JPH05329046A - 両面毛布 - Google Patents

両面毛布

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JPH05329046A
JPH05329046A JP4168460A JP16846092A JPH05329046A JP H05329046 A JPH05329046 A JP H05329046A JP 4168460 A JP4168460 A JP 4168460A JP 16846092 A JP16846092 A JP 16846092A JP H05329046 A JPH05329046 A JP H05329046A
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blanket
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Tetsuo Nakagawa
哲男 中川
Toshihiko Fujiwara
敏彦 藤原
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FUJITAN KEORI KK
Toyobo Co Ltd
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FUJITAN KEORI KK
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダブルラッセル機で編成した二重編地を、そ
の表裏の編地を接結しているパイル糸の中間で切断して
2枚に分離し、得られた片面パイル編地の表面パイルを
毛割り加工し、裏面を起毛し、更に仕上げ加工の後、ヘ
ム縫製をして得られる両面毛布を従来よりも薄くて軽
く、染料の浸透性を良くして鮮明な捺染模様が得られ、
しかも起毛の際および使用の際に脱毛が生じないように
する。 【構成】 編地の基布の編み密度(インチ間ウエール本
数×インチ間コース本数)を220〜600(本/イン
チ)2 に、製品目付量を1200〜1700g/2.8
2 に、パイル長を2.5〜10mmにそれぞれ設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダブルラッセル機を
使用して製造される両面毛布において、一般家庭で就寝
時に使用することができ、感触および保温性に優れ、か
つ毛抜けが少なく、耐洗濯性が良好な両面毛布を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ダブルラッセル機を使用して製造される
両面毛布として、ダブルラッセル機で二重編地を編成
し、その表編地および裏編地を接続しているパイル糸を
中間で切断して2枚のパイル編地とし、表面に捺染を、
また裏面に無地染めをそれぞれ施した後、各パイルに毛
割り、バルキー加工を施し、得られた2枚のパイル編地
を、パイル面が外側に出るように重ね、その周縁を縫着
して袋状とした両面パイル毛布(張り合わせ毛布)が知
られている。
【0003】また、上記のように二重編地を編成し、そ
のパイル糸を切断した後、捺染または無地染めを施した
後、表面パイルに毛割り加工を施し、裏面を起毛機で起
毛し、更に両面に毛割り、ポリッシャー、シャーリング
等の仕上げ加工を施し、しかるのち四方をヘム縫製して
得られた両面毛布(以下、単に両面毛布という)が知ら
れている(特公昭52−33719号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
張り合わせ毛布は、二重編地を表裏2枚に分割し、この
2枚の編地を、そのパイル面を外向きにして重ね、縫合
するものであるから、生産性が低く、かつ使用中に表編
地と裏編地との間にずれが生じるという問題があった。
また、後者の両面毛布は、基布の鎖編み糸に巻回して裏
から表に突出しているパイル糸の一部の繊維を裏から掻
き出して起毛するため、起毛に伴って脱毛が生じるだけ
でなく、使用の際にも脱毛が生じ、毛布としての風合い
が失われるという問題があった。
【0005】そして、従来は、ダブルラッセル機として
14〜22ゲージの機械が使用されていたが、前者の張
り合わせ毛布を製造する場合、毛布としての重量感をだ
すため、上記のダブルラッセル機を針抜きして7〜11
ゲージの機械並みに使用し、かつ太いパイル糸を使用し
て製品目付量を2500g/2.8m2 以上にしてい
た。また、後者の両面毛布を製造する場合は、繊維間の
拘束性を改善して起毛の際の脱毛を防止するため、前者
に比して更に太い双糸を使用したり、パイル長を長くし
たりして、例えば単位長当り重量を1.5〜3倍に増加
して製品目付量を1800g/2.8m2 以上にしてい
た。したがって、捺染の際の染料の浸透性が悪く、捺染
模様が不鮮明となり、また最近のように住宅の気密性が
向上し、冷暖房設備や羽毛布団が普及するようになる
と、従来の両面毛布では重過ぎて快適な睡眠が得られな
くなり、毛布の軽量化が要求されるようになってきた。
【0006】この発明は、後者の両面毛布において、従
来よりも薄くて軽く、染料の浸透性が良く、鮮明な捺染
模様が得られ、しかも起毛の際および使用の際に脱毛が
生じない両面毛布を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の両面毛布は、
ダブルラッセル機で編成した二重編地を、その表裏の編
地を接結しているパイル糸の中間で切断して2枚に分離
し、得られた片面パイル編地の表面パイルを毛割り加工
し、裏面を起毛し、更に仕上げ加工の後、ヘム縫製をし
て得られる両面毛布において、上記編地の基布の編み密
度(インチ間ウエール本数×インチ間コース本数)が2
20〜600(本/インチ)2 、製品目付量が1200
〜1700g/2.8m2 、パイル長が2.5〜10mm
であることを特徴とする。
【0008】この発明の編地は、従来と同様に14〜2
2ゲージのダブルラッセル機で編成されるが、基布の編
み密度を従来よりも大きくするため、従来のように編み
針を1本抜きにすることなく、総針で編成され、単位幅
当たりのウエール本数が従来の2倍にされる。そして、
従来は、基布を構成する鎖糸および振り糸として、ポリ
エステルまたはナイロンの約150デニール以上のマル
チフィラメント糸が、またパイル糸として2/28〜2
/36メートル番手の梳毛紡双糸がそれぞれ使用され、
パイル糸の総重量が最大で上記製品目付量の80%にな
っていたが、この発明では、基布用の編み糸として従来
よりも細い50〜120デニールのマルチフィラメント
糸を使用することにより、パイル糸の総重量を上記製品
目付量に対して80〜90%に増大することが好まし
い。
【0009】また、この発明で使用するパイル糸は、天
然繊維、再生繊維もしくは合成繊維からなる1/24〜
1/40メートル番手の紡績単糸または上記2種以上の
繊維の混紡単糸が好ましい。そして、上記パイル糸を構
成する単繊維の太さ(平均デニール)は、2デニール以
下が好ましく、繊維長は38〜64mmが好ましい。ま
た、上記パイル糸の撚係数は、70以上が好ましい。た
だし、撚係数Zは、パイル糸の1m当たり撚り数をY、
メートル番手をNとしたとき、Z=Y/√Nで表され
る。なお、このパイル糸には、常法にしたがって撚り止
めを施すことが望ましい。また、パイル糸の供給に際し
ては、ガイド11(図1参照)にパイル糸12を1〜2
回、撚りトルクを消す方向に巻き付けることが好まし
い。
【0010】
【作用】この発明の両面毛布は、基布の編み密度が従来
に比べて大幅に増大しているため、製品目付量が従来よ
りも小さく、軽量化されているにもかかわらず、脱毛が
生じ難く、しかも両面毛布としての風合いに優れてい
る。ただし、上記基布の編み密度が220(本/イン
チ)2 未満では脱毛が増大し、反対に600(本/イン
チ)2 を超えると、1インチ間のコース本数を30超に
増大する必要が生じ、編成がほとんど不可能になる。ま
た、製品目付量が1200g/2.8m2 未満であった
り、パイル長が2.5mm未満であったりした場合は、両
面毛布として風合いが得られない。また、製品目付量が
1700g/2.8m2 を超えたり、パイル長が10mm
を超えたりした場合は、軽量化の目的が達成されず、か
つ捺染の際に染料の浸透性が悪くなり、鮮明な模様が得
られない。
【0011】編成時、従来と同じ14〜22ゲージのダ
ブルラッセル機を総針で使用することにより、単位幅当
たりのウエール本数が従来の7〜11本/インチから1
4〜22本/インチに増大する。したがって、従来と基
布の編み密度を等しくした場合は、単位長当たりのコー
ス本数を半分に下げることができ、編成が容易になって
糸切れが減少し、生産性が向上する。そして、単位長当
たりのコース本数を従来と等しく設定した場合は、基布
の編み密度を従来の110〜300(本/インチ)2
ら220〜600(本/インチ)2 まで増大することが
でき、しかも生産性が低下しない。
【0012】また、片面を起毛して得られる両面毛布で
は、起毛によって表面のパイル繊維の35〜45%を裏
面に迂回させるので、表面のパイル密度が当初の55〜
65%に減少し、張り合わせ毛布に比してパイルが粗く
なり易いが、基布を構成する鎖糸および振り糸として、
従来よりも細い編み糸を使用し、製品目付量に占めるパ
イル糸総重量を従来よりも多くすることにより、従来の
両面毛布よりもパイルが緻密になり、両面毛布としての
風合いを改善することができる。ただし、パイル糸総重
量が製品目付量の80%未満では効果がなく、90%を
超えると基布強度が不十分となる。
【0013】また、パイル糸として紡績単糸を使用した
場合は、従来の双糸を使用した場合に比して繊維に対す
る拘束力が軽減され、裏面の起毛が容易になり、繊維の
損傷や脱毛が減少する。また、紡績単糸を使用すること
により、その太さが同じ太さの双糸を構成する単糸の約
2倍になって紡績コストが低下する。また、単糸の場合
は、糸の均一性を向上し、強度を増大するため、繊維と
して繊度が3デニール以上、繊維長が70〜130mmの
バリアブルカットのものを使用するが、本発明におい
て、繊度2デニール以下、繊維長38〜64mmの定長カ
ットの繊維を使用した場合は、パイルの緻密性が向上
し、感触が柔らかになる。そして、上記のパイル糸に撚
り止めを施し、かつ編成時にダブルラッセル機のガイド
11(図1参照)にパイル糸12を1〜2回、撚りトル
クを消す方向に巻き付けることにより、ウエール密度を
大きくしながら、隣接するパイル糸同士の接触を防止
し、単糸による編成が可能になる。
【0014】
【実施例】
実施例1 非収縮性アクリル繊維(東洋紡績社製、商品名「エクス
ラン」、98℃の熱水中における収縮率1%以下、繊度
1デニール、繊維長51mm)と収縮性アクリル繊維(東
洋紡績社製、商品名「エクスラン」、98℃の熱水中に
おける収縮率20%、繊度2デニール、繊維長51mm)
とを60/40の重量比で混紡し、1/36メートル番
手、撚係数Z80、撚り数480回/mの紡績糸を製造
し、これをパイル糸に使用した。一方、ポリエステルマ
ルチフィラメント糸(75デニール30フィラメント)
を基布の鎖糸および振り糸に使用した。
【0015】上記のパイル糸が巻かれたコーンチーズ1
520個を編成用クリールスタンドにセットした。一
方、上記のポリエステルマルチフィラメント糸が巻かれ
たパーン380個を整経機のクリールスタンドにセット
し、総計1520本のポリエステルマルチフィラメント
糸が巻かれたビーム4本を2組作成し、これを編み機の
所定位置にセットした。編み機として22ゲージ、75
インチ幅のカールマイヤー社製ダブルラッセル機を使用
した。
【0016】上記のパイル糸およびポリエステルマルチ
フィラメント糸の鎖糸、振り糸をそれぞれ編み機のガイ
ドに通し、総針の条件下、釜間距離を14mmに、また回
転速度500R/Mにそれぞれ設定し、インチ当りコー
ス数25.4本/インチ、基布編み密度558.8(本
/インチ)2 の二重編地を編成した。ただし、図1に示
すように、パイル糸12をガイド11に1回巻付けた。
編成時のパイル糸の切断本数は、通常範囲の1時間当り
2.0本であった。そして、編成後、パイル糸を中間で
切断し、幅157cm、目付量590g/m2 、パイル長
7mmの片面パイル編地を得た。
【0017】上記の片面パイル編地に花模様の額縁柄を
スクリーン捺染機で捺染した。染料にはカチオン染料を
使用し、常法にしたがって地張り、印捺、蒸熱、ソーピ
ング、水洗、柔軟処理、脱水、乾燥を順に施した。ただ
し、印捺の際、染料の浸透性を考慮し、通常よりも高い
スケージ圧の往復スケージングを採用した。
【0018】捺染終了後、編地表面のパイル糸に毛割り
を施し、裏面を英式の3連式起毛機で3回起毛して表面
パイルの一部を裏面に迂回させ、表面パイルと裏面パイ
ルの繊維重量比率が60/40になるように調整した。
次いで、表面パイルおよび裏面パイルに毛割り、ポリッ
シング、シャーリングの仕上げ加工を順に施し、幅が1
40cmの長尺編地を得た。この編地を200cmの長さに
切断し、その四方に市販のレーヨン製バイヤス布をヘム
縫着し、製品目付量1450g/2.8m2 の両面毛布
とした。
【0019】得られた両面毛布は、染料が充分に浸透
し、プリント柄およびパイル外観とも表裏が均一かつ同
質であり、しかもパイル糸が細デニールの繊維で構成さ
れているため、感触が柔軟で、滑らかであった。また、
両面毛布としての消費性能をみるため、JIS−L−0
217−103法に準拠した家庭洗濯法で5回連続して
洗濯し、吊り干し法で乾燥し、5回の洗濯で脱落したパ
イルを収集し、重量を測定したところ、0.01gとい
う少ない量であった。また、洗濯後の表裏両面のパイル
外観およびしわ発生を目視で判定したところ、洗濯の前
後で差が認められなかった。
【0020】
【発明の効果】上記のとおり、この発明は、片面パイル
編地の裏面を起毛して得られる両面毛布において、上記
編地の基布の編み密度を220〜600(本/インチ)
2 に、製品目付量を1200〜1700g/2.8m2
に、パイル長を2.5〜10mmにそれぞれ設定したもの
であり、基布の編み密度を従来に比べて大きくし、基布
のパイル保持力を増大しているため、製品目付量を従来
よりも小さく、軽量化して最近の消費者の要求を満たす
ことができ、しかも裏面の起毛性が良好であり、かつ該
起毛の際および製品使用中の脱毛が少なく、耐久性に優
れている。また、基布を薄くし、製品目付量に対するパ
イル重量を大きくすることができるので、製品目付量が
比較的小さく、パイル長が比較的短いにもかかわらず、
両面毛布としての保温性、風合いが良好であり、また製
品目付量を小さく、パイル長を短くしているため、染色
液の浸透性が良好で、鮮明な捺染が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】編み機のガイドに対するパイル糸の通し方を示
す正面図である。
【符号の説明】
11:ガイド 12:パイル糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D05C 17/02 D06C 11/00 Z 13/10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダブルラッセル機で編成した二重編地
    を、その表裏の編地を接結しているパイル糸の中間で切
    断して2枚に分離し、得られた片面パイル編地の表面パ
    イルを毛割り加工し、裏面を起毛し、更に仕上げ加工の
    後、ヘム縫製をして得られる両面毛布において、上記編
    地の基布の編み密度(インチ間ウエール本数×インチ間
    コース本数)が220〜600(本/インチ)2 、製品
    目付量が1200〜1700g/2.8m2 、パイル長
    が2.5〜10mmであることを特徴とする両面毛布。
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