JPH05320853A - めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 - Google Patents
めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法Info
- Publication number
- JPH05320853A JPH05320853A JP13084292A JP13084292A JPH05320853A JP H05320853 A JPH05320853 A JP H05320853A JP 13084292 A JP13084292 A JP 13084292A JP 13084292 A JP13084292 A JP 13084292A JP H05320853 A JPH05320853 A JP H05320853A
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- Japan
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- plating
- plating layer
- phase
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の加工時にめっき
層が粉状に剥離する問題に起因するΓ相の生成を減少せ
しめ、めっき密着性を向上した製造法を提供すること。 【構成】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、
鋼帯に所定の目付量をめっきした後、めっきした鋼板を
480〜550℃で加熱処理して、めっき層中鉄濃度を
5〜7%にせしめた後、めっきした鋼帯を400℃以下
に冷却し、めっき層中の硬くてもろい鉄−亜鉛の合金相
であるΓ相の生長を凍結しその後再度鋼帯を480〜5
50℃で加熱処理してめっき層中の鉄濃度を8〜14%
にする事によりめっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を製造する事を特徴とする。 【効果】 Γ相の厚みが小さく、めっき剥離の少ない極
めて優れためっき密着性を有する溶融亜鉛めっき鋼板を
製造することが可能となった。
層が粉状に剥離する問題に起因するΓ相の生成を減少せ
しめ、めっき密着性を向上した製造法を提供すること。 【構成】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、
鋼帯に所定の目付量をめっきした後、めっきした鋼板を
480〜550℃で加熱処理して、めっき層中鉄濃度を
5〜7%にせしめた後、めっきした鋼帯を400℃以下
に冷却し、めっき層中の硬くてもろい鉄−亜鉛の合金相
であるΓ相の生長を凍結しその後再度鋼帯を480〜5
50℃で加熱処理してめっき層中の鉄濃度を8〜14%
にする事によりめっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を製造する事を特徴とする。 【効果】 Γ相の厚みが小さく、めっき剥離の少ない極
めて優れためっき密着性を有する溶融亜鉛めっき鋼板を
製造することが可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はめっき密着性の良好な合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法に関するものである。
金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び課題】溶融亜鉛めっき鋼板は優れた耐
食性を有することから屋根板とする建築材料、家庭電機
材料、自動車材料など構造部品材料として多く使用され
ている。こうした合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば
特公昭51−29095号公報には「冷延された鋼板を
タイト焼鈍してから連続溶融亜鉛めっき処理ラインにお
いて700℃以上A3 点以下の温度で再焼鈍し、溶融亜
鉛めっきを行い、過時効処理する製造法」、特公昭56
−3908号公報には「冷延板を再結晶温度以上に加熱
し軟化せしめると共に温度430〜500℃まで5〜5
0℃/秒の速度で冷却し、該温度で10〜50秒間保持
し、次いで亜鉛めっき浴中に浸漬してめっきした後、3
50〜450℃で30秒〜3分間の熱処理を連続して行
う加工性の優れた亜鉛鉄板の製造方法」と紹介されるよ
うに、ゼンジミア法と呼ばれる連続めっきラインに基づ
いて製造されたもので、絞り加工性やプレス加工性に優
れた特性を有する。
食性を有することから屋根板とする建築材料、家庭電機
材料、自動車材料など構造部品材料として多く使用され
ている。こうした合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば
特公昭51−29095号公報には「冷延された鋼板を
タイト焼鈍してから連続溶融亜鉛めっき処理ラインにお
いて700℃以上A3 点以下の温度で再焼鈍し、溶融亜
鉛めっきを行い、過時効処理する製造法」、特公昭56
−3908号公報には「冷延板を再結晶温度以上に加熱
し軟化せしめると共に温度430〜500℃まで5〜5
0℃/秒の速度で冷却し、該温度で10〜50秒間保持
し、次いで亜鉛めっき浴中に浸漬してめっきした後、3
50〜450℃で30秒〜3分間の熱処理を連続して行
う加工性の優れた亜鉛鉄板の製造方法」と紹介されるよ
うに、ゼンジミア法と呼ばれる連続めっきラインに基づ
いて製造されたもので、絞り加工性やプレス加工性に優
れた特性を有する。
【0003】亜鉛めっき後の過時効処理あるいは熱処理
は、めっき層と地鉄の境界で亜鉛と鉄が相互に拡散して
合金層を生成し、めっき密着力を高める効果を奏する。
合金化処理されためっき層は地鉄側からΓ相、δ1 相、
ζ相、η相の順に生成する。合金層つまりめっき層中の
Feが多くなるとめっき密着力を高める効果とは反対
に、加工時めっき層を粉状に剥離する問題から、Feを
10%程度に抑制する熱サイクルの上記合金化熱処理法
が行われているが、硬くて脆い性質のΓ相の成長は避け
られず、過酷な加工を要する形状の部材には使用されな
い問題があった。
は、めっき層と地鉄の境界で亜鉛と鉄が相互に拡散して
合金層を生成し、めっき密着力を高める効果を奏する。
合金化処理されためっき層は地鉄側からΓ相、δ1 相、
ζ相、η相の順に生成する。合金層つまりめっき層中の
Feが多くなるとめっき密着力を高める効果とは反対
に、加工時めっき層を粉状に剥離する問題から、Feを
10%程度に抑制する熱サイクルの上記合金化熱処理法
が行われているが、硬くて脆い性質のΓ相の成長は避け
られず、過酷な加工を要する形状の部材には使用されな
い問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のように
従来から製造されている合金化溶融亜鉛めっき鋼板の加
工時にめっ層が粉状に剥離する問題に起因するΓ相の成
長を減少せしめ、めっき密着性を向上した製造法を提供
することを目的としたものである。その要旨は、走行し
ながら溶融亜鉛めっき浴を通過して所定のめっき目付量
に調整した溶融亜鉛めっき鋼板を、温度480〜550
℃に加熱してめっき層の鉄濃度を5〜7%に中間制御し
た後400℃以下の低温度に冷却し、続いて温度480
〜550℃に再加熱してめっき層の鉄濃度を8〜14%
に上昇せしめるめっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛め
っき鋼板の製造法である。
従来から製造されている合金化溶融亜鉛めっき鋼板の加
工時にめっ層が粉状に剥離する問題に起因するΓ相の成
長を減少せしめ、めっき密着性を向上した製造法を提供
することを目的としたものである。その要旨は、走行し
ながら溶融亜鉛めっき浴を通過して所定のめっき目付量
に調整した溶融亜鉛めっき鋼板を、温度480〜550
℃に加熱してめっき層の鉄濃度を5〜7%に中間制御し
た後400℃以下の低温度に冷却し、続いて温度480
〜550℃に再加熱してめっき層の鉄濃度を8〜14%
に上昇せしめるめっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛め
っき鋼板の製造法である。
【0005】以下、本発明について詳細に説明をする。
上記したような例えばゼンジミア法の如き従来の溶融亜
鉛めっき鋼板製造過程において、走行しながら溶融亜鉛
めっき浴を通過して溶融亜鉛めっき金属を所定の目付量
に払拭し調整した溶融亜鉛めっき鋼板を、温度480〜
550℃に加熱してめっき層の鉄濃度を5〜7%に制御
した後400℃以下の低温度に冷却する。この加熱処理
は亜鉛めっき層と素地の鉄との合金化を計ってめっき密
着性を高め成形、曲げ時の剥離抵抗性を付与するもの
で、480℃未満の低い加熱温度ではめっき層中のFe
を所定の割合に確保するために長時間必要とし工業的で
なく、しかもΓ層が生成され易い問題がある。また50
0℃を超える高い加熱温度では地鉄側で硬くて脆いΓ相
が異常生成し、プレス加工時にめっき剥離の原因とな
る。この加熱温度でめっき層の鉄濃度を14%程度まで
高めることができるが、厚いΓ相が生成され易い問題が
ある。したがって、めっき層中のFeを5〜7%の中間
濃度に制御した後、一旦400℃以下の低温度に冷却す
る事で、地鉄側のΓ相の成長を停止させる。最終的には
再加熱してめっき層中の鉄濃度を14%にするが、生成
されたΓ相の厚みが、従来の一回加熱法に較べて薄いた
め、プレス加工時に要求されるめっき密着性の優れた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができる。
上記したような例えばゼンジミア法の如き従来の溶融亜
鉛めっき鋼板製造過程において、走行しながら溶融亜鉛
めっき浴を通過して溶融亜鉛めっき金属を所定の目付量
に払拭し調整した溶融亜鉛めっき鋼板を、温度480〜
550℃に加熱してめっき層の鉄濃度を5〜7%に制御
した後400℃以下の低温度に冷却する。この加熱処理
は亜鉛めっき層と素地の鉄との合金化を計ってめっき密
着性を高め成形、曲げ時の剥離抵抗性を付与するもの
で、480℃未満の低い加熱温度ではめっき層中のFe
を所定の割合に確保するために長時間必要とし工業的で
なく、しかもΓ層が生成され易い問題がある。また50
0℃を超える高い加熱温度では地鉄側で硬くて脆いΓ相
が異常生成し、プレス加工時にめっき剥離の原因とな
る。この加熱温度でめっき層の鉄濃度を14%程度まで
高めることができるが、厚いΓ相が生成され易い問題が
ある。したがって、めっき層中のFeを5〜7%の中間
濃度に制御した後、一旦400℃以下の低温度に冷却す
る事で、地鉄側のΓ相の成長を停止させる。最終的には
再加熱してめっき層中の鉄濃度を14%にするが、生成
されたΓ相の厚みが、従来の一回加熱法に較べて薄いた
め、プレス加工時に要求されるめっき密着性の優れた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができる。
【0006】このようにしてめっき層の鉄濃度を5〜7
%に制御された合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、さらにめ
っき密着性を改善するために、再び上記した温度480
〜550℃に加熱して鉄濃度が8〜14%の合金化溶融
亜鉛めっき鋼板を製造する。この鉄濃度が8%未満で
は、めっき表層部に亜鉛濃度の高いζ層(FeZ
n13)、η相(Zn)が残ったままの状態となり、溶融
亜鉛めっき鋼板の溶接性や塗料密着性が劣化する。また
鉄濃度が14%超えるとめっき層中のΓ相が厚くなり、
プレス加工時にめっき層が剥離される問題がある。した
がって、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の溶接性や塗料密着
性や加工性を最大限に発揮させるためには、めっき層中
の鉄濃度を8〜14%に限定する必要がある。上記のよ
うな本発明法によって製造された合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、各種の製品形状に絞り加工性やプレス加工する
際にもめっき剥離が極めて少なく、外観性状および密着
性のすぐれた製品を製造することができる。次に、本発
明の実施例について述べる。
%に制御された合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、さらにめ
っき密着性を改善するために、再び上記した温度480
〜550℃に加熱して鉄濃度が8〜14%の合金化溶融
亜鉛めっき鋼板を製造する。この鉄濃度が8%未満で
は、めっき表層部に亜鉛濃度の高いζ層(FeZ
n13)、η相(Zn)が残ったままの状態となり、溶融
亜鉛めっき鋼板の溶接性や塗料密着性が劣化する。また
鉄濃度が14%超えるとめっき層中のΓ相が厚くなり、
プレス加工時にめっき層が剥離される問題がある。した
がって、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の溶接性や塗料密着
性や加工性を最大限に発揮させるためには、めっき層中
の鉄濃度を8〜14%に限定する必要がある。上記のよ
うな本発明法によって製造された合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、各種の製品形状に絞り加工性やプレス加工する
際にもめっき剥離が極めて少なく、外観性状および密着
性のすぐれた製品を製造することができる。次に、本発
明の実施例について述べる。
【0007】
【実施例】通常の溶融亜鉛めっき用原板の製造工程を経
て製造された板厚:0.8mmの極低炭素鋼板(C:
0.003%,Si:0.03%,Mn:0.07%,
Ti:0.015%を含有する鋼板)を走行しながら溶
融亜鉛めっき浴を通過した目付量:65g/m2 片面の
溶融亜鉛めっき鋼板を用いて、表1に示す熱サイクルの
熱処理法で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。その
時のめっき層中のFe濃度、Γ相厚みとめっき剥離巾を
示す。尚、めっき剥離巾は、該めっき鋼板から切り出し
た長さ250mm,巾60mmの試験片の中央にテープ
を張り付け、20Ton曲げ試験機でテープが内側にな
る様に曲げ加工した後展開し、剥がしたテープに付着し
ためっき剥離巾を実測した値を示す。試験結果から明ら
かなように、本発明法で得られた溶融亜鉛めっき鋼板
は、表1に示すように比較材に較べ、Γ相の厚みが小さ
く、その分めっき剥離巾が小さく優れためっき密着性を
示す。
て製造された板厚:0.8mmの極低炭素鋼板(C:
0.003%,Si:0.03%,Mn:0.07%,
Ti:0.015%を含有する鋼板)を走行しながら溶
融亜鉛めっき浴を通過した目付量:65g/m2 片面の
溶融亜鉛めっき鋼板を用いて、表1に示す熱サイクルの
熱処理法で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。その
時のめっき層中のFe濃度、Γ相厚みとめっき剥離巾を
示す。尚、めっき剥離巾は、該めっき鋼板から切り出し
た長さ250mm,巾60mmの試験片の中央にテープ
を張り付け、20Ton曲げ試験機でテープが内側にな
る様に曲げ加工した後展開し、剥がしたテープに付着し
ためっき剥離巾を実測した値を示す。試験結果から明ら
かなように、本発明法で得られた溶融亜鉛めっき鋼板
は、表1に示すように比較材に較べ、Γ相の厚みが小さ
く、その分めっき剥離巾が小さく優れためっき密着性を
示す。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】以上述べたように本発明で得られた溶融
亜鉛めっき鋼板は従来に較べてΓ相の厚みが小さく、そ
の分めっき剥離が小さく、極めて優れためっき密着性を
有する溶融亜鉛めっき鋼板を製造することが可能となっ
た。
亜鉛めっき鋼板は従来に較べてΓ相の厚みが小さく、そ
の分めっき剥離が小さく、極めて優れためっき密着性を
有する溶融亜鉛めっき鋼板を製造することが可能となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 尚 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 走行しながら溶融亜鉛めっき浴を通過し
て所定のめっき目付量に調整した溶融亜鉛めっき鋼板
を、温度480〜550℃に加熱してめっき層の鉄濃度
を5〜7%に中間制御した後400℃以下の低温度に冷
却し、続いて温度480〜550℃に再加熱してめっき
層の鉄濃度を8〜14%に上昇せしめる事を特徴とする
めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13084292A JPH05320853A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13084292A JPH05320853A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05320853A true JPH05320853A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15043978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13084292A Withdrawn JPH05320853A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | めっき密着性の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05320853A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768157A1 (fr) * | 1997-09-09 | 1999-03-12 | Lorraine Laminage | Tole d'acier galvanise allie, procedes et installation pour la fabrication d'une telle tole |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP13084292A patent/JPH05320853A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768157A1 (fr) * | 1997-09-09 | 1999-03-12 | Lorraine Laminage | Tole d'acier galvanise allie, procedes et installation pour la fabrication d'une telle tole |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |