JPH0544079A - 耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板 - Google Patents
耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板Info
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- JPH0544079A JPH0544079A JP22633191A JP22633191A JPH0544079A JP H0544079 A JPH0544079 A JP H0544079A JP 22633191 A JP22633191 A JP 22633191A JP 22633191 A JP22633191 A JP 22633191A JP H0544079 A JPH0544079 A JP H0544079A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、2ピース缶(絞りしごき加工(例
えばDI缶))の材料として使用される耐錆性と外観及
び高温塗装焼付け性に優れた容器用表面処理鋼板を提供
する。 【構成】 缶外面に相当する面の下層に鉄を0.5〜3
0%含有する0.5〜20g/m2 の亜鉛―鉄合金めっ
き層を有し次いで上層に亜鉛を5〜97.5%含有する
1〜20g/m2のスズ―亜鉛合金めっき層を有し、場
合によっては、最表層にクロム換算付着量で1〜50m
g/m2のクロメート被膜を有する容器用表面処理鋼板
により、優れた耐錆性と印刷仕上り性及び高温塗装焼付
け性を確保できる。
えばDI缶))の材料として使用される耐錆性と外観及
び高温塗装焼付け性に優れた容器用表面処理鋼板を提供
する。 【構成】 缶外面に相当する面の下層に鉄を0.5〜3
0%含有する0.5〜20g/m2 の亜鉛―鉄合金めっ
き層を有し次いで上層に亜鉛を5〜97.5%含有する
1〜20g/m2のスズ―亜鉛合金めっき層を有し、場
合によっては、最表層にクロム換算付着量で1〜50m
g/m2のクロメート被膜を有する容器用表面処理鋼板
により、優れた耐錆性と印刷仕上り性及び高温塗装焼付
け性を確保できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2ピース缶(絞りしごき
加工(例えばDI缶))の材料として使用される耐錆性
と外観および高温塗装焼付け性に優れた容器用表面処理
鋼板に関するものである。
加工(例えばDI缶))の材料として使用される耐錆性
と外観および高温塗装焼付け性に優れた容器用表面処理
鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、飲料缶を中心にして絞りしごき加
工による製缶方式(例えばDI加工製缶方式)の発展が
著しく、これまで以上に高性能な容器用表面処理鋼板の
要求が非常に強い。
工による製缶方式(例えばDI加工製缶方式)の発展が
著しく、これまで以上に高性能な容器用表面処理鋼板の
要求が非常に強い。
【0003】従来より、DI缶用表面処理鋼板として例
えば「鋼板にSnめっき層、その上にNiめっき層を施
したシーム溶接缶用鋼板(特公昭63―18676号公
報)」、「鋼板にSnめっき層、その上にクロメート処
理したシーム溶接缶用鋼板(特公昭63―30998号
公報)」、「Snめっき層の皮膜中に、Pを含有させた
シーム缶用電気めっき鋼板(特公平1―32308号公
報)」など多くのDI成形性の良好なブリキが使用され
てきたが、缶外面側の大きな問題点として、次の点が挙
げられる。
えば「鋼板にSnめっき層、その上にNiめっき層を施
したシーム溶接缶用鋼板(特公昭63―18676号公
報)」、「鋼板にSnめっき層、その上にクロメート処
理したシーム溶接缶用鋼板(特公昭63―30998号
公報)」、「Snめっき層の皮膜中に、Pを含有させた
シーム缶用電気めっき鋼板(特公平1―32308号公
報)」など多くのDI成形性の良好なブリキが使用され
てきたが、缶外面側の大きな問題点として、次の点が挙
げられる。
【0004】缶外面側において錆が発生しやすく、水
道水や川水あるいは塩水中に浸漬するとボトム部および
疵つき箇所において短時間に錆が発生する。
道水や川水あるいは塩水中に浸漬するとボトム部および
疵つき箇所において短時間に錆が発生する。
【0005】ブリキはDI成形後、缶外面側で光沢が
でるため印刷後の外観が暗くなり、印刷仕上がり性に問
題がある。
でるため印刷後の外観が暗くなり、印刷仕上がり性に問
題がある。
【0006】DI成形後、地鉄が露出するため化成処
理にばらつきを生じ、均一印刷性に問題がある。
理にばらつきを生じ、均一印刷性に問題がある。
【0007】現在、これらの問題に対して印刷前に行わ
れる下地塗装の塗装膜厚を厚くすることで対応すること
が可能である。
れる下地塗装の塗装膜厚を厚くすることで対応すること
が可能である。
【0008】確かに塗装膜厚を厚くし塗膜欠陥の無い塗
装被膜を缶外面に塗装すれば、良好な印刷仕上がり性お
よび均一印刷性を確保できる。
装被膜を缶外面に塗装すれば、良好な印刷仕上がり性お
よび均一印刷性を確保できる。
【0009】しかし、この方法では塗装被膜の損傷部す
なわち缶外面の疵つき箇所の錆発生の問題については対
応することができない。
なわち缶外面の疵つき箇所の錆発生の問題については対
応することができない。
【0010】さらに塗装膜厚を厚くすると塗装費用が高
くつき経済的にも不利である。
くつき経済的にも不利である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、缶外面側で
優れた耐錆性を発揮し良好な製缶加工特性(特にDI成
形性)を有し、DI成形後の印刷仕上がり性も良好であ
り、かつ均一印刷性も良好で経済的にも合致した容器用
表面処理鋼板を提供せんとするものである。
優れた耐錆性を発揮し良好な製缶加工特性(特にDI成
形性)を有し、DI成形後の印刷仕上がり性も良好であ
り、かつ均一印刷性も良好で経済的にも合致した容器用
表面処理鋼板を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは鋼板の缶外面相当側にFeを0.5〜30%
含有するZn―Fe合金めっき層を0.5〜20g/m
2施し、その上にZnを5〜97.5%含有する1〜2
0g/m2のSn―Zn合金めっき層を施し、あるいは
さらにその上にクロム換算付着量で1〜50mg/m2
のクロメート皮膜を施した耐食性と外観に優れた容器用
表面処理鋼板を提供するものである。
るところは鋼板の缶外面相当側にFeを0.5〜30%
含有するZn―Fe合金めっき層を0.5〜20g/m
2施し、その上にZnを5〜97.5%含有する1〜2
0g/m2のSn―Zn合金めっき層を施し、あるいは
さらにその上にクロム換算付着量で1〜50mg/m2
のクロメート皮膜を施した耐食性と外観に優れた容器用
表面処理鋼板を提供するものである。
【0013】
【作用】以下に本発明について詳細に説明する。
【0014】本発明において、めっき原板としては容器
用鋼板として用途に応じた材質を有するめっき原板を使
用する。
用鋼板として用途に応じた材質を有するめっき原板を使
用する。
【0015】めっき原板の製造法は特に規制されるもの
ではなく、通常の鋼片製造工程から熱間圧延、酸洗、冷
間圧延、焼鈍、調質圧延などの工程を経て製造される。
ではなく、通常の鋼片製造工程から熱間圧延、酸洗、冷
間圧延、焼鈍、調質圧延などの工程を経て製造される。
【0016】このようにして製造されためっき原板の缶
外面に相当する面にZn―Fe合金めっきを施した後
に、Sn―Zn合金めっきを行う。
外面に相当する面にZn―Fe合金めっきを施した後
に、Sn―Zn合金めっきを行う。
【0017】缶内面側に相当する面は特に規制するもの
ではなく例えば通常のブリキあるいは有機フイルムをラ
ミネートしてもよい。
ではなく例えば通常のブリキあるいは有機フイルムをラ
ミネートしてもよい。
【0018】鋼板の缶外相当側の下層にZn―Fe合金
めっきを施す目的は良好な耐錆性および良好な外観を確
保するものである。
めっきを施す目的は良好な耐錆性および良好な外観を確
保するものである。
【0019】すなわち、従来のスチールDI缶はDI加
工によりSnめっき層が損傷し地鉄が露出しており、水
分がDI缶表面に存在した場合、地鉄はSnに比べて電
位が卑になるため地鉄が腐食する。
工によりSnめっき層が損傷し地鉄が露出しており、水
分がDI缶表面に存在した場合、地鉄はSnに比べて電
位が卑になるため地鉄が腐食する。
【0020】しかしDI缶表面上に地鉄より卑なZn―
Fe合金が存在すると、Zn―Fe合金の地鉄に対する
犠牲防食作用により地鉄の腐食を防止して良好な耐錆性
を確保し、更に、DI加工後に良好な外観を確保するた
めにもZn―Fe合金のめっき量を0.5g/m2以上
にする必要がある。
Fe合金が存在すると、Zn―Fe合金の地鉄に対する
犠牲防食作用により地鉄の腐食を防止して良好な耐錆性
を確保し、更に、DI加工後に良好な外観を確保するた
めにもZn―Fe合金のめっき量を0.5g/m2以上
にする必要がある。
【0021】従来のスチールDI缶は先に述べたよう
に、DI加工後に地鉄が露出するため、外観が暗く印刷
仕上がり性も悪い。
に、DI加工後に地鉄が露出するため、外観が暗く印刷
仕上がり性も悪い。
【0022】ところが下層に0.5g/m2以上のZn
―Fe合金めっき層を施すことにより、DI加工後の地
鉄の露出を防止し外観が白っぽく印刷仕上がり性も良好
な外観を呈する。
―Fe合金めっき層を施すことにより、DI加工後の地
鉄の露出を防止し外観が白っぽく印刷仕上がり性も良好
な外観を呈する。
【0023】また、Zn―Fe合金めっき層の増加に、
印刷仕上がり性が向上するが、その量が20g/m2を
越えるとこの効果が飽和域に達する。したがって、経済
的にもZn―Fe合金のめっき量は20g/m2以下で
ある。
印刷仕上がり性が向上するが、その量が20g/m2を
越えるとこの効果が飽和域に達する。したがって、経済
的にもZn―Fe合金のめっき量は20g/m2以下で
ある。
【0024】また、このようなZn―Fe合金めっき層
中効果を得るには、めっき層中のFe含有率が0.5%
以上必要である。
中効果を得るには、めっき層中のFe含有率が0.5%
以上必要である。
【0025】すなわち、Fe含有率が0.5%未満の少
ない含有量では、DI加工後の製缶工程での塗装焼付け
時にめっき層の温度が198℃以上に上昇するとSnと
Znの接触面でめっき層が溶融し外観が悪化する問題が
ある。
ない含有量では、DI加工後の製缶工程での塗装焼付け
時にめっき層の温度が198℃以上に上昇するとSnと
Znの接触面でめっき層が溶融し外観が悪化する問題が
ある。
【0026】これはSn―Zn合金が198℃に共晶点
を持つことによりめっき層の融点が低下するためであ
る。
を持つことによりめっき層の融点が低下するためであ
る。
【0027】しかし、0.5%以上のFe含有したZn
―Fe合金を下層めっきすると上層にSn―Zn合金め
っきを施してもZnがFeと合金化しているためSn―
Zn合金層が生成される事がなく、高温、高速の塗装焼
付けが可能となる。
―Fe合金を下層めっきすると上層にSn―Zn合金め
っきを施してもZnがFeと合金化しているためSn―
Zn合金層が生成される事がなく、高温、高速の塗装焼
付けが可能となる。
【0028】また、Zn―Fe合金化によるめっき層が
30%を越えると、上層にSn―Zn合金めっきを施し
ても絞りしごき加工性が著しく劣化する。
30%を越えると、上層にSn―Zn合金めっきを施し
ても絞りしごき加工性が著しく劣化する。
【0029】これはFe含有率が30%を越えるとZn
―Fe合金が純Znに比べて硬くなり、絞りしごき加工
に必要な潤滑性が失われていくためである。
―Fe合金が純Znに比べて硬くなり、絞りしごき加工
に必要な潤滑性が失われていくためである。
【0030】したがって、Zn―Fe合金中に含有する
Fe含有率は0.5〜30%に規制する必要がある。
Fe含有率は0.5〜30%に規制する必要がある。
【0031】さらに上層のSn―Zn合金めっき層は、
下層のZn―Fe合金めっき層に良好なDI加工性を付
与するもので、1.0g/m2以上の目付量が必要であ
る。
下層のZn―Fe合金めっき層に良好なDI加工性を付
与するもので、1.0g/m2以上の目付量が必要であ
る。
【0032】このめっき量が1.0g/m2未満ではS
n―Zn合金めっきの持つ良好なDI加工性を確保する
ことができない。
n―Zn合金めっきの持つ良好なDI加工性を確保する
ことができない。
【0033】すなわち、良好な潤滑性を有するSn―Z
n合金めっき量が1.0g/m2以下では、DI加工時
に材料と金型との潤滑性を十分に付与できない。
n合金めっき量が1.0g/m2以下では、DI加工時
に材料と金型との潤滑性を十分に付与できない。
【0034】しかし、Sn―Zn合金めっきめっき量が
20g/m2を越えるとDI加工性の向上効果が飽和
し、経済的に不利になる。
20g/m2を越えるとDI加工性の向上効果が飽和
し、経済的に不利になる。
【0035】また、このようなSn―Zn合金めっき層
の効果を得るにはめっき層中のZn含有率を5〜97.
5%に含有なければならない。
の効果を得るにはめっき層中のZn含有率を5〜97.
5%に含有なければならない。
【0036】下層にZn―Fe合金めっき、上層にSn
―Zn合金めっきを有する鋼板はDI加工後の缶壁部に
水あるいは塩水等の水溶液(電解液)が付着した場合、
Sn―Zn合金めっき部とZn―Fe合金めっき部の間
で局部電池を作り電位的に卑なZn―Fe合金めっき層
が溶出する。
―Zn合金めっきを有する鋼板はDI加工後の缶壁部に
水あるいは塩水等の水溶液(電解液)が付着した場合、
Sn―Zn合金めっき部とZn―Fe合金めっき部の間
で局部電池を作り電位的に卑なZn―Fe合金めっき層
が溶出する。
【0037】Zn―Fe合金の溶出速度はZn―Feめ
っき層とSn―Zn合金めっき層との電位差に依存する
ため、DI加工後に、良好な耐錆性を確保するためには
この電位差をできるだけ小さくする必要がある。
っき層とSn―Zn合金めっき層との電位差に依存する
ため、DI加工後に、良好な耐錆性を確保するためには
この電位差をできるだけ小さくする必要がある。
【0038】Sn―Zn合金めっき層の電位はZn―F
eめっき層に比べてかなり貴であるが、Sn―Zn合金
めっき層中のZnの含有量を増加することによって電位
をZnめっきに接近させる。
eめっき層に比べてかなり貴であるが、Sn―Zn合金
めっき層中のZnの含有量を増加することによって電位
をZnめっきに接近させる。
【0039】したがって、Sn―Zn合金めっき層中の
Zn含有率が5%未満の少ない含有量では、上記の理由
からZn―Feの外面耐錆性の向上効果は十分に認めら
れない。
Zn含有率が5%未満の少ない含有量では、上記の理由
からZn―Feの外面耐錆性の向上効果は十分に認めら
れない。
【0040】また、Sn―Zn合金めっき層中のZn%
が97.5%を越えた場合には、潤滑性を減少してDI
成形時に外面側めっき層がダイスにより損傷を受ける度
合い即ち「かじり」の発生が大きくなり、DI成形性を
劣化する。
が97.5%を越えた場合には、潤滑性を減少してDI
成形時に外面側めっき層がダイスにより損傷を受ける度
合い即ち「かじり」の発生が大きくなり、DI成形性を
劣化する。
【0041】つまり、Sn―Zn合金めっき層中のZn
含有率はDI缶の外面側で良好な耐錆性を確保し、DI
成形性の劣化を発生させる事のない適正な量として5%
〜97.5%に規制した。
含有率はDI缶の外面側で良好な耐錆性を確保し、DI
成形性の劣化を発生させる事のない適正な量として5%
〜97.5%に規制した。
【0042】このように優れた特性を有する下層Zn―
Fe合金めっき層、上層Sn―Zn合金めっき層を形成
するためのめっき浴は特に規制されるものではなく、下
層のZn―Fe合金めっきは硫酸浴、ピロリン酸浴、シ
アン浴、塩化物浴が用いられ、合金めっき層中のFe含
有率は主に各々の浴中の金属イオン量のバランスでコン
トロールし、合金めっき量も電解に要するクーロン数で
コントロールできる。
Fe合金めっき層、上層Sn―Zn合金めっき層を形成
するためのめっき浴は特に規制されるものではなく、下
層のZn―Fe合金めっきは硫酸浴、ピロリン酸浴、シ
アン浴、塩化物浴が用いられ、合金めっき層中のFe含
有率は主に各々の浴中の金属イオン量のバランスでコン
トロールし、合金めっき量も電解に要するクーロン数で
コントロールできる。
【0043】上層のSn―Zn合金めっきはピロリン酸
浴、シアン浴、硫酸浴、塩化物浴が用いられ、合金めっ
き層中のZn含有率は主に各々の浴中の金属イオン量の
バランスでコントロールし、合金めっき量も電解に要す
るクーロン数でコントロールできる。
浴、シアン浴、硫酸浴、塩化物浴が用いられ、合金めっ
き層中のZn含有率は主に各々の浴中の金属イオン量の
バランスでコントロールし、合金めっき量も電解に要す
るクーロン数でコントロールできる。
【0044】(クロメート)さらに本発明においては、
上記のように外面相当面の下層にZn―Fe合金めっき
層を上層にSn―Zn合金めっき層を有するめっき鋼板
に対して、めっき層の空気酸化による変色を防止する目
的からして必要に応じてクロメート処理を施す。
上記のように外面相当面の下層にZn―Fe合金めっき
層を上層にSn―Zn合金めっき層を有するめっき鋼板
に対して、めっき層の空気酸化による変色を防止する目
的からして必要に応じてクロメート処理を施す。
【0045】クロメート処理は、一般にクロム酸のナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩の水溶液が使用
され、処理方法は特に規制されないが例えば浸漬処理、
スプレー処理、電解処理である。
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩の水溶液が使用
され、処理方法は特に規制されないが例えば浸漬処理、
スプレー処理、電解処理である。
【0046】クロメート処理によるクロメート付着量は
金属クロム量換算で1mg/m2以上が必要である。
金属クロム量換算で1mg/m2以上が必要である。
【0047】これは1mg/m2未満の少ないクロム付
着量ではクロメート処理により生成するクロメート被膜
が完全にめっき鋼板を覆うことができないため、空気酸
化による変色を防ぐことができない。
着量ではクロメート処理により生成するクロメート被膜
が完全にめっき鋼板を覆うことができないため、空気酸
化による変色を防ぐことができない。
【0048】また、クロム付着量が50mg/m2を越
えると経済的に不利である。
えると経済的に不利である。
【0049】このようにめっき層の空気酸化を防ぐため
に微量のクロメート被膜が有効である。
に微量のクロメート被膜が有効である。
【0050】更にDI成形後に塗装性能、塗装後耐食性
を向上させるために化成処理としてクロメート処理ある
いはリン酸処理が施されるが、本発明においてはDI成
形後のこれらの処理方法及び処理条件については、特に
規制するものではなく、通常行われている処理方法が適
用される。
を向上させるために化成処理としてクロメート処理ある
いはリン酸処理が施されるが、本発明においてはDI成
形後のこれらの処理方法及び処理条件については、特に
規制するものではなく、通常行われている処理方法が適
用される。
【0051】
【実施例】以下に本発明の実施例について述べる。その
結果を表1に示す。
結果を表1に示す。
【0052】冷間圧延、焼鈍工程により、DI缶用途に
応じた材質と板厚に調整しためっき原板を5%苛性ソー
ダ中で電解脱脂水洗後、10%硫酸中で電解酸洗し表面
活性化後、缶内面に相当する面に(1)に示す条件でS
nめっきを、あるいは(2)に示す条件で有機フイルム
のラミネートを行い、引き続き缶外面に相当する面の下
層に(3)―(イ)、(ロ)に示す条件でZn―Feめ
っきを行い、上層に(4)―(イ)、(ロ)に示す条件
でSn―Zn合金めっきを施した。
応じた材質と板厚に調整しためっき原板を5%苛性ソー
ダ中で電解脱脂水洗後、10%硫酸中で電解酸洗し表面
活性化後、缶内面に相当する面に(1)に示す条件でS
nめっきを、あるいは(2)に示す条件で有機フイルム
のラミネートを行い、引き続き缶外面に相当する面の下
層に(3)―(イ)、(ロ)に示す条件でZn―Feめ
っきを行い、上層に(4)―(イ)、(ロ)に示す条件
でSn―Zn合金めっきを施した。
【0053】また、クロメート処理を行う場合は、
(5)に示す条件で行った。
(5)に示す条件で行った。
【0054】(1)Snめっき条件 硫酸浴めっき浴組成 硫酸第一錫 10g/l 硫酸ソーダ 300g/l めっき浴温 55℃ 電流密度 10〜30A/dm2(電解時間はめ
っき量に応じて調整)
っき量に応じて調整)
【0055】(2)有機フイルムラミネート条件 膜厚40μmのポリエチレンテレフタレートフイルム、
200℃、1秒でラミネート
200℃、1秒でラミネート
【0056】(3)Zn―Fe合金めっき条件 (イ)ピロリン酸浴めっき浴組成 ピロリン酸亜鉛 10〜150g/l(合金組成に
応じて調整) ピロリン酸鉄 20〜100g/l(合金組成に
応じて調整) ピロリン酸カリウム 250g/l めっき浴温 50℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間
はめっき量に応じて調整)
応じて調整) ピロリン酸鉄 20〜100g/l(合金組成に
応じて調整) ピロリン酸カリウム 250g/l めっき浴温 50℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間
はめっき量に応じて調整)
【0057】(ロ)硫酸浴めっき浴組成 硫酸亜鉛 30〜250g/l(合金組成に応じ
て調整) 硫酸鉄 10〜100g/l(合金組成に応じ
て調整) 硫酸ソーダ 80g/l めっき浴温 55℃ 電流密度 20〜40A/dm2 (電解時間はめ
っき量に応じて調整)
て調整) 硫酸鉄 10〜100g/l(合金組成に応じ
て調整) 硫酸ソーダ 80g/l めっき浴温 55℃ 電流密度 20〜40A/dm2 (電解時間はめ
っき量に応じて調整)
【0058】(4)Sn―Zn合金めっき条件 (イ)ピロリン酸浴めっき浴組成 ピロリン酸第一錫 10〜50g/l(合金組成に応
じて調整) 硫酸亜鉛 20〜100g/l(合金組成に
応じて調整) ピロリン酸カリウム 250g/l めっき浴温 50℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間
はめっき量に応じて調整)
じて調整) 硫酸亜鉛 20〜100g/l(合金組成に
応じて調整) ピロリン酸カリウム 250g/l めっき浴温 50℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間
はめっき量に応じて調整)
【0059】(ロ)硫酸浴めっき浴組成 硫酸第一錫 10〜60g/l(合金組成に応じて
調整) 硫酸亜鉛 30〜150g/l(合金組成に応じ
て調整) 硫酸ソーダ 300g/l めっき浴温 55℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間はめ
っき量に応じて調整)
調整) 硫酸亜鉛 30〜150g/l(合金組成に応じ
て調整) 硫酸ソーダ 300g/l めっき浴温 55℃ 電流密度 10〜30A/dm2 (電解時間はめ
っき量に応じて調整)
【0060】(5)クロメート処理条件 浴組成 二クロム酸ソーダ 24g/l pH 4.5 めっき浴温 45℃
【0061】処理条件 浸漬処理 上記処理材について、以下に示す(A)〜(D)の項目
について試験を行いその性能を評価した。
について試験を行いその性能を評価した。
【0062】(A)DI成形性水溶性エマルジョンタイ
プのクーラントを使用して、ブランクサイズ136mm
φから缶径65.9mmφまで製缶スピード110缶/
minの成形条件でDI缶を成形し、各種処理材のDI
成形性を評価した。尚、評価基準は以下の基準で判定し
た。
プのクーラントを使用して、ブランクサイズ136mm
φから缶径65.9mmφまで製缶スピード110缶/
minの成形条件でDI缶を成形し、各種処理材のDI
成形性を評価した。尚、評価基準は以下の基準で判定し
た。
【0063】◎;DI成形性は極めて良好。 ○;しごき加工時外面に若干かじりが発生するが、DI
成形性良好。 △;DI成形は可能であるが、しごき加工時外面に強度
のかじりが発生し、DI成形性に劣る。 ×;DI成形過程で材料が破断し、DI成形不可能。
成形性良好。 △;DI成形は可能であるが、しごき加工時外面に強度
のかじりが発生し、DI成形性に劣る。 ×;DI成形過程で材料が破断し、DI成形不可能。
【0064】(B)DI成形後の印刷仕上がり性 (A)の条件でDI缶を作成し、赤、白、黄色の缶外面
用インキを膜厚5μで印刷し、その印刷仕上がり性を目
視で判定した。判定基準は以下のとおり。
用インキを膜厚5μで印刷し、その印刷仕上がり性を目
視で判定した。判定基準は以下のとおり。
【0065】○;印刷後の外観が白っぽく、印刷仕上が
り性が極めて良好。 △;印刷後の外観に若干光沢が認められ、印刷仕上がり
性が若干劣る。 ×;印刷後の外観にブリキと同程度の光沢が認められ、
印刷仕上がり性に劣る。
り性が極めて良好。 △;印刷後の外観に若干光沢が認められ、印刷仕上がり
性が若干劣る。 ×;印刷後の外観にブリキと同程度の光沢が認められ、
印刷仕上がり性に劣る。
【0066】(C)外面側の耐錆性 (A)、(B)の条件で作成したDI印刷缶の外面側の
耐錆性を以下の評価テストにて評価した。尚、評価材は
ウォール部に疵をつけた部分とボトム部を評価した。
耐錆性を以下の評価テストにて評価した。尚、評価材は
ウォール部に疵をつけた部分とボトム部を評価した。
【0067】水道水浸漬テスト:評価材を水道水中に常
温で3日間浸漬し、評価該当部の発錆率を測定した。
温で3日間浸漬し、評価該当部の発錆率を測定した。
【0068】冷凍サイクルテスト:評価材を−15℃の
冷凍庫に30min保定後、すぐ49℃相対湿度98%
以上の湿気槽に60min入れた後、常温で室内に22
時間放置するのを1サイクルとして15サイクル試験を
継続し、評価該当部の発錆率を測定した。
冷凍庫に30min保定後、すぐ49℃相対湿度98%
以上の湿気槽に60min入れた後、常温で室内に22
時間放置するのを1サイクルとして15サイクル試験を
継続し、評価該当部の発錆率を測定した。
【0069】湿気槽テスト:49℃相対湿度98%以上
の湿気槽に2週間保管し、評価該当部の発錆率を測定し
た。
の湿気槽に2週間保管し、評価該当部の発錆率を測定し
た。
【0070】尚、各試験での耐錆性の評価基準は以下の
とおり ◎;錆の発生が全く認められなく、耐錆性極めて良好。 ○;発錆率が5%以下で耐錆性良好。 △;発錆率5〜30%で耐錆性やや劣る。 ×;発錆率30%以上で耐錆性がブリキと同程度に劣
る。
とおり ◎;錆の発生が全く認められなく、耐錆性極めて良好。 ○;発錆率が5%以下で耐錆性良好。 △;発錆率5〜30%で耐錆性やや劣る。 ×;発錆率30%以上で耐錆性がブリキと同程度に劣
る。
【0071】(D)めっき層溶融試験 (A)の条件で作成したDI缶を230℃の乾燥炉に1
0min保定し、缶外面のめっき層の溶融を目視で観察
した。判定基準は以下のとおり。
0min保定し、缶外面のめっき層の溶融を目視で観察
した。判定基準は以下のとおり。
【0072】○;めっき層の溶融が全く認められない。 △;めっき層の溶融がわずかに認められる。 ×;めっき層の溶融が缶全体に認められる。
【0073】
【発明の効果】上記の試験結果から明らかなように、本
発明の成形性、印刷仕上がり性は、本発明の範囲から逸
脱する比較材に比し、安定して優れた性質を示す。
発明の成形性、印刷仕上がり性は、本発明の範囲から逸
脱する比較材に比し、安定して優れた性質を示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【0076】
【0077】
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板の缶外面相当側にFeを0.5〜3
0%含有するZn―Fe合金めっき層を0.5〜20g
/m2施し、その上にZnを5〜97.5%含有する1
〜20g/m2のSn―Zn合金めっき層を施した事を
特徴とする耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板。 - 【請求項2】 鋼板の缶外面相当側にFeを0.5〜3
0%含有するZn―Fe合金めっき層を0.5〜20g
/m2施し、その上にZnを5〜97.5%含有する1
〜20g/m2のSn―Zn合金めっき層を施し、さら
にその上にクロム換算付着量で1〜50mg/m2のク
ロメート皮膜を施した事を特徴とする耐食性と外観に優
れた容器用表面処理鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22633191A JPH0544079A (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22633191A JPH0544079A (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544079A true JPH0544079A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16843497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22633191A Withdrawn JPH0544079A (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 耐食性と外観に優れた容器用表面処理鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0544079A (ja) |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP22633191A patent/JPH0544079A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |