体の電荷発生層として用いられる顔料が適用
でき、例えば、金属又は無金属フタロシアニン等のフタ
ロシアニン顔料、スクエアリウム化合物、アズレニウム
化合物、ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔
料、アントアントロン、臭素化アントアントロン、ピラ
ンスロン、フラバンスロン等の多環キノン類、シアニン
色素、キサンテン染料等が挙げられる。これらの中か
ら、露光波長に応じて選択すればよいわけであり、78
0nmのレーザー光の場合にはフタロシアニン、中でも
特定の結晶構造を有するチタニルフタロシアニンが好適
である。なお、本発明においては、セレンと同範囲の波
長で感光させる場合でも、セレン粒子の層を蒸着によっ
て形成する方法よりは、塗布によって形成することがで
きる長所があるので、可視光領域でも有利に製造できる
像保持部材を提供することができる利点がある。
【0013】絶縁性粒子は、塗料用の各種の粉体を広く
適用することができる。そのような粉体としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ
化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポ
リスチレン、テフロン、シリコーンレジン等の有機系粉
末や酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、硫酸カ
ルシウム、カオリン、けい酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、鉛白、炭酸マグネシウム、リトポン、酸化マグネシ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等の無機系の粉
末が挙げられる。これらは単独でまたは複数種混合して
用いられる。粒径は0.2〜0.4μが好ましいが、塗
料用粉体は各種の粒径の品種が揃っているので、入手は
容易である。
【0014】一方、熱軟化層に用いられる電荷輸送物質
としては、電子写真感光体における電荷輸送層に使用さ
れるものであれば如何なるものでも使用することができ
る。例えば、アントラセン、ピレン、フェナントレン等
の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、イミ
ダゾール等の含窒素複素環を有する化合物、ピラゾリン
化合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合
物、トリフェニルアミン化合物、スチルベン化合物、ベ
ンジジン化合物等が挙げられる。
【0015】熱軟化性樹脂としては、ガラス転移点(T
g)が30〜90°Cで、Tg以上の温度における粘度
が102〜106ポイズであるような熱可塑性樹脂が好ま
しく用いられる。例えば、ポリエチレン、塩化ビニル樹
脂、ポリプロピレン、スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリ
ビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリロニトリルー
スチレン系樹脂、ポリ塩化ビリニデン、AAS(AS
A)樹脂、AES樹脂、繊維素誘導体樹脂、熱可塑性ポ
リウレタン、ポリビニルブチラール、ポリー4ーメチル
ペンテンー1、ポリブテン1、ロジンエステル樹脂等が
挙げられ、中でもスチレンーアクリル酸エステル共重合
体、ステレンーアクリル酸エステルーアクリル酸の三元
重合体は、特に好適である。熱軟化層の膜厚は、通常、
3〜15μmの範囲に設定される。
【0016】熱軟化層の表面近傍、即ち、表面から1μ
前後の膜厚の間に粒子層を形成させる。粒子は熱軟化層
の表面に付着しているだけでは、粒子の移動が起こらな
いので、本発明においては、光導電性粒子と絶縁性粒子
が表面から埋没した状態にすることが必要である。その
為の方法として、(1)分散液として、光導電性粒子と
絶縁性粒子と共に熱軟化層を構成するものと同じ熱軟化
樹脂を含有するものを用い、塗布によって熱軟化層表面
に熱軟化性樹脂中に粒子が分散した層を形成する方法、
及び、(2)分散液として、粒子を熱軟化層に対して溶
解性を有する溶剤に分散させた分散液を用い、塗布時に
熱軟化層の表面を溶解させて、粒子を埋没させる方法が
採用できる。なお、本発明において、これら分散液に
は、電荷輸送物質が含有されているのが好ましい。ま
た、粒子の分散性を向上させる為に、界面活性剤、シラ
ンカップリング剤、チタネートカップリング剤等の処理
剤を含有させてもよい。光導電性粒子と絶縁性粒子の比
率は1:0.5〜1:5の範囲が好ましい。各層の塗布
方法は基体の形状に応じて最適なものを選択すればよ
く、スピンコート、スプレーコート、アトマイザー、ロ
ールコート、バーコート、ダイコート等、いずれを用い
てもよい。
【0017】基体としては、例えばプラスチックフィル
ム、紙、金属箔、ガラス等、電子写真感光体において使
用できるものならば、如何なるものでも使用可能であ
る。またその形状も特に制限されるものではなく、任意
の形状のものが使用可能である。基体は、少なくとも導
電性表面を有していなければならない。導電性表面は、
導電層を設けることによって形成していてもよい。導電
層は、電荷が自由に流れるものであれは、如何なるもの
でもよく、例えば、金属膜を蒸着法、スパッタリング
法、プラズマCVD法、メッキ法等の方法で形成した
り、金属や低抵抗の金属酸化物等の導電性粒子を樹脂な
どに分散した導電性塗料を塗布してもよい。また基体
が、導電性である場合には、導電層を形成する必要はな
い。
【0018】導電性表面の上には、接着性の向上や、帯
電性の向上、画質の向上等のために下引き層を設けても
よい。下引き層は、下引き層形成用塗布液を塗布するこ
とによって形成することができるが、塗布液に用いられ
る樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、セルロースエ
ーテル類、セルロースエステル類、ポリアミド、ポリウ
レタン、カゼイン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチ
アセテート、アミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ルアミド等が挙げられる。中でも特開昭56ー2112
9号公報に記載されているタイプ8ーナイロンや、特開
昭52ー7242号公報に記載されている共重合ナイロ
ンを始めとするポリアミド系樹脂は、金属との密着性、
上塗り層である電荷発生層に対する耐溶剤性、塗布液の
安定性等の点で優れた材料である。
【0019】下引き層は、上記樹脂単独で構成されても
よいが、レーザー光のような可干渉性光を散乱させ、干
渉縞の発生を防止するために粉体を分散させてもよい。
粉体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、ポリ
スチレン、テフロン、シリコーンレジン等の有機系粉末
や、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、カオリン、ケイ酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、鉛白、炭酸マグネシウム、リトポ
ン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の無機系粉
体が挙げられる。これらは、単独でも併用でも用いるこ
とができる。下引き層形成用塗布液には、上記の成分の
ほか、抵抗率を低下させるために、さらに導電性ポリマ
ー、電子供与または受容性物質、カルボン酸またはスル
ホン酸化合物、4級アンモニウム塩等を添加してもよ
い。また、粉体の分散性を向上させるためには、各種の
界面活性剤、シランまたはチタネートカップリング剤等
を添加してもよい。
【0020】上記の各成分の分散方法としては、例え
ば、ボールミル、サンドミル、ロールミル等、常法によ
って分散させることができる。下引き層形成用塗布液
は、膜厚05〜5μになるように塗布される。下引き層
の膜厚が、厚すぎる場合には、残留電荷が蓄積される原
因になるので好ましくない。下引き層形成用塗布液には
粉体が分散されている場合には、下引き層の表面は粗面
になる。Raで0.1〜0.5μm、Rmaxで0.3
〜1μm程度が好ましい。粗度が大きい場合には、画質
が粗くなる等、障害の原因になる。
【0021】次に、本発明の像保持部材に画像情報を書
き込む方法について述べる。図2から図4は造型方法を
説明する図面であり、まず図2に示すように像保持部材
に、コロナ帯電器60を用いて負の帯電を施す。この状
態では粒子には何ら帯電は生じない。次に図3に示すよ
うに光線61で画像露光を行う。これにより光導電性粒
子5が励起されて電荷を発生し、その周囲に存在してい
る電荷輸送物質に注入される。注入された正電荷は表面
の負電荷に輸送されて中和して表面の負電荷は消滅す
る。そして、光導電性粒子には負電荷が残っている。光
導電性粒子に負電荷があると、それと同じ部分に存在す
る絶縁性粒子8は光導電性粒子に引きつけられる。次い
で、図4に示すように像保持部材を熱62によって加熱
すると、帯電されていた粒子は、光導電性粒子、絶縁性
粒子いずれも静電引力により、導電層側に泳動してゆ
く。絶縁性粒子の粒径が0.2〜0.4μであれば、光
導電性粒子もよく移動することになる。これにより、泳
動粒子52,82,が存在する部分と、最初と同じ状態
の静止粒子51,81,が存在する部分と分かれる。常
温に戻せば、熱軟化層は再び固体に戻り、画像の記録が
完了する。
【0022】次に、上記のようにして画像情報が記憶さ
れた像保持部材を用いて複写物を得る電子写真方法につ
いて説明する。図5に示すように、画像情報が記憶され
た像保持部材に対して、その全面に負の帯電を施す。そ
の後、光導電性粒子が感光する光72で図6に示すよう
に全面露出を行う。それにより、移動しなかった導電性
粒子(非移動粒子51)が存在する部分は、図2に示す
場合と同様に、光導電性粒子に負電荷が残留し、表面電
位は、光導電性粒子が存在しない場合の85〜95%程
度になる。一方、移動した光導電性粒子(移動粒子5
2)が存在する部分では、電極に近い方の粒子から次々
に正電荷が注入されて、表面側の負電荷を中和して行
き、結果的に、表面電位は、光導電性粒子が存在しない
場合に比べて、0〜20%と、非常に低くなる。したが
って、画像に応じた静電コントラストを有する潜像が形
成される。潜像に対して反転現像をすると、図3の画像
露光時に光線61が当たった部分が現像され、可視化す
ることができる。次いで、常法により用紙に転写するこ
とにより複写物を得ることができる。像保持部材は、必
要に応じてクリーニングの後、再び図5に示す帯電を行
うことにより、画像露光を行うことなく連続的に複写を
することができる。
【0023】
【実施例】
実施例1 基体として、アルミニウムを蒸着した導電層を有する厚
さ50μのポリエステルフィルムを用いた。一方、スチ
レン62重量部、アクリル酸エチル36重量部、アクリ
ル酸2重量部を出発原料とし、トルエンを溶剤として合
成された重量平均分子量約8000の3元重合体を用意
した。この重合体のTgは48°Cであり、110°C
における粘度は28000ポアズであった。この重合体
78重量部とN,N’ージフェニルーN,N’ービス
(3ーメチルフェニル)−[1,1’ービフェニル]ー
4,4’ジアミン22重量部とを、トルエン500重量
部に溶解した。得られた溶液を導電層の上にワイヤーバ
ーで塗布し、110°Cで15分間乾燥し、膜厚8μm
の熱軟化層を形成した。次に、X型無金属フタロシアニ
ン1部、及びアナターゼ型酸化チタン粉体(商品名:A
110、境化学工業(株)製)2部を上記三元共重合体
8部上記電荷輸送材料2部、トルエン100部から成る
溶液に混合し、更にサンドミル分散機によく分散した。
この分散液を上記熱軟化層の上にワイヤーバーにて乾燥
後の膜厚が0.6μになるよう塗布し、110°Cで5
分間の乾燥をして像保持部材を作製した。その断面図は
図1に示すような構造のものである。これをあらかじ
め、+500Vに帯電させて、光減衰特性を測定して感
度を求めた。結果は図7のAに示すような曲線になっ
た。この像保持部材を−800Vに帯電し、次いでダイ
オードレーザーを用いて、12erg/cm2の強度で
像露光を行った。その際、フィルムを直径25mmのロ
ーラー上を搬送させながら、その屈曲部において、レー
ザー光を照射するようにして、レーザー光の干渉によっ
て画像に縞模様が生じるのを防止した。(特開平1ー2
81475号公報参照)露光部の表面電位は−740V
になった。その後、暗所において115°Cに5秒間加
熱して定着処理をした。それにより、露光された部分の
粒子は基体側に移動した(図4)
【0024】このようにして像が書き込まれた像保持部
材を108φ×340mmのアルミニウムパイプに巻き
付け、−800V帯電ハロゲンランプによる全面露光。
反転現像、A4用紙への転写、ブラシクリーニングの各
工程を有する電子写真装置に取り付けた。一様な帯電と
露光を行うと、移動粒子を含む部分は−100V、移動
していない粒子を含む部分は、−740Vの電位となっ
ている潜像が形成された。この潜像を現像して転写する
ことによって、高コントラストを有する複写像が得られ
た。この工程を毎分100枚の速度で繰り返し実施し
た。その結果、連続2000枚の複写を行っても、何等
問題がないことが確認された。
【0025】実施例2 スチレン80重量部とヒドロキシメタクリレート20重
量部をモノマーとして合成した、重量平均分子量が約1
2000、Tgが約38°C、110°Cの粘度が25
000ポアズの共重合体を用意した。この共重合体を、
熱軟化性樹脂として使用した以外は、実施例1とまった
く同様にして、像保持部材を作製した。この像保持部材
は、熱軟化層の密着強度が実施例1の場合よりも若干劣
るものの、同様にして像形成を行うことがで、また、連
続複写に供することができた。
【0026】実施例3 実施例2において、熱軟化層の塗布前に、基体の導電層
の上に共重合ナイロン樹脂(商品名:CM8000、東
レ(株)製)の0.5μ厚の下引き層を形成した。こう
すると熱軟化層の密着強度を向上させることができた。
【0027】実施例4 熱軟化層は実施例1と同様に作製した。次にX型無金属
フタロシアニン1部とシリコーンパウダー(商品名:ト
スパール103、東芝シリコーン(株)製)2部を三元
共重合体8部、電荷輸送材料2部、トルエン100部か
ら成る溶液に混合しサンドミル分散機で分散した。この
分散液を用いても実施例1と同様な結果を得ることがで
きた。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を有するから、1
回の画像露光で多数枚の複写を高速かつ連続的に行うこ
とが可能な像保持部材を、容易かつ大量に製造すること
ができる。また、製造に際して、電荷発生材料を選択す
ることにより、幅広い露光光源に対して適用できる像保
持部材を作製することが可能になり、例えば、波長78
0nmのダイオードレーザーに対して使用可能な像保持
部材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって作製された像保持部材の模式的
断面図である。
【図2】像保持部材への像形成工程と電子写真方法を示
す説明図である。
【図3】像保持部材への像形成工程と電子写真方法を示
す説明図である。
【図4】像保持部材への像形成工程と電子写真方法を示
す説明図である。
【図5】像保持部材への像形成工程と電子写真方法を示
す説明図である。
【図6】像保持部材への像形成工程と電子写真方法を示
す説明図である。
【図7】感光層の分光感度を示すグラフである。
【図8】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子写
真方法を示す説明図である。
【図9】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子写
真方法を示す説明図である。
【図10】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【図11】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【図12】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【図13】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【図14】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【図15】従来の像保持部材を用いる像形成工程と電子
写真方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基体 3 導電層 4 熱軟化層 5 光導電性粒子 8 絶縁性粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性表面を有する基体の導電性表面上
    に、電荷輸送物質と熱軟化性樹脂を含有する熱軟化層を
    形成してなり、該熱軟化層の表面近傍に光導電性粒子と
    絶縁性粒子とが埋めこまれて形成された粒子層を設けて
    なることを特徴とする像保持部材。
  2. 【請求項2】 導電性表面を有する基体の導電性表面上
    に、電荷輸送物質と熱軟化性樹脂を含む溶液を塗布して
    熱軟化層を形成し、更にその上に少なくとも光導電性粒
    子と絶縁性粒子とを分散した塗料を塗布し、該熱軟化層
    の表面近傍に光導電性粒子と絶縁性粒子とが埋めこまれ
    た状態を形成することを特徴とする像保持部材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 光導電性粒子と絶縁性粒子を分散した塗
    料に、更に、電荷輸送物質、及び/又は、熱軟化性樹脂
    を含有する、請求項2に記載の像保持部材の製造方法。
JP20751991A 1991-07-24 1991-07-24 像保持部材及びその製造方法 Pending JPH0527452A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008176337A (ja) * 1999-07-21 2008-07-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、及び画像表示媒体

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