JPH0537058Y2 - - Google Patents
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- JPH0537058Y2 JPH0537058Y2 JP1986202791U JP20279186U JPH0537058Y2 JP H0537058 Y2 JPH0537058 Y2 JP H0537058Y2 JP 1986202791 U JP1986202791 U JP 1986202791U JP 20279186 U JP20279186 U JP 20279186U JP H0537058 Y2 JPH0537058 Y2 JP H0537058Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dynamic damper
- mass
- main vibration
- mass member
- sun gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、特に車両駆動系の回転変動に対する
制振効果を果すためのダイナミツクダンパに関す
るものである。
制振効果を果すためのダイナミツクダンパに関す
るものである。
(従来の技術)
周知のようにこの種のダイナミツクダンパの基
本的構造としては、所定の質量をもつマス部材
と、このマス部材及び所定の制振対象(以下これ
を主振動系と称する)の間でばね特性を発揮する
ゴム等の弾性体との組合せによつて構成されてい
る。
本的構造としては、所定の質量をもつマス部材
と、このマス部材及び所定の制振対象(以下これ
を主振動系と称する)の間でばね特性を発揮する
ゴム等の弾性体との組合せによつて構成されてい
る。
そして、車両駆動系のダイナミツクダンパとし
ては、駆動系における回転軸等の外周にゴム等の
弾性体を固定し、さらにこの弾性体の外周にマス
部材を固定した構成のものが知られている(例え
ば実開昭58−76843号公報参照)。なお、これとほ
ぼ同様のダイナミツクダンパの構造は、実開昭59
−3041号公報あるいは特開昭58−177720号公報に
よつても開示されている。
ては、駆動系における回転軸等の外周にゴム等の
弾性体を固定し、さらにこの弾性体の外周にマス
部材を固定した構成のものが知られている(例え
ば実開昭58−76843号公報参照)。なお、これとほ
ぼ同様のダイナミツクダンパの構造は、実開昭59
−3041号公報あるいは特開昭58−177720号公報に
よつても開示されている。
(考案が解決しようとする問題点)
一般に、車両駆動系のダイナミツクダンパにあ
つては、その固有振動数を制振対象となる領域の
主振動系の回転変動周波数に合わせることによつ
て制振効果を高めるように設計されている。これ
と並行してダイナミツクダンパにおけるマス部材
の質量を可能な限り大きく設定し、このダイナミ
ツクダンパと主振動系との質量比を大きく設定す
ることが、主振動系の制振効果を高める上に有効
であることが知られている。
つては、その固有振動数を制振対象となる領域の
主振動系の回転変動周波数に合わせることによつ
て制振効果を高めるように設計されている。これ
と並行してダイナミツクダンパにおけるマス部材
の質量を可能な限り大きく設定し、このダイナミ
ツクダンパと主振動系との質量比を大きく設定す
ることが、主振動系の制振効果を高める上に有効
であることが知られている。
しかしながら、車両駆動系の質量は一般的な主
振動系の重量に比較して非常に大きい。従つて上
記の質量比を大きくとるには、マス部材の質量な
らびにその形状を大きくすることが要求される。
このため、ダイナミツクダンパの挿着スペースな
らびに車両の重量が増大し、これらの点で制約を
受ける車両への対処が困難であるといつた問題が
あつた。
振動系の重量に比較して非常に大きい。従つて上
記の質量比を大きくとるには、マス部材の質量な
らびにその形状を大きくすることが要求される。
このため、ダイナミツクダンパの挿着スペースな
らびに車両の重量が増大し、これらの点で制約を
受ける車両への対処が困難であるといつた問題が
あつた。
本考案は、このような問題点の解決をその目的
とするものである。
とするものである。
(問題点を解決するための手段)
上記の問題点を解決するために、本考案は次の
ように構成している。
ように構成している。
例えば第1図で示すように主振動系の支持軸5
にはプラネタリギヤセツト10のサンギヤ11を
固定している。そして、このサンギヤ11とマス
部材17を兼ねたリングギヤ16との間には、キ
ヤリヤ15によつて位置決めされた複数個のピニ
オン13を組込んでいる。しかも、上記のサンギ
ヤ11とキヤリヤ15との間には、これらの間で
捩り方向のばね特性を発揮する弾性体18を設け
ている。
にはプラネタリギヤセツト10のサンギヤ11を
固定している。そして、このサンギヤ11とマス
部材17を兼ねたリングギヤ16との間には、キ
ヤリヤ15によつて位置決めされた複数個のピニ
オン13を組込んでいる。しかも、上記のサンギ
ヤ11とキヤリヤ15との間には、これらの間で
捩り方向のばね特性を発揮する弾性体18を設け
ている。
(作用)
上記の構成によれば、主振動系である車両駆動
系の回転変動によつてプラネタリギヤセツト10
のサンギヤ11が回転変動を起すと、そのギヤ比
によつてマス部材17を兼ねたリングギヤ16が
前記弾性体18を変形(捩り変形)させつつ回動
する。このときの弾性体18による捩り方向のば
ね特性によつて主振動系に対する制振効果が発揮
される。
系の回転変動によつてプラネタリギヤセツト10
のサンギヤ11が回転変動を起すと、そのギヤ比
によつてマス部材17を兼ねたリングギヤ16が
前記弾性体18を変形(捩り変形)させつつ回動
する。このときの弾性体18による捩り方向のば
ね特性によつて主振動系に対する制振効果が発揮
される。
そして、プラネタリギヤセツト10を利用した
ダイナミツクダンパにおいては、そのギヤ比によ
り、サンギヤ11側からみたダイナミツクダンパ
の慣性モーメントが増幅され、ダイナミツクダン
パ主振動系との質量比が増大されたのと同様の効
果を果す。これにより、車両駆動系のようにその
質量が大きい場合でも前記マス部材17の実質的
な質量を増加させることなく、上記の質量比を増
大させる効果、つまりダイナミツクダンパとして
の良好な制振効果が得られる。
ダイナミツクダンパにおいては、そのギヤ比によ
り、サンギヤ11側からみたダイナミツクダンパ
の慣性モーメントが増幅され、ダイナミツクダン
パ主振動系との質量比が増大されたのと同様の効
果を果す。これにより、車両駆動系のようにその
質量が大きい場合でも前記マス部材17の実質的
な質量を増加させることなく、上記の質量比を増
大させる効果、つまりダイナミツクダンパとして
の良好な制振効果が得られる。
また、このようなプラネタリギヤセツト10を
利用してダイナミツクダンパを構成したことによ
り、マス部材17のセンタリングが良好に保持さ
れ、その半径方向の動きが規制されて回転アンバ
ランスが解消される。
利用してダイナミツクダンパを構成したことによ
り、マス部材17のセンタリングが良好に保持さ
れ、その半径方向の動きが規制されて回転アンバ
ランスが解消される。
(実施例)
次に本考案の実施例を図面によつて説明する。
第1実施例
まず、第1図及び第2図において中空状のプロ
ペラシヤフト1の端部には、フツクスジヨイント
の構成部品であるチユーブヨーク2が溶接等によ
つて固定されている。また、このプロペラシヤフ
ト1の内部において、上記チユーブヨーク2の端
面には支持プレート3がボルト4によつて固定さ
れている。そして、この支持プレート3にはプロ
ペラシヤフト1の回転軸心上において支持軸5の
一端が圧入等の固定手段によつて組付けられてい
る。つまり、この支持軸5は車両駆動系(主振動
系)の一部をなし、支持プレート3及びチユーブ
ヨーク2を通じてプロペラシヤフト1と共に回転
するのである。
ペラシヤフト1の端部には、フツクスジヨイント
の構成部品であるチユーブヨーク2が溶接等によ
つて固定されている。また、このプロペラシヤフ
ト1の内部において、上記チユーブヨーク2の端
面には支持プレート3がボルト4によつて固定さ
れている。そして、この支持プレート3にはプロ
ペラシヤフト1の回転軸心上において支持軸5の
一端が圧入等の固定手段によつて組付けられてい
る。つまり、この支持軸5は車両駆動系(主振動
系)の一部をなし、支持プレート3及びチユーブ
ヨーク2を通じてプロペラシヤフト1と共に回転
するのである。
上記支持軸5の外周にはプラネタリギヤセツト
10のサンギヤ11が第1図の右方向から芯出し
状態で組付けられている。また、この支持軸5の
端部にはリテーナ6を介してナツト7が締付けら
れ、これによつてサンギヤ11は支持軸5と共に
回転するように固定されている。また、プロペラ
シヤフト1の内部において上記サンギヤ11の外
周に配置されているプラネタリギヤセツト10の
リングギヤ16には、筒状のマス部材17が圧入
等の手段によつてこのリングギヤ16と共に回転
するように固定されている。なお、このマス部材
17の左端部は支持軸5に対し、プツシユ8によ
つて芯出し状態に保持されている。
10のサンギヤ11が第1図の右方向から芯出し
状態で組付けられている。また、この支持軸5の
端部にはリテーナ6を介してナツト7が締付けら
れ、これによつてサンギヤ11は支持軸5と共に
回転するように固定されている。また、プロペラ
シヤフト1の内部において上記サンギヤ11の外
周に配置されているプラネタリギヤセツト10の
リングギヤ16には、筒状のマス部材17が圧入
等の手段によつてこのリングギヤ16と共に回転
するように固定されている。なお、このマス部材
17の左端部は支持軸5に対し、プツシユ8によ
つて芯出し状態に保持されている。
さらに、上記サンギヤ11とリングギヤ16と
の間には、複数個(図面においては四個)のピニ
オン13が組込まれている。そして、これらのピ
ニオン13は筒状のキヤリヤ15に固定されたそ
れぞれのシヤフト14に対して回転自在に支持さ
れている。
の間には、複数個(図面においては四個)のピニ
オン13が組込まれている。そして、これらのピ
ニオン13は筒状のキヤリヤ15に固定されたそ
れぞれのシヤフト14に対して回転自在に支持さ
れている。
上記サンギヤ11の延長部11a外周に圧入等
の手段で固定されたスリーブ12外周には、ゴム
等の素材によつて環状に形成された弾性体18の
内周が加硫接着等の手段によつて固定されてい
る。また、この弾性体18の外周は前記キヤリヤ
15の内周に対し、同じく加硫接着等の手段によ
つて固定されている。
の手段で固定されたスリーブ12外周には、ゴム
等の素材によつて環状に形成された弾性体18の
内周が加硫接着等の手段によつて固定されてい
る。また、この弾性体18の外周は前記キヤリヤ
15の内周に対し、同じく加硫接着等の手段によ
つて固定されている。
前記弾性体18を前記スリーブ12によつてサ
ンギヤ11の外周に固定したのは単に製作上の都
合であつて、この弾性体18をサンギヤ11にお
ける延長部11aの外周あるいは前記支持軸5の
外周に直接固定することも勿論可能である。
ンギヤ11の外周に固定したのは単に製作上の都
合であつて、この弾性体18をサンギヤ11にお
ける延長部11aの外周あるいは前記支持軸5の
外周に直接固定することも勿論可能である。
次に、ダイナミツクダンパの力学模式図を表わ
した第3図によつてその諸元決定について説明す
る。まず、この第3図においてMは主振動系の質
量を示し、車両駆動系の場合にはトランスミツシ
ヨン、プロペラシヤフトあるいはデイフアレンシ
ヤル装置等の総質量となる。mはダイナミツクダ
ンパの質量であつて、本実施例にあつては前記リ
ングギヤ16を含むマス部材17の質量である。
また、Kは主振動系のばね定数であつて、車両駆
動系の場合にはその剛性である。kはダイナミツ
クダンパのばね定数、cはダイナミツクダンパの
減衰係数であつて、これは前記弾性体18の内部
ヒステリシス等によつて決定される。Fは加振力
であつて、車両駆動系の場合はエンジンの爆発に
伴う回転変動等によつて発生する。さらに、x1,
x2は主振動系及びダイナミツクダンパの変位で
ある。
した第3図によつてその諸元決定について説明す
る。まず、この第3図においてMは主振動系の質
量を示し、車両駆動系の場合にはトランスミツシ
ヨン、プロペラシヤフトあるいはデイフアレンシ
ヤル装置等の総質量となる。mはダイナミツクダ
ンパの質量であつて、本実施例にあつては前記リ
ングギヤ16を含むマス部材17の質量である。
また、Kは主振動系のばね定数であつて、車両駆
動系の場合にはその剛性である。kはダイナミツ
クダンパのばね定数、cはダイナミツクダンパの
減衰係数であつて、これは前記弾性体18の内部
ヒステリシス等によつて決定される。Fは加振力
であつて、車両駆動系の場合はエンジンの爆発に
伴う回転変動等によつて発生する。さらに、x1,
x2は主振動系及びダイナミツクダンパの変位で
ある。
さて、上記のMが加振力Fsinωtによつて変位
したとき、このMにmを付加してMの変位を抑制
する場合、Mの振動を最小とするパラメータは次
の式で与えられることが一般的に知られている。
したとき、このMにmを付加してMの変位を抑制
する場合、Mの振動を最小とするパラメータは次
の式で与えられることが一般的に知られている。
Xst=F/K:主振動系の静たわみ
Ωn=√:主振動系の固有振動数
ωn=√:ダイナミツクダンパの固有振
動数 μ=m/M:ダイナミツクダンパと主振動系と
の質量比 ζ=c/2√:ダイナミツクダンパの減衰
率 ωn/Ωn=1/(1+μ)(最適同調) ……(1) ζ=√38(1+)3(最適減衰) ……(2) このとき、Mの最大振幅(X1/Xst)maxは
次の式で得られる。
動数 μ=m/M:ダイナミツクダンパと主振動系と
の質量比 ζ=c/2√:ダイナミツクダンパの減衰
率 ωn/Ωn=1/(1+μ)(最適同調) ……(1) ζ=√38(1+)3(最適減衰) ……(2) このとき、Mの最大振幅(X1/Xst)maxは
次の式で得られる。
(X1/Xst)max=√1+(2) ……(3)
X1:主振動系の変位振幅
上記の式(3)により、Mの最大振幅を小さく抑え
るにはμを大きく設定すればよいことがわかる。
実際には(μ=m/M≧0.2)の場合にダイナミ
ツクダンパとしての制振効果が適正に発揮される
ことが知られている。
るにはμを大きく設定すればよいことがわかる。
実際には(μ=m/M≧0.2)の場合にダイナミ
ツクダンパとしての制振効果が適正に発揮される
ことが知られている。
このことを車両駆動系のダイナミツクダンパで
みた場合、車両駆動系においては上記のMが極め
て大きいため(μ≧0.2)を満足するには上記の
mを非常に大きく設定しなければならない。
みた場合、車両駆動系においては上記のMが極め
て大きいため(μ≧0.2)を満足するには上記の
mを非常に大きく設定しなければならない。
さて、本実施例ではプラネタリギヤセツト10
を利用してダイナミツクダンパを構成している。
そこで、プラネタリギヤセツト10の模式図を表
わした第4図によつてその作動原理を説明する
と、いまサンギヤ11に対してピニオン13が回
転角θだけ移動したものとすると、リングギヤ1
6の回転角θ′は θ′=(1+ρ)θ となる。そして、サンギヤ11の歯数をZsとし、
リングギヤ16の歯数をZrとしたとき、そのギ
ヤ比ρは ρ=Zs/Zr となり、このρは0<ρ<1である。
を利用してダイナミツクダンパを構成している。
そこで、プラネタリギヤセツト10の模式図を表
わした第4図によつてその作動原理を説明する
と、いまサンギヤ11に対してピニオン13が回
転角θだけ移動したものとすると、リングギヤ1
6の回転角θ′は θ′=(1+ρ)θ となる。そして、サンギヤ11の歯数をZsとし、
リングギヤ16の歯数をZrとしたとき、そのギ
ヤ比ρは ρ=Zs/Zr となり、このρは0<ρ<1である。
また、マス部材17を含むリングギヤ16の慣
性モーメントをIとしたとき、これをサンギヤ1
1側からみたときの慣性モーメントI′は次の式で
与えられる。
性モーメントをIとしたとき、これをサンギヤ1
1側からみたときの慣性モーメントI′は次の式で
与えられる。
I′=(1+ρ)2・I
ここで、ρ>0であるから、I′>Iとなり、プ
ラネタリギヤセツト10を利用したダイナミツク
ダンパにおいては、その質量を増大させることな
く上記のギヤ比ρによつて慣性モーメントが増幅
されることとなる。
ラネタリギヤセツト10を利用したダイナミツク
ダンパにおいては、その質量を増大させることな
く上記のギヤ比ρによつて慣性モーメントが増幅
されることとなる。
さて、第1図及び第2図において主振動系であ
る車両駆動系の回転変動によつてプラネタリギヤ
セツト10のサンギヤ11が回転変動を起すと、
前記のギヤ比ρによつてマス部材17を含むリン
グギヤ16が前記弾性体18を変形(捩り変形)
させつつ回動する。このときの弾性体18による
捩り方向のばね特性によつて主振動系に対する制
振効果が発揮される。そして、このプラネタリギ
ヤセツト10を利用したダイナミツクダンパにお
いては、すでに述べたようにサンギヤ11側から
みたダイナミツクダンパの慣性モーメントが増幅
されるため、ダイナミツクダンパと主振動系との
質量比(慣性モーメント比)が増大する。
る車両駆動系の回転変動によつてプラネタリギヤ
セツト10のサンギヤ11が回転変動を起すと、
前記のギヤ比ρによつてマス部材17を含むリン
グギヤ16が前記弾性体18を変形(捩り変形)
させつつ回動する。このときの弾性体18による
捩り方向のばね特性によつて主振動系に対する制
振効果が発揮される。そして、このプラネタリギ
ヤセツト10を利用したダイナミツクダンパにお
いては、すでに述べたようにサンギヤ11側から
みたダイナミツクダンパの慣性モーメントが増幅
されるため、ダイナミツクダンパと主振動系との
質量比(慣性モーメント比)が増大する。
これにより、車両駆動系のようにその質量、つ
まり主振動系のMが大きい場合でも前記マス部材
17の実質的な質量mを増加させることなく、先
に説明した(μ≧0.2)を満足させることができ、
車両駆動系のダイナミツクダンパとして良好な制
振効果が得られる。
まり主振動系のMが大きい場合でも前記マス部材
17の実質的な質量mを増加させることなく、先
に説明した(μ≧0.2)を満足させることができ、
車両駆動系のダイナミツクダンパとして良好な制
振効果が得られる。
また、このようにプラネタリギヤセツト10を
利用してダイナミツクダンパを構成したことによ
り、マス部材17のセンタリングが良好に保持さ
れ、その半径方向の動きが規制されて回転アンバ
ランスが解消される。従つて、マス部材17の回
転アンバランスに伴う車両駆動系の異音発生、あ
るいは支持ベアリングの負荷が増大するといつた
問題を解消できる。このことはダイナミツクダン
パの装着に際し、例えばマス部材17の半径方向
の動きを考慮してスペースを確保したり、各種支
持ベアリングの強化等といつた事態を回避でき
る。
利用してダイナミツクダンパを構成したことによ
り、マス部材17のセンタリングが良好に保持さ
れ、その半径方向の動きが規制されて回転アンバ
ランスが解消される。従つて、マス部材17の回
転アンバランスに伴う車両駆動系の異音発生、あ
るいは支持ベアリングの負荷が増大するといつた
問題を解消できる。このことはダイナミツクダン
パの装着に際し、例えばマス部材17の半径方向
の動きを考慮してスペースを確保したり、各種支
持ベアリングの強化等といつた事態を回避でき
る。
第2実施例
第5図で示す実施例はダイナミツクダンパを車
両駆動系のスリーブヨーク31に組付けたもので
あつて、プラネタリギヤセツト10のサンギヤ1
1はスリーブヨーク31の外周に圧入された筒体
32に固定されている。また、プラネタリギヤセ
ツト10のリングギヤ16は先に説明した第1実
施例のマス部材17を兼用た形状となつている。
両駆動系のスリーブヨーク31に組付けたもので
あつて、プラネタリギヤセツト10のサンギヤ1
1はスリーブヨーク31の外周に圧入された筒体
32に固定されている。また、プラネタリギヤセ
ツト10のリングギヤ16は先に説明した第1実
施例のマス部材17を兼用た形状となつている。
なお、キヤリヤ15の軸方向に関する位置決め
を行うリテーナ33は、ボルト34によつてリン
グギヤ16の端面に固定されている。さらに、ダ
イナミツクダンパとして捩り方向のばね特性を果
す弾性体18は、上記筒体32の外周とキヤリヤ
15の内周とにそれぞれ加硫接着等の手段によつ
て固定されている。
を行うリテーナ33は、ボルト34によつてリン
グギヤ16の端面に固定されている。さらに、ダ
イナミツクダンパとして捩り方向のばね特性を果
す弾性体18は、上記筒体32の外周とキヤリヤ
15の内周とにそれぞれ加硫接着等の手段によつ
て固定されている。
第3実施例
第6図で示す実施例は、先に説明した第1実施
例におけるマス部材17の端面と、このマス部材
17を芯出し状態に保持している支持ブツシユ8
との間にスラストワツシヤ40及びコーンスプリ
ング(あるいはウエイブスプリング)41を組付
け、マス部材17及びこれと一体関係にあるリン
グギヤ16に第6図の右方向に関してスラスト力
を与えている。そして、上記スラストワツシヤ4
0とマス部材17端面との間にスラストライニン
グ42を介在させるとともに、リングギヤ16の
端面に支持軸5に固定されている支持プレート3
と摩擦接触する別のスラストライニング43を固
定している。
例におけるマス部材17の端面と、このマス部材
17を芯出し状態に保持している支持ブツシユ8
との間にスラストワツシヤ40及びコーンスプリ
ング(あるいはウエイブスプリング)41を組付
け、マス部材17及びこれと一体関係にあるリン
グギヤ16に第6図の右方向に関してスラスト力
を与えている。そして、上記スラストワツシヤ4
0とマス部材17端面との間にスラストライニン
グ42を介在させるとともに、リングギヤ16の
端面に支持軸5に固定されている支持プレート3
と摩擦接触する別のスラストライニング43を固
定している。
この構成によれば、リングギヤ16を含むマス
部材17の回動により、上記各スラストライニン
グ42,43によつて摩擦力が得られ、しかも上
記スプリング41の弾力を調整することによつて
この摩擦力も調整することができる。
部材17の回動により、上記各スラストライニン
グ42,43によつて摩擦力が得られ、しかも上
記スプリング41の弾力を調整することによつて
この摩擦力も調整することができる。
既に説明したようにダイナミツクダンパの減衰
率は ζ=c/2√ で表わされ、この減衰率ζはダイナミツクダンパ
の減衰係数cが大きく関与している。そして最適
減衰は先に説明した式(2)で表わしたように ζ=√38(1+)3 であつて、ダイナミツクダンパの減衰係数cを調
整することで最適減衰が得られるのである。
率は ζ=c/2√ で表わされ、この減衰率ζはダイナミツクダンパ
の減衰係数cが大きく関与している。そして最適
減衰は先に説明した式(2)で表わしたように ζ=√38(1+)3 であつて、ダイナミツクダンパの減衰係数cを調
整することで最適減衰が得られるのである。
しかしながら、一般的なダイナミツクダンパの
減衰係数cはゴム等の弾性体のばね定数によつて
ほぼ決定され、これを調整するにはゴムに対する
添加物の量を変えるなど、その素材の配合に頼つ
ているため、減衰係数cの調整幅は微小である。
減衰係数cはゴム等の弾性体のばね定数によつて
ほぼ決定され、これを調整するにはゴムに対する
添加物の量を変えるなど、その素材の配合に頼つ
ているため、減衰係数cの調整幅は微小である。
これに対し、第6図で示す構成のダイナミツク
ダンパであれば、弾性体18のばね定数とは別に
前記スラストライニング42,43による摩擦力
をスプリング41の弾力調整によつて変えること
が可能である。この結果、ダイナミツクダンパの
減衰係数cを自由に設定でき、これによつてダイ
ナミツクダンパとして最適減衰を得ることができ
る。
ダンパであれば、弾性体18のばね定数とは別に
前記スラストライニング42,43による摩擦力
をスプリング41の弾力調整によつて変えること
が可能である。この結果、ダイナミツクダンパの
減衰係数cを自由に設定でき、これによつてダイ
ナミツクダンパとして最適減衰を得ることができ
る。
また、この実施例によればダイナミツクダンパ
としての減衰係数cを主として上記のスラストラ
イニング42,43による摩擦力によつて設定で
きるため、例えば弾性体18の内部ヒステリシス
を調整して減衰係数cを設定する場合に較べてこ
の弾性体18の内部発熱が小さくなり、この弾性
体の耐久性が向上する。さらに、この実施例にお
いてはリングギヤ16及びマス部材17の幅方向
の動きを前記スプリング41によつて規制してい
るため、これらの軸方向の振動及びそれに伴う不
具合も解消される。
としての減衰係数cを主として上記のスラストラ
イニング42,43による摩擦力によつて設定で
きるため、例えば弾性体18の内部ヒステリシス
を調整して減衰係数cを設定する場合に較べてこ
の弾性体18の内部発熱が小さくなり、この弾性
体の耐久性が向上する。さらに、この実施例にお
いてはリングギヤ16及びマス部材17の幅方向
の動きを前記スプリング41によつて規制してい
るため、これらの軸方向の振動及びそれに伴う不
具合も解消される。
(考案の効果)
以上のように本考案は、主振動系にプラネタリ
ギヤセツトのサンギヤを固定し、かつこのサンギ
ヤとマス部材を兼ねたリングギヤとの間にキヤリ
ヤによつて位置決めされたピニオンを組込み、し
かもこのサンギヤとリングギヤあるいはサンギヤ
とキヤリヤとの間で捩り方向のばね特性を発揮す
る弾性体を設けたことにより、主振動系側から見
たダイナミツクダンパの慣性モーメントが、上記
プラネタリギヤセツトのギヤ比によつて増幅させ
られ、これによつてダイナミツクダンパにおける
マス部材の質量を増加させることなく、主振動系
とダイナミツクダンパとの質量比を大きく設定し
た場合と同様の効果が得られる。このことは、ダ
イナミツクダンパの装着スペースあるいは車両の
重量を増加させることなく、車両駆動系のように
主振動系の重量が極めて大きい場合のダイナミツ
クダンパとして主振動系の制振効果を高める上に
有効である。
ギヤセツトのサンギヤを固定し、かつこのサンギ
ヤとマス部材を兼ねたリングギヤとの間にキヤリ
ヤによつて位置決めされたピニオンを組込み、し
かもこのサンギヤとリングギヤあるいはサンギヤ
とキヤリヤとの間で捩り方向のばね特性を発揮す
る弾性体を設けたことにより、主振動系側から見
たダイナミツクダンパの慣性モーメントが、上記
プラネタリギヤセツトのギヤ比によつて増幅させ
られ、これによつてダイナミツクダンパにおける
マス部材の質量を増加させることなく、主振動系
とダイナミツクダンパとの質量比を大きく設定し
た場合と同様の効果が得られる。このことは、ダ
イナミツクダンパの装着スペースあるいは車両の
重量を増加させることなく、車両駆動系のように
主振動系の重量が極めて大きい場合のダイナミツ
クダンパとして主振動系の制振効果を高める上に
有効である。
しかも本考案は、プラネタリギヤセツトを利用
してダイナミツクダンパを構成したことにより、
このダイナミツクダンパにおけるマス部材のセン
タリングが適正に保持され、マス部材の回転アン
バランスに伴う車両駆動系の異音発生、あるいは
各種支持ベアリングの負荷が増大するといつた諸
問題をも解消することができる。
してダイナミツクダンパを構成したことにより、
このダイナミツクダンパにおけるマス部材のセン
タリングが適正に保持され、マス部材の回転アン
バランスに伴う車両駆動系の異音発生、あるいは
各種支持ベアリングの負荷が増大するといつた諸
問題をも解消することができる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図はダイナ
ミツクダンパを組込んだプロペラシヤフトの縦断
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
はダイナミツクダンパの力学模式図、第4図はプ
ラネタリギヤセツトの模式図、第5図は第2実施
例のダイナミツクダンパを表わした縦断面図、第
6図は第3実施例のダイナミツクダンパを表わし
た縦断面図である。 5……支持軸、10……プラネタリギヤセツ
ト、11……サンギヤ、13……ピニオン、15
……キヤリヤ、16……リングギヤ、17……マ
ス部材、18……弾性体。
ミツクダンパを組込んだプロペラシヤフトの縦断
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
はダイナミツクダンパの力学模式図、第4図はプ
ラネタリギヤセツトの模式図、第5図は第2実施
例のダイナミツクダンパを表わした縦断面図、第
6図は第3実施例のダイナミツクダンパを表わし
た縦断面図である。 5……支持軸、10……プラネタリギヤセツ
ト、11……サンギヤ、13……ピニオン、15
……キヤリヤ、16……リングギヤ、17……マ
ス部材、18……弾性体。
Claims (1)
- 主振動系に固定したプラネタリギヤセツトのサ
ンギヤと、このサンギヤに対してキヤリヤによつ
て位置決めされた複数個のピニオンを介して配置
したマス部材を兼ねるリングギヤと、サンギヤと
キヤリヤとの間で捩り方向のばね特性を発揮する
弾性体とを備えてなるダイナミツクダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986202791U JPH0537058Y2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986202791U JPH0537058Y2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63103032U JPS63103032U (ja) | 1988-07-04 |
| JPH0537058Y2 true JPH0537058Y2 (ja) | 1993-09-20 |
Family
ID=31167505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986202791U Expired - Lifetime JPH0537058Y2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0537058Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS604627A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-11 | Daikin Mfg Co Ltd | 振動ダンパ−組立体 |
-
1986
- 1986-12-24 JP JP1986202791U patent/JPH0537058Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63103032U (ja) | 1988-07-04 |
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