JPH0542266Y2 - - Google Patents

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JPH0542266Y2
JPH0542266Y2 JP1986067794U JP6779486U JPH0542266Y2 JP H0542266 Y2 JPH0542266 Y2 JP H0542266Y2 JP 1986067794 U JP1986067794 U JP 1986067794U JP 6779486 U JP6779486 U JP 6779486U JP H0542266 Y2 JPH0542266 Y2 JP H0542266Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、温度感応型流体継手の感温部材固
定構造に関する。
従来の技術 従来のこの種の温度感応型流体継手としては、
例えば、特公昭46−23087号公報に示されている
ものがある。これは、自動車における内燃機関の
冷却フアン装置の駆動装置として使用したもので
あつて、これを第5図に図示して説明する。第5
図において、1は、図外の内燃機関のクランクシ
ヤフトに連結される入力部材である。この入力部
材1の軸部2には、軸受け3と略円板状の駆動部
材4とが挿入され、これら軸受け3と駆動部材4
とが、軸部2の先端を拡径して、一体に固着され
ている。駆動部材4の半径方向外方には、周方向
に等間隔に配置された複数個の連通孔5を備えて
いる。この連通孔5外方には、複数条の環状溝6
が形成されている。
8は、入力部材1に対して相対回転する出力部
材である。この出力部材8は、入力部材1の軸部
2に軸受け3を介して回転可能に装着されたボデ
イ部材9と、ボデイ部材9の外縁部にボルト11
によつて締結されたカバー部材10とで構成され
ている。この出力部材8の内部には、ボデイ部材
9とカバー部材10との間に駆動部材4を間隔を
置いて包受してなる作業室12と貯蔵室13とを
形成してある。ボデイ部材9には、複数の環状溝
14が形成され、作業室12内に駆動部材4の環
状溝6と共働する剪断スペースSが構成されてい
る。カバー部材10には、作業室12と貯蔵室1
3とを連通する連通孔15が設けられている。こ
の連通孔15の作業室12側開口部近傍には、駆
動部材4の側面との間でポンプ部を構成する突起
16が設けられている。作業室12と貯蔵室13
との間は、外周をカバー部材10に固着した仕切
り板17によつて区画されている。この仕切り板
17の径方向外方には、貯蔵室13の流体を作業
室12に供給するための連通孔18が形成されて
いる。この連通孔18は、貯蔵室13側に位置す
るバルブプレート19によつて開閉可能になつて
いる。このバルブプレート19には、支軸20が
立設されている。この支軸20の軸部21外周面
には、環状の装着溝22が形成されている。この
装着溝22には、ゴムや合成樹脂のような軟質弾
性材で構成した環状のシール部材23が外嵌され
ている。支軸20の軸部21は、カバー部材10
の略中央部に形成した軸受け孔24に、シール部
材23を密接した状態で、回動自在に嵌挿されて
いる。また、支軸20のカバー部材10から軸方
向外方に突出した先端部と、このカバー部材10
の外側面とには、それぞれ感温部材取り付け部
(以下、単に取り付け部という)25,26が設
けられている。これら取り付け部25,26のそ
れぞれには、スリツト27,28が形成されてい
る。
29は、感温部材を構成する渦巻き形のバイメ
タルである。この渦巻き形のバイメタル29の内
周端と外周端とには、フランジ30,31が曲折
形成されている。バイメタル29のフランジ3
0,31のぞれぞれは、取り付け部25,26の
スリツト27,28内に圧入した後、スリツト2
7,28の頂部をフランジ30,31側へ圧漬す
ることによつて、取り付け部25,26に固定さ
れている。
32は、出力部材8にボルト33によつて取り
付けられた冷却フアンである。また、作業室12
内と貯蔵室13内とには、作業流体が所要量充填
されている。
したがつて、この温度感応型流体継手は、入力
部材1と一体に回転する駆動部材4のトルクが剪
断スペースSに存在する流体を介して出力部材8
に伝わり、冷却フアン32が回転されるように作
用する。また、作業室12内の流体は、駆動部材
4に引き連れられて回転しつつ遠心力で剪断スペ
ースSの外方に向かい、ポンプ部としての突起1
6に衝突し、ここで圧力を高められて、つまり、
ポンプ作用を受けて連通孔15から貯蔵室13内
に戻る。ここで、入力部材1から出力部材8に伝
達されるトルクは、作業室12内、特に剪断スペ
ースS内の流体量の関数として表される。したが
つて、剪断スペースS内に流体が存在しない場
合、入力部材1と出力部材8との間の回転速度差
は最も多く、流体量が増加するに伴つて、前記回
転速度差は減少することになる。ここで、バイメ
タル29に連結されたバルブプレート19は、バ
イメタル29付近の雰囲気温度の変化に応じ、仕
切り板17の連通孔18と協同して、貯蔵室13
から作業室12内に流入する流体量を制御して、
入力部材1から出力部材8に伝達されるトルクと
回転速度差とを制御する作用をなす。即ち、バイ
メタル29付近の雰囲気温度が上昇すると、バイ
メタル29は縮まろうとし、支軸20を介してバ
ルブプレート19を回動させ、バルブプレート1
9による連通孔18の覆蓋を徐々に解除して、連
通孔18の開口面積を増大させる。これによつて
貯蔵室13内の流体が、作業室12内に流入して
剪断スペースS内を充足し、入力部材1と出力部
材8との間の回転速度差を減じる。一方、バイメ
タル29付近の雰囲気温度が低下すると、バルブ
プレート19はバイメタル29の伸長作用により
連通孔18を閉塞し、貯蔵室13から作業室12
への流体の供給を断つ。したがつて、作業室12
内の流体は、前記ポンプ作用により貯蔵室13に
蓄えられたままとなり、剪断スペースSに流体が
存在しなくなるので、入力部材1と出力部材8と
の間の回転速度差を増大させるのである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、前述した従来例においては、バ
イメタル29の内周端、外周端のフランジ30,
31を支軸20とカバー部材10との取り付け部
25,26に固定するに際し、バイメタル29の
フランジ30,31を取り付け部25,26のス
リツト27,28に圧入した後、スリツト27,
28の頂部を圧漬する、所謂かしめによつて固定
しているので、次のような問題点があつた。
(1) バイメタル29の取り付け時に、カバー部材
10および支軸20の取り付け部25,26お
よびバイメタル29などの各構成要素の製作公
差内での寸法のばらつきにより、何れか一方の
フランジ、例えば内周端のフランジ30を基準
にすると、外側のフランジ31が第6図a,b
に示すように、スリツト28と位置ずれを起こ
し易い。この場合、外周端のフランジ31の位
置ずれを修正しつつスリツト28に圧入するの
で、バイメタル29の渦巻き形状が変化して、
バイメタル29に応力を生じる。
(2) 前記(1)でのバイメタル29の形状変化によつ
て、支軸20先端部の取り付け部25に矢印で
示す径方向の横荷重が作用し、第7図に示すよ
うに、支軸20の軸部21が軸受け孔24内で
傾いて回動しにくくなる。
前記(1),(2)の結果、バルブプレート19の開閉
動作が円滑でなくなり、貯蔵室13から作業室1
2への流体の流入量の制御が不均一になる。
課題を解決するための手段 このような問題点を解決するために、この考案
は、入力部材に回転可能に軸着したボデイ部材と
このボデイ部材に取り付けたカバー部材とからな
る出力部材内に隔成した貯蔵室から作業室への流
体の流入量を制御するバルブプレートに取り付け
た支軸を、前記カバー部材に嵌挿し、この支軸先
端部とカバー部材の外側面とに、感温部材取り付
け部を設け、これら感温部材取り付け部に前記バ
ルブプレートを駆動制御する感温部材の各端部を
固定した構造において、前記感温部材取り付け部
の少なくとも何れか一方に、この感温部材取り付
け部側の感温部材の端部両側で隙間が形成可能な
溝幅を有するスリツトを形成し、このスリツトに
当該感温部材の端部を遊嵌した後、このスリツト
と感温部材の端部との間で感温部材の端部両側に
形成された隙間に接着剤を充填して固化すること
により、前記感温部材の端部を感温部材取り付け
部に固定してある。
作 用 上記のように構成したことにより、取り付け部
に感温部材の各端部を固定するに際し、取り付け
部および感温部材などの製作誤差をスリツトと感
温部材の端部との間で感温部材の両側に形成され
る隙間で吸収し、感温部材およびこれの端部を固
定した支軸に偏荷重を与えることがなく、雰囲気
温度の変化に応動する感温部材によつて駆動され
るバルブプレートが円滑に作動する。
実施例 以下、この考案の実施例を図面と共に前述した
従来の構造と同一部分に同一符号を付して詳述す
る。
第1〜3図に示すように、入力部材1の軸部2
に固着され左右面に貫通する連通孔5を有する駆
動部材4と、入力部材1の軸部2に軸受け3を介
して回動可能に軸着されたボデイ部材9と、これ
に固着されたカバー部材10とで駆動部材4を囲
繞する出力部材8を構成する点、この出力部材8
内に仕切り板17によつて区画され。所要量の流
体を充填した貯蔵室13と作業室12とを形成し
た点、作業室12内に剪断スペースSを形成した
点、貯蔵室13から作業室12への流体の流入量
をバルブプレート19による連通孔18の開口度
合いによつて制御する点、バルブプレート19に
立設した支軸20をカバー部材10の略中央部に
貫挿し、この先端部とカバー部材10の外側面と
に取り付け部25,26を設ける点、感温部材を
構成する渦巻き形のバイメタル29の内周端と外
周端とに形成されフランジ30,31を取り付け
部25,26に固定する点などの温度感応型流体
継手としての基本的構造は前記従来例と同一であ
る。
ここで、第2、3図に示すように、カバー部材
10側の取り付け部26には、バイメタル29の
外周端のフランジ31の板厚tの両側に隙間d1,
d2が形成可能な溝幅lを有するスリツト40が形
成されている。取り付け部26の頂面には、スリ
ツト40の両側に跨つて平面視略円形の凹部41
が形成されている。
また、渦巻き形に成形したバイメタル29は、
次のように固定されている。先ず、内周端のフラ
ンジ30は、支軸20側の取り付け部25に形成
したスリツト27に圧入して、取り付け部25の
スリツト27まわりの頂部をフランジ30側へ圧
漬して取り付け部25に固定されている。次に、
バイメタル29の外周端のフランジ31は、カバ
ー部材10における取り付け部26のスリツト4
0に遊嵌した後、この取り付け部26のスリツト
40とフランジ31との間でフランジ31の両側
に形成した隙間d1,d2、および凹部41に、例え
ば、一液性エポキシ系の接着剤42を充填、固化
して、取り付け部26に固定されている。
この実施例の構造によれば、バイメタル29の
取り付け時において、カバー部材10および支軸
20の取り付け部25,26およびバイメタル2
9などの各構成要素の製作公差内での寸法のばら
つきを、フランジ31とスリツト40との間でフ
ランジ31の両側に形成した隙間d1,d2で吸収す
ることができる。つまり、第2図に示すように、
スリツト40の溝幅が、スリツト40とフランジ
31との間でフランジ31の板厚tの両側に隙間
d1,d2を形成する所要の寸法lに設定されている
ので、内周端のフランジ30を支軸20側の取り
付け部25のスリツト27に圧入してかしめた状
態において、外周端のフランジ31が取り付け部
26と干渉することがなくスリツト40内に遊嵌
され、バイメタル29は成形状態のままの形に保
持される。具体的には、前記寸法lと板厚tとの
関係l>>tにより、スリツト40に遊嵌された
フランジ31は、バイメタル29の渦巻き部分の
周方向と径方向との両方向に取り付け部26に接
触しないで移動することが可能になつているの
で、このスリツト40にフランジ31を遊嵌した
状態においては、バイメタル29の渦巻き形状が
変形せず、バイメタル29に応力を生じることも
ない。したがつて、この状態でフランジ31とス
リツト40との間でフランジ31の両側に形成し
た隙間d1、d2に接着剤42を充填、固化すること
により、フランジ31を取り付け部26に固定し
たとき、バイメタル29は成形時の形状のままで
あり、バイメタル29に応力を生じることがな
く、支軸20やシール部材23に無理な力が作用
することもない。
また、接着剤42が固化するとき、その体積が
収縮するけれども、接着剤42がフランジ31と
スリツト40との間でフランジ31の両側に形成
した隙間d1,d2に充填されているので、接着剤4
2の収縮力がフランジ31に両側から同じように
作用するので、接着剤42が固化するときも、バ
イメタル29に応力がかかることはない。しか
も、接着剤42の収縮に連れて、凹部41内の接
着剤42がフランジ31とスリツト40との間で
フランジ31の両側に形成した隙間d1,d2に充足
され、フランジ31が取り付け部26にしつかり
と固定されることになる。
さらに、温度感応型流体継手の使用において
は、フランジ31とスリツト40との間でフラン
ジ31の両側に形状した隙間d1,d2に、接着剤4
2が充填、固化されているので、バイメタル29
の感温による収縮時の力を接着剤42が受け止め
るため、接着剤42の経年的な熱劣化によつて、
接着剤42とフランジ31とスリツト40とが剥
離することがなく、フランジ31と取り付け部2
6との結合が長年に亘つて維持される。
前記実施例においては、外周端のフランジ31
を取り付け部26のスリツト40に遊嵌し、この
フランジ31とスリツト40との間でフランジ3
1の両側に形成した隙間d1,d2に接着剤42を充
填、固化した場合を例示して説明したが、これと
は逆に、第4図に示すように、支軸20側の取り
付け部25にフランジ30の両側で隙間d3,d4が
形成可能なスリツト43を形成し、このスリツト
43にフランジ30との間でフランジ30の両側
に形成した隙間d3,d4に接着剤42を充填、固化
したり、あるいは、図示は省略するけれども、各
取り付け部にバイメタルの両端部の両側で隙間が
形成可能な溝幅を有するスリツトを形成し、これ
らスリツトのそれぞれにバイメタルの両端部を遊
嵌し、バイメタルの両端部と各スリツトとの間で
両端部の両側に形成した隙間に接着剤を充填、固
化しても同様の作用効果がある。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、この考案によ
れば、感温部材取り付け部の少なくとも一方に、
この感温部材取り付け部の端部両側で隙間が形成
可能な溝幅を有するスリツトを形成し、このスリ
ツトに当該感温部材の端部を遊嵌しているので、
このスリツトに感温部材の端部を遊嵌した状態に
おいて、感温部材の端部がスリツト内を感温部材
取り付け部に接触しないで移動して、カバー部材
や感温部材取り付け部や感温部材などの各構成要
素の製作公差内での寸法のばらつきを吸収し、感
温部材に形状変形やこれに伴う応力が発生すると
いう不都合を解消することができる。
しかも、感温部材の端部のスリツトへの遊嵌後
に、スリツトと感温部材の端部との間で感温部材
の端部両側に形成された隙間に接着剤を充填、固
化して、感温部材の端部を感温部材取り付け部に
固定したので、接着剤が収縮するときの力が感温
部材の端部に両側から同じようにかかり、接着剤
固化時にも、感温部材に応力がかかることもな
く、感温部材がその初期形状を保持した状態で組
み付けられる。したがつて、感温部材に応力が生
じたり、支軸まわりに無理な力が作用しない。
さらに、スリツトと感温部材の端部との間で感
温部材の端部の両側に形状した隙間に、接着剤が
充填、固化されているので、感温部材の感温によ
る伸縮時の力を接着剤が受け止めるため、接着剤
の経年的な熱劣化によつて、接着剤と感温部材の
端部とスリツトとが剥離することがなく、感温部
材の端部と取り付け部との結合が長年に亘つて維
持される。
この結果、バルブプレートが雰囲気温度に応動
する感温部材によつて円滑かつ確実に開閉作動さ
れ、貯蔵室から作業室への流体の流入量の制御が
感温部材付近の雰囲気温度に応じて均一に行われ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は同実施例の要部を示す平面図、第3図は第
2図の−線に沿う断面図、第4図はこの考案
の異なる例を示す平面図、第5図は従来の温度感
応型流体継手の断面図、第6図a,bおよび第7
図は従来の作用説明図である。 1……入力部材、8……出力部材、9……ボデ
イ部材、10……カバー部材、12……作業室、
13……貯蔵室、19……バルブプレート、20
……支軸、25,26……感温部材取り付け部、
29……バイメタル(感温部材)、30,31…
…フランジ(端部)、40,43……スリツト、
42……接着剤、d1,d2,d3,d4……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力部材に回転可能に軸着したボデイ部材とこ
    のボデイ部材に取り付けたカバー部材とからなる
    出力部材内に隔成した貯蔵室から作業室への流体
    の流入量を制御するバルブプレートに取り付けた
    支軸を、前記カバー部材に嵌挿し、この支軸先端
    部とカバー部材の外側面とに、感温部材取り付け
    部を設け、これら感温部材取り付け部に前記バル
    ブプレートを駆動制御する感温部材の各端部を固
    定した構造において、前記感温部材取り付け部の
    少なくとも何れか一方に、この感温部材取り付け
    部側の感温部材の端部両側で隙間が形成可能な溝
    幅を有するスリツトを形成し、このスリツトに当
    該感温部材の端部を遊嵌した後、このスリツトと
    感温部材の端部との間で感温部材の端部両側に形
    成された隙間に接着剤を充填して固化することに
    より、前記感温部材の端部を感温部材取り付け部
    に固定したことを特徴とする温度感応型流体継手
    の感温部材固定構造。
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