JPH0529277U - モータ - Google Patents

モータ

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JPH0529277U
JPH0529277U JP8420291U JP8420291U JPH0529277U JP H0529277 U JPH0529277 U JP H0529277U JP 8420291 U JP8420291 U JP 8420291U JP 8420291 U JP8420291 U JP 8420291U JP H0529277 U JPH0529277 U JP H0529277U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクの発生分布が平坦になり、トルクリッ
プルを低い水準に抑えながらトルクの実効値を高めるこ
とができるモータを提供すること。 【構成】 電機子と、この電機子との相対回転自在に設
けられた交互極性の界磁手段とを備えたモータである。
前記電機子は積層したコアプレートがカシメられて一体
的に形成されてなり、これらコアプレートの前記磁極部
のうち、複数の磁極部には、それぞれ1箇所ずつカシメ
られたカシメ部を有している。その他の磁極部には、前
記コアプレートを貫通する貫通孔が設けられた特定の磁
極部を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、1種1コイルで巻装された電機子鉄心を有する電機子と、界磁磁石 とを備えたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば1極1コイルで3相9極の電機子と、その電機子との相対回転自 在に設けられた交互極性の6極の界磁手段とを備え、前記電機子及び界磁手段の それぞれにおいて、各極が実質上均等に円形配列されたモータとして、平面概要 図である図4及びそのモータの展開概念図である図5に示されるようなものがあ る。
【0003】 図4及び図5において、この従来のモータにおける、ステータコア100とそ れに捲回された巻線20とを含むステータ10(電機子)並びにロータマグネッ ト30は、何れも実質上回転対称状に構成されている。そして、ステータコア1 00の120度間隔に位置する一組のステータ歯(磁極部)、例えば、番号10 1、104、107で示すステータ歯に、同相の一組のコイル、201、204 、207が同極性に捲回されている。図5は、各相における各コイルの配置及び 捲回極性を示しており、CWはステータ歯の外側から見て時計回りを示す。また 図5のMGにおけるN及びSは、それぞれロータマグネット30の内周側の極性 を示す。
【0004】 ステータコア100は、通常0.35mm乃至0.50mm程度の厚みを有す るコアプレート(例えば電磁鋼板から形成することができる)を、所定枚数分を 積層し、これをリベットやパックカシメ等により一体に形成されている。40、 41及び42は、ステータコア100のカシメ部であり、カシメによるコア形状 の歪みを避ける為に、ステータ歯109、103及び106を実質上120度間 隔を置いて設けてある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
近年、装置の小型・軽量化の要請に応えるため、モータもそれに応じた小型化 を図っている。特にモータの外径寸法の小径化は著しく、20乃至30mm程度 のコア径を有し、数mmのコア積厚から形成されるステータは珍しくない。とこ ろが、従来のモータでは、こうした小型化に伴ってステータコアの形状に対し、 ステータコア上に設けられたカシメ部の占有寸法が相対的に大きくなっている状 況にある。
【0006】 この従来のモータでは、カシメ部40、41及び42を有するステータ歯、即 ち109、103及び106が、カシメ部を有しないその他のステータ歯に対し て、巻線20で励磁される磁束のインダクタンスが小さく、またロータマグネッ ト30に対する磁気抵抗が大きくなる。しかも、図4で明らかなように、カシメ 部を有するステータ歯は第3の相だけに集中しており、他の第1及び第2の相に は、カシメ部を有していない。従って、発生するトルクの最大値にムラが生じ、 トルクリップルが大きくなり、その結果実効トルクが低下し、且つ回転ムラ等の 悪影響から免れえなかった。
【0007】 本考案は、従来技術に存した上記のような問題点に鑑み行われたものであって 、その課題とするところは、トルクの発生分布が平坦になり、トルクリップルを 低い水準に抑えながらトルクの実効値を高めることができるモータを提供するこ とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のモータにあっては、放射状等間隔の磁極 部を有し、各々の磁極部に1種1コイルが捲回され、これらの磁極部のうち2磁 極以上で1相の通電相が構成され、複数の通電相を有してなる電機子と、この電 機子との相対回転自在に設けられた交互極性の界磁手段とを備えたモータであっ て、前記電機子は積層したコアプレートがカシメられて一体的に形成されてなり 、これらコアプレートによる前記磁極部のうち、複数の磁極部に、それぞれ1箇 所ずつカシメられたカシメ部を有しており、その他の磁極部には、前記コアプレ ートを貫通した貫通孔が設けられている特定の磁極部を有しており、この特定の 磁極部は、前記カシメ部を有する通電相とは異なる他の通電相に含まれて構成さ れ、前記貫通孔は、1相当たりのインダクタンス値が全通電相に対して実質上均 等になるように形成されてなるものとしている。
【0009】
【作用】
コアプレートがカシメられて一体的に形成されると、そのカシメ部に構造上の 不連続面を生ぜしめ、磁気抵抗が増加する。この為、該当する磁極部に巻回され るコイルのインダクタンス値が低下する。この磁極部を含む相当たりのインダク タンスも従って低下する。本考案に従うモータの構成によれば、電機子における カシメ部を有しない磁極部には、1相当たりのインダクタンス値が全通電相に対 して実質上均等になるよう、貫通孔が設けられている。
【0010】 この貫通孔は、前記カシメ部の磁気抵抗値と実質上同等の磁気抵抗値を得るよ う設定してある。このため当該磁極部に巻回されるコイルのインダクタンス値も 、前記カシメ部を有する磁極部のインダクタンス値と同等となる為、従って通電 の相当たりのインダクタンス値が全通電相に対して実質上均等となる。これによ り、電機子と界磁磁石とにより発生するトルクは、最大値が均等になりトルクリ ップルが低減し実質トルクが向上すると共に、回転ムラも減少する。
【0011】
【実施例】
本考案に従うモータの実施例を、図1乃至図3を参照しつつ説明する。図1は モータの平面概要図である。既に図4で用いた同じ部位には、同様の番号が付し てある。また、本実施例のモータの展開概念図は既に用いた図5と同様であるの でそのまま用いる。100はステータコアである。ステータコア100は、スロ ット数及びステータ歯の数が9であり、実質上9回回転対称性を有する。ステー タ歯は、101乃至109の9極を有しており、実質上中心角40度毎に配置さ れている。ここで、例えばステータ歯101のを第1の磁極部、ステータ歯10 2を第2の磁極部、ステータ歯103を第3の磁極部と、順次、図1の時計方向 に定義していき、ステータ歯109を第9の磁極部としている。
【0012】 実施例に示すステータコア100では、外径27mm、厚み0.35mmのコ アプレート(電磁鋼板から形成されている)が10枚積層されてなり、パックカ シメにより一体に形成されている。図1における40乃至42は、このパックカ シメによるカシメ部であり、各々のステータ歯に該当する磁極部の略中央部の部 位に、コアプレートの積層方向へプレス装置などでカシメられている。ステータ コア100の小径化に従い、ステータ歯の根本部(コアバック部)の占有面積が ますます狭くなるため、本実施例のように磁極部にカシメ部を設ける。カシメ部 40は第9の磁極部としてのステータ歯109に、カシメ部41は第3の磁極部 としてのステータ歯103に、そしてカシメ部42は第6の磁極部としてのステ ータ歯106に、それぞれ設けられている。
【0013】 ステータコア100には、上記のカシメ部40乃至42の他に、貫通孔として 貫通孔61、62、64、65、67及び68が設けてある。即ち、貫通孔61 は第1の磁極部としてのステータ歯101に、貫通孔62は第2の磁極部として のステータ歯102に、貫通孔64は第4の磁極部としてのステータ歯104に 、貫通孔65は第5の磁極部としてのステータ歯105に、貫通孔67は第7の 磁極部としてのステータ歯107に、貫通孔68は第8の磁極部としてのステー タ歯108に、それぞれ設けられている。貫通孔は例えば直径0.8mmの円形 状である。
【0014】 ステータコア100には、3相駆動される巻線20が施されている。図1及び 図5に示すように、実質上120度間隔に位置する一組のステータ歯に、同相の コイルが同極性(CW:ステータ歯の外側から見て時計回り)に捲回されている 。即ち、巻線20の第1相目であるコイル201は、ステータ歯101に捲回さ れ、次にコイル204はステータ歯104に、更にコイル207はステータ歯1 07にそれぞれ捲回され、これらが直列に接続されている。第2相目であるコイ ル202も同様に、ステータ歯102に、コイル205がステータ歯105に、 コイル208がステータ歯108にそれぞれ捲回され、これらが直列に接続され る。そして、第3相目のコイル209もステータ歯109に、コイル203もス テータ歯103に、コイル206もステータ歯106に捲回されて、直列に接続 されている。そして以上のステータコア100及び巻線20が電機子の一例とし てのステータ10(電機子)を構成している。
【0015】 30は界磁手段の一例としての円筒形状のロータマグネットである。ロータマ グネット30は、その内周面がステータ10の外周面に径方向に対向するように 、ステータ10に対し回転自在に、且つ同軸状に設けられている。ロータマグネ ット30の内周側は交互極性の6極を構成しており、各極は中心角60度毎に実 質上均等に円形配列されている。図1及び図5のMGにおけるN極及びS極は、 それぞれロータマグネット30の内周側の極性を示す。なお、図5は、ステータ 10とロータマグネット30とが図1に示される位置関係にある場合に対応して いる。
【0016】 前記貫通孔61、62、64、65、67及び68は、図1で明らかなように 、巻線20における第1相目と第2相目とに係る各ステータ歯に設けられている 。この第1相目と第2相目のそれぞれのインダクタンス値は、巻線の巻回バラツ キを除いて実質上同一の値を有している。また、このインダクタンス値は、カシ メ部40乃至42を有する第3相目のインダクタンス値に実質上均等になるよう に設定されている。即ち、前記貫通孔の形状を、第1相目であれば、貫通孔61 、64そして67の磁気抵抗値の合成値と、カシメ部40乃至42により合成さ れる磁気抵抗値とに見合うよう、設定してある。第2相目も第1相目と同様に、 貫通孔62、65及び68の磁気抵抗値が、同じように設定してある。従って、 各相毎のインダクタンス値が実質上均等となるため、トルクリップルが低減でき ると共に、回転ムラも減少することができる。
【0017】 本実施例のモータでは、0.12mm径の絶縁銅線を用い、1スロット当たり 80ターンの巻線を施したモータのインダクタンス波形は、図2に示されるもの となった。波形はAが第1相−第2相間、Bが第2相−第3相間、そしてCが第 3相−第1相間を示している。
【0018】 一方、0.12mm径の絶縁銅線を用い、1スロット当たり80ターンの巻線 を施した従来のモータ(図4に示すもの)のインダクタンス波形は、図6に示さ れるものとなった。この場合も波形はAが第1相−第2相間、Bが第2相−第3 相間、そしてCが第3相−第1相間を示している。図6で明らかなように第3相 目(即ち磁極部にカシメ部を有する巻線の相)を含まない波形Aのみが、他のB 、Cに比べ突出した状態を示している。従って、この従来のモータにおけにイン ダクタンスは、巻線の相によるバラツキが大きいことがわかる。
【0019】 次に、本実施例のモータにおけるトルク波形は、前述の巻線を用いて図3に示 されるものとなった。この場合、最大及び最小トルクは、それぞれ160g−c m及び110g−cmであった。一方、従来のモータ(図4に示すもの)のトル ク波形は、図7に示されるものとなった。この場合の最大及び最小トルクは、そ れぞれ170g−cm及び95g−cmであった。このように、本実施例のモー タは、従来のモータの場合に比べ、貫通孔を設けたことによる最大トルクの減少 を僅かながらきたしているが、最小トルクの上昇による実質トルクの向上を得て いる。また、図2と図6とで明らかなごとく、回転ムラについても減少している のがわかる。
【0020】 なお、本考案のモータにおいてトルクの実効値を高めるには、例えば巻線20 の巻線数を増してトルク定数を向上させればよい。その場合においても、トルク リップルは低い水準に抑えることができる。また、カシメ部のカシメ方法は、パ ックカシメの例を説明したが、それ自体周知のその他のカシメ手段でも構わない ことは言うまでもない。
【0021】 この他、本実施例のモータでは、図1におけるステータの貫通孔を、カシメ部 40乃至42が設けられているステータ歯(磁極部)を除いた全てのステータ歯 に設けられている。即ち、第1相であれば貫通孔61、64及び67の3箇所で あり、また第2相であれば貫通孔62、65及び68の3箇所である。しかし、 各通電される相としての合成インダクタンスがそれぞれ実質上均等であれば、例 えば各相毎にそれぞれ1箇所の貫通孔を設けてもよい。
【0022】 以上、本考案に従うモータの一実施例を説明したが、これに限定されることな く、設計変更乃至種々の修正等が可能である。例えば、電機子は磁極の数や形状 或いは通電の相数等、界磁手段は磁石の種類(フェライト、稀土類系等或いは電 磁コイル方式)や形状(セグメント、リング状等)及び磁極の数等である。また カシメ部の数やカシメ部の配置等、貫通孔の数や形状等自由に選定可能である。
【0023】
【効果】
本考案のモータでは、電機子のコアプレートのカシメ部によって生ずる各通電 相の巻線インダクタンス値のバラツキに対し、これに見合うインダクタンス値を 生ぜしめる貫通孔を、コアプレートに設けた。これにより、発生するトルクは最 大値が均等になり、トルクリップルが低減すると共に、回転ムラの少ないモータ が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るモータの平面概要図で
ある。
【図2】本考案の一実施例に係るモータのインダクタン
ス波形図である。
【図3】本考案の一実施例に係るモータのトルク波形図
である。
【図4】従来のモータの平面概要図である。
【図5】従来のモータの展開概念図である。
【図6】従来のモータのインダクタンス波形図である。
【図7】従来のモータのトルク波形図である。
【符号の説明】
10 ステータ(電機子) 20 巻線 30 ロータマグネット 40〜42 カシメ部 61〜62 貫通孔 64〜65 貫通孔 67〜68 貫通孔 101〜109 ステータ歯 201〜209 コイル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状等間隔の磁極部を有し、各々の磁
    極部に1種1コイルが捲回され、これらの磁極部のうち
    2磁極以上で1相の通電相が構成され、複数の通電相を
    有してなる電機子と、この電機子との相対回転自在に設
    けられた交互極性の界磁手段とを備えたモータであっ
    て、 前記電機子は積層したコアプレートがカシメられて一体
    的に形成されてなり、これらコアプレートによる前記磁
    極部のうち、複数の磁極部に、それぞれ1箇所ずつカシ
    メられたカシメ部を有しており、 その他の磁極部には、前記コアプレートを貫通した貫通
    孔が設けられている特定の磁極部を有しており、 この特定の磁極部は、前記カシメ部を有する通電相とは
    異なる他の通電相に含まれて構成され、 前記貫通孔は、1相当たりのインダクタンス値が全通電
    相に対して実質上均等になるように形成されている、こ
    とを特徴とするモータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063351A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Daikin Ind Ltd ステータ、モータおよび圧縮機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62140858U (ja) * 1986-02-24 1987-09-05

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