JPH05338434A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Publication number
JPH05338434A
JPH05338434A JP15333692A JP15333692A JPH05338434A JP H05338434 A JPH05338434 A JP H05338434A JP 15333692 A JP15333692 A JP 15333692A JP 15333692 A JP15333692 A JP 15333692A JP H05338434 A JPH05338434 A JP H05338434A
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JP
Japan
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temperature
air
vehicle
opening
closing
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Withdrawn
Application number
JP15333692A
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English (en)
Inventor
Koji Ito
伊藤  功治
Takeshi Yoshinori
毅 義則
Masanori Uehara
昌徳 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダッシュボード上面を冷却し、ダッシュボー
ド上面からの輻射伝熱を低減することのできる車両用空
調装置を提供することを目的とする。 【構成】 ダッシュボード78の上面に開放孔82を開
口し、この開放孔82に開閉可能な開閉ダンパ54を設
ける。目標吹出温度TAOが所定温度イ(°C)から所
定温度ハ(°C)の間にある時に、夏場の暑い環境にあ
ると判断して、この開閉ダンパ54を開状態にし、エバ
ポレータ28直後の冷風を吹き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に関
し、特に車室内のダッシュボード上面を冷却する車両用
空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置では、主に車両乗
員の顔方向に向けて吹出すフェイス吹出口より車両乗員
に向けて冷風を吹き出し、この吹出口より吹出す吹出温
度を変化させて冷熱感を調整したり、吹出口より吹出す
風量を変化させて風速による気流感を調整することで、
車両乗員の満足する車室内の空調制御を行っている。
【0003】強日射の夏場においては、主に日射がダッ
シュボードの上面を暑くし、車室内の乗員に直接輻射し
て伝熱しているが、吹出温度や風量を変化させた吹出風
が、輻射により乗員に伝熱した熱を乗員から奪い取るた
め、乗員は快適に保たれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9(A)
には、夏場の暑い時に車室内に一定の冷気を吹き出し、
好みの風速に変化させて冷涼感を得る実験において、実
測皮膚温から目標皮膚温即ち目標設定温度を引いた温度
である皮膚温差ΔTs に対しての、乗員の上半身側に向
けて吹き出す吹出風の風速、即ち乗員が好む吹出風の風
速の関係を示している。一般的に乗員は、皮膚温差ΔT
s が大きい時には風速の大きい吹出風を好み、皮膚温差
ΔTs が小さい時には風速の小さい吹出風を好むが、好
みの風速にはばらつきがある。
【0005】また、図9(B)には、図9(A)の実験
条件における皮膚温差ΔTs の時間的変化を示す。この
結果から、暑さを低減する為に、風速の大きな吹出風の
強制対流伝熱により早く快適感を得ようとする人がいる
が、風速が大きい吹出風を好まないために、風速を小さ
くして暑さを我慢し、徐々に快適感を得る人もいる。最
大冷房時を除くと乗員が欲する風速はかなりばらついて
いるが、これは風自体の煩わしさによるものであり、風
速即ち強制対流伝熱では全ての乗員に充分な快適感を与
えることができない。
【0006】吹出風の風速によらずに快適感を得るため
には、暑さの原因である日射による乗員への輻射伝熱量
を減らせば良く、輻射伝熱量が減少すれば風量を増大さ
せることなく快適感を得ることができる。
【0007】そこで、本発明は、ダッシュボード上面を
冷却し、このダッシュボード上面からの輻射伝熱を低減
することのできる車両用空調装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、車室内もしくは車室外の空気を車室内に
向けて送風する送風手段と、この送風手段により車室内
に向けて送風される空気を冷却する冷却手段と、車室内
に吹き出す吹出風の設定温度を設定する温度設定手段
と、車室内に侵入する日射量を検出する日射量検出手段
と、車室内の温度を検出する内気温検出手段と、車室外
の温度を検出する外気温検出手段と、車室内前方のダッ
シュボードの上面に設けられ、前記冷却手段にて冷却さ
れた前記空気を前記ダッシュボードの上面に沿って吹き
出す吹出口と、この吹出口を開閉する開閉手段と、前記
温度設定手段にて設定された設定温度、前記日射量検出
手段にて検出された日射量、前記内気温検出手段にて検
出された内気温、及び外気温検出手段にて検出された外
気温に基づいて車室内に送風する空気の目標吹出温度を
演算する演算手段と、この演算手段にて演算された目標
吹出温度が所定温度以下の時に、前記開閉手段を開状態
にし、前記目標吹出温度が所定温度よりも大きい時に
は、前記開閉手段を閉状態にする制御手段と、を備える
車両用空調装置を採用するものである。
【0009】
【作用および発明の効果】上記構成よりなる本発明の車
両用空調装置によれば、車室内の設定温度、車室内の温
度、車室外の温度、および日射量に基づいて演算手段に
より車室内に吹き出す目標吹出温度を演算する。この目
標吹出温度が所定温度よりも小さいときには、制御手段
が夏場の暑い時期であると判断して開閉手段を開状態に
し、車室内前方のダッシュボードの上面に設けられた吹
出口より、ダッシュボードの上面に沿って冷却手段で冷
却された空気を吹き出す。この空気によりダッシュボー
ドが冷却されるために、ダッシュボードからの輻射伝熱
を低減することができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1には、本発明の車両用空調装置を用いた車室内
の要部断面正面図を示し、図2には、車室内の左側面要
部断面図を示す。また、図3には、本発明に係わる車両
用空調装置の一例を示している。
【0011】この車両用空調装置20(以下、単に空調
装置と呼ぶ)は、図3(A)に示すように、車両に装備
したエアダクト22を有しており、このエアダクト22
の上流部内には、その上流から下流にかけて、内外気切
換ダンパ24、ブロワ26、エバポレータ28、エアミ
ックスダンパ30、及びヒータコア32が配設されてい
る。
【0012】内外気切換ダンパ24は、エアダクト22
内にその導入口34から外気を流入させ、或いはエアダ
クト22内にその導入口36を介し当該車両の車室内の
内気を流入させ、又は両方の導入口34、36から外気
および内気の双方をエアダクト22内に流入させる。送
風ブロワ26は、導入口34からの外気および導入口3
6からの内気のうち少なくとも一方を空気流としてエバ
ポレータ28に向けて送風する。エバポレータ28は、
空調装置20の冷凍サイクル(省図示)の作動に応じて
循環する冷媒によりブロワ26からの空気流を冷却す
る。ヒータコア32は、当該車両のエンジン冷却水がウ
ォータバルブ38を介して流入し、エバポレータ28に
より冷却された空気流を加熱する。
【0013】エアミックスダンパ30は、図に実線で示
す第一切替位置から、図に点線で示す第二切替位置まで
切り替わり、その開度に応じてエバポレータ28を通温
した空気流をヒータコア32に流入する空気と、ヒータ
コア32を迂回して吹出ダクト40内に直接流入する空
気とに振り分ける。なお、エアミックスダンパ30の開
度は、第一切替位置の状態を開度0%、第二切替位置の
状態を開度100%とする。
【0014】ヒータコア32は、当該車両のエンジン冷
却系統からの冷却水の現実の温度に応じ、ウォータバル
ブ38を開放させることにより、その流入冷却空気流を
加熱して後部吹出ダクト40内に流入させる。
【0015】吹出ダクト40の後流側には、車両乗員の
顔や胸元方向に向けて吹き出すフェイス吹出口42、車
両乗員の足元方向に向けて吹き出すフット吹出口44、
および車室内前面の上方に向けて吹き出すデフロスタ吹
出口46が設けられ、これら吹出口への吹き出しを切り
換える吹出口切換ダンパ48、50がそれぞれ配設して
ある。
【0016】また、エバポレータ28の後流側、かつヒ
ータコア32の前流側のエアダクト22の上面には、車
室内のダッシュボード上面に通じる通風ダクト52が設
けてあり、この通風ダクト52の先端部53には、この
吹出口52からの吹き出しを制御する開閉ダンパ54が
設けられている。
【0017】図4に示す如く、ダッシュボード78の上
面には、運転席側前面に設けられた車両の運転状態を示
す計器盤81側では無く、助手席側において、通風ダク
ト52に連通する長方形の開放孔82が設けられてい
る。この開放孔82には、平面長方形状の第1ダンパ5
41、第2ダンパ542が、図5(A)、(B)に示す
如く、円柱形状の連結部545により連結している。
【0018】第2ダンパ542の一側端部に連結固定さ
れた円柱形状の第1支持部543が、車両の前後方向に
移動可能なように、開放孔82の両横側83には第1支
持部543が嵌まるガイド80が設けられている。ま
た、第1ダンパ541の一側端部には円柱形状の第2支
持部546が設けられ、ガイド80が設けられる開放孔
82の両横側83の一方に、支持棒544が第2支持部
546を介して第1ダンパ541に連結固定されてい
る。この支持棒544は、後に説明するサーボモータ7
6により、矢印84方向に駆動される。
【0019】図5(A)に示す如く、支持棒544をサ
ーボモータ76により車両前側方向に駆動すると、第1
支持部543がガイド80内を車両前側に移動し、開放
孔82が開状態となる。図5(B)に示す如く、支持棒
544をサーボモータ76により車両後側方向に駆動す
ると、第1支持部543がガイド80内を車両後側に移
動し、第1ダンパ541と第2ダンパ542が折り畳ま
れて開放孔82を閉状態にする。
【0020】なお、開放孔82から吹き出す空気流は、
エバポレータ28の後流側、かつヒータコア32の前流
側の空気であるため、エバポレータ28により熱交換さ
れた冷風が吹き出す。
【0021】また、開閉ダンパ54が開状態のときに
は、第1ダンパ541と第2ダンパ542の平面部が車
両の前後方向に直行する方向に設けられているため、通
風ダクト52から吹き出す冷風は、車両の横側方向に向
けてダッシュボード78に沿って吹き出す。
【0022】また、ダッシュボード78上面の助手席側
に開閉ダンパ54を設けることで、運転車の前方視認に
は殆ど影響を与えない。図3(B)の空調装置20の制
御系に示すように、演算処理装置(ECU)56には、
車室内の温度を設定する温度設定器58、車室内の温度
(内気温度)Tr を検出する内気温センサ60、外気温
度Tamを検出する外気温センサ62、車室内に侵入する
日射量Ts を検出する日射センサ63、エバポレータ2
8からの冷気の温度(出口温度)Te を検出する出口温
センサ64、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)Tw
を検出する冷却水温センサ65が、それぞれ入力接続さ
れている。
【0023】ECU56は、これら各センサからの入力
信号に基づいて、後述の手順により、送風ブロワ26を
駆動するブロワモータコントローラ66、エアミックス
ダンパ30を駆動するサーボモータ68、内外気切換ダ
ンパ24を駆動するサーボモータ70、吹出口切換ダン
パ48、50を駆動するサーボモータ72、74、およ
び開閉ダンパ54を駆動するサーボモータ76に駆動信
号を出力する。また、ECU56は、当該車両のイグニ
ッションスイッチ(図示省)のON時にバッテリ(図示
省)から給電されて作動状態になり、この空調装置の作
動を開始させるスイッチのON時にECU56内に記憶
されたコンピュータプログラムの実行を開始する。
【0024】ところで、必要吹出温度TAOに対する従
来のエアミックスダンパ30の開度SWは、図7(A)
の破線Bに示すように、イ(°C)からホ(°C)の間
の必要吹出温度TAOに対しては、必要吹出温度TAO
の一次関数で表される特性で制御される。また、イ(°
C)以下の必要吹出温度TAOに対しては、エアミック
スダンパ30の開度SWは、100%の状態、即ち、図
3(A)に示す如くエアミックスダンパ30を図示点線
位置に切り替え、ホ(°C)以上の必要吹出温度TAO
に対しては、エアミックスダンパ30の開度SWを、0
%の状態、即ち、図3(A)に示す如くエアミックスダ
ンパ30を図示実線位置に切り替えることで、必要吹出
温度TAOに応じた吹出風の温度を制御している。
【0025】しかし、本発明においては、必要吹出温度
TAOが、イ(°C)からハ(°C)にある時、且つ日
射センサで検出された日射量Ts が所定値Cよりも大き
い時には、夏場の日中に晴天であり日射が大きい時であ
ると判断して、ダッシュボード78の上面に設けられた
開閉ダンパ54を開状態とする。このように、開閉ダン
パ54を開状態にすると、通風ダクト52から冷風が吹
き出す分だけ、吹出口42、44、46側に向けて吹き
出す冷風が減少する。
【0026】そこで、本発明では、ダッシュボード78
の上面に設けた開閉ダンパ54の開閉に伴い車両乗員に
向けて吹き出す吹出風の冷涼感が減少するのを防ぎ、か
つ、開閉ダンパ54から冷風を吹き出すことでダッシュ
ボード78の上面を冷やして、輻射を低減することがで
きるように制御するものである。
【0027】なお、上述の如く、後部吹出ダクト40内
に流入する空気の温度は、ヒータコア32を通過した暖
風量と、ヒータコア32を迂回した冷風量との割合によ
り決定されるもので、この割合は、エアミックスダンパ
30の開度により制御される。図7(A)に示す目標吹
出温度TAOのハ(°C)は、エアミックスダンパ開度
の従来の制御パターンBにおいて、暖風量と冷風量とが
略等しくなる時の目標吹出温度TAOである。
【0028】車両を炎天下駐車して乗車した直後には、
必要吹出温度TAOが、イ(°C)よりも低い状態の急
冷状態になり、エアミックスダンパ30の開度SWを1
00%、即ち、図3(A)に示す如くエアミックスダン
パ30を図示点線位置に切り替える。この時、開閉ダン
パ54を閉状態として、従来から設けられているフェイ
ス吹出口より車両乗員に向けて冷風を吹き出す。このよ
うに急冷状態の最大冷房時には、直接車両乗員に冷風が
当たるように、車両乗員に向けてフェイス吹出口より冷
風を吹き出すと効果が大きい。なお、この時には、送風
ブロワ26を最大電圧にて駆動し、車室内に吹き出すよ
うにする。また、必要吹出温度TAOに応じた送風ブロ
ワ26を駆動するブロワモータコントローラ66の端子
電圧は、従来と同様に制御する。
【0029】車室内が徐々に冷えてきて、必要吹出温度
TAOが、イ(°C)からロ(°C)の状態になると、
上記の最大冷房は必要でなくなり、従来と同様に、送風
ブロワ26の端子電圧は低下する。この時、本発明で
は、開閉ダンパ54が開状態となり、ダッシュボード7
8の上面を覆うように通風ダクト52から冷風を吹き出
してダッシュボード78の上面の温度を下げる。従っ
て、乗員への熱輻射を低減することができる。なお、ロ
(°C)は、目標吹出温度TAOに対して、ブロワ風量
が小さいLo の状態の端子電圧に切り替わる温度であ
り、ニ(°C)は、目標吹出温度TAOに対して、ブロ
ワ風量がLo の状態の端子電圧から徐々に大きい端子電
圧に切り替わる温度である。ただし、ロ(°C)は、こ
の温度に限らず、イ(°C)からハ(°C)の間の温度
であれば良い。
【0030】しかしながら、この様に制御すると、開閉
ダンパ54から冷風が吹き出す分だけ、フェイス吹出口
42から吹き出す低温の吹出風の風量が減るので、風量
が減る分だけ冷涼感が減る。しかし、エアミックスダン
パ30の開度SWを100%にしておくことで、従来よ
りも低温の吹出風をフェイス吹出口42から吹き出すこ
とができ、結果的に従来と同じ程度の冷涼感が得られ
る。
【0031】また、この様に制御を行うと、フェイス吹
出口42からの冷風は弱風となるが、直接身体に冷風が
当たる際の、風速による煩わしさが無くなり、ダッシュ
ボード78の上面からの輻射を低減することで気流感の
向上を図ることができると共に、車室内を快適に空調す
る事ができる。更に、従来と同じ冷凍装置のまま、エア
ミックスダンパ30の開度SWを調整するのみで空調制
御を行うことができるので、燃料消費量は従来と同じで
ある。
【0032】車室内が冷えてきて、必要吹出温度TAO
が、ロ(°C)からハ(°C)にある時には、開閉ダン
パ54を開状態のままにして、この開閉ダンパ54から
冷風を吹き出すが、従来と同じように、必要吹出温度T
AOに応じた温度の吹出風を実現するために、エアミッ
クスダンパ30の開度SWを、図7(A)の一点鎖線A
に示す如く制御する。
【0033】必要吹出温度TAOが、ハ(°C)以上で
ある時には、車室内がかなり冷えている状態であるた
め、開閉ダンパ54を閉状態とし、エアミックスダンパ
30の開度SWを、図7(A)の一点鎖線Aに示す如く
制御する。
【0034】以下に、上記の如くECU56が実行する
空調制御について、図6に示すフローチャートに沿って
説明する。図6に示す如くこの自動制御処理をステップ
200にて開始すると、まずステップ210にて、以降
の処理の実行に必要な初期化の処理を行う。次にステッ
プ220では車両乗員がセットした設定温度Tset と、
内気温センサ60、外気温センサ62、日射センサ6
3、出口温センサ64、冷却水温センサ65の各種セン
サにて検出された内気温度Tr 、外気温度Tam、日射量
Ts 、出口温Te 、冷却水温Tw の各種温度情報を読み
込む。
【0035】次のステップ230では、ECU56が次
の数1に基づき、ステップ220にて読み込んだ目標設
定温度Tset 、内気温度Tr、外気温度Tam、日射量T
sに応じて車室内へ吹き出す空気流の温度である必要吹
出温度TAOを演算する。
【0036】
【数1】 TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C 但し、数1において、Kset 、Kr、Kam及びKsは、
温度設定ゲイン、内気温ゲイン、外気温ゲイン、日射量
ゲインをそれぞれ表し、またCは補正係数を表す。な
お、数1は、ECU56内のROMに、予め記憶されて
いる。
【0037】上述のようにステップ230における演算
処理が終了すると、ステップ240にて、図7(A)の
必要吹出温度TAOとエアミックスダンパ30の開度と
の関係図に示す如く、ステップ230にて演算した必要
吹出温度TAOが、所定温度範囲であるイ(°C)から
ハ(°C)の範囲にあるか否かを判断する。必要吹出温
度TAOが、この範囲にある時には、「YES」と判断
してステップ250に移行する。必要吹出温度TAO
が、この範囲に無い時には、「NO」と判断してステッ
プ300に移行する。
【0038】必要吹出温度TAOが、イ(°C)以下に
ある時は、夏場の暑い環境にあり、車室内を最大冷房し
ている時である。最大冷房とは、図7(A)に示す如く
エアミックスダンパ30の開度を100%の状態、即
ち、図3(A)に示す如くエアミックスダンパ30を図
示点線位置に切り替え、エバポレータ28を通過した空
気流が、ヒータコア32を迂回してフェイス吹出口42
より車室内に向けて吹き出す状態において、送風ブロワ
26を、図7(A)に示す如く最大電圧12[V]で駆
動する場合である。
【0039】また、必要吹出温度TAOが、ハ(°C)
以上の高い温度にある時は、冷房時でない状態を示す。
ステップ250では、日射センサで検出した日射量Ts
が所定値Cよりも大きいか否かを判断する。所定値Cよ
りも日射量Ts が大きい時には、「YES」と判断し、
ステップ260に移行する。日射量Ts が所定値よりも
小さい時には、「NO」と判断し、ステップ300に移
行する。
【0040】従って、ステップ240およびステップ2
50にて、車両付近の温度状態が、夏場の日中で、車室
内に日射が入り込む状態にあり、かつ最大冷房時では無
いと判断された時に、ステップ260に移行する。ステ
ップ260では、サーボモータ76を駆動してダッシュ
ボード78の上面に設けられた開閉ダンパ54を開状態
にする。
【0041】ステップ270では、必要吹出温度TAO
が、図7(A)において、ロ(°C)以下にあるか否か
を判断する。必要吹出温度TAOが、ロ(°C)以下の
温度にある時は、「YES」と判断し、ステップ280
に移行する。必要吹出温度TAOが、ロ(°C)より高
い温度である時は、「NO」と判断し、ステップ290
に移行する。
【0042】ステップ280では、エアミックスダンパ
30の開度SWを100%として、図3(A)の点線位
置に示す位置に駆動する。ステップ290では、ステッ
プ230で求めた必要吹出温度TAOと、ステップ22
0にて読み込んだ出口温Te及び冷却水温Twとに基づ
き、ECU56のROM内に予め記憶されている次の数
2を用いて、エアミックスダンパ30の開度SW[%]
を演算する。
【0043】
【数2】 SW={(TAO−C0 − Te)/(Tw−Te)}×100 ここで、C0 は、図7(A)に示す必要吹出温度TAO
において、ロ(°C)からイ(°C)を引いた値であ
る。
【0044】一方、ステップ240およびステップ25
0にて「NO」と判断され、ステップ300に移行する
と、ダッシュボード78の上面に設けられた開閉ダンパ
54を閉状態にし、ステップ310に移行する。
【0045】ステップ310では、ステップ230で求
めた必要吹出温度TAOと、ステップ220にて読み込
んだ出口温Te及び冷却水温Twとに基づき、ECU5
6のROM内に予め記憶されている次の数3を用いて、
エアミックスダンパ30の開度SW[%]を演算する。
【0046】
【数3】 SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}×100 上記のステップ280、ステップ290、およびステッ
プ310にて、必要吹出温度TAOの吹出風を実現する
ためのエアミックスダンパ30の開度SWを、それぞれ
の必要吹出温度TAOに応じて演算すると、次のステッ
プ320に移行し、車室内に吹き出す吹出風の風量を決
定する。吹出風の風量は、図7(A)にの実線Cに示す
如く、必要吹出温度TAOと送風ブロワ26を駆動する
ブロワモータコントローラ66の端子電圧との関係図に
基づき、端子電圧(V)として決定する。
【0047】なお、ステップ290にて演算する演算式
の数2は、図7(A)の一点鎖線Aに示す制御値を求
め、この制御値は、数3の演算式において求める図7
(A)の点線Bに示す制御値に比例する値となる。
【0048】次のステップ330では、車室内に向けて
吹き出す吹出口を、図7(B)に示す如く、必要吹出温
度TAOとの関係に基づき決定する。ステップ340で
は、上記ステップ280、ステップ290、及びステッ
プ310で演算したエアミックスダンパ30の開度SW
を目標開度出力信号としてサーボモータ68に出力し、
ステップ320にて決定した送風ブロワ26を駆動する
端子電圧Vをブロワモータコントローラ66に出力し、
ステップ330にて決定した吹出モードを吹出モード出
力信号としてサーボモータ72、74に出力する。
【0049】次に、ステップ220に移行し、上記のス
テップ220〜ステップ340を繰り返して制御するこ
とで車室内の空調制御を行うことができる。以下に、第
2実施例について、図8に基づき説明する。
【0050】第1実施例と同様に、必要吹出温度TAO
が、イ(°C)からハ(°C)の範囲において、開閉ダ
ンパ54を開状態とする。第2実施例では、エアミック
スダンパ30の開度SWの制御を従来と比べて変更する
代わりに、送風ブロワ26の端子電圧を従来に比べて増
すことで、開閉ダンパ54から吹き出す風量分だけ余分
に風量を増して制御する。
【0051】本実施例の如く、送風ブロワ26への端子
電圧を増して車室内に吹き出す風量を増すことによって
も、開閉ダンパ54を開放しての空調制御を適正に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置を用いた車室内の要部
断面正面図である。
【図2】本発明の車両用空調装置を用いた車室内の左側
要部断面図である。
【図3】(A)は、本発明の一実施例における空調装置
のダクト構成を示す概略構成図であり、(B)は、本発
明の空調装置の制御系の構成を示す図である。
【図4】本発明の車両用空調装置の吹出口を示す斜視図
である。
【図5】(A)は、本発明の車両用空調装置の吹出口を
示す側面図である。(B)は、本発明の車両用空調装置
の吹出口を示す側面図である。
【図6】本発明のECUの作動を示すフローチャートで
ある。
【図7】(A)は、目標吹出温度TAOと、エアミック
スダンパ開度θおよびブロワ電圧との関係を示すグラフ
であり、(B)は、目標吹出温度TAOと吹出モードと
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施例の、目標吹出温度TAO
と、エアミックスダンパ開度θおよびブロワ電圧との関
係を示すグラフである。
【図9】(A)は、皮膚温差ΔTs と乗員の好みの風速
との関係を示す図である。(B)は、一定条件下におい
て風速のみ変化させた時の、時間と温感との関係を示す
図である。
【符号の説明】
52 通風ダクト 54 開閉ダンパ 541 第1ダンパ 542 第2ダンパ 543 第1支持部 78 ダッシュボード 80 ガイド 82 開放孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内もしくは車室外の空気を車室内に
    向けて送風する送風手段と、 この送風手段により車室内に向けて送風される空気を冷
    却する冷却手段と、 車室内に吹き出す吹出風の設定温度を設定する温度設定
    手段と、 車室内に侵入する日射量を検出する日射量検出手段と、 車室内の温度を検出する内気温検出手段と、 車室外の温度を検出する外気温検出手段と、 車室内前方のダッシュボードの上面に設けられ、前記冷
    却手段にて冷却された前記空気を前記ダッシュボードの
    上面に沿って吹き出す吹出口と、 この吹出口を開閉する開閉手段と、 前記温度設定手段にて設定された設定温度、前記日射量
    検出手段にて検出された日射量、前記内気温検出手段に
    て検出された内気温、及び外気温検出手段にて検出され
    た外気温に基づいて車室内に送風する空気の目標吹出温
    度を演算する演算手段と、 この演算手段にて演算された目標吹出温度が所定温度以
    下の時に、前記開閉手段を開状態にし、前記目標吹出温
    度が所定温度よりも大きい時には、前記開閉手段を閉状
    態にする制御手段と、 を備える車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記目標吹出温度が前
    記所定温度よりも低い温度である第2の所定温度よりも
    低い温度の時に、前記開閉手段を閉状態にする請求項1
    記載の車両用空調装置。
JP15333692A 1992-06-12 1992-06-12 車両用空調装置 Withdrawn JPH05338434A (ja)

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WO2009081695A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Mitsumasa Takeda 車両用内装材
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