JPH0532114Y2 - - Google Patents

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JPH0532114Y2
JPH0532114Y2 JP7926289U JP7926289U JPH0532114Y2 JP H0532114 Y2 JPH0532114 Y2 JP H0532114Y2 JP 7926289 U JP7926289 U JP 7926289U JP 7926289 U JP7926289 U JP 7926289U JP H0532114 Y2 JPH0532114 Y2 JP H0532114Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、酢酸ナトリウム水溶液等の過冷却
可能な溶液が、過冷却状態から結晶状態に転移す
る際に発熱することを利用した、再使用可能な温
熱体に関するものである。
〈従来の技術と考案が解決しようとする課題〉 凝固温度以下に冷却されても結晶にならず、比
較的安定な過冷却状態となり、外部からの刺激に
よつてはじめて、さらに安定な結晶状態に転移す
る(晶析する)、酢酸ナトリウム水溶液等の過冷
却可能な溶液を用い、この溶液の晶析の際の発熱
を利用して加熱を行う、再使用可能な温熱体があ
る。
上記温熱体は、通常、酢酸ナトリウム水溶液等
の溶液と、外部からの操作によつて溶液に刺激を
与えるトリガーとを、袋体中に収容することで構
成されている。そして、この温熱体においては、
上記トリガーを袋体の外部から操作して、過冷却
状態の溶液に刺激を与えれば、溶液が晶析して発
熱し、発熱後は、袋体を煮沸水にひたす等して晶
析した溶液を溶解した後、冷却して再び過冷却状
態にすれば、再使用可能な状態となる。
袋体としては、柔軟性に富み、しかも加工性に
優れた、軟質ポリ塩化ビニル製のものが、一般に
用いられる。
ところが、上記軟質ポリ塩化ビニル製の袋体を
備えた温熱体は、繰り返し使用すると、発熱性能
が低下して、実用的な発熱温度が得られなくな
り、予め設定された再使用可能な回数以前に再使
用できなくなるという問題がある。
例えば、200回以上繰り返して使用できるよう
設定された温熱体が、通常の使用では、50回程度
で発熱温度の低下を生じて再使用できなくなる場
合があり、また、特に使用頻度の高い病院等で
は、同じ温熱体が、30回程度の使用で発熱温度が
低下して使用できなくなる場合もある。
この発熱温度の低下は、軟質ポリ塩化ビニルが
高い透湿性を有するため、晶析した溶液を溶解す
る目的で温熱体を煮沸水にひたすと、水分が水蒸
気として袋体中に侵入して、溶液の濃度が低下す
ることが原因であると考えられる。
そこで、袋体を透湿性の少ない材料で形成する
ことが考えられるが、温熱体用の袋体には、上記
透湿性の低さに加えて、下記のような性能が要求
され、現在一般に使用されている材料では、これ
らの要求を十分に満足できないのが現状である。
柔軟性に優れる。
熱融着等が容易で、袋状に加工し易い。
煮沸水による加熱に耐え、変形しない。
過冷却可能な溶液としての加熱アルカリ水溶
液に侵されない。
例えば、低透湿性フイルムとして多用されてい
る、ナイロン/ポリプロピレン、ナイロン/中・
低密度線状ポリエチレン(LLPE)、Kナイロ
ン/ポリプロピレン、Kナイロン/LLPE等のラ
ミネートフイルムは、煮沸水による加熱に耐え、
且つ加熱アルカリ水溶液に侵される虞がないが、
柔軟性が悪く、温熱体の袋体として使用すると、
袋の表面に多数の折れじわが生じて外観を損なう
だけでなく、この折れじわの部分が著しく劣化し
て、前述した再使用可能な回数まで耐えることが
できず、それ以前に破損する虞がある。
その他、加工性が悪い材料で袋体を形成した場
合には、熱融着部分が外力によつて外れる等し
て、袋体が破損する虞があり、煮沸水に弱い材料
で袋体を形成した場合には、煮沸水による溶液の
加熱、溶解時に袋体が変形して、最悪の場合には
袋体が破損する虞があり、また、加熱アルカリ水
溶液に弱い材料で袋体を形成した場合には、溶液
の充填時および加熱溶融時に袋体が徐々に侵され
て、孔あき等が生じ、やはり袋体が破損する虞が
ある。
この考案は、以上の事情に鑑みてなされたもの
であつて、防湿性に優れ、しかも前記要求を全て
満足し得る袋体を備え、従来より多数回に亘つて
再使用できる温熱体を提供することを目的として
いる。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための、この考案の温熱体
は、袋体が、40℃、90%RHにおける透湿度
10g/m2/24hr以下のオレフイン系熱可塑性エラ
ストマーフイルムで形成されていることを特徴と
している。
〈作用〉 上記構成からなる、この考案の温熱体において
は、袋体が、40℃、90%RHにおける透湿度
10g/m2/24hr以下のオレフイン系熱可塑性エラ
ストマーフイルムにより形成されているため、水
蒸気の袋体中への侵入を著しく低減することがで
きる。
また、上記オレフイン系熱可塑性エラストマー
フイルムは、柔軟性に優れ、加工が容易で、しか
も、煮沸水による加熱に耐え得る上、加熱アルカ
リ水溶液に侵される虞がないため、温熱体の通常
の使用により破損することがない。
〈実施例〉 以下、この考案を、実施例を示す図面を参照し
つつ説明する。
第1図に示すように、この実施例の温熱体H
は、オレフイン系熱可塑性エラストマーフイルム
からなる2枚の矩形状の側片F1,F1の4辺が
シールされることで形成された袋体F内に、酢酸
ナトリウム水溶液等の過冷却可能な溶液Lとトリ
ガーTとが収容されてなるものである。
袋体Fを構成するオレフイン系熱可塑性エラス
トマーフイルムとしては、前述したように、40
℃、90%RHにおける透湿度10g/m2/24hr以下
のものが使用される。透湿度が10g/m2/24hr以
上では、袋体Fの防湿性が悪く、軟質ポリ塩化ビ
ニル製の袋体を有するものに比べて、十分な再使
用回数を増加させることができない。
上記オレフイン系熱可塑性エラストマーフイル
ムは、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の
ポリオレフイン系ゴムと、ポリプロピレン、ポリ
エチレン等のポリオレフイン系プラスチツクとを
高温で混合して製造されるもので、前者のゴム構
造中に、後者の結晶性領域が分散して構造を有し
ている。
また、上記オレフイン系熱可塑性エラストマー
フイルムにおいては、上記ゴムとプラスチツクと
の混合時に、少量の過酸化物を添加して、ゴム部
分を多少橋かけしたものを用いることができる。
上記袋体F中に収容されるトリガーTとして
は、起伏自在の弾性片を備えたものや、上記弾性
片の原型への復帰を助成するため、弾性片に背後
から当接するコイルバネを備えたもの等、従来の
トリガーを使用することもできるが、これら従来
のトリガーでは、温熱体Hの取扱い時や、輸送中
の振動等によつて溶液が通孔を通過したり、コイ
ルバネのコイル同士が衝突したりするだけで、予
定外に温熱体Hが誤動作する虞がある。
このため、この実施例に使用されるトリガーT
としては、少なくとも一部が起伏可能に形成され
た弾性片と、この弾性片の起伏時に弾性片に接触
して、弾性片の原形への復帰を助成するする金属
片とが、パツキン部材を介在させた状態で筒状の
保持具に装填されたものであつて、上記金属片と
して、隣り合うコイル同士が接触しない間隔に引
き伸ばされたコイルバネや、少なくとも弾性片と
接触する面に凹凸を備えた、弾性片との接触によ
り変形しない板体または棒状体や、或いは、通孔
を備えた、弾性片との接触により変形しない板体
を用いたもの等、第2図a,b〜第5図a,bに
示すトリガーTを使用することが好ましい。
第2図a,bは、隣り合うコイル同士が接触し
ない間隔に引き伸ばされたコイルバネ状の金属片
を備えたトリガーの一例を示している。すなわ
ち、このトリガーTは、互いに嵌合して円筒状の
保持具1を構成する、比較的硬質な合成樹脂材料
からなる上キヤツプ11および下キヤツプ12
と、この保持具1に装填される弾性片2と、コイ
ルが十分に引き伸ばされた、比較的腰の強い筒状
のコイルバネ状の金属片3と、2枚のパツキン部
材4,5とを備えている。また、弾性片2には、
中央部22に、肉眼によつて輪郭を視認できる大
きな通孔22a……が設けられている。このよう
に大きな通孔は、従来の、肉眼によつて輪郭が視
認できない、極めて微細な通孔に比べて、単なる
溶液の流動程度で溶液に刺激を与えて温熱体を誤
動作させる虞がない上、弾性片毎の通孔の大きさ
を一定にできるので、トリガーの動作性能のばら
つきをなくすることができるという利点がある。
上記トリガーTにおいては、金属片3としての
コイルバネのコイルが十分に引き伸ばされている
ため、温熱体の取扱い時にかかる衝撃や、輸送中
の振動等によつて隣り合うコイル同士が衝突して
溶液に刺激を与えることがない。
そして、上記各部からなる、このトリガーTに
おいては、第2図bに二点鎖線で示すように、弾
性片2の中央部22を起伏動作させると、この起
伏動作による衝撃と、起伏動作した弾性片2が金
属片3に衝突する衝撃と、そして溶液が通孔22
a……を通ることによる衝撃とが、溶液に対する
刺激として作用し、溶液の晶析が開始されるよう
になつている。
次に、第3図a,bは、少なくとも弾性片と接
触する面に凹凸を備えた、弾性片との接触により
変形しない棒状体からなる金属片を備えたトリガ
ーの一例であつて、上記金属片3は、外周面に、
上記凹凸に相当するネジ溝31が形成された丸棒
により構成されている。
上記金属片3を用いた、このトリガーTでは、
金属片3が、弾性片2の当接によつても変形しな
い剛直な丸棒であるため、温熱体の取扱い時にか
かる衝撃や、輸送中の振動等によつて変形するこ
とがなく、誤動作が防止される。
そして、上記各部からなるトリガーTにおいて
は、第3図bに二点鎖線で示すように、弾性片2
の中央部22を起伏動作させると、この起伏動作
による衝撃と、起伏動作した弾性片2が金属片3
表面の、ネジ溝31からなる凹凸に衝突する衝撃
と、そして溶液が通孔22a……を通ることによ
る衝撃とが、溶液に対する刺激として作用し、溶
液の晶析が開始されるようになつている。
次に、第4図a,bは、少なくとも弾性片と接
触する面に凹凸を備えた、弾性片との接触により
変形しない板体からなる金属片を備えたトリガー
の一例であつて、上記金属片3は、表面に、上記
凹凸に相当するローレツト32が切られた円板に
より構成されている。
上記金属片3を用いたトリガーTでは、金属片
3が、弾性片2の当接によつても変形しない剛直
な円板であるため、温熱体の取扱い時にかかる衝
撃や、輸送中の振動等によつて変形することがな
く、誤動作が防止される。
そして、上記各部からなる、このトリガーTに
おいては、第4図bに二点鎖線で示すように、弾
性片2の中央部22を起伏動作させると、この起
伏動作による衝撃と、起伏動作した弾性片2が金
属片3表面の、ローレツト32からなる凹凸に衝
突する衝撃と、そして溶液が通孔22a……を通
ることによる衝撃とが、溶液に対する刺激として
作用し、溶液の晶析が開始されるようになつてい
る。
次に、第5図a,bは、通孔を備えた、弾性片
との接触により変形しない板体からなる金属片を
備えたトリガーの一例であつて、上記金属片3
は、多数の通孔33……が形成された円板により
構成されている。
上記金属片3を用いた、このトリガーTでは、
金属片3が、弾性片2の当接によつても変形しな
い剛直な円板であり、温熱体の取扱い時にかかる
衝撃や、輸送中の振動等によつて変形することが
ないため、誤動作が防止される。
また、弾性片2としては、通孔を有さないもの
が使用されている。このように通孔を有さない弾
性片2では、外部からの衝撃によつて弾性片2が
変形した際に、溶液に与える衝撃が小さいので、
誤動作をさらに少なくできるという利点がある。
そして、上記各部からなるトリガーTにおいて
は、第5図bに二点鎖線で示すように、弾性片2
の中央部22を起伏動作させると、この起伏動作
による衝撃と、起伏動作した弾性片2が金属片3
の表面に衝突する衝撃と、そして溶液が通孔33
……を通ることによる衝撃とが、溶液に対する刺
激として作用し、溶液の晶析が開始されるように
なつている。
上記トリガーTと共に袋体F中に収容される、
過冷却可能な溶液Lとしては、入手のし易さや取
扱い易さ等の点から、酢酸ナトリウム水溶液が好
ましく、特に、PHが6.0〜8.5の範囲内に調製され
た酢酸ナトリウム水溶液が、最も好ましく用いら
れる。
上記のように、PHが6.0〜8.5の範囲内に調製さ
れた酢酸ナトリウム水溶液は、PHが8.5を超える
通常の酢酸ナトリウムに比べて、凝固温度、並び
に、過冷却状態から自然に晶析する自然晶析温度
が低くなり、特に低温状態での過冷却状態の安定
性が高いので、前記トリガーTと相俟つて、さら
に温熱体Hの誤動作を防止する効果を向上するこ
とができる。
PH6.0〜8.5の酢酸ナトリウム水溶液は、例え
ば、水に、酢酸ナトリウム3水塩または無水塩等
の酢酸ナトリウムと、PH調整剤としての酸類とを
混合して、溶解させることで製造される。なお、
上記酢酸ナトリウム水溶液においては、通常、酢
酸ナトリウムが水よりも多いので、溶解を円滑に
行うため、加熱混合が一般に行われている。
酸類としては、塩酸、リン酸、炭酸、硫酸、硝
酸等の無機酸、並びに、酢酸、しゆう酸、安息香
酸、酒石酸等の有機酸が例示される。
なお、上記酸類のうち酢酸は、酢酸ナトリウム
製造の際に未反応成分として残留し、通常は、不
純物として酢酸ナトリウムから除去されている
が、この残留酢酸を除去せずに、上記PH調整剤と
して使用することもできる。
上記酸類の、酢酸ナトリウム水溶液に対する配
合割合は、それぞれの酸によつて異なり、使用す
る酸の強度、酢酸ナトリウムとの相互作用等に応
じて、酢酸ナトリウム水溶液のPHを前記範囲内に
調整し得る最適な配合量範囲が規定される。
なお、この考案の温熱体は、図の実施例に限定
されるものではない。
例えば袋体Fは、図の実施例のように、2枚の
側片F1,F1の4辺がシールされたものの他、
1枚のフイルムを、袋体の底辺や側片に相当する
部分で折曲して、他の3辺をシールしたものや、
筒状のフイルムの両端開口をシールしたもの等を
使用することもできる。
また、袋体Fは、図の実施例のように、偏平な
四角形には限定されず、円形状や他の多角形状、
異形状等にしたり、或いは、容易に折曲できるよ
うにするため、多数の屈曲助成用のシール部を設
けたりすることもできる。
その他、この考案の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
〈具体例〉 以下、具体例に基づき、この考案を説明する。
(具体例 1,2) 厚み0.33mmのオレフイン系熱可塑性エラストマ
ーフイルム(大日本プラスチツク社製、商品名
「MKレジンフイルムMK−2S,MK−3S」)によ
り、第1図に示す袋体Fを形成し、この袋体F中
に、第2図a,bに示すトリガーTと、90℃に加
熱された溶融状態の90重量%酢酸ナトリウム水溶
液とを充填した後、袋体Fを密封して温熱体Hを
作製した。
(比較例 1) 厚み0.40mmの軟質ポリ塩化ビニルフイルムによ
り、第1図に示す袋体Fを形成し、この袋体F中
に、第2図a,bに示すトリガーTと、90℃に加
熱された溶融状態の90重量%酢酸ナトリウム水溶
液とを充填した後、袋体Fを密封して温熱体Hを
作製した。
(透湿度測定) 上記具体例1,2並びに比較例1で使用した袋
体Fの素材フイルムの、40℃、90%RHにおける
透湿度を、JIS Z0208、防湿包装材料の透湿度試
験方法(カツプ法)に準じて測定した。その結
果、具体例1で使用したMKレジンフイルムMK
−2Sの透湿度は4.7g/m2/24hr、具体例2で使用
したMKレジンフイルムMK−3Sの透湿度は、
5.6g/m2/24hr、比較例1で使用した軟質ポリ塩
化ビニルフイルムの透湿度は20.9g/m2/24hrで
あつた。
(防湿性試験) 具体例1,2並びに比較例1の温熱体を、それ
ぞれ、90℃の熱水に100時間浸漬して、浸漬前後
の重量の増加を測定したところ、具体例1の温熱
体は4.5重量%、具体例2の温熱体は5.5重量%、
比較例1の温熱体は10.2重量%の重量増加が観測
された。
このことから、具体例1,2の温熱体は、比較
例1に比べて、袋体からの水分の侵入が少ないこ
とが判明した。
(最高発熱温度の推移測定) 使用後の温熱体を、煮沸水に15〜20分浸漬して
再生させ、20℃に冷却した後再使用する操作を、
具体例1,2並びに比較例1の温熱体について繰
り返し行い、煮沸水中への累積浸漬時間と、再生
後の最高発熱温度との関係を調べた。結果を第6
図に示す。
なお、最高発熱温度の測定は、以下のようにし
て行つた。
それぞれの温熱体の下面に熱電対を貼り付け、
これを、20℃、60%RHに設定された恒温恒湿槽
(TABAI SAFETY OVEN SPS222 HI
FLEL,MODEL;FX−4200,&FX−2200、内
寸600×600×600mm)中に配置した発泡スチロー
ル板の上に置き、その上に厚み1.0mmのフランネ
ルを8枚被せた後、60分かけて温熱体の温度を20
℃に調整した。
次いで、温熱体のトリガーを操作して発熱を開
始させ、前記熱電対に接続された温度測定計
(MICRO MEMORYCORDER.TX−3006)によ
り、温熱体の温度を5分毎に測定し、測定値中最
高の温度をもつて、最高発熱温度とした。
第6図の結果より、具体例1,2の温熱体は、
図中一点鎖線(具体例1)および実線(具体例
2)で示すように、共に、煮沸水への累積浸漬時
間が約180時間で最高発熱温度が5℃下がつたが、
比較例1の温熱体では、図中破線で示すように、
僅か45時間で、最高発熱温度が同じく5℃下がる
ことが観察された。
このことから、具体例1,2の温熱体は、比較
例1に比べて、再使用可能な回数を著しく増加で
きることが判明した。
〈考案の効果〉 この考案の温熱体は、以上のように構成されて
おり、袋体が、40℃、90%RHにおける透湿度
10g/m2/24hr以下のオレフイン系熱可塑性エラ
ストマーフイルムにより形成されているため、水
蒸気の袋体中への侵入を著しく低減することがで
きる上、上記オレフイン系熱可塑性エラストマー
フイルムは、柔軟性に優れ、加工が容易で、しか
も、煮沸水による加熱に耐え得る上、加熱アルカ
リ水溶液に侵される虞がないため、温熱体の通常
の使用により破損することがない。
したがつて、この考案の温熱体は、従来より多
数回に亘つて再使用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の温熱体の一実施例を示す一
部切り欠き斜視図、第2図a,b〜第5図a,b
は、それぞれ、この実施例に用いられるトリガー
の例を示す図であつて、図aは分解斜視図、図b
は図aのトリガーの組み立て状態における断面
図、第6図は具体例1、2並びに比較例1の温熱
体における熱水への累積浸漬時間と、最高発熱温
度との関係を示すグラフである。 F……袋体、H……温熱体、L……過冷却可能
な溶液、T……トリガー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 袋体中に、晶析すると発熱する過冷却可能な溶
    液が充填された温熱体において、上記袋体が、40
    ℃、90%RHにおける透湿度10g/m2/24hr以下
    のオレフイン系熱可塑性エラストマーフイルムで
    形成されていることを特徴とする温熱体。
JP7926289U 1989-07-04 1989-07-04 Expired - Lifetime JPH0532114Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7926289U JPH0532114Y2 (ja) 1989-07-04 1989-07-04

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JPH0318829U JPH0318829U (ja) 1991-02-25
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