JPH05332405A - 電気自動車用減速機 - Google Patents

電気自動車用減速機

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JPH05332405A
JPH05332405A JP4157514A JP15751492A JPH05332405A JP H05332405 A JPH05332405 A JP H05332405A JP 4157514 A JP4157514 A JP 4157514A JP 15751492 A JP15751492 A JP 15751492A JP H05332405 A JPH05332405 A JP H05332405A
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JP
Japan
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gear
sun gear
planetary gear
carrier
speed reducer
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JP4157514A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
航一 田中
Kojiro Kuramochi
耕治郎 倉持
Takeji Koide
武治 小出
Kinya Yoshii
欣也 吉井
Eiji Ichioka
英二 市岡
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH05332405A publication Critical patent/JPH05332405A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/08Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
    • F16H37/0806Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with a plurality of driving or driven shafts
    • F16H37/0813Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with a plurality of driving or driven shafts with only one input shaft
    • F16H37/082Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with a plurality of driving or driven shafts with only one input shaft and additional planetary reduction gears
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 径寸法および軸方向寸法を小さく維持しつつ
大きな減速比が得られ且つ効率が高い電気自動車用減速
機を提供する。 【構成】 プラネタリギヤP1,P2が一体に構成され
た一対の遊星歯車装置22,24を有し、クラッチK−
1によりキャリアCを入力軸30に連結することによ
り、トランスミッションケース34に固定された第2サ
ンギヤS2を反力要素として、第1サンギヤS1から減
速出力を取り出すようにした。遊星歯車装置22にリン
グギヤを設け、そのリングギヤを入力軸30に連結する
とともにキャリヤCを回転自在とし、第2サンギヤS2
を反力要素として第1サンギヤS1から減速出力を取り
出すようにすれば、更に大きな減速比が得られるように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車用減速機に係
り、特に、径寸法および軸方向寸法を小さく維持しつつ
大きな減速比を得られる効率の高い減速機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】大きな駆動トルクを得るために減速機を
介して電動モータの出力を駆動輪に伝達する形式の電気
自動車が提案されているが、このような電気自動車の一
種として、車両の幅方向において電動モータおよび差動
装置の軸心と同心に減速機を配設し、その電動モータの
回転を減速して差動装置に伝達するようにしたものがあ
る。このような電気自動車においては、その電動モータ
と減速機とが車両の幅方向において同心に配設されるた
め、それ等を車両の前後方向に配設する場合に比較し
て、大きなバッテリーを積載するスペースや室内空間等
を確保する上で都合が良い。アメリカ合衆国自動車技術
会(society of automotive engineers )SAE910
246のP63〜68に記載されている電気自動車(従
来例1)や、第9回国際電気自動車シンポジウムの講演
集(EVS88−P16)に記載されている電気自動車
(従来例2)はその一例である。
【0003】上記従来例1は、図12に示すようにシン
グルピニオン型の遊星歯車装置にて構成された減速機1
00を備えており、ダブルピニオン型の遊星歯車装置に
て構成された差動装置102を介して一対のドライブシ
ャフト104が回転駆動されるようになっている。減速
機100は、軸心Oまわりの回転可能に配設されたサン
ギヤS,リングギヤR,およびキャリヤCと、そのキャ
リヤCに回転可能に配設されてサンギヤSおよびリング
ギヤRに噛み合わされたプラネタリギヤPとから成り、
サンギヤSは入力軸106を介して電動モータの回転軸
に連結され、リングギヤRはトランスミッションケース
108に一体的に固定され、キャリヤCは差動装置10
2のリングギヤに連結されている。このように構成され
た減速機100においては、遊星歯車装置のギヤ比(=
サンギヤSの歯数ZS /リングギヤRの歯数ZR )をρ
とすると、減速比i(=入力軸106の回転速度/キャ
リヤCの回転速度)は次式(1)で表される。
【0004】
【数1】 i=(1+ρ)/ρ ・・・(1)
【0005】また、従来例2は、図13に示すように一
対の遊星歯車装置110および112を有する減速機1
14を備えており、複数の傘歯車を有して構成された差
動装置116を介して一対のドライブシャフト118が
回転駆動されるようになっている。遊星歯車装置110
は、軸心Oまわりの回転可能に配設されたサンギヤSお
よびキャリヤCと、そのキャリヤCに回転可能に配設さ
れてサンギヤSに噛み合わされたプラネタリギヤP1と
から成り、遊星歯車装置112は、前記プラネタリギヤ
P1よりも小径でそのプラネタリギヤP1に一体的に設
けられるとともに前記キャリヤCに回転可能に配設され
たプラネタリギヤP2と、軸心Oまわりの回転可能に配
設されてプラネタリギヤP2に噛み合わされたリングギ
ヤRとから成る。そして、サンギヤSは入力軸120を
介して電動モータの回転軸に連結され、リングギヤRは
トランスミッションケース122に一体的に固定され、
キャリヤCは差動装置116のディファレンシャルケー
ス124に連結されている。このように構成された減速
機114においては、遊星歯車装置110,112のギ
ヤ比をそれぞれρ1 ,ρ2 とすると、減速比i(=入力
軸120の回転速度/キャリヤCの回転速度)は次式
(2)で表される。なお、上記遊星歯車装置110のリ
ングギヤおよび遊星歯車装置112のサンギヤは存在し
ないが、シングルピニオン型の遊星歯車装置におけるサ
ンギヤの歯数ZS ,リングギヤの歯数ZR ,プラネタリ
ギヤの歯数ZP はZS +2ZP =ZR の関係を有するた
め、この関係からギヤ比ρ1 ,ρ2 が定められ、この場
合にはρ1 <ρ2 である。
【0006】
【数2】 i=(1−ρ1 ・ρ2 )/ρ1 ・(1−ρ2 ) ・・・(2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の減速機では、必ずしも十分な大きさの減速比iが
得られず、小型の電動モータでは十分な車両走行性能が
得られないという問題があった。すなわち、前記図12
の減速機100においてギヤ比ρを0.5程度に設定す
ると減速比iは3程度であり、図13の減速機114に
おいてρ1 ,ρ2を0.5程度に設定すると減速比iは
同じく3程度である。ここで、ギヤ比ρやρ1 ,ρ2
小さくすれば減速比iは大きくなり、例えば図12の減
速機100においてギヤ比ρを0.2程度にすると減速
比iは6程度になるが、サンギヤSの径寸法には設計上
の限界があるため、ギヤ比ρを小さくするためにはリン
グギヤRの径寸法を大きくする必要がある。しかし、リ
ングギヤRの径寸法を大きくすると減速機100の径寸
法が大きくなるため、最低地上高を確保する上でドライ
ブシャフトの傾斜角θ(図3参照)が過大になるなど、
車両搭載上好ましくない。また、減速機の径寸法を小さ
く維持しつつ大きな減速比を得るために、別の遊星歯車
装置を軸方向に並べて減速機を構成することも考えられ
るが、その場合には、部品点数が多くなって重量が増加
するとともにギヤの噛合い数が多くて効率が悪くなるた
め、エネルギー損失が大きく、一充電当たりの走行距離
が短くなるという不都合がある。また、軸方向寸法が長
くなるため、電動モータと共に減速機を車両の幅方向に
配設しようとすると、駆動輪までの距離が短くなり、ド
ライブシャフトの傾斜角θが過大となって車両搭載が不
可になることがある。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、径寸法および軸方向
寸法を小さく維持しつつ大きな減速比が得られ且つ効率
が高い電気自動車用減速機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための第1発明は、車両の幅方向において電動モー
タおよび差動装置の軸心と同心に配設され、その電動モ
ータの回転を減速してその差動装置に伝達する電気自動
車用減速機であって、(a)前記軸心まわりの回転可能
に配設された第1サンギヤおよびキャリヤと、そのキャ
リヤに回転可能に配設されて第1サンギヤに噛み合わさ
れた第1プラネタリギヤとから成る第1遊星歯車装置
と、(b)前記第1サンギヤと異なる径で前記軸心まわ
りの回転可能に配設された第2サンギヤと、前記第1プ
ラネタリギヤに一体的に設けられて前記キャリヤに回転
可能に配設されるとともに第2サンギヤに噛み合わされ
た第2プラネタリギヤとから成る第2遊星歯車装置と、
(c)前記キャリヤと前記電動モータの回転軸とを連結
する入力手段と、(d)前記第2サンギヤを位置固定の
部材に連結する連結手段と、(e)前記第1サンギヤか
ら前記差動装置へ出力する出力手段とを有することを特
徴とする。
【0010】
【作用】このような減速機においては、入力手段により
電動モータの回転軸に連結されたキャリヤが入力要素、
連結手段により位置固定の部材に連結された第2サンギ
ヤが反力要素、出力手段を介して差動装置へ出力する第
1サンギヤが出力要素としてそれぞれ機能し、第1プラ
ネタリギヤおよび第2プラネタリギヤが一体的に構成さ
れた一対の第1遊星歯車装置および第2遊星歯車装置に
よりキャリヤの回転を減速して第1サンギヤから出力す
る。この場合に、第1遊星歯車装置および第2遊星歯車
装置のギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)
をそれぞれρ1 ,ρ2 とすると、減速比i(=キャリヤ
の回転速度/第1サンギヤの回転速度)は次式(3)で
表される。なお、第1遊星歯車装置および第2遊星歯車
装置は共にリングギヤを備えていないが、前記のように
シングルピニオン型の遊星歯車装置におけるサンギヤの
歯数ZS ,リングギヤの歯数ZR ,プラネタリギヤの歯
数ZP はZS +2ZP =ZR の関係を有するため、この
関係からギヤ比ρ1 ,ρ2 は定められる。
【0011】
【数3】 i=ρ1 ・(1−ρ2 )/(ρ1 −ρ2 ) ・・・(3)
【0012】ここで、上記ギヤ比ρ1 ,ρ2 は、第1プ
ラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤが一体に構成さ
れていることから第1サンギヤおよび第2サンギヤの径
寸法に対応し、両者の径寸法が異なることからρ1 ≠ρ
2 となり、それ等の差が小さい程減速比iは大きくな
る。例えばρ1 =0.55,ρ2 =0.515とする
と、減速比i≒7.62となる。また、ρ1 <ρ2 、す
なわち第1サンギヤよりも第2サンギヤの方が径寸法が
大きい場合には、上記減速比iは負となり、入出力の回
転方向が互いに逆向きとなるが、電動モータの回転方向
を反対にすることにより前進駆動とすることができる。
【0013】
【第1発明の効果】このように、第1発明の電気自動車
用減速機によれば、各遊星歯車装置のギヤ比を小さくす
ることなく、言い換えれば減速機の径寸法を大きくする
ことなく大きな減速比を得ることが可能で、小型の電動
モータでも十分な駆動トルクが得られるようになって車
両走行性能が向上する。特に、本発明では一対の遊星歯
車装置が何れもリングギヤを備えていないため、減速機
の径寸法を一層小さくすることが可能で、ドライブシャ
フトの傾斜角を小さくできるなど、車両搭載上有利であ
る。一方、プラネタリギヤが互いに一体的に構成された
一対の第1遊星歯車装置および第2遊星歯車装置によっ
て減速機が構成されているため、軸方向寸法は図13の
従来装置と略同じ程度であり、大きな減速比を得るため
に3つ以上の遊星歯車装置を軸方向に並べる場合に比較
して、幅寸法が狭くて軽量な電気自動車に対しても、ド
ライブシャフトの傾斜角が過大になることなく、電動モ
ータと共に減速機を車両の幅方向に配設できるようにな
る。また、大きな減速比を得るために遊星歯車装置を多
くすると、部品点数や噛合い数が多くなって重量が増加
するとともに効率が悪化し、一充電当たりの走行距離が
低下するが、本発明ではそのような性能低下を招くこと
もない。
【0014】
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るための第2発明は、車両の幅方向において電動モータ
および差動装置の軸心と同心に配設され、その電動モー
タの回転を減速してその差動装置に伝達する電気自動車
用減速機であって、(a)前記軸心まわりの回転可能に
配設された第1サンギヤ,リングギヤ,およびキャリヤ
と、そのキャリヤに回転可能に配設されて第1サンギヤ
およびリングギヤに噛み合わされた第1プラネタリギヤ
とから成る第1遊星歯車装置と、(b)前記第1サンギ
ヤと異なる径で前記軸心まわりの回転可能に配設された
第2サンギヤと、前記第1プラネタリギヤに一体的に設
けられて前記キャリヤに回転可能に配設されるとともに
第2サンギヤに噛み合わされた第2プラネタリギヤとか
ら成る第2遊星歯車装置と、(c)前記リングギヤと前
記電動モータの回転軸とを連結する入力手段と、(d)
前記第2サンギヤを位置固定の部材に連結する連結手段
と、(e)前記第1サンギヤから前記差動装置へ出力す
る出力手段とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】このような減速機においては、入力手段により
電動モータの回転軸に連結されたリングギヤが入力要
素、連結手段により位置固定の部材に連結された第2サ
ンギヤが反力要素、出力手段を介して差動装置へ出力す
る第1サンギヤが出力要素としてそれぞれ機能し、第1
プラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤが一体的に構
成された一対の第1遊星歯車装置および第2遊星歯車装
置によりリングギヤの回転を減速して第1サンギヤから
出力する。この場合に、第1遊星歯車装置および第2遊
星歯車装置のギヤ比をそれぞれρ1 ,ρ2 とすると、減
速比i(=リングギヤの回転速度/第1サンギヤの回転
速度)は次式(4)で表される。
【0016】
【数4】 i=ρ1 ・(1−ρ1 ・ρ2 )/(ρ1 −ρ2 ) ・・・(4)
【0017】ここで、上記ギヤ比ρ1 ,ρ2 は、第1プ
ラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤが一体に構成さ
れていることから第1サンギヤおよび第2サンギヤの径
寸法に対応し、両者の径寸法が異なることからρ1 ≠ρ
2 となり、それ等の差が小さい程減速比iは大きくな
る。例えばρ1 =0.55,ρ2 =0.515とする
と、減速比i≒11.26となる。また、ρ1 <ρ2
すなわち第1サンギヤよりも第2サンギヤの方が径寸法
が大きい場合には、上記減速比iは負となり、入出力の
回転方向が互いに逆向きとなるが、電動モータの回転方
向を反対にすることにより前進駆動とすることができ
る。
【0018】
【第2発明の効果】このように、第2発明の電気自動車
用減速機によれば、各遊星歯車装置のギヤ比を小さくす
ることなく、言い換えれば減速機の径寸法を大きくする
ことなく大きな減速比を得ることが可能で、小型の電動
モータでも十分な駆動トルクが得られるようになって車
両走行性能が向上する。特に、この第2発明では、前記
第1発明よりも一層大きな減速比を得られるようにな
る。一方、プラネタリギヤが互いに一体的に構成された
一対の第1遊星歯車装置および第2遊星歯車装置によっ
て減速機が構成されているため、軸方向寸法は図13の
従来装置と略同じ程度であり、大きな減速比を得るため
に3つ以上の遊星歯車装置を軸方向に並べる場合に比較
して、幅寸法が狭くて軽量な電気自動車に対しても、ド
ライブシャフトの傾斜角が過大になることなく、電動モ
ータと共に減速機を車両の幅方向に配設できるようにな
る。また、大きな減速比を得るために遊星歯車装置を多
くすると、部品点数や噛合い数が多くなって重量が増加
するとともに効率が悪化し、一充電当たりの走行距離が
低下するが、本発明ではそのような性能低下を招くこと
もない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図3において10は電動モータであり、正
逆両方向へ回転駆動されることにより減速機12,差動
装置14,および一対のドライブシャフト16を介して
駆動輪18を回転駆動する。電動モータ10は、バッテ
リー等の電源からインバータを介して駆動電力が供給さ
れることにより回転駆動され、インバータは、図示しな
いモータ制御用コンピュータによって駆動電力の周波数
や電圧を変更することにより電動モータ10のトルク制
御を行うとともに、電動モータ10が強制回転させられ
ることにより発生した電力をバッテリーに充電する。減
速機12は、車両の幅方向において上記電動モータ10
と差動装置14との間に、それ等の軸心Oと同心に配設
されており、電動モータ10の回転を所定の減速比で減
速して差動装置14に伝達する。差動装置14は、複数
の傘歯車を有して構成されている。また、ドライブシャ
フト16は等速ジョイントを含んで構成されており、路
面20からの最低地上高hを確保するために上記軸心O
に対して傾斜角θだけ傾斜させられている。
【0020】上記減速機12は、図1に示されているよ
うに第1遊星歯車装置22および第2遊星歯車装置24
を備えて構成されており、第1遊星歯車装置22は、前
記軸心Oまわりの回転可能に配設された第1サンギヤS
1およびキャリヤCと、そのキャリヤCに回転可能に配
設されて第1サンギヤS1に噛み合わされた第1プラネ
タリギヤP1とから成り、第2遊星歯車装置24は、上
記第1サンギヤS1よりも小径で軸心Oまわりの回転可
能に配設された第2サンギヤS2と、第1プラネタリギ
ヤP1に一体的に設けられて前記キャリヤCに回転可能
に配設されるとともに第2サンギヤS2に噛み合わされ
た第2プラネタリギヤP2とから成る。上記第1サンギ
ヤS1は、出力手段としての出力軸26を介して前記差
動装置14のディファレンシャルケース28に一体的に
連結されており、キャリヤCは、前記電動モータ10の
回転軸に直結された入力軸30にクラッチK−1を介し
て選択的に連結されるようになっており、サンギヤS2
は、連結手段としての連結部材32を介してトランスミ
ッションケース34に固定されている。
【0021】上記クラッチK−1は、複数の摩擦材を有
する多板式のクラッチなど、油圧アクチュエータによっ
て係合させられる油圧式の摩擦係合装置にて構成されて
おり、このクラッチK−1が係合させられてキャリヤC
が入力軸30に連結されると、そのキャリヤCが入力要
素、第2サンギヤS2が反力要素、第1サンギヤS1が
出力要素としてそれぞれ機能し、一対の第1遊星歯車装
置22および第2遊星歯車装置24によりキャリヤCの
回転を減速して第1サンギヤS1から出力する。この状
態で電動モータ10が正回転させられると、電気自動車
は前進駆動となり、逆回転させられると後進駆動とな
る。また、クラッチK−1が解放されると動力伝達が遮
断され、ニュートラル状態になる。上記クラッチK−1
および入力軸30は入力手段に相当する。なお、図1は
軸心Oより下半分を省略した骨子図である。図2は、か
かる減速機12の共線図で、δ1 =(第1サンギヤS1
の歯数/第1プラネタリギヤP1の歯数)であり、δ2
=(第2サンギヤS2の歯数/第2プラネタリギヤP2
の歯数)である。
【0022】ここで、第1遊星歯車装置22および第2
遊星歯車装置24のギヤ比(=サンギヤの歯数/リング
ギヤの歯数)をそれぞれρ1 ,ρ2 とすると、上記動力
伝達時における減速比i(=入力軸30の回転速度Nin
/出力軸26の回転速度Nout )は前記(3)式で表さ
れ、例えばρ1 =0.55,ρ2 =0.515とすると
減速比i≒7.62になる。上記ギヤ比ρ1 およびρ2
は、第1サンギヤS1よりも第2サンギヤS2の方が小
径で且つプラネタリギヤP1およびP2は一体回転させ
られるためρ1 >ρ2 の関係を有し、(3)式から明ら
かなようにそれ等の差(ρ1 −ρ2 )が小さい程、上記
減速比iは大きくなる。なお、第1遊星歯車装置22お
よび第2遊星歯車装置24は共にリングギヤを備えてい
ないが、シングルピニオン型の遊星歯車装置におけるサ
ンギヤの歯数ZS ,リングギヤの歯数ZR ,プラネタリ
ギヤの歯数ZP はZS +2ZP =ZR の関係を有するた
め、この関係から上記ギヤ比ρ1 ,ρ2 は定められる。
【0023】このように、本実施例の減速機12によれ
ば、各遊星歯車装置22,24のギヤ比ρ1 ,ρ2 を小
さくすることなく、言い換えれば減速機12の径寸法を
大きくすることなく大きな減速比を得ることが可能で、
小型の電動モータ10でも十分な駆動トルクが得られる
ようになって車両走行性能が向上する。特に、本実施例
では一対の遊星歯車装置22,24が何れもリングギヤ
を備えていないため、減速機12の径寸法を一層小さく
することが可能で、ドライブシャフト16の傾斜角θを
小さくできるなど、車両搭載上有利である。
【0024】一方、プラネタリギヤP1,P2が互いに
一体的に構成された一対の第1遊星歯車装置22および
第2遊星歯車装置24によって減速機12が構成されて
いるため、軸方向寸法は図13の従来装置と略同じ程度
であり、大きな減速比を得るために3つ以上の遊星歯車
装置を軸方向に並べる場合に比較して、幅寸法が狭くて
軽量な電気自動車に対しても、ドライブシャフト16の
傾斜角θが過大になることなく、電動モータ10と共に
減速機12を車両の幅方向に配設できるようになる。ま
た、大きな減速比を得るために遊星歯車装置を多くする
と、部品点数や噛合い数が多くなって重量が増加すると
ともに効率が悪化し、一充電当たりの走行距離が低下す
るが、本実施例ではそのような性能低下を招くこともな
い。
【0025】上記減速機12は第1発明の一実施例を成
すものであるが、以下、本発明の他の実施例を説明す
る。以下の図4乃至図6の減速機は第1発明の実施例で
あり、図7乃至図11の減速機は第2発明の実施例であ
る。なお、以下の各実施例において上記第1実施例と共
通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】図4の減速機40は、前記第1実施例の減
速機12に比較してクラッチK−1を廃止し、キャリヤ
Cを入力軸30に一体的に連結したものであり、この場
合には、電動モータ10の出力を零にすることにより、
ニュートラルやパーキング等が可能となる。
【0027】図5の減速機42は、前記第1実施例の減
速機12に比較して、第2サンギヤS2をブレーキBに
よってトランスミッションケース34に連結するように
したもので、ブレーキBおよびクラッチK−1を係合す
ることにより車両駆動状態となり、それ等のブレーキB
およびクラッチK−1の少なくとも一方を解放すること
によりニュートラル状態となる。上記ブレーキBは連結
手段に相当し、多板式,バンド式等の油圧式摩擦係合装
置にて構成されている。
【0028】図6の減速機44は、上記図5の減速機4
2に比較してクラッチK−1を廃止し、キャリヤCを入
力軸30に一体的に連結したものであり、この場合に
は、ブレーキBを係合することにより車両駆動状態とな
り、ブレーキBを解放することによりニュートラル状態
となる。上記図4乃至図6の減速機40,42,44の
減速比iは、何れも前記第1実施例の減速機12と同じ
で、前記(3)式で表される。
【0029】図7の減速機50は、前記第1実施例の減
速機12に比較して、前記軸心Oまわりの回転可能に配
設されるとともに前記第1プラネタリギヤP1に噛み合
わされたリングギヤRを有する第1遊星歯車装置52を
用い、そのリングギヤRをクラッチK−2によって入力
軸30に連結するとともに、キャリヤCを回転自在とし
たものである。クラッチK−2は、前記クラッチK−1
と同様に油圧式の摩擦係合装置にて構成されており、こ
のクラッチK−2が係合させられてリングギヤRが入力
軸30に連結されると、そのリングギヤRが入力要素、
第2サンギヤS2が反力要素、第1サンギヤS1が出力
要素としてそれぞれ機能し、一対の第1遊星歯車装置5
2および第2遊星歯車装置24によりリングギヤRの回
転を減速して第1サンギヤS1から出力する。この状態
で電動モータ10が正回転させられると、電気自動車は
前進駆動となり、逆回転させられると後進駆動となる。
また、クラッチK−2が解放されると動力伝達が遮断さ
れ、ニュートラル状態になる。上記クラッチK−2およ
び入力軸30は入力手段に相当する。なお、図7は軸心
Oより下半分を省略した骨子図であり、図8は、かかる
減速機50の共線図である。
【0030】ここで、かかる減速機50の減速比iは、
第1遊星歯車装置52のギヤ比をρ1 、第2遊星歯車装
置24のギヤ比をρ2 とすると前記(4)式で表され、
例えばρ1 =0.55,ρ2 =0.515とすると減速
比i≒11.26になる。ギヤ比ρ1 およびρ2 は、第
1サンギヤS1よりも第2サンギヤS2の方が小径で且
つプラネタリギヤP1およびP2は一体回転させられる
ためρ1 >ρ2 の関係を有し、(4)式から明らかなよ
うにそれ等の差(ρ1 −ρ2 )が小さい程、上記減速比
iは大きくなる。
【0031】このようにかかる減速機50においては、
前記第1実施例の減速機12に比較してリングギヤRを
有する分だけ径寸法が大きくなるものの、その減速機1
2よりも更に大きな減速比iが得られるようになり、同
じ電動モータ10であれば駆動トルクが大きくなって車
両走行性能が向上する一方、車両走行性能が同程度であ
れば電動モータ10の小型化を図ることができる。
【0032】図9の減速機54は、上記図7の減速機5
0に比較してクラッチK−2を廃止し、リングギヤRを
入力軸30に一体的に連結したものであり、この場合に
は、電動モータ10の出力を零にすることにより、ニュ
ートラルやパーキング等が可能となる。
【0033】図10の減速機56は、前記図7の減速機
50に比較して、第2サンギヤS2をブレーキBによっ
てトランスミッションケース34に連結するようにした
もので、ブレーキBおよびクラッチK−2を係合するこ
とにより車両駆動状態となり、それ等のブレーキBおよ
びクラッチK−2の少なくとも一方を解放することによ
りニュートラル状態となる。ブレーキBは連結手段に相
当する。
【0034】図11の減速機58は、上記図10の減速
機56に比較してクラッチK−2を廃止し、リングギヤ
Rを入力軸30に一体的に連結したものであり、この場
合には、ブレーキBを係合することにより車両駆動状態
となり、ブレーキBを解放することによりニュートラル
状態となる。上記図9乃至図11の減速機54,56,
58の減速比iは、何れも前記図7の実施例の減速機5
0と同じで、前記(4)式で表される。
【0035】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
【0036】例えば、前記実施例では第1サンギヤS1
より第2サンギヤS2の方が小径で、ギヤ比ρ1 =0.
55,ρ2 =0.515の場合の減速比iを例として算
出したが、ギヤ比ρ1 ,ρ2 は要求径寸法や必要な減速
比等を考慮して適宜設定され得る。第1サンギヤS1よ
り第2サンギヤS2の方を大径とすることも可能である
が、その場合にはρ1 <ρ2 となって減速比iが負とな
るため、前記実施例に比較して電動モータ10の逆回転
時が前進駆動となる。
【0037】また、前記実施例の差動装置14は複数の
傘歯車を有して構成されていたが、遊星歯車装置等の他
の差動装置を採用することも可能である。
【0038】また、前記実施例では入力軸30が電動モ
ータ10の回転軸に直結されていたが、クラッチにより
接続,遮断できるようにしたり、入力軸30を電動モー
タ10の回転軸と一体に構成したりすることも可能であ
る。
【0039】また、本発明の減速機は軸方向寸法が短い
ため、前輪駆動車両にも好適に採用され得る。
【0040】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例である電気自動車用減速機
の骨子図である。
【図2】図1の減速機の共線図である。
【図3】図1の減速機が電動モータと同心に電気自動車
の幅方向に配設された状態を示す図である。
【図4】第1発明の他の実施例における減速機の骨子図
である。
【図5】第1発明の更に別の実施例における減速機の骨
子図である。
【図6】第1発明の更に別の実施例における減速機の骨
子図である。
【図7】第2発明の一実施例である減速機の骨子図であ
る。
【図8】図7の減速機の共線図である。
【図9】第2発明の他の実施例における減速機の骨子図
である。
【図10】第2発明の更に別の実施例における減速機の
骨子図である。
【図11】第2発明の更に別の実施例における減速機の
骨子図である。
【図12】従来の減速機の一例を示す骨子図である。
【図13】従来の減速機の別の例を示す骨子図である。
【符号の説明】
10:電動モータ 12,40,42,44:減速機(第1発明) 14:差動装置 22:第1遊星歯車装置 24:第2遊星歯車装置 26:出力軸(出力手段) 30:入力軸(入力手段) 32:連結部材(連結手段) 50,54,56,58:減速機(第2発明) 52:第1遊星歯車装置 K−1,K−2:クラッチ(入力手段) B:ブレーキ(連結手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 欣也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 市岡 英二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の幅方向において電動モータおよび差
    動装置の軸心と同心に配設され、該電動モータの回転を
    減速して該差動装置に伝達する電気自動車用減速機であ
    って、 前記軸心まわりの回転可能に配設された第1サンギヤお
    よびキャリヤと、該キャリヤに回転可能に配設されて該
    第1サンギヤに噛み合わされた第1プラネタリギヤとか
    ら成る第1遊星歯車装置と、 前記第1サンギヤと異なる径で前記軸心まわりの回転可
    能に配設された第2サンギヤと、前記第1プラネタリギ
    ヤに一体的に設けられて前記キャリヤに回転可能に配設
    されるとともに該第2サンギヤに噛み合わされた第2プ
    ラネタリギヤとから成る第2遊星歯車装置と、 前記キャリヤと前記電動モータの回転軸とを連結する入
    力手段と、 前記第2サンギヤを位置固定の部材に連結する連結手段
    と、 前記第1サンギヤから前記差動装置へ出力する出力手段
    とを有することを特徴とする電気自動車用減速機。
  2. 【請求項2】車両の幅方向において電動モータおよび差
    動装置の軸心と同心に配設され、該電動モータの回転を
    減速して該差動装置に伝達する電気自動車用減速機であ
    って、 前記軸心まわりの回転可能に配設された第1サンギヤ,
    リングギヤ,およびキャリヤと、該キャリヤに回転可能
    に配設されて該第1サンギヤおよびリングギヤに噛み合
    わされた第1プラネタリギヤとから成る第1遊星歯車装
    置と、 前記第1サンギヤと異なる径で前記軸心まわりの回転可
    能に配設された第2サンギヤと、前記第1プラネタリギ
    ヤに一体的に設けられて前記キャリヤに回転可能に配設
    されるとともに該第2サンギヤに噛み合わされた第2プ
    ラネタリギヤとから成る第2遊星歯車装置と、 前記リングギヤと前記電動モータの回転軸とを連結する
    入力手段と、 前記第2サンギヤを位置固定の部材に連結する連結手段
    と、 前記第1サンギヤから前記差動装置へ出力する出力手段
    とを有することを特徴とする電気自動車用減速機。
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