JPH0533298A - キヤスト塗被紙の製造方法 - Google Patents

キヤスト塗被紙の製造方法

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JPH0533298A
JPH0533298A JP18746991A JP18746991A JPH0533298A JP H0533298 A JPH0533298 A JP H0533298A JP 18746991 A JP18746991 A JP 18746991A JP 18746991 A JP18746991 A JP 18746991A JP H0533298 A JPH0533298 A JP H0533298A
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JP
Japan
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paper
cast
coating
coating layer
coated paper
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JP18746991A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nojima
一博 野島
Tetsuo Imai
哲郎 今井
Shinichi Asano
晋一 浅野
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光沢、照りが極めて優れ、且つ印刷適性に優れ
たキャスト塗被紙を効率よく製造する方法を提供する。 【構成】原紙上に、顔料及び接着剤を主成分とする下塗
り塗被層を設け、下塗り塗被層の平滑度をJIS P8119 に
準拠したベック平滑度値で50秒以上とした後、その下塗
り塗被層上にエチレン性不飽和結合を有するモノマーを
重合させてなる重合体組成物を主成分とする塗被液を乾
燥重量で 0.3〜5g/m2 となるように塗被してキャス
ト用塗被層を形成せしめ、該塗被層が湿潤状態にある間
に加熱された鏡面ドラムに圧接して仕上げるキャスト塗
被紙の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャスト塗被紙の製造
方法に関し、特に光沢、照りが極めて高度に発現され、
且つ印刷適性に優れたキャスト塗被紙を効率よく製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャスト塗被紙は顔料および
接着剤を主成分とする塗被液を原紙に塗工した後、湿潤
状態にある塗被層を、鏡面を有する加熱ドラムの表面に
圧着、乾燥させて鏡面を写し取ることにより製造されて
いる。この様にして得られたキャスト塗被紙は、スーパ
ーキャレンダー仕上げされた通常の塗工紙に比べて高い
白紙光沢(以下、光沢という)と優れた表面平滑性を有
し優れた印刷効果が得られるために、高級な印刷物、あ
るいは高級な紙器等の用途に向けられている。
【0003】しかしながら、近年、印刷物あるいは紙器
等の高級化に伴い、より高度の光沢や照り、あるいは平
滑性を付加する目的で通常の塗被紙やキャスト塗被紙に
透明な樹脂を印刷等により塗布したニス引き紙、さらに
多くの樹脂を紙表面に塗布し、光沢仕上げしたプレスコ
ート紙や、表面にポリエチレン等のプラスチックフィル
ムを貼り合わせたラミネート紙が広く利用されている。
【0004】ところで、ニス引き紙、プレスコート紙、
或いはラミネート紙等は、その上に通常の印刷インキを
印刷することができないため、印刷後にニス引きやラミ
ネートをして高級感を付加せねばならない等、工程面お
よびコストの点で不利であるばかりでなく、上記の如く
加工処理された高光沢紙は、再生のための離解に多大な
エネルギーと時間を費やし、損紙の再生利用に難点を有
している。
【0005】上記のような実状から、ニス引きやラミネ
ートといった特殊な加工処理を施す必要がなく、高度の
光沢と照りを有するキャスト塗被紙の開発が強く要望さ
れている。
【0006】他方、ニス引き紙、プレスコート紙、或い
はラミネート紙等は印刷後の紙表面をニスやラミネート
層で保護されているため通常のコート紙やキャスト紙に
比べ、印刷後に表面こすれ汚れが起こり難いという特徴
を持っている。従来、キャスト塗被層用組成物は顔料お
よび接着剤を主成分とし、接着剤としては合成系接着剤
および天然系接着剤とが併用され、顔料100 重量部に対
して5〜50重量部の割合で配合されるのが普通である。
【0007】この様に塗被層の主体は顔料であるため、
印刷インキの吸収あるいは保持性には優れるものの、光
沢、照りにおいてはプレスコート紙やラミネート紙と比
較した場合、見劣りのするものである。また、キャスト
塗被層の表面には無機顔料がラテックス皮膜の間から露
出しており、これが印刷後のこすれ汚れの原因であるこ
とも知られている。
【0008】キャスト塗被層の光沢、照りの向上は、塗
被液組成物中の接着剤量を増やすことである程度可能で
はあるが、依然としてプレスコート紙やラミネート紙並
に改善されていないのが実状である。本来、塗被用顔料
と接着剤を主成分とするため、10〜40g/m2 といった
多量の固形分塗被量が必要な上に、接着剤を増やすこと
で塗被層の多孔性が失われ、結果として塗被層の蒸気透
過性および離型性が悪化し、生産速度の大幅な低下や、
キャスト塗被紙の特徴である印刷適性、特にインキセッ
トやインキ乾燥性が極端に悪化する等の難点がある。
【0009】キャスト塗被紙の光沢、照りをプレスコー
ト紙やラミネート紙並にするためには、塗被用顔料を減
らし、従来より接着剤として利用されている合成系ある
いは天然系の成膜性物質、又は、その他の成膜性物質を
キャスト塗被液の主成分とすれば光沢や照りが大幅に改
善されることは容易に想像されるが、実際には鏡面ドラ
ム面からの離型性不良や印刷適性に難点を有する等種々
の問題が付随し、白紙品質や印刷適性、更には操業性に
亘って全てを同時に満足するものがないのが実状であ
る。
【0010】例えば、離型性を改良するために、業界公
知の離型剤あるいは顔料を添加すると、離型剤の添加だ
けでは満足なレベルまで離型性を改善することができ
ず、他方、顔料を離型性が改善される程度まで添加する
と光沢、照りが低下するという難点がある。また、印刷
適性、特にインキセット及びインキ乾燥性を高めるため
には、成膜性物質により形成されたキャスト塗被層がイ
ンキのベヒクル成分を容易に吸収できるようなポーラス
性を有することが必要であり、ポーラスな層となる程度
まで顔料を添加するとやはり光沢、照りが低下する。
【0011】特公昭48-38005号に、顔料および接着剤を
主成分とする塗被層を鏡面ドラムに圧接する直前に全固
形分に対し 0.1〜20%の成膜性物質を含む水性液で処理
する方法が開示されている。この方法によると、キャス
ト表面の光沢を向上させることはできるが、成膜性物質
によってキャスト表面を均一に被覆させることが困難で
あり、実際にはインキ吸収むらの発生や、コート層がキ
ャストドラム表面へ部分的に剥ぎ取られる、所謂ドラム
ピック現象がおこり、長時間に亘り安定して操業できな
いのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、プレス
コート紙やラミネート紙並の極めて優れた光沢、照りを
有するキャスト塗被紙を効率良く得るために鋭意研究、
検討を重ねた結果、キャスト塗被層を形成するキャスト
塗被液の成分として特定の樹脂を主成分とする塗被液を
使用することにより、極めて優れた光沢および照りを有
するキャスト塗被紙が効率良く得られることを見出した
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙上に、顔
料及び接着剤を主成分とする下塗り塗被層を設け、下塗
り塗被層の平滑度をJIS P8119 に準拠したベック平滑度
値で50秒以上とした後、その下塗り塗被層上にエチレン
性不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる重合体
組成物を主成分とする塗被液を乾燥重量で 0.3〜5g/
m2 となるように塗被してキャスト用塗被層を形成せし
め、該塗被層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ドラ
ムに圧接して仕上げることを特徴とするキャスト塗被紙
の製造方法である。
【0014】
【作用】前記したように、本発明者等は極めて高度の光
沢、照りを有するキャスト塗被紙を効率良く得るための
方法について鋭意検討、実験を重ねた結果、成膜性物質
を主成分とするキャスト塗被液組成物、即ち特定のモノ
マー成分を重合してなる重合体を主成分とする樹脂液を
乾燥重量が 0.3〜5g/m2 となるようにキャスト下塗
り塗被層上にキャスト塗工することにより、本発明が所
望とする光沢、照りが得られ、印刷適性、耐こすれ汚れ
性にも優れ、且つ離型性等の操業性についても満足でき
るキャスト塗被紙が得られることを見出し、遂に本発明
を完成するに至った。
【0015】即ち、本発明において、キャスト塗被液の
主成分として使用されるエチレン性不飽和結合を有する
モノマー(以下、エチレン性モノマーという)を重合し
てなる重合体組成物としては、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレ
ート等のアルキル基炭素数が1〜18個のアクリル酸エス
テル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等
のアルキル基炭素数が1〜18個のメタクリル酸エステ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、N−メ
チロールアクリルアミド、エチレン、ブタジエン等のエ
チレン性モノマーを重合して得られる重合体である。な
お、重合体は、必要に応じて2種類以上のエチレン性モ
ノマーを併用した共重合体であっても良いし、さらにこ
れら重合体或いは共重合体の置換誘導体でもよい。置換
誘導体としては、例えばカルボキシル基化したもの、又
はそれをアルカリ反応性にしたもの等が例示される。ま
た、上記のエチレン性モノマーをコロイダルシリカの存
在下で重合させ、Si −O−R(R:重合体成分)結合
によって複合体になった形で使用しても良い。
【0016】特に、印刷適性に優れる点ではアクリル酸
エステル、或いはメタクリル酸エステルをエチレン性モ
ノマーとして選択したものが挙げられる。さらに、好ま
しいものとしては(メタ)アクリル酸エステルとスチレ
ンを併用したものが挙げられる。これらの重合体樹脂組
成物は通常のキャスト用塗被液に比べ、少ないコート量
で下塗りコート層を被覆することができ、且つ他の高分
子重合体に比べ皮膜の剥離性、離型性が優れているた
め、通常のキャスト紙よりも強光沢のキャスト紙を高い
生産性で得ることができるものである。
【0017】また、これらの重合体樹脂組成物を下塗り
塗被層上にキャスト塗工させるに当たり、そのコート量
が乾燥重量で 0.3〜5g/m2 となるように設けた場合
に、本発明で所望される効果を発揮させることができ
る。因みに、 0.3g/m2 未満では光沢、ピンホールが
悪化し満足なキャスト面を得ることはできない。一方、
5g/m2を越えると下塗り塗被層を完全に被覆してし
まうため、塗被層の多孔性が失われ、結果として、印刷
適性として重要なインキセットやインキ乾燥性が悪化
し、さらに操業スピードの低下となり好ましくない。
【0018】上記のように、本発明の方法では、通常の
顔料塗被液をキャストコーティングする場合のキャスト
コート量よりもかなり低いコート量でキャストコーティ
ングすることが特徴の一つであるために、下塗り塗被層
を平滑に仕上げて置くことが極めて重要である。
【0019】而して、下塗り塗被層の平滑性は JIS P81
19に基ずくベック平滑度値で50秒以上、好ましくは100
秒以上に特定するものである。因みに、下塗り塗被層の
ベック平滑度が50秒未満の場合には、下塗り塗被層の
(微小)凹凸性をカバーするのにより多くのキャスト樹
脂層が必要となり、結果として離型性の悪化、インキ吸
収むら、インキ乾燥性の悪化を誘発することになる。
【0020】なお、このような平滑性を得る方法として
は、必要に応じてキャレンダー、スーパーキャレンダ
ー、或いはブラシキャレンダー等による平滑化処理が適
宜施される。勿論、既にキャストコーティング仕上げさ
れているキャスト塗被紙や一般の印刷用塗被紙等を下塗
り層を設けた原紙として本発明の方法に適用することも
可能である。
【0021】本発明は、前述の如き重合体成分だけでキ
ャスト塗被液組成物を得ることができるが、必要に応じ
て離型性改良のために、離型剤やカゼイン、大豆蛋白、
合成蛋白等を併用することもできる。また、白色度、イ
ンキ受理性、耐ブロッキング適性、粘度、流動性等を調
節するために、一般の印刷用塗被紙やキャスト塗被紙の
製造に用いられている顔料、分散剤、増粘剤、消泡剤、
着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤が適宜添加併
用される。
【0022】離型剤としては、例えばステアリン酸、オ
レイン酸等の脂肪酸およびその金属塩、マイクロクリス
タリンワックス、ポリエチレンエマルジョン等の炭化水
素類、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高
級アルコール、含フッ素界面活性剤等各種界面活性剤、
ロート油、レシチン、四フッ化エチレンポリマーやエチ
レン−四フッ化エチレンポリマー等のフッソ系ポリマー
等が例示される。
【0023】顔料としては、例えばクレー、カオリン、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫
酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸カルシウ
ム、タルク、プラスチックピグメント、コロイダルシリ
カ等が例示される。
【0024】また、光沢付与助剤として、例えば塩化ナ
トリウム、塩化アンモニウム、塩化亜鉛、塩化マグネシ
ウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウ
ム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸第1鉄、硝酸ナ
トリウム、硝酸アンモニウム、第1燐酸ナトリウム、燐
酸アンモニウム、燐酸カルシウム、蟻酸ナトリウム、蟻
酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、モノ
クロル酢酸ナトリウム、マロン酸ナトリウム、酒石酸ナ
トリウム、酒石酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエ
ン酸カリウム、乳酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウ
ム、アジピン酸ナトリウム、メチルアミン、ジエタノー
ルアミン、ジエチレントリアミン、ジイソプロピルアミ
ン等の無機酸や有機酸のアンモニウム塩や金属塩、およ
びアミン等を直接、あるいはキレートないしは錯塩の形
で添加することもできる。
【0025】なお、下塗り塗被層に用いられる顔料とし
ては、例えばカオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチン
ホワイト、プラスチックピグメント等の一般の塗被紙用
顔料が挙げられる。
【0026】更に、下塗り塗被層の形成において、顔料
と共に併用される接着剤としては、例えばカゼイン、大
豆蛋白、メタノール、酢酸等の単細胞資化性菌体からの
抽出蛋白等の蛋白質類、スチレンーブタジエン共重合体
等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステ
ル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体または共重
合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス或いはこ
れらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有モノ
マーによる官能基変性重合体ラテックス、ポリビニルア
ルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン
樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽性化澱粉、酸化澱粉、燐
酸エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体等、一般の塗被紙用接着剤が単独あるいは併用して用
いられる。なお、接着剤は顔料に対し5〜50重量%、よ
り好ましくは10〜30重量%の範囲で添加される。この
他、必要に応じて、消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性
剤等の各種助剤が適宜使用される。
【0027】かくして調製された下塗り塗被液は、一般
公知の塗被紙製造で用いられる、例えばブレードコータ
ー、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバース
ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダ
イスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレッ
クスコーター、サイズプレスコーター等の塗被装置を設
けたオンマシン、或いはオフマシンコーターによって原
紙上に一層或いは二層以上に分けて塗被される。なお、
下塗り塗被液を原紙へ塗布する場合のコート量は、乾燥
重量で5〜50g/m2 程度、得られる最終製品の用途や
目的を勘案し、然も生産速度の改善といった点から10〜
30g/m2 程度の範囲で調節するのが好ましい。
【0028】また、原紙としては、米坪が30〜 400g/
m2 程度の一般の印刷用塗被紙に用いられる原紙、例え
ば通常の長網抄紙機、または両面脱水機構を装備した抄
紙機で製造された原紙が使用でき、原紙の抄紙方法につ
いても特に限定されず、酸性抄紙、アルカリ性抄紙いず
れであってもよく、勿論高歩留パルプ、古紙パルプを含
む中質原紙も適宜使用できる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ重量
部及び重量%を示す。
【0030】(実施例1)顔料として、カオリン80部と
重質炭酸カルシウム20部、接着剤として顔料 100部に対
し、酸化澱粉4部(固形分)とスチレン・ブタジエンラ
テックス15部(固形分)及び耐水化剤として炭酸ジルコ
ニウムアンモニウム 0.5部からなる濃度55%の下塗り塗
被液を調製した。
【0031】次いで、上記塗被液を米坪 100g/m2 の
原紙の片面にブレードコーターを用いて乾燥重量が20g
/m2 になるように塗布、乾燥を行い、ニップ線圧300
kg/cm、ロール温度40℃の条件下でスーパーキャレ
ンダーに通紙して平滑化処理を行い、キャストコーティ
ング用塗被原紙とした。この塗被原紙のコート面の JIS
P8119に基づくベック平滑度は 150秒/10ccであった。
【0032】一方、キャスト塗被層を形成する塗被液と
して、スチレン−2エチルヘキシルアクリレート共重合
体ラテックス 100部、離型剤としてステアリン酸エマル
ジョン20部を加え、固形分濃度30%のキャスト用樹脂塗
被液を調製した。この樹脂塗被液を用いて上記の下塗り
塗被原紙上にウェットキャスト方式によって、キャスト
コーティング仕上げを行った。即ち、下塗り塗被原紙の
コート層上にキャスト塗被液(樹脂液)を塗布し、塗布
層が湿潤状態にある間に80℃に加熱したクロムメッキド
ラム表面に圧接した後、乾燥離型させキャスト塗被紙を
得た。このときのキャストコート量は2g/m2 であっ
た。
【0033】(実施例2)実施例1において、キャスト
コーティング用塗被原紙の作成時の平滑化条件としてス
ーパーキャレンダーのニップ線圧を50kg/cm、ロー
ル温度20℃の条件下に加圧処理した以外は実施例1と同
様にしてキャスト塗被紙を得た。なお、このときの塗被
原紙のコート面の JISP8119に基づくベック平滑度は80
秒/10ccであった。
【0034】(実施例3)キャスト塗被液として、スチ
レン−2エチルヘキシルアクリレートとコロイダルシリ
カとの複合体 100部、さらに離型剤としてステアリン酸
亜鉛10部を加え、固形分濃度が25%のキャストコーティ
ング用樹脂塗布液を調製した。この樹脂塗布液を用いて
実施例1で使用した下塗り塗被原紙上に、実施例1と同
様にしてキャストコーティング仕上げを行った。このと
きのキャストコート量は1g/m2 であった。
【0035】(実施例4)キャスト塗被液として、メチ
ルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス10
0 部、離型剤としてポリエチレンエマルジョン10部を加
え、固形分濃度15%のキャストコーティング用樹脂塗布
液を調製した。この樹脂塗布液を用いて実施例1で使用
した下塗り塗被原紙上に、実施例1と同様にしてキャス
トコーティング仕上げを行った。このときのキャストコ
ート量は 0.5g/m2 であった。
【0036】(実施例5)顔料として、カオリン60部と
沈降性炭酸カルシウム40部、接着剤として顔料100 部に
対し、カゼイン5部(固形分)とスチレン・ブタジエン
ラテックス15部(固形分)及び耐水化剤としてエポキシ
系耐水化剤 0.5部からなる固形分濃度45%の下塗り用塗
被液を調製した。
【0037】次いで、上記の塗被液を米坪 100g/m2
の原紙の片面にエアーナイフコーターで乾燥重量で25g
/m2 となるように塗布、乾燥を行い、ニップ線圧 300
Kg/cm、ロール温度40℃の条件下にスーパーキャレン
ダーに通紙して平滑化処理を行い、キャストコーティン
グ用塗被原紙とした。この塗被原紙のコート面のJISP81
19 に基づくベック平滑度は 250秒/10ccであった。
【0038】この下塗り塗被原紙上に実施例1で使用し
たキャストコーティング用樹脂塗布液を用いて、実施例
1と同様にしてキャストコーティング仕上げを行った。
このときのキャストコート量は 1.5g/m2 であった。
【0039】(比較例1)顔料として、カオリン40部と
重質炭酸カルシウム60部、接着剤として顔料100部に対
し、酸化澱粉7部(固形分)とスチレン・ブタジエンラ
テックス10部(固形分)及び耐水化剤として炭酸ジルコ
ニウムアンモニウム 0.5部からなる濃度55%の下塗り塗
被液を調製した。
【0040】次いで、上記塗被液を米坪 100g/m2 の
原紙の片面にブレードコーターを用いて乾燥重量が10g
/m2 になるように塗布、乾燥を行い、この塗被紙を下
塗り原紙とした。この塗被原紙のコート面の JIS P8119
に基づくベック平滑度は40秒/10CCであった。この下塗
り原紙上に実施例1と同じキャストコーティング用樹脂
塗布液を用いて、実施例1と同様にしてキャストコーテ
ィング仕上げを行った。このときのキャストコート量は
2g/m2 であった。
【0041】(比較例2)実施例1において、キャスト
コーティング用樹脂塗布液のコート量を10g/m 2 とし
た以外は、実施例1と同様にしてキャストコーティング
仕上げを行った。
【0042】(比較例3)実施例1において、キャスト
コーティング用樹脂塗布液のコート量を 0.2g/m2 と
した以外は、実施例1と同様にしてキャストコーティン
グ仕上げを行った。
【0043】(比較例4)カオリン60部、沈降性炭酸カ
ルシウム40部を顔料として使用し、接着剤としてカゼイ
ン10部、さらにスチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス10部、離型剤としてステアリン酸エマルジョンを 0.5
部含有した固形分濃度50%のキャストコーティング用塗
被液を調製した(従来タイプのキャスト用塗被液)。こ
のようにして調製した塗被液を実施例1で使用した下塗
り塗被原紙に実施例1と同様の方法でキャストコーティ
ング仕上げを行った。このときのコート量は8g/m2
であった。
【0044】かくして得られた実施例1〜5、及び比較
例1〜4の合計9種類のキャスト塗被紙について、キャ
ストコーティング時の操業スピード及びキャスト品質評
価結果を表1に示した。なお、品質評価については下記
の方法により実施した。
【0045】〔ベック平滑度〕;JIS P8119 に準じて測
定した(秒/10cc)。
【0046】〔光沢〕;JIS P8142 に準じて測定した。
【0047】〔ピンホール〕;目視判定により評価し
た。 ○:全くピンホールが見られない。△:少量のピンホー
ルが認められる。×:ピンホールが多量に見られる。
【0048】〔インキセット〕;三菱重工業社製のダイ
ヤオフセット印刷機によって、8000枚/時間の印刷スピ
ードで4色印刷を行い、4色重ね部分のインキの裏移り
状態を目視評価した。 ◎:裏移りがなく良好。○:裏移りが僅かに認められる
が、実用上問題はない。 ×:裏移りがひどく、使用不可。
【0049】〔耐コスレ汚れ適性〕;上記ダイヤオフセ
ット印刷機を用いて印刷し、1昼夜乾燥させた後、印刷
面と印刷前の白紙面とを一定圧力で接触させて擦り合わ
せた後の白紙面の汚れ程度で判定した。 ◎:全く汚れが見られない。○:僅かに汚れが見られる
が、実用上は問題ない。 △:やや汚れる。
【0050】〔操業可能スピード〕;操業可能な最大ス
ピードで示した(m/分)。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の方法によって得られたキャスト塗被紙は光沢(照り)
が極めて高く、且つ印刷適性−インキセット及び耐コス
レ汚れ、さらに操業性にも優れたものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】原紙上に、顔料及び接着剤を主成分とする
    下塗り塗被層を設け、下塗り塗被層の平滑度をJIS P811
    9 に準拠したベック平滑度値で50秒以上とした後、その
    下塗り塗被層上にエチレン性不飽和結合を有するモノマ
    ーを重合させてなる重合体組成物を主成分とする塗被液
    を乾燥重量で 0.3〜5g/m2 となるように塗被してキ
    ャスト用塗被層を形成せしめ、該塗被層が湿潤状態にあ
    る間に加熱された鏡面ドラムに圧接して仕上げることを
    特徴とするキャスト塗被紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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