JPH054722Y2 - - Google Patents

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JPH054722Y2
JPH054722Y2 JP10763189U JP10763189U JPH054722Y2 JP H054722 Y2 JPH054722 Y2 JP H054722Y2 JP 10763189 U JP10763189 U JP 10763189U JP 10763189 U JP10763189 U JP 10763189U JP H054722 Y2 JPH054722 Y2 JP H054722Y2
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ionizing radiation
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本考案は長靴に関するものである。 <従来の技術> 従来の長靴は、布の外面に比較的厚いゴム層を
被覆した材料で長靴本体が形成され、底部には比
較的厚く硬い足底が接着されたもので、上記ゴム
層が硫黄、及び酸化亜鉛等の金属酸化物の加硫促
進助剤を用いる硫黄法によつて構成されている。 この様な長靴は製造工程が繁雑で重量が大きい
という欠点があると共に、長靴本体のゴム層が、
形成後に最適加硫を超えて加硫が進行して品質の
低下をきたすなど、品質が経時的に変化し、足に
装着する際の装着性や装着後の装着感が悪く、足
が疲れるなどの欠点を有していた。 <考案が解決しようとする技術的課題> 本考案が解決しようとする技術的課題は、薄い
肉厚で一体成形すると共にゴムの成形後の経時的
変化を防いで長期間一定の品質を維持させるよう
にすることにある。 <技術的課題を解決するための手段> 上記課題を解決するために本考案が講ずる技術
的手段は、ゴムラテツクスを主成分とし、これに
電離性放射線によつて架橋作用する放射線架橋剤
を加えてラテツクス溶液をつくり、このラテツク
ス溶液に上記電離性放射線を照射して主原料を構
成せしめ、この主原料に長靴型を浸漬して長靴形
状に薄膜をつくり、然る後乾燥したことを特徴と
するものである。 <作用> ゴムラテツクスを主成分とする液に放射線架橋
剤を加えたラテツクス溶液に電離性放射線を照射
することにより、硫黄及び、加硫促進助剤として
の酸化亜鉛等の金属酸化物を添加することなし
に、ゴム成分が架橋されたゴムラテツクスである
主原料が生成する。 この主原料に長靴型を浸漬した後乾燥すること
により、長靴形状の薄膜状に一体成形される。 <実施例> 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図示された長靴Aは、従来周知の外形状を有す
るもので、ゴムラテツクスを主成分とし、これに
電離性放射線によつて架橋作用する放射線架橋剤
を加えてラテツクス溶液をつくり、このラテツク
ス溶液に上記放射線を照射して主原料を構成せし
め、この主原料に長靴型(不図示)を浸漬して長
靴形状に薄膜をつくり、然る後乾燥して構成した
ものである。 ゴムラテツクスとしては、ポリイソプレンを主
成分とする天然ゴムラテツクスや合成ゴムラテツ
クスを使用し、これらのラテツクスは単独で使用
するか、適宜に組み合わせて用いるものである。
ゴムラテツクスには必要に応じて可塑剤、安定
剤、老化防止剤、充填剤、補強剤、粘性賦与剤、
顔料等の添加剤を適宜な割合で配合する様にす
る。 放射線架橋剤は、上述の如くゴムラテツクスの
ゴム成分を電離性放射線によつて架橋させる際、
その架橋速度を速める架橋促進剤としての作用を
有し、上記放射線の照射線量を低減化するもので
ある。そして上述のゴムラテツクスを主成分とす
る液にこの放射線架橋剤を加えることによりラテ
ツクス溶液が構成される。 この様な放射線架橋剤としては、1,3−ブチ
レングリコールジアクリレート、1,3−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサ
ングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサン
グリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレートなど1分子内に2個のC=C結
合を有す2官能性モノマーや、エチルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレートなど
1分子内に1個のC=C結合を有する単官能性モ
ノマーなどが列挙され、ゴム分100重量部に対し
て1乃至20重量部、好ましくは2乃至10重量部の
割合で配合される。 前記老化防止剤としては、此種の技術分野にお
いて周知の老化防止剤を任意に用いられる。ま
た、従来の硫黄法において加硫促進剤として用い
られているジチオカルバメート系も、本考案の放
射線架橋法では老化防止剤として用いることが可
能である。老化防止剤の配合量はゴム分100重量
部に対して0.5乃至2.0重量部程度の割合が適当で
ある。なお、この老化防止剤は、電離性放射線の
照射前に添加すると、γ線等により分解されて効
果を失つてしまうため、上記放射線の照射後に添
加するようにする。 電離性放射線は、α線、β線、γ線、x線、電
子線などであり、このうちγ線、電子線及びx線
が工業的により実用的である。この放射線の線源
として用いられる放射性同位体の核種は限定され
ないが、工業的には60Coが実際的である。 電離性放射線の照射線量は特に限定する必要は
ないが、0.5〜10Mradの範囲が実用的であり、
1.0〜8Mradがより好ましい。 上述の電離性放射線を前記ラテツクス溶液に照
射することにより、本考案の長靴Aを一体成形す
るための前記主原料が構成される。ラテツクス溶
液には前述の如く必要に応じ、当技術分野におい
て通常用いられている様な可塑剤、安定剤、老化
防止剤、充填剤、補強剤、粘性賦与剤、顔料等の
添加剤を適宜な割合で配合することが可能であ
る。 この主原料を用いて、浸漬成形法により長靴A
を一体成形する工程の概要及びその条件の一例を
挙げると「長靴型→凝固剤浸漬→乾燥(80℃,5
分間)→ラテツクス液(主原料)浸漬→乾燥(80
℃,10分間)→口巻→本乾燥(80℃,20分間)→
成形物の剥離→希アルカリ溶液(水酸化アンモニ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)で
抽出→粘着防止処理→乾燥(80℃,60分間)」の
如く表わされるものである。本考案の特徴とする
ラテツクス液(主原料)の構成及び本乾燥の乾燥
条件を除けば、従来の硫黄法の場合と全く変わら
ないものである。 本考案における主原料の構成は、硫黄法で従来
使用されていた硫黄、加硫促進助剤としての酸化
亜鉛等の金属酸化物が添加されていないことと、
電離性放射線によつて架橋作用する架橋剤が加え
られたゴムラテツクスを用い、このゴムラテツク
スが上記放射線によつてあらかじめ架橋されてい
ることが特徴である。 この主原料を用いて上述の様な浸漬成形法によ
り成形を行なうことにより、容易に薄膜状の柔軟
性のある長靴Aが一体成形される。そして、この
長靴Aは、成形後に加硫が進行する等の経時的変
化がなく長期間一定の品質を維持できるものであ
る。 また、成形後の長靴を廃棄時等に焼却するよう
な場合、本考案は従来の硫黄法と比較して様々な
有害ガスの発生が著しく少ないものである。即
ち、硫黄法において加硫剤として用いられる硫黄
を配合していないために、大気汚染・酸性雨等の
公害、焼却炉の腐食等の原因となるSOXの発生が
少なく、且つ硫黄法によつて成形されたゴムでは
天然ゴム中に存在するタンパク質等の有機窒素化
合物が光化学スモツグの原因となるNOX、シア
ン化水素、一酸化炭素等を発生するが、本考案の
場合には、電離性放射線の照射により上記有機窒
素化合物が分解されるために、前述した長靴Aの
成形工程における希アルカリ溶液での抽出によつ
て大部分が抽出され、上記ガスの発生が著しく少
なくなる(表Aの試験結果参照)。 硫黄法で加硫促進助剤として用いられる酸化亜
鉛等の金属酸化物が焼却しても燃えないので全量
が灰分即ち廃棄物として残り、また焼却炉内のセ
ラミツクフイルターの目詰まりを起こしてしまう
が、本考案の場合にはこの金属酸化物を含まない
ので、焼却後の灰分量、即ち廃棄物量を減少させ
ることができる(表Aの試験結果参照)と共に、
上述の様なセラミツクフイルターの目詰まりを抑
えることができるものである。 更に、本考案によつて成形された長靴Aは、肉
厚が薄く且つモジユラスが低く柔軟性があるため
に、硫黄法の場合と比較して足に対しての装着性
や装着感がよいものである(表Bの試験結果参
照)。 次に、本考案のゴムラテツクス、即ち主原料に
より長靴Aを一体成形する方法の一例について説
明する。 主原料の配合は、 (a) 天然ゴムラテツクス (ゴム分) 100重量部 (b) 1,3−ブチレングリコールジアクリレート 5重量部 (c) 2,2′−メチレンビス(4−エチルー6−t
−ブチルフエノール) 1.0重量部 の様に表わされるが、先ず(a)に(b)を添加
し1時間撹拌してラテツクス溶液を作成し、この
ラテツクス溶液に60Coを用いて5Mradのγ線を
照射する。然る後に(c)を添加する。 上述の如く構成した主原料を用い、前述した浸
漬成形法の成形工程に従つて成形を行ない、図示
した様な長靴Aを得る。 斯くして成形された長靴Aを焼却した場合の
様々な前記有毒ガス、灰分量などの測定結果を表
Aに、また物性試験(500%)モジユラスの測定
結果を表Bに夫々硫黄法によるゴムと比較して示
す(両測定結果に触れた前述の説明を参照)。
【表】 ※ 酸素指数:すすが発生しない必要酸素濃
度であり、燃焼性を示す
【表】 <考案の効果> 本考案は叙上の如く、ゴムラテツクスを主成分
とし、これに電離性放射線によつて架橋作用する
放射線架橋剤を加えてラテツクス溶液をつくり、
このラテツクス溶液に上記放射線を照射して主原
料を構成せしめ、この主原料に長靴型を浸漬して
長靴形状に薄膜をつくり、然る後乾燥して構成し
たため、下記の様な効果を有する。 容易な製造工程により、肉厚を薄くして重量
を軽くし、且つ、硫黄や、加硫促進助剤として
の酸化亜鉛等の金属酸化物を添加せずに電離性
放射線によつてゴムが架橋されるので、従来の
如く成形後に加硫が進行して経時的に変化する
ということがなく、長期間にわたり一定の品質
を保持することができる。 伸縮性に優れており、直接足に履くことによ
り通常の長靴として使用し、靴の上から履くこ
とによりオーバーシユーズとして使用すること
ができる。 モジユラスが低く柔らかいので、装着性、装
着感がよく足の疲労が少ない。 使用後の廃棄時等の焼却に関し、従来の硫黄
法の場合には、イオウ酸化物(SOX)、窒素酸
化物(NOX)、シアン化水素、一酸化炭素など
公害の原因となる多量の有害ガスの発生がある
ために焼却処理ができなかつたのに対し、これ
らの有害ガスの発生が著しく減少するので焼却
処理が可能となるものである。 また、特に前記金属酸化物を含まないので、
焼却後の廃棄物としての灰分量を減少させるこ
とができると共に、焼却炉内のセラミツクの目
詰まりを起こす様なこともなくなる。 従来の硫黄法における加硫促進剤としてのジ
チオカルバメート系を用いないので、足がかぶ
れるというような問題がない。 依つて、所期の目的を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案によつて構成された長靴の一実施
例を示す斜視図である。 図中、A……長靴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゴムラテツクスを主成分とし、これに電離性放
    射線によつて架橋作用する放射線架橋剤を加えて
    ラテツクス溶液をつくり、このラテツクス溶液に
    上記電離性放射線を照射して主原料を構成せし
    め、この主原料に長靴型を浸漬して長靴形状に薄
    膜をつくり、然る後乾燥して成る長靴。
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