JPH05342565A - 磁気記録媒体とその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体とその製造方法Info
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- JPH05342565A JPH05342565A JP4145282A JP14528292A JPH05342565A JP H05342565 A JPH05342565 A JP H05342565A JP 4145282 A JP4145282 A JP 4145282A JP 14528292 A JP14528292 A JP 14528292A JP H05342565 A JPH05342565 A JP H05342565A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、情報産業分野等に応用される磁気
記録媒体に関するもので磁気記録層上にカーボン層を備
えた磁気記録媒体上に温度を制御させてアルキルシラン
化合物を塗布することにより耐久性・走行性が全環境下
で優れた磁気記録媒体の提供を目的としている。 【構成】 磁気記録媒体は図1に示すように、プラズマ
CVDによるカーボン層とこれに密着性のよいかつすべ
り性に優れたアルキルシラン化合物を低温状態で塗布す
る。このことによって通常環境はもとより温度・湿度環
境の変化に対してもスチル特性や画面ぶれの生じない特
性が得られ、優れた走行性を確保できる磁気記録媒体が
実現できる。
記録媒体に関するもので磁気記録層上にカーボン層を備
えた磁気記録媒体上に温度を制御させてアルキルシラン
化合物を塗布することにより耐久性・走行性が全環境下
で優れた磁気記録媒体の提供を目的としている。 【構成】 磁気記録媒体は図1に示すように、プラズマ
CVDによるカーボン層とこれに密着性のよいかつすべ
り性に優れたアルキルシラン化合物を低温状態で塗布す
る。このことによって通常環境はもとより温度・湿度環
境の変化に対してもスチル特性や画面ぶれの生じない特
性が得られ、優れた走行性を確保できる磁気記録媒体が
実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報産業分野に応用さ
れる磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
れる磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は現在、高密度記録媒体の
実現を目的として非磁性基板上に磁気記録層を直接メッ
キ法,スパッタリング法,真空蒸着法,イオンプレーテ
ィング法等によって開発が行われている。磁気記録媒体
は、信号の記録再生の際、ヘッド・シリンダ等の走行系
を構成する部材と磁気記録媒体表面が直接接触するため
摩擦や摩耗を生じやすく走行中に摩耗粉や損傷が発生す
る。
実現を目的として非磁性基板上に磁気記録層を直接メッ
キ法,スパッタリング法,真空蒸着法,イオンプレーテ
ィング法等によって開発が行われている。磁気記録媒体
は、信号の記録再生の際、ヘッド・シリンダ等の走行系
を構成する部材と磁気記録媒体表面が直接接触するため
摩擦や摩耗を生じやすく走行中に摩耗粉や損傷が発生す
る。
【0003】このため記録・再生特性を円滑に得るため
に、記録媒体の表面を潤滑剤で処理する例が米国特許4
842939号明細書,米国特許4871625号明細
書,米国特許4876113号明細書,米国特許488
0689号明細書,米国特許4912252号明細書,
米国特許4920919号明細書に、形状制御処理では
米国特許491068号明細書,米国特許481043
5号明細書,米国特許4806417号明細書に、摩耗
性強化では米国特許4960609号明細書,米国特許
4889767号明細書等に記載された内容で耐摩擦,
耐摩耗性の改良を行うことなどが提案されている。
に、記録媒体の表面を潤滑剤で処理する例が米国特許4
842939号明細書,米国特許4871625号明細
書,米国特許4876113号明細書,米国特許488
0689号明細書,米国特許4912252号明細書,
米国特許4920919号明細書に、形状制御処理では
米国特許491068号明細書,米国特許481043
5号明細書,米国特許4806417号明細書に、摩耗
性強化では米国特許4960609号明細書,米国特許
4889767号明細書等に記載された内容で耐摩擦,
耐摩耗性の改良を行うことなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法は確かに走行性や損傷をいくぶん改善してはいるも
のの、デッキ走行の回数増加とともにやがては潤滑層が
剥離したりあるいは保護層表面の損傷が生じることから
走行特性が不安定になり、記録再生の安定した評価が継
続してできないなどなお不十分であった。
方法は確かに走行性や損傷をいくぶん改善してはいるも
のの、デッキ走行の回数増加とともにやがては潤滑層が
剥離したりあるいは保護層表面の損傷が生じることから
走行特性が不安定になり、記録再生の安定した評価が継
続してできないなどなお不十分であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
走行性,耐久性に優れた磁気記録媒体の実現を目的とす
る。
走行性,耐久性に優れた磁気記録媒体の実現を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、非磁性基板上に磁気記録層を有する磁気記
録媒体において、プラズマCVDによるカーボンを形成
した後、さらにその上に乾燥温度を低温制御して長鎖ア
ルキルシラン化合物を含む溶液を塗布したものである。
するために、非磁性基板上に磁気記録層を有する磁気記
録媒体において、プラズマCVDによるカーボンを形成
した後、さらにその上に乾燥温度を低温制御して長鎖ア
ルキルシラン化合物を含む溶液を塗布したものである。
【0007】
【作用】乾燥温度の低温制御を行うことによって、長鎖
アルキルシラン化合物の磁気媒体表面近傍で配向された
フリクションポリマーの形成促進が行われ、被覆割合の
向上によって低摩擦化の改善がなされ、スチル特性に必
要なせんだん力の低下を改良した磁気記録媒体が実現す
る。
アルキルシラン化合物の磁気媒体表面近傍で配向された
フリクションポリマーの形成促進が行われ、被覆割合の
向上によって低摩擦化の改善がなされ、スチル特性に必
要なせんだん力の低下を改良した磁気記録媒体が実現す
る。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である磁気記録媒
体の断面図である。図1において1は非磁性基板、2は
磁気記録層、3はプラズマCVDによるカーボン層、4
は長鎖アルキルシラン化合物を含む潤滑処理層である。
体の断面図である。図1において1は非磁性基板、2は
磁気記録層、3はプラズマCVDによるカーボン層、4
は長鎖アルキルシラン化合物を含む潤滑処理層である。
【0009】本発明の磁気記録媒体に使用し得る非磁性
基板1としては、ポリアミド,ポリイミド,ポリスルフ
ォン,ポリカーボネート,ポリポロピレン,ポリエチレ
ン,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタ
レート,ポリ酢酸セルロース、およびポリ塩化ビニル等
の高分子材料,非磁性金属材料,ガラス,磁器等のセラ
ミック材料等周知の材料からなるフィルム、板等があ
る。
基板1としては、ポリアミド,ポリイミド,ポリスルフ
ォン,ポリカーボネート,ポリポロピレン,ポリエチレ
ン,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタ
レート,ポリ酢酸セルロース、およびポリ塩化ビニル等
の高分子材料,非磁性金属材料,ガラス,磁器等のセラ
ミック材料等周知の材料からなるフィルム、板等があ
る。
【0010】また磁気記録層2を形成する磁性材料とし
ては、Fe,Co,Niから選ばれる少なくとも1種以
上の金属、またはこれらとMn,Cr,Ti,P,Y,
Sm,Bi等またはこれらの酸化物を組み合わせた合金
があり、中でもCo,Cr,Niから選ばれる少なくと
も2種以上の元素で構成される磁気記録層は高い磁気異
方性を有しており、耐食性に優れている。そしてこれら
は真空蒸着法,スパッタリング法,イオンプレーティン
グ法,メッキ法等の方法で形成させることができる。な
お以下に述べる磁気記録層2は磁化容易な構成成分であ
ればいかなる元素でもよく前記の組成に限定されないこ
とは言うまでもない。
ては、Fe,Co,Niから選ばれる少なくとも1種以
上の金属、またはこれらとMn,Cr,Ti,P,Y,
Sm,Bi等またはこれらの酸化物を組み合わせた合金
があり、中でもCo,Cr,Niから選ばれる少なくと
も2種以上の元素で構成される磁気記録層は高い磁気異
方性を有しており、耐食性に優れている。そしてこれら
は真空蒸着法,スパッタリング法,イオンプレーティン
グ法,メッキ法等の方法で形成させることができる。な
お以下に述べる磁気記録層2は磁化容易な構成成分であ
ればいかなる元素でもよく前記の組成に限定されないこ
とは言うまでもない。
【0011】本発明に述べるプラズマCVDによるカー
ボン層3は、メタン,エタン等の低級炭化水素類を気体
状で導入し、プラズマ条件下で磁気媒体表面上にカーボ
ン層を形成する。この時カーボン層はプロセス条件で種
々の状態に生成するが、耐スクラッチ性,潤滑層の処理
など膜構造としてはアモルファス状態が好ましい。また
カーボンの作製方法はスパッタ法,溶液浸漬法などでも
よく特に本発明に適用しても差し支えないことは言うま
でもない。またこの厚みは走行デッキの部材にも左右さ
れるが、磨耗性の保持およびスペーシングロスを考慮す
ると50〜100Åが好ましい。
ボン層3は、メタン,エタン等の低級炭化水素類を気体
状で導入し、プラズマ条件下で磁気媒体表面上にカーボ
ン層を形成する。この時カーボン層はプロセス条件で種
々の状態に生成するが、耐スクラッチ性,潤滑層の処理
など膜構造としてはアモルファス状態が好ましい。また
カーボンの作製方法はスパッタ法,溶液浸漬法などでも
よく特に本発明に適用しても差し支えないことは言うま
でもない。またこの厚みは走行デッキの部材にも左右さ
れるが、磨耗性の保持およびスペーシングロスを考慮す
ると50〜100Åが好ましい。
【0012】潤滑処理層4は、炭素数16〜24の炭化
水素鎖または炭素数1〜8の弗素含有の炭化水素基を有
する長鎖炭化水素鎖であり、端部は結合力の強固なヒド
ロキシル基,ハロゲン,メトキシ,エトキシ,プロポキ
シなどのアルコキシル基を有する分岐型長鎖アルキルシ
ラン化合物で構成される。例えば、r−(N−オクタデ
シルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシシラン、
r−(N−ヘプタデシルスクシニルアミノ)プロピルト
リエトキシシラン、r−(N−エイコシルスクシニルア
ミノ)プロピルトリエトキシシラン、r−(N、N−ジ
オクタデシルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシ
シラン、r−{N−(トリス(ヘプタデシルオキシメチ
ル))メチルスクシニルアミノ}プロピルトリエトキシ
シラン、1H、1H、2H、2H−パーフロロデシルア
ミド−プロピルトリエトキシシラン、1H、1H−パー
フロロデシルアミド−プロピルトリエトキシシラン、パ
ーフロロデシルアミド−プロピルトリエトキシシランな
どの化合物があり、これらを一種または混合しても使用
可能であり、これらは取扱い,入手,価格,成膜の容易
さで好ましい。
水素鎖または炭素数1〜8の弗素含有の炭化水素基を有
する長鎖炭化水素鎖であり、端部は結合力の強固なヒド
ロキシル基,ハロゲン,メトキシ,エトキシ,プロポキ
シなどのアルコキシル基を有する分岐型長鎖アルキルシ
ラン化合物で構成される。例えば、r−(N−オクタデ
シルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシシラン、
r−(N−ヘプタデシルスクシニルアミノ)プロピルト
リエトキシシラン、r−(N−エイコシルスクシニルア
ミノ)プロピルトリエトキシシラン、r−(N、N−ジ
オクタデシルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシ
シラン、r−{N−(トリス(ヘプタデシルオキシメチ
ル))メチルスクシニルアミノ}プロピルトリエトキシ
シラン、1H、1H、2H、2H−パーフロロデシルア
ミド−プロピルトリエトキシシラン、1H、1H−パー
フロロデシルアミド−プロピルトリエトキシシラン、パ
ーフロロデシルアミド−プロピルトリエトキシシランな
どの化合物があり、これらを一種または混合しても使用
可能であり、これらは取扱い,入手,価格,成膜の容易
さで好ましい。
【0013】これらを塗布し、乾燥させる際に、潤滑処
理層4の膜構造は温度に影響され、その結果おのずから
そのことが磨耗性などの特性に反映する。なぜなら前記
化合物はアルコキシ基が加熱状態によって重縮合するた
め反応程度によってSi−O−Siの形成形態が異なる
からである。このため温度を制御することにより走行性
と耐久性に優れた磁気記録媒体の実現が可能となる。こ
のようにして始めてヘッド/テープ面との固体間の接触
を防ぐことができ、スチル特性のようなくりかえしへの
耐摩耗性向上を示すことができる。
理層4の膜構造は温度に影響され、その結果おのずから
そのことが磨耗性などの特性に反映する。なぜなら前記
化合物はアルコキシ基が加熱状態によって重縮合するた
め反応程度によってSi−O−Siの形成形態が異なる
からである。このため温度を制御することにより走行性
と耐久性に優れた磁気記録媒体の実現が可能となる。こ
のようにして始めてヘッド/テープ面との固体間の接触
を防ぐことができ、スチル特性のようなくりかえしへの
耐摩耗性向上を示すことができる。
【0014】以上述べたように、非磁性基板1上に磁気
記録層2,カーボン層3を形成し、さらに温度を低温に
した状態でカーボン層3上に長鎖アルキルシラン化合物
を塗布することにより、磁気記録媒体は、走行性・耐久
性の優れたものとなる。
記録層2,カーボン層3を形成し、さらに温度を低温に
した状態でカーボン層3上に長鎖アルキルシラン化合物
を塗布することにより、磁気記録媒体は、走行性・耐久
性の優れたものとなる。
【0015】以下、実施例を詳述する。 (実施例1)厚み9.0μmのポリイミドフィルム(幅
200mm)を用いた厚み10μmの非磁性基板1上に、
(表1)に示す条件でそれぞれ第1層をCo−Cr(元
素比80:20%、AES分析1000Å)で、第2層
をCo酸化物層(AES分析1000Å)で連続真空蒸
着法により総厚み2000Åの膜を成膜し、磁気記録層
2を形成する。
200mm)を用いた厚み10μmの非磁性基板1上に、
(表1)に示す条件でそれぞれ第1層をCo−Cr(元
素比80:20%、AES分析1000Å)で、第2層
をCo酸化物層(AES分析1000Å)で連続真空蒸
着法により総厚み2000Åの膜を成膜し、磁気記録層
2を形成する。
【0016】
【表1】
【0017】そしてさらにその上に(表2)に示す条件
で、メタンを原料ガスとして交流周波数20KHz交流電
圧700V、直流電圧800V、直流電流300mA、
テープ速度3〜4m/minでプラズマCVDによるカ
ーボン層3を厚み140Åで作製する。この時アルゴン
ガスを同時に流入している。以下に述べる他の実施例で
も、磁気記録層,カーボン層はすべてこの方法で作製し
ている。
で、メタンを原料ガスとして交流周波数20KHz交流電
圧700V、直流電圧800V、直流電流300mA、
テープ速度3〜4m/minでプラズマCVDによるカ
ーボン層3を厚み140Åで作製する。この時アルゴン
ガスを同時に流入している。以下に述べる他の実施例で
も、磁気記録層,カーボン層はすべてこの方法で作製し
ている。
【0018】
【表2】
【0019】さらにその後、r−(N、N−ジオクタデ
シルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシシランを
イソピロピルアルコールに800ppmで溶解させた溶
液を用い、テープ速度5〜10m/minで、(表3)
に示す乾燥温度で塗布処理しサンプル作製した(サンプ
ルNo.1〜4)。また同時にステアリン酸を1500
ppmの溶液で塗布して作製した(サンプルNo.
5)。
シルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキシシランを
イソピロピルアルコールに800ppmで溶解させた溶
液を用い、テープ速度5〜10m/minで、(表3)
に示す乾燥温度で塗布処理しサンプル作製した(サンプ
ルNo.1〜4)。また同時にステアリン酸を1500
ppmの溶液で塗布して作製した(サンプルNo.
5)。
【0020】
【表3】
【0021】次にこれらを幅8mmに切断し20分長の長
さでカセットテープ(磁気記録媒体)として評価する。
さでカセットテープ(磁気記録媒体)として評価する。
【0022】評価方法は、8mmデッキ走行系で行いシリ
ンダー負荷(¢40mmアルミ)の変化とエンベロープの
脈動状態や形状をオシロスコープ上で観察する。この時
搭載している磁気ヘッドはトラック幅Tw=7.5μ
m、ギャップ長G1=0.15μm、コイル20ターン
のLAMタイプヘッドとする。また同時にスチル特性を
23℃、RH10%未満の環境下で、Tw=20μm、
ギャップ長G1=0.2μm、コイル20ターンの磁気
ヘッドを用いて測定する。
ンダー負荷(¢40mmアルミ)の変化とエンベロープの
脈動状態や形状をオシロスコープ上で観察する。この時
搭載している磁気ヘッドはトラック幅Tw=7.5μ
m、ギャップ長G1=0.15μm、コイル20ターン
のLAMタイプヘッドとする。また同時にスチル特性を
23℃、RH10%未満の環境下で、Tw=20μm、
ギャップ長G1=0.2μm、コイル20ターンの磁気
ヘッドを用いて測定する。
【0023】すると、サンプルNo.1〜3はシリンダ
ー負荷がともに40〜42mVと走行性が確保されヘッ
ド観察をしてもほとんど偏摩耗が観察されず、再生電圧
の低下もなくエンベロープの形状も鮮明となる。そして
この状態は50回くりかえしてもほとんど変化はない。
これに対しサンプルNo.4は、初期の走行性こそ同等
の状態であったにもかかわらず、くりかえし回数ととも
にシリンダー負荷が50mVから100mVへと上昇す
る。同様にサンプルNo.5は1〜2回の走行すらよく
なく、再生電圧の低下および信号の部分的な低下等が観
察されるとともにテープ表面に粉等が生じ走行が自然停
止する。
ー負荷がともに40〜42mVと走行性が確保されヘッ
ド観察をしてもほとんど偏摩耗が観察されず、再生電圧
の低下もなくエンベロープの形状も鮮明となる。そして
この状態は50回くりかえしてもほとんど変化はない。
これに対しサンプルNo.4は、初期の走行性こそ同等
の状態であったにもかかわらず、くりかえし回数ととも
にシリンダー負荷が50mVから100mVへと上昇す
る。同様にサンプルNo.5は1〜2回の走行すらよく
なく、再生電圧の低下および信号の部分的な低下等が観
察されるとともにテープ表面に粉等が生じ走行が自然停
止する。
【0024】一方スチル特性では、サンプルNo.1,
5はともに20gfの付加荷重の条件で10〜20分と
やや不十分であるかたわら、サンプルNo.5は60分
である。これらに対し、サンプルNo.2,3はともに
60分信号低下がなく通常環境下の条件でも同等であ
る。このことは、温度が摩耗性(耐久性)に反映した結
果と考えられる。
5はともに20gfの付加荷重の条件で10〜20分と
やや不十分であるかたわら、サンプルNo.5は60分
である。これらに対し、サンプルNo.2,3はともに
60分信号低下がなく通常環境下の条件でも同等であ
る。このことは、温度が摩耗性(耐久性)に反映した結
果と考えられる。
【0025】したがって磁気記録媒体上に、プラズマC
VDのカーボン層3を形成しさらに温度を低温に制御し
て長鎖アルキルシランを塗布して作製した磁気記録媒体
は、走行性・耐久性に優れているといえる。
VDのカーボン層3を形成しさらに温度を低温に制御し
て長鎖アルキルシランを塗布して作製した磁気記録媒体
は、走行性・耐久性に優れているといえる。
【0026】(実施例2)のポリイミドフィルムを用い
た厚さ9μmの非磁性基板1上にCo−Crを組成範囲
20〜30wt%(Cr/Coの元素比、原子吸光法で
確認)で磁性層を形成する。そしてこの状態でさらに蒸
着機内で酸素導入を伴いながらCoO層を800Åの厚
さで形成し、総厚み2000Åの記録層を形成する。
た厚さ9μmの非磁性基板1上にCo−Crを組成範囲
20〜30wt%(Cr/Coの元素比、原子吸光法で
確認)で磁性層を形成する。そしてこの状態でさらに蒸
着機内で酸素導入を伴いながらCoO層を800Åの厚
さで形成し、総厚み2000Åの記録層を形成する。
【0027】そしてさらに100Åカーボン層の厚みを
実施例1と同様の作製方法に基づき作製した後、(表
4)に示すようにさらに乾燥温度工程を変えて(サンプ
ルNo.6〜10)実施例1と同様のデッキ走行試験を
し、これを100回までくりかえし、特性比較した。こ
の時、材料はr−(N、ヘプタデシルスクシニルアミ
ノ)プロピルトリエトキシシランを用い、溶液濃度は9
00ppmに調整し、テープ速度は10m/minと一
定にする。
実施例1と同様の作製方法に基づき作製した後、(表
4)に示すようにさらに乾燥温度工程を変えて(サンプ
ルNo.6〜10)実施例1と同様のデッキ走行試験を
し、これを100回までくりかえし、特性比較した。こ
の時、材料はr−(N、ヘプタデシルスクシニルアミ
ノ)プロピルトリエトキシシランを用い、溶液濃度は9
00ppmに調整し、テープ速度は10m/minと一
定にする。
【0028】(表4)に示すように、高温度で作製した
サンプルNo.6は摩擦性が若干低下するためかシリン
ダー負荷がやや高く、100回くりかえした後のヘッド
面には粉のような付着物が少し観察された。これは重合
が進行しすぎたためと考えられる。
サンプルNo.6は摩擦性が若干低下するためかシリン
ダー負荷がやや高く、100回くりかえした後のヘッド
面には粉のような付着物が少し観察された。これは重合
が進行しすぎたためと考えられる。
【0029】
【表4】
【0030】一方乾燥温度を全く制御しないサンプルN
o.10では、走行のなめらかさは機能するものの、ヘ
ッド面にはエタノールを浸透させた用紙で試験後に清浄
にしてもすぐには清浄面にはならないような凝着物がヘ
ッドに付着している。これはモノマー状態そのままで積
層されたものと考えられる。
o.10では、走行のなめらかさは機能するものの、ヘ
ッド面にはエタノールを浸透させた用紙で試験後に清浄
にしてもすぐには清浄面にはならないような凝着物がヘ
ッドに付着している。これはモノマー状態そのままで積
層されたものと考えられる。
【0031】これらに対し、乾燥温度を30〜60℃で
制御して作製したサンプルNo.7,8はシリンダー負
荷も40〜45mVと小さくかつヘッド面は100回後
もなんら変化なく清浄であった。また、やや温度が高い
サンプルNo.9はヘッド面こそ清浄であるが、走行性
ではサンプルNo.7,8より幾分劣っている。このこ
とは、アルキルシラン潤滑層の形成状態が温度制御によ
って適正化されることがわかる。
制御して作製したサンプルNo.7,8はシリンダー負
荷も40〜45mVと小さくかつヘッド面は100回後
もなんら変化なく清浄であった。また、やや温度が高い
サンプルNo.9はヘッド面こそ清浄であるが、走行性
ではサンプルNo.7,8より幾分劣っている。このこ
とは、アルキルシラン潤滑層の形成状態が温度制御によ
って適正化されることがわかる。
【0032】したがって30〜60℃の乾燥温度の制御
で作製すると、磁気記録媒体はくりかえしの回数の改善
と、かつヘッド面への移着物が全く見られない媒体が得
られることがわかる。
で作製すると、磁気記録媒体はくりかえしの回数の改善
と、かつヘッド面への移着物が全く見られない媒体が得
られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気記録媒体は、非磁性基板の一方の面にCo,C
r,Niの混合物またはこれらを含む金属酸化物の薄膜
型磁気記録層を有し、さらにこの上にプラズマCVDの
カーボン層を作製した後、その上に乾燥温度を低温で制
御して長鎖アルキルシラン化合物を塗布して作製するの
で、走行性・耐久性に優れ、かつあらゆる温度でも使用
可能なものとなる。
の磁気記録媒体は、非磁性基板の一方の面にCo,C
r,Niの混合物またはこれらを含む金属酸化物の薄膜
型磁気記録層を有し、さらにこの上にプラズマCVDの
カーボン層を作製した後、その上に乾燥温度を低温で制
御して長鎖アルキルシラン化合物を塗布して作製するの
で、走行性・耐久性に優れ、かつあらゆる温度でも使用
可能なものとなる。
【図1】本発明の一実施例における磁気記録媒体の断面
図
図
1 非磁性基板 2 磁気記録層 3 カーボン層 4 潤滑処理層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田桐 優 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性基板と、前記非磁性基板に形成さ
れ、Co,Cr,Niを含む磁気記録層と、前記磁気記
録層上に形成されるカーボン層と、前記カーボン層上に
形成され、アルキルシラン化合物を含有する潤滑処理層
とを備えた磁気記録媒体。 - 【請求項2】 アルキルシラン化合物が、炭素数16〜
24の炭化水素鎖または炭素数1〜8の弗素含有の炭化
水素基を有する長鎖炭化水素鎖であり、他がハロゲン,
アルコキシ基,カルボアルコキシ基,カルボキシ基,ヒ
ドロキシ基,フェノキシ基を含む化合物を一種以上含有
することを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 アルキルシラン化合物がr−(N、N−
ジオクタデシルスクシニルアミノ)プロピルトリエトキ
シシランであることを特徴とする請求項1または請求項
2記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 非磁性基板上に磁気記録層を有する磁気
記録媒体において、プラズマCVDによるカーボン保護
層を形成した後、さらにその上に乾燥温度を低温制御し
て長鎖アルキルシラン化合物を塗布し作製することを特
徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 塗布乾燥温度が30〜60℃で制御して
作製することを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4145282A JPH05342565A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4145282A JPH05342565A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05342565A true JPH05342565A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15381539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4145282A Pending JPH05342565A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05342565A (ja) |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP4145282A patent/JPH05342565A/ja active Pending
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