JPH05318931A - 感熱記録ユニット - Google Patents

感熱記録ユニット

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Publication number
JPH05318931A
JPH05318931A JP4267768A JP26776892A JPH05318931A JP H05318931 A JPH05318931 A JP H05318931A JP 4267768 A JP4267768 A JP 4267768A JP 26776892 A JP26776892 A JP 26776892A JP H05318931 A JPH05318931 A JP H05318931A
Authority
JP
Japan
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metal complex
phenylenediamine
parts
color
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP4267768A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nakanishi
功 中西
Masatoshi Taniguchi
正俊 谷口
Kazuhiko Gendai
和彦 源代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Chemical Co Ltd
Original Assignee
Yamada Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamada Chemical Co Ltd filed Critical Yamada Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 芳香環に結合した1級アミノ基を有する芳香
族アミノ化合物が金属イオンに配位した構造の、実質的
に無色乃至淡色の金属錯化合物と、熱時作用して該金属
錯化合物を発色させる金属錯化合物との組み合わせから
なる感熱記録ユニット。 【効果】 安定性が高く、かつ可視部から近赤外部にわ
たり広範囲な吸収を有する発色画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録ユニットに関す
るものであり、更に詳しくは、金属錯化合物と金属錯化
合物との組み合わせからなり、加熱により両金属錯化合
物が相互作用して発色する新しいタイプの感熱記録ユニ
ットに関するものである。本発明の感熱記録ユニットに
よる記録像は、可視部と近赤外部の双方に吸収を持ち、
各種の光学的文字読み取り装置(OCR)での利用も期
待されるものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】感熱記録
は、無色あるいは淡色の素材を加熱したときに起こる発
色現象を利用して情報を記録するものであり、現在まで
に種々のものが提案されている。そのうち現在主流とな
っているのは、特公昭45−14039号公報記載の発
明で代表されるようなもので、電子供与性のロイコ染料
を発色剤とし、これを電子受容性の顕色剤と反応させて
発色させるタイプのものである。このタイプの感熱記録
材料において発色剤として使われるロイコ染料にはフタ
リド系、フルオラン系等多数のものが知られており、こ
れらを用いた感熱記録材料は簡便な装置で鮮明な記録画
像が得られ、発色感度等において優れた記録特性を示す
ため、すでに広範な需要を獲得している。しかしその一
方で、これらの感熱記録材料ではロイコ染料の可逆的な
反応を利用しているため、発色像が自然の保存環境下で
徐々に退色したり、露光等によって短期間のうちに退色
するといった好ましくない性質が見られる。感熱記録材
料にとって保存性の改良は年来の課題となっている。
【0003】一方、この様な記録材料の利用形態の一つ
として近年需要が高まったものに、機械による記録像の
自動読み取りシステムへの応用がある。これは記録部と
非記録部の反射率の差を機械的手段で読み取り、それを
電気信号化して直接計算機等に入力するシステムで、O
CR(光学的文字読み取り装置)、OMR(光学的記号
読み取り装置)等の呼称で呼ばれるものがある。こうい
った文字や記号の自動読み取りシステムの光源としては
各種のものがあるが、価格の低さや装置の軽量性等の点
から半導体レーザーを用いるのが有利である。ところが
従来の半導体レーザーによる光は近赤外光であるため、
これを利用するには近赤外領域に吸収を有する記録材料
が必要である。しかし感熱記録材料において初期から使
われ、現在も使われている多くのロイコ染料の発色像に
は近赤外吸収がなく、半導体レーザーを光源とするOC
Rシステムには利用できない。そういったシステムで利
用可能な感熱記録材料を作るには、例えば特開昭59−
199757号、特開昭62−243653号公報等に
記載されているような、発色すると近赤外部まで吸収の
ある特殊なロイコ染料を用いる必要がある。しかしこれ
らの近赤外吸収用のロイコ染料は高価で、また、発色像
が可視部のみに吸収を有する、従来のロイコ染料と比べ
ても保存性の劣るものが多いため、実用面ではまだそれ
ほど大きな実績を挙げるに至っていない。
【0004】ロイコ染料を主流とするこの様な状況下に
おいて、未だ実用化には殆ど至っていないが、金属錯化
合物を用いるタイプの感熱記録材料も提案されている。
例えば米国特許2,663,654号には、有機酸鉄化
合物と配位子化合物としての多価フェノール化合物とを
反応させ、金属錯化合物にして発色させるタイプのもの
がある。このようなものは先のロイコ染料を用いた感熱
記録材料と比べて発色画像の安定性はよい。しかし、従
来の金属錯化合物からなる発色物質の吸光度は、ロイコ
染料のような有機系化合物のそれに比べて低い場合が多
く、それゆえ画像が鮮明度に欠けることが多い。更に、
先のロイコ染料タイプのものに比べて加熱時の反応が遅
く低感度であり、地肌着色も起こり易いといったような
欠点があるため、実用面ではほとんど実績を挙げるに至
っていない。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】本発明者らは、こ
れら公知の感熱記録材料に代わりうる新しいタイプの記
録材料、とくに発色像の退色の問題がなく、また近赤外
光を利用したOCRシステムでも利用可能な感熱記録材
料を開発するため種々研究の結果、異種の金属錯化合物
間における加熱による相互作用によって発色する、新し
いタイプの感熱記録ユニットの発明に到達したものであ
る。
【0006】即ち、本発明は、芳香環に結合した1級ア
ミノ基を有する芳香族アミノ化合物が金属イオンに配位
した構造の、実質的に無色乃至淡色の金属錯化合物と、
熱時作用して該金属錯化合物を発色させる金属錯化合物
との組み合わせからなる感熱記録ユニット係るものであ
る(以下、両金属錯化合物を区別するため、前者を発色
性金属錯化合物といい、後者を顕色金属錯化合物とい
う)。更に詳細には、発色機構は、必ずしも明かではな
いが、発色性金属錯化合物における芳香族アミノ化合物
と顕色金属錯化合物における金属イオンとが発色時にお
ける加熱によって電荷移動型の相互作用をすることによ
っているものと考えられる。電荷移動型の相互作用とし
て芳香族アミノ化合物が顕色金属錯化合物における金属
イオンに単に配位する場合だけでなく、芳香族アミノ化
合物が酸化して形成したイミノ体が金属イオンに配位す
る場合もあり、発色体は、それらが錯形成したものであ
ると考えられる。発色体の高い記録安定性は、アミノ基
と特に相互作用の強い金属イオンが安定な錯体を形成す
ることによるものと考えられる。
【0007】加熱をしないときは芳香族アミノ化合物と
顕色金属錯化合物の金属イオンとの相互作用は起こらな
いことが望ましい。しかしながら、芳香族アミノ化合物
と金属イオンとの相互作用は非常に強い為、芳香族アミ
ノ化合物をそのままにして顕色金属化合物と固体どう
し、溶液どうし又は固体と溶液の組み合わせで混合する
と、室温下、数時間乃至数日で着色現象が発生する。そ
こで芳香族アミノ化合物が顕色金属錯化合物の金属イオ
ンと相互作用して加熱以前に発色することのない様に、
金属イオンを用いて芳香族系アミノ化合物を予め金属錯
化合物にした。
【0008】前記した発色性金属錯化合物における芳香
族アミノ化合物は少なくとも1個の1級アミノ基が芳香
環に結合したものであればよく、フェニレンジアミン、
アミノナフタレン、アニリン等、各種のものを掲げるこ
とができる。更に具体的には例えば次のようなものがあ
る。
【0009】置換基を有しない又は次の置換基を有する
1,2−フェニレンジアミン;4−メチル−、4−エチ
ル−、4−ターシャリ−ブチル−、4−ノルマルブチル
−、4−シクロヘキシル−、4−ハロゲノ−、4−メト
キシ−、4−エトキシ−、4−ベンジルオキシ−、4−
メチルチオ−、4−エチルチオ−、4−ベンジルチオ
−、4−フェニル−、4−(4−メチルフェニル)−、
4−(4−エチルフェニル)−、4−(2−メチルフェ
ニル)−、4−(2−エチルフェニル)−、4−ベンゾ
イル−、4−ニトロ−、4−N,N−ジメチルアミノ
−、4−N,N−ジエチルアミノ−、3−メチル−、3
−エチル−、3−ターシヤリ−ブチル−、3−ノルマル
ブチル−、3−シクロヘキシル−、3−ハロゲノ−、3
−メトキシ−、3−エトキシ−、3−ベンジルオキシ
−、3−メチルチオ−、3−エチルチオ−、3−ベンジ
ルチオ−、3−フェニル−、3−(4−メチルフェニ
ル)−、3−(4−エチルフェニル)−、3−(2−メ
チルフェニル)−、3−(2−エチルフェニル)−、3
−ベンゾイル−、3−ニトロ−、3−N.N−ジメチル
アミノ−、3−N,N−ジエチルアミノ−、3,4−ジ
メチル−、3,4−ジエチル−、3,4−ジターシヤリ
ーブチル−、3,4−ジノルマルブチル−、3,4−ジ
シクロヘキシル−、3,4−ジハロゲノ−、3,4−ジ
メトキシ−、3,4−ジエトキシ−、3,4−ジベンジ
ルオキシ−、3,4−ジメチルチオ−、3,4−ジエチ
ルチオ−、3,4−ジベンジルチオ−、3,4−ジフェ
ニル−、3,4−ジ(4,4’−ジメチルフェニル)
−、3,4−ジ(4,4’−ジエチルフェニル)−、
3,4−ジ(2,2’−ジメチルフェニル)−、3,4
−ジ(2,2’−ジエチルフェニル)−、3,4−ジベ
ンゾイル−、3,4−ジニトロ−、3,4−ジ(N,N
−ジメチルアミノ)−、3,4−ジ(N,N−ジエチル
アミノ)−、4,5−ジメチル−、4,5−ジエチル
−、4,5−ジターシャリーブチル−、4,5−ジノル
マルブチル−、4,5−ジシクロヘキシル−、4,5−
ジハロゲノ−、4,5−ジメトキシ−、4,5−ジエト
キシ−、4,5−ジベンジルオキシ−、4,5−ジメチ
ルチオ−、4,5−ジエチルチオ−、4,5−ジベンジ
ルチオ−、4,5−ジフェニル−、4,5−ジベンゾイ
ル−、4,5−ジニトロ−、4,5−ジ(N,N−ジメ
チルアミノ)−、4,5−ジ(N,N−ジエチルアミ
ノ)−、4,5−ジ(N,N−ジフェニルアミノ)−、
N−フェニル−、N−メチル−、N−エチル−、N−ベ
ンジル−、N,N−ジフェニル−、N,N−ジメチル
−、N,N−ジエチル−。
【0010】置換基を有しない又は次の置換基を有する
1,4−フェニレンジアミン;2−メチル−、2−エチ
ル−、2−プロピル−、2−ノルマルブチル−、2−タ
ーシャリーブチル−、2,5−ジメチル−、2,5−ジ
エチル−、2,5−ジプロピル−、2,5−ジノルマル
ブチル−、2,5−ジターシャリーブチル−、2,3,
5,6−テトラメチル−、2,3,5,6−テトラエチ
ル−、2−ハロゲノ−、2,5−ジハロゲノ−、2,
3,5,6−テトラハロゲノ−、2−メトキシ−、2−
エトキシ−、2−プロポキシ−、2−ノルマルブトキシ
−、2−ターシャリーブトキシ−、2,5−ジメトキシ
−、2,5−ジエトキシ−、2,5−ジプロポキシ−、
2,5−ジノルマルブトキシ−、2,5−ジターシャリ
ーブトキシ−、2,3,5,6−テトラメトキシ−、
2,3,5,6−テトラエトキシ−、2,3,5,6−
テトラプロポキシ−、2−メチルチオ−、2−エチルチ
オ−、2−プロピルチオ−、2−ノルマルブチルチオ
−、2−ターシャリーブチルチオ−、2,5−ジメチル
チオ−、2,5−ジエチルチオ−、2,5−ジプロピル
チオ−、2,5−ジノルマルブチルチオ−、2,5−ジ
ターシャリーブチルチオ−、2,3,5,6−テトラメ
チルチオ−、2,3,5,6−テトラエチルチオ−、
2,3,5,6−テトラプロピルチオ−、2−N,N−
ジメチルアミノ−、2−N,N−ジエチルアミノ−、2
−N,N−ジプロピルアミノ−、2,5−ジ(N,N−
ジメチルアミノ)−、2,5−ジ(N,N−ジエチルア
ミノ)−、2−ニトロ−、2,5−ジニトロ−、2,
3,5,6−テトラニトロ−、N−フェニル−、N−メ
チル−、N−エチル−、N−ベンジル−、N,N−ジフ
ェニル−、N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−。
【0011】置換基を有しない又は次の置換基を有する
1,3−フェニレンジアミン:4−メチル−、4−エチ
ル−、4−プロピル−、4−ノルマルブチル−、4−タ
ーシャリーブチル−、2−メチル−、2−エチル−、2
−プロピル−、2−ノルマルブチル−、2−ターシャリ
ーブチル−、5−メチル−、5−エチル−、5−プロピ
ル−、5−ノルマルブチル−、5−ターシャリーブチル
−、2,5−ジメチル−、2,5−ジエチル−、2,5
−ジプロピル−、2,5−ジノルマルブチル−、2,5
−ジターシャリーブチル−、2,4,6−トリメチル
−、2,4,6−トリエチル−、2,5−ジハロゲノ
−、2,4,6−トリハロゲノ−、4−メトキシ−、4
−エトキシ−、4−プロポキシ−、4−ノルマルブトキ
シ−、4−ターシャリーブトキシ−、2−メトキシ−、
2−エトキシ−、2−プロポキシ−、2−ノルマルブト
キシ−、2−ターシャリーブトキシ−、5−メトキシ
−、5−エトキシ−、5−プロポキシ−、5−ノルマル
ブトキシ−、5−ターシャリーブトキシ−、2,5−ジ
メトキシ−、2,5−ジエトキシ−、2,5−ジプロボ
キシ−、2,5−ジノルマルブトキシ−、2,5−ジタ
ーシャリーブトキシ−、2,4,6−トリメトキシ−、
2,4,6−トリエトキシ−、2,4,6−トリプロポ
キシ−、4−メチルチオ−、4−エチルチオ−、4−プ
ロピルチオ−、4−ノルマルブチルチオ−、4−ターシ
ャリーブチルチオ−、2−メチルチオ−、2−エチルチ
オ−、2−プロピルチオ−、2−ノルマルブチルチオ
−、2−ターシャリーブチルチオ−、5−メチルチオ
−、5−エチルチオ−、5−プロピルチオ−、5−ノル
マルブチルチオ−、5−ターシャリーブチルチオ−、
2,5−ジメチルチオ−、2,5−ジエチルチオ−、
2,5−ジプロピルチオ−、2,5−ジノルマルブチル
チオ−、2,5−ジターシャリーブチルチオ−、2,
4,6−トリメチルチオ−、2,4,6−トリエチルチ
オ−、2,4,6−トリプロピルチオ−、4−N,N−
ジメチルアミノ−、4−N,N−ジエチルアミノ−、4
−N,N−ジプロピルアミノ−、2,5−ジ(N,N−
ジメチルアミノ)−、2,5−ジ(N,N−ジエチルア
ミノ)−、2−ニトロ−、2,5−ジニトロ−、2,
4,6−トリニトロ−、N−フェニル−、N−メチル
−、N−エチル−、N−ベンジル−、N,N−ジフェニ
ル−、N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−。1,
5−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレ
ン、4,4,−ジアミノジフェニルエーテル、1−アミ
ノナフタレン、2−アミノナフタレン。
【0012】置換基を有しない又は次の置換基を有する
アニリン;p−ヒドロキシ−、p−メトキシ−、p−エ
トキシ−、p−プロポキシ−、p−ノルマルブトキシ
−、p−ターシャリーブトキシ−、p−ベンジルオキシ
−、p−メチルチオ−、p−エチルチオ−、p−プロピ
ルチオ−、p−ノルマルブチルチオ−、p−ターシャリ
ーブチルチオ−、p−ベンジルチオ−、p−ベンゾイル
−、p−フェニル−、p−ニトロ−、p−ハロゲノ−、
p−メチル−、p−エチル−、p−プロピル−、p−ノ
ルマルブチル−、p−ターシャリーブチル−、p−シク
ロヘキシル−、o−ヒドロキシ−、o−メトキシ−、o
−エトキシ−、o−プロポキシ−、o−ノルマルブトキ
シ−、o−ターシャリーブトキシ−、o−ベンジルオキ
シ−、o−メルカプト−、o−メチルチオ−、o−エチ
ルチオ−、o−プロピルチオ−、o−ノルマルブチルチ
オ−、o−ターシャリーブチルチオ−、o−ベンジルチ
オ−、o−ベンゾイル−、o−フェニル−、o−ニトロ
−、o−ハロゲノ−、o−メチル−、o−エチル−、o
−プロピル−、o−ノルマルブチル−、o−ターシャリ
ーブチル−、o−シクロヘキシル−、m−ヒドロキシ
−、m−メトキシ−、m−エトキシ−、m−プロポキシ
−、m−ノルマルブトキシ−、m−ターシャリーブトキ
シ−、m−ベンジルオキシ−、m−メルカプト−、m−
メチルチオ−、m−エチルチオ−、m−プロピルチオ
−、m−ノルマルブチルチオ−、m−ターシャリーブチ
ルチオ−、m−ベンジルチオ−、m−ベンゾイル−、m
−フェニル−、m−ニトロ−、m−ハロゲノ−、m−ブ
ロモ−、m−ヨード−、m−メチル−、m−エチル−、
m−プロピル−、m−ノルマルブチル−、m−ターシャ
リーブチル−、m−シクロヘキシル−、2−ハロゲノ−
4−メチル−、2−ハロゲノ−4−エチル−、2−ハロ
ゲノ−4−プロピル−、2−ハロゲノ−4−ノルマルブ
チル−、2−ハロゲノ−4−ターシャリーブチル−、2
−ハロゲノ−4−メトキシ−、2−ハロゲノ−4−エト
キシ−、2−ハロゲノ−4−プロポキシ−、2−ハロゲ
ノ−4−ノルマルブトキシ−、2−ハロゲノ−4−ター
シャリーブトキシ−、2−ハロゲノ−4−ベンジルオキ
シ−、2−ハロゲノ−4−メチルチオ−、2−ハロゲノ
−4−エチルチオ−、2−ハロゲノ−4−プロピルチオ
−、2−ハロゲノ−4−ノルマルブチルチオ−、2−ハ
ロゲノ−4−ターシャリーブチルチオ−2−ハロゲノ−
4−ベンジルチオ−、2−ハロゲノ−4−ニトロ−、2
−ハロゲノ−4−ベンゾイル−、2,4−ジハロゲノ
−、2,4,6−トリハロゲノ−。
【0013】発色性金属錯化合物における金属は、上記
した芳香族アミノ化合物と実質的に無色乃至は淡色の錯
化合物を形成するものであればよい。具体的にはZn、
Ni、Ag、Sn、Al等の金属から選択採用すること
ができるが、Znが適切な場合が多い。
【0014】発色性金属錯化合物は、更に具体的には、
金属に芳香族アミノ化合物が配位して形成される正電荷
を有した錯体イオン部分と、これと塩を形成する負電荷
を有するイオンとからなっている。この負電荷を有する
イオンとしては各種のものが考えられ、また、この負電
荷を有するイオンの種類によって、発色性金属錯化合物
は、水溶性のものとなったり、水難溶性乃至は水不溶性
のものとなったりする。発色性金属錯化合物が水溶性、
水難溶性乃至は水不溶性のいずれが好都合であるかは、
本発明の感熱記録ユニットの用い方によって異なる為、
少なくとも理論的にはいずれでも良いが、現実には、水
難溶性乃至は水不溶性の方が好都合である。なぜなら、
発色性金属錯化合物及び顕色金属錯化合物は、いずれ
も、水を媒体として混合し、支持体に塗布形成できるこ
とが現実的、且つ経済的であるが、この場合に発色性金
属錯化合物と顕色金属錯化合物が水溶性であると、熱が
媒介しなくても両化合物が相互作用して発色し易くなる
からであり、耐湿性にも問題のある記録材料となり易い
からである。
【0015】発色性金属錯化合物の負電荷を有するイオ
ンとしては、例えば、塩素イオン、臭素イオン、よう素
イオン、過塩素酸イオン、過臭素酸イオン、テトラフル
オロ塩素酸イオン、テトラフルオロヨウ素酸イオン、テ
トラフルオロリン酸イオン、テトラオキソヨウ素酸イオ
ン、テトラフェニルホウ素酸イオン、テトラ(4−フロ
ロフェニル)ホウ素酸イオン、テトラ(4−トリフロロ
メチルフェニル)ホウ素酸イオン、ビスサリチラトホウ
素酸イオン、ビス5−ヒドロキシサリチラトホウ素酸イ
オン、ビス3,5−ジターシャリーブチルサリチラトホ
ウ素酸イオン、ビス3−メチルサリチラトホウ素酸イオ
ン、ビス5−クロロサリチラトホウ素酸イオンや後記す
る顕色金属錯化合物で例示する有機酸のイオン等が挙げ
られる。上述した水難溶性乃至は水不溶性の金属錯化合
物を形成する上で望ましいものは、この内では、有機酸
のイオンとホウ素酸系のイオンである。
【0016】顕色金属錯化合物は、熱時作用して発色性
金属錯化合物を発色させるものであれば良い。従来か
ら、芳香族アミノ化合物が各種金属によって有色の錯化
合物を形成することは知られているが、顕色金属錯化合
物は、基本的にはこの様な金属として従来から知られて
いる金属であるY、Ti、Zr、V、Nb、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、pd、等の金属に、各種の配位
子が配位したものであり、具体的には、同金属の有機酸
塩、又は水酸化物等である。発色性金属錯化合物と顕色
金属錯化合物とは、熱時相互に融解又は溶解し合うこと
で発色する。この相互の融解又は溶解は、必ずしも発色
性金属錯化合物と顕色金属錯化合物の双方が同時に熱で
融解又は溶解しなくても、いずれかを介して(場合によ
っては別の化合物等を介して)すれば良いものと考えら
れる。しかしながら、現実にはサーマルヘッドによる通
常の温度で融解する顕色金属錯化合物があれば、発色に
有利であり、この意味では、融点がおよそ60℃以上で
およそ300℃以下の顕色金属錯化合物が望ましい。
【0017】このような顕色金属錯化合物には有機酸を
配位子とするものがあり、その有機酸の具体例として
は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ベヘン
酸、ラウリル酸、カプリン酸、カプロン酸、吉草酸、イ
ソ酪酸、酪酸、プロピオン酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、
o−トルイル酸、m−トルイル酸、p−トルイル酸、p
−tert−ブチル安息香酸、o−クロロ安息香酸、m
−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジクロロ安息
香酸、トリクロロ安息香酸、p−ブロモ安息香酸、p−
ヨード安息香酸、p−フェニル安息香酸、o−ベンゾイ
ル安息香酸、p−ニトロ安息香酸、アントラニル酸、p
−アミノ安息香酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、フタル酸、モノエステルフタル
酸、ナフテン酸、ナフタレンカルボン酸、酒石酸、ジフ
ェニルアミン−2−カルボン酸、4−シクロヘキシル酪
酸、ジエチルジチオカルバミン酸、グルコン酸、オクチ
ル酸、アルキルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、n−ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシル硫
酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、2−カルボ
メトキシ−5−メチルベンゼンスルホン酸、α−ナフチ
ルリン酸、ステアルリン酸、ラウリルリン酸、ジ−2−
エチルヘキシルリン酸、イソデシルリン酸等を掲げるこ
とができる。
【0018】顕色金属錯化合物にはまた下記一般式
(1)で示されるものがあり、その具体例としては下記
表1、表2のような置換基を有するものがある。尚、表
中Phはフェニル基を意味する。また、この表に示す化
合物のナンバーは後の実施例の記載における化合物の表
記においても共通して用いる。
【0019】
【化1】 [Mは多価金属イオンを表す。A,Aは互いに独立
に水素原子、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、ハロゲン置換されたアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアミノ基、フリル基を表す。Aは水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基を表す。AとA
とAは連結して環構造をとってもよい]
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】一般式(1)で表される金属錯化合物とし
てはこの他に、AとAが連結して環を形成したもの
もあり、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸ベンジ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、サリチ
ルアルデヒド、1−ヒドロキシ−2−ナフチルアルデヒ
ド、2−ヒドロキシ−1−ナフチルアルデヒド、2−ヒ
ドロキシ−3−ナフチルアルデヒド、2−ヒドロキシア
セトフェノン、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、デ
ヒドロ酢酸、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等を配
位子とするものがあげられる。
【0023】本発明の感熱記録ユニットを用いて感熱記
録材料を作る方法は、特に限定されないが、通常、材料
を水または有機溶媒中で微粒子として分散するか、ある
いは溶解して得られる均質な液を適当な支持体上に塗布
した後乾燥するという方法がとられる。その場合の支持
体として使われるものは紙が一般的であるが、それ以外
に合成紙、プラスチック、ゴム、金属又はそれらの複合
材料を用いることも可能である。記録層と支持体を接着
させるためのバインダーとしてはポリビニル化合物等の
高分子化合物を用いることができ、その他外観や記録特
性の向上を目的として各種の添加剤を加えることもでき
る。例えば発色感度の向上のための熱可塑性物質の添
加、表面特性や感熱ヘッドマッチング向上のためのワッ
クス、無機顔料、金属塩等の添加、記録安定性をより高
めるための酸化防止剤、紫外線吸収剤、一重項酸素失活
剤の添加などである。また、塗布面に高分子物質等の保
護層を追加することも可能である。
【0024】
【実施例】次に発色性金属錯化合物の合成例及びこの合
成例で得た化合物を用いた感熱記録材料の実施例を挙げ
て本発明を具体的に説明する。ここで部とあるのは重量
部を表す。示差熱熱量測定は株式会社島津製作所製、示
差走査熱量計DSC−50にて測定した。赤外分光測定
は日本分光工業株式会社製、赤外分光光度計A−102
でKBr法にて測定した。核磁気共鳴スペクトルの測定
はゼネラルエレクトリック社製NMR−QE−300に
て以下条件にて測定した。観測幅;6024Hz、分光
器;プロトン300メガヘルツ、溶媒;重水素化したジ
メチルスルホキシド、基準物質;トリメチルシラン、温
度;25℃。
【0025】合成例1 1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を
加えて溶解させ、そこへ1,2−フェニレンジアミン
1.6部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴
下にて加えた。滴下終了後2.5時間攪拌した後、析出
してきた白色沈澱を瀘別した。得られた白色固体をメタ
ノールで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を
水40部に分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナト
リウム2.8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて
加えた。滴下終了後、白色沈澱を瀘別した。得られた白
色固体を水洗し乾燥した。 元素分析値 実測値% C;77.39、H;6.3
6、N;8.21 計算値% C;77.09、H;6,27,N;8.1
7(C6664Znに対して) 元素分析値から亜鉛イオン/1,2−フェニレンジアミ
ン=1/3組成の錯体塩であることを確認した。示差走
査熱量測定(以下DSC)により129℃と144℃付
近にブロードな発熱ピークと210℃にシャープな吸熱
ピークを確認した。赤外分光(以下IR)スペクトルか
ら1,2−フェニレンジアミンが亜鉛イオンに配位して
いることを確認した。プロトン核の核磁気共鳴(以下
H−NMR)スペクトルは図1に示してある。
【0026】1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラ
(4−フルオロフェニル)ホウ酸塩、1,2−フェニレ
ンジアミン亜鉛テトラ(3,5−ジトリフロロメチルフ
ェニルホウ酸塩、1,2−フェニレンジアミン亜鉛ビス
サリチラトホウ酸塩、1,2−フェニレンジアミン亜鉛
ビス(3,5−ジターシャリーブチルサリチラト)ホウ
酸塩、についても合成例1と同様にして得られた。
【0027】合成例2 1,2−フェニレンジアミン亜鉛p−クロロ安息香酸塩
の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を加
えて溶解させ、そこへ1,2−フェニレンジアミン1.
6部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴下に
て加えた。滴下終了後2.5時間攪拌した後、析出して
きた白色沈澱を瀘別した。得られた白色固体をメタノー
ルで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を水2
0部に分散させ、そこへp−クロロ安息香酸ナトリウム
0.5部を水10部に溶解させた溶液を滴下にて加え
た。滴下終了後、白色沈澱を瀘別した。得られた白色固
体を水洗し乾燥した。 元素分析値 実測値% C;51.95、H;3.8
5、N;9.38 計算値% C;52.68、H;4.08、N;9.4
5(C2624ClZnに対して) 元素分析値から亜鉛イオン/1,2−フェニレンジアミ
ン=1/2組成の錯体塩であることを確認した。DSC
より217℃にシャープな吸熱ピークを確認した。IR
スペクトルより1,2−フェニレンジアミンが亜鉛イオ
ンに配位していることを確認した。H−NMR測定よ
り得られた化学シフトδ(ppm)は4.43(sin
glet、以下s);6.36−6.43(multi
plet、以下m)6.48−6.56(m);7.4
4−7.51(m);7.92−7.99(m)であっ
た。
【0028】1,2−フェニレンジアミン亜鉛安息香酸
塩、1,2−フェニレンジアミン亜鉛p−ニトロ安息香
酸塩、1,2−フェニレンジアミン亜鉛o−クロロ安息
香酸塩についても合成例2と同様にして得られた。
【0029】合成例3 4,5−ジメチル−1,2−フェニレンジアミン亜鉛テ
トラフェニルホウ酸塩の合成;メタノール10.6部に
無水塩化亜鉛1部を加えて溶解させ、そこへ4、5−ジ
メチル−1,2−フェニレンジアミン2部をメタノール
10.6部に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴下終
了後2.5時間攪拌した後、析出してきた白色沈澱を瀘
別した。得られた白色固体をメタノールで洗浄し乾燥し
た。次に得られた白色固体1部を水40部に分散させ、
そこへテトラフェニルホウ酸ナトリウム1.3部を水4
0部に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴下終了後、
白色沈澱を瀘別した。得られた白色固体を水洗し乾燥し
た。 元素分析値 実測値% C;77.64、H;6.7
8、N;7.13 計算値% C:77.74、H;6.89,N;7.5
5(C7276Znに対して) 元素分析値から亜鉛イオン/4,5−ジメチル1,2−
フェニレンジアミン=1/3組成の錯体塩であることを
確認した。DSCより145℃、157℃付近にブロー
ドな発熱ピークと244℃にシャープな吸熱ピークを確
認した。IRスペクトルから4,5−ジメチル−1,2
−フェニレンジアミンが亜鉛イオンに配位していること
を確認した。H−NMR測定により得られた化学シフ
トδ(ppm)は1.98(s);4.16(s);
6.33(s);6.76−6.83(m);6.90
−6.97(m);7.16−7.22(m)であっ
た。
【0030】4−メチル−1,2−フェニレンジアミン
亜鉛テトラフェニルホウ酸塩、4−メチル−1,2−フ
ェニレンジアミン亜鉛ビスサリチラトホウ酸塩、4−エ
チル−1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニル
ホウ酸塩、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミン亜
鉛テトラフェニルホウ酸塩、4,5−ジブロモ−1,2
−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩、
4,5−ジニトロ−1,2−フェニレンジアミン亜鉛テ
トラフェニルホウ酸塩、4,5−ジメトキシ−1,2−
フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩につい
ても合成例3と同様にして得られた。
【0031】合成例4 1,2−フェニレンジアミンアルミニウムテトラフェニ
ルホウ酸塩の合成;メタノール48部、水22部の混合
溶媒に1,2−フェニレンジアミン1.3部、テトラフ
ェニルホウ酸ナトリウム4.3部を加えて溶解させ、そ
こへ塩化アルミニウム六水和物1部を水60部に溶解さ
せた水溶液を滴下にて加えた。滴下終了後2.5時間攪
拌した後、沈澱を瀘別した。得られた白色固体をメタノ
ールで洗浄し乾燥した。 元素分析値 実測値% C;76.76、H;7.1
6、N;8.03 計算値% C;77.95、H;6.90、N;7.5
7(C6664ClAlに対して) 元素分析値からアルミニウムイオン/1,2−フェニレ
ンジアミン=1/3組成の錯体塩であることを確認し
た。DSCより166℃にシャープな吸熱ピークと18
4℃にブロードな発熱ピークを確認した。IRスペクト
ルから1,2−フェニレンジアミンがアルミニウムイオ
ンに配位していることを確認した。H−NMR測定で
得られた化学シフトδ(ppm)は4.56−4.60
(broad、以下b);6.36−6.42(m);
6.47−6.55(m);7.01−7.20
(m);7.28−7.37(m)であった。
【0032】1,2−フェニレンジアミンアルミニウム
ビスサリチラトホウ酸塩、1,2−フェニレンジアミン
アルミニウムp−クロロ安息香酸塩についても合成例4
と同様にして得られた。
【0033】合成例5 1,2−フェニレンジアミン・ジメチルホルムアミド亜
鉛テトラフェニルホウ酸塩の合成;メタノール10.6
部に無水塩化亜鉛1部を加えて溶解させ、そこへ1,2
−フェニレンジアミン1.3部をメタノール10.6部
に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴下終了後2.5
時間攪拌した後、析出してきた白色沈澱を濾別した。得
られた白色固体をメタノールで洗浄し乾燥した。次に得
られた白色固体1部、テトラフェニルホウ酸ナトリウム
1.4部をジメチルホルムアミド10部に溶解し、これ
に水10部を滴下した。1時間攪拌後、沈澱をろ別し
た。得られた白色固体を50%(V/V)ジメチルホル
ムアミド水で洗浄し乾燥させた。 元素分析値 実測値% C;73.97、H;6.5
1、N;7.85 計算値% C;74.34、H;6.61,N;7.8
8(C6670Znに対して) 元素分析値から亜鉛/1,2−フェニレンジアミン=1
/2組成の錯体塩であることを確認した。DSCから1
15℃にシャープな発熱ピークを確認した。IRスペク
トルから1,2−フェニレンジアミンが亜鉛イオンに配
位していることを確認した。H−NMR測定で得られ
た化学シフトδ(ppm)は2.73(s);2.87
(s);4.39(s);6.36−6.40(m);
6.48−6.53(m);6.76−6.83
(m);6.90−6.97(m);7.15−7.2
3(m);7.95(s)であった。
【0034】合成例6 2−アミノジフェニルアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を
加えて溶解させ、そこへ2−アミノジフェニルアミン
2.7部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴
下にて加えた。滴下終了後2.5時間攪拌した後、析出
してきた白色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタ
ノールで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を
水40部に分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナト
リウム2.8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて
加えた。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白
色固体を水洗し乾燥した。DSCから158℃と182
℃付近にブロードな発熱ピークを確認した。IRスペク
トルから2−アミノジフェニルアミンが亜鉛イオンに配
位しているのを確認した。
【0035】合成例7 1,4−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を
加えて溶解させ、そこへ1,4−フェニレンジアミン
0.4部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴
下にて加えた。滴下終了後1.5時間攪拌した後、析出
してきた白色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタ
ノールで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を
水40部に分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナト
リウム2.8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて
加えた。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白
色固体を水洗し乾燥した。DSCから165℃にシャー
プな吸熱ピークを確認した。IRスペクトルから1.4
−フェニレンジアミンが亜鉛イオンに配位しているのを
確認した。H−NMR測定で得られた化学シフトδ
(ppm)は4.16−4.53(b);4.70−
4.91(b);6.15−6.18(m);6.41
−6.44(m);6.99−7.08(m);
【0036】1,4−フェニレンジアミン亜鉛テトラ
(4−フルオロフェニル)ホウ酸塩、1,4−フェニレ
ンジアミン亜鉛ビスサリチラトホウ酸塩、1,4−フェ
ニレンジアミン亜鉛ビス(5−ヒドロキシサリチラト)
ホウ酸塩、1,4−フェニレンジアミン亜鉛ビス(3,
5−ジターシャリーブチルサリチラト)ホウ酸塩、1,
4−フェニレンジアミン亜鉛ビス(3−ジフェニルメチ
ルサリチラト)ホウ酸塩、1,4−フェニレンジアミン
亜鉛ビス(5−クロロサリチラト)ホウ酸塩についても
合成例7と同様にして得られた。
【0037】合成例8 1,4−フェニレンジアミン亜鉛p−クロロ安息香酸塩
の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を加
えて溶解させ、そこへ1,4−フェニレンジアミン0.
4部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴下に
て加えた。滴下終了後1.5時間攪拌した後、析出して
きた白色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタノー
ルで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を水4
0部に分散させ、そこへp−クロロ安息香酸ナトリウム
1.5部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて加え
た。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白色固
体を水洗し乾燥した。DSCより217℃にシャープな
吸熱ピークを確認した。IRスペクトルより1,4−フ
ェニレンジアミンが亜鉛イオンに配位していることを確
認した。H−NMR測定で得られた化学シフトδ(p
pm)は3.33−3.51(b);4.52−4.5
9(b);6.44(s);7.45−7.48
(m);7.92−7.95(m)であった。
【0038】合成例9 2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレンジ
アミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩の合成;メタノール
10.6部に無水塩化亜鉛1部を加えて溶解させ、そこ
へ2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレン
ジアミン0.6部をメタノール10.6部に溶解させた
溶液を滴下にて加えた。滴下終了後1.5時間攪拌した
後、析出してきた白色沈澱を濾別した。得られた白色固
体をメタノールで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固
体1部を水40部に分散させ、そこへテトラフェニルホ
ウ酸ナトリウム2.8部を水40部に溶解させた溶液を
滴下にて加えた。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得
られた白色固体を水洗し乾燥した。DSCより179℃
にシャープな吸熱ピークを確認した。IRスペクトルよ
り2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレン
ジアミンが亜鉛イオンに配位していることを確認した。
【0039】2−メチル−1,4−フェニレンジアミン
亜鉛テトラフェニルホウ酸塩、2−メチル−1,4−フ
ェニレンジアミン亜鉛ビスサリチラトホウ酸塩、2−ク
ロロ−1,4−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニル
ホウ酸塩、2,5−ジメチル−1,4−フェニレンジア
ミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩、2,5−ジブロモ−
1,4−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩、2,5−ジニトロ−1,4−フェニレンジアミン亜
鉛テトラフェニルホウ酸塩、2,5−ジメトキシ−1,
4−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩に
ついても合成例9と同様にして得られた。
【0040】合成例10 N,N−ジメチルアミノ−1,4−フェニレンジアミン
亜鉛テトラフェニルホウ酸塩の合成;メタノール10.
6部に無水塩化亜鉛1部を加えて溶解させ、そこへN,
N−ジメチルアミノ−1,4−フェニレンジアミン0.
5部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴下に
て加えた。滴下終了後2時間攪拌した後、析出してきた
白色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタノールで
洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を水40部
に分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナトリウム
2.8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて加え
た。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白色固
体を水洗し乾燥した。DSCより130℃付近にブロー
ドな発熱ピークと173℃にシャープな吸熱ピークを確
認した。IRスペクトルよりN,N−ジメチルアミノ−
1,4−フェニレンジアミンが亜鉛イオンに配位してい
るのを確認した。
【0041】合成例11 1,5−ジアミノナフタレン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩の合成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を
加えて溶解させ、そこへ1,5−ジアミノナフタレン
0.6部をメタノール10.6部に溶解させた溶液を滴
下にて加えた。滴下終了後1.5時間攪拌した後、析出
してきた白色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタ
ノールで洗浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を
水40部に分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナト
リウム2.8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて
加えた。滴下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白
色固体を水洗し乾燥した。DSCより160℃にシャー
プな吸熱ピークを確認した。IRスペクトルより1,5
−ジアミノナフタレンが亜鉛イオンに配位しているのを
確認した。H−NMR測定より得られた化学シフトδ
(ppm)は5.41(s);6.58−6.61
(m);7.02−7.07(m);7.12−7.2
2(m);7.27−7.30(m)であった。
【0042】1,8−ジアミノナフタレン亜鉛テトラフ
ェニルホウ酸塩についても合成例11と同様にして得ら
れた。
【0043】合成例12 6−メチル−1,3−フェニレンジアミン亜鉛テトラフ
ェニルホウ酸塩の合成;メタノール10.6部に無水塩
化亜鉛1部を加えて溶解させ、そこへ6−メチル−1,
3−フェニレンジアミン0.45部をメタノール10.
6部に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴下終了後
1.5時間攪拌した後、析出してきた白色沈澱を濾別し
た。得られた白色固体をメタノールで洗浄し乾燥した。
次に得られた白色固体1部を水40部に分散させ、そこ
へテトラフェニルホウ酸ナトリウム2.8部を水40部
に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴下終了後、白色
沈澱を濾別した。得られた白色固体を水洗し乾燥した。
DSCより172℃にシャープな吸熱ピークを確認し
た。IRスペクトルより6−メチル−1,3−フェニレ
ンジアミンが亜鉛イオンに配位しているのを確認した。
【0044】1,3−フェニレンジアミン亜鉛テトラフ
ェニルホウ酸塩、1,3−フェニレンジアミン亜鉛テト
ラ(4−フルオロフェニル)ホウ酸塩、1,3−フェニ
レンジアミン亜鉛ビス(3−ジフェニルメチルサリチラ
ト)ホウ酸塩についても合成例12と同様にして得られ
た。
【0045】合成例13 p−メトキシアニリン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩の合
成;メタノール10.6部に無水塩化亜鉛1部を加えて
溶解させ、そこへp−メトキシアニリン0.46部をメ
タノール10.6部に溶解させた溶液を滴下にて加え
た。滴下終了後1.5時間攪拌した後、析出してきた白
色沈澱を濾別した。得られた白色固体をメタノールで洗
浄し乾燥した。次に得られた白色固体1部を水40部に
分散させ、そこへテトラフェニルホウ酸ナトリウム2.
8部を水40部に溶解させた溶液を滴下にて加えた。滴
下終了後、白色沈澱を濾別した。得られた白色固体を水
洗し乾燥した。DSCより166℃にシャープな吸熱ピ
ークを確認した。IRスペクトルよりp−メトキシアニ
リンが亜鉛イオンに配位しているのを確認した。
【0046】2,4−ジメトキシアニリン亜鉛テトラフ
ェニルホウ酸塩についても合成例13と同様にして得ら
れた。
【0047】実施例1 1)発色剤分散液(A液)の調製 p−クロロ安息香酸銅 1部 フィラー 2.5部 5%ポリビニルアルコール水溶液 7.5部 上記の混合物をペイントシェーカー(株式会社東洋精機
製作所製)で60分間粉砕した。 2)発色剤分散液(B液)の調製 1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩(合成例1で合成 したもの) 1部 5%ポリビニルアルコール水溶液 9部 上記混合物をペイントシェーカーで60分間粉砕した。 3)感熱塗液の調製及び塗工 A液1部、B液1部を混合、攪拌後、この塗液をワイヤ
ーバーで紙に乾燥後の塗布量が6g/mとなるよう均
一に塗布し乾燥して感熱記録紙を得た。この紙を180
℃に加熱した熱板で1秒間押さえると後記表3に示す様
に黒色の鮮明な発色画像が得られた。同様に感熱式ライ
ンプリンター(株式会社大倉電機製)で印加電圧16
V、パルス巾3.5ミリ秒の条件で発色させた場合もや
はり鮮明な黒色の画像が得られた。この画像は、図2に
示した反射スペクトルの通り、可視吸収だけでなく近赤
外吸収があり、半導体レーザーを用いたOCR装置で認
識可能であった。この画像部をトルエンに1日間浸した
が、退色は起こらなかった。また屋外に1週間置いて太
陽光にさらしたが、やはり退色は起こらなかった。
【0048】実施例2〜24 実施例1のA液の作製において、p−クロロ安息香酸銅
の代わりに後記表3に示す顕色金属錯化合物を用い、他
は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。これを18
0℃に加熱した熱板で1秒間押さえると同表3に示す様
にすべて黒色の発色画像が得られた。
【0049】実施例25〜49 実施例1のB液の作製において、1,2−フェニレンジ
アミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩の代わりに後記表
4、表5に示す発色性金属錯化合物を用い、他は実施例
1と同様に操作して感熱記録紙を得た。それぞれを18
0℃の熱板で1秒間加熱すると、同表に示すような色相
の発色画像が得られ、いずれも近赤外吸収があった。
【0050】実施例50〜65 実施例1のA液の作製において、後記表6に示す顕色金
属錯化合物を用い、そしてB液においては1,2−フェ
ニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸塩の代わりに
1,4−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ酸
塩を用いて他は実施例1と同様にして感熱記録紙を得
た。これを180℃に加熱した熱板で1秒間押さえると
同表に示す様にすべて黒色の発色画像が得られた。
【0051】実施例66〜88 実施例1のB液の作製において、1,2−フェニレンジ
アミン亜鉛テトラフェニルホウ素酸塩の代わりに後記表
7、表8に示す発色性金属錯化合物を用い、他は実施例
1と同様に操作して感熱記録紙を得た。それぞれを18
0℃の熱板で1秒間加熱すると、同表に示すような色相
の発色画像が得られた。
【0052】実施例89〜96 実施例1のA液、B液の作製において、p−クロロ安息
香酸銅と1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニ
ルホウ素酸塩の代わりに、それぞれ後記表9に示す一般
式(1)で表される顕色金属錯化合物と発色性金属錯化
合物を用い、他は実施例1と同様にして感熱記録紙を得
た。これを180℃に加熱した熱板で1秒間押さえると
いずれも黒色に発色した。
【0053】比較例 実施例1のA液の作製において、p−クロロ安息香酸銅
の代わりにビスフェノールAを用い、B液の作成におい
て1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニルホウ
酸塩の代わりに2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチ
ルアミノフルオランを用い、他は実施例1と同様にして
感熱記録紙を得た。これを180℃に加熱した熱板で1
秒間押さえると黒色の発色画像が得られたが、この画像
には近赤外吸収はなかった。
【0054】発色濃度確認試験 合成例1〜13に示した発色性金属錯化合物とp−クロ
ロ安息香酸銅とを用いて得られた発色画像の反射濃度を
マクベス反射濃度計にて測定した。値は後記表10に示
す。
【0055】保存性試験 実施例及び比較例で得た感熱紙のうち後記表11に示す
ものを感熱式ラインプリンター(株式会社大倉電機製)
で印加電圧19V、パルス巾3.5ミリ秒の条件で発色
させ、この発色画像を30%エタノール水溶液につけ室
温で5時間保持した。また同じ条件で発色させた画像面
に対しフェードテスター(株式会社島津製作所製CF−
20N、光源カーボンアーク)を用い40℃で5時間露
光した。エタノール水で処理する前後及びフェードテス
ターによる露光前後の画像部の反射濃度をマクベス反射
濃度計RD−514(フィルター:ラッテン#106)
により測定した。その結果を表11に示す。表11にお
いて画像部の反射濃度変化は下式で示される残存率で表
示した。 残存率%=(エタノール処理または露光後の反射濃度/
初期反射濃度)×100
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】
【表10】
【0064】
【表11】
【0065】
【発明の効果】以上に示すように本発明の感熱記録ユニ
ットによれば安定性が高く、かつ可視部から近赤外部に
わたり広範囲な吸収を有する画像を得ることができ、O
CR用など各種の記録材料として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,2−フェニレンジアミン亜鉛テトラフェニ
ルホウ酸塩の1H−NMRスペクトル図である。
【図2】実施例1で得た画像の反射スペクトル図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香環に結合した1級アミノ基を有する
    芳香族アミノ化合物が金属イオンに配位した構造の、実
    質的に無色乃至淡色の金属錯化合物と、熱時作用して該
    金属錯化合物を発色させる金属錯化合物との組み合わせ
    からなる感熱記録ユニット。
JP4267768A 1992-03-24 1992-08-24 感熱記録ユニット Pending JPH05318931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4267768A JPH05318931A (ja) 1992-03-24 1992-08-24 感熱記録ユニット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11663392 1992-03-24
JP4-116633 1992-03-24
JP4267768A JPH05318931A (ja) 1992-03-24 1992-08-24 感熱記録ユニット

Publications (1)

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JPH05318931A true JPH05318931A (ja) 1993-12-03

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