JPH0540181U - 保冷容器 - Google Patents

保冷容器

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JPH0540181U
JPH0540181U JP8838491U JP8838491U JPH0540181U JP H0540181 U JPH0540181 U JP H0540181U JP 8838491 U JP8838491 U JP 8838491U JP 8838491 U JP8838491 U JP 8838491U JP H0540181 U JPH0540181 U JP H0540181U
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義夫 高橋
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】野菜類の予冷および出荷用の保冷容器として、
冷却室内の減圧および昇圧作用のいずれにも良好確実に
対応し得る通気性を保有でき、しかも通常の流通段階で
は、ある程度密閉性がよくて内部が見えず、かつ外気や
ほこりが入り込み難いものを得る。 【構成】合成樹脂発泡体よりなる容器本体1の開口縁に
突縁1aを形成するとともに、蓋体2の周縁部下面に前
記突縁1aに対する嵌合溝2aを形成する。この蓋体2
の周縁部の嵌合溝2aを突縁1aとの嵌合部よりやや深
くして該嵌合溝2aの内底部分を周方向に連続する連通
路3aとして形成する。この嵌合溝2aの内側壁部に前
記連通路3aより容器内部に通ずる通気溝3bを所要個
所に形成するとともに、嵌合溝の外側壁部に連通路3a
から容器外部に通じる通気溝3cを前記通気溝3bと周
方向に位置をずらせて形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として野菜の予冷および出荷用として好適な保冷容器に関するも のである。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】
一般に、苺、にんじん、レタス、ホウレンソウ、ブロッコリ―等の生野菜や果 物類の遠方への出荷、輸送に際しては、これらの野菜類の種類によっては断熱性 のある出荷箱等の容器に収納した状態で真空冷却や差圧冷却が行なわれ、保冷状 態に保持される。
【0003】 前記の真空冷却による野菜の予冷は、野菜の種類によっても異なるが、例えば 苺の場合、冷却室内の雰囲気を760mmHgの常圧の状態から8〜10分程度 の時間をかけて徐々に減圧し、最終的には30mmHg位まで減圧真空化して冷 却温度を1〜2℃に保ち、この状態を15〜20分間程維持して冷却し、この冷 却後常圧に戻す。
【0004】 上記の野菜類の予冷および出荷用の容器としては、保冷のための断熱性を有す ることと共に、前記の予冷の際には蓋をしたままでも容器内の空気排出が良好に 行なわれ、容器内を速やかに減圧真空化できることが、予冷工程の簡略化の点か ら必要である。
【0005】 この種の野菜類の予冷および出荷用の保冷容器として、いちいち蓋を取外しあ るいは被着するのは面倒であることから、蓋をしたままでも空気の排出および流 入が可能なように、容器本体とこれに被嵌される蓋体との接合部分に孔や溝等の 通気手段を設けておくことが提案されている(例えば、実開昭63−13198 2号公報、実公昭63−616号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記実開昭63−131982号公報のものは、容器本体の開口部 に対する蓋体の接合部になる周縁部下面に容器内外方向の切欠孔を開設している もので、蓋体を被着した通常の状態においても、前記切欠孔の部分から内部が見 えて不体裁であるばかりか、この切欠孔の部分から外気が流入し易くて保冷効果 の保持に問題があり、またほこりが容器内に侵入し易いという欠点がある。
【0007】 また、実公昭63−616号公報のものは、突縁と溝、あるいは互い違い階段 状の凹凸形状によって嵌合する構造において、前記嵌合面に沿って通気溝を形成 したものであるが、この通気溝は容器内外ともに殆ど同じ位置で開口しているた めに、ある程度の隘路効果はあっても、その流通距離は比較的短かく、しかも蓋 が少しでも浮くと該通気溝の部分から内部が見えるように連通し、それだけ外気 が容器内に流入し易くて保冷性に問題があり、またほこり等も侵入し易い欠点が ある。
【0008】 特に、この種の予冷、出荷用に使用する保冷容器は、予冷時には通気性を必要 とするものの、通常の流通段階においては、外気およびほこり等が容易に入り込 まないようにある程度の密閉性を保有するものが好ましい。
【0009】 本考案は、上記に鑑み、野菜類の予冷および出荷用の保冷容器として、冷却室 内の減圧および短時間の昇圧作用のいずれにも良好確実に対応し得る通気性を保 有でき、しかも通常の流通段階では、内部が見えず、外気やほこりが入り込み難 い流通路手段を備えた保冷容器を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決する本考案の保冷容器は、合成樹脂発泡体よりなる容器本 体とこれに被嵌自在な蓋体とからなる容器であって、容器本体の開口縁に突縁を 有するとともに、蓋体の周縁部下面に前記突縁に対する嵌合溝を有してなり、前 記蓋体周縁部の嵌合溝を突縁との嵌合部よりやや深くして、該嵌合溝の内底部分 を周方向に連続する連通路として形成し、さらにこの嵌合溝の内側壁部に前記連 通路より容器内部に通ずる通気溝を所要個所に形成するとともに、嵌合溝の外側 壁部に連通路から容器外部に通じる通気溝を前記内側の通気溝と周方向に位置を ずらせて形成してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】
上記の構成を有する本考案の保冷容器にあっては、容器本体内に野菜等を収納 して蓋体を被着した状態で真空予冷を行なうと、容器本体の開口部突縁に対する 嵌合溝内底部分の連通路を介して、該嵌合溝の内外側壁部に有する通気溝が連通 しているため、冷却室内が減圧され低圧になるのに伴い、容器内の空気が前記内 側壁部に有する通気溝から嵌合溝による連通路および外側壁部に有する通気溝を 経て外部に排出され、容器内が減圧真空化する。このようにして所定の冷却温度 に保持した状態で一定時間おいて冷却が行なわれる。
【0012】 そして前記の予冷後、冷却室内が常圧に戻すべく昇圧せしめられると、前記と は逆に、外部空気が外側壁部の通気溝から嵌合溝による連通路および内側の通気 溝を経て容器内に速かに流入する。
【0013】 特に、前記通気のための流通路手段として、容器本体の開口縁に有する突縁と これに嵌合する蓋体の嵌合溝とによる嵌合部分において、前記嵌合溝の内底部分 を連通路として、該嵌合溝の内外側壁部に形成される内外の通気溝を周方向に互 いに位置をずらせて設けているために、外側の通気溝の部分から内部が見えず、 特に蓋体が少々浮き上っても、突縁が嵌合溝から離脱しない限り内部が見えるこ とはない。
【0014】 また内外の通気溝の間に周方向の嵌合溝による連通路を介在しているために、 流通距離が長くなっており、これが屈折した流通路を形成することと相俟って、 適度の隘路効果を発揮し、通常の流通段階においては外気やほこりが入り込み難 いものとなる。
【0015】
【実施例】
次に本考案の実施例を図1〜図5に基いて説明する。
【0016】 図1〜図5において、(1)は合成樹脂発泡体よりなる平面略方形等の角形を なす容器本体であり、(2)は前記と同素材よりなり容器本体(1)に対し被嵌 自在な蓋体である。容器本体(1)に対する蓋体(2)の嵌合構造として、容器 本体(1)の側壁上端の内面側に上方への突縁(1a)が設けられるとともに、 蓋体(2)の周縁部に前記突縁(1a)に対し嵌合する溝(2a)が設けられて いる。
【0017】 前記蓋体(2)の周縁部の嵌合溝(2a)を突縁(1a)との嵌合寸法よりや や深く形成して、突縁(1a)に嵌合した状態において、該嵌合溝(2a)の内 底部分を周方向に連続する連通路(3a)として形成している。そして前記嵌合 溝(2a)の内側壁部(2b)に、前記連通路(3a)より容器本体(1)内部 に通ずる縦方向の通気溝(3b)が周方向所要個所に形成されており、さらに嵌 合溝(2a)の外側壁部(2c)の内面および下面には連通路(3a)から容器 外部に通じる通気溝(3c)が前記通気溝(3b)とは周方向に位置をずらせて 形成されている。
【0018】 すなわち、内側の通気溝(3b)と外側の通気溝(3c)とは嵌合溝(2a) による連通路(3a)を介して連通している。したがって蓋体(2)を容器本体 (1)に被着した状態においては、容器内外が前記連通路(3a)と内側の通気 溝(3b)および外側の通気溝(3c)により流通可能になっている。
【0019】 特に、内外の通気溝(3b)(3c)が同じ位置に設けられていると、流通距 離が短くて隘路効果が小さく、通気性が良すぎて通常の流通段階で外気やほこり 等が入り込み易くなるが、前記のように内外の通気溝(3b)(3c)を周方向 に位置をずらせて設けてあると、突縁(1a)と嵌合溝(2a)との嵌合による 屈折に加えて、周方向にも屈折してかつ流通距離が長くなり、外気やほこり等が 入り込み難く、また突縁(1a)が嵌合溝(2a)から離脱しない限り内部が見 えないことになる。
【0020】 前記の内側の通気溝(3b)については任意の位置に設けることができるが、 外側の通気溝(3c)については、予冷時に多数の容器(A)を並列させること から、この並列状態おいても充分な通気性を保有できるように、図のように四隅 部のアール面部分に設けておくのが望ましい。
【0021】 なお、前記の通気溝(3b)(3c)の深さ、数、形成位置は、予冷作業時の 空気排出およひ流入を好適になし、しかも通常時にはある程度の密閉性を確保で きるように設定しておく。また嵌合溝(2a)は、通常2〜4mm程度深くして 連通路(3a)となる空間を保有できるようにするのがよい。
【0022】 図示する実施例の容器(A)においては、容器本体(1)および蓋体(2)の 左右および前後の各側面は若干凹設されており、複数の容器(A)を相接して並 べた場合に各容器間に上下方向に連続する通気空間を保有するように形成されて いる。
【0023】 さらに、容器本体(1)の底面と蓋体(2)の上面とには積み重ね状態におい て互いに嵌合する凸起を設けておくのが望ましく、図の場合は、蓋体(2)の上 面四隅部に平面L字状のリブ形の突起(5)を設けて、通気空間を保有して積み 重ね得るようになっており、容器本体(1)の底面には前記突起(5)と嵌合す る凸部が設けられる。なお、前記の突起を有さない容器の場合には、真空冷却等 の際に上下の容器間にスペーサーを介在させて冷気流通の空間を保有するように すればよい。
【0024】 上記容器本体(1)および蓋体(2)の構成素材である合成樹脂発泡体として は、ポリスチレン樹脂およびスチレンを主体とする共重合体等のスチレン系樹脂 発泡体、ポリオレフィン系樹脂発泡体、ポリ塩化ビニル樹脂発泡体その他の合成 樹脂発泡体を用いることができ、特に前記発泡体の表面に非発泡の補強表皮層を 設けておくこともできる。
【0025】 上記のように構成された保冷容器(A)は、保冷野菜の予冷および出荷用とし て使用するもので、真空予冷や差圧予冷等の際は、容器本体(1)に苺、ホウレ ンソウ、レタス等の野菜を収納して蓋体(2)を被せた状態で冷却室内に搬入し て並置あるいは段積みして並置しておく。
【0026】 そして例えば真空冷却においては、冷却室内が徐々に減圧されて真空化するの に伴い、容器内の空気は流通路手段である通気溝(3b)(3c)および嵌合溝 (2a)による連通路(3a)を通じて徐々に排出される。こうして減圧真空化 した状態で所定の冷却温度に保ち、収納された野菜(B) の種類に応じて一定の時 間おいて冷却を行なう。
【0027】 そしてこの冷却後、冷却室内が常圧に戻すべく短時間で昇圧せしめられる。こ の昇圧の際は、前記とは逆に、通気溝(3b)(3c)および嵌合溝(2a)に よる連通路(3a)を通じて外部空気が速かに流入する。
【0028】 そして、輸送中等の通常の流通段階においては、前記流通路手段である通気溝 (3b)(3c)が連通路(3a)を介して連通状態のままではあるが、容器本 体側の突縁(1a)に対する嵌合溝(2a)の内外両側壁部(2b)(2c)の 内面に沿って通気溝(3b)(3c)が形成され、かつ嵌合溝(2a)の内底部 分を周方向に連続する連通路(3a)として、内外の通気溝(3b)(3c)を 周方向に位置をずらせて設けているために、流通路が屈折してかつ流通距離も長 くなり、適度の隘路効果を発揮して流通抵抗が増し、それだけ密閉性も高く、外 気が流入し難く、またほこり等が容器本体(1)内部に侵入するのを防止できる ことになる。
【0029】 しかも、内外の通気溝(3b)(3c)が周方向にずれているがために、蓋体 (2)が少々浮き上っても、突縁(1a)と嵌合溝(2a)との嵌合が離脱しな い限り内部は見えず、体裁良好に保持される。
【0030】
【考案の効果】
上記したように本考案の保冷容器によれば、野菜の真空冷却等による予冷の際 は閉蓋状態のままで容器内部の空気排出つまりは容器内の減圧真空化を迅速かつ 効率よく行なえ、また昇圧時の空気流入も問題なく行なえる。
【0031】 特に、容器本体と蓋体との嵌合部となる突縁と嵌合溝の構造を利用して、嵌合 部を深くしてその内底部分を周方向に連続した連通路として、この連通路を介し て連通する通気溝を、嵌合溝の内外側壁部に周方向に位置をずらせて設けたこと により、該通気溝が常に開口しかつ連通状態であるにも拘らず、その流通距離が 長くなってしかも屈折していることによる隘路効果で、その流通作用に適度の抵 抗を与えることができる。したがって、通常の流通段階での外気の流入を防止し 得て、保冷状態に良好に保持でき、またほこり等の侵入をも防止できる。
【0032】 さらに、内外の通気溝を周方向に位置をずらせて設けたことにより、蓋体が少 々浮き上がっても、前記通気溝の部分から、内部が見えるおそれもなく、体裁良 好に保持でき、安心して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す蓋体を分離した斜視図
である。
【図2】裏返した蓋体一部の平面図(a)と、容器本体
一部の平面図(b)である。
【図3】蓋体を容器本体に被着した一部欠截斜視図であ
る。
【図4】蓋体を容器本体に嵌合した内側通気溝部分の断
面図である。
【図5】蓋体を容器本体に嵌合した外側通気溝部分の断
面図である。
【符号の説明】
(1) 容器本体 (1a) 突縁 (2) 蓋体 (2a) 嵌合溝 (2b) 内側壁部 (2c) 外側壁部 (3a) 連通路 (3b) 内側の通気溝 (3c) 外側の通気溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂発泡体よりなる容器本体とこれ
    に被嵌自在な蓋体とからなる容器であって、容器本体の
    開口縁に突縁を有するとともに、蓋体の周縁部下面に前
    記突縁に対する嵌合溝を有してなり、 前記蓋体周縁部の嵌合溝を突縁との嵌合部よりやや深く
    して、該嵌合溝の内底部分を周方向に連続する連通路と
    して形成し、さらにこの嵌合溝の内側壁部に前記連通路
    より容器内部に通ずる通気溝を所要個所に形成するとと
    もに、嵌合溝の外側壁部に連通路から容器外部に通じる
    通気溝を前記内側の通気溝と周方向に位置をずらせて形
    成してなることを特徴とする保冷容器。
JP1991088384U 1991-10-28 1991-10-28 保冷容器 Expired - Lifetime JPH082142Y2 (ja)

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JPH082142Y2 JPH082142Y2 (ja) 1996-01-24

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JPH082142Y2 (ja) 1996-01-24

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