JPH054077B2 - - Google Patents
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- JPH054077B2 JPH054077B2 JP2327109A JP32710990A JPH054077B2 JP H054077 B2 JPH054077 B2 JP H054077B2 JP 2327109 A JP2327109 A JP 2327109A JP 32710990 A JP32710990 A JP 32710990A JP H054077 B2 JPH054077 B2 JP H054077B2
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- caries
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はう蝕予防またはう蝕治療に際し健常人
又は患者のう蝕活動性を簡易に判別しうる方法に
関する。 (従来の技術) 従来から歯科の臨床または口腔衛生の立場から
う蝕の罹患性または進行状態を判別する手段とし
て口腔内の唾液または歯垢中の微生物特に細菌例
えばストレプトコツカスミユタンス(以下S.
mutansと略記する)やラクトバチルス(乳酸菌)
などの菌数や活動性を検査する方法が種々報告さ
れている。出願人は一般細菌を対象として取得し
た特許第539011号(特公昭43−19817号公報)に
おいて細菌が特定の薬剤を変色させることを利用
した迅速判別法を開示したが該特許発明を要約す
れば薬剤として(イ)レサズリン、(ロ)ネオテトラゾリ
ウム塩化物又は(ハ)トリフエニルテトラゾリウム塩
化物の一定量を培養液(微生物増殖の栄養源)に
添加し、該液に試験紙を浸し:乾燥したものを試
験用小紙片とし、これに供試用細菌浮遊液の一定
容量を該試験片に滴下した後に37℃で一定時間培
養し該試験片の色調変化により該細菌浮遊液中の
細菌の活動性を判別する方法を特徴としたもので
ある。 一方う蝕活動性の判別法について種々報告され
ている近時の下野勉他〔小児歯科学雑誌、18(3)
606〜611、1980〕論旨を要約すれば次の通りであ
る。即ち口腔内より採取した歯垢を生理食塩水に
懸濁したものの一定容量(0.1ml)を検体とする。
別に調製したシヨ糖10%、ブロムチモールブルー
(B.T.B)0.006%、窒化三ナトリウム(Na3N)
0.05%、PH7.2として液を製し、これに先の検体
を接種してこれを37℃に30分間放置する。該液の
色調は黄緑色、淡黄緑色、黄色に変化するのでこ
れを陰性、疑陽性、陽性と読みかえる。並行的に
行つた従来の培養による試験の変化と比較した場
合に小児う蝕罹患状態と高度な正の相関性が認め
られたとしている。更に中村正一他〔口腔衛生学
会雑誌、30(4)昭和55年12月〕は幼稚園児を対象と
して口腔内診査を行つた際の判別法およびその結
果を次の通り述べている。即ち呈色指示薬はレサ
ズリン、メチルレツド、アリザリンレツド、ラク
モルト、ブロムクレゾールグリーン、ブロムフエ
ノールブルー等であつてこれらを含む指示薬
0.003%、シヨ糖10%、Na3N0.05%からなる培養
液に歯垢の生理食塩水浮遊液の一定容量を接種し
たものを37℃で30分間培養してその培養液の色調
変化によりう蝕活動性の判別を行つた結果、幼稚
園児のう蝕罹患歯率と高い正の相関関係が認めら
れたとしている。なお上記薬液に用いれらている
これらの指示薬のうちでレサズリンの色調変化が
最も鮮明であることが記載されている。上記のよ
うにう蝕活動性の判別法として用いるレサズリン
が有効な指示薬であることは種々の報告において
認められている。これらはいずれも簡易法とされ
る方法であるけれども湿式法であつてレサズリン
又はPH指示薬を含む少量の発色液に唾液又は歯垢
を加え37℃に加温して30分後の変色を検するもの
である。しかるにこの方法は、レサズリンをPH指
示薬として用いているため、呈色が不鮮明で目視
による判定が困難であるという問題があり、実際
臨床には普及していない。従つて最も一般的な従
来技術のう蝕活動試験の方法は唾液0.1〜0.2ml又
は、歯垢を採取しこれを3ml位の培地に混和し、
37℃のふ卵器中で24〜72時間培養することからな
る湿式法である。この方法は全国的に普及してい
る。しかるにこの方法には、培養しなければなら
ないという制限があるためふ卵器が必要であるこ
と、判定に多少の熟練が要ること、培養結果をそ
の場で判定できないため研究用には利用できても
被験者の動機づけがしにくいという問題点があつ
た。 (発明が解決しようとする課題) 従つて、本発明は、上記の欠点がないう蝕発生
原因微生物の活動性を判別しうる方法を提供する
ことを目的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明者等はレサズリンを用いたう蝕活動性の
判別法を更に簡易化し、しかも短時間に判別可能
な方法について検討した結果湿式法によらない乾
式法としての本発明に到達した。 すなわち、本発明は、唾液(又は歯こう、以下
歯こうを省略して記載する)中のう蝕発生原因微
生物の多少を判別するための試薬組成物を含有す
る試験片に対し被検唾液の一定量を浸潤させ、こ
の浸潤物を接着層を有するフイルムに挟んで密封
状態にし、定温付近に一定時間保持してう蝕発生
原因微生物を培養した後、前記試験片の色調変化
を測定することを特徴とする乾式う蝕簡易判別方
法を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 「唾液中のう蝕発生原因微生物」とは、唾液中
に存在するう蝕発生の原因となる微生物、特に細
菌をいい、例えばS.mutans、ラクトバチルス、
アクチノマイセス等が挙げられる。 本発明における試薬組成物とは、唾液中のう蝕
発生原因微生物により引き起こされる酵素反応、
酸化還元電位の変化等を検出しうる試薬とう蝕発
生原因微生物の増殖を助長する培養成分を含有す
る組成物をいう。 上記試薬としては、例えば、レサズリン、トリ
フエニルテトラゾリウム、メチルオレンジ及びこ
れらの塩類、及びこれらの混合物等が挙げられ
る。このうち、レサズリン、トリフエニルテトラ
ゾリウム、ネオテトラゾリウム、2,6−ジクロ
ルフエノールインドフエノール、及びメチルオレ
ンジが好ましい。 上記のう蝕発生原因微生物の増殖を助長する培
養成分には、う蝕発生原因微生物の増殖を助長す
るかいなる培養成分も含まれるが、例としては、
シヨ糖、ブドウ糖、果糖が挙げられる。このう
ち、シヨ糖が好ましい。 試薬と培養成分の比率の例としは、1:100〜
1:500が挙げられ、このうち、1:300〜1:
400が好ましい。 さらに、これらの成分の他に、ポリビニルピロ
リドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、でん
ぷん糊、ゼラチン等の糊剤を試薬を展着させる目
的で含有してもよい。これらの成分の比率は、試
薬組成物の総重量を基準として、0.5〜5重量%
が好ましい。 上記試薬組成物を無機質又は有機質の多孔体に
含有させることにより試験片を作製することがで
きる。上記多孔体の例としては、紙、不織布、天
然又は合成の素材で製造されたシート状のもの等
を挙げることができ、このうち、紙、スポンジ等
の吸水可能なシート状のものが好ましい。 試験片の形状は、いかなる形状をもとりうる
が、円形、方形等が好ましい。 試験片の面積は、25〜80mm2が好ましい。 上記試薬組成物を含有する試験片は以下のよう
にして作製することができる。 まず、試薬組成物を5〜20重量%含有する試薬
組成物溶液を作製する。上記溶液の溶媒として
は、水、アルコール、イソプロピルアルコール、
アセトン及びこれらの混合物を挙げることができ
る。このうち、水、アルコールが好ましい。 上記試薬組成物溶液に多孔体を1〜3分間浸漬
した後、多孔体を取り出し、50〜80℃で30〜120
分間乾燥する。 上記試験片に対し、被検唾液の一定量を浸潤さ
せる。 一定量とは、試験片の色調変化を測定しうるい
かなる量でもあり得るが、例えば10〜100μを
挙げることができる。これらの量はスポイトの
0.5〜2滴分に相当する。 被検唾液は、スポイトで滴下する方法、キヤピ
ラリーから排出される方法、又は、プラスチツク
やガラス棒にからませた唾液を塗る方法等により
試験片に浸潤させることができる。このうち、ス
ポイトで滴下する方法が好ましい。 上記の浸潤物を接着層を有するフイルムに挟
み、押圧により内部の空気を排除して密封状態に
する。 フイルムは、浸潤物を密封状態に保ちうるいか
なるものでもよい。ここで密封状態とは、気体又
は微生物の侵入するおそれのない状態をいう。 フイルムの材料の例としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、等を挙げることができる。このうち、
ポリ塩化ビニルが好ましい。 フイルムの厚さの例としは、50〜300μmが挙
げられ、このうち125〜175μmが好ましい。 フイルムの大きさは、浸潤物を密封状態に保ち
うるいかなる大きさでもよい。一般的には、試験
片の面積の5〜10倍の面積を有することが好まし
い。 フイルムの形状は、浸潤物を密封状態に保ちう
るいかなる形状でもよい。例えば、浸潤物をサン
ドイツチ状に挟む分離した2枚のフイルムでも、
フイルムを折り曲げて浸潤物を挟み込む1枚の連
続したフイルムでもよい。また、支持用フイルム
は、必ずしもフイルムの必要はなく、ガラス板、
瀬戸物、金属板、防水加工した木材など吸湿しな
い板状のものを代用することもできる。 接着層とは、フイルム間及びフイルムと浸潤物
を接着させうる層をいう。 接着層は、ロジン、コーパル等の天然樹脂、ポ
リエチレン系の合成炭化水素系樹脂、ラノリン、
ミツロウなどのろう状物質に対し、合成ゴム又は
天然ゴムを配合し、練和したもので、上記合成ゴ
ムを使つた合成ゴム系粘着剤が好適に使用でき
る。 接着層は、浸潤物を密封状態に保つことができ
れば、フイルムの全面又は一部に存在しうる。例
えば、接着層は、分離した二枚のフイルム又は連
続した一枚のフイルムの全面、又はフイルム上の
浸潤物を配する位置の周辺部に設けることができ
る。このうち、分離した2枚のフイルムを用い、
2枚のフイルムの片面全体に接着層が設けられて
いることが好ましい。 さらにう蝕発生原因微生物の培養の際に、接着
層を介して加温器等に接着できることが好まし
い。 また、上記試験片は予め上記フイルム上に接着
層を介して、あるいは介さないで存在してもよ
い。 密封した浸潤物を定温付近に一定時間保持して
う蝕発生原因微生物を培養する。 定温としては、25〜40℃が挙げられ、このうち
35〜37℃が好ましい。 一定時間としては、10〜30分が挙げられ、この
うち10〜15分が好ましい。 また培養は、空気中又は温水中で行なうことが
でき、例えば加温器、ふ卵器、人体皮膚、温浴等
により行なうことができる。 上記の培養後、試験片の色調変化を測定するこ
とによりう蝕発生原因微生物の多少を判別する。 これを詳しく説明すれば、唾液又は歯垢の中に
はう蝕の主因をなすといわれるS.mutans及び乳
酸菌等が多く、特にS.mutansの酵素は培養液中
においてシヨ糖を縮合させてグルカン(デキスト
ラン)を作る。糖は又酵素的に乳糖に迄分解され
る。この活発な酵素反応、酸化還元電位の変化等
に基いてレサズリンは色調が変化するものと考え
られる。例えば色調が紫色、青紅色、紅色と検液
により変化する。後記の実施例に示されるように
この色調変化とう蝕活動性とは相関する。従つて
これによりう蝕活動性を判定できるのである。指
示薬としてトリフエニルテトラゾリウムの塩化物
を使用し上記同様に製した場合に色調は紅色より
無色に変化する。この色は変化はう蝕活動性の陰
性から陽性への変化に対応する。又指示薬として
メチルオレンジを使用した場合には色調は黄緑色
から赤黄色に変化する。この場合のう蝕活動性は
陰性から陽性への変化に対応する。これらの指示
薬の中ではレサズリンの色調変化が最も鮮明であ
つて段階的に変色し、肉眼的に判別し易いことか
ら指示薬としてレサズリンを主として使用するこ
とが望ましい。 色調の変化の測定は、目視、吸光度計、色濃度
計等により行なうことができる。このうち、比色
表を用いて目視で判定することが好ましい。 本発明の方法を実施する用具の一具体例におい
ては、シヨ糖とレサズリンとを1:350の比率で
含んだ10重量%の水溶液を製し、これに浸し乾燥
した円形または方形の小紙片を台紙上に配置し、
該小紙片をサンドイツチ状に挟む形で別に粘着剤
を内側に塗布した円形又は方形の被覆用フイルム
で重畳し、或は小紙片を粘着剤と接触させないよ
うにする場合には粘着剤を内側周辺部のみに塗布
した円形又は方形の被覆用フイルムで重畳し、更
にこれらとは別に支持用フイルム(小紙片と被覆
用フイルムとを試験時に支持するフイルム)を同
じ台紙上に並べて配置し、支持用フイルムも被覆
用フイルムも剥離可能に台紙に粘着し貼り付いて
形成される。 本発明の方法を実施する判別用具の一具体例を
示す図面の第1図において、記号1は試薬組生物
を含有する径5〜10mmの円形又は一辺4mm以上の
方形の小紙片であり、該小紙片の材質は一般に使
用する瀘紙好ましくは厚味約0.8mm以下の瀘紙で
ある。これを周辺部内側2Aに接着層を有する被
覆用フイルム2で覆い、これらと並べて支持用フ
イルム3を台紙4上に剥離可能に粘着させて配置
する。但し被覆用フイルムの内側全面に接着層を
設けておけば小紙片の片側は常に被覆用フイルム
の内側に固定されたままとなるので試験時に取扱
上便利であることが多い。このように形成すると
使用前の小紙片1は完全に外気と遮断され空気も
流通せず、その上無菌的に保持されるのである。
支持用フイルム3はサイズとして径5〜10cmの円
形又はこの程度の面積の方形或は矩形でありフイ
ルム2は、径3〜5cmの円形又はその程度の面積
の方形が考えられる。台紙の大きさはフイルム2
とフイルム3とが並置され得るに十分な大さであ
る。 次に、小紙片1は、シヨ糖及び、レサズリン、
トリフエニルテトラゾリウム、ネオテトラゾリウ
ム、2,6−ジクロルフエノールインドフエノー
ル又はメチルオレンジ又はこれらの塩類を1:
100〜1:500の比率で含有している。 次にフイルム2には粘着剤を有する接着層が塗
布される。粘着剤は合成ゴム等を主体としたもの
であるが支持用フイルム3や台紙4より常温で容
易に脱着でき、かつ再び小紙片ごとこれを加温器
材即ち例えば金属、木材、プラスチツク等の培養
のための加温器材に付着させ得るものであれば十
分である。すなわち唾液や歯垢を浸ませた小紙片
は空気補給を可及的に遮断し唾液中の水分の蒸発
を防止したまま10〜15分間32〜37℃に培養しなけ
ればならない。本発明の方法を実施する用具は簡
便な小器具であるから加温器材の代用物としての
人体皮膚の表面にフイルムごと貼りつけて加温し
てもよい。従つてフイルム上の接着層に含有され
る粘着剤としては全体の皮膚を害しないものを選
択することが望ましい。なお支持用フイルム3を
加温器材又は人体皮膚面に貼りつけることをせ
ず、加温器内に収納する態様で使用する場合には
支持用フイルム3は接着層を有せずともよい。 本発明の方法を実施する判別用具を使用するた
めには唾液をスポイトなどで僅少量通常は一滴採
取し、別に用具の台紙からフイルム2を半ば剥が
しながら、中の少紙片1にスポイトの唾液を落し
これが十分均一に浸み広がつた後にフイルム2で
少紙片1を覆つたままの状態で支持用フイルム3
上に粘着貼布せしめる。フイルム2がその内面周
辺に接着層を有する場合を第2図に示す。少紙片
1と被覆用フイルム2とを支持したままの状態の
該支持用フイルム3を台紙4から剥がしこれを加
温器表面又はその代用物としての人体の適当な露
出部に貼布して15分後に少紙片1の色調変化を観
察する。この色調変化即ち青色、紫紅色、紅色へ
の変色に応じてう蝕活動性は陰性、弱陽性、陽性
と判別する。37℃内外の培養温度の維持のため加
温器代用としてヒトの体温を利用できることに上
記用具の使用特徴がある。 被覆用フイルム2の内面全部に接着層を有する
場合にはこれを半ば剥がしたときに中の小紙片1
はその表面がフイルム2に接着されているのでそ
の裏面を露出することとなり、従つてこの裏面に
対して唾液を添加することとなる。唾液浸潤後に
フイルム2と共に小紙片1を台紙4から剥がし、
これを支持用フイルム3上に接着させる。この状
態を第3図に示す。支持用フイルム3と共に台紙
4から剥がしてこれらを加温器表面又はその代用
物としての人体露出部表面に貼り付ける。貼り付
けずに加温器内へ収納する場合には台紙4から支
持用フイルム3を剥がすことなく台紙4と共に加
温器内へ収納してもよい。 (発明の効果) 以上の事から本発明の判別方法によりう蝕罹患
者はもとより、特に幼時のう蝕予防又は治療対策
としてこれを用いう蝕活動性を簡易にしかも短時
間に判別できるようになつた。 更に本発明の方法を実施する用具の製造も容易
であるため、う蝕活動性の陰陽性の判別をコスト
も低く行うことができるようになつた。 本発明の方法により、少量の唾液で試験できる
ようになつた。 また、本発明の方法により、唾液の採取は術者
を必要とせず、素人が容易に実施できるようにな
つた。 さらに本発明の方法は、試薬組成物を含有する
小紙片をなめたり、口腔内に塗布するなどの操作
はなく、試薬組成が、経口的に体内に入ることも
なく、又は、該小紙片に手指を触れることもない
ので人体に対する生理的影響はないという利点も
有する。 またさらに、本発明の方法は、唾液を接種した
後は、フイルムの間に小紙片ははさまれたままで
あり判定後の廃棄もこの状態であるから極めて清
潔であるという利点も有する。 (実施例) 次に実施例を示す。 参考例 レサズリン0.025重量%とシヨ糖10重量%との
水溶液に直径8mmの瀘紙片を5分間浸漬し70℃で
90分間乾燥することにより判別用の小紙片1(デ
イスク)を製造した。これを内面全部に粘着剤
(合成ゴム系)を含有する接着層を有する直径4
cmの透明プラスチツク被覆用フイルム(150μの
ポリ塩化ビニル製のフイルム)2で覆い、4.5cm
×4.5cmの方形透明プラスチツク製支持用フイル
ム(200μのポリ塩化ビニル製の板)3(裏面に
接着層を有する)と並置して5cm×10cmの矩形台
紙4に貼り付け、これを透明プラスチツク製の包
装用のサツシユ又は小型ポリ袋に入れてヒートシ
ールしたものを1個の一回使用分の製品とした。 実施例 唾液検体は被検各人の唾液をミニカツプに採取
しこれからプラスチツクスポイトで一滴(およそ
0.05ml)を取り、参考例で製造した用具のフイル
ム2をはがして露出させ又は取出した青色のデイ
スク(小紙片)1に十分浸透させてからこれらを
支持用フイルム3へ貼り付けて密封した。これら
を台紙4から剥がし、これを被検者の腕部に貼付
して15分後にデイスク1の色調変化を検した。こ
れを従前の検査法としてのSTメデイア使用の場
合及びMSBB使用の場合と比較した結果を第1
表に示す。
又は患者のう蝕活動性を簡易に判別しうる方法に
関する。 (従来の技術) 従来から歯科の臨床または口腔衛生の立場から
う蝕の罹患性または進行状態を判別する手段とし
て口腔内の唾液または歯垢中の微生物特に細菌例
えばストレプトコツカスミユタンス(以下S.
mutansと略記する)やラクトバチルス(乳酸菌)
などの菌数や活動性を検査する方法が種々報告さ
れている。出願人は一般細菌を対象として取得し
た特許第539011号(特公昭43−19817号公報)に
おいて細菌が特定の薬剤を変色させることを利用
した迅速判別法を開示したが該特許発明を要約す
れば薬剤として(イ)レサズリン、(ロ)ネオテトラゾリ
ウム塩化物又は(ハ)トリフエニルテトラゾリウム塩
化物の一定量を培養液(微生物増殖の栄養源)に
添加し、該液に試験紙を浸し:乾燥したものを試
験用小紙片とし、これに供試用細菌浮遊液の一定
容量を該試験片に滴下した後に37℃で一定時間培
養し該試験片の色調変化により該細菌浮遊液中の
細菌の活動性を判別する方法を特徴としたもので
ある。 一方う蝕活動性の判別法について種々報告され
ている近時の下野勉他〔小児歯科学雑誌、18(3)
606〜611、1980〕論旨を要約すれば次の通りであ
る。即ち口腔内より採取した歯垢を生理食塩水に
懸濁したものの一定容量(0.1ml)を検体とする。
別に調製したシヨ糖10%、ブロムチモールブルー
(B.T.B)0.006%、窒化三ナトリウム(Na3N)
0.05%、PH7.2として液を製し、これに先の検体
を接種してこれを37℃に30分間放置する。該液の
色調は黄緑色、淡黄緑色、黄色に変化するのでこ
れを陰性、疑陽性、陽性と読みかえる。並行的に
行つた従来の培養による試験の変化と比較した場
合に小児う蝕罹患状態と高度な正の相関性が認め
られたとしている。更に中村正一他〔口腔衛生学
会雑誌、30(4)昭和55年12月〕は幼稚園児を対象と
して口腔内診査を行つた際の判別法およびその結
果を次の通り述べている。即ち呈色指示薬はレサ
ズリン、メチルレツド、アリザリンレツド、ラク
モルト、ブロムクレゾールグリーン、ブロムフエ
ノールブルー等であつてこれらを含む指示薬
0.003%、シヨ糖10%、Na3N0.05%からなる培養
液に歯垢の生理食塩水浮遊液の一定容量を接種し
たものを37℃で30分間培養してその培養液の色調
変化によりう蝕活動性の判別を行つた結果、幼稚
園児のう蝕罹患歯率と高い正の相関関係が認めら
れたとしている。なお上記薬液に用いれらている
これらの指示薬のうちでレサズリンの色調変化が
最も鮮明であることが記載されている。上記のよ
うにう蝕活動性の判別法として用いるレサズリン
が有効な指示薬であることは種々の報告において
認められている。これらはいずれも簡易法とされ
る方法であるけれども湿式法であつてレサズリン
又はPH指示薬を含む少量の発色液に唾液又は歯垢
を加え37℃に加温して30分後の変色を検するもの
である。しかるにこの方法は、レサズリンをPH指
示薬として用いているため、呈色が不鮮明で目視
による判定が困難であるという問題があり、実際
臨床には普及していない。従つて最も一般的な従
来技術のう蝕活動試験の方法は唾液0.1〜0.2ml又
は、歯垢を採取しこれを3ml位の培地に混和し、
37℃のふ卵器中で24〜72時間培養することからな
る湿式法である。この方法は全国的に普及してい
る。しかるにこの方法には、培養しなければなら
ないという制限があるためふ卵器が必要であるこ
と、判定に多少の熟練が要ること、培養結果をそ
の場で判定できないため研究用には利用できても
被験者の動機づけがしにくいという問題点があつ
た。 (発明が解決しようとする課題) 従つて、本発明は、上記の欠点がないう蝕発生
原因微生物の活動性を判別しうる方法を提供する
ことを目的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明者等はレサズリンを用いたう蝕活動性の
判別法を更に簡易化し、しかも短時間に判別可能
な方法について検討した結果湿式法によらない乾
式法としての本発明に到達した。 すなわち、本発明は、唾液(又は歯こう、以下
歯こうを省略して記載する)中のう蝕発生原因微
生物の多少を判別するための試薬組成物を含有す
る試験片に対し被検唾液の一定量を浸潤させ、こ
の浸潤物を接着層を有するフイルムに挟んで密封
状態にし、定温付近に一定時間保持してう蝕発生
原因微生物を培養した後、前記試験片の色調変化
を測定することを特徴とする乾式う蝕簡易判別方
法を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 「唾液中のう蝕発生原因微生物」とは、唾液中
に存在するう蝕発生の原因となる微生物、特に細
菌をいい、例えばS.mutans、ラクトバチルス、
アクチノマイセス等が挙げられる。 本発明における試薬組成物とは、唾液中のう蝕
発生原因微生物により引き起こされる酵素反応、
酸化還元電位の変化等を検出しうる試薬とう蝕発
生原因微生物の増殖を助長する培養成分を含有す
る組成物をいう。 上記試薬としては、例えば、レサズリン、トリ
フエニルテトラゾリウム、メチルオレンジ及びこ
れらの塩類、及びこれらの混合物等が挙げられ
る。このうち、レサズリン、トリフエニルテトラ
ゾリウム、ネオテトラゾリウム、2,6−ジクロ
ルフエノールインドフエノール、及びメチルオレ
ンジが好ましい。 上記のう蝕発生原因微生物の増殖を助長する培
養成分には、う蝕発生原因微生物の増殖を助長す
るかいなる培養成分も含まれるが、例としては、
シヨ糖、ブドウ糖、果糖が挙げられる。このう
ち、シヨ糖が好ましい。 試薬と培養成分の比率の例としは、1:100〜
1:500が挙げられ、このうち、1:300〜1:
400が好ましい。 さらに、これらの成分の他に、ポリビニルピロ
リドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、でん
ぷん糊、ゼラチン等の糊剤を試薬を展着させる目
的で含有してもよい。これらの成分の比率は、試
薬組成物の総重量を基準として、0.5〜5重量%
が好ましい。 上記試薬組成物を無機質又は有機質の多孔体に
含有させることにより試験片を作製することがで
きる。上記多孔体の例としては、紙、不織布、天
然又は合成の素材で製造されたシート状のもの等
を挙げることができ、このうち、紙、スポンジ等
の吸水可能なシート状のものが好ましい。 試験片の形状は、いかなる形状をもとりうる
が、円形、方形等が好ましい。 試験片の面積は、25〜80mm2が好ましい。 上記試薬組成物を含有する試験片は以下のよう
にして作製することができる。 まず、試薬組成物を5〜20重量%含有する試薬
組成物溶液を作製する。上記溶液の溶媒として
は、水、アルコール、イソプロピルアルコール、
アセトン及びこれらの混合物を挙げることができ
る。このうち、水、アルコールが好ましい。 上記試薬組成物溶液に多孔体を1〜3分間浸漬
した後、多孔体を取り出し、50〜80℃で30〜120
分間乾燥する。 上記試験片に対し、被検唾液の一定量を浸潤さ
せる。 一定量とは、試験片の色調変化を測定しうるい
かなる量でもあり得るが、例えば10〜100μを
挙げることができる。これらの量はスポイトの
0.5〜2滴分に相当する。 被検唾液は、スポイトで滴下する方法、キヤピ
ラリーから排出される方法、又は、プラスチツク
やガラス棒にからませた唾液を塗る方法等により
試験片に浸潤させることができる。このうち、ス
ポイトで滴下する方法が好ましい。 上記の浸潤物を接着層を有するフイルムに挟
み、押圧により内部の空気を排除して密封状態に
する。 フイルムは、浸潤物を密封状態に保ちうるいか
なるものでもよい。ここで密封状態とは、気体又
は微生物の侵入するおそれのない状態をいう。 フイルムの材料の例としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、等を挙げることができる。このうち、
ポリ塩化ビニルが好ましい。 フイルムの厚さの例としは、50〜300μmが挙
げられ、このうち125〜175μmが好ましい。 フイルムの大きさは、浸潤物を密封状態に保ち
うるいかなる大きさでもよい。一般的には、試験
片の面積の5〜10倍の面積を有することが好まし
い。 フイルムの形状は、浸潤物を密封状態に保ちう
るいかなる形状でもよい。例えば、浸潤物をサン
ドイツチ状に挟む分離した2枚のフイルムでも、
フイルムを折り曲げて浸潤物を挟み込む1枚の連
続したフイルムでもよい。また、支持用フイルム
は、必ずしもフイルムの必要はなく、ガラス板、
瀬戸物、金属板、防水加工した木材など吸湿しな
い板状のものを代用することもできる。 接着層とは、フイルム間及びフイルムと浸潤物
を接着させうる層をいう。 接着層は、ロジン、コーパル等の天然樹脂、ポ
リエチレン系の合成炭化水素系樹脂、ラノリン、
ミツロウなどのろう状物質に対し、合成ゴム又は
天然ゴムを配合し、練和したもので、上記合成ゴ
ムを使つた合成ゴム系粘着剤が好適に使用でき
る。 接着層は、浸潤物を密封状態に保つことができ
れば、フイルムの全面又は一部に存在しうる。例
えば、接着層は、分離した二枚のフイルム又は連
続した一枚のフイルムの全面、又はフイルム上の
浸潤物を配する位置の周辺部に設けることができ
る。このうち、分離した2枚のフイルムを用い、
2枚のフイルムの片面全体に接着層が設けられて
いることが好ましい。 さらにう蝕発生原因微生物の培養の際に、接着
層を介して加温器等に接着できることが好まし
い。 また、上記試験片は予め上記フイルム上に接着
層を介して、あるいは介さないで存在してもよ
い。 密封した浸潤物を定温付近に一定時間保持して
う蝕発生原因微生物を培養する。 定温としては、25〜40℃が挙げられ、このうち
35〜37℃が好ましい。 一定時間としては、10〜30分が挙げられ、この
うち10〜15分が好ましい。 また培養は、空気中又は温水中で行なうことが
でき、例えば加温器、ふ卵器、人体皮膚、温浴等
により行なうことができる。 上記の培養後、試験片の色調変化を測定するこ
とによりう蝕発生原因微生物の多少を判別する。 これを詳しく説明すれば、唾液又は歯垢の中に
はう蝕の主因をなすといわれるS.mutans及び乳
酸菌等が多く、特にS.mutansの酵素は培養液中
においてシヨ糖を縮合させてグルカン(デキスト
ラン)を作る。糖は又酵素的に乳糖に迄分解され
る。この活発な酵素反応、酸化還元電位の変化等
に基いてレサズリンは色調が変化するものと考え
られる。例えば色調が紫色、青紅色、紅色と検液
により変化する。後記の実施例に示されるように
この色調変化とう蝕活動性とは相関する。従つて
これによりう蝕活動性を判定できるのである。指
示薬としてトリフエニルテトラゾリウムの塩化物
を使用し上記同様に製した場合に色調は紅色より
無色に変化する。この色は変化はう蝕活動性の陰
性から陽性への変化に対応する。又指示薬として
メチルオレンジを使用した場合には色調は黄緑色
から赤黄色に変化する。この場合のう蝕活動性は
陰性から陽性への変化に対応する。これらの指示
薬の中ではレサズリンの色調変化が最も鮮明であ
つて段階的に変色し、肉眼的に判別し易いことか
ら指示薬としてレサズリンを主として使用するこ
とが望ましい。 色調の変化の測定は、目視、吸光度計、色濃度
計等により行なうことができる。このうち、比色
表を用いて目視で判定することが好ましい。 本発明の方法を実施する用具の一具体例におい
ては、シヨ糖とレサズリンとを1:350の比率で
含んだ10重量%の水溶液を製し、これに浸し乾燥
した円形または方形の小紙片を台紙上に配置し、
該小紙片をサンドイツチ状に挟む形で別に粘着剤
を内側に塗布した円形又は方形の被覆用フイルム
で重畳し、或は小紙片を粘着剤と接触させないよ
うにする場合には粘着剤を内側周辺部のみに塗布
した円形又は方形の被覆用フイルムで重畳し、更
にこれらとは別に支持用フイルム(小紙片と被覆
用フイルムとを試験時に支持するフイルム)を同
じ台紙上に並べて配置し、支持用フイルムも被覆
用フイルムも剥離可能に台紙に粘着し貼り付いて
形成される。 本発明の方法を実施する判別用具の一具体例を
示す図面の第1図において、記号1は試薬組生物
を含有する径5〜10mmの円形又は一辺4mm以上の
方形の小紙片であり、該小紙片の材質は一般に使
用する瀘紙好ましくは厚味約0.8mm以下の瀘紙で
ある。これを周辺部内側2Aに接着層を有する被
覆用フイルム2で覆い、これらと並べて支持用フ
イルム3を台紙4上に剥離可能に粘着させて配置
する。但し被覆用フイルムの内側全面に接着層を
設けておけば小紙片の片側は常に被覆用フイルム
の内側に固定されたままとなるので試験時に取扱
上便利であることが多い。このように形成すると
使用前の小紙片1は完全に外気と遮断され空気も
流通せず、その上無菌的に保持されるのである。
支持用フイルム3はサイズとして径5〜10cmの円
形又はこの程度の面積の方形或は矩形でありフイ
ルム2は、径3〜5cmの円形又はその程度の面積
の方形が考えられる。台紙の大きさはフイルム2
とフイルム3とが並置され得るに十分な大さであ
る。 次に、小紙片1は、シヨ糖及び、レサズリン、
トリフエニルテトラゾリウム、ネオテトラゾリウ
ム、2,6−ジクロルフエノールインドフエノー
ル又はメチルオレンジ又はこれらの塩類を1:
100〜1:500の比率で含有している。 次にフイルム2には粘着剤を有する接着層が塗
布される。粘着剤は合成ゴム等を主体としたもの
であるが支持用フイルム3や台紙4より常温で容
易に脱着でき、かつ再び小紙片ごとこれを加温器
材即ち例えば金属、木材、プラスチツク等の培養
のための加温器材に付着させ得るものであれば十
分である。すなわち唾液や歯垢を浸ませた小紙片
は空気補給を可及的に遮断し唾液中の水分の蒸発
を防止したまま10〜15分間32〜37℃に培養しなけ
ればならない。本発明の方法を実施する用具は簡
便な小器具であるから加温器材の代用物としての
人体皮膚の表面にフイルムごと貼りつけて加温し
てもよい。従つてフイルム上の接着層に含有され
る粘着剤としては全体の皮膚を害しないものを選
択することが望ましい。なお支持用フイルム3を
加温器材又は人体皮膚面に貼りつけることをせ
ず、加温器内に収納する態様で使用する場合には
支持用フイルム3は接着層を有せずともよい。 本発明の方法を実施する判別用具を使用するた
めには唾液をスポイトなどで僅少量通常は一滴採
取し、別に用具の台紙からフイルム2を半ば剥が
しながら、中の少紙片1にスポイトの唾液を落し
これが十分均一に浸み広がつた後にフイルム2で
少紙片1を覆つたままの状態で支持用フイルム3
上に粘着貼布せしめる。フイルム2がその内面周
辺に接着層を有する場合を第2図に示す。少紙片
1と被覆用フイルム2とを支持したままの状態の
該支持用フイルム3を台紙4から剥がしこれを加
温器表面又はその代用物としての人体の適当な露
出部に貼布して15分後に少紙片1の色調変化を観
察する。この色調変化即ち青色、紫紅色、紅色へ
の変色に応じてう蝕活動性は陰性、弱陽性、陽性
と判別する。37℃内外の培養温度の維持のため加
温器代用としてヒトの体温を利用できることに上
記用具の使用特徴がある。 被覆用フイルム2の内面全部に接着層を有する
場合にはこれを半ば剥がしたときに中の小紙片1
はその表面がフイルム2に接着されているのでそ
の裏面を露出することとなり、従つてこの裏面に
対して唾液を添加することとなる。唾液浸潤後に
フイルム2と共に小紙片1を台紙4から剥がし、
これを支持用フイルム3上に接着させる。この状
態を第3図に示す。支持用フイルム3と共に台紙
4から剥がしてこれらを加温器表面又はその代用
物としての人体露出部表面に貼り付ける。貼り付
けずに加温器内へ収納する場合には台紙4から支
持用フイルム3を剥がすことなく台紙4と共に加
温器内へ収納してもよい。 (発明の効果) 以上の事から本発明の判別方法によりう蝕罹患
者はもとより、特に幼時のう蝕予防又は治療対策
としてこれを用いう蝕活動性を簡易にしかも短時
間に判別できるようになつた。 更に本発明の方法を実施する用具の製造も容易
であるため、う蝕活動性の陰陽性の判別をコスト
も低く行うことができるようになつた。 本発明の方法により、少量の唾液で試験できる
ようになつた。 また、本発明の方法により、唾液の採取は術者
を必要とせず、素人が容易に実施できるようにな
つた。 さらに本発明の方法は、試薬組成物を含有する
小紙片をなめたり、口腔内に塗布するなどの操作
はなく、試薬組成が、経口的に体内に入ることも
なく、又は、該小紙片に手指を触れることもない
ので人体に対する生理的影響はないという利点も
有する。 またさらに、本発明の方法は、唾液を接種した
後は、フイルムの間に小紙片ははさまれたままで
あり判定後の廃棄もこの状態であるから極めて清
潔であるという利点も有する。 (実施例) 次に実施例を示す。 参考例 レサズリン0.025重量%とシヨ糖10重量%との
水溶液に直径8mmの瀘紙片を5分間浸漬し70℃で
90分間乾燥することにより判別用の小紙片1(デ
イスク)を製造した。これを内面全部に粘着剤
(合成ゴム系)を含有する接着層を有する直径4
cmの透明プラスチツク被覆用フイルム(150μの
ポリ塩化ビニル製のフイルム)2で覆い、4.5cm
×4.5cmの方形透明プラスチツク製支持用フイル
ム(200μのポリ塩化ビニル製の板)3(裏面に
接着層を有する)と並置して5cm×10cmの矩形台
紙4に貼り付け、これを透明プラスチツク製の包
装用のサツシユ又は小型ポリ袋に入れてヒートシ
ールしたものを1個の一回使用分の製品とした。 実施例 唾液検体は被検各人の唾液をミニカツプに採取
しこれからプラスチツクスポイトで一滴(およそ
0.05ml)を取り、参考例で製造した用具のフイル
ム2をはがして露出させ又は取出した青色のデイ
スク(小紙片)1に十分浸透させてからこれらを
支持用フイルム3へ貼り付けて密封した。これら
を台紙4から剥がし、これを被検者の腕部に貼付
して15分後にデイスク1の色調変化を検した。こ
れを従前の検査法としてのSTメデイア使用の場
合及びMSBB使用の場合と比較した結果を第1
表に示す。
【表】
本例の結果によれば「STメデイア」及び
「MSBB」の結果(成人のう蝕罹患状態と正の相
関を示すことが証明されている)と本用具の色調
変化に基く判定とは正の相関性を明確に示してい
る。 このことから本発明のう蝕判別方法はその実施
が簡単でしかも短時間に湿式法によらず乾式で、
容易にう蝕活動性を判別するために有効であるこ
とが分る。
「MSBB」の結果(成人のう蝕罹患状態と正の相
関を示すことが証明されている)と本用具の色調
変化に基く判定とは正の相関性を明確に示してい
る。 このことから本発明のう蝕判別方法はその実施
が簡単でしかも短時間に湿式法によらず乾式で、
容易にう蝕活動性を判別するために有効であるこ
とが分る。
第1図は本発明の方法を実施する判別用具の平
面図、第2図及び3図は同用具の使用時の側面図
を示したものである。 記号、1……試験用乾燥状小紙片、2……被覆
用フイルム、2A……フイルム2の接着層を有す
る内側周辺部、3……支持用フイルム、4……台
紙。
面図、第2図及び3図は同用具の使用時の側面図
を示したものである。 記号、1……試験用乾燥状小紙片、2……被覆
用フイルム、2A……フイルム2の接着層を有す
る内側周辺部、3……支持用フイルム、4……台
紙。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 唾液中のう蝕発生原因微生物の多少を判別す
るための試薬組成物を含有する試験片に対し被検
唾液の一定量を浸潤させ、この浸潤物を接着層を
有するフイルムに挟み、押圧により内部の空気を
排除して密封状態にし、定温付近に一定時間保持
してう蝕発生原因微生物を培養した後、前記試験
片の色調変化を測定することを特徴とする乾式う
蝕判別方法。 2 試薬組成物がレサズリン・トリフエニルテト
ラゾリウムもしくはメチルオレンジまたはこれら
の塩類とシヨ糖とを含むことを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の方法。 3 試験片が小紙片であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項に記載の方法。 4 定温が37℃付近で保持時間が15分間程度であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の方法。 5 定温が室温(20℃付近)で保持時間が20〜30
分間程度であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32710990A JPH03272696A (ja) | 1982-06-21 | 1990-11-28 | う蝕簡易判別方法 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57106389A JPS58225029A (ja) | 1982-06-21 | 1982-06-21 | う蝕簡易判別用具 |
| JP32710990A JPH03272696A (ja) | 1982-06-21 | 1990-11-28 | う蝕簡易判別方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57106389A Division JPS58225029A (ja) | 1982-06-21 | 1982-06-21 | う蝕簡易判別用具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03272696A JPH03272696A (ja) | 1991-12-04 |
| JPH054077B2 true JPH054077B2 (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=26446498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32710990A Granted JPH03272696A (ja) | 1982-06-21 | 1990-11-28 | う蝕簡易判別方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03272696A (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6038215Y2 (ja) * | 1978-05-02 | 1985-11-14 | 富士写真フイルム株式会社 | 多層化学分析材料 |
| JPS5910620Y2 (ja) * | 1978-05-02 | 1984-04-03 | 富士写真フイルム株式会社 | 多層化学分析材料用カ−トリッジ |
| JPS56101537A (en) * | 1980-01-18 | 1981-08-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | Use of chemical analytical slide |
| JPS58225029A (ja) * | 1982-06-21 | 1983-12-27 | Showa Yakuhin Kako Kk | う蝕簡易判別用具 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP32710990A patent/JPH03272696A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03272696A (ja) | 1991-12-04 |
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