JPH0545617A - プラステイツク基板を用いたlcdの分断方法 - Google Patents

プラステイツク基板を用いたlcdの分断方法

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JPH0545617A
JPH0545617A JP20190991A JP20190991A JPH0545617A JP H0545617 A JPH0545617 A JP H0545617A JP 20190991 A JP20190991 A JP 20190991A JP 20190991 A JP20190991 A JP 20190991A JP H0545617 A JPH0545617 A JP H0545617A
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Kenji Misono
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Toshio Fukuchi
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Kyohei Isohata
恭平 磯畑
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラスティック基板を用いたLCDの分断方
法は、ダイシングブレード1を備えたダイシング装置に
より分断するもので、高速回転数でダイシングブレード
1を回転させて、液晶層を挟持したプラスティック基板
2a・2bを切り込み、所定の厚みを切り残した後、折
り取ることによって分断する。又、ラミネーター6をプ
ラスティック基板2a・2bの裏面に設け、所定の回転
数でダイシングブレード1を回転させて、液晶層を挟持
したプラスティック基板2a・2bを切り込み、ラミネ
ーター6を所定厚みだけ切り残した後、ちぎり取ること
によって分断してもよい。 【効果】 分断面におけるクラックの発生を抑えること
ができる。端子出し分断処理を行う場合、電極パターン
等にダメージを与えることがなくなる。切り粉によりL
CD及び基板の表面に傷がつくことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスティック基板を
用いたLCD(Liquid Crystal Display)のセル化分断
あるいは端子出し分断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のLCDは、基板材料として、ガラ
ス(300mm×300mm、厚みが0.55mm〜1.1m
m)が用いられ、このガラス基板に、アンダーコート、
ITO(Indium-Tin Oxide)電極、配向膜等(何れも図
示しない)を形成し、配向処理後、液晶層用のギャップ
を残して、2枚のガラス基板が貼り合わされる。この状
態で、ガラス基板が個々のセルに分断(セル化分断処
理)、および端子部に対向する部分が分断(端子出し分
断処理)される。
【0003】ガラス基板の場合、所定の分断ラインに沿
って、ダイヤモンドカッター(図示しない)等で表面に
傷が入れられた後、ブレイク装置(図示しない)にて分
断ラインにショックを与えて分断する(ブレイク工程)
ようになっている。ガラス基板の場合、その材質上、表
面の傷が基板内部に伝わりやすいので、表面の傷に沿っ
て正確に分断処理が行える。なお、上記方法とは別に、
基板を予め分断してから、対向して貼り合わせる方法も
知られている。
【0004】又、近年、LCDの薄型化、軽量化のため
に、従来のガラス基板が薄型化されたり、プラスティッ
ク基板を用いて超薄型化、超軽量化への試みがなされた
りしている。この結果、TN(Twisted Nematic )型L
CDについては、フィルム基材が開発され、量産化され
るに至っている。なお、上記フィルム基材として、PE
S(Polyether Sulphone)や一軸PET(Polyethylene
Telephthalate)等の厚みが0.1mm〜0.3mmのプラ
スティックフィルムが近年盛んに開発されている。
【0005】しかし、さらに高品位のSTN(Super Tw
isted Nematic )型LCDについては、フィルム基材の
表面平坦性、耐熱性、寸法安定性等の問題から、未だ開
発中である。
【0006】なお、上記のプラスティック基材を使用し
た場合、熱刃分断装置又はトムソン型による打抜き等に
より分断処理が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の厚み0.1mmの
PESや一軸PET等は、現在、薄いスリットから押し
出されて成型されているため表面にスジ等が生じる。そ
こで、表面平坦性の向上を図るため、表面が研磨された
鋳型を用いて成型されたプラスティック基材を用いる方
法が試みられている。
【0008】この方法に適したプラスティック材料とし
ては、エポキシ系、アクリル系の樹脂が挙げられる。こ
れらの材料は、眼鏡のレンズとしても用いられている
が、硬くて脆いという性質を有している。このため、従
来のガラス又は上記の0.1mm〜0.3mmのプラスティ
ックフィルムに対して用いられる分断処理技術では、セ
ル化分断処理及び端子出し分断処理が行えない。
【0009】厚み0.4mm程度のアクリル系およびエポ
キシ系樹脂からなる基板の場合、曲げ応力に対して或る
程度の弾性を有するので、ガラス基板のような表面の傷
に沿った分断が行えない。また、応力印加時、所定値以
上の応力に対して割れを生じる。所定値以上の応力が印
加されたために割れると、この分断面にはクラックが発
生し易く、このクラックを起点に、小さな応力で更に割
れが進行するという問題点を有している。
【0010】本発明は上記の点に鑑み、エポキシ系やア
クリル系樹脂に代表される硬くて脆いプラスティック基
板を用いたLCDのセル化分断処理および端子出し分断
処理を行える方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
課題を解決するために、ブレードを備えたダイシング装
置により分断するプラスティック基板を用いたLCDの
分断方法であって、以下の工程を含んでいる。
【0012】即ち、請求項1の発明は、所定の回転数
(例えば、20000rpm)でブレードを回転させ
て、液晶層を挟持したプラスティック基板を切り込み、
所定の厚み(例えば、50μm)を切り残す工程と、該
工程終了後、切り残し部分を折り取ることによって分断
する工程とを含んでいる。
【0013】又、請求項2の発明は、上記課題を解決す
るために、ブレードを備えたダイシング装置により分断
するプラスティック基板を用いたLCDの分断方法であ
って、以下の工程を含んでいる。
【0014】即ち、請求項2の発明は、被覆部材(例え
ば、ポリエチレン製フィルムやポリエチレン製フィルム
付きの偏光フィルム)をプラスティック基板裏面に設け
る工程と、所定の回転数(例えば、10000rpm)
でブレードを回転させて、液晶層を挟持したプラスティ
ック基板を切り込み、上記被覆部材の所定の厚み(例え
ば、30μm)を切り残す工程と、該工程後、切り残し
た部分をちぎり取ることによって分断する工程とを含ん
でいる。
【0015】
【作用】請求項1の構成により、ダイシング装置のブレ
ードが所定の回転数で回転させられることによって、分
断面に生じるクラックが抑えられる。
【0016】例えば、端子出し分断処理を行う場合、上
記回転数で回転するブレードにより液晶層を挟持したプ
ラスティック基板が切り込まれるが、所定の厚み分だけ
切り残されるので、対向するプラスティック基板に設け
られた電極パターン等を傷つけることがなくなる。そし
て、所定の厚みだけ残して切り込みが終了すると、切り
残された部分が折り取られて分断される。
【0017】一方、セル化分断処理を行う場合、上記回
転数で回転するブレードにより液晶層を挟持したプラス
ティック基板が切り込まれる。この時、上側のプラステ
ィック基板はブレードの回転により完全に分断される
が、下側のプラスティック基板は、所定の厚み分だけ切
り残される。そして、所定の厚みだけ残して切り込みが
終了すると、切り残された部分が折り取られて分断され
る。
【0018】なお、切り残す厚みは、折り取る際にプラ
スティック基板に印加される力による弊害を受けないよ
うに設定する必要がある。
【0019】又、請求項2の構成により、ブレードによ
る切り込みに先立ってプラスティック基板の裏面に被覆
部材が設けられる。この被覆部材によって、切り込み時
に生ずる切り粉によりプラスティック基板の表面が傷つ
くことを防止できる。これは上側・下側両基板に端子出
し処理を行う場合に、特に有用である。
【0020】それから、ダイシング装置のブレードが所
定の回転数で回転させられる。上記の回転数でブレード
を切り込むことにより、分断面に生じるクラックが抑え
られる。
【0021】例えば、端子出し分断処理を行う場合、上
記回転数で回転するブレードにより液晶層を挟持した上
側プラスティック基板が切り込まれるが、所定の厚み分
だけ切り残されるので、対向するプラスティック基板に
設けられた電極パターン等を傷つけることがなくなる。
上側・下側両基板の端子出し分断処理を行う場合、上側
・下側両基板を表裏反転して、今度は下側プラスティッ
ク基板が同様に所定の厚みだけ切り残される。そして、
所定の厚み残して切り込みが終了すると、切り残された
部分が折り取られて分断される。
【0022】一方、セル化分断処理を行う場合、上記回
転数で回転するブレードにより液晶層を挟持したプラス
ティック基板が切り込まれる。この時、上側のプラステ
ィック基板及びその上に設けられた被覆部材と、下側の
プラスティック基板とはブレードの回転により完全に分
断されるが、下側のプラスティック基板の裏面に設けら
れた被覆部材だけは、所定の厚み分だけ切り残される。
そして、所定の厚みだけ残して切り込みが終了すると、
被覆部材の切り残された部分がちぎり取られて分断され
る。
【0023】なお、分断処理後は、偏光部材が基板外面
に設けられるが、被覆部材として偏光部材を含む構成を
採用した場合、この工程が簡略化できる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図8に基づい
て説明すれば、以下のとおりである。
【0025】本実施例では、エポキシ系、アクリル系等
に代表される硬くて脆いプラスティック基板を用いたL
CDのセル化分断処理および端子出し分断処理をダイシ
ング装置(図示しない)を用いて行っている。
【0026】ダイシング装置は、ダイヤモンド粒子が混
入された円盤状のダイシングブレードを備えており、こ
のダイシングブレードを高速回転してプラスティック基
板を分断している。なお、上記ダイシングブレードの厚
みは20μm〜200μmであり、上記回転数は800
0rpm〜40000rpmである。
【0027】上記高速回転数でダイシングブレードを回
転させてプラスティック基板を切り込むことにより、そ
の分断面にクラックが発生しなくなり、安定して該基板
を分断できる。なお、ダイシングブレードの回転数を変
化させるだけでなく、ダイシングブレードの刃幅、径、
ダイヤモンド粒径および被分断物を吸着するステージ送
り速度等の条件を変化させることによって、更に良好な
分断面が得られる。
【0028】ここで、上記ダイシング装置を使用して行
う分断処理を以下に説明する。すなわち、厚み0.4mm
のアクリル系の上側・下側プラスティック基板2a・2
bを用意し、これらの基板2a・2bにITO膜を蒸着
後、エッチングパターン化することにより、ITO電極
5(端子部分を含む透明電極)を形成する。その後、配
向膜印刷、配向処理を行い、セルギャップ材を散布し、
シール印刷を行って、2枚の基板2a・2bを対向させ
て貼り合わせたサンプル10をダイシング装置(岡本工
作機会製作所製)のステージ4にセットする(図1参
照)。なお、上記基板2a・2bの間には、液晶層用の
ギャップを確保するスペーサーを含むシール材3が形成
されている。
【0029】ところで、使用したダイシングブレード
は、厚みが0.035mm、直径が50.2mm、回転数が
20000rpmであり、ステージ送り速度は30mm/
secに設定されている。なお、ダイシング装置で通常
使用される切削水はセル内部への水分の浸透を避けるた
め使用していない。
【0030】図1乃至図8を参照しながら、上記条件下
における、本実施例に係るプラスティック基板を用いた
LCDの分断方法を説明すると、以下のとおりである。
【0031】上記のサンプル10に対して端子出し分断
処理を行う場合、図1に示すように、まず、分断用マー
ク(図示しない)に沿って、上側プラスティック基板2
aをダイシングブレード1によって切り込む(図5参
照)。但し、この際、50μmの厚みだけ残るように切
り込む。
【0032】なお、上側プラスティック基板2aにも、
上記ITO電極5が形成されている場合には、サンプル
10の表裏を反転した後、90°回転し、上記と同様
に、分断マークに沿って下側プラスティック基板2bを
厚み50μmだけ残るように切り込む(図6の破線参
照)。
【0033】以上のようにして、切り込まれたサンプル
10は、その後、切り込みによりできた溝にそって折り
取られることによって、サンプル10から分断される
(図2参照)。これにより、高速回転数のダイシングブ
レード1で上側プラスティック基板2a、或いは下側プ
ラスティック基板2bが切り込まれるので、その分断面
に発生するクラックを抑えることができると共に、対向
基板上に形成されたITO電極5が傷つくことを防止で
きる。
【0034】次に、上記のサンプル10に対してセル化
分断処理を行う場合、まず、分断用マーク(図示しな
い)に沿って、図3に示すように、上側プラスティック
基板2aをダイシングブレード1によって切り込む。そ
して、上側プラスティック基板2aを完全に切断した
後、更に、下側プラスティック基板2bを切り込む(図
5参照)。但し、この際、50μmの厚みだけ残るよう
に切り込む。その後、サンプル10を90°回転し、上
記と同様に、上側・下側プラスティック基板2a・2b
の切り込みを行う(図7の一点鎖線参照)。
【0035】以上のようにして、切り込まれたサンプル
10は、その後、下側プラスティック基板2bの切り込
みによりできた溝に沿って折り取られることによって、
図4及び図8に示すように、サンプル10から分断され
る(ブレイク工程)。
【0036】これにより、高速回転数のダイシングブレ
ード1で上側プラスティック基板2aおよび下側プラス
ティック基板2bが切り込まれるので、その分断面に発
生するクラックを抑えることができる。セル化分断処理
の際、下側プラスティック基板2bを切り残すのは、ダ
イシング装置のステージ4の汎用性を確保するためであ
る。
【0037】又、上側・下側プラスティック基板2a・
2bを所定の厚みだけ残して切り込むことによって、ブ
レイク工程が従来のガラス基板に比べて簡略化できる。
更に、プラスティック基板2a・2bの貼り合わせ後に
分断処理が行えるので、予め分断してから貼り合わせる
方法に比べて、基板段差がない状態で貼り合わせプレス
を行うことが可能であり、セルギャップの均一性が向上
すると共に、電極パターンの断線も防止できる。
【0038】なお、基板の切り残し厚みは、エポキシ
系、アクリル系樹脂からなり厚みが0.4mmの基板の場
合、50μm以下に設定することが好ましい。
【0039】ところで、上記ダイシング装置により分断
処理を行う場合、切り込み時に発生する切り粉によりプ
ラスティック基板の外面に傷がつくことがある。これに
対処するために、ここで示す例では、被覆部材がプラス
ティック基板に設けられるようになっている。なお、上
記実施例と同一の機能を有する部材については同一の参
照符号を付記する。
【0040】本実施例でも、前記実施例と同様に、プラ
スティック基板を用いたLCDのセル化分断処理および
端子出し分断処理をダイシング装置(図示しない)を用
いて行っている。また、ダイシングブレードの回転数が
10000rpmであること以外は、前記実施例と同じ
条件下で分断処理が行われるものとする。
【0041】上記サンプル10を準備し、この両面、即
ち、上側・下側プラスティック基板2a・2bの裏面
に、フィルム状のラミネーター6・6(被覆部材)をそ
れぞれ貼り付けた後、ステージ4にセットする(図9参
照)。なお、上記ラミネーター6の材質としては、例え
ばポリエチレンが挙げられ、その厚みは、例えば50μ
mに設定されている。
【0042】上記のサンプル10に対して端子出し分断
処理を行う場合、図10に示すように、まず、分断用マ
ーク(図示しない)に沿って、ラミネーター6をダイシ
ングブレード1によって切り込み、ラミネーター6の切
断が完了したら、上側プラスティック基板2aをダイシ
ングブレード1によって更に切り込む(図5参照)。
【0043】但し、この際、基板2aが50μmの厚み
だけ残るように切り込む。
【0044】なお、上側プラスティック基板2aにも、
上記ITO電極5が形成されている場合には、サンプル
10の表裏を反転した後、90°回転し、上記と同様
に、分断マークに沿ってラミネーター6及び下側プラス
ティック基板2bを厚み50μmだけ残るように切り込
む(図6の破線参照)。
【0045】以上のようにして、切り込まれたサンプル
10は、その後、切り込みによりできた基板の溝に沿っ
て折り取られることによって、サンプル10から分断さ
れる(図11参照)。
【0046】これにより、両面の端子出し分断処理を行
うために、サンプル10の表裏を反転させる際に生じる
ことがある基板外面の傷を防止できる。また、高速回転
数のダイシングブレード1で上側プラスティック基板2
a、或いは下側プラスティック基板2bが切り込まれる
ので、その分断面に発生するクラックを抑えることがで
きると共に、対向基板上に形成されたITO電極5が傷
つくことも併せて防止できる。
【0047】次に、上記のサンプル10に対してセル化
分断処理を行う場合、まず、分断用マーク(図示しな
い)に沿って、図12に示すように、ラミネーター6及
び上側プラスティック基板2aをダイシングブレード1
によって切り込む。そして、ラミネーター6及び上側プ
ラスティック基板2aを完全に切断した後、更に、下側
プラスティック基板2bを切り込み、完全に下側プラス
ティック基板2bを切断後、基板2bの裏面のラミネー
ター6に更に切り込む。但し、この際、ラミネーター6
が30μmの厚みだけ残るように切り込む。その後、サ
ンプル10を90°回転し、上記と同様に、ラミネータ
ー6・6および上側・下側プラスティック基板2a・2
bの切り込みを行う(図7の一点鎖線参照)。
【0048】以上のようにして、切り込まれたサンプル
10は、その後、下側プラスティック基板2b側のラミ
ネーター6の切り込みによりできた溝に沿ってちぎり取
られることによって、図13に示すように、サンプル1
0から分断される(ブレイク工程)。
【0049】これにより、ラミネーター6を所定厚みだ
け切り残し、高速回転数のダイシングブレード1で上側
・下側プラスティック基板2a・2bが完全に切断され
るので、基板自身のバリの発生の防止および分断面のレ
ベルが向上し、クラックの発生が抑えられる。
【0050】又、30μmの厚みだけ切り残したラミネ
ーター6をちぎり取ることにより、ブレイク工程が従来
のガラス基板に比べて簡略化できる。更に、プラスティ
ック基板2a・2bの貼り合わせ後に分断処理が行える
ので、予め分断してから貼り合わせる方法に比べて、基
板段差がない状態で貼り合わせプレスを行うことが可能
であり、セルギャップの均一性が向上すると共に、電極
パターンの断線も防止できる。
【0051】ここで、上記被覆部材として、偏光部材7
(例えば、フィルム状の部材)がプラスティック基板上
に設けられる場合について以下に説明する。なお、偏光
部材7は、所定の偏光軸角度において、例えば接着剤に
よりプラスティック基板に貼り合わせたものであり、表
面保護用として偏光部材外面にラミネータ6が付けられ
ている(図14参照)。また、サンプル10において、
これ以外の構成および分断条件は、図9に示したものと
同じであるので、詳細な説明をここでは省略する。
【0052】上記のサンプル10に対して端子出し分断
処理を行う場合、前記実施例と同様に、50μmの厚み
だけ残るように上側プラスティック基板2a/下側プラ
スティック基板2bを切り込む。そして、切り込まれた
サンプル10は、その後、切り込みによりできた基板の
溝に沿って折り取られることによって、サンプル10か
ら分断される。
【0053】これにより、両面の端子出し分断処理を行
うために、サンプル10の表裏を反転させる際に切り粉
により生じることがある偏光部材外面及び基板外面の傷
を防止できる。また、高速回転数のダイシングブレード
1で上側プラスティック基板2a、或いは下側プラステ
ィック基板2bが切り込まれるので、その分断面に発生
するクラックを抑えることができると共に、対向基板上
に形成されたITO電極5等が傷つくことを回避でき
る。
【0054】次に、上記のサンプル10に対してセル化
分断処理を行う場合、まず、分断用マーク(図示しな
い)に沿って、図15に示すように、上側のラミネータ
ー6、偏光部材7、及び上側プラスティック基板2aを
ダイシングブレード1によって切り込み、完全に切断し
た後、更に、下側プラスティック基板2bを切り込み、
完全に下側プラスティック基板2b及び下側の偏光部材
7を切断後、基板2bの外面のラミネーター6に更に切
り込む。但し、この際、ラミネーター6が30μmの厚
みだけ残るようにラミネーター6を切り込む。その後、
サンプル10を90°回転し、上記と同様に、ラミネー
ター6・6、上側・下側プラスティック基板2a・2b
及び偏光部材7の切り込みを行う(図7の一点鎖線参
照)。
【0055】以上のようにして、切り込まれたサンプル
10は、その後、下側プラスティック基板2b側のラミ
ネーター6の切り込みによりできた溝に沿ってちぎり取
られることによって、図13に示すように、サンプル1
0から分断される(ブレイク工程)。
【0056】これにより、下側のラミネーター6を所定
の厚みだけ切り残し、高速回転数のダイシングブレード
1で上側のラミネーター6、上側・下側偏光部材7・7
及び上側・下側プラスティック基板2a・2bが完全に
切断されるので、基板自身のバリの発生の防止および分
断面のレベルが向上し、クラックの発生が抑えられると
共に、偏光部材及び基板が切り粉により傷つくことを防
止できる。なお、ラミネーター6を所定の厚みだけ切り
残すのは、ダイシング装置のステージ4の汎用性を確保
するためである。
【0057】又、ラミネーター6を所定の厚みだけ残し
て切り込むことによって、ブレイク工程が従来のガラス
基板に比べて簡略化できる。更に、プラスティック基板
2a・2bの貼り合わせ後に分断処理が行えるので、予
め分断してから貼り合わせる方法に比べて、基板段差が
ない状態で貼り合わせプレスを行うことが可能であり、
セルギャップの均一性が向上すると共に、電極パターン
の断線も防止できる。
【0058】又、偏光部材7も同時に分断しているの
で、後工程である偏光部材7の分断および貼り付け工程
が簡略化され、コスト低減が図れる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明のプラスティック基板を
用いたLCDの分断方法は、以上のように、所定の回転
数でブレードを回転させて、液晶層を挟持したプラステ
ィック基板を切り込み、所定の厚みを切り残した後、折
り取ることによって分断する構成である。
【0060】それゆえ、硬くて脆いプラスティック基板
を分断しても、その分断面におけるクラックの発生を抑
えることができる。又、端子出し分断処理を行う場合、
対向するプラスティック基板上の電極パターン等にダメ
ージを与えることを回避できる。更に、プラスティック
基板の貼り合わせ後に分断処理が行えるので、予め分断
してから貼り合わせる方法と比較して、基板段差がない
状態で貼り合わせプレスを行うことが可能であり、セル
ギャップの均一性を向上させることができると共に、電
極パターンの断線も回避できる。又、ガラス基板採用の
際のブレイク工程と比べて、大幅に工程を簡略化でき、
コスト低減が図れるという効果を併せて奏する。
【0061】又、請求項2の発明のプラスティック基板
を用いたLCDの分断方法は、以上のように、被覆部材
をプラスティック基板裏面に設け、所定の回転数でブレ
ードを回転させて、液晶層を挟持したプラスティック基
板を切り込み、上記被覆部材の所定の厚みを切り残した
後、ちぎり取ることによって分断する構成である。
【0062】それゆえ、請求項1の効果に加えて、切り
粉による偏光部材および基板の表面のダメージを防止で
きる。又、セル化分断処理の場合、プラスティック基板
は完全に分断されるので、基板にバリが発生することを
防止できる。更に、偏光部材を含む被覆部材を採用すれ
ば、分断工程以降に正規サイズに切断された偏光部材を
貼り付ける際に位置精度が要求される後工程の簡略化が
可能であり、位置精度の向上、時間短縮およびコスト低
減が可能となる。
【0063】又、本発明は、アクリル系およびエポキシ
系の基板用に適用されるのに限定されず、プラスティッ
クの材質およびその厚みに関係なく適用でき、又ガラス
基板に対しても適用可能であるという効果を併せて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端子出し分断処理を示す説明図であ
る。
【図2】図1において、端子出し分断処理が終了したこ
とを示す説明図である。
【図3】本発明のセル化分断処理を示す説明図である。
【図4】図3において、セル化分断処理が終了したこと
を示す説明図である。
【図5】本発明に係るプラスティック基板を用いたLC
Dの分断手順を示し、所定の分断ラインに沿って端子出
し分断あるいはセル化分断が行われたことを示す説明図
である。
【図6】図5の状態を反転し、さらに90°回転して、
端子出し分断が行われたことを示す説明図である。
【図7】図6の状態でセル化分断処理が行われたことを
示す説明図である。
【図8】図7の状態から、折り取り或いはちぎり取りに
より分断されたことを示す説明図である。
【図9】基板の外面にラミネーターが貼り付けられた場
合のサンプルがステージにセットされたことを示す説明
図である。
【図10】図9のサンプルに対して端子出し分断処理を
行うことを示す説明図である。
【図11】図10において、端子出し分断処理が行われ
て分断されたことを示す説明図である。
【図12】図9のサンプルに対してセル化分断処理を行
うことを示す説明図である。
【図13】図12において、セル化分断処理が行われて
分断されたことを示す説明図である。
【図14】図9において、偏光部材の上にラミネーター
が設けられたサンプルがステージにセットされたことを
示す説明図である。
【図15】図14のサンプルに対してセル化分断処理を
行うことを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダイシングブレード(ブレード) 2a 上側プラスティック基板 2b 下側プラスティック基板 4 ステージ 5 ITO電極 6 ラミネーター(被覆部材) 7 偏光部材(被覆部材) 10 サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福地 俊生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 磯畑 恭平 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレードを備えたダイシング装置により分
    断するプラスティック基板を用いたLCDの分断方法で
    あって、 所定の回転数でブレードを回転させて、液晶層を挟持し
    たプラスティック基板を切り込み、所定の厚みを切り残
    した後、折り取ることによって分断することを特徴とす
    るプラスティック基板を用いたLCDの分断方法。
  2. 【請求項2】ブレードを備えたダイシング装置により分
    断するプラスティック基板を用いたLCDの分断方法で
    あって、 被覆部材をプラスティック基板裏面に設け、所定の回転
    数でブレードを回転させて、液晶層を挟持したプラステ
    ィック基板を切り込み、上記被覆部材の所定の厚みを切
    り残した後、ちぎり取ることによって分断することを特
    徴とするプラスティック基板を用いたLCDの分断方
    法。
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