JPH0547748B2 - - Google Patents

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JPH0547748B2
JPH0547748B2 JP62044434A JP4443487A JPH0547748B2 JP H0547748 B2 JPH0547748 B2 JP H0547748B2 JP 62044434 A JP62044434 A JP 62044434A JP 4443487 A JP4443487 A JP 4443487A JP H0547748 B2 JPH0547748 B2 JP H0547748B2
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JP
Japan
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motor
oil
hydraulic
pump
cylinder
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JP62044434A
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Akihito Okuda
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、動力源に連なる入力軸を回転自在に
支承するケーシングに、相互間が油圧閉回路をな
して接続される油圧ポンプ及び油圧モータが収容
され、その油圧モータは、負荷に連なる出力部を
一体に有してケーシングで回転自在に支承される
と共に入力軸を同軸に囲繞するモータシリンダに
環状配列で摺合された多数のモータプランジヤが
モータ斜板に摺接されて構成され、また油圧ポン
プは、入力軸に連結されたポンプシリンダに多数
のポンププランジヤが環状配列で摺合されると共
にモータシリンダに連動するポンプ斜板に各ポン
ププランジヤが摺接されて構成され、ポンプシリ
ンダは、モータシリンダとの間に油密室を画成す
べくモータシリンダで同軸に囲繞され、入力軸に
連動してケーシングに配設された補給ポンプと油
圧閉回路とが補給油路を介して接続される油圧式
伝動装置に関する。
(2) 従来の技術 油圧ポンプおよび油圧モータが油圧閉回路をな
して接続されて成る油圧式伝動装置において、た
とえば特開昭56−143857号公報で開示されている
ように、油圧閉回路に作動油を補給するための補
給ポンプの吐出圧力を調圧するリリーフ弁からリ
リーフした油を、油圧ポンプまたは油圧モータを
包囲する油密室に各摺接部の潤滑油として供給す
ることが知られている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 ところが、上記技術を特開昭57−76357号公報
に開示されているような油圧式伝動装置の油圧ポ
ンプに適用することを考えると、油圧ポンプが回
転するだけでなく、その油圧ポンプを包囲してい
る油圧モータも回転するので、リリーフ弁からリ
リーフした油を、従来の構成およびサイズを大き
く変えずに、油密室に導入するのは困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の構成およびサイズを大きく変えるこ
となく、補給油路からの余剰油を油密室に導入し
得るようにした油圧式伝動装置を提供することを
目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、補
給油路の油圧が制定値を超えたときに開弁するリ
リーフ弁がケーシングに配設され、モータシリン
ダ、またはモータシリンダ及び入力軸間には、一
端が油密室に開口し且つ他端がリリーフ弁の出口
に連通した油路が設けられる。
(2) 作用 上記油路の特設により、リリーフ弁出口と油密
室との間がモータシリンダの回転に拘わらず連通
されることとなり、従来の構造およびサイズを殆
ど変えることなく、補給油路からの余剰油を油密
室に導くことができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の車両用油圧式無段変
速機に適用したときの実施例について説明する
と、先ず本発明の一実施例を示す第1図におい
て、車両用油圧式無段変速機CVTは、動力源と
してのエンジンEにより駆動される入力軸2に連
結される定吐出量型油圧ポンプPと、前記油圧ポ
ンプPと同一軸線上に配設される可変容量型油圧
モータMとが、油圧閉回路Cを構成すべく相互に
接続されて成る。油圧モータMは、出力部として
の出力軸11、前、後進歯車装置G、副軸18お
よび差動装置Dを介して、負荷としての車輪Wに
連結される。
油圧閉回路Cは、油圧ポンプPの吐出口および
油圧モータMの吸入口間を接続する高圧油路Ch
と、油圧モータMの吐出口および油圧ポンプPの
吸入口間を接続する低圧油路Clとを備える。高圧
油路Chおよび低圧油路Clはクラツチ弁116を
介して接続される。また入力軸2により駆動され
る補給ポンプFの吐出口が補給油路137および
逆止弁138,138を介して高圧および低圧油
路Ch,Clに接続され、油タンクTから汲み上げ
られる作動油が、不足分を補充すべく補給油路1
37を介して油圧閉回路Cに供給される。さらに
補給油路137の途中には、補給ポンプFの吐出
圧を一定に保つべく補給油路137の油圧が設定
値以上になつたときに開弁するリリーフ弁50が
接続されており、このリリーフ弁50からリリー
フした油は油圧ポンプPの油密室31に導入され
る。
クラツチ弁116は、高圧および低圧油路Ch,
Cl間を短絡させる開度と、両油路Ch,Cl間を遮
断する開度との間を中間位置を有して切換える絞
り弁であり、クラツチ弁116が短絡作動してい
るときには油圧モータMへの作動油の供給が行な
われないので油圧モータMを不作動としたニユー
トラル状態となる。またクラツチ弁116が遮断
作動しているときには、油圧ポンプPおよび油圧
モータM間で作動油の循環作用が生じるので、駆
動力の伝達が行なわれ、車両走行状態となる。さ
らにクラツチ弁116の開度が中間位置となる
と、その開度に応じて作動油の循環が生起し、半
クラツチ状態となる。
第2図において、無段変速機CVTの具体的な
構造を説明すると、該無段変速機CVTは、2つ
のケース半体1a,1bを結合して成るケーシン
グとしてのミツシヨンケース1内に収容される。
油圧ポンプPは、入力軸2にスプライン3によ
り結合されたポンプシリンダ4と、該ポンプシリ
ンダ4に入力軸2を囲むように設けられた環状配
列の多数のシリンダ孔5,5…にそれぞれ摺合さ
れる多数のプランジヤ6,6…とを備える。入力
軸2には、エンジンEからの動力がフライホイー
ル7を介して伝達される。
一方、油圧モータMは、前記油圧ポンプPのポ
ンプシリンダ4を同心に囲繞してそれと相対的に
回転し得るように配設されたモータシリンダ8
と、該モータシリンダ8にその回転中心を囲むよ
うに設けられた多数のシリンダ孔9,9…にそれ
ぞれ摺合した多数のモータプランジヤ10,10
…とを備える。
モータシリンダ8は、モータシリンダ本体8M
と、そのシリンダ本体8Mの軸方向一端部(後述
する第1部分8a)に同軸に突設される出力部と
しての出力軸11と、同シリンダ本体8Mの軸方
向他端部(後述する第4部分8d)に同軸に突設
される支軸12とより構成されている。出力軸1
1はニードルベアリング13を介して一方のケー
ス半体1aの端壁に、また支軸12はボールベア
リング14を介して他方のケース半体1bの端壁
にそれぞれ支承される。
入力軸2は、一方のケース半体1aの端壁を油
密に貫通してモータシリンダ8の出力軸11内及
びモータシリンダ本体8M内に同心に配置され
る。しかも出力軸11の内面と入力軸2の外面と
の間には複数のニードルベアリング15が介装さ
れており、これにより入力軸2およびポンプシリ
ンダ4と、出力軸11を一体に含むモータシリン
ダ8とは相対回転可能である。
出力軸11と、該出力軸11に平行にしてミツ
シヨンケース1の両端壁にローラベアリング16
およびボールベアリング17を介して回転自在に
支承された副軸18との間に、前、後進歯車装置
Gが設けられる。
この前、後進歯車装置Gは、出力軸11に固定
された一対の駆動歯車19,20と、一方の駆動
歯車19に噛合して副軸18に回転自在に支承さ
れる被動歯車21と、他方の駆動歯車20に対応
して副軸18に回転自在に支承される被動歯車2
2と、駆動歯車20および被動歯車22に噛合す
る中間歯車23と、両被動歯車21,22の対向
部位にそれぞれ一体に設けられた駆動クラツチ歯
輪21a,22a間で副軸18に固定された被動
クラツチ歯輪24と、被動クラツチ歯輪24およ
び両駆動クラツチ歯輪21a,22aを択一的に
連結するためのクラツチ部材25とを有し、クラ
ツチ部材25にはそれを選択作動せしめるべくシ
フトフオーク26が係合される。
副軸18には、差動装置Dの入力歯車27に噛
合した歯車28が一体に設けられており、クラツ
チ部材25の作動に応じて差動装置Dが車両の前
進方向および後進方向に切換えて駆動される。
第3図において、モータシリンダ8と、油圧ポ
ンプPのポンプシリンダ4との間には、油密室3
1が画成され、この油密室31内でモータシリン
ダ8の内側にはポンプシリンダ4の端面に対向す
るポンプ斜板32が支承される。ポンプ斜板32
には、円環状一体のシユー33が摺接される。
各プランジヤ6,6…と、前記シユー33とは
連接杆44を介して首振自在に連結されており、
シユー33の内周段部にはローラベアリング42
を介してモータシリンダ8に支承された押え環3
4が当接されており、さらに押え環34には、軸
方向の移動を許容するとともに相対回転を阻止す
べくスプライン36を介して入力軸2に結合され
たばね保持体35が当接する。またばね保持体3
5およびポンプシリンダ4間には入力軸2を囲繞
するコイルばね37が介装されており、このコイ
ルばね37のばね力によりばね保持体35は押え
環34を介してシユー33をポンプ斜板32に向
けて弾発的に押圧する。しかもばね保持体35と
押え環34とは球面で接触しており、ばね保持体
35は押え環34に万遍なく接触してコイルばね
37の弾発力を押え環34に伝える。
油密室31は、前記シユー33、押え環34お
よびばね保持体35により、ポンプ斜板32側の
第1室31aと、ポンプシリンダ4側の第2室3
1bとに区画される。
第1室31aには、ポンプ斜板32とシユー3
3との摺動面の内周側が臨んでおり、その摺動面
から洩れた潤滑油が第1室31aに流れ出る。と
ころで、ポンプ斜板32およびシユー33間の潤
滑を果すために、シユー33の前面には環状の油
圧ポケツト38が設けられており、この油圧ポケ
ツト38は、シユー33、連接杆44およびプラ
ンジヤ6に穿設された油孔39,40,41を介
して、各プランジヤ6およびポンプシリンダ4間
に画成されているポンプ室45に連通される。し
たがつて、ポンプ室45の圧油は、油孔41,4
0,39を通して油圧ポケツト38に供給され
る。これにより、シユー33およびポンプ斜板3
2の摺動面が潤滑される。しかもそれと同時に油
圧ポケツト38の油圧は、プランジヤ6の突出推
力を受けるようにシユー33に圧力を及ぼすので
シユー33と斜板32との接触圧力を低減する。
一方、ポンプ斜板32とシユー33との摺動面
の外周側に臨むようにして、モータシリンダ8、
ポンプ斜板32、シユー33およびローラベアリ
ング42により、前記摺動面を囲繞する円環状の
潤滑室43が画成されており、この潤滑室43は
第2室31bの一部を構成する。
潤滑室43には油圧ポケツト38内の圧油がシ
ユー33およびポンプ斜板32間の摺動面を通し
て絶えず漏洩しており、その漏洩油は潤滑室43
を満たした後、ローラベアリング42を通して第
2室31b側に流れる。したがつて潤滑室43に
は常に新しい潤滑油が保持され、その油によりシ
ユー33およびポンプ斜板32の摺動面がシユー
33の外側からも確実に潤滑される。
また、第2室31bには前記潤滑室43からの
油の他に、プランジヤ6およびシリンダ孔5の摺
動面、ならびにポンプシリンダ4および分配盤4
6の摺動面からの漏洩油が流入する。
ばね保持体35には、第1室31aおよび第2
室31b間を連通する連通路47が穿設される。
またモータシリンダ8の出力軸11及びモータシ
リンダ本体8M(特に後述する第1部分8a)と、
入力軸2との間には、一端が前記第1室31aに
開口する油路48が形成され、この油路48は、
リリーフ弁50の出口に接続される。
ケース半体1aにおける端壁の外側には、補給
ポンプFが装備される。この補給ポンプFは、入
力軸2により駆動されるものであり、ミツシヨン
ケース1内底部の油タンクTから油を汲み上げ
る。そしてこの補給ポンプFの吐出ポート136
は、入力軸2内に設けられた補給油路137に連
通し、補給油路137は分配盤46に配設した逆
止弁138を介して油圧閉回路Cに連通する。し
たがつて、油圧ポンプPおよび油圧モータM間の
油圧閉回路Cから作動油が漏洩したときに、その
漏洩分を補給ポンプFから自動的に補給すること
ができる。
リリーフ弁50は、前記補給ポンプFの吐出ポ
ート136に通じる入口側油路49と、前記油路
48に通じる出口側油路51との間に介装される
ものであり、ケース半体1aに配設される。
第4図において、リリーフ弁50は、油路4
9,51間の連通、遮断を切換えるための有底円
筒状スプール弁体52と、そのスプール弁体52
を遮断方向に付勢するばね53とを備える。ミツ
シヨンケース1におけるケース半体1aの端壁に
は、入力軸2と平行な有底穴54が穿設されてお
り、スプール弁体52は有底穴54の閉塞端との
間に油室55を画成して有底穴54に摺合され
る。また有底穴54の途中に嵌着された止め環5
6により有底穴54の開放端側への移動を規制さ
れた支持部材57が有底穴54に挿入されてお
り、この支持部材57とスプール弁体52との間
にばね53が介装される。したがつてスプール弁
体52は油室55の油圧による開弁方向の力と、
ばね53による閉弁方向の力との釣合いにより摺
動する。
油室55には、吐出ポート136に連通してケ
ース半体1aの端壁に穿設された油路49が連通
される。また有底穴54の途中には、油室55と
の連通、遮断状態をスプール弁52によつて切換
えられる環状溝58が設けられており、補給油路
137に連通して前記端壁に穿設された油路51
が環状溝58に連通される。
したがつて、リリーフ弁50は、油室55すな
わち補給油路137の油圧がばね53で設定され
る値よりも大となつたときに開弁し、補給油路1
37の油圧を所定値に調圧する。
ポンプシリンダ4およびシユー33の対向端部
には、相互に噛合する傘歯車61,62に固設さ
れる。これらの傘歯車61,62は歯数を等しく
した同期歯車に形成されており、入力軸2ととも
にポンプシリンダ4が回転すると、シユー33が
傘歯車61,62を介して同期的に回転駆動され
る。これにより、斜板32の傾斜面の上り側を走
るプランジヤ6は斜板32から連接杆44を介し
て吐出行程を与えられ、また、同傾斜面の下り側
を走るプランジヤ6は吸入行程を与えられる。
油圧モータMにおいて、モータシリンダ8に対
向する円環状のモータ斜板63が、同じく円環状
の斜板ホルダ64に嵌着される。この斜板ホルダ
64は、その両外側に突出する一対のトラニオン
軸65を一体に備えており、それらのトラニオン
軸65がミツシヨンケース1に枢支される。した
がつてモータ斜板63は斜板ホルダ64とともに
トラニオン軸65の軸線まわりに傾動することが
できる。
各モータプランジヤ10の先端は、モータ斜板
63に摺接する複数のモータシユー66に首振り
自在に連結される。しかも各モータシユー66の
モータ斜板63への摺接状態を保持するために、
各モータシユー66の背面を押える押え板67
が、斜板ホルダ64にボルト68で固着されたリ
ング69により回転自在に支持される。各モータ
シユー66と各モータプランジヤ10との連結部
は、周方向複数位置で押え板67を貫通するもの
であり、したがつて押え板67はモータシユー6
6とともに回転する。
各モータシユー66は、モータ斜板63に摺接
する前面に油圧ポケツト70をそれぞれ備える。
一方、各シリンダ孔9の閉塞端と各モータプラン
ジヤ10との間に画成された油圧室71は、モー
タプランジヤ10およびモータシユー66に穿設
された一連の油孔72,73を介して油圧ポケツ
ト70に連通される。したがつて、油圧室71の
圧油は、油孔72,73を通して油圧ポケツト7
0に供給され、モータプランジヤ10の突出推力
を受けるようにモータシユー66に圧力を及ぼ
す。これによりモータシユー66およびモータ斜
板63間の接触圧力が低減されるとともに、モー
タシユー66およびモータ斜板63の摺動面が潤
滑される。
斜板ホルダ64の内周面には、押え板67の内
周面に小間隙を存して対向する円筒状の隔壁体7
4が嵌着され、この隔壁体74、斜板ホルダ64
および押え板67により、モータシユー66およ
びモータ斜板63の摺動面を包囲する潤滑室75
が画成される。
而して、各油圧ポケツト70内の圧油は、モー
タシユー66およびモータ斜板63の摺動面を通
して絶えず漏洩しており、洩れた油は潤滑油とし
て潤滑室75を満たした後、押え板67まわりの
各部の隙間から漏出する。したがつて、潤滑室7
5には常に新しい潤滑油が保持され、その油によ
つてモータシユー66およびモータ斜板63の摺
動面をモータシユー66の外側からも確実に潤滑
することができる。
この場合、潤滑室75の圧力が油圧ポケツト7
0の圧力に近づくと、油圧ポケツト70のモータ
シユー66に対する流体支承機能が損なわれるの
で、潤滑室75が大気圧に近い圧力状態を保ちつ
つ油を保持するように、油圧ポケツト70からの
漏洩油量に応じて押え板67まわりの各部の隙間
が適当に選定される。
ミツシヨンケース1には、斜板ホルダ64すな
わちモータ斜板63を傾動駆動するために、サー
ボモータ81が設けられる。このサーボモータ8
1は、ミツシヨンケース1に固定されるサーボシ
リンダ82と、サーボシリンダ82内を左側油室
83および右側油室84に区画すべくサーボシリ
ンダ82に摺合されるサーボピストン85と、サ
ーボピストン85に一体に設けられて左側油室8
3側のサーボシリンダ82の端壁を油密にかつ移
動自在に貫通するピストンロツド86と、サーボ
ピストン85およびピストンロツド86に穿設し
た弁孔87に先端部が摺合されるとともにサーボ
シリンダ82の右側油室84側の端壁を油密にか
つ移動自在に貫通するパイロツト弁88とから構
成される。
ピストンロツド86は、ピン89を介して斜板
ホルダ64に連結される。また左側油室83に
は、サーボシリンダ82に設けた油路90が常時
連通しており、この油路90から供給される油圧
がサーボピストン85に作用する。サーボピスト
ン85およびピストンロツド86にはパイロツト
弁88の右動に応じて右側油室84を弁孔87に
連通される通路91と、パイロツト弁88の左動
に応じて右側油室84を左側油室83に連通させ
る通路92とが穿設される。さらに弁孔87は、
還流路93を介して、ミツシヨンケース1内の底
部の油タンクTに連通される。
サーボピストン85は、パイロツト弁88の左
動および右動に追従するように、油路90から供
給される油圧によつて増幅作動し、それにより斜
板ホルダ64すなわちモータ斜板63が図示の最
大傾斜位置と、各モータプランジヤ10に対して
直角となる直角位置との間で傾動される。この
際、モータ斜板63はモータシリンダ8の回動に
伴つて各モータプランジヤ10に往復動を与えて
膨張、収縮を繰返させるが、モータプランジヤ1
0のストロークは、モータ斜板63の傾きに応じ
て無段階に調節される。
油圧ポンプPおよび油圧モータM間には、分配
盤46および分配環97を介して油圧閉回路Cが
形成される。而して入力軸2でポンプシリンダ4
を回転したときに、吐出行程のプランジヤ6を収
容したシリンダ5のポンプ室45から吐出される
高圧の作動油が膨張行程のモータプランジヤ10
を収容したシリンダ孔9の油圧室71に給送され
る。一方、収縮行程のモータプランジヤ10を収
容したシリンダ孔9の油圧室71から排出された
作動油は、吸入行程にあるプランジヤ6を収納し
たシリンダ孔5のポンプ室45に還流する。この
間、吐出行程のプランジヤ10が斜板32を介し
てモータシリンダ8に与える反動トルクと、膨張
行程のモータプランジヤ10がモータ斜板63か
ら受ける反動トルクとの和によつてモータシリン
ダ8すなわち支軸11が回転駆動される。
この場合、ポンプシリンダ4に対するモータシ
リンダ8の変速比は次式によつて与えられる。
変速比=ポンプシリンダ4の回転数/モータシリンダ8
の回転数 =1+油圧モータMの容量/油圧ポンプPの容量 この式から明らかなように、モータプランジヤ
10のストロークによつて定まる油圧モータMの
容量を零から或る値に変えれば、変速比を1から
或る必要な値まで変えることができる。
モータシリンダ8の前記モータシリンダ本体8
Mは、その軸方向に分割された第1〜第4部分8
a〜8dから構成される。第1部分8aには、前
記出力軸11が一体に設けられ、斜板32は第1
部分8aに設けられる。また第2、第3および第
4部分8b〜8dにシリンダ孔9が設けられる。
第3部分8cは分配盤46を構成するものであ
り、第4部分8dには支軸12が一体に設けられ
る。
第1および第2部分8a,8bは複数のボルト
98により結合され、第2、第3および第4部分
8b〜8dはそれらの各接合部にノツクピン9
9,100を嵌入して相互に位置決めした状態で
複数のボルト101により一体的に結合される。
入力軸2の内端部はニードルベアリング105
を介して分配盤46の中心に支持されており、ポ
ンプシリンダ4はばね37により分配盤46に弾
発的に摺接される。
ケース半体1bにおける端壁の外面側には、ボ
ルト106により、支持板107が固着されてお
り、この支持板107には、モータシリンダ8の
支軸12内に突入する円筒状の固定軸108が固
定的に連結される。この固定軸108の内端に
は、分配盤46に摺接する分配環97が偏心的に
支持されており、分配環97により、モータシリ
ンダ8の第4部分8dに設けられている中空部1
09が内側室110と外側室111とに区画され
る。一方、分配盤46には吐出および吸入ポート
112,113が穿設されており、その吐出ポー
ト112により吐出行程にあるプランジヤ6のポ
ンプ室45と内側室110とが連通され、吸入ポ
ート113により吸入行程にあるプランジヤ6の
ポンプ室45と外側室111とが連通される。ま
た分配盤46には多数の連結ポート114,11
4…が穿設されており、これらの連結ポート11
4,114…によりモータシリンダ8の各油圧室
71が内側室110または外側室111に連通さ
れる。
したがつて、ポンプシリンダ4の回転時には、
プランジヤ6の吐出行程により生成された高圧の
作動油を吐出ポート112から内側室110に流
入させ、さらに内側室110と連通状態にある連
絡ポート114を経て膨張行程のモータプランジ
ヤ10の油圧室71に流入させてモータプランジ
ヤ10に推力を与える。一方、収縮行程のモータ
プランジヤ10により排出される作動油は、外側
室111に連通する連絡ポート114および吸入
ポート113を介して、吸入行程にあるプランジ
ヤ6のポンプ室45に還流し、このような作動油
の循環により前述のような油圧ポンプPから油圧
モータMへの伝動が行なわれる。
固定軸108の側壁には、内側室110および
外側室111間を連通し得るたとえば2個の短絡
ポート115が穿設され、それらの短絡ポート1
15を開閉する円筒状のクラツチ弁116が固定
軸108内に回転自在に嵌合される。このクラツ
チ弁116は、その先端寄り側壁に前記短絡ポー
ト115に対応した弁孔117を備え、また基端
部には図示しないクラツチ制御装置に連なる操作
軸118が連結される操作連結部119が設けら
れる。
クラツチ弁116を回動操作させて弁孔117
を短絡ポート115に合致させた全開時にはクラ
ツチ・オフ状態、弁孔117を短絡ポート115
からずらせて全閉したときにはクラツチ・オン状
態、弁孔117および短絡ポート115をわずか
にずらせて半開状態にしたときには半クラツチ状
態が得られる。すなわち、クラツチ・オフ状態で
は吐出ポート112から内側室110に吐出され
る作動油が短絡ポート115を通して外側室11
および吸入ポート113に直ちに短絡して油圧モ
ータMが不作動となり、またクラツチ・オン状態
では上記のような作動油の短絡が阻止され、油圧
ポンプPから油圧モータMへの作動油の循環作用
が生起し、通常の伝動が行なわれる。
クラツチ弁116には、パイロツト弁120に
より操作される油圧サーボモータ121が内蔵さ
れ、そのサーボピストン122の先端部には、ク
ラツチ弁116の内径よりも小径の弁杆123が
設けられる。この弁杆123は内側室110に突
入しており、その先端には吐出ポート112に対
する閉塞弁124が首振り自在に付設される。而
して、サーボピストン122の左動により閉塞弁
124を分配盤46に密着させれば吐出ポート1
12を閉じることができる。この閉塞は、モータ
斜板73を直立状態にして変速比を1とするとき
に行なうもので、これによりプランジヤ6を油圧
的にロツクしてポンプシリンダ4から各プランジ
ヤ6および斜板32を介してモータシリンダ8を
機械的に駆動することができ、その結果、モータ
プランジヤ10のモータ斜板63に対する推力が
消失し、その推力による各部ベアリングの負荷が
取除かれる。
固定軸108および支持板107には内側室1
10に連通する油路139と、外側室111に連
通する油路140とが穿設される。また支持板1
07には、サーボモータ81に連なる油路90に
連通した油路141が穿設されるとともに、該油
路141と前記両油路139,140との連通状
態を択一的に切換える切換弁142が配設され
る。この切換弁142は、両油路139,140
の油圧が高い方を油路141に連通せしめるべく
作動する。したがつて、油圧モータMのモータ斜
板63を傾動するためのサーボモータ81には、
内側室110および外側室111の油圧が高い方
から油圧が供給されることになる。
両サーボモータ81,121のパイロツト弁8
8,120には、リンク127,128の一端が
連結されており、リンク127の他端は図示しな
い操作手段により回動される回動軸129に連
動、連結される。また回動軸129には、カム1
30が設けられており、リンク128の他端には
カム130に摺接するカムホロア131が設けら
れる。これにより、モータ斜板63を直立状態に
すべくサーボモータ81を作動せしめたときに、
サーボモータ121が閉塞弁124で吐出ポート
112を閉塞するように作動する。
次にこの実施例の作用について説明すると、ポ
ンプシリンダ4およびモータシリンダ8間に画成
された油密室31における第2室31bには、シ
ユー33および斜板32の摺動面からの漏洩油の
大部分と、ポンプシリンダ4および分配盤46の
摺動面からの漏洩油と、プランジヤ6およびシリ
ンダ孔5の摺動面からの漏洩油とが導かれる。こ
の第2室31bに連通路47を介して連通する第
1室31aには、シユー33および斜板32の摺
動面からの残余の漏洩油が導かれるとともに、リ
リーフ弁50が開弁したときに補給油路137か
らリリーフされた作動油が導かれる。
このようにして、補給ポンプFに通じる補給油
路137からの余剰油がリリーフ弁50を介して
油密室31に供給されるが、油路48をモータシ
リンダ8および入力軸2間に設けたので、従来の
構造およびサイズを大して変えることなく、油密
室31に補給ポンプFの余剰油を導くことができ
る。
第5図は本発明の他の実施例を示すものであ
り、油密室31およびリリーフ弁50間を結ぶ油
路48′をモータシリンダ8に設けてもよい。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、補給油路の油圧
が設定値を超えたときに開弁するリリーフ弁がケ
ーシングに配設され、モータシリンダ、またはモ
ータシリンダ及び入力軸間には、一端が油密室に
開口し且つ他端がリリーフ弁の出口に連通した油
路が設けられるので、互いに同心配置されるモー
タシリンダおよびポンプシリンダが何れもケーシ
ングに対し相対回転するにも拘らず、その両シリ
ンダ相互間に画成される油密室と、補給油路との
間を、従来の構造およびサイズを大して変更する
ことなく接続することができ、従つてその変更に
伴うコスト増を極力抑えながら、補給ポンプから
の余剰油を油密室に支障なく供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示すもの
で、第1図は車両用油圧式無段変速機の油圧回路
図、第2図は該無段変速機の具体構造を示す全体
縦断側面図、第3図は第2図の要部拡大図、第4
図は第2図の部拡大図、第5図は本発明の他の
実施例の第2図に対応した全体縦断側面図であ
る。 2……入力軸、4……ポンプシリンダ、6……
ポンププランジヤ、8……モータシリンダ、10
……モータプランジヤ、11……出力部としての
出力軸、E……動力源としてのエンジン、W……
負荷としての車輪、31……油密室、32……ポ
ンプ斜板、48,48′……油路、50……リリ
ーフ弁、63……モータ斜板、137……補給油
路、C……油圧閉回路、F……補給ポンプ、M…
…油圧モータ、P……油圧ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 動力源Eに連なる入力軸2を回転自在に支承
    するケーシング1に、相互間が油圧閉回路Cをな
    して接続される油圧ポンプP及び油圧モータMが
    収容され、その油圧モータMは、負荷Wに連なる
    出力部11を一体に有してケーシング1に回転自
    在に支承されると共に入力軸2を同軸に囲繞する
    モータシリンダ8に環状配列で摺合された多数の
    モータプランジヤ10がモータ斜板63に摺接さ
    れて構成され、また油圧ポンプPは、入力軸2に
    連結されたポンプシリンダ4に多数のポンププラ
    ンジヤ6が環状配列で摺合されると共にモータシ
    リンダ8に連動するポンプ斜板32に各ポンププ
    ランジヤ6が摺接されて構成され、ポンプシリン
    ダ4は、モータシリンダ8との間に油密室31を
    画成すべくモータシリンダ8で同軸に囲繞され、
    入力軸2に連動してケーシング1に配設された補
    給ポンプFと油圧閉回路Cとが補給油路137を
    介して接続される油圧式伝動装置において、補給
    油路137の油圧が設定値を超えたときに開弁す
    るリリーフ弁50がケーシング1に配設され、モ
    ータシリンダ8、またはモータシリンダ8及び入
    力軸2間には、一端が油密室31に開口し且つ他
    端がリリーフ弁50の出口に連通した油路48,
    48′が設けられることを特徴とする油圧式伝動
    装置。
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