JPH05288707A - 静電容量式センサおよびそのセンサを用いた燃料の性状判別装置 - Google Patents

静電容量式センサおよびそのセンサを用いた燃料の性状判別装置

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JPH05288707A
JPH05288707A JP21836092A JP21836092A JPH05288707A JP H05288707 A JPH05288707 A JP H05288707A JP 21836092 A JP21836092 A JP 21836092A JP 21836092 A JP21836092 A JP 21836092A JP H05288707 A JPH05288707 A JP H05288707A
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fuel
electrode
electrodes
gasoline
alcohol
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JP21836092A
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English (en)
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Hideki Kamioka
秀樹 上岡
Susumu Sakagami
進 坂上
Katsuhiko Wakabayashi
克彦 若林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルコール混合ガソリンのアルコール濃度ま
たはガソリンに混入された添加剤によるガソリン性状の
変化を正確に検出する。 【構成】 ガソリンの性状に応じて定まる比誘電率を利
用して、検出電圧Vが変化する静電容量センサ15を、
燃料流路21に対して直交方向にそれぞれ配設された一
対の第1電極22,第2電極23を有する構成とする。
そして、第1,第2電極22,23に異なる波高値V0
1,V02となる高周波電圧VH1,VH2をそれぞれ発振器
24,25から印加し、燃料流路21内の電界をベクト
ル的な電界とする。これにより、該燃料流路21内のア
ルコール混合ガソリンGは、電界強度に対応した誘電分
極を発生し、各電極22,23からアルコール混合ガソ
リンGの比誘電率に対応した検出電圧V1 ,V2 を検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばメタノール,エ
タノール混合燃料または添加剤を混入させた燃料の比誘
電率を測定する静電容量式センサ、およびこれらの燃料
を用いたエンジンの燃料噴射制御装置等に適用される燃
料の性状判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護や省エネルギ等の要請か
ら、自動車用燃料としてメタノール等のアルコールをガ
ソリンに混合したアルコール混合燃料が注目されてい
る。しかし、このアルコール混合燃料はアルコール濃度
によって理論空燃比が異なるため、燃料配管中にアルコ
ール濃度測定装置を設けて燃料中のアルコール濃度を測
定し、これにより燃料噴射量を調節する必要がある。
【0003】そして、純正ガソリンの空燃比A/Fは1
4.7であるが、アルコール濃度が100%のメタノー
ルを用いた場合には空燃比A/Fが6.5となるように
制御する必要があり、アルコール濃度が0〜100%の
範囲では理論空燃比A/Fは約2倍異なることになる。
【0004】従って、アルコール混合燃料を使用する場
合には、アルコールセンサと呼ばれるアルコール濃度測
定装置を備え、アルコール濃度に対応した出力電圧を発
生し、当該出力電圧値に基づいて燃料噴射量の演算を行
なっている。
【0005】そして、この種のアルコール濃度測定装置
としては、ガソリンとアルコールの有する誘電率からア
ルコール濃度を検出する静電容量式アルコール濃度測定
装置が知られている。
【0006】しかし、前述した従来技術では、ガソリン
中に混入されるアルコールが単一のアルコールの場合に
は、優れた検出ができるものの、ガソリン中に混入され
るアルコールは、代表的にはエタノール,メタノールと
の2種類が考えられ、各々単独に混入される場合と、混
合して混入される場合とがある。このエタノールとメタ
ノールとは成分および比誘電率(エタノール32,エタ
ノール24,ガソリン2)が異なるため、混合して混入
された場合には、エタノール濃度,メタノール濃度を個
別に検出する必要がある。しかし、従来のアルコール濃
度測定装置ではアルコール混合ガソリン中のガソリン,
エタノール,メタノールの各混合割合が検出することが
できない。
【0007】また、エタノールあるいはメタノールを単
独に混入する場合であっても、いつも同一のアルコール
を混入するとは限らず、エタノール,メタノールでは比
誘電率の相違から静電容量に与える影響が異なるため、
単一のアルコール濃度測定装置では対応することができ
ない。
【0008】さらに、2種類のアルコールが混入された
可能性のある混合ガソリンを自動車等のエンジンに用い
た場合には、エンジンに適切な燃料噴射量制御や点火時
期制御を行なうことができないという問題があった。
【0009】そこで、本出願人は、これらの問題を解決
するために、特願平3-290941号(以下、「第1の先行技
術」という)により、2種類のアルコールが混入される
可能性のあるアルコール混合燃料の各々のアルコール濃
度を個別に検出することができ、エンジンの適切な燃料
噴射量制御や点火時期制御を行なうことができるように
した燃料の性状判別装置を出願した。
【0010】この第1の先行技術による燃料の性状判別
装置の構成は、一のアルコール,他のアルコールまたは
一のアルコールと他のアルコールの双方が混合されたア
ルコール混合燃料内に設けられた静電容量センサと、該
静電容量センサに第1の電圧を印加したときに該静電容
量センサからの検出信号によって静電容量または比誘電
率を演算する第1の容量演算手段と、前記静電容量セン
サに第2の電圧を印加したときに該静電容量センサから
の検出信号によって静電容量または比誘電率を演算する
第2の容量演算手段と、既知の一のアルコールと他のア
ルコールとの混合比率を可変としたときに、前記第1の
静電容量演算手段で演算された静電容量または比誘電率
の変化の割合を記憶した第1の記憶手段と、既知の一の
アルコールと他のアルコールとの混合比率を可変とした
ときに、前記第2の静電容量演算手段で演算された静電
容量または比誘電率の変化の割合を記憶した第2の記憶
手段と、未知のアルコール混合燃料について第1の容量
演算手段を用いて静電容量または比誘電率を算出し、前
記第1の記憶手段から一のアルコールと他のアルコール
の混合線を算出する第1の混合線算出手段と、未知のア
ルコール混合燃料について第2の容量演算手段を用いて
静電容量または比誘電率を算出し、前記第2の記憶手段
から一のアルコールと他のアルコールの混合線を算出す
る第2の混合線算出手段と、前記第1,第2の混合線算
出手段による混合線の交点を求め、この交点からアルコ
ール混合燃料中の一のアルコール濃度、他のアルコール
濃度または一のアルコールと他のアルコールの個別濃度
を算出する個別濃度算出手段とからなる。
【0011】また、別の構成では、一のアルコール,他
のアルコールまたは一のアルコールと他のアルコールの
双方が混合されたアルコール混合燃料内に設けられ、電
極定数の異なる第1,第2の静電容量センサと、該第1
の静電容量センサに電圧を印加したときに該静電容量セ
ンサからの検出信号によって静電容量または比誘電率を
演算する第1の容量演算手段と、前記第2の静電容量セ
ンサに電圧を印加したときに該静電容量センサからの検
出信号によって静電容量または比誘電率を演算する第2
の容量演算手段と、既知の一のアルコールと他のアルコ
ールとの混合比率を可変としたときに、前記第1の静電
容量演算手段で演算された静電容量または比誘電率の変
化の割合を記憶した第1の記憶手段と、既知の一のアル
コールと他のアルコールとの混合比率を可変としたとき
に、前記第2の静電容量演算手段で演算された静電容量
または比誘電率の変化の割合を記憶した第2の記憶手段
と、未知のアルコール混合燃料について第1の容量演算
手段を用いて静電容量または比誘電率を算出し、前記第
1の記憶手段から一のアルコールと他のアルコールの混
合線を算出する第1の混合線算出手段と、未知のアルコ
ール混合燃料について第2の容量演算手段を用いて静電
容量または比誘電率を算出し、前記第2の記憶手段から
一のアルコールと他のアルコールの混合線を算出する第
2の混合線算出手段と、前記第1,第2の混合線算出手
段による混合線の交点を求め、この交点からアルコール
混合燃料中の一のアルコール濃度、他のアルコール濃度
または一のアルコールと他のアルコールの個別濃度を算
出する個別濃度算出手段とからなる。
【0012】一方、自動車用エンジンの燃料として使用
されている純正ガソリンには、ヘプタン,ペンタン等の
炭火水素を主成分とする軽質ガソリンと、ベンゼン等の
炭火水素を主成分とする重質ガソリンと、該重質ガソリ
ンと軽質ガソリンとの中間に位置する中質ガソリンとが
ある。軽質ガソリンは気化しやすい性質を有しており、
重質ガソリンは気化しにくい性質を有している。
【0013】そして、自動車用エンジンに用いられるガ
ソリンエンジンは、通常軽質ガソリンにマッチングして
点火時期等が設定されているが、最近では重質ガソリン
の使用が一般化してきていること、大気汚染法の施行等
の理由により、ガソリンの重質化が進んでいる。
【0014】然るに、軽質ガソリンにマッチングさせて
エンジンの点火時期等を制御するように設定されたガソ
リンエンジンに、重質ガソリンを燃料として使用した場
合には、軽質ガソリンに比較して着火時期が遅れる結
果、全体としてリーン化傾向となり、低温時の始動性、
運転性の悪化を招くという問題がある。また、走行状態
においても、重質ガソリン使用時には、息づき現象等の
運転性能の悪化を起こすばかりでなく、不完全燃焼によ
って排気ガス中の有害成分が増大する等の問題がある。
【0015】一方、前述とは逆に、重質ガソリンにマッ
チングさせて点火時期等を制御するように設定されたガ
ソリン車に、軽質ガソリンを使用した場合には、全体と
してオーバリッチ傾向となり、点火プラグに「くすぶ
り」が発生するという問題がある。
【0016】また、市販されている純正ガソリンには、
添加剤としてメタノール、エタノール、MTBE(メチ
ルターシャルブチルエーテル)等のアルコール分が混入
されていることがある。このように、純正ガソリンにア
ルコール分が混入させると、当該アルコール分によって
誘電率が高くなるから、添加剤の混入割合に応じて出力
電圧が高くなる。
【0017】然るに、通常のガソリン性状判別装置(例
えば、特願平2-49724 号)では、出力電圧を所定の比較
電圧値で比較するだけであるから、軽質,中質,重質の
正確な判定ができないという問題がある。
【0018】そこで、本出願人は、これらの問題を解決
するために、特願平3-290943号(以下、「第2の先行技
術」という)により、未知のガソリンに未知の添加剤が
ある濃度で混入されている場合であっても、ガソリンの
種類、添加剤の種類、添加剤の濃度を正確に判定し、重
軽質を高精度に検出し、適切なエンジン制御を行ないう
るようにした燃料の性状判別装置を出願した。
【0019】この第2の先行技術による燃料の性状判別
装置の構成は、ガソリン中に設けられた静電容量センサ
と、該静電容量センサに第1の電圧を印加したときに該
静電容量センサからの検出信号によって静電容量または
比誘電率を演算する第1の容量演算手段と、前記静電容
量センサに第2の電圧を印加したときに該静電容量セン
サからの検出信号によって静電容量または比誘電率を演
算する第2の容量演算手段と、既知のガソリンの種類,
添加剤の種類,その添加剤の濃度を可変としたときに、
添加剤の濃度に対しての前記第1の静電容量演算手段で
演算された各ガソリンの種類,添加剤の種類による静電
容量または比誘電率の変化の割合を複数本の特性線とし
て記憶した第1の記憶手段と、既知のガソリンの種類,
添加剤の種類,その添加剤の濃度を可変としたときに、
添加剤の濃度に対しての前記第2の静電容量演算手段で
演算された各ガソリンの種類,添加剤の種類による静電
容量または比誘電率の変化の割合を複数本の特性線とし
て記憶した第2の記憶手段と、未知のガソリンについて
前記第1の容量演算手段を用いて静電容量または比誘電
率を算出し、前記第1の記憶手段の各特性線から複数個
のガソリンの種類,添加剤の種類に対する添加剤の濃度
を算出する第1の濃度算出手段と、未知のガソリンにつ
いて前記第2の容量演算手段を用いて静電容量または比
誘電率を算出し、前記第2の記憶手段の各特性線から複
数個のガソリンの種類,添加剤の種類に対する添加剤の
濃度を算出する第2の濃度算出手段と、前記第1,第2
の濃度算出手段により算出された複数個のガソリンの種
類,添加剤の種類に対する添加剤の濃度のうち、一致す
るところを選択することによりガソリンの種類,添加剤
の種類,その添加剤の濃度を算出するガソリン選択手段
とからなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した第
1,第2の先行技術においては、電極定数の異なった静
電容量センサを2個設けるか、1個の静電容量センサの
場合にはそれぞれ異なった電圧を印加する電圧印加手段
を2個設け、該各電圧印加手段の切換を行なう構成にし
なくてはならず、その構成が複雑になるという未解決な
問題がある。
【0021】また、静電容量センサを2個設けるときに
は、燃料配管の途中に2個設けなくてはならず、つなぎ
部分が増え燃料の漏洩事故を起こし易くなるという未解
決な問題がある。
【0022】本発明は上記先行技術の未解決な問題に鑑
みなされたみなされたもので、コンパクトに形成できる
静電容量センサを提供すると共に、燃料中の各アルコー
ルの濃度検出または燃料の性状を正確に判別できる燃料
の性状判別装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明が採用する静電容量式センサは、燃料の流入
口と流出口とが形成され、燃料が流入口から流出口に向
けて流通する燃料流路と、該燃料流路の側面に離間して
設けられ、流通する燃料を介して対向した一対の第1電
極と、前記燃料流路の側面に離間し、該第1電極に直交
するように設けられ、流通する燃料を介して対向した一
対の第2電極とから構成したことにある。
【0024】また、前記燃料流路は、流入口から流入さ
れた燃料が軸方向に流通して流出口から流出するように
直線状に形成され、前記第1,第2電極を、該燃料流路
に対してそれぞれ直交するように平行平板型電極として
配設してなる請求項1記載の静電容量式センサ。
【0025】さらに、前記燃料流路は、流入口から流入
された燃料が分岐されてそれぞれ円弧状に流通して流出
口手前で合流されて流出するように環状に形成され、前
記第1,第2電極を、該燃料流路に対してそれぞれ直交
するように、一方の電極が環状の該燃料流路に沿った一
対の環状板で形成され、他方の電極が同軸円筒型電極と
して形成してなる請求項1記載の静電容量式センサ。
【0026】一方、燃料の流入口と流出口とが形成さ
れ、燃料が流入口から流出口に向けて流通する燃料流路
と、該燃料流路の側面に離間して設けられ、流通する燃
料を介して対向した一対の第1電極と、前記燃料流路の
側面に離間し、該第1電極に直交するように設けられ、
流通する燃料を介して対向した一対の第2電極と、該第
1,第2電極にそれぞれ高周波電圧を印加する第1,第
2の電圧印加手段と、該各電圧印加手段で前記第1,第
2電極に高周波電圧を印加したときに、該第1,第2電
極のうち、少なくとも一方の電極間から燃料の性状に対
応した電気信号を検出する検出処理手段とから構成して
なる燃料の性状判別装置。
【0027】また、前記第1,第2の電圧印加手段は第
1,第2電極にそれぞれ異なる高周波電圧を印加し、前
記検出処理手段は第1,第2電極間からそれぞれ燃料の
性状に対応した電気信号を検出してなる請求項4記載の
燃料の性状判別装置。
【0028】さらに、前記第1,第2電極には第1また
は第2の電圧印加手段のいずれかから等しい高周波電圧
を印加する一方、この前,後で前記第1,第2電極に第
1,第2の電圧印加手段からそれぞれ異なる高周波電圧
を印加し、前記検出処理手段は第1,第2電極のいずれ
か一方の電極間から燃料の性状に応じた電気信号を検出
してなる請求項4記載の燃料の性状判別装置。
【0029】さらにまた、前記第1,第2電極の電極定
数を異なるように形成し、該第1,第2電極には第1ま
たは第2の電圧印加手段のいずれかから等しい高周波電
圧を印加し、前記検出処理手段は第1,第2電極間から
それぞれ燃料の性状に対応した電気信号を検出してなる
請求項4記載の燃料の性状判別装置。
【0030】
【作用】上記構成による静電容量式センサにおいては、
第1電極,第2の電極のそれぞれの各電極に高周波電圧
を印加することによって、燃料流路を流通する燃料に加
わる電界は大きさと方向を有するベクトル的な電界とな
り、このベクトル的な電界の大きさおよび方向により燃
料の誘電率に対する誘電分極を発生させる。
【0031】一方、上記構成の燃料の性状判別装置にお
いては、静電容量式センサを構成する第1電極,第2の
電極に第1,第2の電圧印加手段により高周波電圧を印
加し、検出処理手段によって燃料の誘電率に対する2個
の誘電分極を電気信号として検出し、各電気信号に基づ
いて燃料の性状を判別する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図27に
基づき説明する。
【0033】まず、本発明の第1の実施例によるアルコ
ール濃度測定を例に挙げ、図1ないし図11に基づいて
説明する。
【0034】図中、1は例えば4気筒のエンジン(1気
筒のみ図示)を示し、該エンジン1はシリンダ1Aと、
該シリンダ1A上に搭載されたシリンダヘッド1Bと、
シリンダ1A内を往復動するピストン1Cとから大略構
成されている。2は各シリンダ1Aの上側に位置してシ
リンダヘッド1Bに設けられた点火プラグ(1個のみ図
示)を示し、該点火プラグ2は後述するコントロールユ
ニット29から点火信号が出力されたときに、シリンダ
1A内の混合気を燃焼(爆発)させるようになってい
る。
【0035】3は基端側が分岐管となってエンジン1の
シリンダヘッド1Bの吸気側に設けられたインテークマ
ニホールドを示し、該インテークマニホールド3の先端
側には吸気フィルタ4が設けられ、途中には吸気空気量
を計測するエアフロメータ5、スロットルバルブスイッ
チ6が付設されたスロットルバルブ7等が設けられ、さ
らにシリンダヘッド1Bの近傍に位置して噴射弁8が設
けられ、該噴射弁8はコントロールユニット29からの
噴射信号によってエンジン1内にアルコール混合ガソリ
ンGを噴射するものである。
【0036】9は内部にアルコール混合ガソリンGを貯
える燃料タンクを示し、該燃料タンク9内にはインタン
ク型燃料ポンプ10が設けられている。11は燃料配管
を示し、該燃料配管11の一端は燃料フィルタ12を介
して燃料ポンプ10の吐出側と接続され、その他端は噴
射弁8、圧力レギュレータ13の流入側と接続され、該
圧力レギュレータ13の流出側はリターン配管14を介
して燃料タンク9と接続されている。
【0037】15は燃料配管11の途中に設けられた本
実施例による静電容量式センサを示し、該静電容量式セ
ンサ15は後述する検出処理回路16を介してコントロ
ールユニット29に接続され、前記燃料配管11内を流
れるアルコール混合ガソリンGの性状状態による比誘電
率の変化を検出するものである。
【0038】ここで、本実施例による燃料の性状判別装
置としてのアルコール濃度測定装置は、図2に示す如
く、静電容量式センサ15と、該静電容量式センサ15
内に配設された後述する第1電極22に高周波電圧VH1
を印加する第1の発振器24と、第2電極23に高周波
電圧VH2を印加する第2の発振器25と、前記第1,第
2電極22,23に接続され、検出信号としての検出電
圧V1 ,V2 を微分する微分回路26,26とから構成
され、該各微分回路26および第1,第2の発振器2
4,25により検出処理回路16を構成している。そし
て、前記各微分回路26からの信号はコントロールユニ
ット29に入力され、該コントロールユニット29で
は、第1の先行技術で述べたような処理を行なうことに
より、アルコール混合ガソリンG中のガソリン,エタノ
ール,メタノールの各濃度を検出するようになってい
る。
【0039】次に、図3ないし図5に基づいて、アルコ
ール濃度測定装置の静電容量式センサ15の構成につい
て説明する。
【0040】17は金属材料により形成され、静電容量
式センサ15の本体を構成するケーシングを示し、該ケ
ーシング17は燃料の流出口19Aを有する流出管19
が底部に突設された有底筒状のケーシング本体17A
と、燃料の流入口18Aを有する流入管18が突設され
た蓋体17Bとから構成され、前記流入管18および流
出管19をそれぞれ燃料配管11に接続することによ
り、アルコール混合ガソリンGを静電容量式センサ15
内に流通させる。
【0041】20はケーシング17内に設けられ、ポリ
テトラフルオロエチレン等の絶縁樹脂材料により形成さ
れた絶縁ケースを示し、該絶縁ケース20は、ケーシン
グ本体17Aのそれぞれの内周面に5枚の樹脂板を貼着
することにより、開口部20Aが正方形を有するように
液密に形成されたケース本体20Bと、蓋体17Bに貼
着され、前記開口部20Aを液密に閉塞するケース蓋2
0Cとから構成され、該ケース蓋20Cおよびケース本
体20Bの底部には、前記流入管18の流入口18Aお
よび流出管19と流出口19Aと連通する流入穴20D
および流出穴20Eが穿設されている。
【0042】21は絶縁ケース20内に軸方向に形成さ
れた燃料流路を示し、該燃料流路21は流入管18の流
入口18Aから流入されるアルコール混合ガソリンGを
流入穴20Dを介して絶縁ケース20内に流入させ、流
出穴20Eを介して流出管19の流出口19Aから流出
させる。
【0043】22は本実施例による第1電極を示し(図
2参照)、22A,22Bは前記ケース本体20Bの内
周面のうち、一方の両側面に燃料流路21を挟むように
貼着されて当該第1電極22をなす電極板で、電極板2
2Aは入力側電極板となり、リード線22Cを介して第
1の発振器24に接続され、電極板22Bは出力側電極
となり、リード線22Dを介して一方の微分回路26に
接続されている。
【0044】23は本実施例による第2電極を示し(図
2参照)、23A,23Bは前記ケース本体20Bの内
周面のうち、他方の両側面に燃料流路21を挟むように
し、前記第1電極22と直交して貼着されて第2電極2
3をなす電極板で、電極板23Aは入力側電極となり、
リード線23Cを介して第2の発振器25に接続され、
電極板23Bは出力側電極となり、リード線23Dを介
して他方の微分回路26に接続されている。
【0045】なお、前記第1電極22,第2電極23の
それぞれの各電極板22Aおよび22B,23Aおよび
23Bの各離間距離dおよびその表面積Sは等しくして
形成され、図4に示すようにそれぞれ第1,第2電極2
2,23は平行平板型電極として形成され、その電極定
数K(K=S/d)となる。また、燃料流路21は正方
形となる。
【0046】24は第1の電圧印加手段としての第1の
発振器を示し、該第1の発振器24は内蔵されたアッテ
ネータにより、高周波電圧VH1(波高値V01,周波数
f)を第1電極22に印加する。
【0047】25は第2の電圧印加手段としての第2の
発振器を示し、該第2の発振器25は内蔵されたアッテ
ネータにより、高周波電圧VH2(波高値V02,周波数
f)を第2電極23に印加する。なお、前記各発振器2
4,25の高周波電圧VH1,VH2の波高値の関係はV01
>V02となるように各アッテネータにより調整されてい
る。
【0048】ここで、前記静電容量式センサ15では、
図2に示すように印加される各高周波電圧VH1,VH2の
波高値が異なるために、燃料流路21に作用する各電極
22,23からの電界はベクトル的な電界となり、この
電界の方向に対して各電極22,23間の燃料流路21
中の燃料分子の分極方向が揃い、かつ電界の強さに対し
ても分子が延びて、電界方向に誘電分極を引き起こす。
そして、この誘電分極の変化を各電極22,23からア
ルコール混合ガソリンGの比誘電率に対応した2個の検
出電圧V1 ,V2 として検出する。
【0049】26,26は前記第1電極22,第2電極
23の出力側電極に各リード線22D,23Dを介して
それぞれ接続された微分回路を示し、該各微分回路26
はオペアンプ27と、該オペアンプ27の出力端子と反
転端子との間に接続された負帰還抵抗28とから構成さ
れ、前記オペアンプ27の非反転端子はアースに接続さ
れる。
【0050】29は本実施例によるコントロールユニッ
トを示し、該コントロールユニット29は例えばRA
M,ROM等によりマイクロコンピュータとして構成さ
れ、該コントロールユニット29は入出力制御回路3
0,処理回路31および記憶回路32とから大略構成さ
れ、該入出力制御回路30の入力側には、前記静電容量
式センサ15の第1電極22,第2電極23からの検出
電圧V1 ,V2 が各微分回路26を介して入力されるよ
うに接続されている。また、記憶回路32の記憶エリア
32A内には図8および図9に示すアルコール濃度検出
処理プログラムの他に、燃料噴射演算プログラム、点火
時期制御プログラム(いずれも図示せず)等が内蔵され
ている。さらに、記憶エリア32A内には、図6に示す
特性マップIと図7に示す特性マップIIとが格納されて
いる。
【0051】なお、図1においては、コントロールユニ
ット29の入出力制御回路30の入力側には、前記エア
フロメータ5,スロットルバルブスイッチ6,エンジン
の回転数を検出するクランク角センサ,エンジンスイッ
チ等の他、水温センサ,酸素センサ等の各種センサが接
続され、出力側には、点火プラグ2および噴射弁8等が
接続され、該コントロールユニット29では燃料噴射演
算プログラムおよび点火時期制御プログラム(いずれも
図示せず)による制御処理を行っている。
【0052】ここで、特性マップI は、ガソリンとエタ
ノールの濃度(例えば0%,15%,…)およびガソリ
ンとメタノールの濃度(例えば0%,15%,…)が確
定した種々の既知のアルコール混合ガソリンを、本実施
例のアルコール濃度測定装置による静電容量式センサ1
5の第1電極22からの検出電圧V1 により作成された
もので、横軸にエタノール濃度E、縦軸に検出電圧V1
を基準として、メタノール濃度Mの変化をグラフ化した
ものである。
【0053】一方、特性マップIIは、ガソリンとエタノ
ールの濃度(例えば0%,15%,…)およびガソリン
とメタノールの濃度(例えば0%,15%,…)が確定
した種々の既知のアルコール混合ガソリンを、本実施例
のアルコール濃度測定装置による静電容量式センサ15
の第2電極23からの検出電圧V2 により作成されたも
ので、横軸にエタノール濃度E、縦軸に検出電圧V2 を
基準として、メタノール濃度Mの変化をグラフ化したも
のである。
【0054】そして、記憶回路32の記憶エリア32A
内への特性マップI の記憶が第1の先行技術による第1
の記憶手段となり、記憶回路32の記憶エリア32A内
への特性マップIIの記憶が第1の先行技術による第2の
記憶手段となる。
【0055】次に、未知のアルコール混合ガソリンG中
の未知のメタノール濃度MX ,エタノール濃度EX を検
出する検出処理について、図8および図9のプログラム
に基づいて説明する。
【0056】なお、便宜上、未知のメタノール濃度,エ
タノール濃度をメタノール混合濃度M,エタノール混合
濃度Eとして、既知のメタノール濃度M,エタノール濃
度Eおよび未知のアルコール混合ガソリンG中のメタノ
ール濃度MX ,エタノール濃度EX と区別するようにす
る。
【0057】まず、ステップ1で静電容量式センサ15
内の燃料流路21内に流入されたアルコール混合ガソリ
ンGの比誘電率に対応した検出電圧V1Xを第1電極22
から、また検出電圧V2Xを第2電極23から読込む。
【0058】ステップ2では、特性マップI から検出電
圧V1Xにおけるメタノール混合濃度M0 ,M1 ,…に対
応するエタノール混合濃度E10,E11,…を算出し(図
6の特性マップI参照)、このメタノール混合濃度M0
,M1 ,…とエタノール混合濃度E10,E11,…とを
記憶回路32の記憶エリア32A内に記憶する。
【0059】ステップ3では、特性マップIIから検出電
圧V2Xにおけるメタノール混合濃度M0 ,M1 ,…に対
応するエタノール混合濃度E20,E21,…を算出し(図
7の特性マップII参照)、このメタノール混合濃度M0
,M1 ,…とエタノール混合濃度E20,E21,…とを
記憶回路32の記憶エリア32A内に記憶する。
【0060】ステップ4では、記憶エリア32A内に記
憶された検出電圧V1Xに対応して検出されたメタノール
混合濃度M0 ,M1 ,…に対応するエタノール混合濃度
E10,E11,…によって、図10のように横軸にメタノ
ール混合濃度M、縦軸にエタノール混合濃度Eを取った
グラフ上に混合線L1 を算出する(第1の先行技術によ
る第1の混合線算出手段)。また、検出電圧V2Xに対応
して検出されたメタノール混合濃度M0 ,M1 ,…に対
応するエタノール混合濃度E20,E21,…により図10
上に混合線L2 を算出する(第1の先行技術による第2
の混合線算出手段)。そして、この算出された混合線L
1 ,L2 の交点を検出し、未知のエタノール濃度EX ,
メタノール濃度MX を算出する(第1の先行技術による
個別濃度算出手段)。
【0061】そして、ステップ5でステップ4で検出さ
れた未知のアルコール混合ガソリンGのエタノール濃度
EX ,メタノール濃度MX に基づいて燃料噴射量および
点火時期の制御を行ない、点火プラグ2および噴射弁8
に信号を出力する。
【0062】上述した如く、本実施例によるアルコール
濃度測定装置においては、アルコール混合ガソリンGの
比誘電率を検出する静電容量式センサ15を、燃料流路
21に対して直交方向にそれぞれ配設された第1電極2
2,第2電極23を有する構成とし、該第1電極22,
第2電極23に異なる波高値V01,V02となる高周波電
圧VH1,VH2をそれぞれ発振器24,25から印加し、
燃料流路21内の電界をその大きさと方向を有するベク
トル的な電界とすることにより、該燃料流路21内のア
ルコール混合ガソリンGは、電界大きさに対応した誘電
分極を発生し、第1電極22,第2電極23からアルコ
ール混合ガソリンGの比誘電率に対応した検出電圧V1
,V2 をそれぞれ検出する。
【0063】そして、この検出電圧V1 ,V2 によりア
ルコール混合ガソリンG内にエタノールとメタノールと
が混入された場合においても、エタノール濃度EX およ
びメタノール濃度MX を確実に検出できる。また、ガソ
リンにエタノールまたはメタノールを単独で混入した場
合でも、各々のエタノール濃度EX またはメタノール濃
度MX をこのアルコール濃度測定装置により正確に検出
することができる。
【0064】従って、エタノールとメタノールのアルコ
ール混合ガソリンGがいかなる混合濃度であっても正確
に検出し、適切な燃料噴射量および点火時期を適切に制
御することができ、車輛の運転性能を向上できる。
【0065】さらに、第1の先行技術のように電極定数
の異なった静電容量センサを2個設ける必要がなく、第
1電極22,第2電極23を有する静電容量式センサ1
5のみを燃料配管11の途中に設けるだけでよいから、
燃料配管11とのつなぎ部分を減少させることができ、
燃料の漏洩事故等を確実に防止し、安全性を向上させる
ことができる。
【0066】また、第1の先行技術では、静電容量セン
サを1個にした場合には、異なった電圧を印加する電圧
印加手段を2個設け、該各電圧印加手段の切換を行なう
構成にしたが、本実施例においては、切換を必要とせず
その構成を簡単にできると共に、切換時間の短縮を図る
ことができ迅速な検出を行なうことができる。
【0067】なお、前記第1の実施例では、静電容量式
センサ15の第1電極22,第2電極23からのアルコ
ール混合ガソリンGの比誘電率に対応した検出信号を検
出電圧V1 ,V2 として検出したが、本発明はこれに限
らず、図11に示すように、各発振器24,25からの
高周波電圧VH1,VH2をレファレンス信号としてレファ
レンス信号線33,34を介してコントロールユニット
29に入力するようにし、このレファレンス信号(高周
波電圧VH1,VH2)と検出電圧V1 ,V2 により第1電
極22,第2電極23間の静電容量を検出するようにし
てもよい。
【0068】次に、本発明の第2の実施例を図12に基
づいて説明するに、本実施例の特徴は、静電容量式セン
サの各電極による電極定数を異なるようにし、該各電極
に共通の高周波電圧を印加し、前記各電極から検出電圧
を導出するように構成したことにある。なお、前述した
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0069】図12において、35は本実施例による静
電容量式センサを示し、該静電容量式センサ35は燃料
配管11の途中に設けられ、検出処理回路16を介して
コントロールユニット29に接続されている。
【0070】36は燃料配管11内を流れるアルコール
混合ガソリンGが流通する燃料流路、37は本実施例に
よる第1電極を示し、37A,37Bは燃料流路36の
一方を挟むように貼着されて当該第1電極37をなす電
極板を示し、電極板37Aは入力側電極板となり、リー
ド線37Cを介して第1の発振器24に接続され、電極
板37Bは出力側電極板となり、リード線37Dを介し
て一方の微分回路26に接続されている。
【0071】38は本実施例による第2電極を示し、3
8A,38Bは燃料流路36の一方を挟むようにし、前
記第1電極37と直交して貼着されて第2電極38をな
す電極板を示し、電極板38Aは入力側電極板となり、
リード線38Cを介して第1の発振器24に接続され、
電極板38Bは出力側電極板となり、リード線38Dを
介して一方の微分回路26に接続されている。
【0072】なお、本実施例による静電容量式センサ3
5においては、前記第1電極37の各電極板37A,3
7Bが面積S1 ,各離間距離d1 となって電極定数K1
(K1 =S1 /d1 )となり、第2電極38の各電極板
38A,38Bが面積S2 (S2 >S1 ),各離間距離
d2 (d2 <d1 )となって電極定数K2 (K2 =S2
/d2 )となっている。これにより、静電容量式センサ
35の第1電極37,第2電極38の電極定数K1 ,K
2 は異なる値を有する平行平板型電極として構成され
る。
【0073】然るに、本実施例においては、第1電極3
7の電極板37A,37B間,第2電極38の電極板3
8A,38B間にそれぞれ高周波電圧VH1を印加するこ
とにより、燃料流路36中には各電極定数K1 ,K2 の
比率により設定される方向を有するベクトル的な電界が
発生する。そして、この電界によりアルコール混合ガソ
リンGは誘電分極を示し、各出力側電極板37B,38
Bからは異なった検出電圧V1 ,V2 が出力される。
【0074】従って、前述した第1の実施例と同様の作
用効果を得ることができると共に、本実施例では、第
1,第2の電圧印加手段は1個の発振器(本実施例では
発振器24)を用いるとう簡単な構成で、未知のアルコ
ール濃度を正確に検出することができる。
【0075】次に、本発明の第3の実施例を図13およ
び図14に基づいて説明するに、本実施例の特徴は静電
容量式センサを構成する各電極間に等しい高周波電圧を
印加する一方、その前,後で異なる高周波電圧を印加
し、いずれか一方の電極間から検出電圧を導出する構成
としたことにある。なお、前述した第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0076】図13中、41は切換スイッチを示し、該
切換スイッチ41は静電容量式センサ15の第1電極2
2のうち、入力側電極22Aと接続されたリード線22
C、それぞれ異なる波高値を出力する第1の発振器2
4,第2の発振器25の間に接続され、後述するコント
ロールユニット42からの信号により第1の発振器2
4,第2の発振器25のいずれかを選択するようになっ
ている。そして、切換スイッチ41が(イ)側に切換わ
ったときには、発振器25は第1,第2の電圧印加手段
となり、(ロ)側に切換わったときには、発振器24は
第1の電圧印加手段となり、発振器25は第2の電圧印
加手段となる。
【0077】42は本実施例によるコントロールユニッ
トを示し、該コントロールユニット42は前記第1の実
施例によるコントロールユニット29と同様に、入出力
制御回路43,処理回路44および記憶回路45とから
大略構成され、該入出力制御回路43の入力側には、前
記静電容量式センサ15の第1電極22のうち、出力電
極板22Bからの検出電圧V1 ,V2 が微分回路26を
介して入力されるように接続され、出力側には、前記切
換スイッチ41に信号線46を介して接続されている。
また、記憶回路45の記憶エリア45A内には図8およ
び図9に示すアルコール濃度検出処理プログラムの他
に、燃料噴射演算プログラム、点火時期制御プログラム
(いずれも図示せず)等が内蔵されている。さらに、記
憶エリア45A内には、図6に示す特性マップI と図7
に示す特性マップIIとが格納されている。
【0078】このように構成される本実施例のアルコー
ル濃度検出装置においては、切換スイッチ41により静
電容量式センサ15の第1電極22に印加される高周波
電圧を切換えることにより、燃料流路21内に発生する
電界の大きさ,方向を変化させ、アルコール混合ガソリ
ンGの誘電分極を変化させることができる。そして、こ
の静電容量の変化を前記第1の実施例で述べた如く、図
6,図7に示すような特性マップI ,IIを作成し、コン
トロールユニット42の記憶エリア45A内に格納され
た図8および図9に示すアルコール濃度検出処理プログ
ラムにより未知のエタノール濃度EX ,メタノール濃度
MX を検出することができる。
【0079】従って、本実施例においても、前記第1の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0080】なお、前記第3の実施例では、切換スイッ
チ41により発振器24,25を選択するように構成し
たが、本発明はこれに限らず、発振器24に内蔵された
アッテネータをコントロールユニット42からの信号に
より調整するように構成してもよい。
【0081】また、前記第3の実施例では、第1電極2
2から検出電圧V1 ,V2 を導出するようにしたが、本
発明はこれに限らず、第2電極23から検出電圧V1 ,
V2を導出するようにしてもよい。
【0082】さらに、前記第3の実施例では、静電容量
式センサ15の第2電極23には一定の高周波電圧VH2
を印加し、第1電極22には切換スイッチ41により異
なる高周波電圧VH1,VH2を選択して印加し、第1電極
22から検出電圧V1 ,V2を導出する構成としたが、
本発明はこれに限らず、図14に示すように、切換スイ
ッチ41の静電容量式センサ15の第2電極23のう
ち、入力側電極板23Aと発振器25との間に接続し、
該第2電極23に印加される高周波電圧を切換るように
し、検出電圧V1 ,V2 は第1電極22から検出するよ
うにしてもく、この場合には、印加される高周波電圧V
H1,VH2により燃料流路21内の電界の方向を変化さ
せ、その変化に対応した誘電分極を検出するようにして
もよい。
【0083】次に、第4の実施例を図15ないし図19
に基づいて説明するに、本実施例の特徴は前記第1の実
施例によるアルコール濃度測定装置を燃料の性状判別装
置に用いて、第2の先行技術による判定処理を行なった
ことにある。なお、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0084】図15中、51は本実施例によるコントロ
ールユニットを示し、該コントロールユニット51は入
出力制御回路52,処理回路53および記憶回路54と
から大略構成され、該入出力制御回路52の入力側に
は、前記静電容量式センサ15の第1電極22,第2電
極23からの検出電圧V3 ,V4 が各微分回路26を介
して入力されるように接続されている。また、記憶回路
54の記憶エリア54A内には図18および図19に示
す性状判別処理プログラムの他に、燃料噴射演算プログ
ラム、点火時期制御プログラム(いずれも図示せず)等
が内蔵されている。さらに、記憶エリア54A内には、
図16に示す特性マップIII と図17に示す特性マップ
IVとが格納されている。
【0085】ここで、特性マップIII は、3種類のガソ
リンA,B,Cと、2種類の添加剤a,bと、その添加
剤a,bの濃度Nが確定した種々の既知のガソリンを、
本実施例の性状判別装置による静電容量式センサ15の
第1電極22からの検出電圧V3 により作成されたもの
で、横軸に添加剤の濃度N、縦軸に検出電圧V3 を基準
として、3種類のガソリンA,B,C、2種類の添加剤
a,bの組合せによる6種類のガソリンの検出電圧V3
の変化をグラフ化したものである。そして、添加剤aの
混入されたガソリンA,B,Cが特性線55,56,5
7となり、添加剤bの混入されたガソリンA,B,Cが
特性線58,59,60となる。
【0086】一方、特性マップIVは、3種類のガソリン
A,B,Cと、2種類の添加剤a,bと、その添加剤
a,bの濃度Nが確定した種々の既知のガソリンを、本
実施例の性状判別装置による静電容量式センサ15の第
2電極23からの検出電圧V4により作成されたもの
で、横軸に添加剤の濃度N、縦軸に検出電圧V4 を基準
として、3種類のガソリンA,B,C、2種類の添加剤
a,bの組合せによる6種類のガソリンの検出電圧V4
の変化をグラフ化したものである。そして、添加剤aの
混入されたガソリンA,B,Cが特性線61,62,6
3となり、添加剤bの混入されたガソリンA,B,Cが
特性線64,65,66となる。
【0087】そして、記憶回路54の記憶エリア54A
内への特性マップIII の記憶が第2の先行技術による第
1の記憶手段となり、記憶回路54の記憶エリア54A
内への特性マップIVの記憶が第2の先行技術による第2
の記憶手段となる。
【0088】次に、未知のガソリンGについてのガソリ
ンの性状判別を、図18および図19のプログラムに基
づいて説明する。
【0089】まず、ステップ11では、静電容量式セン
サ15内の燃料流路21内に流入されたガソリンGの比
誘電率に対応した検出電圧V3Xを第1電極22から、検
出電圧V4Xを第2電極23から読込む。
【0090】ステップ12では、特性マップIII から各
特性線55〜60の検出電圧V3Xにおける添加剤a,b
の濃度Nを算出し(第2の先行技術による第1の濃度算
出手段)、この添加剤の濃度N11,N12,…,N16(図
16参照)を記憶回路54の記憶エリア54A内に記憶
する。
【0091】ステップ13では、特性マップIVから各特
性線61〜66の検出電圧V4Xにおける添加剤a,bの
濃度Nを算出し(第2の先行技術による第2の濃度算出
手段)、この添加剤の濃度N21,N22,…,N26(図1
7参照)を記憶回路54の記憶エリア54A内に記憶す
る。
【0092】ステップ14では、記憶エリア54A内に
記憶された添加剤の濃度N11,N12,…,N16のグルー
プと、添加剤の濃度N21,N22,…,N26のグループの
うち、唯一存在する同一の濃度値を選択し、その選択濃
度からガソリンの種類,添加剤の種類を選択する。例え
ば、図16および図17に示す特性線の場合において
は、濃度N12(=N22)を選択することになる。
【0093】ステップ15では、ステップ14で選択さ
れたガソリンGの性状状態(ガソリンの種類,添加剤の
種類,その添加剤の濃度)に基づいて燃料噴射量および
点火時期の制御を行ない、点火プラグ2および噴射弁8
に信号を出力する。
【0094】然るに、本実施例による燃料の性状判別装
置においては、ガソリンGの比誘電率を検出する静電容
量式センサ15を、燃料流路21に対して直交方向にそ
れぞれ配設された第1電極22,第2電極23を有する
構成とし、該第1電極22,第2電極23に異なる波高
値V01,V02となる高周波電圧VH1,VH2をそれぞれ発
振器24,25から印加し、燃料流路21内の電界をベ
クトル的な電界とすることにより、該燃料流路21内の
ガソリンGは、電界の大きさに対応した誘電分極を発生
し、第1電極22,第2電極23からガソリンGの比誘
電率に対応した検出信号としての検出電圧V3 ,V4 を
検出する。
【0095】そして、本実施例によれば第2の先行技術
に示す検出方法により、ガソリンGの種類,添加剤の種
類,その添加剤の濃度を正確に選択することができ、こ
れにより極めて高精度の判定を行なう燃料の性状判別装
置を構成できる。
【0096】この結果、ガソリンGの性状に応じて点火
進角,遅角を補正し、また燃料噴射量を補正し、オーバ
リーン,オーバリッチとなるのを防止し、適正な燃料条
件を与えることができる。
【0097】なお、前記第4の実施例においては、検出
信号を検出電圧V3 ,V4 として用いたが、本発明はこ
れに限らず、図11に示すように、各発振器24,25
からの高周波電圧VH1,VH2をレファレンス信号として
レファレンス信号線33,34を介してコントロールユ
ニット42に入力するようにし、この各レファレンス信
号と検出電圧V3 ,V4 により第1電極22,第2電極
23間の静電容量を検出するようにしてもよい。
【0098】また、前記第4の実施例においても、第2
の実施例と同様の構成とし、静電容量式センサの第1電
極,第2電極の電極定数を異なるように形成し、各電極
に共通の発振器から同一の高周波電圧を印加し、各電極
から検出電圧を導出するようにしてもよい。
【0099】さらに、前記第4の実施例においても、第
3の実施例と同様の構成とし、第1電極22,第2電極
23に印加する高周波電圧の印加方式を変えることによ
り、一方の各電極間からの検出のみでガソリンの性状を
判別することもできる。
【0100】またさらに、前記各実施例においては、発
振器24,25の高周波電圧VH1,VH2の波高値V01,
波高値V02を異なるようにしたが、本発明はこれに限ら
ず、周波数を異なるようにしても、周波数および波高値
を異なるようにしてもよく、この場合、静電容量式セン
サ15の第1電極22,第2電極23間に発生する電界
の大きさを調整することができ、これにより、燃料中の
該第1電極22,第2電極23間に発生する誘電分極の
大きさを異ならせ、異なる2個の検出電圧V1およびV2
,V3 およびV4 を得ることができる。
【0101】次に、図20ないし図24に第5の実施例
として静電容量式センサの具体的構成について説明す
る。なお、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0102】図中、61は本実施例による静電容量式セ
ンサを示し、該静電容量式センサ61の外形は円柱状に
形成されている。
【0103】62はアルミニウム材料により筒状に形成
されたハウジングを示し、該ハウジング62は、その内
周面が正方形状となり、各面が平面62A1 ,62A1
,…となって後述する絶縁ケース63を収容するケー
ス収容部62Aと、両端側外周に形成され、各蓋体66
のめねじ部66Aが螺合されるおねじ部62B,62B
と、外周面の軸方向中央部付近に形成され、前記各平面
62A1 と平行になるように形成された4箇所の面取り
部62C,62C,…と、該各面取り部62Cに径方向
に穿設され、環状段部62D1 ,62D1 ,…を有する
4個のコネクタ取付穴62D,62D,…とから大略構
成されている。
【0104】63は前記ハウジング62のケース収容部
62A内に収容された絶縁ケースを示し、該絶縁ケース
63はポリテトラフルオロエチレン等の絶縁樹脂材料に
より形成され、正方形の筒状をなす筒部63Aと、該筒
部63Aの両端側を閉塞するように設けられた蓋部63
B,63Bとからなる。
【0105】ここで、前記筒部63Aは図22に示すよ
うに、略「L」字状に形成された棒状部材を各端面を合
わせて、内側に正方形の穴部63A1 が形成できるよう
にして組立てられ、各内周面には後述する電極板64
A,64B,65A,65Bが貼着される電極取付部6
3A2 ,63A2 ,…が軸方向に伸長して凹設され、そ
れぞれの中央部には径方向に貫通する貫通孔63A3 ,
63A3 ,…が穿設されている。
【0106】また、前記各蓋部63Bは円板状に形成さ
れ、ハウジング62の軸方向両端面と蓋体65との間で
挟持される円板部63B1 と、該円板部63B1 の中央
部には、前記穴部63A1 の両端側開口部に挿入される
正方形状の突出部63B2 が形成され、該突出部63B
2 には軸方向に貫通する貫通穴63B3 が穿設されてい
る。
【0107】64は本実施例による第1電極を示し、該
第1電極64はステンレス材により形成された長方形状
の電極板64A,64Bを上,下の電極取付部63A2
にそれぞれ対向するように貼着することによって構成さ
れている。
【0108】65は同じく本実施例による第2電極を示
し、該第2電極65もステンレス材により形成された長
方形状の電極板65A,65Bを左,右の電極取付部6
3A2 にそれぞれ対向するように貼着することによって
構成されている。
【0109】そして、第1電極64の電極板64A,6
4Bおよび第2電極65の電極板65A,65Bの面積
をS、対向する電極板64A,64Bおよび電極板65
A,65B間の離間距離をdとすると、第1電極64,
第2の電極65の電極定数KはK=S/dとなり、等し
い電極定数Kを有する平行平板型電極となる。
【0110】66,66は前記ハウジング62の各おね
じ部62Bに螺着される有蓋筒状の蓋体を示し、該蓋体
66は内周面に形成されためねじ部66Aと、中央部に
外側に向けて突設された流入口または流出口となる接続
部66Bと、該各接続部66Bの軸方向に穿設された流
路穴部66C,66Cとからなる。
【0111】67,67,…は前記ハウジング62の各
面取り部62Cにねじ67A,67A,…により固着さ
れたコネクタを示し、該各コネクタ67はBNCコネク
タにより形成され、基端側に形成された位置決め段部6
7Bは環状段部62D1 に大径のOリング68を介し
て、また芯線67Cはコネクタ取付穴62Dに小径の筒
状シール部材69を介して挿入され、該各芯線67Cは
リード線70を介して各電極板64A,64B,65
A,65Bに半田付け等の手段により接続されている。
【0112】71は燃料流路を示し、該燃料流路71は
ハウジング62内の絶縁ケース63により形成された穴
部63A1 (前記第1電極64の電極板64A,64B
および第2電極65の電極板65A,65Bにより囲ま
れた部分)となり、当該静電容量式センサ61内を軸方
向の直線状に伸びるように形成されている。そして、燃
料は一方の蓋体66の流路穴部66Cおよび絶縁ケース
63の貫通穴部63B3 を介して燃料流路71内に流入
され、該燃料流路71内の燃料は他方の貫通穴部63B
3 および蓋体66の流路穴部66Cを介して流出され
る。
【0113】このように構成される静電容量式センサ6
1においては、燃料流路71内に流入された燃料の軸方
向の漏れに関しては、ハウジング62の各おねじ部62
Bに各蓋体66のめねじ部66Aを各蓋部63Bの円板
部63B1 を介して螺合する構成としているから、該各
円板部63B1 がシール部材の役目をなし、ハウジング
62と各蓋体66の間からの燃料漏れを防止する。一
方、径方向の漏れに関しては、絶縁ケース63の筒部6
3Aの合わせ部分から漏れた燃料は、ハウジング62の
各平面62A1 と絶縁ケース63の筒部63Aとの間に
至り、各貫通孔63A3 および各コネクタ取付穴62D
を介して外部に漏れようとするが、貫通孔63A3 ,コ
ネクタ取付穴62Dとコネクタ67の位置決め段部67
B,芯線67Cとの間にはOリング68,筒状シール部
材69が挿嵌され、外部への燃料の漏れを防止してい
る。これにより、本実施例によれば、コンパクトに形成
できるばかりでなく、燃料漏れも確実に防止することが
できる静電容量式センサ61を形成することができる。
【0114】また、本実施例による静電容量式センサ6
1を前述した第1の実施例に示した図1のように、本実
施例による静電容量式センサ61を燃料配管11の途中
に各蓋体66の接続部66Bを接続し、図2のように、
各コネクタ67にはBNCリード線を介して第1の発振
器24,第2の発振器25および各微分回路26にそれ
ぞれ接続することにより、対向する第1電極64の電極
板64A,64Bおよび第2電極65の電極板65A,
65Bには波高値の異なる高周波電圧VH1,VH2を印加
することができる。そして、この静電容量式センサ61
においては、第1電極64および第2電極65は電極定
数Kが等しく構成されているから、燃料流路71内には
ベクトル的な電界を発生し、この電界により燃料は誘電
分極を生じ、第1電極64,第2電極65からは検出電
圧V1 ,V2 をコントロールユニット29に出力する。
これにより、前述したアルコール混合ガソリンおよびガ
ソリンの性状を判別することができる。
【0115】なお、前記第5の実施例による静電容量式
センサ61は前述した第1の実施例に適用できるばかり
でなく、第2〜第4の実施例に適用することもできる。
また、第2の実施例に用いる場合には、第1電極64を
構成する電極板64A,64B、第2電極65を構成す
る電極板65A,65Bのそれぞれの面積Sまたは離間
距離dを変えて、電極定数Kを異なるようにして用いれ
ばよい。
【0116】次に、図25ないし図27に第6の実施例
としての静電容量式センサの具体的構成について説明す
る。
【0117】本実施例による静電容量式センサは、燃料
流路を、流入口から流入された燃料を分岐し、それぞれ
円弧状に流通して流出口手前で合流されて流出するよう
に環状に形成し、一方の電極は該燃料流路内の燃料に対
してそれぞれ直交するように一方が環状の燃料流路に沿
った一対の環状板により形成された平行平板型電極とし
て構成し、他方の電極は同軸円筒型電極として構成した
ことにある。なお、前述した第1の実施例および第2の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0118】図25中、81は本実施例による静電容量
式センサを示し、該静電容量式センサ81の外形は短尺
円筒状に形成されている。
【0119】82は本実施例による第1電極または第2
電極の一方の電極を構成する同軸円筒型電極を示し、該
同軸円筒型電極82は後述する円筒状電極板83と、該
円筒状電極板83の軸心に位置した円柱状電極軸85と
から大略構成されている。
【0120】ここで、83は前記同軸円筒型電極82の
一方の電極板を構成する円筒状電極板を示し、該円筒状
電極板83はステンレス材により短尺筒状に形成された
筒部83Aと、該筒部83Aの径方向外側に対向するよ
うに突設された流入口または流出口となると共に電気的
なコネクタの役目もする接続部83B,83Bと、該各
接続部83Bの軸方向に穿設された流路穴部83C,8
3Cと、前記各筒部83Aの上,下両端に形成された環
状のフランジ部83D,83Dとから構成されている。
【0121】84,84は環状絶縁部材を示し、該各環
状絶縁部材84は前記円筒状電極板83の各フランジ部
83Dに設けられ、ポリテトラフルオロエチレンにより
略「L」字状に形成されている。
【0122】85は同軸円筒型電極の他方の電極板を構
成する円柱状電極軸を示し、該円柱状電極軸85はステ
ンレス材により短尺円柱状に形成され、下側にはコネク
タ部85Aが突出形成されている。
【0123】86は本実施例による第1電極または第2
電極の他方の電極を構成する平行平板型電極を示し、該
平行平板型電極86は後述する一対の環状電極板87,
87とから大略構成されている。
【0124】ここで、87,87は平行平板型電極を構
成する環状電極板を示し、該各環状電極板87の対向す
る面の外周側には環状段部87A,87Aが形成され、
該各環状段部87Aは前記円筒状電極板83の上,下に
形成された各フランジ部83Dに各環状絶縁部材84を
介して配設されている。
【0125】88,88はポリテトラフルオロエチレン
により形成された円板状絶縁部材を示し、該各円板状絶
縁部材88は前記環状電極板87内周側にそれぞれ設け
られ、その間で前記円柱状電極軸85を保持するように
なっている。また、下側に位置する円板状絶縁部材88
には円柱状電極軸85のコネクタ部85Aが挿通して突
出される挿入穴88Aが穿設されている。
【0126】89は燃料流路を示し、該燃料流路89は
前記同軸円筒型電極82を形成する円筒状電極板83,
円柱状電極軸85および平行平板型電極86を形成する
各環状電極板87により囲まれた部分となり、図26に
矢示で示すように、一方の接続部83Bから流入された
燃料は2方向に分岐され、円弧に沿って流れ、他方の接
続部83Bの手前で合流して流出される。
【0127】なお、円筒状電極板83の内径をa,円柱
状電極軸85の外径をb,各環状電極板87の燃料流路
89となる部分の面積をS′(S′=π(a2 −b2
/4),電極板距離d0 とする。
【0128】ここで、本実施例による静電容量式センサ
81の同軸円筒型電極82の電極定数K1 ′,平行平板
型電極86の電極定数K2 ′は次の数1の如くになる。
【0129】
【数1】
【0130】本実施例による静電容量式センサ81はこ
のように構成されるが、前述した第5の実施例による静
電容量式センサ61に比べ、よりコンパクトに形成する
ことができる。
【0131】そして、本実施例による静電容量式センサ
81においては、第1の実施例に示した図1のように、
燃料配管11の途中に接続部83Bを接続し、第2の実
施例に示した図12のように、一方の接続部83B,コ
ネクタ部85Aおよび各環状電極板87にリード線を介
して発振器24および各微分回路26と接続することに
より、同軸円筒型電極82をなす円筒状電極板83,円
柱状電極軸85および平行平板型電極86をなす各環状
電極板87に高周波電圧VH1を印加することができる。
そして、この静電容量式センサ81においては、異なる
電極定数K1 ′,K2 ′を有する2種類の電極により構
成されているから、燃料流路89内にはベクトル的な電
界が発生し、この電界により燃料流路89内の燃料は誘
電分極を生じ、それぞれの電極からは検出電圧V1 ,V
2 をコントロールユニット29に出力する。これによ
り、前述したアルコール混合ガソリンおよびガソリンの
性状を判別することができる。
【0132】なお、前記第6の実施例による静電容量式
センサ81は前述した第2の実施例に適用できるばかり
でなく、平行平板型電極86および同軸円筒状電極82
の電極定数K1 ′,K2 ′を同じ値になるように形成す
れば、第1,第3,第4の実施例に用いることができる
ことは勿論である。
【0133】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明による静電容
量式センサによれば、流入口と流出口とが形成され、燃
料が流入口から流出口に向けて流通する燃料流路と、該
燃料流路の側面に離間して設けられ、流通する燃料を介
して対向した一対の第1電極と、前記燃料流路の側面に
離間し、該第1電極に直交するように設けられ、流通す
る燃料を介して対向した一対の第2電極からなり、該各
電極は、それぞれ平行平板型電極または一方が同軸円筒
状電極,他方が平行平板型電極として構成したから、第
1電極,第2電極を燃料流路に対してコンパクトに配置
することができると共に、単一の静電容量式センサを用
いて燃料の比誘電率に対する2種類の電気信号を導出す
ることができる。
【0134】また、本発明による燃料の性状判別装置に
よれば、前述した静電容量式センサの第1,第2電極に
それぞれ高周波電圧を印加する第1,第2の電圧印加手
段と、該各電圧印加手段で前記第1,第2電極に高周波
電圧を印加したときに、該第1,第2電極のうち、少な
くとも一方の電極間から燃料の性状に対応した電気信号
を検出する検出処理手段とを備え、前記第1,第2の電
圧印加手段から第1,第2電極に高周波電圧を印加する
ことによって、燃料流路を流通する燃料に対してベクト
ル的な電界を加えることができ、この電界の大きさおよ
びその方向により燃料中の誘電分極の大きさを変化さ
せ、前記静電容量式センサからは異なった電気信号を検
出することができる。
【0135】このように、2種類の電気信号を用い、検
出処理手段によって信号処理をすることにより、燃料が
例えばメタノール,エタノール,ガソリンの混合のよう
に3種類のアルコール混合ガソリンの場合でも、それぞ
れの濃度を正確に検出することができる。また、ガソリ
ンの種類,添加剤の種類,添加剤の濃度が未知の場合で
もその濃度等を正確に検出することができる。従って、
燃料の性状判別を正確に判別することができ、正確な燃
料噴射量および点火時期を制御することができる。そし
て、車輛の運転性能を確実に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による燃料噴射量制御装
置の全体構成図である。
【図2】第1の実施例によるアルコール濃度測定装置の
回路構成を示す全体構成図である。
【図3】第1の実施例によるアルコール濃度測定装置の
静電容量式センサを示す拡大分解斜視図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】図3中の矢示V −V 方向からみた断面図であ
る。
【図6】既知のアルコール混合ガソリンの測定結果によ
る特性マップI を示す特性線図である。
【図7】既知のアルコール混合ガソリンの測定結果によ
る特性マップIIを示す特性線図である。
【図8】未知のアルコール混合ガソリンの混合濃度の測
定処理を示す流れ図である。
【図9】図8に続く流れ図である。
【図10】特性マップI ,IIから算出される混合線L1
,L2 および混合濃度の算出方法を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施例の変形例によるアルコ
ール濃度測定装置の回路構成を示す全体構成図である。
【図12】本発明の第2の実施例によるアルコール濃度
測定装置の回路構成を示す全体構成図である。
【図13】本発明の第3の実施例によるアルコール濃度
測定装置の回路構成を示す全体構成図である。
【図14】本発明の第3の実施例の変形例によるアルコ
ール濃度測定装置の回路構成を示す全体構成図である。
【図15】本発明の第4の実施例による燃料性状判別装
置の回路構成を示す全体構成図である。
【図16】既知の添加剤を含んだガソリンの測定結果に
よる特性マップIII を示す特性線図である。
【図17】既知の添加剤を含んだガソリンの測定結果に
よる特性マップIVを示す特性線図である。
【図18】未知の添加剤を含んだガソリンの性状の判定
処理を示す流れ図である。
【図19】図18に続く流れ図である。
【図20】本発明の第5の実施例による静電容量式セン
サの斜視図である。
【図21】図20に示す静電容量式センサの縦断面図で
ある。
【図22】図20に示す静電容量式センサの横断面図で
ある。
【図23】図22中のb部を拡大して示す要部拡大図で
ある。
【図24】図21中のa部を拡大して示す要部拡大図で
ある。
【図25】本発明の第6の実施例による静電容量式セン
サの斜視図である。
【図26】図25に示す静電容量式センサの横断面図で
ある。
【図27】図25に示す静電容量式センサの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
15,35 静電容量式センサ 17 ケーシング 18 流入管(流入口) 19 流出管(流出口) 21,36 燃料流路 22,37 第1電極 23,38 第2電極 24 発振器(第1の電圧印加手段) 25 発振器(第2の電圧印加手段) 29,42,51 コントロールユニット(検出処理手
段) 41 切換スイッチ 61 静電容量式センサ 62 ハウジング 64 第1電極(平行平板型電極) 65 第2電極(平行平板型電極) 66 蓋体 66B 接続部(流入口,流出口) 66C 流路穴部 71 燃料流路 81 静電容量式センサ 82 同軸円筒型電極 83 円筒状電極板 83B 接続部(流入口,流出口) 85 円柱状電極軸 86 平行平板型電極 87 環状電極板 89 燃料流路 K,K1 ,K2 電極定数

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の流入口と流出口とが形成され、燃
    料が流入口から流出口に向けて流通する燃料流路と、該
    燃料流路の側面に離間して設けられ、流通する燃料を介
    して対向した一対の第1電極と、前記燃料流路の側面に
    離間し、該第1電極に直交するように設けられ、流通す
    る燃料を介して対向した一対の第2電極とから構成して
    なる静電容量式センサ。
  2. 【請求項2】 前記燃料流路は、流入口から流入された
    燃料が軸方向に流通して流出口から流出するように直線
    状に形成され、前記第1,第2電極は、該燃料流路に対
    してそれぞれ直交するように平行平板型電極として配設
    してなる請求項1記載の静電容量式センサ。
  3. 【請求項3】 前記燃料流路は、流入口から流入された
    燃料が分岐されてそれぞれ円弧状に流通して流出口手前
    で合流されて流出するように環状に形成され、前記第
    1,第2電極は、該燃料流路に対してそれぞれ直交する
    ように、一方の電極が環状の該燃料流路に沿った一対の
    環状板で形成され、他方の電極が同軸円筒型電極として
    形成してなる請求項1記載の静電容量式センサ。
  4. 【請求項4】 燃料の流入口と流出口とが形成され、燃
    料が流入口から流出口に向けて流通する燃料流路と、該
    燃料流路の側面に離間して設けられ、流通する燃料を介
    して対向した一対の第1電極と、前記燃料流路の側面に
    離間し、該第1電極に直交するように設けられ、流通す
    る燃料を介して対向した一対の第2電極と、該第1,第
    2電極にそれぞれ高周波電圧を印加する第1,第2の電
    圧印加手段と、該各電圧印加手段で前記第1,第2電極
    に高周波電圧を印加したときに、該第1,第2電極のう
    ち、少なくとも一方の電極間から燃料の性状に対応した
    電気信号を検出する検出処理手段とから構成してなる燃
    料の性状判別装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の電圧印加手段は第1,
    第2電極にそれぞれ異なる高周波電圧を印加し、前記検
    出処理手段は第1,第2電極間からそれぞれ燃料の性状
    に対応した電気信号を検出してなる請求項4記載の燃料
    の性状判別装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2電極には第1または第2
    の電圧印加手段のいずれかから等しい高周波電圧を印加
    する一方、この前,後で前記第1,第2電極に第1,第
    2の電圧印加手段からそれぞれ異なる高周波電圧を印加
    し、前記検出処理手段は第1,第2電極のいずれか一方
    の電極間から燃料の性状に応じた電気信号を検出してな
    る請求項4記載の燃料の性状判別装置。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2電極の電極定数を異なる
    ように形成し、該第1,第2電極には第1または第2の
    電圧印加手段のいずれかから等しい高周波電圧を印加
    し、前記検出処理手段は第1,第2電極間からそれぞれ
    燃料の性状に対応した電気信号を検出してなる請求項4
    記載の燃料の性状判別装置。
JP21836092A 1992-02-10 1992-07-24 静電容量式センサおよびそのセンサを用いた燃料の性状判別装置 Pending JPH05288707A (ja)

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