JPH05326322A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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JPH05326322A
JPH05326322A JP14862292A JP14862292A JPH05326322A JP H05326322 A JPH05326322 A JP H05326322A JP 14862292 A JP14862292 A JP 14862292A JP 14862292 A JP14862292 A JP 14862292A JP H05326322 A JPH05326322 A JP H05326322A
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capacitor element
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Yasuhiro Kubo
泰宏 久保
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久 肥土
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘電体フィルムの片面または両面に幅方向の
端縁部に絶縁溝を設けて電極を形成するとともに、該電
極が誘電体フィルムの長さ方向に複数個の島状に分離さ
れるように上記絶縁溝につながる複数の長さ方向の絶縁
溝を設けた金属化フィルムを巻回して構成したコンデン
サ素子をガラス転移点が65〜100℃,伸び率25℃
で3〜8%の性状である熱硬化性樹脂でコーティング外
装したことを特徴とする。 【効果】 上記のように構成されているので、安全機能
が動作してガスが発生し内部圧力が上昇しても熱硬化性
樹脂が膨張してクラック(外装ワレ)を生じなく、電極
などの露出がなく安全性が高く、小形、安価で製造しや
すい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体フィルムの表面に
金属電極を蒸着により形成した金属化フィルムを巻回し
て構成したコンデンサ素子を熱硬化性樹脂でコーティン
グ外装した金属化フィルムコンデンサに関係するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の金属化フィルムコンデン
サは、誘電体フィルムの片面または両面に幅方向の絶縁
溝を設けて金属を蒸着して電極を形成するとともに、電
極が誘電体フィルムの長さ方向に複数個の島状に分離さ
れるように長さ方向に複数の絶縁溝を設けて金属化フィ
ルムを得ている。
【0003】そして上記金属化フィルムを2枚重ね合せ
て巻回し、巻回した金属化フィルムの両端面にメタリコ
ン金属を溶射して電極引出部を形成し、該電極引出部に
リード線を溶接などにより接続してコンデンサ素子を構
成している。
【0004】その後、上記コンデンサ素子をガラス転移
点が95℃以上、伸び率が25℃で2%以下の性状であ
る熱硬化性樹脂をコーティング外装して金属化フィルム
コンデンサを製造していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属化フィルムコンデンサは、誘電体フィルムの長さ方向
に複数個の島状電極を形成した安全機能を備えた金属化
フィルムを使用しているが、この金属化フィルムを巻回
して構成したコンデンサ素子をコーティング外装した熱
硬化性樹脂の性状が、ガラス転移点が95℃以上、伸び
率が25℃で2%以下である。
【0006】このため安全機能動作試験時および上記金
属化フィルムコンデンサを使用中、何らかの異常により
金属化フィルムの一部が破壊現象を起こすと、ガスが発
生し内部圧力が上昇してコンデンサの破壊に至り、外装
樹脂にクラックが入ったり、外装樹脂が飛散したりし、
遂には発煙発火に至ることがあるなどの欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の欠点を解
決した金属化フィルムコンデンサを提供しようとするも
のである。すなわち、誘電体フィルムの片面または両面
に幅方向の端縁部に絶縁溝を設けて金属を蒸着して電極
を形成するとともに、該電極が誘電体フィルムの長さ方
向に複数個の島状または半島状に形成されるように上記
絶縁溝につながる複数の長さ方向の絶縁溝を設けて金属
化フィルムを構成する。
【0008】上記金属化フィルムを2枚重ね合わせて巻
回してコンデンサ素子を構成し、該コンデンサ素子をガ
ラス転移点が65〜100℃、伸び率が25℃で3〜8
%の性状である熱硬化性樹脂でコーティング外装したこ
とを特徴とする金属化フィルムコンデンサである。
【0009】
【作用】上記の構成により、使用中に何らかの異常によ
り金属化フィルムの一部が破壊現象を起し、破壊電流が
電源より電極引出部と電極の接触部を介して破壊箇所に
集中する。この際、電極引出部と電極との機械的接触部
には、ある一定の電気接触抵抗を保有しているため、上
記破壊電流が接触部を通過する時、ジュール熱が発生
し、接触部付近の電極金属膜は蒸発飛散を起こす。
【0010】上記接触部の一部の電極金属膜が飛散して
導通を失えば、残った導電性を持つ接触部を流れる電流
の密度が増大し、さらに大きなジュール熱が発生するた
め、残った導電性を持つ接触部付近の電極金属膜飛散は
加速度的に進み、最終的には、破壊箇所を含む電極はコ
ンデンサ本体と完全に絶縁され破壊点への電流が遮断さ
れるため、発煙発火には至らない。
【0011】上記の本発明に係るコンデンサ素子を熱硬
化性樹脂で外装した構造の金属化フィルムコンデンサに
ついて、さらに検討した結果、上述のように安全機能を
十分に発揮させるためには、安全機能を持つコンデンサ
素子を、ガラス転移点が65〜100℃、伸び率が25
℃で3〜8%の性状である熱硬化性樹脂でコーティング
外装すればよいことを見出したのである。
【0012】コンデンサの安全機能が動作する際には、
ガスが発生して内部圧力の上昇が起こるが、ガラス転移
点が65〜100℃、伸び率が25℃で3〜8%の性状
である熱硬化性樹脂を用いてコーティング外装すること
により、安全機能動作時に発生するコンデンサのガスに
対し上記熱硬化性樹脂が膨張し、外装ワレ、飛散などを
起こすことなく、安全機能を動作させることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の金属化フィルムコンデンサの
要部を示す斜視図で、誘電体フィルム1の片面で、かつ
その幅方向の端縁部に設けた絶縁溝3を残して金属を蒸
着して電極2を形成し、上記絶縁溝3とは別個に電極2
を誘電体フィルム1の長さ方向に複数個の矩形の島状に
分離するように上記絶縁溝3につながる絶縁溝4を設け
た金属化フィルム5を2枚重ね合わせて巻回してコンデ
ンサ素子6を構成し、該コンデンサ素子6の両端面にメ
タリコン金属を溶射して電極引出部7を形成し、該電極
引出部7にリード線8を接続する。
【0014】上記のように構成したコンデンサ素子6を
ガラス転移点が65〜100℃、伸び率が3〜8%の熱
硬化性樹脂10でコーティング外装して金属化フィルム
コンデンサを製作した。したがって、該金属化フィルム
コンデンサの電極2の一部で破壊現象が生じても、全体
に波及することなく、発煙発火などの事故を防止するこ
とができる。
【0015】上記の構成により、使用中に何らかの異常
により、金属化フィルム5の一部が破壊現象を起こし、
破壊電流が電源より電極引出部7と電極2の接触部9を
介して破壊箇所に集中する。この際、電極引出部7と電
極2との機械的接触部9には、ある一定の電気接触抵抗
を保有しているため、上記破壊電流が接触部9を通過す
る時、ジュール熱が発生し、図2に示すように接触部9
付近の電極金属膜は蒸発飛散を起こす。
【0016】上記接触部9の一部の電極金属膜が飛散し
て導通を失えば、残った導電性を持つ接触部9を流れる
電流の密度が増大し、さらに大きなジュール熱が発生す
るため、残った導電性を持つ接触部9付近の電極金属膜
飛散は加速度的に進み、最終的には破壊箇所を含む電極
2はコンデンサ本体と完全に絶縁され破壊点への電流が
遮断されるため、発煙発火には至らない。
【0017】また表1は本発明に係る静電容量8μF,
定格電圧300VACのコンデンサ素子を、ガラス転移
点が40℃,50℃,55℃,60℃,65℃,70
℃,73℃,75℃,80℃,85℃,90℃,95
℃,100℃,105℃で、25℃において伸び率が2
%,3%,3.5%,4.5%,5.5%,6%,7
%,8%,9%,10%,12%の各性状を持つ熱硬化
性樹脂でコーティング外装したものについて、安全性試
験を行った結果を示す。
【0018】試験方法としては、コンデンサを85℃の
恒温槽中で保持し、定格電圧の1.3倍の交流電圧を連
続印加し、上記試験コンデンサの2倍の容量をもつダン
プコンに800Vの直流電圧を印加し、該ダンプコンの
充電電圧を15秒1回で上記コンデンサに印加する。そ
して該コンデンサの安全機能が動作して、完全な開放状
態となり流れる電流が0Aになるまでに、コンデンサ素
子をコーティング外装した熱硬化性樹脂にクラック(外
装ワレ)、その他大きな外形変化がないか、発煙発火が
起こるか否かで判定をした。
【0019】また上記コンデンサを85℃,85%の恒
温・恒湿槽中で保持して耐湿特性試験を行い、500時
間前後の静電容量変化率を測定した。そして、上記安全
性試験と耐湿特性試験の総合判定の結果を表1に示し
た。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果から明らかなように、本発明の
コンデンサにおいて、コーティング外装用熱硬化性樹脂
のガラス転移点が65〜100℃、伸び率が25℃で3
〜8%のものは、85℃,85%恒温・恒湿槽中で保持
して耐湿特性試験を行い、500時間前後の静電容量変
化率は±5%以内で良好であるが、安全性試験におい
て、コンデンサの安全機能が動作してガスが発生し内部
圧力が上昇しても、上記熱硬化性樹脂が図4に示すよう
に膨張(図3はコンデンサ素子を熱硬化性樹脂でコーテ
ィング外装したコンデンサで、安全機能の動作前の状態
を示す)して、外装ワレ飛散なしに安全機能の動作を終
了し、安全性を100%確保した。
【0022】コーティング外装用熱硬化性樹脂のガラス
転移点が60℃,105℃で、伸び率が25℃で2%の
ものは、85℃,85%恒温、恒湿槽中で保持して耐湿
特性試験を行い、500時間前後の静電容量変化率±5
%以内で良好であるが、安全性試験において、コンデン
サの安全機能が動作してガスが発生し、内部圧力が上昇
すると、発煙発火はないものの熱硬化性樹脂にクラック
(外装ワレ)を起こして絶縁が確保できず、かつ安全性
の確保ができない。
【0023】またコーティング外装用熱硬化性樹脂のガ
ラス転移点が55℃以下で、伸び率が25℃で9%以上
のものは、安全性試験において、コンデンサの安全機能
が動作してガスが発生し内部圧力が上昇しても、上記熱
硬化性樹脂が図4に示すように膨張して、外装ワレ飛散
なしに安全機能の動作を終了し、安全性を100%確保
できたが、85℃,85%恒温・恒湿槽中で保持した耐
湿性試験において、500時間後の静電容量変化率が±
5%以上となり、規程値を満足せず、したがって総合判
定で不合格とした。
【0024】なお、上述の実施例の他、電極2が誘電体
フィルムの両面に形成したもの、または電極2が半島状
に形成されたものについても試験したが、上述と同様な
効果が得られた。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の金属化フィルムコ
ンデンサは、安全機能が動作してガスが発生し内部圧力
が上昇しても、これに対応して外装用熱硬化性樹脂が膨
張してクラック(外装ワレ)を生じることがないため、
電極などの露出がなく安全性が高く、耐湿特性試験にお
ける静電容量変化率が小さく、しかも小形、安価で製造
しやすいなどの効果があり、工業的ならびに実用的価値
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属化フィルムコンデンサ素子
の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる金属化フィルムコンデンサ素子
の安全機能が動作した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の金属化フィルムコンデンサの側断面図
である。
【図4】本発明にかかる金属化フィルムコンデンサ素子
の安全機能が動作した状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体フィルム 2 電極 3 絶縁溝 4 絶縁溝 5 金属化フィルム 6 コンデンサ素子 7 電極引出部 8 リード線 9 電極引出部7と電極2の機械的接触部 10 熱硬化性樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体フィルムの片面または両面に幅方
    向の端縁部に絶縁溝を設けて金属を蒸着して電極を形成
    するとともに、該電極が誘電体フィルムの長さ方向に複
    数個の島状または半島状に形成されるように上記絶縁溝
    につながる複数の長さ方向の絶縁溝を設けて金属化フィ
    ルムを構成し、該金属化フィルムを巻回してコンデンサ
    素子を構成し、上記コンデンサ素子をガラス転移点が6
    5〜100℃、伸び率が25℃で3〜8%の性状である
    熱硬化性樹脂でコーティング外装したことを特徴とする
    金属化フィルムコンデンサ。
JP04148622A 1992-05-15 1992-05-15 金属化フィルムコンデンサ Expired - Lifetime JP3126490B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7929271B2 (en) * 2006-04-28 2011-04-19 Soshin Electric Co., Ltd. Film capacitor
US7995327B2 (en) * 2005-12-23 2011-08-09 Abb Research Ltd Film, a capacitor, a voltage transformer and a method of using a capacitor

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US7995327B2 (en) * 2005-12-23 2011-08-09 Abb Research Ltd Film, a capacitor, a voltage transformer and a method of using a capacitor
US7929271B2 (en) * 2006-04-28 2011-04-19 Soshin Electric Co., Ltd. Film capacitor

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