JPH05335887A - インピーダンス合成回路 - Google Patents

インピーダンス合成回路

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JPH05335887A
JPH05335887A JP14296992A JP14296992A JPH05335887A JP H05335887 A JPH05335887 A JP H05335887A JP 14296992 A JP14296992 A JP 14296992A JP 14296992 A JP14296992 A JP 14296992A JP H05335887 A JPH05335887 A JP H05335887A
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正伸 新井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子の電圧を検出し、その電圧を電流に変換
してその端子へ帰還することによって抵抗R2と容量C
の並列接続にR1を直列接続した回路網の所望のインピ
ーダンスZを合成する回路において、遅延時間の大きな
ディジタル信号処理による帰還パスがあってもインピー
ダンス合成を精度良く行うことを目的とする。 【構成】 インピーダンスZを遅延時間TDを考慮した
抵抗R2' と容量C' の並列接続に抵抗R1' を直列接
続したインピーダンスZ’に変換し、−1/R1’なる
特性を有するアナログ帰還パスと、(1/R1’−1/
Z’)・e-jwTDで近似される特性を有するディジタル
帰還パスとで帰還パスを構成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帰還回路を用いて所望
のインピーダンスZを合成するインピーダンス合成回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】所望のインピーダンスZを合成するイン
ピーダンス合成回路は、交換機の加入者回路などのアプ
リケーションがあり、発明者等は、特願昭57−229
070(発明の名称:加入者回路)で、抵抗値Rを有す
る抵抗の一方の端子から他方の端子へ1−R/Zなる伝
達関数で電圧帰還をかけることにより一方の端子からみ
た入力インピーダンスをZにみせることを基本原理とし
た加入者回路を提案している。
【0003】また、別のインピーダンス合成法として、
端子の電圧を検出し−1/Zなる電圧電流変換係数で電
流帰還をかけることによっても入力インピーダンスZが
合成可能である。電圧帰還による合成法と電流帰還によ
る合成法とは、電圧帰還の伝達関数に含まれる「1」の
成分が抵抗Rをハイインピーダンスに見せる成分であ
り、伝達関数−R/Zの成分が必要な電流を流す成分で
あることから、この成分が電流帰還における電圧電流変
換係数−1/Zに対応していると説明できる。
【0004】帰還パスの構成法として、−1/Zなる特
性を有する帰還回路をすべてアナログ回路によって実現
する方法もあるが、近年ディジタル信号処理の進歩によ
り帰還信号成分をできるだけディジタル信号処理による
帰還回路で実現し、ソフトウェアやファームウェアで所
望のインピーダンスZを切り換え可能とするような検討
が進んでいる。
【0005】このようなディジタル信号処理による帰還
回路の場合に、信号処理のための遅延時間として以下の
ものが発生する。 ・ディジタル信号処理の遅延時間 ・アナログ信号をディジタル信号に変換するための遅延
時間 ・ディジタル信号をアナログ信号に変換するための遅延
時間 これらの遅延時間の合計値TDは伝達関数にe-jwTD
る項が乗算される誤差となって影響するので、ディジタ
ル信号処理による帰還回路では、遅延時間TDによって
所望のインピーダンスZが正確に合成できず誤差を有す
ることが問題となる。
【0006】遅延時間TDの影響の軽減は、−1/Zな
る特性を有する帰還パスすべてをディジタル信号処理で
処理するのではなく、一部の帰還信号のみをディジタル
信号処理とすることによって可能である。例えばZが抵
抗値R2を有する抵抗と容量値Cを有する容量を並列接
続したものに抵抗値R1を有する抵抗を直列接続した3
素子インピーダンス構成である場合には、電圧電流変換
係数−1/R1なる成分をアナログ信号処理で帰還し、
残りの1/R1−1/Zなる成分をディジタル信号処理
回路で帰還するように分離することによりTDの影響を
軽減できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】R1=370オーム、
R2=620オーム、C=310ナノファラッドとする
と、TDが30マイクロセカンドの場合に実現されたイ
ンピーダンスZTと所望のインピーダンスZとによって
以下の式によって定義されるリターンロスRLは、 RL=20*LOG((ZT+Z)/(ZT−Z)) すべての帰還をディジタル信号処理とした場合には、
3.4KHzで10dBであるのに対して前記のように
帰還回路をアナログ信号処理回路とディジタル信号処理
回路とに分離すると、19dBと特性が改善される。
【0008】しかし、インピーダンス合成回路を実用化
する上では、TD=30マイクロセカンドで25dB以
上のリターンロスを実現する必要があり、前記のような
帰還回路の分離だけでは不十分である。
【0009】本発明は、このような欠点を除去するもの
で、ディジタル信号処理が有する遅延時間によるインピ
ーダンス合成値の誤差をより小さくする手段をもつイン
ピーダンス合成回路を提供することを目的とする。
【0010】
【問題を解決するための手段】本発明は、一つの端子の
電圧を検出し、この検出した電圧を電流に変換してこの
端子へ電流帰還する帰還パスに、この帰還成分の一部分
が経由するアナログ信号処理回路とこの帰還成分の残り
の部分が経由する遅延時間TDをもつディジタル信号処
理回路とが挿入され、上記一方の端子からみた入力イン
ピーダンスZの値が抵抗値R2を有する抵抗と容量値C
を有する容量との並列回路に抵抗値R1を有する抵抗を
直列接続したインピーダンスZの値に等しいインピーダ
ンス合成回路において、 C’、R1’およびR2’が R1’+R2’=R1+R2、 C’・R1’・R2’=C・R1・R2、 C’・R2’+TD・R2’/R1’=C・R2、 を満足し、Z’がR2’を抵抗値とする抵抗とC’を容
量値とする容量との並列回路にR1’を抵抗値とする抵
抗を直列接続したインピーダンスの値であるときに、上
記ディジタル信号処理回路の電流電圧変換係数の値が (1/R1’−1/Z’)・e-jwTD の近似値であり、上記アナログ信号処理回路の電流電圧
変換係数の値が −1/R1’ であることを特徴とする。
【0011】ここで、一つの端子の代わりに二つの端子
を有し、上記帰還パスは、この二つの端子間の電位差を
電流に変換してこの二つの端子へ電流帰還するパスであ
っても良い。
【0012】
【作用】端子の電圧を電流に変換してこの端子へ帰還す
ることによって抵抗R2と容量Cの並列接続にR1を直
列接続した回路網の所望のインピーダンスZを合成する
際に、インピーダンスZをディジタル信号処理回路がも
つ遅延時間TDを考慮して次の関係式によってインピー
ダンスZ’に変換し、 R1’+R2’=R1+R2 C’・R1’・R2’=C・R1・R2 C’・R2’+TD・R2’/R1’=C・R2 −1/R1’なる特性を有するアナログ帰還パスと、
(1/R1’−1/Z’)・e-jwTD で近似される特性
を有し遅延時間TDをもったディジタル帰還パスとを経
由して帰還する。これにより、遅延時間の大きなディジ
タル信号処理による帰還パスがあってもインピーダンス
合成を精度良く行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本発明の基本的動作を説明するブロック図
である。端子S1は電圧検出を行う端子である。アナロ
グ信号処理による帰還回路であるアナログ信号処理回路
1は、オペアンプ11と、加算器12と、加算器13と
を備え、この回路の端子S1に対する電圧電流変換係数
HAはこの加算器13のゲイン1/R1’よって決定さ
れ、 HA=−1/R1’ である。また、ディジタル信号処理による帰還回路であ
るディジタル信号処理回路2の端子S1に対する電圧電
流変換係数HDは、近似的に HD=(1/R1’−1/Z’)・e-jwTD である。 ただし、Z’は、R1’、R2’およびC’
からなる3素子インピーダンスである。すなわち、この
実施例は、図1に示すように、端子S1の電圧を検出
し、この検出した電圧を電流に変換してこの端子S1へ
電流帰還する帰還パスに、この帰還成分の一部分が経由
するアナログ信号処理回路1とこの帰還成分の残りの部
分が経由する遅延時間TDをもつディジタル信号処理回
路2とが挿入され、上記一方の端子からみた入力インピ
ーダンスZTの値が抵抗値R2を有する抵抗と容量値C
を有する容量との並列回路に抵抗値R1を有する抵抗を
直列接続したインピーダンスZの値に等しいインピーダ
ンス合成回路であって、C’、R1’およびR2’が R1’+R2’=R1+R2、 C’・R1’・R2’=C・R1・R2、 C’・R2’+TD・R2’/R1’=C・R2、 を満足し、Z’がR2’を抵抗値とする抵抗とC’を容
量値とする容量との並列回路にR1’を抵抗値とする抵
抗を直列接続したインピーダンスの値であるときに、上
記ディジタル信号処理回路の伝達関数の値が (1/R1’−1/Z’)・e-jwTD の近似値であり、上記アナログ信号処理回路の伝達関数
の値が −1/R1’ である。
【0014】次に、この実施例の基本動作を説明する。
端子S1から回路ブロック1方向をみたインピーダンス
ZTは、
【0015】
【数1】 である。この式にHAとHDを代入し、通常の条件では
wTD<1であるのでe−jwTD=1−jwTDと近似
して、wの二次の項を無視して計算を進めると、
【0016】
【数2】 ここで、所望のZをR1、R2、Cで表現すると
【0017】
【数3】 である。したがって、以下の等式を満たすようにR1'
、R2' 、C' の値を決定すれば、ZT=Zとするこ
とができる。
【0018】 R1' +R2' =R1+R2 C' ・R1' ・R2' =C・R1・R2 C' ・R2' +TD・R2' /R1' =C・R2 具体的に従来技術の項で説明したR1=370オーム、
R2=620オーム、C=310ナノファラッドの例に
ついては、TD=30マイクロセカンドのとき上記等式
に従って、R1' =450オーム、R2' =540オー
ム、C' =290ナノファラッドとしてアナログ信号処
理による帰還回路と遅延時間TDを有するディジタル信
号処理による帰還回路とで帰還回路を構成すると、リタ
ーンロスは従来技術の項で説明した19dBから31d
Bに改善することができる。
【0019】図2は、図1を具体化した一実施例の構成
図である。オペアンプ102は、抵抗R102とトラン
ジスタTr102とともに電圧電流変換回路の動作を行
い、端子S1の電圧を抵抗R102の抵抗値r102で
割り算した電流を次段の抵抗値r103の抵抗R103
に伝達し、抵抗R103に端子S1の電圧のr103/
r102倍の電圧成分を発生する。オペアンプ101
は、抵抗R101とトランジスタTr101とともに電
圧電流変換回路を構成し、抵抗R103の両端に発生し
た電圧を抵抗R101の抵抗値r101で割り算した電
流を端子S1から吸い込む。抵抗R101〜R103
は、r103/r101/r102=1/R' となるよ
うに設定することにより、基本ブロック図で説明した端
子S1に電流を流し込む方向で−1/R' なる電圧電流
変換係数を有するアナログ信号処理による帰還パスを構
成する。ディジタル信号処理回路2には、アナログディ
ジタル変換器21と、ディジタルアナログ変換器22
と、ディジタルフィルタ回路23とが含まれる。ディジ
タルフィルタ回路は(1/R1' −1/Z' )なる伝達
関数を近似したフィルタ特性を有する、Z' が3素子イ
ンピーダンスの場合にはバイカッドフィルタによる実現
が可能である。遅延時間TDは、前述の要素から発生す
るものであり、ディジタルフィルタ回路23の特性にe
-jwTD を含めてはいけない。ディジタルフィルタ回路2
3は、μPD7720のようなマイクロプログラムを有
する信号処理回路タイプでも、加算器等を布線論理で組
み合わせたワーヤード論理タイプでもよい。ディジタル
信号処理回路2の出力電圧VDは電圧電流変換係数Gm
を有する電圧電流変換回路VIで電流に変換され抵抗R
103に接続される。Gm・r103/r101=−1
と設定すれば、基本ブロック図で説明した端子S1に電
流を流し込む方向で(1/R' −1/Z' )なる電圧電
流変換係数を有するディジタル信号処理による帰還パス
を構成できる。
【0020】図3は、交換機の加入者回路等のアプリケ
ーションに適合させるために回路を平衡型に構成した実
施例の構成を示すもので、特許請求の範囲第二項に対応
する。図3で、抵抗R1101の抵抗値はr1101で
あり、抵抗R1102の抵抗値はr1102であり、抵
抗R1103の抵抗値はr1103であり、抵抗R11
04の抵抗値はr1104であり、抵抗R1111の抵
抗値はr1111であり、抵抗R1112の抵抗値はr
1112であり、抵抗R1113の抵抗値はr1113
であり、抵抗R1114の抵抗値はr1114であり、
抵抗R1121の抵抗値はr1121であり、抵抗R1
122の抵抗値はr1122であり、抵抗R1123の
抵抗値はr1123であり、抵抗R1124の抵抗値は
r1124である。端子S11、S12の二つの端子が
あり、電圧検出回路112は、r1121=r1122
=r1123=r1124とすることにより、端子S1
1と端子S12との間の差電圧を検出する。電圧電流変
換回路110は、r1101=r1102=r1103
=r1104とすることより、端子S13の電圧をr1
100で割り算した電流を吸い込み、電圧電流変換回路
111は、r1111=r1112=r1113=r1
114とすることにより、端子S23の電圧をr111
0で割り算した電流を吸い込む。ここで、帰還量決定回
路113はアナログ信号処理による帰還パスの帰還量を
決定する回路である。加算器114はアナログ信号処理
による帰還信号とディジタル信号処理による帰還信号と
を加算する回路である。反転回路115は、平衡型の帰
還信号を発生するために加算器114の出力振幅を反転
する回路である。r1100=r1110として、以下
の条件を満足するように定数を設定すれば、 r1132/(r1131+r1132)/r1100=1/R' HD/r1100=1/R' −1/Z' 端子S11と端子S12との間の電圧から端子S11で
は吸い込み、端子S12では吐き出す電流への電圧電流
変換係数を−(HA+HD)と設定でき、基本ブロック
図を用いて説明したように、リターンロス特性の良いイ
ンピーダンス合成ができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ディジ
タル信号処理回路の遅延時間TDによって発生するイン
ピーダンス合成値の誤差を小さくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本動作を示すブロック構成図。
【図2】本発明の第一実施例の構成を示すブロック構成
図。
【図3】本発明の第二実施例の構成を示すブロック構成
図。
【符号の説明】
1 アナログ信号処理回路 2 ディジタル信号処理回路 11 オペアンプ 12 加算器 13 加算器 21 アナログディジタル変換器(A/D) 22 ディジタルアナログ変換器(D/A) 23 ディジタルフィルタ回路 101 オペアンプ 102 オペアンプ R101 抵抗 R102 抵抗 R103 抵抗 S1 端子 S11 端子 S12 端子 Tr101 トランジスタ Tr102 トランジスタ VI 電圧電流変換回路 110 電圧電流変換回路 111 電圧電流変換回路 112 電圧検出回路 113 帰還量決定回路 114 加算器 115 反転回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの端子の電圧を検出し、この検出し
    た電圧を電流に変換してこの端子へ電流帰還する帰還パ
    スに、この帰還成分の一部分が経由するアナログ信号処
    理回路とこの帰還成分の残りの部分が経由する遅延時間
    TDをもつディジタル信号処理回路とが挿入され、上記
    一方の端子からみた入力インピーダンスZの値が抵抗値
    R2を有する抵抗と容量値Cを有する容量との並列回路
    に抵抗値R1を有する抵抗を直列接続したインピーダン
    スZの値に等しいインピーダンス合成回路において、 C’、R1’およびR2’が R1’+R2’=R1+R2、 C’・R1’・R2’=C・R1・R2、 C’・R2’+TD・R2’/R1’=C・R2、 を満足し、Z’がR2’を抵抗値とする抵抗とC’を容
    量値とする容量との並列回路にR1’を抵抗値とする抵
    抗を直列接続したインピーダンスの値であるときに、 上記ディジタル信号処理回路の電流電圧変換係数の値が (1/R1’−1/Z’)・e-jwTD の近似値であり、上記アナログ信号処理回路の電流電圧
    変換係数の値が −1/R1’ であることを特徴とするインピーダンス合成回路。
  2. 【請求項2】 一つの端子の代わりに二つの端子を有
    し、上記帰還パスは、この二つの端子間の電位差を電流
    に変換してこの二つの端子へ電流帰還するパスである請
    求項1記載のインピーダンス合成回路。
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