JPH0531121B2 - - Google Patents
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- JPH0531121B2 JPH0531121B2 JP63198695A JP19869588A JPH0531121B2 JP H0531121 B2 JPH0531121 B2 JP H0531121B2 JP 63198695 A JP63198695 A JP 63198695A JP 19869588 A JP19869588 A JP 19869588A JP H0531121 B2 JPH0531121 B2 JP H0531121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- copolymer
- light
- composition
- undercoat layer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、電飾(電気装飾)に用いる光拡散フ
イルムに関するものである。 (従来技術及びその問題点) 写真広告において、その写真を明瞭に浮立たせ
て宣伝媒体としての価値を高めるために、プラス
チツクフイルム等の光透過性フイルムに印刷した
広告写真の裏側から光を照射することは広く行わ
れている。このような写真広告手段は、通常、電
飾看板と言われている。 ところで、このような電飾看板において、光源
として蛍光灯を用い、これを広告写真の裏側から
そのまま光照射すると、その蛍光灯光源が表側か
ら透けて見え、広告写真の美感が著しく損われ
る。従って、このような不具合を解消するため
に、広告写真の裏側に光拡散フイルムを配置する
ことが行われている。 この光拡散フイルムは、その裏面から照射され
た光を拡散透過させるために、全体を半透明に
し、かつ表面凹凸状に形成したプラスチツクフイ
ルムが用いられる。これまでに用いられてきた半
透明の電飾用拡散フイルムは、あらかじめ白色顔
料を練込んだ酢酸セルロース樹脂フイルムの表面
を物理的に処理し、粗面化したものである。 しかし、このような酢酸セルロース樹脂フイル
ムの場合、パンチ孔をあける時にフイルムが裂け
やすく、またスリツトする時にヒビ割れを生じや
すいという欠点があつた。 (発明の課題) 本発明は、電飾看板に用いられている従来の光
拡散フイルムに見られる前記問題点を解決した新
しい光拡散フイルムを提供することをその課題と
する。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく種々研究
を重ねた結果、本発明を完成するに到った。 すなわち、本発明によれば、ポリエステル系樹
脂フイルムの少なくとも一方の面に、下記成分か
らなる組成物()により形成された下塗り層を
介して下記成分からなる組成物()を含み凹凸
表面に形成されたマツト層を積層した構造を有す
る半透明フイルムであつて、該下塗り層及び/又
はマツト層に、黄色系透過光消色用顔料を含有さ
せたことを特徴とする電飾用光拡散フイルムが提
供される。 組成物() (イ) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 (ロ) 高分子量ポリエステル樹脂 (ハ) 塩化ビニル重合体又は共重合体系白色塗料 (ニ) 溶剤 組成物() (a) メラミン−ホルマリン系樹脂 (b) アクリル系共重合体 (c) カオリン (d) 安定剤 なお、本明細書において言う顔料は、広義に解
釈されるもので、通常の顔料の他、一般に塗料、
ペイント、着色剤等と呼称されるものも含まれ
る。 本発明においては、基材フイルムとしてポリエ
ステル系樹脂フイルムを用いる。このポリエステ
ル系樹脂フイルムは、機械強度にすぐれ、酢酸セ
ルロース樹脂フイルムに見られる前記欠点を有し
ないことが確認された。フイルムの厚さは50〜
200μm、好ましくは100〜160μmである。本発明
の場合、フイルムを半透明化するための白色顔料
は、フイルム表面に塗布されるので、前記従来品
(約200μmの厚さ)に比べて薄手のものでよく、
従って、重量低下による作業性の向上が達成され
る。 本発明においては、前記基材フイルムの表面に
先ず下塗り層を形成する。この場合、フイルムの
表面は、必要に応じ、物理的処理(放電加工等)
や、化学的処理(化学物質塗)を施すことができ
る。 本発明において用いる下塗り層は、下記成分か
らなる組成物()により形成されたものであ
る。 (イ) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 (ロ) 高分子量ポリエステル樹脂 (ハ) 塩化ビニル重合体又は共重合体系白色塗料 (ニ) 溶剤 成分(イ)の塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体は、ビニリデン対アクリロニトリルの共重
合比が(10:1)〜(1:2)、とりわけ(5:
1)〜(3:1)のものであつて、軟化点が130
〜140℃、粘度が2.0〜2.4cps(2重量%ジメチル
ホルムアミド溶液、25℃、オスワルド法)のもの
が好適である。この成分(イ)はバインダーの役割を
果すものである。 成分(ロ)の高分子量ポリエステル樹脂も、成分(イ)
と同様にバインダーとしての役割を果すものであ
つて、分子量が10000〜50000、とりわけ15000〜
25000、軟化点が100〜180℃、溶融粘度500〜
3500P、とりわけ2500〜3000P(回転粘度計、200
℃)のものが好適である。 成分(ハ)の塩化ビニル重合体又は共重合体系白色
塗料は、塩化ビニルホモポリマー又は塩化ビニル
と他のモノマー(酢酸ビニル、塩化ビニリデン
等)との共重合体を含むものである。塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、とりわけ共重合比が(8
〜7):(2〜3)、重合度が100〜400特に250〜
300のものが好適である。そしてこれをバインダ
ーにしてチタン白(白色顔料)により白色顔料化
したものが使用される。 成分(ニ)の溶剤は、メチルエチルケトン、メチル
セロソルブアセテート及びメチルイソブチルケト
ンの1種又は2種以上が好適である。 本発明において、前記下塗り層の上に設けるマ
ツト層は、固体微粒子を高分子バインダーととも
に含み、凹凸表面に形成されたものである。 本発明において用いるマツト層は、下記成分か
らなる組成物()を含み、凹凸表面に形成され
たものである。 (a) メラミン−ホルマリン系樹脂 (b) アクリル系共重合体 (c) カオリン (d) 安定剤 成分(a)のメラミン−ホルマリン系樹脂は、繊維
加工用樹脂として公知のものであつて、メラミン
とホルマリンとを重合して得られるものである。 成分(b)のアクリル系共重合体としては、アクリ
ル酸エステル類又はメタクリル酸エステル類とこ
れと共重合可能な単量体とからなる共重合体をあ
げることができる。この共重合体には共重合可能
な単量体が1種からなる共重合体と、共重合可能
な単量体が2種以上からなる共重合体(多元共重
合体)のいずれでもよい。アクリル系共重合体
(即ち共重合成分が1種のみからなる)における
共重合成分としては、例えばニトリル、ブタジエ
ン、スチレン等をあげることができる。 また、アクリル系多元共重合体(即ち、共重合
成分が2種以上からなる)における共重合成分と
しては、上記と同様なものをあげることができ
る。 本発明においては、上記した共重合体と、多元
共重合体を併用することが好ましい。 そして、共重合体としては、粘度が50〜200cps
(固形分濃度46重量%)、PHが8.0〜9.5のものがよ
い。多元共重合体としては、粘度が100〜400cps
(固形分濃度46重量%)、PHが9.0〜9.5のものがよ
い。これはいずれも自己架橋型であり、エマルジ
ヨンの形で市販されている。 (b)成分のアクリル系共重合体はエマルジヨンの
形で用いる。 成分(c)のカオリンは、組成がSiO2とAl2O3とか
ら本質的になるものであつて、白色度80〜95、比
重2.45〜2.70、水分1.0重量%以下のもの、平均粒
子径2μm以下が50%以上、同10μm以上のものが
5%以下の粒度分布を有するものが好適である。 本発明では酸化けい素含有量、粒度分布が異な
る2種のカオリンを併用することがよい。具体的
には酸化けい素(SiO2)含有量が50%未満で、
粒径が小さいカオリンと酸化けい素含有量が50%
以上で粒径が大きいカオリンとを併用するのがよ
い。 成分(d)の安定剤は、エマルジヨンを安定化する
ためのもので、公知のエマルジヨン安定剤が用い
られるが、アンモニア水溶液や、塩化アンモニウ
ム水溶液等が好適である。 マツト層形成組成物に、上記成分(a)〜(d)のほか
に、微粒子シリカを添加すると、本発明の目的が
一層有効に達成される。 微粒子シリカとしては、湿式、乾式いずれの製
法で得られたものでもよい。とりわけ、本発明に
おいては、湿式法により、製造された無定形の下
記のような条件を満足するものが好ましい。 BET法により測定した表面積:250m2/g以上 平均粒子径:1〜10μm 表面水酸基数:(10〜20)×10020個/g PH(5重量%スラリー):約7 次に、前記で示した下塗り層形成組成物()
の配合比について述べる。 (イ)塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体
と、(ロ)高分子量ポリエステル樹脂と、(ハ)塩化ビニ
ル重合体又は共重合体系白色塗料との配合重量
比、即ち(イ):(ロ):(ハ)は、通常、(0.5〜1.5):(
1.0
〜3.0):(2〜6)、好ましくは(0.8〜1.2):(1.8
〜2.3):(3.5〜4.5)、一層好ましくは1:2:6
である。 成分(イ)と(ロ)との配合比は、この下塗り層形成組
成物の支持体への接着性を高めるために重要であ
る。 (ハ)は下塗り層自体に、ある程度の白味を与える
もので、あまり少なすぎると所望の白味を付与で
きない。逆に多くなりすぎると最終的に得られる
フイルムの透明性が低下したり、塗布乾燥時に乾
燥むらや塗布に困難をきたすことがある。 成分(ニ)の溶剤は、溶解ないし分散の目的に適合
する量が適宜配合される。 次に、前記で示したマツト層形成組成物()
における必須成分及び任意成分の配合重量比につ
いて、通常範囲と好適範囲を示すと次表のごとく
である。
イルムに関するものである。 (従来技術及びその問題点) 写真広告において、その写真を明瞭に浮立たせ
て宣伝媒体としての価値を高めるために、プラス
チツクフイルム等の光透過性フイルムに印刷した
広告写真の裏側から光を照射することは広く行わ
れている。このような写真広告手段は、通常、電
飾看板と言われている。 ところで、このような電飾看板において、光源
として蛍光灯を用い、これを広告写真の裏側から
そのまま光照射すると、その蛍光灯光源が表側か
ら透けて見え、広告写真の美感が著しく損われ
る。従って、このような不具合を解消するため
に、広告写真の裏側に光拡散フイルムを配置する
ことが行われている。 この光拡散フイルムは、その裏面から照射され
た光を拡散透過させるために、全体を半透明に
し、かつ表面凹凸状に形成したプラスチツクフイ
ルムが用いられる。これまでに用いられてきた半
透明の電飾用拡散フイルムは、あらかじめ白色顔
料を練込んだ酢酸セルロース樹脂フイルムの表面
を物理的に処理し、粗面化したものである。 しかし、このような酢酸セルロース樹脂フイル
ムの場合、パンチ孔をあける時にフイルムが裂け
やすく、またスリツトする時にヒビ割れを生じや
すいという欠点があつた。 (発明の課題) 本発明は、電飾看板に用いられている従来の光
拡散フイルムに見られる前記問題点を解決した新
しい光拡散フイルムを提供することをその課題と
する。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく種々研究
を重ねた結果、本発明を完成するに到った。 すなわち、本発明によれば、ポリエステル系樹
脂フイルムの少なくとも一方の面に、下記成分か
らなる組成物()により形成された下塗り層を
介して下記成分からなる組成物()を含み凹凸
表面に形成されたマツト層を積層した構造を有す
る半透明フイルムであつて、該下塗り層及び/又
はマツト層に、黄色系透過光消色用顔料を含有さ
せたことを特徴とする電飾用光拡散フイルムが提
供される。 組成物() (イ) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 (ロ) 高分子量ポリエステル樹脂 (ハ) 塩化ビニル重合体又は共重合体系白色塗料 (ニ) 溶剤 組成物() (a) メラミン−ホルマリン系樹脂 (b) アクリル系共重合体 (c) カオリン (d) 安定剤 なお、本明細書において言う顔料は、広義に解
釈されるもので、通常の顔料の他、一般に塗料、
ペイント、着色剤等と呼称されるものも含まれ
る。 本発明においては、基材フイルムとしてポリエ
ステル系樹脂フイルムを用いる。このポリエステ
ル系樹脂フイルムは、機械強度にすぐれ、酢酸セ
ルロース樹脂フイルムに見られる前記欠点を有し
ないことが確認された。フイルムの厚さは50〜
200μm、好ましくは100〜160μmである。本発明
の場合、フイルムを半透明化するための白色顔料
は、フイルム表面に塗布されるので、前記従来品
(約200μmの厚さ)に比べて薄手のものでよく、
従って、重量低下による作業性の向上が達成され
る。 本発明においては、前記基材フイルムの表面に
先ず下塗り層を形成する。この場合、フイルムの
表面は、必要に応じ、物理的処理(放電加工等)
や、化学的処理(化学物質塗)を施すことができ
る。 本発明において用いる下塗り層は、下記成分か
らなる組成物()により形成されたものであ
る。 (イ) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 (ロ) 高分子量ポリエステル樹脂 (ハ) 塩化ビニル重合体又は共重合体系白色塗料 (ニ) 溶剤 成分(イ)の塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体は、ビニリデン対アクリロニトリルの共重
合比が(10:1)〜(1:2)、とりわけ(5:
1)〜(3:1)のものであつて、軟化点が130
〜140℃、粘度が2.0〜2.4cps(2重量%ジメチル
ホルムアミド溶液、25℃、オスワルド法)のもの
が好適である。この成分(イ)はバインダーの役割を
果すものである。 成分(ロ)の高分子量ポリエステル樹脂も、成分(イ)
と同様にバインダーとしての役割を果すものであ
つて、分子量が10000〜50000、とりわけ15000〜
25000、軟化点が100〜180℃、溶融粘度500〜
3500P、とりわけ2500〜3000P(回転粘度計、200
℃)のものが好適である。 成分(ハ)の塩化ビニル重合体又は共重合体系白色
塗料は、塩化ビニルホモポリマー又は塩化ビニル
と他のモノマー(酢酸ビニル、塩化ビニリデン
等)との共重合体を含むものである。塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、とりわけ共重合比が(8
〜7):(2〜3)、重合度が100〜400特に250〜
300のものが好適である。そしてこれをバインダ
ーにしてチタン白(白色顔料)により白色顔料化
したものが使用される。 成分(ニ)の溶剤は、メチルエチルケトン、メチル
セロソルブアセテート及びメチルイソブチルケト
ンの1種又は2種以上が好適である。 本発明において、前記下塗り層の上に設けるマ
ツト層は、固体微粒子を高分子バインダーととも
に含み、凹凸表面に形成されたものである。 本発明において用いるマツト層は、下記成分か
らなる組成物()を含み、凹凸表面に形成され
たものである。 (a) メラミン−ホルマリン系樹脂 (b) アクリル系共重合体 (c) カオリン (d) 安定剤 成分(a)のメラミン−ホルマリン系樹脂は、繊維
加工用樹脂として公知のものであつて、メラミン
とホルマリンとを重合して得られるものである。 成分(b)のアクリル系共重合体としては、アクリ
ル酸エステル類又はメタクリル酸エステル類とこ
れと共重合可能な単量体とからなる共重合体をあ
げることができる。この共重合体には共重合可能
な単量体が1種からなる共重合体と、共重合可能
な単量体が2種以上からなる共重合体(多元共重
合体)のいずれでもよい。アクリル系共重合体
(即ち共重合成分が1種のみからなる)における
共重合成分としては、例えばニトリル、ブタジエ
ン、スチレン等をあげることができる。 また、アクリル系多元共重合体(即ち、共重合
成分が2種以上からなる)における共重合成分と
しては、上記と同様なものをあげることができ
る。 本発明においては、上記した共重合体と、多元
共重合体を併用することが好ましい。 そして、共重合体としては、粘度が50〜200cps
(固形分濃度46重量%)、PHが8.0〜9.5のものがよ
い。多元共重合体としては、粘度が100〜400cps
(固形分濃度46重量%)、PHが9.0〜9.5のものがよ
い。これはいずれも自己架橋型であり、エマルジ
ヨンの形で市販されている。 (b)成分のアクリル系共重合体はエマルジヨンの
形で用いる。 成分(c)のカオリンは、組成がSiO2とAl2O3とか
ら本質的になるものであつて、白色度80〜95、比
重2.45〜2.70、水分1.0重量%以下のもの、平均粒
子径2μm以下が50%以上、同10μm以上のものが
5%以下の粒度分布を有するものが好適である。 本発明では酸化けい素含有量、粒度分布が異な
る2種のカオリンを併用することがよい。具体的
には酸化けい素(SiO2)含有量が50%未満で、
粒径が小さいカオリンと酸化けい素含有量が50%
以上で粒径が大きいカオリンとを併用するのがよ
い。 成分(d)の安定剤は、エマルジヨンを安定化する
ためのもので、公知のエマルジヨン安定剤が用い
られるが、アンモニア水溶液や、塩化アンモニウ
ム水溶液等が好適である。 マツト層形成組成物に、上記成分(a)〜(d)のほか
に、微粒子シリカを添加すると、本発明の目的が
一層有効に達成される。 微粒子シリカとしては、湿式、乾式いずれの製
法で得られたものでもよい。とりわけ、本発明に
おいては、湿式法により、製造された無定形の下
記のような条件を満足するものが好ましい。 BET法により測定した表面積:250m2/g以上 平均粒子径:1〜10μm 表面水酸基数:(10〜20)×10020個/g PH(5重量%スラリー):約7 次に、前記で示した下塗り層形成組成物()
の配合比について述べる。 (イ)塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体
と、(ロ)高分子量ポリエステル樹脂と、(ハ)塩化ビニ
ル重合体又は共重合体系白色塗料との配合重量
比、即ち(イ):(ロ):(ハ)は、通常、(0.5〜1.5):(
1.0
〜3.0):(2〜6)、好ましくは(0.8〜1.2):(1.8
〜2.3):(3.5〜4.5)、一層好ましくは1:2:6
である。 成分(イ)と(ロ)との配合比は、この下塗り層形成組
成物の支持体への接着性を高めるために重要であ
る。 (ハ)は下塗り層自体に、ある程度の白味を与える
もので、あまり少なすぎると所望の白味を付与で
きない。逆に多くなりすぎると最終的に得られる
フイルムの透明性が低下したり、塗布乾燥時に乾
燥むらや塗布に困難をきたすことがある。 成分(ニ)の溶剤は、溶解ないし分散の目的に適合
する量が適宜配合される。 次に、前記で示したマツト層形成組成物()
における必須成分及び任意成分の配合重量比につ
いて、通常範囲と好適範囲を示すと次表のごとく
である。
【表】
* 固形分換算
成分(a)、(b)が上記の範囲にあると、層間接着性
と製品フイルムの印刷性が良好である。成分(c)が
上記の範囲にあると、表面(マツト層)がマクロ
的に平滑で凹凸が感じられず、製品フイルムの光
拡散性が良好で、印刷性にもすぐれ、マツト層の
剥離が起ることがない。成分(d)が上記の範囲にあ
ると、塗布の作業性が良好である。成分(e)が上記
の範囲にあると、塗膜強度が適度に強く剥離も起
らず、製品フイルムの表面が平滑で、印刷適性が
良好である。 本発明においては、前記した下塗り層及び/又
はマツト層に対し、さらに、黄色系透過光消色用
顔料を含有させる。ポリエステル系フイルムを基
材フイルムに用いる場合、前記した下塗り層及び
マツト層について示した成分のみでは、黄色系の
光が透過しやすく、蛍光灯光源からの光を照射し
た場合、光源の黄味色が透過し、広告写真の見ば
えを悪くする。本発明では、この問題を解決する
ために、黄色系透過光消色用の顔料を用いる。こ
のような顔料としては、例えば、青系、シアン
系、紺系のものが用いられる。その添加量は、フ
イルム1m2当り、0.001〜0.01g、好ましくは約
0.004gの割合である。本発明のフイルムは、一
般的に、Ra(中心線平均粗さ):0.3〜0.6μm、ヘ
イズ(Haze):93〜97、紫外濃度(マクベス濃度
計TD904 ブルーフイルター):1.3〜1.7を示す。 本発明のフイルムは、この種のフイルムの作成
に通常採用される方法によつて作成することがで
きる。 例えば、まず、溶剤を含む下塗り層形成組成物
の分散液を支持体フイルムの上に塗布し、次い
で、そのうえに、少量の有機溶剤と多量の水を含
むマツト層形成組成物の液を塗布し、乾燥させ
る。 (発明の効果) 本発明の拡散用フイルムは、表面が均一微細凹
凸のケミカルマツト層に形成され、半透明性及び
すぐれた光拡散性を示す。そして、本発明では、
その基材フイルムとしてポリエステル系フイルム
を用い、その表面に下塗り層を介してマツト層を
積層したことから、機械的強度にすぐれ、パンチ
穴をあける時にフイルムが裂けることがなく、ま
たスリツトする時にフイルムにヒビ割れが生じる
こともない。 また、本発明では、ポリエステル系フイルムを
用いる場合に見られる透過拡散光が黄色味を示す
問題を解決したことから、広告写真を見ばえのよ
いものとして電飾表示することができる。 さらに、本発明のフイルムにおけるマツト層
は、印刷性及び光拡散性にすぐれたものであるこ
とから、基材フイルムの両面にそれぞれ下塗り層
を介してマツト層を形成したものを用い、その一
方の面に広告写真を印刷することにより、光拡散
フイルムと同時に広告写真として使用することが
できる。 (実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、以下に示す部はすべて重量部、%はす
べて重量%である。 実施例 1 〔塗布液の調製〕 下記成分を均一に混合して下塗り層形成液を調
製した。 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体〔重
量比80:20(重量)〕 10部 高分子量ポリエステル樹脂(分子量15000〜
20000) 20部 塩化ビニル系白色塗料 60部 有機溶剤(メチルエチルケトン、メチルセロソル
ブアセテート及びメチルイソブチルケトンからな
る混合物) 300部 別に、下記成分を均一に混合してマツト層形成
液を調製した。 メラミン−ホルマリン系水溶性樹脂(固形分濃度
20重量%) 3.3部 アクリルニトリル系共重合樹脂エマルジヨン(固
形分換算) 7.4部 アクリル系多元共重合樹脂エマルジヨン(固形分
換算) 1.8部 塩化アンモニウム水(20%) 0.22部 カオリン(粒径2μm以下のものを93%含有する)
6.5部 カオリン(粒径2μm以下のものを50%含有する)
1.6部 微粒子シリカ(平均粒径3.4μm、表面積BET法
300m2/g) 1.6部 メチルセロソルブ 0.7部 水 20.6部 青味水性顔料 0.15部 (フイルムへの塗布) ポリエステルフイルム(厚さ125μm)の片面
に、まず上記で調製した下塗り層形成液を塗布し
た(塗布量6g/m2)。次いで、加熱乾燥して下
塗り層を形成した。 形成した下塗り層上にマツト層形成液を塗布
し、(塗布量10g/m2)加熱乾燥して、マツト層
を形成した。 (製品フイルムの特性) 上記で得たフイルムは、青味白色で半透明性を
示し、下記のような特性を有していた。 ヘイズ(hize):94% Ra(中心線平均粗さ):0.43μm 紫外濃度(マクベス濃度計TD904):1.50 このフイルムは、実際に電飾看板用光拡散フイ
ルムとして使用することにより、すぐれた光拡散
性を有し、しかも、その透過光は青味系の光を示
し黄色系の光は感じられなかつた。 また、両面にそれぞれ下塗り層及びマツト層を
積層したフイルムの一方の面に写真を印刷したも
のは、広告写真兼光拡散フイルムとして使用し得
ることが確認された。
成分(a)、(b)が上記の範囲にあると、層間接着性
と製品フイルムの印刷性が良好である。成分(c)が
上記の範囲にあると、表面(マツト層)がマクロ
的に平滑で凹凸が感じられず、製品フイルムの光
拡散性が良好で、印刷性にもすぐれ、マツト層の
剥離が起ることがない。成分(d)が上記の範囲にあ
ると、塗布の作業性が良好である。成分(e)が上記
の範囲にあると、塗膜強度が適度に強く剥離も起
らず、製品フイルムの表面が平滑で、印刷適性が
良好である。 本発明においては、前記した下塗り層及び/又
はマツト層に対し、さらに、黄色系透過光消色用
顔料を含有させる。ポリエステル系フイルムを基
材フイルムに用いる場合、前記した下塗り層及び
マツト層について示した成分のみでは、黄色系の
光が透過しやすく、蛍光灯光源からの光を照射し
た場合、光源の黄味色が透過し、広告写真の見ば
えを悪くする。本発明では、この問題を解決する
ために、黄色系透過光消色用の顔料を用いる。こ
のような顔料としては、例えば、青系、シアン
系、紺系のものが用いられる。その添加量は、フ
イルム1m2当り、0.001〜0.01g、好ましくは約
0.004gの割合である。本発明のフイルムは、一
般的に、Ra(中心線平均粗さ):0.3〜0.6μm、ヘ
イズ(Haze):93〜97、紫外濃度(マクベス濃度
計TD904 ブルーフイルター):1.3〜1.7を示す。 本発明のフイルムは、この種のフイルムの作成
に通常採用される方法によつて作成することがで
きる。 例えば、まず、溶剤を含む下塗り層形成組成物
の分散液を支持体フイルムの上に塗布し、次い
で、そのうえに、少量の有機溶剤と多量の水を含
むマツト層形成組成物の液を塗布し、乾燥させ
る。 (発明の効果) 本発明の拡散用フイルムは、表面が均一微細凹
凸のケミカルマツト層に形成され、半透明性及び
すぐれた光拡散性を示す。そして、本発明では、
その基材フイルムとしてポリエステル系フイルム
を用い、その表面に下塗り層を介してマツト層を
積層したことから、機械的強度にすぐれ、パンチ
穴をあける時にフイルムが裂けることがなく、ま
たスリツトする時にフイルムにヒビ割れが生じる
こともない。 また、本発明では、ポリエステル系フイルムを
用いる場合に見られる透過拡散光が黄色味を示す
問題を解決したことから、広告写真を見ばえのよ
いものとして電飾表示することができる。 さらに、本発明のフイルムにおけるマツト層
は、印刷性及び光拡散性にすぐれたものであるこ
とから、基材フイルムの両面にそれぞれ下塗り層
を介してマツト層を形成したものを用い、その一
方の面に広告写真を印刷することにより、光拡散
フイルムと同時に広告写真として使用することが
できる。 (実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、以下に示す部はすべて重量部、%はす
べて重量%である。 実施例 1 〔塗布液の調製〕 下記成分を均一に混合して下塗り層形成液を調
製した。 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体〔重
量比80:20(重量)〕 10部 高分子量ポリエステル樹脂(分子量15000〜
20000) 20部 塩化ビニル系白色塗料 60部 有機溶剤(メチルエチルケトン、メチルセロソル
ブアセテート及びメチルイソブチルケトンからな
る混合物) 300部 別に、下記成分を均一に混合してマツト層形成
液を調製した。 メラミン−ホルマリン系水溶性樹脂(固形分濃度
20重量%) 3.3部 アクリルニトリル系共重合樹脂エマルジヨン(固
形分換算) 7.4部 アクリル系多元共重合樹脂エマルジヨン(固形分
換算) 1.8部 塩化アンモニウム水(20%) 0.22部 カオリン(粒径2μm以下のものを93%含有する)
6.5部 カオリン(粒径2μm以下のものを50%含有する)
1.6部 微粒子シリカ(平均粒径3.4μm、表面積BET法
300m2/g) 1.6部 メチルセロソルブ 0.7部 水 20.6部 青味水性顔料 0.15部 (フイルムへの塗布) ポリエステルフイルム(厚さ125μm)の片面
に、まず上記で調製した下塗り層形成液を塗布し
た(塗布量6g/m2)。次いで、加熱乾燥して下
塗り層を形成した。 形成した下塗り層上にマツト層形成液を塗布
し、(塗布量10g/m2)加熱乾燥して、マツト層
を形成した。 (製品フイルムの特性) 上記で得たフイルムは、青味白色で半透明性を
示し、下記のような特性を有していた。 ヘイズ(hize):94% Ra(中心線平均粗さ):0.43μm 紫外濃度(マクベス濃度計TD904):1.50 このフイルムは、実際に電飾看板用光拡散フイ
ルムとして使用することにより、すぐれた光拡散
性を有し、しかも、その透過光は青味系の光を示
し黄色系の光は感じられなかつた。 また、両面にそれぞれ下塗り層及びマツト層を
積層したフイルムの一方の面に写真を印刷したも
のは、広告写真兼光拡散フイルムとして使用し得
ることが確認された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル系樹脂フイルムの少なくとも一
方の面に、下記成分からなる組成物()により
形成された下塗り層を介して下記成分からなる組
成物()を含み凹凸表面に形成されたマツト層
を積層した構造を有する半透明フイルムであつ
て、該下塗り層及び/又はマツト層に、黄色系透
過光消色用顔料を含有させたことを特徴とする電
飾用光拡散フイルム。 組成物() (イ) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 (ロ) 高分子量ポリエステル樹脂 (ハ) 塩化ビニル重合体又は共重合体系白色塗料 (ニ) 溶剤 組成物() (a) メラミン−ホルマリン系樹脂 (b) アクリル系共重合体 (c) カオリン (d) 安定剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19869588A JPH0247603A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 電飾用光拡散フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19869588A JPH0247603A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 電飾用光拡散フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0247603A JPH0247603A (ja) | 1990-02-16 |
| JPH0531121B2 true JPH0531121B2 (ja) | 1993-05-11 |
Family
ID=16395492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19869588A Granted JPH0247603A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 電飾用光拡散フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0247603A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4001017B2 (ja) * | 2003-01-14 | 2007-10-31 | 東洋インキ製造株式会社 | インクジェット受容シートおよびそれを用いた電飾看板 |
| CN102079899B (zh) * | 2009-11-26 | 2013-05-01 | 京东方科技集团股份有限公司 | 导光油墨及其制备方法和使用方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5998419U (ja) * | 1982-12-21 | 1984-07-03 | スタンレー電気株式会社 | 複合透過反射板 |
| JPH0677178B2 (ja) * | 1984-05-25 | 1994-09-28 | 日東電工株式会社 | 拡散板 |
-
1988
- 1988-08-09 JP JP19869588A patent/JPH0247603A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0247603A (ja) | 1990-02-16 |
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