JPH0532894B2 - - Google Patents

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JPH0532894B2
JPH0532894B2 JP2076762A JP7676290A JPH0532894B2 JP H0532894 B2 JPH0532894 B2 JP H0532894B2 JP 2076762 A JP2076762 A JP 2076762A JP 7676290 A JP7676290 A JP 7676290A JP H0532894 B2 JPH0532894 B2 JP H0532894B2
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JP
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mol
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sio
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JP2076762A
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Koichi Chasono
Mutsumi Pponda
Hiroshi Kishi
Hiroshi Saito
Hisamitsu Shizuno
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2076762A priority Critical patent/JPH03278412A/ja
Publication of JPH03278412A publication Critical patent/JPH03278412A/ja
Publication of JPH0532894B2 publication Critical patent/JPH0532894B2/ja
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、誘電体磁器層を少なくとも2以上の
内部電極で挟持してなる単層または積層構造の磁
器コンデンサ及びその製造方法に関するものであ
る。 [従来の技術] 従来、積層磁器コンデンサを製造する際には、
誘電体磁器原料粉末から成る未焼結磁器シート
(グリーンシート)に白金又はパラジウム等の貴
金属の導電性ペーストを所望パターンで印刷し、
これを複数枚積み重ねて圧着し、酸化性雰囲気中
において1300℃〜1600℃で焼成させた。 この焼成により、誘電体磁器原料粉末から成る
未焼結磁器シートは誘電体磁器層となり、白金又
はパラジウム等の貴金属の導電性ペーストは内部
電極となる。 上述の如く、導電性ペーストとして白金又はパ
ラジウム等の貴金属を主成分とするものを使用す
れば、酸化性雰囲気中において1300℃〜1600℃と
いう高温で焼成させても、目的とする内部電極を
得ることができる。 しかし、白金、パラジウム等の貴金属は高価で
あるため、必然的に積層磁器コンデンサがコスト
高になつていた。 上述の問題を解決することができるものとし
て、本件出願人に係わる特公昭61−14607号公報
には、(Bak-xMx)OkTiO2(但し、MはMg及び/
又はZn)から成る基本成分とし、Li2O及びSiO2
から成る添加成分とを含む誘電体磁器組成物が開
示されている。 また、特公昭61−14608号公報には、上記の特
公昭61−14607号公報記載の誘電体磁器組成物の
Li2O及びSiO2の代りに、Li2O,SiO2及びMO(但
し、MOはBaO,CaO及びSrOから選択された1
種または2種以上の金属酸化物)から成る添加成
分を含む誘電体磁器組成物が開示されている。 また、特公昭61−14609号公報には、(Bak-x-y
MxLy)OkTiO2(但し、MはMg及び/又はZn、
LはSr及び/又はCa)から成る基本成分と、
Li2O及びSiO2から成る添加成分とを含む誘電体
磁器組成物が開示されている。 また、特公昭61−14610号公報には、上記の特
公昭61−14609号公報記載の誘電体磁器組成物に
おけるLi2O及びSiO2の代りに、Li2O,SiO2及び
MO(但し、MOはBaO,CaO及びSrOから選択さ
れた1種または2種以上の金属酸化物)から成る
添加成分を含む誘電体磁器組成物が開示されてい
る。 また、特公昭61−14611号公報には、(Bak-x
Mx)OkTiO2(但し、MはMg,Zn,Sr及びCaか
ら選択された1種または2種以上の金属元素)か
ら成る基本成分と、B2O3及びSiO2から成る添加
成分とを含む誘電体磁器組成物が開示されてい
る。 また、特公昭62−1595号公報には、(Bak-xMx
OkTiO2(但し、MはMg,Zn,Sr及びCaから選択
された1種または2種以上の金属元素)から成る
基本成分と、B2O3及びMO(但し、MOはBaO,
MgO,ZnO,SrO及びCaOから選択された1種
または2種以上の金属酸化物)から成る添加成分
とを含む誘電体磁器組成物が開示されている。 また、特公昭62−1596号公報には、上記の特公
昭62−1595号公報記載の誘電体磁器組成物の
B2O3及びMOの代りに、B2O3,SiO2及びMO(但
し、MOはBaO,MgO,ZnO,SrO及びCaOから
選択された1種または2種以上の金属酸化物)か
ら成る添加成分とを含む誘電体磁器組成物が開示
されている。 これらに開示されている誘電体磁器組成物を誘
電体層として使用すれば、還元性雰囲気中におい
て、1200℃以下の温度の焼成で磁器コンデンサを
得ることができ、しかも、その誘電体磁器組成物
の比誘電率を2000以上、比誘電率の温度変化率を
−25℃〜+85℃で−10%〜+10%の範囲にするこ
とができるものである。 [発明が解決しようとする課題] ところで、近年における電子回路の高密度化に
伴ない、磁器コンデンサの小型化の要求は非常に
強く、上記各公報に開示されている誘電体磁器組
成物よりも更に比誘電率の大きな誘電体磁器組成
物を備えた磁器コンデンサの開発が望まれてい
た。 また、磁器コンデンサは各種の環境下において
使用されるため、上記各公報に開示されている誘
電体磁器組成物よりも更に広い温度範囲にわたつ
て比誘電率の変化率が小さい誘電体磁器組成物を
備えた磁器コンデンサの開発が望まれていた。 そこで、本発明の目的は、非酸化性雰囲気中に
おける1200℃以下の焼成で得られるものであるに
もかかわらず、比誘電率が3000以上、誘電体損失
tanδが2.5%以下、抵抗率ρが1×106MΩ・cm以
上であり、かつ比誘電率の温度変化率が−55℃〜
125℃で−15%〜+15%(25℃を基準)、−25℃〜
85℃で−10%〜+10%(20℃を基準)の範囲に収
まる誘電体磁器組成物を備えた磁器コンデンサ及
びその製造方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明に係る磁器コンデンサは、誘電体磁器組
成物からなる誘電体磁器層と、この誘電体磁器層
を挟持している少なくとも2以上の内部電極とを
備え、 前記誘電体磁器組成物が100重量部の基本成分
と、0.2〜5重量部の添加成分とからなり、 前記基本成分が (Bak-xMx)Ok(Ti1-zRz)O2-z/2 (但し、MはCa及び/又はSr、RはSc,Y,
Gd,Dy,Ho,Er及びYbから選択された1種ま
たは2種以上の金属元素、k,x,zは 1.00≦k≦1.05 0.01≦x≦0.05 0.002≦z≦0.06 を満足する数値)で表わされる物質からなり、 前記添加成分がB2O3とSiO2とMO(但し、MO
はBaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
れた1種または2種以上の金属酸化物)とからな
り、 前記B2O3と前記SiO2と前記MOとの組成範囲
が、これらの組成をモル%で示す三角図におけ
る、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が80モル%、
前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が39モル%、
前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、 前記B2O3が29モル%、前記SiO2が1モル%、
前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が1モル%、
前記MOが9モル%の組成を示す第4の点Dと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が9モル%、
前記MOが1モル%の組成を示す第5の点Eと 前記B2O3が19モル%、前記SiO2が80モル%、
前記MOが1モル%の組成を示す第6の点Fと をこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内のも
のである。 ここで、kの値は1.00≦k≦1.05の範囲が好ま
しい。kの値が1.00未満では、抵抗率ρが1×
106MΩ・cmより小さくなり、静電容量の温度変
化率ΔC-55,ΔC125が−15%〜+15%から外れ、
ΔC-25,ΔC85が−10%〜+10%から外れ、またk
の値が1.05を越えると緻密な焼結体が得られなく
なつてしまうが、kの値が1.00≦k≦1.05の範囲
では所望の電気特性を有する緻密な焼結体が得ら
れるからである。 また、xの値は0.01≦x≦0.05の範囲が好まし
い。xの値が0.01未満では静電容量の温度変化率
ΔC-55が−15%〜+15%から外れ、xの値が0.05
を越えると、静電容量の温度変化率ΔC85が−10
%〜+10%から外れてしまうが、xの値が0.01≦
x≦0.05の範囲では所望の電気特性を有するもの
が得られるからである。 なお、M成分であるCaとSrはほゞ同様に働き、
0.01≦x≦0.05を満足する範囲でCaとSrのうちの
一方または両方を使用することによつて所望の電
気特性を得ることができる。 また、zの値は、0.002≦z≦0.06の範囲が好
ましい。zの値が0.002未満では静電容量の温度
変化率ΔC-55が−15%〜+15%から外れ、ΔC-25
が−10%〜+10%から外れてしまい、zの値が
0.06を越えると緻密な焼結体が得られなくなつて
しまうが、0.002≦z≦0.06の範囲では、所望の
電気特性を有する緻密な焼結体が得られるからで
ある。 また、前記基本成分の組成式中におけるR成分
は、静電容量の温度特性の改善に寄与するもので
ある。 すなわち、R成分の添加によつて−55℃〜125
℃の範囲での静電容量の温度変化率ΔC-55
ΔC125を−15%〜+15%の範囲に容易に収めるこ
とが可能になると共に−25℃〜85℃の範囲での静
電容量の温度変化率ΔC-25〜ΔC85を−10%〜+10
%の範囲に容易に収めることが可能になり、かつ
各温度範囲における静電容量の温度変化率の変動
幅を小さくすることができるものである。 そして、R成分は抵抗率ρを大きくする作用及
び焼結性を高める作用を有するものである。 なお、R成分のSc,Y,Gd,Dy,Ho,Er及
びYbはほゞ同様に働き、これらから選択された
1つを使用しても、または複数を組み合わせて使
用しても同様な効果が得られるものである。 ただし、zの値は、R成分が1種または複数種
のいずれの場合においても0.002≦z≦0.06の範
囲にすることが望ましい。 なお、前記基本成分の組成式中において、x,
z,kはもちろんそれぞれの元素の原子数を示し
ている。 また、基本成分の中に、本発明の目的を阻害し
ない範囲で微量のMnO2(好ましくは0.05〜0.1重
量%)等の鉱化剤を添加し、焼結性を向上させて
もよい。また、その他の物質を必要に応じて添加
してもよい。 また、基本成分を得るための出発原料を、実施
例で示したもの以外の例えばBaO,SrO,CaO等
の酸化物または水酸化物またはその他の化合物と
してもよい。 次に、添加成分の添加量は、100重量部の基本
成分に対し、0.2〜5重量部の範囲が好ましい。 添加成分の添加量が0.2重量部未満の場合には、
焼成温度が1250℃であつても緻密な焼結体が得ら
れず、また、添加成分の添加量が5重量部を越え
ると、比誘電率εsが3000未満となり、しかも静電
容量の温度変化率ΔC-55が−15%〜+15%から外
れるが、添加成分が0.2〜5重量部の範囲にある
場合は、所望の電気的特性のものが得られるから
である。 添加成分の組成は、B2O3−SiO2−MOの組成
比をモル%で示す三角図の第1〜6の点A〜Fを
順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内が好まし
い。 添加成分の組成をこの領域外とすれば、緻密な
焼結体を得ることができないが、この領域内の組
成とすれば、所望の電気的特性の焼結体を得るこ
とができるからである。 なお、添加成分の出発原料は酸化物、水酸化物
等の他の化合物としてもよい。 次に、本発明に係る磁器コンデンサの製造方法
は、上記の基本成分と添加成分とからなる未焼結
の磁器粉末の混合物を調製する工程と、前記混合
物からなる未焼結磁器シートを形成する工程と、
前記未焼結磁器シートを少なくとも2以上の導電
性ペースト膜で挟持させた積層物を形成する工程
と、前記積層物を非酸化性雰囲気中において焼成
する工程と、前記焼成を受けた積層物を酸化性雰
囲気中において熱処理する工程とを備えたもので
ある。 ここで、非酸化性雰囲気中の焼成温度は、電極
材料を考慮して種々変えることができる。 ニツケルを内部電極とする場合には、1050℃〜
1200℃の範囲でニツケル粒子の凝集がほとんど生
じない。 また、非酸化性雰囲気はH2やCOなどの還元性
雰囲気のみならず、N2やArなどの中性雰囲気で
あつてもよい。 また、酸化性雰囲気中における熱処理の温度
は、ニツケル等の電極材料と磁器の酸化とを考慮
して種々変更することが可能である。 この熱処理の温度は実施例では600℃としたが、
これに限定されるものではなく、焼結温度よりも
低い温度であればよく、好ましくは500℃〜1000
℃の範囲がよい。 なお、本発明は積層磁器コンデンサ以外の一般
的な単層の磁器コンデンサにも勿論適用可能であ
る。 [実施例] まず、第1表のNo.1の試料の調製方法とその電
気特性について説明する。 基本成分の調製 配合1の化合物を各々秤量し、これらを15時間
湿式混合して原料混合物を得た。
【表】 ここで、配合1の化合物の重量(g)とモル部
は、基本成分の一般式 (Bak-xMx)Ok(Ti1-zRz)O2-z/2 …(1) が (B0.98Ca0.03Sr0.01)O1.02 (Ti0.98Er0.02)O1.99 となるように計算して求めた値である。 次に、この原料混合物を150℃で4時間乾燥後、
粉砕し、大気中において約1200℃の温度で2時間
仮焼し、基本成分の粉末を得た。 添加成分の調製 また、配合2の化合物を各々秤量して混合し、
この混合物にアルコールを300c.c.加え、ポリエチ
レンポツトにてアルミナボールを用いて10時間攪
拌した後、大気中において1000℃の温度で2時間
仮焼成した。
【表】 ここで、配合2の化合物の重量(g)とモル部
は、B2O3が1モル%、SiO2が80モル%、MOが
19モル%{BaO(3.8モル%)+CaO(3.8モル%)+
SrO(3.8モル%)+MgO(3.8モル%)+ZnO(3.8モ
ル%)}の組成になるように計算して求めた値で
ある。 次に、この仮焼によつて得られたものを300c.c.
の水とともにアルミナポツトに入れ、アルミナボ
ールで15時間粉砕し、しかる後に150℃で4時間
乾燥させて、添加成分の粉末を得た。 尚、MOの内容であるBaO,CaO,SrO,MgO
及びZnOの割合は、第1表に示すように、いずれ
も20モル%となる。 スラリーの調製 次に、100重量部(1000g)の前記基本成分に
対し、2重量部(20g)の前記添加成分を添加
し、更に、アクリル酸エステルポリマー、グリセ
リン、縮合リン酸塩の水溶液からなる有機バイン
ダーを、基本成分と添加成分との合計重量に対し
て15重量%添加し、更に、50重量%の水を加え、
これらをボールミルに入れて、粉砕及び混合して
磁器原料のスラリーを調製した。 未焼結磁器シートの形成 次に、上記スラリーを真空脱泡機に入れて脱泡
し、このスラリーをリバースロールコータに入
れ、ここから得られる薄膜成形物を長尺なポリエ
ステルフイルム上に連続して受け取ると共に、同
フイルム上でこれを100℃に加熱して乾燥させ、
厚さ約25μmの未焼結磁器シートを得た。このシ
ートは長尺なものであるが、これを10cm角の正方
形に裁断して使用する。 導電性ペーストの調製及び印刷 一方、内部電極用の導電性ペーストは、粒径平
均1.5μmのニツケル粉末10gと、エチルセルロー
ス0.9gをブチルカルビトール9.1gに溶解させた
ものとを攪拌機に入れ、10時間攪拌することによ
り得た。そして、この導電性ペーストを長さ14
mm、幅7mmのパターンを50個有するスクリーンを
介して上記未焼結磁器シートの片側に印刷した
後、これを乾燥させた。 未焼結磁器シートの積層 次に、上記印刷面を上にして未焼結磁器シート
を2枚積層した。この際、隣接する上下のシート
において、その印刷面がパターンの長手方向に約
半分程ずれるように配置した。更に、この積層物
の上下両面にそれぞれ4枚ずつ厚さ60μmの未焼
結磁器シートを積層した。 積層物の圧着と裁断 次いで、この積層物を約50℃の温度で厚さ方向
に約40トンの荷重を加えて圧着させた。しかる
後、この積層物を格子状に栽断し、50個の積層体
チツプを得た。 積層体チツプの焼成 次に、この積層体チツプを雰囲気焼成が可能な
炉に入れ、大気雰囲気中において100℃/hの速
度で600℃まで昇温して、有機バインダを燃焼さ
せた。 しかる後、炉の雰囲気を大気からH2(2体積
%)+N2(98体積%)の還元性雰囲気に変えた。
そして、炉をこの還元性雰囲気とした状態を保つ
て、積層体チツプの加熱温度を600℃から焼結温
度の1150℃まで、100℃/hの速度で昇温して
1150℃(最高温度)を3時間保持した後、100
℃/hの速度で600℃まで降温し、雰囲気を大気
雰囲気(酸化性雰囲気)におきかえて、600℃を
30分間保持して酸化処理を行い、その後、室温ま
で冷却して積層焼結体チツプを得た。 外部電極の形成 次に、電極が露出する積層焼結体チツプの側面
に亜鉛とガラスフリツト(glass frit)とビヒク
ル(vehicle)とからなる導電性ペーストを塗布
して乾燥し、これを大気中で550℃の温度で15分
間焼付け、亜鉛電極層を形成し、更にこの上に無
電解メツキ法で銅層を形成し、更にこの上に電気
メツキ法でPb−Sn半田層を設けて、一対の外部
電極を形成した。 これにより、第1図に示す如く、3層の誘電体
磁器層12と2層の内部電極14とから成る積層
焼結体チツプ15に一対の外部電極16を形成し
た積層磁器コンデンサ10が得られた。 ここで、外部電極16は、亜鉛電極層18と、
この亜鉛電極層18の上に形成された銅層20
と、この銅層20の上に形成されたPb−Sn半田
層22とからなる。 なお、この積層磁器コンデンサ10の誘電体磁
器層12の厚さは0.02mm、一対の内部電極14の
対向面積は5mm×5mm=25mm2である。また、焼結
後の誘電体磁器層12の組成は、焼結前の基本成
分及び添加成分の混合組成と実質的に同じであ
る。 電気的特性の測定 次に、積層磁器コンデンサ10の電気的特性を
測定し、その平均値を求めたところ、第2表に示
す如く、比誘電率εsが3530、tanδが1.2%、抵抗
率ρが4.8×106MΩ・cm、25℃の静電容量を基準
にした−55℃及び+125℃の静電容量の変化率
ΔC-55,ΔC125が−11.4%,+6.3%、20℃の静電容
量を基準にした−25℃,+85℃の静電容量の変化
率ΔC-25,ΔC85が−7.1%,−5.2%であつた。 なお、電気的特性は次の要領で測定した。 (A) 比誘電率εsは、温度20℃、周波数1kHz、電圧
(実効値)1.0Vの条件で静電容量を測定し、こ
の測定値と、一対の内部電極14の対向面積25
mm2と、一対の内部電極14間の誘電体磁器層1
2の厚さ0.02mmから計算で求めた (B) 誘電体損失tanδ(%)は上記比誘電率の測定
と同一条件で測定した。 (C) 抵抗率ρ(MΩ・cm)は、温度20℃において
DC100Vを1分間印加した後に一対の外部電極
16間の抵抗値を測定し、この測定値と寸法と
に基づいて計算で求めた。 (D) 静電容量の温度特性は、恒温槽の中に試料を
入れ、−55℃,−25℃,0℃,+20℃,+25℃,+
40℃,+60℃,+85℃,+105℃,+125℃の各温度
において、周波数1kHz、電圧(実効値)1.0V
の条件で静電容量を測定し、20℃及び25℃の時
の静電容量に対する各温度における変化率を求
めることによつて得た。 以上、No.1の試料の作成方法及びその特性につ
いて述べたが、試料No.2〜81についても、基本成
分及び添加成分の組成、これ等の割合、及び還元
性雰囲気中における焼成温度を第1表及び第2表
に示すように変化させた他は、No.1の試料と全く
同一の方法で積層磁器コンデンサを作成し、同一
の方法で電気的特性を測定した。 第1表は、各々の試料の基本成分と添加成分の
組成を示し、第2表は各々の試料の焼成温度及び
電気特性を示す。 なお、第1表の基本成分の欄のx,z,kは、
前述した基本成分の組成式(1)の各元素の原子数、
すなわち(Ti+R)の原子数を1とした場合の
各元素の原子数の割合を示す。 また、xの欄のCa,Srは、前述した基本成分
の組成式(1)のMの内容を示し、zの欄のSc,Y,
Gd,Dy,Ho,Er及びYbは、前述した基本成分
の組成式(1)のRの内容を示している。 これらの欄にはこれらの原子数が示され、また
合計の欄にはCa,Srの合計値が示されている。 添加成分の添加量は基本成分100重量部に対す
る重量部で示されている。添加成分のMOの内容
の欄にはBaO,MgO,ZnO,SrO及びCaOの割
合がモル%で示されている。 第2表において、静電容量の温度特性は、25℃
の静電容量を基準にした−55℃及び+125℃の静
電容量変化率をΔC-55(%)及びΔC125(%)で、
20℃の静電容量を基準にした−25℃及び+85℃の
静電容量変化率をΔC-25(%)及びΔC85(%)で示
されている。
【表】
【表】
【表】
【表】 ※印が付された試料は比較例
【表】
【表】
【表】 ※印が付された試料は比較例
第1表及び第2表から明らかなように、本発明
に従う試料では、非酸化性雰囲気中において、
1200℃以下の焼成で、非誘電率εsが3000以上、
tanδが2.5%以下、抵抗率ρが1×106MΩ・cm以
上、静電容量の温度変化率ΔC-55及びΔC125が−
15%〜+15%、ΔC-25及びΔC85が−10%〜+10%
の範囲となり、所望特性の磁器コンデンサを得る
ことが出来るものである。 一方、試料No.11〜13,26,31,32,40〜45,
49,50,55,56,62,63,69,80,81では本発明
の目的を達成することができない。従つて、これ
等は本発明の範囲外のものである。 第2表には静電容量の温度変化率ΔC-55
ΔC125,ΔC-25,ΔC85のみが示されているが、本
発明の範囲に属する試料の−25℃〜+85℃の範囲
の種々の静電容量の温度変化率ΔCは、−10%〜+
10%の範囲に収まり、また、−55℃〜+125℃の範
囲の種々の静電容量の変化率ΔCは、−15%〜+15
%の範囲に収まつている。 次に、本発明の誘電体磁器組成物の組成範囲の
限定理由について述べる。 まず、xの値が、試料No.32に示すように、零の
場合には、静電容量の温度変化率ΔC-55が−15%
〜+15%の範囲外となるが、試料No.33,34に示す
ごとく、xの値が0.01の場合には、所望の電気特
性が得られる。従つて、xの下限は0.01である。 一方、試料No.40〜44に示すように、xの値が
0.06の場合には、静電容量の温度変化率ΔC85が−
10%〜+10%の範囲外となるが、試料No.38,39に
示すように、xの値が0.05の場合には、所望の電
気特性を得ることができる。従つて、xの上限は
0.05である。 なお、M成分であるCaとSrはほゞ同様に働き、
0.01≦x≦0.05を満足する範囲でCaとSrのうちの
一方または両方を使用することによつて所望の電
気特性を得ることができる。 kの値が、試料No.45に示すように、0.98の場合
には、ρが1×106MΩ・cm未満と大幅に低くな
り、静電容量の温度変化率ΔC-55,ΔC-25もそれ
ぞれ−15%,−10%より大幅に悪化してしまうが、
試料No.46に示すように、kの値が1.00の場合に
は、所望の電気特性が得られる。従つて、kの値
の下限は1.00である。 一方、kの値が、試料No.49に示すように、1.07
の場合には緻密な焼結体が得られないが、試料No.
48に示すように、kの値が1.05の場合には、所望
の電気特性が得られる。従つてkの値の上限は
1.05である。 zの値が、試料No.50,56,63に示すように、0
の場合には静電容量の温度変化率ΔC-55,ΔC-25
がそれぞれ−15%,−10%以内を満たしていない
が、試料No.51,57,64に示すようにzの値が
0.002の場合には、所望の電気特性が得られる。
従つてzの下限は0.002である。 一方、zの値が試料No.55,62,69,80,81に示
すように、0.07の場合には1250℃で焼成しても緻
密な焼結体が得られないが、試料No.54,61,68,
78,79に示すように0.06の場合には所望の電気特
性を得ることができる。従つて、zの値の上限は
0.06である。 尚、R成分のSc,Y,Gd,Dy,Ho,Er及び
Ybはほゞ同様に働き、これらから選択された1
つを使用しても、または複数を組み合わせて使用
しても同様な結果が得られる。 そして、R成分が1種または複数種のいずれの
場合においてもzの値を0.002〜0.06の範囲にす
ることが望ましい。 尚、組成式でRで示される成分は、静電容量の
温度特性の改善に寄与するものである。すなわ
ち、R成分の添加によつて−55℃〜125℃の範囲
での静電容量の温度変化率ΔC-55〜ΔC125を−15
%〜+15%の範囲に容易に収めることが可能にな
ると共に−25℃〜85℃の範囲での静電容量の温度
変化率ΔC-25〜ΔC85を−10%〜+10%の範囲に容
易に収めることが可能になり、かつ各温度範囲に
おける静電容量の温度変化率の変動幅を小さくす
ることができる。 また、R成分は抵抗率ρを大きくする作用及び
焼結性を高める作用を有するものである。 また、添加成分の添加量が零の場合には、試料
No.26から明らかなように、焼成温度が1250℃であ
つても緻密な焼結体が得られないが、試料No.27に
示すように、添加量が100重量部の基本成分に対
して0.2重量部の場合には、1190℃の焼成で所望
の電気特性が得られる。従つて、添加成分の下限
は0.2重量部である。 一方、試料No.31に示すように、添加成分の添加
量が7.0重量部の場合には、比誘電率εsが3000未
満となり、更に、静電容量の温度変化率ΔC-55
−15%〜+15%の範囲外となるが、試料No.30に示
すように、添加量が5.0重量部の場合には、所望
の電気特性を得ることができる。従つて、添加量
の上限は5.0重量部である。 添加成分の好ましい組成は、第2図のB2O3
SiO2−MOの組成比を示す三角図に基づいて決定
することができる。 三角図の第1の点Aは、試料No.1のB2O3が1
モル%、SiO2が80モル%、MOが19モル%の組成
を示し、第2の点Bは、試料No.2のB2O3が1モ
ル%、SiO2が39モル%、MOが60モル%の組成を
示し、第3の点Cは、試料No.3のB2O3が29モル
%、SiO2が1モル%、MOが70モル%の組成を示
し、第4の点Dは試料No.4のB2O3が90モル%、
SiO2が1モル%、MOが9モル%の組成を示し、
第5の点Eは、試料No.5のB2O3が90モル%、
SiO2が9モル%、MOが1モル%の組成を示し、
第6の点Fは、試料No.6のB2O3が19モル%、
SiO2が80モル%、MOが1モル%の組成を示す。 本発明の範囲に属する試料の添加成分の組成は
三角図の第1〜6の点A〜Fを順に結ぶ6本の直
線で囲まれた領域内の組成になつている。この領
域内の組成とすれば、所望の電気特性を得ること
ができる。 一方、試料No.11〜13のように、添加成分の組成
が本発明で特定した範囲外となれば、緻密な焼結
体を得ることができない。 なお、MO成分は例えば試料No.14〜18に示すよ
うに、BaO,MgO,ZnO,SrO,CaOのいずれ
か1つであつてもよいし、または他の試料に示す
ように適当な比率としてもよい。 [発明の効果] 本発明によれば、誘電体磁器組成物の組成を前
述したようにしたので、比誘電率が3000以上、誘
電体損失tanδが2.5%以下、抵抗率ρが1×106M
Ω・cm以上であり、且つ比誘電率の温度変化率
が、−55℃〜125℃で−15%〜+15%(25℃を基
準)、−25℃〜85℃で−10%〜+10%(20℃を基
準)の範囲に収まる誘電体磁器組成物を備えた磁
器コンデンサを提供することができる。 また、本発明によれば、非酸化性雰囲気中にお
いて1200℃以下の温度で焼成して得ることができ
るので、ニツケル等の卑金属の導電性ペーストを
グリーンシートに塗布し、グリーンシートと導電
性ペーストとを同時に焼成する方法によつて磁器
コンデンサを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる積層型磁器コ
ンデンサを示す断面図、第2図は添加成分の組成
範囲を示す三角図である。 12……磁器層、14……内部電極、16……
外部電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 誘電体磁器組成物からなる誘電体磁器層と、
    この誘電体磁器層を挟持している少なくとも2以
    上の内部電極とを備えた磁器コンデンサにおい
    て、 前記誘電体磁器組成物が、100重量部の基本成
    分と、0.2〜5重量部の添加成分との混合物を焼
    成したものからなり、 前記基本成分が (Bak-xMx)Ok(Ti1-zRz)O2-z/2 (但し、MはCa及び/又はSr、RはSc,Y,
    Gd,Dy,Ho,Er及びYbから選択された1種ま
    たは2種以上の金属元素、k,x,zは 1.00≦k≦1.05 0.01≦x≦0.05 0.002≦z≦0.06 を満足する数値)で表わされる物質からなり、 前記添加成分がB2O3とSiO2とMO(但し、MO
    はBaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
    れた1種または2種以上の金属酸化物)とからな
    り、 前記B2O3と前記SiO2と前記MOとの組成範囲
    が、これらの組成をモル%で示す三角図におけ
    る、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が80モル%、
    前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が39モル%、
    前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、 前記B2O3が29モル%、前記SiO2が1モル%、
    前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が1モル%、
    前記MOが9モル%の組成を示す第4の点Dと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が9モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第5の点Eと、 前記B2O3が19モル%、前記SiO2が80モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第6の点Fと をこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内にあ
    ることを特徴とする磁器コンデンサ。 2 未焼結の磁器粉末からなる混合物を調製する
    工程と、前記混合物からなる未焼結磁器シートを
    形成する工程と、前記未焼結磁器シートを少なく
    とも2以上の導電性ペースト膜で挟持させた積層
    物を形成する工程と、前記積層物を非酸化性雰囲
    気中において焼成する工程と、前記焼成を受けた
    積層物を酸化性雰囲気中において熱処理する工程
    とを備え、 前記未焼結の磁器粉末からなる混合物が、100
    重量部の基本成分と、0.2〜5重量部の添加成分
    とからなり、 前記基本成分が (Bak-xMx)Ok(Ti1-zRz)O2-z/2 (但し、MはCa及び/又はSr、RはSc,Y,
    Gd,Dy,Ho,Er及びYbから選択された1種ま
    たは2種以上の金属元素、k,x,zは 1.00≦k≦1.05 0.01≦x≦0.05 0.002≦z≦0.06 を満足する数値)で表わされる物質からなり、 前記添加成分がB2O3とSiO2とMO(但し、MO
    はBaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
    れた1種または2種以上の金属酸化物)とからな
    り、 前記B2O3と前記SiO2と前記MOとの組成範囲
    が、これらの組成をモル%で示す三角図におけ
    る、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が80モル%、
    前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、 前記B2O3が1モル%、前記SiO2が39モル%、
    前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、 前記B2O3が29モル%、前記SiO2が1モル%、
    前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が1モル%、
    前記MOが9モル%の組成を示す第4の点Dと、 前記B2O3が90モル%、前記SiO2が9モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第5の点Eと、 前記B2O3が19モル%、前記SiO2が80モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第6の点Fと をこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内にあ
    ることを特徴とする磁器コンデンサの製造方法。
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