JPH05317700A - 3a型ゼオライト成形体 - Google Patents
3a型ゼオライト成形体Info
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- JPH05317700A JPH05317700A JP15409592A JP15409592A JPH05317700A JP H05317700 A JPH05317700 A JP H05317700A JP 15409592 A JP15409592 A JP 15409592A JP 15409592 A JP15409592 A JP 15409592A JP H05317700 A JPH05317700 A JP H05317700A
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- Japan
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- water
- zeolite
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】Kイオンで16%以上35%未満イオン交換さ
れた3A型ゼオライトとバインダーとからなり、該3A
型ゼオライト100重量部あたり該バインダーを10〜
30重量部含有する、3A型ゼオライト成形体。 【効果】水分選択吸着性能、水分吸着容量および耐スポ
ーリング性にの優れている。
れた3A型ゼオライトとバインダーとからなり、該3A
型ゼオライト100重量部あたり該バインダーを10〜
30重量部含有する、3A型ゼオライト成形体。 【効果】水分選択吸着性能、水分吸着容量および耐スポ
ーリング性にの優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3A型ゼオライト成形体
に関するものである。3A型ゼオライトは約3オングス
トロームの細孔径を有し、水以外の分子をほとんど吸着
しないことを利用して水分吸着剤、ガス乾燥剤等として
工業的な用途で使用されており、例えばエチレンプラン
トにおける分解ガス乾燥用吸着剤等として広く使用され
ている。
に関するものである。3A型ゼオライトは約3オングス
トロームの細孔径を有し、水以外の分子をほとんど吸着
しないことを利用して水分吸着剤、ガス乾燥剤等として
工業的な用途で使用されており、例えばエチレンプラン
トにおける分解ガス乾燥用吸着剤等として広く使用され
ている。
【0002】
【従来の技術】従来の3A型ゼオライトは、Kイオン交
換率が35%以上のものである。Kイオン交換率を35
%以上にして水分以外の物質を吸着しないように図られ
ているのである。
換率が35%以上のものである。Kイオン交換率を35
%以上にして水分以外の物質を吸着しないように図られ
ているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにKイオン交
換された3A型ゼオライトは4A型ゼオライトに比べ、
著しく水分吸着性能が劣ることが知られている。
換された3A型ゼオライトは4A型ゼオライトに比べ、
著しく水分吸着性能が劣ることが知られている。
【0004】水分吸着操作では、吸着−再生サイクル工
程が繰り返され、それによってゼオライトあるいはその
成形体にかなりの熱衝撃あるいは熱応力が与えられる。
たとえば、分解ガスの乾燥操作では、数10kgf/c
m2程度の圧力下で水が吸着され、続いて圧力を下げて
数kgf/cm2程度圧力下で脱水すなわち再生が行わ
れる。この脱圧力により温度が低下し、部分的には−1
0℃程度にまで達し、吸着された水分が凍結することも
ある。再生工程では、通常吸着した水あるいは凍結した
水を200〜300℃の加熱ガスにより脱着させる加熱
再生方式がとられる。そしてこれらの操作を繰り返すこ
とによってゼオライト成形体はスポーリング(熱衝撃お
よび熱応力による成形体の割れまたは崩壊。以下、熱衝
撃および熱応力に耐える性質を耐スポーリング性とい
う)を引き起こしてしまい、それによって生じた細粒が
粒界を埋め、吸着床の圧力損失を高め、流通させるべき
ガス流量を低下させてしまう。
程が繰り返され、それによってゼオライトあるいはその
成形体にかなりの熱衝撃あるいは熱応力が与えられる。
たとえば、分解ガスの乾燥操作では、数10kgf/c
m2程度の圧力下で水が吸着され、続いて圧力を下げて
数kgf/cm2程度圧力下で脱水すなわち再生が行わ
れる。この脱圧力により温度が低下し、部分的には−1
0℃程度にまで達し、吸着された水分が凍結することも
ある。再生工程では、通常吸着した水あるいは凍結した
水を200〜300℃の加熱ガスにより脱着させる加熱
再生方式がとられる。そしてこれらの操作を繰り返すこ
とによってゼオライト成形体はスポーリング(熱衝撃お
よび熱応力による成形体の割れまたは崩壊。以下、熱衝
撃および熱応力に耐える性質を耐スポーリング性とい
う)を引き起こしてしまい、それによって生じた細粒が
粒界を埋め、吸着床の圧力損失を高め、流通させるべき
ガス流量を低下させてしまう。
【0005】本発明は、このような問題を解決した、す
なわち、従来の3A型ゼオライト成形体よりも高い水分
吸着性能を有し、かつ、耐スポーリング性の優れた3A
型ゼオライト成形体の提供を目的とするものである。
なわち、従来の3A型ゼオライト成形体よりも高い水分
吸着性能を有し、かつ、耐スポーリング性の優れた3A
型ゼオライト成形体の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、3A型ゼ
オライト成形体の水分選択吸着性能を高くするのにKイ
オン交換率を35%以上とする必要がなく、35%未満
であっても16%以上とすれば充分であり、そのように
Kイオン交換率を下げることによって実用上水分選択吸
着性能を落とすことなく水分吸着容量を上げることがで
きること;およびKイオン交換率35%未満の3A型ゼ
オライトは35%以上のそれにくらべて耐スポーリング
性に優れていることを見出だした。本発明は、このよう
な新しい知見に基づいてなされたものである。すなわ
ち、本発明は、Kイオンで16%以上35%未満イオン
交換された3A型ゼオライトとバインダーとからなり、
該3A型ゼオライト100重量部あたり該バインダーを
10〜30重量部含有する3A型ゼオライト成形体、を
要旨とするものである。
オライト成形体の水分選択吸着性能を高くするのにKイ
オン交換率を35%以上とする必要がなく、35%未満
であっても16%以上とすれば充分であり、そのように
Kイオン交換率を下げることによって実用上水分選択吸
着性能を落とすことなく水分吸着容量を上げることがで
きること;およびKイオン交換率35%未満の3A型ゼ
オライトは35%以上のそれにくらべて耐スポーリング
性に優れていることを見出だした。本発明は、このよう
な新しい知見に基づいてなされたものである。すなわ
ち、本発明は、Kイオンで16%以上35%未満イオン
交換された3A型ゼオライトとバインダーとからなり、
該3A型ゼオライト100重量部あたり該バインダーを
10〜30重量部含有する3A型ゼオライト成形体、を
要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の成形体における3A型ゼオライト
のKイオン交換率は,16%以上35%未満の範囲でな
ければならない。Kイオン交換率が35%以上であると
水分吸着容量が低すぎ;16%未満では水分以外の成分
とくに通常処理されるガス中に含まれる水よりも分子の
大きい成分の吸着が無視しえなくなるおそれがあり;1
6%以上35%未満であれば実質上水分以外の成分は吸
着されず、かつ水分吸着容量も高くなるからである。も
っとも、Kイオン交換率20%未満のものによってアセ
チレンやエタンを含むガスを処理すると、これらが吸着
されてコーキングを起こして吸着性能を損なう可能性が
ある。したがって、特に20%以上35%未満の範囲で
あることが好ましい。本発明の成形体の3A型ゼオライ
トの水分吸着量は、ゼオライト1グラム当り0.26〜
0.28グラムである。
のKイオン交換率は,16%以上35%未満の範囲でな
ければならない。Kイオン交換率が35%以上であると
水分吸着容量が低すぎ;16%未満では水分以外の成分
とくに通常処理されるガス中に含まれる水よりも分子の
大きい成分の吸着が無視しえなくなるおそれがあり;1
6%以上35%未満であれば実質上水分以外の成分は吸
着されず、かつ水分吸着容量も高くなるからである。も
っとも、Kイオン交換率20%未満のものによってアセ
チレンやエタンを含むガスを処理すると、これらが吸着
されてコーキングを起こして吸着性能を損なう可能性が
ある。したがって、特に20%以上35%未満の範囲で
あることが好ましい。本発明の成形体の3A型ゼオライ
トの水分吸着量は、ゼオライト1グラム当り0.26〜
0.28グラムである。
【0009】バインダー含有量は、ゼオライト100重
量部あたり10〜30重量部でなければならない。これ
が10重量部未満であるとスポーリング強度の充分高い
ものとはならず、30重量部を越えると水分吸着量の低
下を起こすからである。中でも、20〜30重量部が好
ましい。本発明の成形体1グラム当りの水分吸着量は、
0.225〜0.24グラムである。
量部あたり10〜30重量部でなければならない。これ
が10重量部未満であるとスポーリング強度の充分高い
ものとはならず、30重量部を越えると水分吸着量の低
下を起こすからである。中でも、20〜30重量部が好
ましい。本発明の成形体1グラム当りの水分吸着量は、
0.225〜0.24グラムである。
【0010】このバインダーの種類は、特に限定される
ものではないが、成形体強度がゼオライトとバインダー
の密着性に依存するため、焼結性の良い粘土をバインダ
ーとして用いるのがよい。例えばアタパルジャイト型粘
土、モンモリロナイト型粘土、カオリナイト型粘土等が
使われる。
ものではないが、成形体強度がゼオライトとバインダー
の密着性に依存するため、焼結性の良い粘土をバインダ
ーとして用いるのがよい。例えばアタパルジャイト型粘
土、モンモリロナイト型粘土、カオリナイト型粘土等が
使われる。
【0011】本発明の3A型ゼオライト成形体は、公知
の方法、例えばアルミン酸ナトリウムと珪酸ナトリウム
とから合成されたNaA型ゼオライトすなわち4A型ゼ
オライトを出発原料とし、該4A型ゼオライトの粉末を
KCl、KOHなどKイオンを含む溶液でイオン交換
し、バインダー/ゼオライト重量比が10〜30/10
0となるようにバインダーと混合し、成形し、焼成する
か;あるいは4A型ゼオライト粉末を下記のイオン交換
後バインダー/ゼオライト重量比が10〜30/100
となる割合でバインダーと混合し、成形し、焼成し、K
イオンを含む溶液でイオン交換し、乾燥することによっ
て製造することができる。それらのいずれの方法による
場合も、Kイオンを含む溶液中のKイオンの量は、4A
型ゼオライト100グラムあたり0.1〜0.5モルと
するのがよい。これが0.1モル未満であると完全な3
A型ゼオライトとならず、0.5モルを越えるとKイオ
ン交換率が35%以上となるからである。また、Kイオ
ン交換時の溶液のpHは、7以上が好ましい。pH7未
満すなわち酸性雰囲気では、ゼオライト結晶が不安定に
なり結晶構造中に欠陥が生じたり、結晶構造自体が崩壊
したりして、水分吸着容量が著しく低下するからであ
る。
の方法、例えばアルミン酸ナトリウムと珪酸ナトリウム
とから合成されたNaA型ゼオライトすなわち4A型ゼ
オライトを出発原料とし、該4A型ゼオライトの粉末を
KCl、KOHなどKイオンを含む溶液でイオン交換
し、バインダー/ゼオライト重量比が10〜30/10
0となるようにバインダーと混合し、成形し、焼成する
か;あるいは4A型ゼオライト粉末を下記のイオン交換
後バインダー/ゼオライト重量比が10〜30/100
となる割合でバインダーと混合し、成形し、焼成し、K
イオンを含む溶液でイオン交換し、乾燥することによっ
て製造することができる。それらのいずれの方法による
場合も、Kイオンを含む溶液中のKイオンの量は、4A
型ゼオライト100グラムあたり0.1〜0.5モルと
するのがよい。これが0.1モル未満であると完全な3
A型ゼオライトとならず、0.5モルを越えるとKイオ
ン交換率が35%以上となるからである。また、Kイオ
ン交換時の溶液のpHは、7以上が好ましい。pH7未
満すなわち酸性雰囲気では、ゼオライト結晶が不安定に
なり結晶構造中に欠陥が生じたり、結晶構造自体が崩壊
したりして、水分吸着容量が著しく低下するからであ
る。
【0012】以下、粘土系バインダーとしてアタパルジ
ャイトを用いて押出し成形によりペレット成形体とする
場合を例にとり説明する。
ャイトを用いて押出し成形によりペレット成形体とする
場合を例にとり説明する。
【0013】まず、上記の二方法により成形体の製法に
用いるゼオライト100重量部(3A型ゼオライト換
算)に対してバインダー10〜30重量部含有するよう
に調製された混合物を押出し成形しうるようにその水分
を調製し、また、必要に応じて押出し動力を低減させる
よう押出し助剤(例えばカルボキシメチルセルロース)
を加えた後、全ての成分を均一に混ぜ合わせ、その混合
物を公知の押出し成形機でたとえば直径1.5mmある
いは3mmのペレットとして押出し成形する。えられた
成形体を、常法によりすなわち100〜120℃の温度
範囲で成形体中の水分量が約20重量%程度になるまで
乾燥するのがよい。これは、高い水蒸気分圧状態で焼成
されることによる熱水劣化によっておこるゼオライト結
晶の吸着性能の低下を防ぐことにある。乾燥された成形
体中のバインダーを焼結させるため、通常、650℃〜
700℃の焼成温度で焼成する。焼成時間は通常2〜4
時間程度であり、必要以上に長い時間焼成するとかえっ
て水分吸着量などの吸着性能の低下を引起こすことにな
り好ましくない。このような条件で焼成することによっ
て、粘土結合剤は焼結しゼオライト結晶を強く結合す
る。また、この粘土結合剤以外の吸着作用に全く関与し
ない不純物、たとえば押出し助剤等は、この焼成により
全て燃焼してなくなり実質的に無視しうる程度になる。
用いるゼオライト100重量部(3A型ゼオライト換
算)に対してバインダー10〜30重量部含有するよう
に調製された混合物を押出し成形しうるようにその水分
を調製し、また、必要に応じて押出し動力を低減させる
よう押出し助剤(例えばカルボキシメチルセルロース)
を加えた後、全ての成分を均一に混ぜ合わせ、その混合
物を公知の押出し成形機でたとえば直径1.5mmある
いは3mmのペレットとして押出し成形する。えられた
成形体を、常法によりすなわち100〜120℃の温度
範囲で成形体中の水分量が約20重量%程度になるまで
乾燥するのがよい。これは、高い水蒸気分圧状態で焼成
されることによる熱水劣化によっておこるゼオライト結
晶の吸着性能の低下を防ぐことにある。乾燥された成形
体中のバインダーを焼結させるため、通常、650℃〜
700℃の焼成温度で焼成する。焼成時間は通常2〜4
時間程度であり、必要以上に長い時間焼成するとかえっ
て水分吸着量などの吸着性能の低下を引起こすことにな
り好ましくない。このような条件で焼成することによっ
て、粘土結合剤は焼結しゼオライト結晶を強く結合す
る。また、この粘土結合剤以外の吸着作用に全く関与し
ない不純物、たとえば押出し助剤等は、この焼成により
全て燃焼してなくなり実質的に無視しうる程度になる。
【0014】バインダーを含んだ4A型ゼオライトを用
いて成形体とした場合には、これを前記のようにKイオ
ンを含む溶液、例えばKCl,KOH等の溶液と接触さ
せてKイオン交換を行う。この際、急激な水分吸着によ
って成形体のヒビ割れ、キレツ等が起こるのを防ぐため
に、少なくとも水分含有量が20重量%以上になるよう
に徐々に加湿水和し、その細孔から吸着された空気等の
ガスを脱着させるのが良い。イオン交換方法は、回分式
イオン交換法でも、カラム等を用いた循環式イオン交換
法でもどちらでもよいが循環式イオン交換法の方が効率
が良い。加湿水和操作した該4A型ゼオライト成形体を
Kイオンを含む溶液と接触させて、Naイオンの16%
以上35%未満の範囲をKイオンに置き換えた3A型ゼ
オライト成形体にするには、上記の3A型ゼオライト製
造方法同様、バインダーを含む4A型ゼオライト成形体
中の4A型ゼオライト100グラムに対しKイオン0.
1〜0.5モルで交換するのが良い。イオン交換され3
A型ゼオライトとなった成形体を水で洗浄して、付着し
ているKイオンを含む塩水溶液を取り除く。このように
して得られた3A型ゼオライト成形体を活性化するには
乾燥後、常温たとえば400℃で焼成すればよい。
いて成形体とした場合には、これを前記のようにKイオ
ンを含む溶液、例えばKCl,KOH等の溶液と接触さ
せてKイオン交換を行う。この際、急激な水分吸着によ
って成形体のヒビ割れ、キレツ等が起こるのを防ぐため
に、少なくとも水分含有量が20重量%以上になるよう
に徐々に加湿水和し、その細孔から吸着された空気等の
ガスを脱着させるのが良い。イオン交換方法は、回分式
イオン交換法でも、カラム等を用いた循環式イオン交換
法でもどちらでもよいが循環式イオン交換法の方が効率
が良い。加湿水和操作した該4A型ゼオライト成形体を
Kイオンを含む溶液と接触させて、Naイオンの16%
以上35%未満の範囲をKイオンに置き換えた3A型ゼ
オライト成形体にするには、上記の3A型ゼオライト製
造方法同様、バインダーを含む4A型ゼオライト成形体
中の4A型ゼオライト100グラムに対しKイオン0.
1〜0.5モルで交換するのが良い。イオン交換され3
A型ゼオライトとなった成形体を水で洗浄して、付着し
ているKイオンを含む塩水溶液を取り除く。このように
して得られた3A型ゼオライト成形体を活性化するには
乾燥後、常温たとえば400℃で焼成すればよい。
【0015】
【作用】前記のとおり、ガスの乾燥処理において3A型
ゼオライトの温度は、−10℃と200〜300℃との
間を繰り返し上下する。この温度の間の格子定数をKイ
オン交換率35%未満の3A型ゼオライトと35%以上
のそれとについて測定すると、前者のその間における格
子定数の変動は後者のそれよりも小さい。したがって、
吸着−再生間の温度の変動による膨脹・収縮がKイオン
交換率35%未満の3A型ゼオライトは35%以上のそ
れにくらべて小さいことが明らかである。本発明の3A
型ゼオライト成形体が耐スポーリング性に優れているこ
との少なくとも一因は、この膨脹率の小さいことにある
ものと認められる。
ゼオライトの温度は、−10℃と200〜300℃との
間を繰り返し上下する。この温度の間の格子定数をKイ
オン交換率35%未満の3A型ゼオライトと35%以上
のそれとについて測定すると、前者のその間における格
子定数の変動は後者のそれよりも小さい。したがって、
吸着−再生間の温度の変動による膨脹・収縮がKイオン
交換率35%未満の3A型ゼオライトは35%以上のそ
れにくらべて小さいことが明らかである。本発明の3A
型ゼオライト成形体が耐スポーリング性に優れているこ
との少なくとも一因は、この膨脹率の小さいことにある
ものと認められる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の3A型ゼオライト成形体は、従来の技術で製造した3
A型ゼオライト成形体にくらべ、水分吸着性能が優れ、
且つ熱衝撃および熱応力による成形体の割れおよび崩壊
の防止等機械的特性すなわち耐スポーリング性に優れて
いる。従って、ガスの乾燥などに使用する場合、長期間
高い水分吸着容量を維持させて運転を続行することがで
きる。
の3A型ゼオライト成形体は、従来の技術で製造した3
A型ゼオライト成形体にくらべ、水分吸着性能が優れ、
且つ熱衝撃および熱応力による成形体の割れおよび崩壊
の防止等機械的特性すなわち耐スポーリング性に優れて
いる。従って、ガスの乾燥などに使用する場合、長期間
高い水分吸着容量を維持させて運転を続行することがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】実施例、比較例における各測定方法は以下
の通りである。 <窒素吸着容量測定方法>窒素吸着容量の測定は容量法
で行った。ゼオライト成形体を0.01mmHg以下の
圧力下で350℃で120分間活性化し、冷却後、窒素
ガスを導入し、吸着温度−10℃、吸着圧700mmH
gに保ち、吸着が十分平衡に達した後に吸着容量(ゼオ
ライト重量当たりの吸着量、Ncc/g)を測定した。
窒素ガスは最短直径が3.2オングストロームである。
すなわち、窒素ガスを吸着しないことは3A型ゼオライ
ト成形体であることを意味する。 <水分凍結−乾燥強度測定方法>7メッシュのふるいに
よってふるい分けした成形体約50グラムを200℃で
2時間乾燥した後、25℃の水中に浸し5分間放置す
る。次いで、この成形体を液体窒素中に5分間浸し水分
を凍結させた後、再び200℃で2時間乾燥処理を行
う。この操作を20サイクル行った後、それらを再度上
記のふるいによってふるい分けしふるい上に残った成形
体の重量(Xg)を測定した。成形体の水分凍結乾燥強
度は次式で算出した。
の通りである。 <窒素吸着容量測定方法>窒素吸着容量の測定は容量法
で行った。ゼオライト成形体を0.01mmHg以下の
圧力下で350℃で120分間活性化し、冷却後、窒素
ガスを導入し、吸着温度−10℃、吸着圧700mmH
gに保ち、吸着が十分平衡に達した後に吸着容量(ゼオ
ライト重量当たりの吸着量、Ncc/g)を測定した。
窒素ガスは最短直径が3.2オングストロームである。
すなわち、窒素ガスを吸着しないことは3A型ゼオライ
ト成形体であることを意味する。 <水分凍結−乾燥強度測定方法>7メッシュのふるいに
よってふるい分けした成形体約50グラムを200℃で
2時間乾燥した後、25℃の水中に浸し5分間放置す
る。次いで、この成形体を液体窒素中に5分間浸し水分
を凍結させた後、再び200℃で2時間乾燥処理を行
う。この操作を20サイクル行った後、それらを再度上
記のふるいによってふるい分けしふるい上に残った成形
体の重量(Xg)を測定した。成形体の水分凍結乾燥強
度は次式で算出した。
【0019】 水分凍結乾燥強度(%)=(X/全重量)×100 <水分吸着容量測定方法>ゼオライト成形体を350℃
で60分間活性化し、冷却後、温度25℃、相対湿度8
0%のデシケータ中で16時間以上放置し、成形体に吸
着した平衡水分吸着容量を測定した。
で60分間活性化し、冷却後、温度25℃、相対湿度8
0%のデシケータ中で16時間以上放置し、成形体に吸
着した平衡水分吸着容量を測定した。
【0020】以下の具体例における「部」は、重量によ
る。
る。
【0021】実施例1 4A型合成ゼオライト粉末(東ソー株式会社製)100
gをKイオン0.12モル含む塩化カリウム水溶液10
00mlに60℃で3時間浸漬して回分式でイオン交換
を行った。洗浄し、付着水を取り除いたゼオライトのイ
オン交換率を原子吸光により調べたところ16.2%で
あり、残りはナトリウムイオンであった。
gをKイオン0.12モル含む塩化カリウム水溶液10
00mlに60℃で3時間浸漬して回分式でイオン交換
を行った。洗浄し、付着水を取り除いたゼオライトのイ
オン交換率を原子吸光により調べたところ16.2%で
あり、残りはナトリウムイオンであった。
【0022】この3A型合成ゼオライト粉末100部に
アタパルジャイト型粘土25部および押出し潤滑剤とし
てカルボキシメチルセルロース粉末3部とを混合し、造
粒機(Mix−Muller)中で水分の調製を行いな
がら混練捏和した。次に、この捏和物を直径3mmのダ
イスプレートを備えた押し出し成形機に供給しペレット
状に押し出し成形した。120℃で乾燥した後、長さ5
〜10mmに調製しマッフル炉を用いて650℃で4時
間焼成した。
アタパルジャイト型粘土25部および押出し潤滑剤とし
てカルボキシメチルセルロース粉末3部とを混合し、造
粒機(Mix−Muller)中で水分の調製を行いな
がら混練捏和した。次に、この捏和物を直径3mmのダ
イスプレートを備えた押し出し成形機に供給しペレット
状に押し出し成形した。120℃で乾燥した後、長さ5
〜10mmに調製しマッフル炉を用いて650℃で4時
間焼成した。
【0023】このものの窒素吸着容量、水分凍結乾燥強
度および水分吸着容量を測定したところ、それぞれ0.
0Ncc/g、97.6%および23.9wt%であっ
た。
度および水分吸着容量を測定したところ、それぞれ0.
0Ncc/g、97.6%および23.9wt%であっ
た。
【0024】また、−10℃から300℃の温度範囲の
格子定数を調べた結果、カリウムイオンで交換しないも
の、すなわち4A型ゼオライト成形体によるものと同様
に100℃前後で24.5オングストローム前後までい
ったん収縮するものの、脱水後は基の格子定数すなわち
24.6オングストロームとなり、全温度範囲でほとん
ど変化しなかった。これは熱膨張、熱収縮による熱応力
が少なく、スポーリング強度が強いことを意味する。
格子定数を調べた結果、カリウムイオンで交換しないも
の、すなわち4A型ゼオライト成形体によるものと同様
に100℃前後で24.5オングストローム前後までい
ったん収縮するものの、脱水後は基の格子定数すなわち
24.6オングストロームとなり、全温度範囲でほとん
ど変化しなかった。これは熱膨張、熱収縮による熱応力
が少なく、スポーリング強度が強いことを意味する。
【0025】実施例2〜4 比較例1〜7 バインダー量およびKイオン量を変えるほかは実施例1
と同じ条件にして3A型ゼオライト成形体を調製した。
それらの物性を表1に示す。
と同じ条件にして3A型ゼオライト成形体を調製した。
それらの物性を表1に示す。
【0026】実施例5 4A型合成ゼオライト粉末(東ソー株式会社製)100
部にアタパルジャイト型粘土25部および押出し潤滑剤
としてカルボキシメチルセルロース粉末3部とを混合
し、造粒機(Mix−Muller)中で水分の調製を
行いながら混練捏和した。次に、この捏和物を直径3m
mのダイスプレートを備えた押し出し成形機に供給しペ
レット状に押し出し成形した。
部にアタパルジャイト型粘土25部および押出し潤滑剤
としてカルボキシメチルセルロース粉末3部とを混合
し、造粒機(Mix−Muller)中で水分の調製を
行いながら混練捏和した。次に、この捏和物を直径3m
mのダイスプレートを備えた押し出し成形機に供給しペ
レット状に押し出し成形した。
【0027】120℃で乾燥した後、長さ5〜10mm
に調製しマッフル炉を用いて650℃で4時間焼成し
た。
に調製しマッフル炉を用いて650℃で4時間焼成し
た。
【0028】冷却後、この焼成ペレット125gを水和
し脱ガスした後、Kイオン0.12モル含む塩化カリウ
ム水溶液1000mlに60℃で3時間浸漬して回分式
でイオン交換を行った。その後、よく洗浄し、付着水を
取り除いた成形体を120℃で乾燥し、400℃で1時
間焼成活性化した。このようにしてえられたゼオライト
成形体のイオン交換率は原子吸光により調べたところ1
6.2%であり、残りのイオンはナトリウムイオンであ
った。
し脱ガスした後、Kイオン0.12モル含む塩化カリウ
ム水溶液1000mlに60℃で3時間浸漬して回分式
でイオン交換を行った。その後、よく洗浄し、付着水を
取り除いた成形体を120℃で乾燥し、400℃で1時
間焼成活性化した。このようにしてえられたゼオライト
成形体のイオン交換率は原子吸光により調べたところ1
6.2%であり、残りのイオンはナトリウムイオンであ
った。
【0029】このものの物性を上述の方法で評価したと
ころ、窒素吸着容量は0.0Ncc/g、水分凍結乾燥
強度は98.3%であり、水分吸着容量は24.0wt
%であった。
ころ、窒素吸着容量は0.0Ncc/g、水分凍結乾燥
強度は98.3%であり、水分吸着容量は24.0wt
%であった。
【0030】実施例6〜8 比較例8〜14 バインダー量およびKイオン量を変えるほかは実施例5
と同じ条件にして3A型ゼオライト成形体を調製した。
それらの物性を表2に示す。
と同じ条件にして3A型ゼオライト成形体を調製した。
それらの物性を表2に示す。
【0031】 表1 バイン Kイオン Kイオン 窒素吸着 水分凍結 水分吸着 ダー 量 交換率 容量 乾燥強度 容量 重量部 モル % Ncc/g % wt% 実施例 2 25 0.18 20.1 0.0 97.9 24.2 3 14 0.22 24.9 0.0 98.5 24.1 4 22 0.43 33.5 0.0 97.0 23.5 比較例 1 25 0.04 7.1 18.1 97.8 23.6 2 8 0.18 20.1 0.0 13.2 23.6 3 40 0.18 20.1 0.0 96.0 17.1 4 25 0.71 44.5 0.0 79.4 21.9 5 25 1.10 52.8 0.0 78.2 21.5 6 25 1.89 62.1 0.0 81.5 21.4 7 25 3.52 70.1 0.0 86.3 20.8
【0032】 表2 バイン Kイオン Kイオン 窒素吸着 水分凍結 水分吸着 ダー 量 交換率 容量 乾燥強度 容量 重量部 モル % Ncc/g % wt% 実施例 6 25 0.18 20.1 0.0 98.2 23.9 7 14 0.22 24.9 0.0 98.9 24.1 8 22 0.43 33.5 0.0 97.5 23.3 比較例 8 25 0.04 7.1 18.0 97.2 23.9 9 8 0.18 20.1 0.0 9.3 24.1 10 40 0.18 20.1 0.0 97.5 16.8 11 25 0.71 44.5 0.0 79.7 21.8 12 25 1.10 52.8 0.0 77.1 21.6 13 25 1.89 62.1 0.0 80.6 21.3 14 25 3.52 70.1 0.0 84.8 20.9
Claims (1)
- 【請求項1】Kイオンで16%以上35%未満イオン交
換された3A型ゼオライトとバインダーとからなり、該
3A型ゼオライト100重量部あたり該バインダーを1
0〜30重量部含有する、3A型ゼオライト成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15409592A JPH05317700A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 3a型ゼオライト成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15409592A JPH05317700A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 3a型ゼオライト成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05317700A true JPH05317700A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15576807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15409592A Pending JPH05317700A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 3a型ゼオライト成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05317700A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2850963A1 (fr) * | 2003-02-11 | 2004-08-13 | Ceca Sa | Adsorbants agglomeres, leur procede de preparation et leur utilisation pour le sechage de composes organiques |
| CN100361742C (zh) * | 2006-03-08 | 2008-01-16 | 桂林工学院 | 用天然红辉沸石制备干燥剂的方法 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP15409592A patent/JPH05317700A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2850963A1 (fr) * | 2003-02-11 | 2004-08-13 | Ceca Sa | Adsorbants agglomeres, leur procede de preparation et leur utilisation pour le sechage de composes organiques |
| WO2004071945A3 (fr) * | 2003-02-11 | 2004-12-09 | Ceca Sa | Adsorbants agglomeres, leur procede de preparation et leur utilisation pour le sechage de composes organiques |
| JP2006519155A (ja) * | 2003-02-11 | 2006-08-24 | セカ ソシエテ アノニム | 凝集した吸着剤と、その製造方法と、その有機化合物乾燥での使用 |
| EA009548B1 (ru) * | 2003-02-11 | 2008-02-28 | Сека С.А. | Агломерированные адсорбенты, способ их получения и их применение для сушки органических соединений |
| CN100361742C (zh) * | 2006-03-08 | 2008-01-16 | 桂林工学院 | 用天然红辉沸石制备干燥剂的方法 |
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