JPH05285446A - 剥離基材の製造方法 - Google Patents
剥離基材の製造方法Info
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- JPH05285446A JPH05285446A JP10903692A JP10903692A JPH05285446A JP H05285446 A JPH05285446 A JP H05285446A JP 10903692 A JP10903692 A JP 10903692A JP 10903692 A JP10903692 A JP 10903692A JP H05285446 A JPH05285446 A JP H05285446A
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- JP
- Japan
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- base material
- electron beam
- release agent
- silicone
- silane coupling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 剥離剤の密着性が良く、剥離剤が簡単に脱落
・移行しない剥離基材の製造方法を提供する。 【構成】 プラスチック面をもつ基材上に剥離剤層を有
する剥離基材を製造する方法において、基材のプラスチ
ック面にシランカップリング剤を塗工・乾燥し、その
後、シリコーン系マクロモノマーを塗工して電子線を照
射する剥離基材の製造方法。原料基材は、プラスチック
フィルム自体でも、紙等の材料上にプラスチック面を形
成したものでよい。 【効果】 指による摩擦や、溶剤による洗浄によっても
簡単に脱落しない剥離剤層が形成される。
・移行しない剥離基材の製造方法を提供する。 【構成】 プラスチック面をもつ基材上に剥離剤層を有
する剥離基材を製造する方法において、基材のプラスチ
ック面にシランカップリング剤を塗工・乾燥し、その
後、シリコーン系マクロモノマーを塗工して電子線を照
射する剥離基材の製造方法。原料基材は、プラスチック
フィルム自体でも、紙等の材料上にプラスチック面を形
成したものでよい。 【効果】 指による摩擦や、溶剤による洗浄によっても
簡単に脱落しない剥離剤層が形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として粘着シートに
使用される剥離シート基材、あるいは、粘着テープ基材
の背面の剥離剤層においてシリコーン成分の脱落・移行
がほとんどない剥離基材の製造方法に関する。
使用される剥離シート基材、あるいは、粘着テープ基材
の背面の剥離剤層においてシリコーン成分の脱落・移行
がほとんどない剥離基材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープ基材背面処理や粘着シートの
剥離シート基材に剥離処理をする場合、剥離剤として反
応性シリコーン系モノマーを塗布・乾燥、熱硬化処理を
することが一般的である。しかし、反応性シリコーン系
モノマーを基材のプラスチック面に塗布する場合、プラ
スチックの表面エネルギーが小さいため、剥離剤の密着
性が悪く、乾燥後にこすったり、溶剤で拭いたりする
と、簡単に脱落してしまう。あるいは、接触した粘着剤
の面に移行して、接着力の低下などの悪影響を及ぼすこ
とがある。そのため、剥離剤を塗工する前にコロナ放電
処理などを行って、表面を活性化し、その後に剥離剤を
塗工して密着性を高めることが行われている。しかしな
がら、コロナ放電の欠点は放電の効果が経時によって失
われていくことである。また、密着性の改良効果も充分
なものではない。更に、シリコーンの移行については、
シリコーン剥離剤中の低分子量物が移行すると考えら
れ、密着性不良に起因するとはいえ、従来のシリコーン
剥離剤を使用する限りある程度は避けられない問題であ
った。
剥離シート基材に剥離処理をする場合、剥離剤として反
応性シリコーン系モノマーを塗布・乾燥、熱硬化処理を
することが一般的である。しかし、反応性シリコーン系
モノマーを基材のプラスチック面に塗布する場合、プラ
スチックの表面エネルギーが小さいため、剥離剤の密着
性が悪く、乾燥後にこすったり、溶剤で拭いたりする
と、簡単に脱落してしまう。あるいは、接触した粘着剤
の面に移行して、接着力の低下などの悪影響を及ぼすこ
とがある。そのため、剥離剤を塗工する前にコロナ放電
処理などを行って、表面を活性化し、その後に剥離剤を
塗工して密着性を高めることが行われている。しかしな
がら、コロナ放電の欠点は放電の効果が経時によって失
われていくことである。また、密着性の改良効果も充分
なものではない。更に、シリコーンの移行については、
シリコーン剥離剤中の低分子量物が移行すると考えら
れ、密着性不良に起因するとはいえ、従来のシリコーン
剥離剤を使用する限りある程度は避けられない問題であ
った。
【0003】従来、上記のごとき密着性、脱落、移行を
良好なものとする方法として、特定のポリオキシシロキ
サン成分を含有する放射線(紫外線、電子線)硬化性物
質を各種基材に塗布し放射線により硬化させる方法(特
公昭56−2107号、同57−57096号、同61
−17863号、同61−53383号、同62−24
013号、同62−24031号、同62−30234
号、特公平1−36876号、特開昭59−66376
号、同60−47064号、同60−190427号、
同60−233162号、同61−120879号、特
開平1−178570号)、アンダーコート剤を使用し
基材との密着性を改善させる方法、また、両者を合せた
方法(特開平1−98685号、同1−121388
号)等が提案されている。
良好なものとする方法として、特定のポリオキシシロキ
サン成分を含有する放射線(紫外線、電子線)硬化性物
質を各種基材に塗布し放射線により硬化させる方法(特
公昭56−2107号、同57−57096号、同61
−17863号、同61−53383号、同62−24
013号、同62−24031号、同62−30234
号、特公平1−36876号、特開昭59−66376
号、同60−47064号、同60−190427号、
同60−233162号、同61−120879号、特
開平1−178570号)、アンダーコート剤を使用し
基材との密着性を改善させる方法、また、両者を合せた
方法(特開平1−98685号、同1−121388
号)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、剥離
剤の密着性が良く、剥離剤が簡単に脱落・移行しない、
剥離基材の製造方法を提供することにある。
剤の密着性が良く、剥離剤が簡単に脱落・移行しない、
剥離基材の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は剥離基材の製造方法に関する発明であって、プラ
スチック面をもつ基材上に剥離剤層を有する剥離基材を
製造する方法において、基材のプラスチック面にシラン
カップリング剤を塗工・乾燥し、その後、シリコーン系
マクロモノマーを塗工して電子線を照射することを特徴
とする。
発明は剥離基材の製造方法に関する発明であって、プラ
スチック面をもつ基材上に剥離剤層を有する剥離基材を
製造する方法において、基材のプラスチック面にシラン
カップリング剤を塗工・乾燥し、その後、シリコーン系
マクロモノマーを塗工して電子線を照射することを特徴
とする。
【0006】本発明者らは種々検討した結果、基材のプ
ラスチック面に、シランカップリング剤を塗工・乾燥
し、その後に、末端にメタクリロイル基又はスチリル基
等を持ったシリコーンマクロモノマーを塗工し、電子線
を照射することによって、目的を達成できることを見出
した。
ラスチック面に、シランカップリング剤を塗工・乾燥
し、その後に、末端にメタクリロイル基又はスチリル基
等を持ったシリコーンマクロモノマーを塗工し、電子線
を照射することによって、目的を達成できることを見出
した。
【0007】本発明方法で用いるプラスチック面をもつ
基材としては、テープ基材あるいは剥離シート基材とし
て用い得るものであれば、特に限定はない。したがっ
て、プラスチックフィルム自体でもよいが、その替り
に、紙や布等の材料の上にプラスチック面をラミネート
や貼合せ等で形成したものでもよい。
基材としては、テープ基材あるいは剥離シート基材とし
て用い得るものであれば、特に限定はない。したがっ
て、プラスチックフィルム自体でもよいが、その替り
に、紙や布等の材料の上にプラスチック面をラミネート
や貼合せ等で形成したものでもよい。
【0008】プラスチックフィルムの例としては下記の
ものが挙げられる。ポリプロピレンやポリエチレン(L
D、HD)、などのポリオレフィン系フィルム、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム、
ナイロン6などのナイロン系フィルム、ポリ塩化ビニル
系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリウレタ
ン系フィルム、セルロース系フィルム、ポリスチレン系
フィルムなど。あるいは、エチレンと酢酸ビニル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等との共
重合体フィルムなど。
ものが挙げられる。ポリプロピレンやポリエチレン(L
D、HD)、などのポリオレフィン系フィルム、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム、
ナイロン6などのナイロン系フィルム、ポリ塩化ビニル
系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリウレタ
ン系フィルム、セルロース系フィルム、ポリスチレン系
フィルムなど。あるいは、エチレンと酢酸ビニル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等との共
重合体フィルムなど。
【0009】これらのフィルムは2軸延伸や1軸延伸、
あるいは無延伸のものが用いられる。また、紙や布など
の適当な材料上に樹脂を押出しラミネートしたものや異
種フィルムと貼合せたものも例として挙げられる。ま
た、必要であれば、帯電防止剤や充てん剤、ブロッキン
グ剤などの添加剤を含むこともできる。
あるいは無延伸のものが用いられる。また、紙や布など
の適当な材料上に樹脂を押出しラミネートしたものや異
種フィルムと貼合せたものも例として挙げられる。ま
た、必要であれば、帯電防止剤や充てん剤、ブロッキン
グ剤などの添加剤を含むこともできる。
【0010】本発明で用いられるシランカップリング剤
は、一般に、(X・・・)n −Si(OR)4-n の式で
表される化合物で、Xはアミノ基、ビニル基、エポキシ
基、メルカプト基、ハロゲンなどを、Rは加水分解可能
な基(メトキシ基、エトキシ基など)を、nは1〜2の
数を示すものが例示される。
は、一般に、(X・・・)n −Si(OR)4-n の式で
表される化合物で、Xはアミノ基、ビニル基、エポキシ
基、メルカプト基、ハロゲンなどを、Rは加水分解可能
な基(メトキシ基、エトキシ基など)を、nは1〜2の
数を示すものが例示される。
【0011】このようなシランカップリング剤は、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのア
ルコール類、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水
素、アセトンなどのケトン類などの有機溶剤に溶解させ
た溶液として用いる。
ノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのア
ルコール類、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水
素、アセトンなどのケトン類などの有機溶剤に溶解させ
た溶液として用いる。
【0012】塗工するための方法は、一般に良く知られ
ている塗工方式が用いられる。すなわち、ロッドバーコ
ーター、グラビアコーター、キスコーター、リバースコ
ーターなどが使用できる。
ている塗工方式が用いられる。すなわち、ロッドバーコ
ーター、グラビアコーター、キスコーター、リバースコ
ーターなどが使用できる。
【0013】乾燥条件は、有機溶剤が蒸発すればよく、
フィルムの耐熱性によって乾燥温度も違ってくるが、7
0℃〜110℃位が一般的には望ましい。70℃未満の
場合、有機溶剤の乾燥に時間がかかり、110℃より高
い場合、基材へのダメージが大きい。
フィルムの耐熱性によって乾燥温度も違ってくるが、7
0℃〜110℃位が一般的には望ましい。70℃未満の
場合、有機溶剤の乾燥に時間がかかり、110℃より高
い場合、基材へのダメージが大きい。
【0014】塗工量は、0.1g/m2 〜3.0g/m
2 程度が望ましく、あまり少なすぎるとマクロモノマー
の密着性が悪く、また、多すぎてもその効果は変わらな
いので無意味である。
2 程度が望ましく、あまり少なすぎるとマクロモノマー
の密着性が悪く、また、多すぎてもその効果は変わらな
いので無意味である。
【0015】本発明に使用する、シリコーンマクロモノ
マーとは、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーンセ
グメントを主鎖に持ち、末端にスチリル基やメタクリロ
イル基などの重合性末端を有した電子線硬化型のもの
で、その数平均分子量は2000〜30,000位であ
る。
マーとは、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーンセ
グメントを主鎖に持ち、末端にスチリル基やメタクリロ
イル基などの重合性末端を有した電子線硬化型のもの
で、その数平均分子量は2000〜30,000位であ
る。
【0016】このシリコーンマクロモノマーを溶剤、例
えばトルエン/メチルエチルケトン〔MEK〕(8/
2)混合溶剤に溶かして塗工・乾燥してから、電子線を
照射する。あるいは、シリコーンマクロモノマーを電子
線硬化性オリゴマー及び/又は電子線硬化性モノマーに
溶解させて塗工後、電子線を照射しても良い。また、こ
の場合も溶剤で希釈して塗工・乾燥後、電子線を照射す
ることができる。いずれの場合にも、電子線照射後の乾
燥は、行っても行わなくてもよい。
えばトルエン/メチルエチルケトン〔MEK〕(8/
2)混合溶剤に溶かして塗工・乾燥してから、電子線を
照射する。あるいは、シリコーンマクロモノマーを電子
線硬化性オリゴマー及び/又は電子線硬化性モノマーに
溶解させて塗工後、電子線を照射しても良い。また、こ
の場合も溶剤で希釈して塗工・乾燥後、電子線を照射す
ることができる。いずれの場合にも、電子線照射後の乾
燥は、行っても行わなくてもよい。
【0017】電子線硬化性オリゴマーの例としては、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリ
ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メ
ラミンアクリレートなどがある。
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリ
ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メ
ラミンアクリレートなどがある。
【0018】電子線硬化性モノマーとしては、例えば2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロ
リドン、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、酢酸ビニルなどの1官能性モノマー、1,
6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリト
リトールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレートなどの2官能性モノマー及びトリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリト
ール(メタ)アクリレートなどの3官能性モノマーなど
が使用できる。
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロ
リドン、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、酢酸ビニルなどの1官能性モノマー、1,
6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリト
リトールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレートなどの2官能性モノマー及びトリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリト
ール(メタ)アクリレートなどの3官能性モノマーなど
が使用できる。
【0019】塗工量は、シリコーンマクロモノマーとし
て、電子線照射して硬化させた時点での塗工重量で0.
1g/m2 〜2.0g/m2 程度が好ましい。0.1g
/m2 未満の場合、剥離に及ぼす効果が低く、2.0g
/m2 より多量に塗工しても剥離力に及ぼす影響は少な
い。
て、電子線照射して硬化させた時点での塗工重量で0.
1g/m2 〜2.0g/m2 程度が好ましい。0.1g
/m2 未満の場合、剥離に及ぼす効果が低く、2.0g
/m2 より多量に塗工しても剥離力に及ぼす影響は少な
い。
【0020】このようにして、あらかじめシランカップ
リング剤を塗工・乾燥し、その上からシリコーンマクロ
モノマーを塗工(乾燥)したものに電子線を照射するに
当っては、当該被照射物を空気中あるいは窒素などの不
活性ガス気流中に置き、0.5Mrad〜20Mrad、好まし
くは、3Mrad〜10Mradの電子線を照射する。
リング剤を塗工・乾燥し、その上からシリコーンマクロ
モノマーを塗工(乾燥)したものに電子線を照射するに
当っては、当該被照射物を空気中あるいは窒素などの不
活性ガス気流中に置き、0.5Mrad〜20Mrad、好まし
くは、3Mrad〜10Mradの電子線を照射する。
【0021】電子線照射装置としては、コッククロフト
・ウォルトン形、変圧器形、バン・デ・グラーフ形、高
周波加速形など、各種の電子線照射装置が使用できる。
また、走査型、非走査型のいずれの照射装置も使用でき
る。
・ウォルトン形、変圧器形、バン・デ・グラーフ形、高
周波加速形など、各種の電子線照射装置が使用できる。
また、走査型、非走査型のいずれの照射装置も使用でき
る。
【0022】電子線照射量が0.5Mradより小さい場合
硬化が充分でなく、一方、20Mradを超えるとほとんど
のプラスチックで強度の低下などが起こり、実用上好ま
しくない。
硬化が充分でなく、一方、20Mradを超えるとほとんど
のプラスチックで強度の低下などが起こり、実用上好ま
しくない。
【0023】以上述べてきた様に本発明では、剥離剤と
して重合性末端を持ったシリコーンマクロモノマーをシ
ランカップリング剤で基材の表面に強固に結合させると
共に、電子線を照射して更にその結合を促進し、かつ、
シリコーンマクロモノマーの網目構造化によって剥離剤
の脱落を抑えることができた。したがって本発明では、
シランカップリング剤とシリコーンマクロモノマーと電
子線照射のいずれが欠けても、所期の効果は発現しな
い。
して重合性末端を持ったシリコーンマクロモノマーをシ
ランカップリング剤で基材の表面に強固に結合させると
共に、電子線を照射して更にその結合を促進し、かつ、
シリコーンマクロモノマーの網目構造化によって剥離剤
の脱落を抑えることができた。したがって本発明では、
シランカップリング剤とシリコーンマクロモノマーと電
子線照射のいずれが欠けても、所期の効果は発現しな
い。
【0024】例えば、シランカップリング剤の替りにコ
ロナ処理で代用しても密着性は改善されないし、シリコ
ーンマクロモノマーの替りに通常のシリコーン剥離剤を
使用しても全く効果はなく、また、電子線照射の替りに
加熱硬化させても所期の目的は達せられない。
ロナ処理で代用しても密着性は改善されないし、シリコ
ーンマクロモノマーの替りに通常のシリコーン剥離剤を
使用しても全く効果はなく、また、電子線照射の替りに
加熱硬化させても所期の目的は達せられない。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0026】実施例1 厚さ40μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムに、エ
タノールに溶解させ、5%溶液としたシランカップリン
グ剤〔γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン〕を乾燥後の塗工重量で約0.1g/m2
となるよう塗工し、90℃で2分間乾燥させた。その
後、末端にメタクリロイル基を有するシリコーンマクロ
モノマー〔東亜合成化学工業(株)、AK−5〕のトル
エン/MEK(8/2)混合溶剤の5%溶液とし、乾燥
後電子線硬化させた時点での塗工重量で約0.8g/m
2 となるように塗工し、90℃で2分間乾燥させた後、
窒素ガス雰囲気中で低エネルギー電子線加速装置(日新
HV社キュアトロン、EBC−200−20−15)に
より5Mradの照射量で照射し、硬化させた。未硬化の成
分や、フィルムに充分密着していない成分の影響を取除
くため、硬化皮膜の上をトルエンで洗浄したものについ
て、以下の様に剥離力の測定を行った。なお、洗浄方法
は、トルエンを染め込ませた実験用ペーパーでサンプル
表面を拭き取ることで行った。
タノールに溶解させ、5%溶液としたシランカップリン
グ剤〔γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン〕を乾燥後の塗工重量で約0.1g/m2
となるよう塗工し、90℃で2分間乾燥させた。その
後、末端にメタクリロイル基を有するシリコーンマクロ
モノマー〔東亜合成化学工業(株)、AK−5〕のトル
エン/MEK(8/2)混合溶剤の5%溶液とし、乾燥
後電子線硬化させた時点での塗工重量で約0.8g/m
2 となるように塗工し、90℃で2分間乾燥させた後、
窒素ガス雰囲気中で低エネルギー電子線加速装置(日新
HV社キュアトロン、EBC−200−20−15)に
より5Mradの照射量で照射し、硬化させた。未硬化の成
分や、フィルムに充分密着していない成分の影響を取除
くため、硬化皮膜の上をトルエンで洗浄したものについ
て、以下の様に剥離力の測定を行った。なお、洗浄方法
は、トルエンを染め込ませた実験用ペーパーでサンプル
表面を拭き取ることで行った。
【0027】剥離力の測定は、硬化皮膜の上から、粘着
テープ〔日東電工(株)製、ポリエステルテープ、No3
1B〕を貼合せ、2kgのローラーで一往復圧着し、23
℃、65%RHで一日間放置した後、0.3m/分の速
度で180度ピールを行い剥離力を求めた。
テープ〔日東電工(株)製、ポリエステルテープ、No3
1B〕を貼合せ、2kgのローラーで一往復圧着し、23
℃、65%RHで一日間放置した後、0.3m/分の速
度で180度ピールを行い剥離力を求めた。
【0028】実施例2 厚さ50μmのポリエステルフィルムに、メタノールに
溶解させて5%溶液としたシランカップリング剤〔γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン〕を乾燥後の塗工重量で約0.3g/m2 となる
ように塗工し、90℃で1分間乾燥させた。その後、末
端にメタクリロイル基を有するシリコーンマクロモノマ
ー〔東亜合成化学工業(株)、AK−5、トルエン/M
EKの40%溶液〕の溶剤をゆるやかな乾燥で除去した
後、ヒドロキシエチルアクリレートを重量比で1/1に
なるように加えてマクロモノマーを溶解した。これを、
ポリエステルフィルムのシランカップリング剤塗工面側
に、電子線硬化させた時点での塗工重量がマクロモノマ
ーの固形分として約1.0g/m2 になるように塗工
し、窒素ガス雰囲気中で低エネルギー電子線加速装置
(日新HV社キュアトロン、EBC−200−20−1
5)により7Mradの照射量で照射し、硬化させた。未硬
化の成分やフィルムに充分密着していない成分の影響を
取除くため、硬化皮膜の上をトルエンで洗浄したものに
ついて、実施例1と同様にして、剥離力の測定を行っ
た。
溶解させて5%溶液としたシランカップリング剤〔γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン〕を乾燥後の塗工重量で約0.3g/m2 となる
ように塗工し、90℃で1分間乾燥させた。その後、末
端にメタクリロイル基を有するシリコーンマクロモノマ
ー〔東亜合成化学工業(株)、AK−5、トルエン/M
EKの40%溶液〕の溶剤をゆるやかな乾燥で除去した
後、ヒドロキシエチルアクリレートを重量比で1/1に
なるように加えてマクロモノマーを溶解した。これを、
ポリエステルフィルムのシランカップリング剤塗工面側
に、電子線硬化させた時点での塗工重量がマクロモノマ
ーの固形分として約1.0g/m2 になるように塗工
し、窒素ガス雰囲気中で低エネルギー電子線加速装置
(日新HV社キュアトロン、EBC−200−20−1
5)により7Mradの照射量で照射し、硬化させた。未硬
化の成分やフィルムに充分密着していない成分の影響を
取除くため、硬化皮膜の上をトルエンで洗浄したものに
ついて、実施例1と同様にして、剥離力の測定を行っ
た。
【0029】実施例3 78g/m2 の上質紙に、ポリエチレンを18±2μm
になるように押出しラミネートした基材に、イソプロピ
ルアルコールに溶解させて4%溶液としたシランカップ
リング剤(ビニルトリアセトキシシラン)を乾燥後の塗
工重量で約0.4g/m2 になるように塗工し、105
℃で2分間乾燥させた。その後、末端にメタクリロイル
基を有するシリコーンマクロモノマー〔信越化学工業
(株)、X−22−164B〕を酢酸ビニルモノマーに
重量で1/1になるように溶解させ、これをマクロモノ
マーの電子線硬化させた時点での塗工重量で約0.8g
/m2 になるように塗工し、窒素ガス雰囲気中で低エネ
ルギー電子線加速装置(日新HV社キュアトロン、EB
C−200−20−15)により7Mradの照射量で照射
し、硬化させた。未硬化の成分やフィルムに充分密着し
ていない成分の影響を取除くため、硬化皮膜の上をトル
エンで洗浄したものについて、実施例1と同様にして、
剥離力の測定を行った。
になるように押出しラミネートした基材に、イソプロピ
ルアルコールに溶解させて4%溶液としたシランカップ
リング剤(ビニルトリアセトキシシラン)を乾燥後の塗
工重量で約0.4g/m2 になるように塗工し、105
℃で2分間乾燥させた。その後、末端にメタクリロイル
基を有するシリコーンマクロモノマー〔信越化学工業
(株)、X−22−164B〕を酢酸ビニルモノマーに
重量で1/1になるように溶解させ、これをマクロモノ
マーの電子線硬化させた時点での塗工重量で約0.8g
/m2 になるように塗工し、窒素ガス雰囲気中で低エネ
ルギー電子線加速装置(日新HV社キュアトロン、EB
C−200−20−15)により7Mradの照射量で照射
し、硬化させた。未硬化の成分やフィルムに充分密着し
ていない成分の影響を取除くため、硬化皮膜の上をトル
エンで洗浄したものについて、実施例1と同様にして、
剥離力の測定を行った。
【0030】比較例1 シランカップリング剤を塗工しない以外は、実施例1と
同様にしてサンプルを作成し、剥離力を測定した。
同様にしてサンプルを作成し、剥離力を測定した。
【0031】比較例2 シリコーンマクロモノマーの替りに電子線硬化型シリコ
ーン〔信越化学工業(株)製、X−62−7200〕を
5%のトルエン溶液とし、乾燥後の塗工重量で約1.0
g/m2 となるように塗工し、90℃で2分間乾燥させ
た以外は、実施例1と同様にして剥離力を測定した。
ーン〔信越化学工業(株)製、X−62−7200〕を
5%のトルエン溶液とし、乾燥後の塗工重量で約1.0
g/m2 となるように塗工し、90℃で2分間乾燥させ
た以外は、実施例1と同様にして剥離力を測定した。
【0032】比較例3 電子線照射の替りに、90℃・2分間、加熱硬化させた
以外は、実施例1と同様にして剥離力を測定した。
以外は、実施例1と同様にして剥離力を測定した。
【0033】比較例4 シランカップリングを塗工・乾燥する替りにコロナ放電
処理によって、ポリエチレンの表面濡れ指数を38dyne
/cmとした以外は、実施例3と同様にして、剥離力を測
定した。
処理によって、ポリエチレンの表面濡れ指数を38dyne
/cmとした以外は、実施例3と同様にして、剥離力を測
定した。
【0034】比較例5 市販の熱硬化型フィルム用シリコーン〔トーレシリコー
ン(株)製、SD7229〕を2%のトルエン溶液と
し、乾燥後の塗工重量で0.4g/m2 となるように塗
工し、120℃で40秒乾燥させた以外は、実施例1と
同様にして剥離力を測定した。
ン(株)製、SD7229〕を2%のトルエン溶液と
し、乾燥後の塗工重量で0.4g/m2 となるように塗
工し、120℃で40秒乾燥させた以外は、実施例1と
同様にして剥離力を測定した。
【0035】以上の各実施例及び比較例における硬化皮
膜の密着性及び剥離力の測定結果を、下記の表1及び表
2にまとめて示す。
膜の密着性及び剥離力の測定結果を、下記の表1及び表
2にまとめて示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明方法による剥離基材では、剥離剤
であるシリコーンマクロモノマーがシランカップリング
剤によって強固にプラスチック面に結合され、かつ、電
子線照射によって、より一層それが強固になるものであ
る。また、加熱硬化では反応性に乏しいシリコーンマク
ロモノマーが電子線硬化によって網目構造をとることに
より、指による摩擦や、溶剤による洗浄によっても簡単
に脱落しない剥離剤層となったものと推定される。
であるシリコーンマクロモノマーがシランカップリング
剤によって強固にプラスチック面に結合され、かつ、電
子線照射によって、より一層それが強固になるものであ
る。また、加熱硬化では反応性に乏しいシリコーンマク
ロモノマーが電子線硬化によって網目構造をとることに
より、指による摩擦や、溶剤による洗浄によっても簡単
に脱落しない剥離剤層となったものと推定される。
Claims (1)
- 【請求項1】 プラスチック面をもつ基材上に剥離剤層
を有する剥離基材を製造する方法において、基材のプラ
スチック面にシランカップリング剤を塗工・乾燥し、そ
の後、シリコーン系マクロモノマーを塗工して電子線を
照射することを特徴とする剥離基材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10903692A JPH05285446A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 剥離基材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10903692A JPH05285446A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 剥離基材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05285446A true JPH05285446A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14499986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10903692A Pending JPH05285446A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 剥離基材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05285446A (ja) |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP10903692A patent/JPH05285446A/ja active Pending
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