JPH0542620U - 流量制御弁の合成樹脂製弁体構造 - Google Patents

流量制御弁の合成樹脂製弁体構造

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JPH0542620U
JPH0542620U JP9906691U JP9906691U JPH0542620U JP H0542620 U JPH0542620 U JP H0542620U JP 9906691 U JP9906691 U JP 9906691U JP 9906691 U JP9906691 U JP 9906691U JP H0542620 U JPH0542620 U JP H0542620U
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恒夫 梶
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量制御弁の合成樹脂製弁体の構造におい
て、弁体の成形後における切削加工を不要とする。 【構成】 合成樹脂製の弁体1成形時において、弁部3
の一端面6の中央部に、流量制御弁のケースに開口する
流入口(図示せず)を開閉する凸部7を設け、流入口の
弁座に着座または離間する凸部7の突出端面8に穴9を
設ける。また、弁軸2の外周方向へ突出する弁部3の外
周部5の他端面10に弁軸2の外周面と接する凹部11
を設ける。そして、弁軸2と弁部3との連設部Bを穴9
と凹部11とによって管状に成形する。成形された弁体
1が体積収縮するとき、凸部7の突出端面8が当初の状
態を維持され、弁体1の成形後において、突出端面8は
要求される平面度を確保される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば内燃機関に配設される流量制御弁の合成樹脂製の弁体構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流量制御弁には図4に示すものがある。この流量制御弁41はエンジン のブローバイガス還流装置(後述する)に配設されたものであって、ケース42 と、該ケース42内に摺動自在に収容された弁体43と、該弁体43を一端側へ 付勢するスプリング44とを有している。前記ケース42は流入口45を有する 流入側ケース46と流出孔47を有する流出側ケース48とにより構成されてい る。前記流入口45の内部側の開口縁には弁座49が形成され、また前記流出側 ケース48には、流入側ケース46に内嵌されるともに切り欠き50によって分 割された流量制御部51が設けられている。一方、前記弁体43は前記流量制御 部51に遊挿されるとともに、弁体43の作動に伴い流量制御部51との間のオ リフィス径を可変し、流量制御弁41における通気面積を変化させるテーパー形 状の弁軸52を有している。該弁軸51の一端側には板状の弁部53が一体的に 成形されており、弁部53の一端面である閉鎖面54は前記流入ケース46の弁 座49に着座している。また前記弁軸52には前記弁部53と連設されたボス部 55がが形成されている。
【0003】 一方、前記ブローバイガス還流装置は、エンジンのピストンリングとシリンダ 壁のすきまを通りクランクケース内にもれでたブローバイガスを再び吸気マニホ ールドに導いて再燃焼させて、主にHCの低減を図るためものであって、図6に 示すような構成を有している。すなわちエンジン61には、クランクケース62 内部とロッカーカバー63内部とを連通するブローバイ通路64が設けられ、ブ ローバイ通路64と吸気マニホールド65との間には還流通路66が設けられて おり、これによってブローバイガスの還流が実現されている。また前記流量制御 弁41は、前記還流通路66と前記吸気マニホールド65との連通部に設けられ ており、前記流出側ケース46を吸気マニホールド65側に接続され、次のよう に作動する。
【0004】 すなわち、ブローバイガスの発生量が多い全負荷時には、前記吸気マニホール ド65の負圧に勝る前記スプリング44の付勢力により、前記弁体43を流入側 ケース46側へ移動させ通気面積を大とする(図4の状態)一方、ブローバイガ スの発生量が少ない軽負荷時には、スプリング44の付勢流入側に勝る吸気マニ ホールド65の負圧により、弁体43を流出側ケース48側へ移動させて通気面 積を小とする。これにより、流量制御弁41は、ブローバイガスの還流量を良好 な状態にコントロールしている。また、前記吸気マニホールド65に吹き返し( バック・ファイア・イン・ザ・キャブレタ)が生じた場合には、弁体43の弁部 53の閉鎖面54が弁座49に着座して前記流入口45を閉鎖し、還流通路66 側への吹き返し(図4で矢示イ方向)を阻止する。このため、弁部53の閉鎖面 54には、弁座49と密着したとき吹き返しを阻止できるように高い平面度が要 求されている。
【0005】 一方、近時においては流量制御弁41におけるチャタリング音の軽減、部品の 軽量化および低廉化等を実現するため流量制御弁41を合成樹脂によって製造す る傾向にある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、流量制御弁41の樹脂化に伴い、前記弁体43を比較的安価で 、かつ耐熱性及び耐圧性を有する熱可塑性樹脂(例えばPBT等)によって成形 すると、成形後に弁部53の閉鎖面54にヒケが生じてしまう。このため、閉鎖 面に前述した吹き返しの防止が可能な平面度を確保することができず、弁体43 を成形した後には、要求される平面度の確保するため閉鎖面54に対して切削加 工を施す必要があった。その結果、かかる工程数の増加により流量制御弁41の 製造コストを増加させる要因ともなっていた。
【0007】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、成形後の切削 加工を不要とする流量制御弁の合成樹脂製弁体構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、流入口が開口された流量制御弁 のケースの内部に摺動自在収容されるとともに、摺動方向へ延在する弁軸と、該 弁軸の一端側に一体成形されかつ外周部が前記弁軸の外周方向に突出する弁部と を有し、該弁部の一端面が前記流入口の開口部に形成された弁座に着座または離 間される流量制御弁の合成樹脂製弁体において、該弁体は成形時に、前記弁部の 前記一端面の中央部には穴が設けられ、前記弁部の前記外周部の他端面には凹部 が設けられるとともに、前記弁軸と前記弁部との連設部が前記穴と前記凹部とに よって管状に成形されている。また、前記弁部の前記一端面に、前記弁座に着座 または離間する突出端面を有する凸部が形成され、前記突出端面に前記穴が開口 されることが好ましい。
【0009】
【作用】
前記構成においては、弁体の成形に際して、加熱溶解された樹脂を金型へ充填 して冷却すると、樹脂の体積が収縮する。このとき成形される前記弁体は、弁部 と弁軸との連設部を、弁部の一端面の中央部に設けられた穴と、弁部の外周部の 他端面に設けられた凹部とによって管状に成形されている。このため、前記弁軸 がその軸方向および延在方向へ収縮した際であっても、前記弁部の一端面すなわ ち前記穴の開口部の周面はその影響を受けることがない。しかも、前記外周部は 前記凹部によって肉薄状となることから、外周部の収縮度合は極めて小さい。し たがって、その硬化時において弁部の一端面は当初の状態を維持される。
【0010】 また、前記弁部の一端面に、弁座に着座または離間する突出端面を有する凸部 が形成され、前記突出端面に前記穴が開口されている場合においては、前記突出 端面が前記一端面との間に段差を有するとこから、仮に一端面に歪みが生じた場 合であっても突出端面の歪みは一端面の歪みと比べてごく僅かなものとなる。し たがって、前記弁部の収縮度合が比較的大きく一端面の平面度が許容範囲を超え てしまう場合であっても、突出端面の平面度は許容範囲内に維持される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図にしたがって説明する。図1は、従来例において 説明した図4の流量制御弁41に用いられる弁体1を示した図であって、該弁体 1は従来の前記弁体43と同様の機能を有するとともに、合成樹脂により成形さ れている(以下、図4を適宜参照されたい)。弁体1は、前記弁体43と同様に 、テーパー形状の弁軸2と該弁軸2の一端側に一体的に成形された弁部3とを有 しており、また前記弁軸2には弁部3連設されたボス部4が成形されている。
【0012】 前記弁部3は、図2及び図3に示すように、三角形の各頂点が切除された形状 であって、その外周部5が弁軸2の外周方向へ突出しており、前記弁部3の一端 面6には、前記三角形の内接円に相当する箇所を突出成形された凸部7が設けら れている。また、弁体1が前記ケース42内に収容された際、前記流入口45の 開口部に形成された弁座49に着座または離間する前記凸部7の突出端面8の中 央部には、前記調整部4の外径Dよりも小さな開口径dを有する穴9が開口し、 これにより突出端面8は円環状となっている(図2)。一方、前記弁部3の外周 部5の他端面10には、互いに隣接する二辺により形成された3つの領域A・・ に、凹部11・・が各々前記弁軸2の外周面12と接して設けられている(図3 )。
【0013】 そして、前記凹部11・・によって前記外周部5が肉薄状に成形される一方 、各凹部11・・と前記穴9とによって、調整部4と弁部3との連設部Bが管状 に形成されている。なお、穴9と凹部11・・の寸法形状は、凹部11の底面1 3と弁部3の一端面6との間の肉厚L1と、凹部11の周面14と弁部3の外周 面15との間の肉厚L2、連設部Bの肉厚が均一化されるよう設定されている。
【0014】 かかる構造を有する前記弁体1の成形に際して、加熱溶解された樹脂を金型へ 充填して冷却すると、樹脂の体積が収縮する。このとき成形される弁体1は、弁 部3と調整部4すなわち弁軸2との連設部Bを、弁部3の一端面6の中央部に設 けられた穴9と、弁部3の外周部5の他端面10に弁軸2の外周面12と接して 設けられた凹部11・・とによって管状に成形されている。このため、比較的体 積の大きい前記弁軸2がその軸方向および延在方向へ収縮する際にも、前記弁部 3の一端面6に形成された凸部7の突出端面8は、弁軸2の体積収縮の影響をう けて歪むことがない。また、前記外周部5が前記凹部11・・によって肉薄状に 成形されていることから、前記外周部5における収縮度合が極めて小さく、これ によっても前記一端面6及び前記突出端面8に歪みが生じることがない。したが って、弁体1の硬化時において、突出端面8は当初の状態を維持される。
【0015】 一方、前記突出端面8は前記一端面6との間に段差を有するとこから、仮に一 端面6に歪みが生じた場合であっても突出端面8の歪みは一端面6の歪みと比べ てごく僅かなものとなる。したがって、前記弁部3の収縮度合が比較的大きく成 形後に一端面6の平面度が許容範囲を超えてしまう場合であっても、突出端面8 の平面度は許容範囲内に維持される。
【0016】 よって、前記弁体1においては、要求される平面度を成形時に確保されること から、従来のように成形後において弁体1(突出端面8)に切削加工を施すこと なく、弁体1を使用することが可能となる。その結果、流量制御弁の樹脂化を図 る際における工程数の増加を防止でき、流量制御弁の製造コストを低下させるこ とが可能となる。なお、本実施例においては、弁部3の一端面6に、弁体1が流 量制御弁のケース内に収容された際、ケースに開口する流入口の開口部に形成さ れた弁座に着座または離間する突出端面8を有した凸部7が形成されたものを示 したが、前記凸部7は必ずしも設ける必要はない。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、流入口が開口する流量制御弁のケースの内部に 収容されるとともに、弁軸と該弁軸の一端側に一体成形されかつ外周部が前記弁 軸の外周方向に突出する弁部とを有し、該弁部の一端面が前記流入口の開口部に 形成された弁座に着座または離間される流量制御弁の合成樹脂製弁体において、 前記弁体が成形時に、前記一端面の中央部には穴が設けられ、前記外周部の他端 面には凹部が設けられるとともに、弁軸と弁部との連設部が前記穴と前記凹部と によって管状に成形された構造とした。このため、成形された弁体の硬化時に、 弁軸および外周部の体積収縮によって弁部の一端面が歪むことがなく、成形時に おいて弁体の前記一端面に要求される平面度が確保される。
【0018】 よって、弁体の成形後における前記一端面に対する切削加工を不要とすること が可能となり、その結果、流量制御弁の樹脂化を図る際における工程数の増加が 防止でき、流量制御弁の製造コストを低下させることも可能となる。
【0019】 また、前記弁部の一端面に、弁座に着座または離間する突出端面を有する凸部 が形成され、前記突出端面に前記穴が開口されている場合においては、前記突出 端面が前記一端面との間に段差を有するとこから、仮に一端面が許容範囲を超え て歪んだ場合であっても突出端面の平面度が許容範囲内に維持される。よって、 突出端面の平面度を常に許容範囲内に確保することが可能となり、弁体の成形後 における突出端面の切削加工が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す弁体の破砕断面図であ
る。
【図2】図1の矢示イ方向側面図である。
【図3】図1の矢示ロ方向側面図である。
【図4】従来例を示す図である。
【図5】ブローバイガス還流装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 弁体 2 弁軸 3 弁部 5 外周部 6 一端面 7 凸部 8 突出端面 9 穴 10 他端面 11 凹部 B 連設部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口が開口する流量制御弁のケースの
    内部に摺動自在に収容されるとともに、摺動方向へ延在
    する弁軸と、該弁軸の一端側に一体成形されかつ外周部
    が前記弁軸の外周方向に突出する弁部とを有し、該弁部
    の一端面が前記流入口の開口部に形成された弁座に着座
    または離間される流量制御弁の合成樹脂製弁体におい
    て、該弁体は成形時に、前記弁部の前記一端面の中央部
    には穴が設けられ、前記弁部の前記外周部の他端面には
    凹部が設けられるとともに、前記弁軸と前記弁部との連
    設部が前記穴と前記凹部とによって管状に成形されたこ
    とを特徴とする流量制御弁の合成樹脂製弁体構造。
  2. 【請求項2】 前記弁部の前記一端面に、前記弁座に着
    座または離間する突出端面を有する凸部が形成され、前
    記突出端面に前記穴が開口されたことを特徴とする請求
    項1記載の流量制御弁の合成樹脂製弁体構造。
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