JPH0528352Y2 - - Google Patents

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JPH0528352Y2
JPH0528352Y2 JP1985148064U JP14806485U JPH0528352Y2 JP H0528352 Y2 JPH0528352 Y2 JP H0528352Y2 JP 1985148064 U JP1985148064 U JP 1985148064U JP 14806485 U JP14806485 U JP 14806485U JP H0528352 Y2 JPH0528352 Y2 JP H0528352Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は排気通路を閉塞することによつてエン
ジンブレーキ力を増大させる排気ブレーキ装置に
係り、特にそのブレーキ力の増大化を図つた排気
ブレーキ装置に関する。
[従来の技術] 周知のように、貨物自動車等の車両にあつて
は、エンジンの排気通路を閉塞することによつて
そのエンジンブレーキ力を増大させる所謂排気ブ
レーキ装置が広く使用されている。
第13図は従来の排気ブレーキ装置1を備えた
エンジンの概略構成図であり、第14図はその排
気ブレーキ装置1の作動時の状態を示す模式図で
ある。図示するように、排気ブレーキ装置1は、
各気筒#1,#3,#5……の排気ポート#1
a,#3a,#5aに連結されてそれらを集合す
る排気マニホールド2の直管部2aにその排気通
路3を閉塞させる排気ブレーキ弁4を設けたもの
である。排気ブレーキの作動原理を第14図で説
明すると、#3気筒は排気行程にあり、排気ガス
を押し出している。本来ならば排気ガスは排気マ
ニホールド2を通じて大気に放出されるはずであ
るが、排気マニホールド2が排気ブレーキ弁4で
閉塞されているため、その排気マニホールド2内
に充填されることになる。これが各気筒#1,
#3,#5……毎に繰り返されることにより排気
通路3内の圧力は高まつていき最終的にはある一
定の圧力で安定する。即ち、排気通路3内の圧力
は各気筒#1,#3,#5の排気バルブ5#1,
5#3,5#5に作用してこれを押し下げようと
する。ところが、#5気筒のように圧縮行程(膨
張行程でも同じ)にあると、その気筒内圧力は排
気通路3内圧力よりも高く、排気バルブ5#5は
開放されることがない。一方、#1気筒のように
吸気行程にあると、排気バルブ5#1の閉成力は
バルブスプリング6のセツトフオースのみとなつ
ており、このセツトフオースよりも排気管内圧力
による押し下げ力が勝ると排気バルブ5#1は開
放されてしまう。すると排気通路3内の排気ガス
は気筒#1内に流れ込み、これにより排気通路3
内の圧力が低下してその押し下げ力がバルブスプ
リング6のセツトフオースより下まわると排気バ
ルブ5#1は閉じることになる。そして、この一
連の作動が各気筒#1,#3,#5……毎に繰り
返されて排気通路3内の圧力は略一定となる。
他方エンジンはその一定となつた排気通路3内
の圧力に打ち勝つて排気しようとし、そのエネル
ギが制動力となつてそのエンジンブレーキ力が増
大される。
つまり、その増大分が排気ブレーキ力となつて
いる。従つて、排気ブレーキ力は同一のエンジン
であるならば排気通路3内の圧力によつて決定さ
れることになる。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、本出願人は、排気ブレーキ力が単に
排気通路3内の圧力によつてのみ決定されるもの
ではなく、その排気通路3内に生ずる排気脈動の
影響を受けていることを種々の実験により知得し
た。つまり、排気脈動の山(マキシマムピーク
圧)が吸気行程中の排気バルブ5#1に作用して
しまうと、排気バルブ5#1は排気通路3内圧力
の平均値が所期の開弁設定圧力値に達する以前に
開放してしまい、所望の排気ブレーキ力が得られ
なくなることを知得した。
これにより本出願人は、先に実開昭56−22437
号公報において、各気筒間の排気脈動の干渉を防
止するようにしてその排気ブレーキ力を確保でき
るようにした「自動車の排気ブレーキ装置」を提
案した。
しかしながら、近年の傾向としてエンジンのタ
ーボ過給機等による高出力化に伴ない、その出力
の増加分に対して排気ブレーキ力が不足し始めて
きた。即ち、排気ブレーキ力はエンジン排気量自
体に依存するため、ターボ過給機等の装着によつ
てエンジンの出力を増大させた場合、排気ブレー
キ力は増大されることなく必然的にその出力の増
加分に対する制動力はフツトブレーキに頼ること
になる。このため、フツトブレーキの摩耗が速く
なるという問題が生じており、その耐久性を高め
る上でも排気ブレーキ力を更に強化することが望
まれるようになつてきた。
[考案の目的] 本考案は上記実情を考慮して創案されたもので
あり、その目的は排気ブレーキ力を排気脈動の利
用によつて増大させることができる排気ブレーキ
装置を提供することにある。
[考案の概要] 本考案は上記目的を達成するために、多気筒内
燃機関の各排気ポートを排気干渉し難い気筒毎に
分割マニホールドで集合させ、各分割マニホール
ドを直管部を介して集合管で更に集合し、その集
合管の下流に管路を開閉する排気ブレーキ弁を設
けた排気ブレーキ装置において、上記分割マニホ
ールドの直管部の長さが、機関高速回転時に排気
ブレーキ弁を閉じたときその排気ブレーキ弁と各
気筒の排気バルブとの間の排気通路内に脈動的に
生じる排気脈動のガス圧の低い谷部が吸気行程中
の気筒の排気バルブに作用する長さに形成されて
いることを特徴としている。
この構成によれば、機関の高速回転時に排気ブ
レーキを作動させると、吸気行程にある気筒の排
気バルブには排気脈動の谷部(ガス圧が低い)が
作用するので、その排気バルブが開放し難くな
り、もつて排気通路内の平均圧力が上昇し、排気
ブレーキ力が増大する。
[実施例] 以下、本考案の好適一実施例をV型10気筒エン
ジンを例にして添付図面に基づき詳述する。
第1図において、10はV型10気筒の多気筒エ
ンジンであり、図示する上方の左バンク11に
#2,#4,#6,#8,#10の5つの気筒が
下方の右バンク12に#1,#3,#5,#7,
#9の5つの気筒がそれぞれ配設されている。こ
の各気筒#1,#2,……#9,#10は、その
点火順序が第2図に示すように#1→#8→#7
→#6→#5→#4→#3→#10→#9→#2
となつており、左右のバンク11,12の気筒が
交互に点火するようになつている。そして右バン
ク12では#1→→#7→#5→#3→#9の気
筒順に、左バンク11では#2→#8→#6→
#4→#10の気筒順に点火するようになつてお
り、右バンク12と左バンク11とでは各気筒の
点火順序は対称になつている。このため第1図に
示すように排気系は右バンク12と左バンク11
とが分離独立されて設けられ、その右バンク12
側の排気系13aと左バンク11側の排気系13
bとは対称に形成されてそれら各排気系13a,
13bに排気ブレーキ装置が設けられている。
以降、その右バンク12側の排気系13aの排
気ブレーキ装置14について説明する。図示する
ように、排気ブレーキ装置14は、各気筒#1,
#3,#5,#7,#9からの排気ガスを集合し
て流すための排気通路15を形成する排気管16
と、その排気管16に設けられて各気筒#1,
#3,#5,#7,#9からの排気ガスが集合さ
れた後の排気通路15を閉塞する排気ブレーキ弁
21とで構成される。
排気管16の排気マニホールド17は、複数
(本実施例では2つ)の分割マニホールド17a,
17bに分割形成され、その各分割マニホールド
17a,17bの分岐管18#1,18#3,1
8#5と18#7,18#9とがそれぞれ各気筒
#1,#3,#5と#7,#9との排気ポート
#1a,#3a,#5aと#7a,#9aとに接
続される。各分割マニホールド17a,17bは
その直管部19a,19bが更に集合管20で集
合され、その集合管20の集合部の下流に排気ブ
レーキ弁21が設けられる。
各分岐管18#1,18#3,18#5,18
#7,18#9は、それらが接続される各気筒
#1,#3,#5,#7,#9からの排気脈動の
谷(ミニマムピーク圧)が、他の吸気行程中の気
筒の排気バルブ(図示せず)に作用し易いもの同
士にグループ化されて、分割マニホールド17
a,17bとして一体成形される。即ち、排気干
渉を起こし易い吸気行程前半に位置する気筒と排
気行程後半に位置する気筒とは、なるべく同一グ
ループ化しないようにして、できる限り排気脈動
の山(マキシマムピーク圧)が吸気行程前半の排
気バルブには作用しないようにする。つまり第2
図において、#9気筒に対して#1気筒、#1気
筒に対して#7気筒、#7気筒に対して#5気
筒、……はなるべく同一グループ化しないように
する。従つて本実施例では#1,#5,#3気筒
群(理想的には#5気筒と#3気筒とは分離させ
た方が良い。)と#7,#9気筒群との2つのグ
ループに分けて分割マニホールド17a,17b
を形成している。また、各分割マニホールド17
a,17bは更に集合管20で集合され、その集
合管20で全ての気筒#1,#3,#5,#7,
#9からの排気ガスが合流された直後の合流部の
下流に排気ブレーキ弁21が設けられている。
第3図〜第6図に示すグラフは上述のように分
割形成した排気マニホールド17の排気通路15
内の圧力変動(圧力波)を推定したものである。
この圧力波を推定するにあたつては、その条件と
して次の5項目を仮定している。
各気筒#1,#3,#5,#7,#9の排気
行程で排気通路15内圧力を上昇させる期間は
クランク過度で180°とする。
各気筒#1,#3,#5,#7,#9で発生
した基本圧力波は排気ブレーキ弁21(即ち、
排気通路15の閉塞端)で反射する。
圧力波が分割マニホールド17a,17bの
合流部(集合管20)を通過するときは減衰率
0.8で減衰する。即ち、同一分割マニホールド
17a(または17b)間では各分岐管18
#1,18#3,18#5または18#7,1
8#9の合流部で減衰は生じないものとみな
す。
圧力波の反射は4回で終了する。
排気温度は400℃とし伝波速度は音速とする。
先ず、これらの仮定条件を基にして各気筒
#1,#3,#5,#7,#9の排気行程で発生
する排気ブレーキ弁21の閉塞時の圧力波を推定
すると第3図のグラフになる。
即ち、このグラフ中でaで示される三角形は排
気行程によつて直接的に発生する基本圧力波であ
り、b,c,dはその反射後で、これらを合成し
て各気筒#1,#3,#5,#7,#9の排気行
程で発生する圧力波Aが得られる。また同様にし
て、その圧力波Aが排気ブレーキ弁21で反射し
て他方の分割マニホールドに伝波したとき(例え
ば分割マニホールド17a側で発生した圧力波A
が他方の分割マニホールド17b側に伝波したと
き)の圧力波Bは第4図のグラフに示されるよう
になる。
従つて、それら圧力波Aと圧力波Bとを、各気
筒#1,#3,#5,#7,#9の排気バルブの
開閉タイミングに合わせて、かつ伝波時間をも考
慮して合成すれば、各気筒の排気ポート#1a,
#3a,#5a,#7a,#9a部に生じる圧力
波を推定できる。第5図のグラフは#1気筒の排
気ポート#1a部に生ずる圧力波Cの推定グラフ
であり、第6図のグラフは#7気筒の排気ポート
#7a部に生ずる圧力波Dの推定グラフである。
第5図のグラフで絶対的に基準となるのは、各
吸・排気バルブの開閉タイミングと#1気筒から
の圧力波A#1であり、他の圧力波A#5,A
#3,A#7,A#9は、それぞれ分岐管18
#1,18#3,18#5,18#7,18#9
部の長さ及び各分割マニホールド17a,17b
の直管部19a,19bの長さとを各々の圧力波
の伝波時間を考慮して決定することにより、その
始期をある程度任意に調節できる。このグラフで
重要な点は、#1気筒の吸気バルブの開放時(吸
気行程中)には、その排気ポート#1a部に排気
脈動(圧力波c)の谷(ミニマムピーク圧)22
部を作用させるようにすることであり、少なくと
も排気脈動(圧力波c)の山(マキシマムピーク
圧)23部は、吸気行程後半以降の吸気バルブ閉
成直前に作用させるようにする。そして、これら
のことは、他の気筒#3(本実施例の場合#5気
筒は例外)についても言えることで、その気筒
#3の吸気行程時には、その排気ポート#3a部
に排気脈動の谷を作用させるようにする。
また、上記のことは、第6図のグラフに示され
る他方の分割マニホールド17b側の各気筒
#7,#9についても全く同様である。
即ち、排気マニホールド17は、各分岐管18
#1,18#3,18#5,18#7,18#9
部の長さ、及びそれらをグループ化する分割マニ
ホールド17a,17bのグルーピングのし方、
乃至その分割マニホールド17a,17bの各直
管部19a,19bの長さとを適切に設定して、
各気筒#1,#3,#5,#7,#9の吸気行程
時にその各排気ポート#1a,#3a,#5a,
#7a,#9a部(即ち、各排気バルブ)に排気
脈動の谷が作用するよう分割形成する。
尚、第7図のグラフは、V型8気筒エンジンの
一方のバンクのある気筒における排気ポート部の
実測値の排気脈動の圧力波形(実線)と、上記の
推定方法で得られた排気脈動の推定圧力波形(破
線)とを比較したものである。この結果、実測波
形と推定波形とではその高圧波、低圧波の位相が
定性的に一致しており、第5図及び第6図の推定
波形C,Dは充分に妥当性のあるものと評価でき
る。
次に、本考案の作用について説明する。
第5図及び第6図のグラフに示すように、本考
案の排気ブレーキ装置14は、排気ブレーキの作
動時つまり排気ブレーキ弁21を閉塞したとき
に、各気筒の排気ポート#1a,#3a,#5
a,#7a,#9a部にはその各気筒の吸気行程
時に排気脈動の谷22部が作用するようになつて
おり、もし山23部が作用する場合でも吸気行程
後半の吸気バルブの閉成直前に作用するようにな
つている。特に、第6図では、#7気筒の吸気バ
ルブ開放時及び#9気筒の吸気バルブ開放時に
は、排気脈動の山(マキシマムピーク圧)23部
は全く作用しないようになつている。従つて、そ
の吸気行程中に排気ポート#7a,#9a部に作
用する排気脈動の谷22,22部の最大圧力が、
排気バルブの開弁圧力(バルブスプリングのセツ
トフオースによつて決まる。)以上になるまで、
排気バルブは閉成されたまま維持されるようにな
り、その結果、排気ポート#7a,#9a(排気
通路15)内の平均圧力は高く保たれて排気ブレ
ーキ力が増大されるようになる。また第5図で
は、吸気行程中の気筒の排気ポート部に排気脈動
の山(マキシマムピーク圧)23部が作用してい
るが、#5気筒の吸気行程を例外として、#1気
筒及び#3気筒は共にその吸気行程後半の吸気バ
ルブの閉成直前に排気ポート#1a,#3a部に
排気脈動の山23,23部が作用するようになつ
ている。従つてその吸気行程の終了間近に排気バ
ルブが開放しても、すぐに吸気バルブが閉じられ
るため排気ポート#1a,#3a(排気通路15)
部から吸気ポートへと吹き返す排気ガス量は可及
的に低く抑えられ、その結果排気通路15内の圧
力は高く維持されるようになつて排気ブレーキ力
が増大されるようになる。また、この場合には気
筒内に高圧の排気ガスが流入することになるの
で、次の圧縮行程でのポンピング負荷も増大され
てその排気ブレーキ力が増大されるようになる。
尚、第8図に示すように、分割マニホールド1
7c,17d,17eを3本以上設けるようにし
て、左右のバンク11,12の各気筒#1,
#3,#5,#7,#9と#2,#4,#6,
#8,#10とをそれぞれ3つ以上のグループに
分割するようにしても良い。3つのグループに分
ける場合には、理想的には例えば右バンク12側
では#1,#3気筒群と#5気筒及び#7,#9
気筒群とに分割した方が良いが、図示するように
#1気筒と、#3,#5気筒群、及び#7,#9
気筒群とに分割してもある程度排気ブレーキ力を
増大させる効果はある。
第9図のグラフは、第1図に示した2分割型の
排気マニホールド17を有する排気ブレーキ装置
14と、第8図に示した3分割型の排気マニホー
ルドを有する排気ブレーキ装置14a及び従来か
ら一般的に採用されている第13図に示す無分割
の標準型の排気マニホールド2を有する排気ブレ
ーキ装置1、乃至はその標準型の排気ブレーキ装
置1を装着したエンジンの排気バルブスプリング
を強化した場合のそれぞれの排気ブレーキ力の実
測値を比較した実験結果である。このグラフに明
確に表わされているように、標準型のものに対し
て2分割型及び3分割型は、エンジンスピードが
1400rpm以上になるとそのエンジンスピードの上
昇に伴つて排気ブレーキ力が増大されていくこと
が判る。すなわち、この2分割型及び3分割型の
排気ブレーキ力は、標準型と比較すると
1500rpm、2000rpm、2500rpm、3000rpmと機関
回転数が高回転になるにしたがつて増大してい
く。つまり、2分割型及び3分割型における直管
部19a,19bの長さは、機関の高回転域
(1400rpm以上)に合わせてチユーニングされて
いる。
第10図のグラフは、第1図に示した2分割型
の排気ブレーキ装置14と、その2分割型の各分
割マニホールド17a,17bにそれぞれ排気ブ
レーキ弁を装着したものとの、排気ブレーキ力及
び排気管内圧力(排気通路内圧力)とを比較した
実験測定値の結果である。この結果からは、分割
マニホールド17a,17bは更に集合させて一
つの排気マニホールド17となした方が高い排気
ブレーキ力を得られることが判る。尚、グラフ中
に示される25は標準型の排気ブレーキ装置の排
気ブレーキ力を示している。
第11図は、第1図の2分割型の排気ブレーキ
装置14において、各分割マニホールド17a,
17bとその集合管20との間に継手パイプを設
けてそれぞれの分割マニホールド17a,17b
の直管部19a,19bの長さを変更した場合の
排気ブレーキ力の変化を測定した実験結果であ
る。継手パイプには、その長さLがL1=440mmの
もの、L2=32mmのもの、L3=120mmのもの、及び
L4=0mm(つまり継手パイプ無し)の4種類を
使用して測定している。この実験結果のグラフか
ら判ることは分割マニホールド17a,17bの
直管部19a,19bの長さを長くするとエンジ
ンスピードが増すにつれてその排気ブレーキ力が
より増大することである。尚、排気ブレーキ弁2
1を閉塞させないで、エンジンブレーキ力だけを
測定すると、グラフ中の26に示されるように、
分割マニホールド17a,17bの直管部19
a,19bの長さの影響は全く生じなかつた。ま
た、第11図のグラフには明確に表われていない
が、分割マニホールド17a,17bの直管部1
9a,19bの長さと排気ブレーキ力が増大され
始めるエンジンスピード領域とは相関関係があ
り、その長さをより長くするとより低回転領域か
ら排気ブレーキ力が増大される傾向があることが
判つた。
第12図は、第8図の3分割型の排気ブレーキ
装置14aにおいて、その各分割マニホールド1
7c,17d,17eの集合管20部の形状を変
えた場合の排気ブレーキ力の測定実験結果であ
る。グラフ中の概略図に示すように、イは分割マ
ニホールド17c,17d,17eを集合せずに
各々に排気ブレーキ弁21を設けたもので、各分
割マニホールド17c,17d,17e間には排
気干渉が起こらない場合である。ロは各分割マニ
ホールドを同一内径のパイプで継いで閉塞させた
場合で、ハは集合管20部をチヤンバにして容量
を大きく(約1000cm3)した場合、ニはそのチヤン
バの容量を小さく(約64cm3)した場合である。こ
の実験結果のグラフから判ることはロとニの性能
はほぼ同等で、ハはロとニに比べると若干性能が
落ち、イではハより更に悪くなり特に高速域では
ロとニに比べて約32%低下する。つまり、合流部
20aの形状による相違は生じないが、その合流
部20aの容積は小さい方が良いことが判る。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、機関の高速運転
状態において排気ブレーキ作動時の排気通路内平
均圧力を高く維持することができ、もつてその排
気ブレーキ力を可及的に増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る排気ブレーキ装置の好適
一実施例を示す概略構成図、第2図は第1図に示
すエンジンの点火順序を説明する図、第3図は各
気筒から排出される排気ガスの圧力波形の推定グ
ラフ、第4図は第3図の圧力波の反射波の波形の
推定グラフ、第5図は#1気筒の排気ポート部に
生ずる排気脈動の圧力波形の推定グラフ、第6図
は#7気筒の排気ポート部に生ずる排気脈動の圧
力波形の推定グラフ、第7図はV型8気筒エンジ
ンにおける排気脈動の推定波形と実測波形とを比
較したグラフ、第8図は本考案の変形例を示す概
略構成図、第9図は従来の排気ブレーキ装置と本
考案による排気ブレーキ装置との排気ブレーキ力
の相違を示す実験測定値のグラフ、第10図は分
割マニホールドを集合させた場合と集合させない
場合との排気ブレーキ力の相違を示す実験測定値
のグラフ、第11図は分割マニホールドの直管部
の長さを変更したときに生じる排気ブレーキ力の
差異を示す実験測定値のグラフ、第12図は分割
マニホールドの集合管の形状の相違による排気ブ
レーキ力の影響を示す実験測定値のグラフ、第1
3図は従来の排気ブレーキ装置の概略構成図、第
14図は排気ブレーキの作動原理を説明する図で
ある。 図中、#1,#2……#10は気筒、#1a,
#3a……#9aは排気ポート、15は排気通
路、17は排気マニホールド、17a,17b…
…17eは分割マニホールド、18#1,18
#3……18#9は分岐管、19a,19bは直
管部、20は集合管、21は排気ブレーキ弁であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多気筒内燃機関の各排気ポートを排気干渉し難
    い気筒毎に分割マニホールドで集合させ、各分割
    マニホールドを直管部を介して集合管で更に集合
    し、その集合管の下流に管路を開閉する排気ブレ
    ーキ弁を設けた排気ブレーキ装置において、上記
    分割マニホールドの直管部の長さが、機関高速回
    転時に排気ブレーキ弁を閉じたときその排気ブレ
    ーキ弁と各気筒の排気バルブとの間の排気通路内
    に脈動的に生じる排気脈動のガス圧の低い谷部が
    吸気行程中の気筒の排気バルブに作用する長さに
    形成されていることを特徴とする排気ブレーキ装
    置。
JP1985148064U 1985-09-30 1985-09-30 Expired - Lifetime JPH0528352Y2 (ja)

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JP1985148064U JPH0528352Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

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JPS6257747U JPS6257747U (ja) 1987-04-10
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JPS58106143A (ja) * 1981-12-19 1983-06-24 Hino Motors Ltd 内燃機関の排気ブレ−キ装置

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JPS6257747U (ja) 1987-04-10

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