JPH0538420Y2 - - Google Patents

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JPH0538420Y2
JPH0538420Y2 JP1985035548U JP3554885U JPH0538420Y2 JP H0538420 Y2 JPH0538420 Y2 JP H0538420Y2 JP 1985035548 U JP1985035548 U JP 1985035548U JP 3554885 U JP3554885 U JP 3554885U JP H0538420 Y2 JPH0538420 Y2 JP H0538420Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、オーデイオテープレコーダ、ビデオ
テープレコーダなどの記録再生装置のリール台駆
動装置に関する。
(従来の技術) 磁気テープを記録媒体としたビデオテープレコ
ーダなどの記録再生装置は磁気テープ駆動装置を
有する。この磁気テープ駆動装置には、テープを
巻き取るためのリール台駆動装置が含まれる。こ
のリール台駆動装置におけるテープ巻き取りトル
クは、各動作モードに応じて切り換える必要があ
り、記録再生モードなどでは弱く、早送りまたは
巻き戻しモードでは強くなるように切り換える必
要がある。
リール台駆動装置におけるテープ巻き取りトル
クの切り換え装置の一つとして、ベルト、アイド
ラ、またはギヤなどでなる動力伝達系に、各動作
モードに適したトルクに設定したトルクリミツタ
機構をそれぞれ設け、各種の切り換え手段によつ
て動作モードに適したリミツタ機構を選択するよ
うにしたものがある。特開昭56−93132号公報記
載のものはその一つである。
リール台駆動装置におけるテープ巻き取りトル
クの切り換え装置の別の例として、駆動源である
モータからのトルクを直接リール台に伝達するよ
うにし、上記モータに対する印加電圧を切り換え
ることによつてその発生したトルクを切り換え、
もつて、各動作モードに適したトルクを得るよう
にしたダイレクト駆動方式もある。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来のリール台駆動装置のうち前者によれ
ば、安定したトルクが得られるという長所はある
ものの、各動作モードに適したトルクに設定した
それぞれのトルクリミツタ機構およびこれを選択
的に切り換える機構が必要であるため、機械的な
構成部分が複雑になり、また、機械的な雑音を発
生し易いという問題点がある。
また、前記従来例のうち後者のダイレクト駆動
方式によれば、機械的構成部分は簡単になるとい
う長所があるが、モータの回転精度が直接トルク
変動や回転むらなどに影響してくるため、モータ
の回転精度が厳しく要求される。また、モータの
使用回転数範囲および電圧範囲が広く要求され、
特に記録再生モードに必要な低電圧、低回転域に
おける回転精度が厳しく要求されるため、低電圧
における起動性が良好で信頼性の高いモータが必
要であり、高価なものとなうてしまうという問題
点がある。
本考案の目的は、従来のリール台駆動装置の問
題点を解消して、簡単な構成で、かつ、高性能の
モータを使用しなくても、リール台の低トルクと
高トルクの切り換えを行い得るようにしたリール
台駆動装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、リール台駆動装置において、駆動源
により回転駆動される第一の回転体と、第一の回
転体と同軸的に配置され、かつ第一の回転体に対
して回転自在な、リール台を駆動するための第二
の回転体と、上記第二の回転体と一体的に回転可
能かつ第二の回転体の軸方向に対して移動可能な
可動鉄心を有する電磁クラツチと、上記可動鉄心
と上記第一の回転体との間に設けられ、電磁クラ
ツチの一つの動作態様で第一の回転体の回転力を
上記可動鉄心に伝達するトルクリミツタと、上記
第一の回転体と上記可動鉄心との間に配置され、
上記電磁クラツチの別の動作態様で第一の回転体
の回転力を上記可動鉄心に増速して伝達するギヤ
と、を有し、上記電磁クラツチの別の動作態様で
上記トルクリミツタの動作を解除すると共に、第
一の回転体と上記可動鉄心とを上記ギヤを介して
連結することを特徴とする。
(作用) 電磁クラツチの一つの動作態様では、駆動源に
より駆動される第一の回転体の回転力がトルクリ
ミツタを介して電磁クラツチの可動鉄心に伝達さ
れ、リール台を駆動するための第二の回転体が低
トルクで回転駆動される。電磁クラツチの別の動
作態様では、上記トルクリミツタの動作が解除さ
れると共に、第一の回転体と可動鉄心が増速ギヤ
で連結され、上記第二の回転体が高トルクで回転
駆動される。
(実施例) 第1図乃至第4図において、テープレコーダの
シヤーシ1の一部には切欠または孔が形成されて
おり、このシヤーシ1の切欠または孔の部分には
ねじ3によつて上板4が取付けられている。上板
4の上にはさらに取付けアングル2がねじ5によ
つて取付けられている。取付けアングル2の中央
部には筒部47がプレス成形され、この筒部47
に支柱6が固定されている。支柱6の下端部には
第一の回転体であるプーリ8が回転可能に取付け
られ、プーリ8はベルト7を介して図示されない
駆動源により回転駆動されるようになつている。
プーリ8の内周面には内歯ギヤ9が形成され、プ
ーリ8の内部底面にはフエルト10が接着されて
いる。フエルト10の上には、プーリ8のボス部
に回転自在に取付けられた摩擦板11が乗せられ
ている。摩擦板11の上にはさらに、ポリスライ
ドワツシヤ12、板ばね13、圧着カラー14が
この順に、かつ、プーリ8のボス部を囲むように
して乗せられ、圧着カラー14の上にはさらに、
第二の回転体としてのプーリ15のボス部48が
乗せられ、このプーリ15のボス部48と圧着カ
ラー14は双方の凹凸が互いに嵌まり合うことに
よつてプーリ15と圧着カラー14が支柱6の周
りに一体回転するようになつている。プーリ15
の本体部分はカツプ状に形成され、このカツプ状
の本体部分には圧縮ばね17が落とし込まれてい
る。ばね17の上には、ばね受け16とポリスラ
イドワツシヤ49が支柱6に挿通されて位置して
おり、ワツシヤ49が取付けアングル2の下面に
当接することによりばね17が圧縮され、このば
ね17の弾力により、プーリ15、圧着カラー1
4、板ばね13、ワツシヤ12、摩擦板11が押
し下げられ、摩擦板11がフエルト10に対し所
定の圧接力で圧接させられるようになつている。
圧着カラー14の上方には可動鉄心18が圧着
カラー14の外周面をガイドとして上下動可能に
取付けられている。可動鉄心18は内周部に軸方
向に複数の突起を有し、この突起がプーリ15の
ボス部の縦溝25に嵌まり合うことにより、可動
鉄心18はプーリ15の軸方向に相対移動可能で
あり、かつ、プーリ15と一体回転可能となつて
いる。可動鉄心18の外周の中間部にはギヤ19
が形成されている。前記板ばね13は複数個設け
られ、この複数の板ばねの自由端部はロツクピン
20によつて可動鉄心18の下端に固着されてい
る。ピン20は、第2図に示されているような状
態では、板ばね13がその弾力により可動鉄心1
8を引き下げるとともに摩擦板11の孔50に嵌
入し、摩擦板11と可動鉄心18は一体に回転し
うるようになつている。
前記上板4は可動鉄心18を吸引する電磁石の
一部を構成するもので、上板4の中心孔部にはプ
ーリ15のボス部48を囲むようにして固定鉄心
21が固定されている。上板4にはまた駆動コイ
ル22を収納したケース24がかしめによつて固
定されている。コイル22は固定鉄心21を囲む
ようにして巻かれており、コイル22の上下に
は、上板4とケース24との間において絶縁シー
ト26,26が介装されている。固定鉄心21の
下部には円錐形の凹部が形成され、この凹部に対
しては可動鉄心18の円錐状の上端部が嵌まりう
るようになつており、固定鉄心21の上記凹部の
天井面にはポリスライドワツシヤ27が接着され
ている。コイル22、固定鉄心21、可動鉄心1
8を含む構成部分は電磁クラツチを構成してい
る。
上記ケース24の下面には、第3図にも示され
ているように、対をなす支柱28,51が3対下
向きに固植されており、これらの各支柱28,5
1にはそれぞれギヤ29,30が回転自在に設け
られている。各対をなすギヤ29,30は常時互
いにかみ合い、各ギヤ29はプーリ8のギヤ9に
常時かみ合つている。前記可動鉄心18のギヤ1
9は、第4図に示されているように、可動鉄心1
8が上方に移動させられた状態で各ギヤ30とか
み合うように各ギヤ30が配置されている。
第1図および第2図に示されているように、取
付けアングル2と上板4との間には、コイル22
の端末を外部の回路に接続するための中継部とし
てのリード固定板31が固定されている。リード
固定板31には、外部引き出し用のリード線32
を嵌め込む孔と、上板4と嵌合してリード固定板
31を位置決めするための突起33と、コイル2
2の端末を引つ掛けて導出するためのピン34が
設けられている。ケース24にはリード固定板3
1の取付け部の近くに開口部36が設けられてい
て、リード固定板31の孔にリード線32を嵌め
込むと、リード線32の先端導電部35が上記開
口部36の側方に進出し、この導電部35に対し
て開口部36から引き出したコイル22の端末部
を巻きつけて半田付けすることができるようにな
つている。
取付けアングル2の前記筒部47の外周にはア
イドラレバー39が嵌められるとともに、ばね係
止板40が嵌められ、さらに止め輪52が嵌めら
れることによりアイドラレバー39とばね係止板
40の抜け止めがなされている。アイドラレバー
39の先端部には支柱38が設けられている。支
柱38には、アイドラレバー39の下側において
アイドラ37が回転自在に支持されている。アイ
ドラレバー39は取付けアングル2の筒部47に
嵌まる孔が長孔となつていて長手方向に移動可能
となつており、ばね係止板40と支柱38の間に
掛けられたばね41によつて、アイドラ37の外
周面がプーリ15の外周面に圧接させられてい
る。支柱38には、アイドラ37の下方において
ガイド板42が固着されている。ガイド板42に
は上下にガイド部43,44が一体に形成され、
このガイド部43,44がシヤーシ1の切欠また
は孔の縁部を挟み込むことにより、アイドラレバ
ー39の揺動とともにアイドラ37が移動する際
のがたつきを防止するようになつている。ガイド
板42の下には板ばね45が圧入されて固定され
ており、板ばね45の折曲自由端部に固着された
フエルト46がプーリ8の外周に圧接させられる
ことにより、フエルト46はプーリ8の回転方向
の摩擦力を受け、この摩擦力によつてアイドラ3
7が移動させられるようになつている。アイドラ
37の両側にはリール台(図示されず)が配置さ
れ、アイドラ37の移動方向に応じて一方のリー
ル台にアイドラ37の外周面が圧接するようにな
つている。フエルト46が圧接させられるプーリ
8の面は、第5図に示されているように階段状の
面53となつており、長期間の使用によつてフエ
ルト46の微粉が生じても、フエルト46とプー
リ8との間の摩擦力が変動しないようになつてい
る。プーリ8の階段状の面53は、プーリ8の周
りに同心円状の筋を複数条設けることによつて形
成してもよいし、1本の筋を渦巻き状に形成して
もよい。
アイドラ37とアイドラレバー39およびガイ
ド板42の間にはポリスライドワツシヤ54,5
5が介装され、また、取付けアングル2とアイド
ラレバー39の間にもポリスライドワツシヤ56
が介装されている。これらのワツシヤおよび前述
のワツシヤ12,27,49は、互いに擦れ合う
部材間に介装されていて、擦れ合う部材間の摩擦
力を軽減するようになつている。
次に、上記実施例の動作を各モードごとに説明
する。
(1) 記録、再生、特殊再生およびアンローデイン
グモード コイル22は励磁されず、可動鉄心18は第2
図に示されているように板ばね13により引き下
げられてそのギヤ19がギヤ30から離間させら
れている。プーリ8はベルト7を介して駆動源に
より回転駆動され、このプーリ8の回転力は、フ
エルト10と摩擦板11と圧縮ばね17を有して
なるトルクリミツタを介してロツクピン20を有
する可動鉄心18に伝達され、可動鉄心18と一
体的にプーリ15が回転駆動され、さらに、プー
リ15に圧接しているアイドラ37が回転駆動さ
れる。フエルト46はプーリ8の回転の向きに摩
擦力を受け、このフエルト46と実質一体のガイ
ド板42と支柱38およびアイドラ37は上記摩
擦力の向きに移動させられ、アイドラ37の外周
面が左右何れか一方のリール台の外周面に圧接さ
せられてアイドラ37の回転力がそのリール台に
伝達される。このときのリール台の回転トルクは
前記フエルト10と摩擦板11とばね17を有し
てなるトルクリミツタの設定トルクによつて制限
される。この動作態様において、通常の記録、再
生、倍速再生などの特殊再生およびテープのアン
ローデイングなどが行われる。
なお、プーリ8が逆向きに回転駆動されるとき
はアイドラ37が逆向きに移動させられて他方の
リール台に圧接させられるとともに、逆向きに回
転駆動され、リバースによる再生などが行われ
る。
(2) 早送りおよび巻き戻しモード このモードではコイル22が励磁され、第4図
に示されているように、固定鉄心21が磁化され
て可動鉄心18が吸引され、可動鉄心18は板ば
ね13の弾力に抗し上昇する。これによつてロツ
クピン20が摩擦板11の孔50から抜け出し、
上記トルクリミツタの動作を解除する一方、可動
鉄心18のギヤ19がギヤ30にかみ合う。ベル
ト7を介し駆動源により駆動されるプーリ8の回
転力は、プーリ8のギヤ9、ギヤ29、ギヤ3
0、ギヤ19でなる増速ギヤ列を介して可動鉄心
18に伝達され、可動鉄心18が高速で回転駆動
される。可動鉄心18の回転力はさらにプーリ1
5、アイドラ37に伝達され、回転の向きに応じ
て移動したアイドラ37が一方のリール台に圧接
してこのリール台を高速で回転駆動する。第一の
回転体たるプーリ8と第二の回転体たるプーリ1
5の間に介在するギヤ列は剛体と見てよいから、
プーリ15およびこのプーリ15が圧接するリー
ル台は高トルクで回転駆動されることになる。例
えば、上記ギヤ列の増速比を約3.3倍に設定して
おけば、駆動源の速度を約3倍にするだけでリー
ル台を約10倍の速度で駆動することができるから
駆動源としてのモータはそれ程高性能のものにす
る必要はない。
ここで、リール台が上記のように高速で回転駆
動されているとき、ロツクピン20が摩擦板11
の孔50から抜け出すことなく、フエルト10、
摩擦板11等からなるトルクリミツタの動作の解
除が行われなかつたとすると、第一の回転体であ
るプーリ8の回転数に対し可動鉄心18の回転数
が増速ギヤ列9,29,30,19によつて増す
ため、上記トルクリミツタのスリツプ率が大幅に
増大することになり、トルクリミツタの耐久性の
悪化や、早送り及び巻戻しモードでのトルクリミ
ツタのスリツプによる伝達系の負荷の増大となつ
てしまう。
しかし、上記実施例によれば、早送り及び巻き
戻しモードでリール台が高速で回転駆動されてい
るときは、ロツクピン20が摩擦板11の孔50
から抜け出てトルクリミツタの動作が解除される
ため、トルクリミツタの耐久性の悪化がなく、ト
ルクリミツタのスリツプによる伝達系の負荷の増
大もないので駆動源の省電力化を図ることができ
るという効果がある。
以上述べた実施例は、駆動源としてのモータか
らベルトを介して第一の回転体たるプーリを回転
駆動するようになつていたが、第一の回転体をダ
イレクトドライブモータにより直接駆動するよう
にしてもよい。その場合、ダイレクトドライブモ
ータは高速回転させることが容易であるため、リ
ール台を高トルクで回転駆動しようとする場合
に、必ずしも増速ギヤ列を用いる必要はない。第
6図の実施例はその例である。
第6図において、クラツチ板58は前記実施例
におけるギヤ29,30に代わるものであり、ク
ラツチ板58はそのアーム状取付け部59をその
弾性を利用してプーリ8の嵌合部に嵌合させるこ
とによりプーリ8に一体に取付けられている。ク
ラツチ板58の先端部には部分ギヤ60が形成さ
れ、このギヤ60は通常は可動鉄心18のギヤ1
9の上方に位置し、コイル22、固定鉄心21、
可動鉄心18を有してなる電磁クラツチが励磁さ
れて可動鉄心18が固定鉄心21の方に吸引され
ると、可動鉄心18のギヤ19が部分ギヤ60に
かみ合うようになつている。そのほかの構成は前
記実施例と同じであるから、前記実施例と同じ構
成部分には共通の符号を付して構成の説明は省略
する。
いま、コイル22が励磁されていないとすれ
ば、第6図に示されているように、前述の実施例
と同じく、フエルト10と摩擦板11でなるトル
クリミツタを介してプーリ8の回転力が可動鉄心
18およびプーリ15に伝達され、さらに、アイ
ドラ37を介して一方のリール台に伝達され、こ
のリール台が上記トルクリミツタで制限されたト
ルクにより低速で回転駆動される。次に、コイル
22が励磁されると可動鉄心18が固定鉄心21
に吸引されて上昇し、可動鉄心18のギヤ19が
クラツチ板58の部分ギヤ60にかみ合う。従つ
て、プーリ8と可動鉄心18はクラツチ板58を
介して直結された形になり、プーリ15およびこ
れに続くアイドラ37と一方のリール台は高トル
クで回転駆動される。また、このときプーリ8を
回転駆動するダイレクトドライブモータは高速で
回転駆動され、よつて、リール台の一つは高速度
で、かつ、高トルクで回転駆動される。
なお、クラツチ板58は可動鉄心18の周りに
複数本立ち上がつて各クラツチ板の先端部に部分
ギヤが形成されていてもよいし、可動鉄心18の
全周を囲むようにして円板状に形成され、その内
周縁の全周にギヤが形成されていてもよい。
第1図乃至第5図の実施例のように、別所にあ
る駆動源からベルトを介して第一の回転体たるプ
ーリを回転駆動するようにするか、または第6図
の実施例のように第一の回転体たるプーリをダイ
レクトドライブモータによつて直接駆動するよう
にするかは任意であり、第1図乃至第5図の例の
ようにギヤ列29,30を設けるか、ギヤ列2
9,30の代わりに第6図の例のようにクラツチ
板58を設けるかによつて容易に駆動方式を変更
することができる。
次に、第7図および第8図の実施例について説
明する。この実施例は、電磁クラツチの固定鉄心
と可動鉄心の位置を上下反転させたものである。
第7図および第8図において、テープレコーダ
のシヤーシ61には取付けアングル62が固定さ
れ、取付けアングル62によつて支柱63が固定
されている。支柱63の下端部には電磁クラツチ
の固定鉄心67が嵌合固着され、固定鉄心67に
は下板64が固定されている。この下板64には
ケース65が固定され、下板64とケース65で
囲まれた空間内には駆動コイル66が配置されて
いる。支柱63には、固定鉄心67の上方におい
て連結カラー69が回転可能に挿通されており、
連結カラー69の外周には電磁クラツチの可動鉄
心68が配置されている。可動鉄心68は連結カ
ラー69との間で軸線方向の凹溝と凸条が嵌まり
合うことにより連結カラー69に対し軸方向に相
対移動可能かつ連結カラー69と一体的に回転可
能となつている。可動鉄心68の上面には板ばね
70が配置され、板ばね70の一端部を通して可
動鉄心68にロツクピン71が固植され、板ばね
70の他端部は連結カラー69の鍔部に固着され
ている。コイル66と下板64とケース65と固
定鉄心67と可動鉄心68は電磁クラツチを構成
している。
支柱63にはまた、連結カラー69の上方にお
いて第二の回転体としてのプーリ72が配置され
ている。プーリ72の外周面に対しては前記実施
例と同様にリール台を駆動するためのアイドラが
圧接するようになつている。プーリ72のボス部
の下端部は、第8図に示されている連結カラー6
9の突起84およびその間の凹部と互いにかみ合
い、プーリ72と連結カラー69が一体的に回転
しうるようになつている。プーリ72のボス部の
外周には摩擦板73のボス部が嵌められ、この摩
擦板73のボス部にはプーリ72の内方において
ばね受け78が嵌合固着されるとともにばね受け
78の下方において第一の回転体たるプーリ75
が回転可能に嵌められている。プーリ75は駆動
源によりベルトを介して、またはダイレクトドラ
イブモータにより回転駆動される。プーリ75の
天井面にはフエルト76が固着されており、ま
た、プーリ75とばね受け78との間に圧縮ばね
79が介装されており、このばね79の弾力によ
りフエルト76と摩擦板73が圧接させられるよ
うになつている。摩擦板73と連結カラー69の
鍔部との間には座金77が介装されている。可動
鉄心68は通常は図示のように板ばね70の弾力
により連結カラー69のボス部に沿つて上昇する
とともに、ロツクピン71が摩擦板73の穴74
に係合している。
前記ケース65上には対をなすギヤ81,82
が常時かみ合うようにして設けられており、ギヤ
81はプーリ75の内歯ギヤ80に常時かみ合つ
ている。可動鉄心68の周囲にはギヤ83が形成
されている。このギヤ83は可動鉄心68が下降
するとギヤ82とかみ合うことができるが、図示
のように可動鉄心68が上昇した状態ではギヤ8
3がギヤ82から離間している。
図示のように可動鉄心68が上昇してギヤ83
とギヤ82が離間しているときは、プーリ75の
回転力がフエルト76と摩擦板73でなるトルク
リミツタおよびピン71を介して可動鉄心68に
伝達され、さらに連結カラー69を介してプーリ
72に伝達される。よつて、プーリ72は上記ト
ルクリミツタの介在によつて低トルクでかつ低速
度で回転駆動される。
次にコイル66が励磁されると可動鉄心68が
固定鉄心67に吸引されて下降し、ギヤ83がギ
ヤ82にかみ合うとともに、ピン71が摩擦板7
3の穴74から抜け出す。従つて、プーリ75の
回転力はギヤ列80,81,82,83を介して
可動鉄心68に伝達され、さらに連結カラー69
を介してプーリ72に伝達され、プーリ72は高
トルクでかつ高速で回転駆動される。
以上述べた各実施例では、第二回転体を低トル
クで回転駆動するときは高トルクで回転駆動する
場合に必要なギヤ列あるいはクラツチ板が第一の
回転体の回転に伴つて回転するようになつていた
が、第9図の実施例は、第二回転体を低トルクで
回転駆動するときは上記ギヤ列あるいはクラツチ
板は回転しないようにして負荷を軽減するように
なつている。
第9図において、第二の回転体たるプーリのボ
ス部87に対しては電磁クラツチの可動鉄心86
が軸方向に相対移動可能かつ上記プーリと一体的
に回転可能に設けられており、上記可動鉄心86
によつて対をなすギヤ92,93が支持されてい
る。ギヤ93は常時可動鉄心86のギヤ94とか
み合い、図示されない電磁クラツチの駆動により
可動鉄心86が上昇させられるとギヤ92がプー
リ85の内歯ギヤ91にかみ合うようになつてい
る。
いま、図示のように、電磁クラツチが駆動され
ず、図示されない圧縮ばねの弾力により可動鉄心
86が下降してギヤ91とギヤ92が離間すると
ともに、摩擦板89がプーリ85のフエルト88
に圧接させられ、さらに図示されない板ばねを介
して可動鉄心86に固植されたロツクピン90が
摩擦板89の孔に係合しているものとすると、プ
ーリ85の回転力はフエルト88と摩擦板89で
なるトルクリミツタを介して可動鉄心86および
第二の回転体たるプーリに伝達され、第二の回転
体たるプーリが低トルクでかつ低速で回転駆動さ
れる。このときギヤ92,93は可動鉄心86の
回転とともに公転するが、自転はしない。
次に図示されない電磁クラツチの駆動により可
動鉄心86が上昇させられると、プーリ85の回
転力はギヤ列91,92,93,94を介して可
動鉄心86および第二の回転体に伝達され、第二
の回転体が高トルクでかつ高速で回転駆動され
る。
以上述べた各実施例は、高トルクによる駆動と
低トルクによる駆動とを電磁クラツチによつて切
り換えるようになつているため、外部からの切り
換えが容易であり、切り換えシステムをシンプル
にまとめることができる。
なお、各実施例ともに、第一の回転体の駆動手
段は任意であり、例えばテープローデイング用の
モータを駆動源として回転駆動するようにしても
よいし、また、駆動源としてのモータによつてフ
ライホイルを回転駆動し、このフライホイルから
ベルトを介して第一の回転体を回転駆動するよう
にしてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、リール台を駆動するための第
二の回転体を低トルクで駆動するときはトルクリ
ミツタを用いる一方、第二の回転体を高トルクで
駆動するときは回転伝達系を増速ギヤで連結する
とともにトルクリミツタの動作を解除するように
したから、増速ギヤによつて第二の回転体が高速
高トルクで回転駆動される一方でトルクリミツタ
が動作するというようなことはなく、よつて、ト
ルクリミツタの耐久性の劣化やトルクリミツタの
スリツプによる伝達系の負荷の増大を防止するこ
とができ、駆動源の省電力化を図ることができ
る。また、上記増速ギヤのギヤ比を任意に設定す
ることにより高性能のモータを用いなくても低速
低トルク回転および高速高トルク回転を得ること
ができるし、トルクの切り換えを電磁クラツチで
行うようにしたから、切り換え機構を簡単にする
ことができる。また、可動鉄心と第一の回転体を
連結して高速高トルクを得るためのギヤは、リー
ル台駆動装置ユニツト内に組み込むことができる
ため、リール台駆動装置を小型化することができ
る。さらに、電磁クラツチは、可動鉄心と第一の
回転体とをギヤで連結している作動態様ではトル
クリミツタの動作を解除するため、トルクリミツ
タを回転駆動するのに要する分だけ負荷を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2
図は第1図中の線−に沿う断面図、第3図は
上記実施例の第一の回転体およびギヤの部分を示
す一部断面平面図、第4図は第1図中の線−
に沿う断面図、第5図は上記実施例に用いられて
いる第一の回転体の一部を拡大して示す側面図、
第6図は本考案の別の実施例を示す縦断面図、第
7図は本考案のさらに別の実施例を示す一部断面
側面図、第8図は同上実施例中の可動鉄心組み立
て体の部分を示す一部破截斜面図、第9図は本考
案のさらに別の実施例の要部のみを示す縦断面図
である。 8……第一の回転体、10……トルクリミツタ
を構成するフエルト、11……トルクリミツタを
構成する摩擦板、15……第二の回転体、18…
…可動鉄心、9,29,30,19……ギヤ、6
0……ギヤ、68……可動鉄心、72……第二回
転体、75……第一回転体、80,81,82,
83……ギヤ、85……第一回転体、86……可
動鉄心、91,92,93,94……ギヤ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動源により回転駆動される第一の回転体と、 第一の回転体と同軸的に配置され、かつ第一の
    回転体に対して回転自在な、リール台を駆動する
    ための第二の回転体と、 上記第二の回転体と一体的に回転可能かつ第二
    の回転体の軸方向に対して移動可能な可動鉄心を
    有する電磁クラツチと、 上記可動鉄心と上記第一の回転体との間に設け
    られ、電磁クラツチの一つの動作態様で第一の回
    転体の回転力を上記可動鉄心に伝達するトルクリ
    ミツタと、 上記第一の回転体と上記可動鉄心との間に配置
    され、上記電磁クラツチの別の動作態様で第一の
    回転体の回転力を上記可動鉄心に増速して伝達す
    るギヤと、 を有し、上記電磁クラツチの別の動作態様で上記
    トルクリミツタの動作を解除すると共に、第一の
    回転体と上記可動鉄心とを上記ギヤを介して連結
    するリール台駆動装置。
JP1985035548U 1985-03-13 1985-03-13 Expired - Lifetime JPH0538420Y2 (ja)

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JPS61153144U JPS61153144U (ja) 1986-09-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6220918Y2 (ja) * 1980-01-31 1987-05-27
JPS5997951A (ja) * 1982-11-24 1984-06-06 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd リ−ル台駆動装置

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Publication number Publication date
JPS61153144U (ja) 1986-09-22

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