JPH06348043A - 像保持部材 - Google Patents

像保持部材

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JPH06348043A
JPH06348043A JP15813993A JP15813993A JPH06348043A JP H06348043 A JPH06348043 A JP H06348043A JP 15813993 A JP15813993 A JP 15813993A JP 15813993 A JP15813993 A JP 15813993A JP H06348043 A JPH06348043 A JP H06348043A
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Application number
JP15813993A
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English (en)
Inventor
Yuichi Yashiki
雄一 矢敷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一回の画像露光により画像情報を記憶でき、
多数枚複写に供せられる像保持部材において、像保持部
材の耐久性を高めて耐刷性を大きくする。 【構成】 本発明の像保持部材1は、基体2上に導電層
3が被覆されており、その上に電荷発生層4、熱軟化層
5および導電性粒子分散層7を順次設けたものであっ
て、導電性粒子分散層7が、電荷輸送物質と共に熱軟化
層5を形成する熱軟化性樹脂よりも高分子量の熱軟化性
樹脂中に導電性粒子6を分散して形成されている。熱軟
化層側の熱軟化性樹脂は、重量平均分子量で5000〜
40000、数平均分子量で3000〜20000程
度、導電性粒子分散層側の熱軟化性樹脂は、重量平均分
子量で20000〜100000、数平均分子量で10
000〜50000程度のものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱軟化性樹脂中の導電
性粒子の移動により画像情報を記憶することができる像
保持部材に関し、特に耐久性を向上させた像保持部材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真複写法は、電子写真感光
体の表面を一様に帯電した後に、画像露光を行って像様
に表面電位を減衰させ、次いで、トナー現像し、用紙に
転写するカールソン方式が一般的な方法として広く応用
されている。しかしながら、この方式では、画像を一枚
複写する毎に一回ずつ露光をしなければならない。その
ため、高速度の複写では、装置が複雑化し、大型化する
という問題があった。この点を改善するために、本発明
者は、先に特願平3−69442号において、熱軟化層
の表面近傍に導電性粒子を埋め込んだ像保持部材に画像
情報を記憶させ、画像露光を一回行うのみで多数枚の連
続複写をすることができる像保持部材および電子写真法
を提案した。この像保持部材を用いて複写画像を得る場
合、まず、帯電、画像露光および加熱によって、熱軟化
層中で導電性粒子を移動させて画像情報を記憶させる。
次いで、この画像情報が記憶された像保持部材の表面を
帯電させて静電像を形成し、現像剤で現像した後、用紙
に転写し、加熱して定着することにより、複写画像を形
成する。この電子写真法は、画像情報が記憶された後は
画像露光を行うことなくで繰り返し行うことができるた
め、連続して複写画像を得ることができるという利点が
ある。上記像保持部材を用いて連続複写を繰り返して画
像を得る際、像保持部材の表面層が磨耗等によって劣化
しやすい材質で形成されていると、複写枚数が制限され
ることになる。また、特願平4−257570号におい
て、像保持部材をコピーモードとプリントモードで使用
する電子写真法を提案したが、コピーモードで使用する
際に耐久性が乏しいと、やがて画像の記憶ができなくな
る虞がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
述のような問題点に鑑みてなされたものであって、その
目的は、一回の画像露光により画像を記憶情報でき、多
数枚複写に供せられる像保持部材の耐久性を高めて耐刷
性を大きくすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、像保持部材
の耐久性を高めるべく鋭意検討した結果、熱軟化層側の
熱軟化性樹脂よりも導電性粒子分散層側の熱軟化性樹脂
の分子量を高くすることにより、像保持部材の耐久性が
向上し、耐刷性が改善できることを見出して、本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明の像保持部材は、
基体の導電性表面に電荷発生層、熱軟化層および導電性
粒子分散層を順次設けたものであって、導電性粒子分散
層が、電荷輸送物質と共に熱軟化層を形成する熱軟化性
樹脂よりも高分子量の熱軟化性樹脂中に導電性粒子を分
散して形成されていることを特徴とする。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明の像保持部材の縦断面図である。1は像保持部材で
あって、基体2上に導電層3が形成されており、その上
に電荷発生層4が積層されている。上記導電層3と電荷
発生層4との間に下引き層を形成していてもよい。さら
に電荷発生層4上には熱により軟化する熱軟化性樹脂と
電荷輸送物質とからなる熱軟化層5が積層されている。
熱軟化層5の表面近傍には、導電性粒子6が分散された
導電性粒子分散層7が積層されている。
【0006】本発明において、基体としては、例えばプ
ラスチックフィルム、紙、金属箔、ガラス等、電子写真
感光体において使用できるものならば、いかなるもので
も使用可能である。また、その形状も特に制限されるも
のではなく、任意の形状のものが使用可能である。基体
は少なくとも導電性表面を有していなけらばならない。
導電性表面は導電層を別途被覆することによって形成し
てもよい。導電層は、電荷が自由に流れるものであれば
いかなるものでもよく、例えば、金属膜を蒸着法、スパ
ッタリング法、プラズマCVD法、メッキ法等の方法で
形成したり、金属や低抵抗の金属酸化物等の導電性粒子
を樹脂等に分散した導電性塗料を塗布して形成もよい。
また、基体が導電性である場合には、導電層を特に形成
する必要はない。
【0007】導電性表面上には、接着性の向上や帯電性
の向上、画質の向上等のために、下引き層を必要に応じ
て形成してもよい。下引き層は下引き層形成用塗布液を
塗布することによって形成することができる。この塗布
液を構成する樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、セ
ルロースエーテル類、セルロースエステル類、ポリアミ
ド、ポリウレタン、カゼイン、ポリグルタミン酸、澱
粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド等が挙げられる。中でも、特開
昭56−21129号公報に記載されているタイプ8−
ナイロンや、特開昭52−7242号公報に記載されて
いる共重合ナイロンをはじめとするポリアミド系樹脂
は、金属との密着性、上塗り層である電荷発生層に対す
る耐溶剤性、塗布液の安定性等の点で優れた材料であ
る。
【0008】下引き層は、上記樹脂単独で形成してもよ
いが、レーザー光のような可干渉性光を散乱させ、干渉
縞の発生を防止するために粉体を分散させてもよい。こ
のような粉体としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリエス
テル、ポリスチレン、テフロン、シリコーン樹脂等の有
機系粉末や、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミ
ナ、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、ケイ酸
カルシウム、炭酸カルシウム、鉛白、炭酸マグネシウ
ム、リトポン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
酸化セリウム等の無機系粉末が挙げられる。これらは単
独または2種以上混合して用いることができる。なお、
後述の導電性粒子は電荷注入性があるので使用すること
は好ましくない。下引き層形成用塗布液には、上記の成
分の他に、抵抗率を低下させるために、さらに導電性ポ
リマー、電子供与性または受容性物質、カルボン酸化合
物、スルホン酸化合物、第四級アンモニウム塩等を添加
してもよい。また、粉体の分散性を向上させるために、
各種の界面活性剤、シランまたはチタネートカップリン
グ剤等を添加してもよい。
【0009】上記各成分の分散方法としては、例えば、
ボールミル、サンドミル、ロールミル等の装置により分
散させる公知の方法が挙げられる。塗布液は膜厚0.5
〜5μmになるように塗布される。下引き層の膜厚が厚
すぎると、残留電荷が蓄積される原因になるので好まし
くない。塗布液に粉体が分散されている場合には、下引
き層の表面は粗面になる。その粗度は、Raで0.1〜
0.5μm、Rmax で0.3〜1μm程度が好ましい。
粗度が大きくなると、画質が粗くなる等の障害の原因に
なる。
【0010】本発明においては、導電層または上記下引
き層上に電荷発生層が形成される。電荷発生層は、通常
の機能分離型電子写真感光体において電荷発生層を形成
する際に使用されるものと同様の電荷発生物質が使用さ
れる。電荷発生物質としては、金属または無金属フタロ
シアニン等のフタロシアニン顔料、スクアリリウム化合
物、アズレニウム化合物、ペリレン顔料、インジゴ顔
料、キナクリドン顔料、アントアントロン、臭素化アン
トアントロン、ピランスロン、フラバンスロン等の多環
キノン類、シアニン色素、キサンテン染料などが挙げら
れる。また、種々の結晶構造を有するチタニルフタロシ
アニンおよびアゾ顔料等の高感度の電荷発生物質を使用
することができる。これらの電荷発生物質は、必要に応
じて電荷輸送物質と共に使用することもできる。電荷発
生層は、上記の材料を適当な結着樹脂および溶剤と共に
常法により分散して塗布液を調製した後、導電層あるい
は下引き層の上に塗布し、乾燥して溶剤を除去すること
により形成される。電荷発生層の膜厚は、通常0.1〜
2μmの範囲が適当である。
【0011】電荷発生層上には次いで熱軟化層が形成さ
れる。熱軟化層は、電荷輸送物質および熱軟化性樹脂を
含有する塗布液を塗布することによって形成することが
できる。電荷輸送物質としては、電子写真感光体におけ
る電荷輸送層を形成する際に使用される材料と同じもの
を使用することができる。例えば、アントラセン系、ピ
レン系、フェナントレン系等の多環芳香族化合物、イン
ドール系、カルバゾール系、イミダゾール系、ピラゾリ
ン系等の含窒素複素環を有する化合物、ヒドラゾン系化
合物、トリフェニルメタン系化合物、トリフェニルアミ
ン系化合物、スチルベン系化合物、ベンジジン系化合物
などが挙げられる。
【0012】また、熱軟化性樹脂としては、ガラス転移
点(Tg)が30〜90℃で、Tg以上の温度における
粘度が10〜105 Pa・秒であるような熱可塑性樹脂
が好ましく用いられる。例えば、ポリエチレン、塩化ビ
ニル樹脂、ポリプロピレン、スチレン樹脂、ABS樹
脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン系樹脂、塩化ビニリデン樹脂、AAS
(ASA)樹脂、AES樹脂、繊維素誘導体樹脂、熱可
塑性ポリウレタン、ポリビニルブチラール、ポリイソペ
ンテン、ポリn−ブテン、ロジンエステル樹脂等が挙げ
られる。中でも、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸の三元
重合体が好適である。
【0013】上記成分を適当な溶剤に溶解して調製され
る塗布液は、通常熱軟化層の膜厚が3〜15μmの範囲
になるように塗布される。塗布方法は、電荷発生層の形
成と同様の方法でもよいが、電荷発生層よりも膜厚が厚
いので、塗布条件を適宜変更するかあるいは電荷発生層
の場合とは別の塗布方法を採用することができる。
【0014】本発明においては、熱軟化層上に導電性粒
子を含有する導電性粒子分散液を塗布し、熱軟化層の表
面近傍に像保持部材表面から導電性粒子の直径の数倍以
内の範囲に導電性粒子を含む導電性粒子分散層を形成す
る。導電性粒子としては、カーボンブラック、ヨウ化
銅、ヨウ化銀、硫化亜鉛、炭化ケイ素等の他に、金属酸
化物等の粒状物が好ましく使用される。特に、酸素欠陥
を含む金属酸化物およびドナーを形成する異種原子を少
量含む金属酸化物等は、導電性が高いので、すなわち電
子正孔対を多く含有するので好ましい。金属酸化物の具
体例としては、ZnO、TiO2 、SnO2 、In2
3 、MoO3 等あるいはこれらの複合酸化物が挙げられ
る。異種原子を含む例としては、ZnOに対してはA
l、In等、TiO2 に対してはNb、Ta等、SnO
2に対してはSb、Nb、In、ハロゲン元素等の異種
原子を含む金属酸化物が挙げられる。これらの異種原子
の添加量は、0.01〜30モル%の範囲が適当であ
り、0.1〜10モル%の範囲が好ましい。
【0015】導電性粒子の粒径は0.05〜1μmの範
囲が好ましい。導電性粒子の粒径が大きすぎると導電性
粒子が移動し難くなり、一方、小さすぎると帯電し難く
なるので、上記の範囲が適当である。また、導電性粒子
の形状が薄膜状の場合には、導電性粒子の移動が困難に
なるので好ましくない。導電性粒子分散層の膜厚は、導
電性粒子の粒径の2〜5倍程度が好ましく、また、分散
層中に占める導電性粒子の比率は、体積比で2〜20%
程度が好ましい。導電性粒子の比率が高すぎると、粒子
同士が接触するようになり、表面抵抗が減少して画像形
成に支障をきたすようになる。
【0016】次に、本発明の像保持部材に画像情報を記
憶させる像形成方法について、図2〜図4に基づいて説
明する。図2に示すように、像保持部材1に対してコロ
ナ帯電器8を相対的に移動させ、表面に負の帯電を施
す。それにより、熱軟化層5の表面近傍に埋め込まれた
導電性粒子6は、常温で電子正孔対を有しているので、
直ちに表面の負電荷に対して正孔が放出され、電荷輸送
物質を通じて表面電荷を中和する。そして、導電性粒子
6には負電荷が残留する。なお、この際、表面電位を測
定すると、導電性粒子6が存在しない場合の80〜95
%程度になっている。
【0017】次いで、図3に示すように、像保持部材1
に光を照射し、電荷発生層4を感光させて画像露光を行
う。光は十分に薄い導電性粒子分散層7を通過してその
大部分が電荷発生層4に到達する。レーザーダイオード
光の場合には、電子的手段で像様に変調させて露光させ
るが、その場合、現像剤を付着させる部分に光を当てれ
ばよい。それにより、電荷発生層4から正電荷が熱軟化
層5に注入され、熱軟化層5中を輸送されて導電性粒子
6の負電荷を中和する。一方、光が照射されなかった部
分の導電性粒子6には負電荷が残留している。
【0018】その後、図4に示すように、像保持部材1
を熱によって加熱する。加熱方法としては、加熱ローラ
ーに通す方法、加熱容器に入れる方法、熱線により加熱
する方法等の任意の方法が採用でき、Tg以上の温度に
数秒間加熱する。それにより、負電荷が残留していた導
電性粒子6は、静電力により、軟化して粘度が低下した
熱軟化層5中を電極となる基体2側に移動していく。一
方、加熱により、熱軟化層5の電気抵抗が低下し、導電
性粒子6の電荷は急激に自然放電するので、導電性粒子
6が全て電極側に移動することはなく、粒子の大きさ、
荷電密度のばらつき等により、熱軟化層5中にまばらに
分布して停止する。このようにして、移動した導電性粒
子(移動粒子6a)と移動しなかった導電性粒子(非移
動粒子6b)とを含有する部分が形成される。次いで、
像保持部材1を常温に戻せば、画像情報が記憶された像
保持部材1′が得られる。
【0019】上記のようにして画像情報が記憶された像
保持部材を用いて複写物を得る電子写真法について説明
する。図5に示すように、画像情報が記憶された像保持
部材1′に対して帯電器8を移動させ、その全面に負の
帯電を施す。それにより、非移動粒子6bが存在する部
分は、図2に示す場合と同様に、導電性粒子に負電荷が
残留し、表面電位は導電性粒子が存在しない場合の85
〜95%程度になる。一方、移動粒子6aが存在する部
分では、電極に近い方の粒子から次々に正電荷が注入さ
れて表面側の負電荷を中和していき、結果的に、表面電
位は導電性粒子が存在しない場合の0〜20%と非常に
低くなる。したがって、一様な全面負帯電のみで、画像
に応じた静電コントラストを有する潜像が形成される。
次いで、形成された潜像に対して正帯電性現像剤を用い
て現像を行う。それにより、潜像は可視化され、常法に
より転写用紙に転写することによって複写物を得ること
ができる。その後、再び帯電をすることにより、潜像を
形成することができる。したがって、画像露光を行うこ
となく、連続的に複写を行うことができる。なお、複写
後は必要に応じてクリーニングを行うこともできる。
【0020】本発明の像保持部材を用いて画像情報を複
写する時には、像保持部材がクリーニングされるので、
その耐久性、具体的には導電性粒子分散層の耐摩耗性が
重要である。表面層を磨耗しやすい材質で形成すると、
表面から徐々に磨耗していくことにより帯電特性が変化
するので、潜像が次第に劣化していく。特に像保持部材
をコピーモードで使用する場合、表面層が磨耗すると導
電性粒子が欠乏することになり、プリントモードでは使
用できなくなる懸念を生じる。表面層の磨耗を防止する
ためには、表面層のバインダー樹脂を固くすればよいわ
けであるが、OPCドラムのようにポリカーボネート樹
脂を使用することはできず、樹脂は熱軟化性を有してい
なけばならない。そのために、好ましいバインダー樹脂
として、導電性粒子分散層に用いられる熱軟化性樹脂を
より高分子量化したものを用いる。すなわち、本発明で
は、磨耗の心配のない内部側の熱軟化層には、粒子の移
動しやすさを第一優先に考慮して比較的低分子量の熱軟
化性樹脂を用い、表面側の導電性粒子分散層には、耐摩
耗性を考慮してより高分子量の熱軟化性樹脂を用いるよ
うにしたものである。具体的には、熱軟化層側の熱軟化
性樹脂は、重量平均分子量で5000〜40000、数
平均分子量で3000〜20000程度のもの、導電性
粒子分散層側の熱軟化性樹脂は、重量平均分子量で20
000〜100000、数平均分子量で10000〜5
0000程度のものが好ましい。
【0021】なお、両者のモノマー成分は異なっていて
もよいが、同一のモノマー成分である方が、両層の境界
がはっきり形成されず、粒子の移動が生じやすいので好
ましい。この場合、導電性粒子分散層側の熱軟化性樹脂
の分子量を高めても、粒子の分散性や塗布時の塗工性に
は全く影響がない。また、像保持部材を加熱して導電性
粒子を移動させる際にも、導電性粒子分散層は膜厚が非
常に薄いので、樹脂の高分子量化によって粒子が多少移
動し難くなるとしても、それは全体の膜厚から比べると
僅かの影響でしかない。したがって、本発明は、像保持
部材の使用上の問題を全く生じることなく、耐久性のみ
向上させることができ、ひいてはプリント時の耐刷性を
向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水
化学工業(株)製)を1重量部に対してシクロヘキサノ
ン19重量部の割合で予め溶解した。この溶液8重量部
をx型無金属フタロシアニン1.6重量部およびシクロ
ヘキサノン12.8重量部と混合し、直径約1mmのガ
ラスビーズを分散媒として、サンドミル装置で分散処理
して電荷発生層形成用分散液を調製した。一方、熱軟化
樹脂として、スチレン62重量部、アクリル酸エチル3
6重量部およびアクリル酸2重量部を原料とし、トルエ
ン溶剤中で合成された三元重合体を用意した。この重合
体の重量平均分子量は約8000であり、Tgは48℃
であり、110℃における粘度は28000ポイズであ
った。この三元重合体78重量部と電荷輸送材料として
用いたN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス−(m−
トリル)ベンジジン22重量部とをトルエン600重量
部に溶解して熱軟化層形成用溶液を調製した。また、上
記三元重合体製造時の重合時間を更に長くして合成した
ものを用意した。この重合体の重量平均分子量は約45
000であり、前者より高分子量であった。そして、こ
のより高分子化された三元重合体6重量部、酸化インジ
ウム−酸化錫(ITO)粉末1重量部、上記電荷輸送材
料2重量部、トルエン50重量部およびブタノール50
重量部からなる混合物をサンドミル装置で処理して導電
性粒子分散液を得た。
【0023】次いで、基体として、蒸着したアルミニウ
ムを導電層とする厚さ50μmのポリエステルフィルム
を用い、ウェブコーターにより像保持部材を製造した。
すなわち、ポリエステルフィルム上に電荷発生層形成用
分散液を50cm/秒の速度で塗布し、膜厚0.33μ
mの電荷発生層を形成した。この上に熱軟化層形成用溶
液を50cm/秒の速度で塗布し、膜厚8μmの熱軟化
層を形成した。さらに、同じくウェブコーターにより、
熱軟化層上に導電性粒子分散液を50cm/秒の速度で
塗布し、膜厚0.5μmの導電性粒子分散層を形成し
た。以上のようにして、本発明の像保持部材を作製し
た。
【0024】比較例 導電性粒子分散液の熱軟化性樹脂成分として、重量平均
分子量約45000の三元重合体に代えて、熱軟化層形
成用溶液の熱軟化性樹脂成分と同じ重量平均分子量約8
000の三元重合体を用いた以外は、実施例と同様にし
て像保持部材を作製した。
【0025】実施例および比較例で作製された像保持部
材を図6に示す電子写真複写機に装着し、まずカールソ
ン方式によって下記のコピーモードで複写を行った。像
保持部材1を84mmφ×320mmのアルミニウムパ
イプに巻き付けて感光体ドラムとした。その表面を帯電
器8により負に帯電させた。それにより、負電荷がIT
O粒子に移動し、表面電位は−570Vになった。次い
で、原稿の黒部(文字部)が消光、原稿の白地部が発光
するように、ダイオードレーザー10により像様に変調
し、12エルグ/cm2 の強度で露光を行った。露光部
の電位は−100Vであった。その後、正帯電性現像剤
を封入した現像器11により現像を行い、用紙12に転
写することによりコピー画像を得ることができた。この
際のコピー速度はA4版用紙で毎分4枚であった。
【0026】一方、画像記憶方式によるプリントモード
で連続複写テストを行った。すなわち、像保持部材1を
−600Vになるような条件で帯電器8により帯電させ
た後、原稿の黒部が発光し、原稿の白地部が消光するよ
うに、ダイオードレーザー10により変調して画像露光
を行った。その後、暗所において115℃に保持したヒ
ートロール(図示してない)上に加熱時間が5秒間にな
るように通過させ、加熱処理を行った。それにより、露
光されなかった部分のITO粒子は基体側に移動した。
このようにして、像の書き込みによる記憶を終了した。
像情報が記憶された像保持部材1′を上記と同様のアル
ミニウムパイプ9に巻き付け、プリントテストを行っ
た。すなわち、コロナ帯電器8により帯電させた。それ
により、露光部(導電性粒子が移動していない部分)は
−570V、非露光部(導電性粒子が移動した部分)は
−80Vになった。そのままの状態で上記と同様にして
正帯電性現像剤で現像を行い、その後、用紙12に転写
してプリント画像を得た。このプリントモードにおいて
は、画像露光する必要はないので、プリント速度は毎分
100枚とした。
【0027】コピーモードおよびプリントモードで像保
持部材の耐久性を比較した。
【表1】 比較例の像保持部材は、導電性粒子分散層のバインダー
樹脂を熱軟化層と同一とした例であるが、コピーモー
ド、プリントモードのいずれでも、耐久性は高分子量の
バインダー樹脂を用いた実施例のものより劣る結果であ
った。
【0028】
【発明の効果】本発明は、導電性粒子分散層のバインダ
ー樹脂としての熱軟化性樹脂を、熱軟化層を形成する熱
軟化性樹脂よりも分子量を大きくしたものであるから、
導電性粒子分散層の耐久性、ひいては像保持部材の使用
耐久性を向上させることができる。その結果、像保持部
材の耐刷性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の像保持部材の縦断面図である。
【図2】 像保持部材を帯電させる工程の説明図であ
る。
【図3】 像保持部材に画像を書き込む工程の説明図で
ある。
【図4】 像保持部材を加熱して画像を記憶させる工程
の説明図である。
【図5】 画像が書き込まれた像保持部材を帯電させる
工程の説明図である。
【図6】 像保持部材を使用する電子写真複写機の断面
図である。
【符号の説明】
1…像保持部材、1′…画像情報を記憶した像保持部
材、2…基体、3…導電層、4…電荷発生層、5…熱軟
化層、6…導電性粒子、6a…移動粒子、6b…非移動
粒子、7…導電性粒子分散層、8…帯電器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の導電性表面に電荷発生層、熱軟化
    層および導電性粒子分散層を順次設けた像保持部材にお
    いて、導電性粒子分散層が、電荷輸送物質と共に熱軟化
    層を形成する熱軟化性樹脂よりも高分子量の熱軟化性樹
    脂中に導電性粒子を分散して形成されていることを特徴
    とする像保持部材。
  2. 【請求項2】 熱軟化層中の熱軟化性樹脂と導電性粒子
    分散層中の熱軟化性樹脂のモノマー成分が同一である請
    求項1記載の像保持部材。
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