JPH054941Y2 - - Google Patents
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- JPH054941Y2 JPH054941Y2 JP1988028188U JP2818888U JPH054941Y2 JP H054941 Y2 JPH054941 Y2 JP H054941Y2 JP 1988028188 U JP1988028188 U JP 1988028188U JP 2818888 U JP2818888 U JP 2818888U JP H054941 Y2 JPH054941 Y2 JP H054941Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine valve
- rotary table
- welding
- shaft
- overlay
- Prior art date
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- Arc Welding In General (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は、エンジンバルブの軸端面に耐熱性、
耐摩耗性の材料をプラズマアーク肉盛溶接するに
さいし、該エンジンバルブを固定する装置に関す
るものである。 [従来の技術] 自動車エンジンバルブに用いられているインテ
ークバルブ、エキゾーストバルブ等のエンジンバ
ルブは燃焼室における吸気あるいは排気をつかさ
どる弁であり、傘部と軸部とからなる。このエン
ジンバルブの軸端部はカムと軸端面で常に密着
し、こすれ合つている。更に、バルブフエース面
は燃焼室内においては600〜800℃にさらされてお
り、軸端部においても400〜600℃の高温となつて
おり、エンジンバルブの軸端面に対しては、耐熱
性、耐摩耗性が要求される。 従来エンジンバルブの軸端部に上記耐熱性、耐
摩耗性を具備させるために、軸端面の表面改質と
して、焼入れ等の熱処理を施したり、軸端部に耐
熱性、耐摩耗性に優れた材料、例えばコバルト基
超合金等を酸素−アセチレンガスを用いたガス溶
接法で肉盛溶接されている。 軸端面に表面改質を施したバルブは、現状の熱
処理技術では耐摩耗性に限界があり、耐久性に問
題がある。そこで耐熱性、耐摩耗性に優れたコバ
ルト基の超耐熱合金等を軸端部に溶着させるの
に、酸素−アセチレンガスを用いたガス溶接法が
従来より採用されている。この酸素−アセチレン
ガスによるガス溶接法で、バルブ軸端を肉盛溶接
する場合は、肉盛個所の母材を予熱する工程が必
要であり、又溶着速度も遅く、量産化のための肉
盛溶接方法としては十分ではなかつた。 そこで、本考案者等は、高能率な肉盛溶接方法
であるプラズマアーク溶接法を、バルブ軸端の肉
盛溶接に適用するため、鋭意研究を行つた。 [考案が解決しようとする課題] プラズマアーク溶接法においては、アークは非
常に高温のプラズマ状態にあり、肉盛材料の粉末
は効率良く溶融、密着されるため、肉盛材料の歩
留が高く高能率な肉盛溶接法である。しかしバル
ブ軸端部へ肉盛溶接する場合、被肉盛部材たるバ
ルブ軸端部は熱容量が小さいため、プラズマアー
ク溶接法を適用した場合、バルブ軸端部、母材が
瞬時に溶融し、溶け落ちたり、溶融プールを保持
できないなどの問題が生じる。溶接入熱量を低減
させれば、母材の溶け落ちを防止できるが、融合
不良が発生し易く、肉盛溶接材料の粉体の歩留が
低下するなどの問題点がある。又プラズマアーク
溶接では、溶接時に、プラズマ作動ガスや溶融金
属を大気からシールドするためのシールドガス
(Ar,He等の不活性ガス)および粉体供給ガス
を肉盛溶接個所へ流している。そのため、溶融金
属の凝固時に、上記不活性ガスが浮上しきれず
に、内部欠陥として残存するという問題もあつ
た。 上記の問題点から、プラズマアーク溶接法がバ
ルブ軸端への肉盛溶接に、これまで採用されなか
つた。 尚、特開昭61−150778号、特開昭61−140370号
公報において、プラズマ肉盛溶接による肉盛溶接
部材保持装置が開示されているが、エンジンバル
ブのフエース面を肉盛溶接するためのエンジンバ
ルブ保持装置であり、バルブ軸端部を肉盛溶接す
るためのエンジンバルブ保持装置ではない。 本考案者らは、上記問題点を解消するために
種々検討を重ね、本考案を完成した。即ち、本考
案はエンジンバルブ軸端部に肉盛溶接材料をプラ
ズマアーク溶接法により溶着させるためのもので
あつて、歩留を低下させることなく、溶融プール
を保持でき内部欠陥が残存しない、エンジンバル
ブ軸端肉盛溶接用固定装置を提供しようとするも
のである。 [課題を解決するための手段] 本考案の第1の考案は、エンジンバルブの傘表
部を搭載させられる回転テーブルと、該回転テー
ブルを回転させるためのモータおよび減速機とこ
れらを支持するための支持台と、前記回転テーブ
ルの上面に、該エンジンバルブの軸外周部を囲う
ように周設された筒体とからなり、該筒体はエン
ジンバルブ軸端の肉盛溶接部に対応する側壁に1
個以上のプラズマ作動ガス、シールドガスおよび
粉体供給ガス放散用貫通孔(スリツトを含む。以
下貫通孔と総称する)を有することを特徴とした
エンジンバルブ軸端のプラズマアーク肉盛溶接用
固定装置にあり、また第2の考案は、エンジンバ
ルブの傘表部を搭載する回転テーブルと、該回転
テーブルを回転するためのモータおよび減速機
と、これらを支持するための支持台と、前記回転
テーブルの上面に該エンジンバルブの軸外周部を
囲うように周設した多孔質の高耐熱セラミツク焼
結部材製筒体とからなる、エンジンバルブ軸端の
プラズマアーク肉盛溶接用固定装置である。 以下、本考案の構成を、第1図〜第4図を参照
して説明する。第1図は本考案を採用するエンジ
ンバルブ軸端のプラズマアーク肉盛溶接装置の主
要部の概略説明図であり、同図において、ターン
テーブル支持台1はプラズマアーク溶接トーチ1
2直下に配置し、該ターンテーブル支持台1にモ
ータ2および減速機3を配置し、該減速機3の回
転軸4に導電性に優れた銅製の回転テーブル5を
取付ける。回転テーブル5の上面に、筒体6をエ
ンジンバルブ固定孔6aの孔芯が該回転テーブル
5の回転軸と一致するように取付ける。又冷却能
の高い銅製の筒体6は過熱をふせぐため、冷却水
が中空孔部6bに循環するようになつており、8
は冷却水を供給するための供給口、9は冷却水の
排水口を示す。筒体6は、エンジンバルブ7の軸
外周部を囲うように周設されており、該筒体6の
エンジンバルブ軸端部に対応する側壁には貫通孔
6cが設けられている。エンジンバルブ7は筒体
6に形成されたエンジンバルブ固定孔6aに取付
られた板バネ10によつてバルブ傘裏部7dが押
圧され、バルブ傘表部7cが回転テーブル5と接
し、載置されている。7aはエンジンバルブ軸
部、11は溶着金属、12はプラズマアーク溶接
トーチを示す。なおこの例では筒体は銅製にして
いるが、他の耐熱金属やセラミツク製としても良
い。 第2図はエンジンバルブ軸端肉盛溶接用固定装
置における筒体6の他の実施例を示すもので、筒
体6のエンジンバルブ軸端部に対応する側壁にス
リツト13を設けたもので、第1図における貫通
孔6cとと同様プラズマ作動ガス、シールドガス
等の不活性ガスが該スリツト13を通じて、筒体
外へ放散するので、肉盛金属中にブローホール等
の内部欠陥が生成しない。又第3図はエンジンバ
ルブ軸端肉盛溶接用固定装置における筒体6の他
の実施例である。この実施例では筒体6の部材が
高耐熱性の多孔質のセラミツク焼結部材から成つ
ている。このような多孔質で耐熱性の良好な耐火
材では、筒体全体に無数の貫通孔を設けたことと
なり、ことさら第1図のような貫通孔や第2図の
ようなスリツトを設ける加工を必要とせず、また
冷却水を流す必要がないため、製作コストを低減
できる。 第4図に示したエンジンバルブ軸端肉盛溶接用
固定装置における筒体6は形状が直方体のもので
ある。筒体部材の素材の形状が角柱であれば、直
方体に、あるいは丸棒であれば円筒形にと、加工
の容易な形状の筒体に加工すればよく、製作コス
トの安い方を選択すればよい。 [作用] 以下本考案の作用について説明する。 本考案において、エンジンバルブ軸端部に肉盛溶
接材料を所定の肉盛厚さに溶着させるため、エン
ジンバルブの軸外周部を囲うように、耐火性の材
料よりなる筒体を周設させ、該エンジンバルブの
軸芯が回転テーブルの回転軸に一致させるように
嵌合させていることは、エンジンバルブ軸端部の
角部が過度に溶融されて、母材が溶け落ちたり、
溶融された肉盛溶融材料が流失するのを防止し、
母材への溶込み深さを均一にして、均一な溶着金
属を得ることにある。 プラズマアーク溶接では、溶接時には、プラズマ
作動ガスや溶融金属を大気から遮蔽し、溶着金属
の酸化防止のためのシールドガスおよび粉体供給
ガスとして不活性ガスを溶接トーチより下方の肉
盛溶接個所に絶えず流している。エンジンバルブ
軸端の肉盛溶接にプラズマアーク溶接を行つた場
合、プラズマ作動ガス、シールドガスおよび粉体
供給ガスの不活性ガスが凝固時に浮上しきれずに
内部欠陥として残存することがあつた。そこで本
考案のエンジンバルブ軸端肉盛溶接用固定装置に
おいて、耐火性の材料よりなる筒体のエンジンバ
ルブ軸端部に対応する側壁に1個以上の貫通孔や
スリツトを設けたり、又は筒体が多孔質の高耐熱
セラミツク焼結部材を用いることにより、ブロホ
ール等の欠陥が生成されるのを防止することがで
きる。 耐火性の材料よりなる筒体のエンジンバルブ軸
端部に対応する側壁に貫通孔の代りに、スリツト
を設けても、貫通孔と同様に、プラズマ作動ガ
ス、シールドガスおよび粉体供給ガスの不活性ガ
スが、溶接時に、該スリツトより筒体外へ放散さ
れるため、肉盛金属中にブロホール等の内部欠陥
の生成を防止できる。 請求項2に記載のエンジンバルブ軸端肉盛溶接
用固定装置において、筒体に多孔質の高耐熱性セ
ラミツク焼結部材を用いることは、筒体が多孔質
であるため、エンジンバルブ軸端部に対応する側
壁には、無数の貫通孔が設けられていることとな
り、プラズマ作動ガス、シールドガス等の不活性
ガスが筒体外へ容易に放散されるため、肉盛金属
中のブローホール等の内部欠陥の生成を防止でき
る。そして銅等の筒体では、量産過程における、
長時間肉盛溶接を行う場合、プラズマアークの高
熱によつて、熱損傷のおそれがあり、冷却構造と
しなければならないが、高耐熱部材は高耐熱性を
有するため、熱損傷のおそれはなく、冷却系を考
慮した複雑な構造が必要でなく、本考案の装置の
製作コストは低減できる。 [実施例] 第1図に示した本考案のエンジンバルブ軸端肉
盛溶接用固定装置を用い、エンジンバルブ材に
JIS規格SUH3(マルテンサイト系耐熱鋼)を供
し、軸径φ5mm、φ8mmのインテークバルブの軸端
面に凹面加工を施した後、プラズマアーク溶接法
により、Co基超耐熱合金を肉盛溶接材料に用い
て、肉盛溶接を行つた。さらに比較例として、酸
素−アセチレンガスを用いたガス溶接により上記
エンジンバルブ材にCo基超耐熱合金で肉盛溶接
をおこなつた。第2表にプラズマアーク溶接にお
ける溶接条件を示す。又上述の2種類の肉盛溶接
法による、肉盛厚さ2mmにエンジンバルブ軸端の
肉盛溶接における所要時間を第1表に示す。
耐摩耗性の材料をプラズマアーク肉盛溶接するに
さいし、該エンジンバルブを固定する装置に関す
るものである。 [従来の技術] 自動車エンジンバルブに用いられているインテ
ークバルブ、エキゾーストバルブ等のエンジンバ
ルブは燃焼室における吸気あるいは排気をつかさ
どる弁であり、傘部と軸部とからなる。このエン
ジンバルブの軸端部はカムと軸端面で常に密着
し、こすれ合つている。更に、バルブフエース面
は燃焼室内においては600〜800℃にさらされてお
り、軸端部においても400〜600℃の高温となつて
おり、エンジンバルブの軸端面に対しては、耐熱
性、耐摩耗性が要求される。 従来エンジンバルブの軸端部に上記耐熱性、耐
摩耗性を具備させるために、軸端面の表面改質と
して、焼入れ等の熱処理を施したり、軸端部に耐
熱性、耐摩耗性に優れた材料、例えばコバルト基
超合金等を酸素−アセチレンガスを用いたガス溶
接法で肉盛溶接されている。 軸端面に表面改質を施したバルブは、現状の熱
処理技術では耐摩耗性に限界があり、耐久性に問
題がある。そこで耐熱性、耐摩耗性に優れたコバ
ルト基の超耐熱合金等を軸端部に溶着させるの
に、酸素−アセチレンガスを用いたガス溶接法が
従来より採用されている。この酸素−アセチレン
ガスによるガス溶接法で、バルブ軸端を肉盛溶接
する場合は、肉盛個所の母材を予熱する工程が必
要であり、又溶着速度も遅く、量産化のための肉
盛溶接方法としては十分ではなかつた。 そこで、本考案者等は、高能率な肉盛溶接方法
であるプラズマアーク溶接法を、バルブ軸端の肉
盛溶接に適用するため、鋭意研究を行つた。 [考案が解決しようとする課題] プラズマアーク溶接法においては、アークは非
常に高温のプラズマ状態にあり、肉盛材料の粉末
は効率良く溶融、密着されるため、肉盛材料の歩
留が高く高能率な肉盛溶接法である。しかしバル
ブ軸端部へ肉盛溶接する場合、被肉盛部材たるバ
ルブ軸端部は熱容量が小さいため、プラズマアー
ク溶接法を適用した場合、バルブ軸端部、母材が
瞬時に溶融し、溶け落ちたり、溶融プールを保持
できないなどの問題が生じる。溶接入熱量を低減
させれば、母材の溶け落ちを防止できるが、融合
不良が発生し易く、肉盛溶接材料の粉体の歩留が
低下するなどの問題点がある。又プラズマアーク
溶接では、溶接時に、プラズマ作動ガスや溶融金
属を大気からシールドするためのシールドガス
(Ar,He等の不活性ガス)および粉体供給ガス
を肉盛溶接個所へ流している。そのため、溶融金
属の凝固時に、上記不活性ガスが浮上しきれず
に、内部欠陥として残存するという問題もあつ
た。 上記の問題点から、プラズマアーク溶接法がバ
ルブ軸端への肉盛溶接に、これまで採用されなか
つた。 尚、特開昭61−150778号、特開昭61−140370号
公報において、プラズマ肉盛溶接による肉盛溶接
部材保持装置が開示されているが、エンジンバル
ブのフエース面を肉盛溶接するためのエンジンバ
ルブ保持装置であり、バルブ軸端部を肉盛溶接す
るためのエンジンバルブ保持装置ではない。 本考案者らは、上記問題点を解消するために
種々検討を重ね、本考案を完成した。即ち、本考
案はエンジンバルブ軸端部に肉盛溶接材料をプラ
ズマアーク溶接法により溶着させるためのもので
あつて、歩留を低下させることなく、溶融プール
を保持でき内部欠陥が残存しない、エンジンバル
ブ軸端肉盛溶接用固定装置を提供しようとするも
のである。 [課題を解決するための手段] 本考案の第1の考案は、エンジンバルブの傘表
部を搭載させられる回転テーブルと、該回転テー
ブルを回転させるためのモータおよび減速機とこ
れらを支持するための支持台と、前記回転テーブ
ルの上面に、該エンジンバルブの軸外周部を囲う
ように周設された筒体とからなり、該筒体はエン
ジンバルブ軸端の肉盛溶接部に対応する側壁に1
個以上のプラズマ作動ガス、シールドガスおよび
粉体供給ガス放散用貫通孔(スリツトを含む。以
下貫通孔と総称する)を有することを特徴とした
エンジンバルブ軸端のプラズマアーク肉盛溶接用
固定装置にあり、また第2の考案は、エンジンバ
ルブの傘表部を搭載する回転テーブルと、該回転
テーブルを回転するためのモータおよび減速機
と、これらを支持するための支持台と、前記回転
テーブルの上面に該エンジンバルブの軸外周部を
囲うように周設した多孔質の高耐熱セラミツク焼
結部材製筒体とからなる、エンジンバルブ軸端の
プラズマアーク肉盛溶接用固定装置である。 以下、本考案の構成を、第1図〜第4図を参照
して説明する。第1図は本考案を採用するエンジ
ンバルブ軸端のプラズマアーク肉盛溶接装置の主
要部の概略説明図であり、同図において、ターン
テーブル支持台1はプラズマアーク溶接トーチ1
2直下に配置し、該ターンテーブル支持台1にモ
ータ2および減速機3を配置し、該減速機3の回
転軸4に導電性に優れた銅製の回転テーブル5を
取付ける。回転テーブル5の上面に、筒体6をエ
ンジンバルブ固定孔6aの孔芯が該回転テーブル
5の回転軸と一致するように取付ける。又冷却能
の高い銅製の筒体6は過熱をふせぐため、冷却水
が中空孔部6bに循環するようになつており、8
は冷却水を供給するための供給口、9は冷却水の
排水口を示す。筒体6は、エンジンバルブ7の軸
外周部を囲うように周設されており、該筒体6の
エンジンバルブ軸端部に対応する側壁には貫通孔
6cが設けられている。エンジンバルブ7は筒体
6に形成されたエンジンバルブ固定孔6aに取付
られた板バネ10によつてバルブ傘裏部7dが押
圧され、バルブ傘表部7cが回転テーブル5と接
し、載置されている。7aはエンジンバルブ軸
部、11は溶着金属、12はプラズマアーク溶接
トーチを示す。なおこの例では筒体は銅製にして
いるが、他の耐熱金属やセラミツク製としても良
い。 第2図はエンジンバルブ軸端肉盛溶接用固定装
置における筒体6の他の実施例を示すもので、筒
体6のエンジンバルブ軸端部に対応する側壁にス
リツト13を設けたもので、第1図における貫通
孔6cとと同様プラズマ作動ガス、シールドガス
等の不活性ガスが該スリツト13を通じて、筒体
外へ放散するので、肉盛金属中にブローホール等
の内部欠陥が生成しない。又第3図はエンジンバ
ルブ軸端肉盛溶接用固定装置における筒体6の他
の実施例である。この実施例では筒体6の部材が
高耐熱性の多孔質のセラミツク焼結部材から成つ
ている。このような多孔質で耐熱性の良好な耐火
材では、筒体全体に無数の貫通孔を設けたことと
なり、ことさら第1図のような貫通孔や第2図の
ようなスリツトを設ける加工を必要とせず、また
冷却水を流す必要がないため、製作コストを低減
できる。 第4図に示したエンジンバルブ軸端肉盛溶接用
固定装置における筒体6は形状が直方体のもので
ある。筒体部材の素材の形状が角柱であれば、直
方体に、あるいは丸棒であれば円筒形にと、加工
の容易な形状の筒体に加工すればよく、製作コス
トの安い方を選択すればよい。 [作用] 以下本考案の作用について説明する。 本考案において、エンジンバルブ軸端部に肉盛溶
接材料を所定の肉盛厚さに溶着させるため、エン
ジンバルブの軸外周部を囲うように、耐火性の材
料よりなる筒体を周設させ、該エンジンバルブの
軸芯が回転テーブルの回転軸に一致させるように
嵌合させていることは、エンジンバルブ軸端部の
角部が過度に溶融されて、母材が溶け落ちたり、
溶融された肉盛溶融材料が流失するのを防止し、
母材への溶込み深さを均一にして、均一な溶着金
属を得ることにある。 プラズマアーク溶接では、溶接時には、プラズマ
作動ガスや溶融金属を大気から遮蔽し、溶着金属
の酸化防止のためのシールドガスおよび粉体供給
ガスとして不活性ガスを溶接トーチより下方の肉
盛溶接個所に絶えず流している。エンジンバルブ
軸端の肉盛溶接にプラズマアーク溶接を行つた場
合、プラズマ作動ガス、シールドガスおよび粉体
供給ガスの不活性ガスが凝固時に浮上しきれずに
内部欠陥として残存することがあつた。そこで本
考案のエンジンバルブ軸端肉盛溶接用固定装置に
おいて、耐火性の材料よりなる筒体のエンジンバ
ルブ軸端部に対応する側壁に1個以上の貫通孔や
スリツトを設けたり、又は筒体が多孔質の高耐熱
セラミツク焼結部材を用いることにより、ブロホ
ール等の欠陥が生成されるのを防止することがで
きる。 耐火性の材料よりなる筒体のエンジンバルブ軸
端部に対応する側壁に貫通孔の代りに、スリツト
を設けても、貫通孔と同様に、プラズマ作動ガ
ス、シールドガスおよび粉体供給ガスの不活性ガ
スが、溶接時に、該スリツトより筒体外へ放散さ
れるため、肉盛金属中にブロホール等の内部欠陥
の生成を防止できる。 請求項2に記載のエンジンバルブ軸端肉盛溶接
用固定装置において、筒体に多孔質の高耐熱性セ
ラミツク焼結部材を用いることは、筒体が多孔質
であるため、エンジンバルブ軸端部に対応する側
壁には、無数の貫通孔が設けられていることとな
り、プラズマ作動ガス、シールドガス等の不活性
ガスが筒体外へ容易に放散されるため、肉盛金属
中のブローホール等の内部欠陥の生成を防止でき
る。そして銅等の筒体では、量産過程における、
長時間肉盛溶接を行う場合、プラズマアークの高
熱によつて、熱損傷のおそれがあり、冷却構造と
しなければならないが、高耐熱部材は高耐熱性を
有するため、熱損傷のおそれはなく、冷却系を考
慮した複雑な構造が必要でなく、本考案の装置の
製作コストは低減できる。 [実施例] 第1図に示した本考案のエンジンバルブ軸端肉
盛溶接用固定装置を用い、エンジンバルブ材に
JIS規格SUH3(マルテンサイト系耐熱鋼)を供
し、軸径φ5mm、φ8mmのインテークバルブの軸端
面に凹面加工を施した後、プラズマアーク溶接法
により、Co基超耐熱合金を肉盛溶接材料に用い
て、肉盛溶接を行つた。さらに比較例として、酸
素−アセチレンガスを用いたガス溶接により上記
エンジンバルブ材にCo基超耐熱合金で肉盛溶接
をおこなつた。第2表にプラズマアーク溶接にお
ける溶接条件を示す。又上述の2種類の肉盛溶接
法による、肉盛厚さ2mmにエンジンバルブ軸端の
肉盛溶接における所要時間を第1表に示す。
【表】
第1表から明らかなように、エンジンバルブの
軸端部の肉盛溶接における所要時間は、従来法の
酸素、アセテレンガス溶接法に比べて本考案のプ
ラズマアーク溶接用のエンジンバルブ軸端肉盛溶
接用固定装置を用いたプラズマアーク溶接法の方
が著しく短縮されている。
軸端部の肉盛溶接における所要時間は、従来法の
酸素、アセテレンガス溶接法に比べて本考案のプ
ラズマアーク溶接用のエンジンバルブ軸端肉盛溶
接用固定装置を用いたプラズマアーク溶接法の方
が著しく短縮されている。
【表】
[考案の効果]
以上により明らかなように、エンジンバルブ軸
端への肉盛溶接において、本考案を用いれば、溶
着効率が高く、高能率なプラズマアーク溶接法の
肉盛溶接手段が可能となり、均一な溶着金属を形
成するための溶接所要時間を著しく低減し、もつ
てエンジンバルブ軸端に肉盛溶接された肉盛エン
ジンバルブを著しく安価なものとすることができ
る利点がある。
端への肉盛溶接において、本考案を用いれば、溶
着効率が高く、高能率なプラズマアーク溶接法の
肉盛溶接手段が可能となり、均一な溶着金属を形
成するための溶接所要時間を著しく低減し、もつ
てエンジンバルブ軸端に肉盛溶接された肉盛エン
ジンバルブを著しく安価なものとすることができ
る利点がある。
第1図は本考案に係るエンジンバルブ軸端のプ
ラズマアーク肉盛溶接用固定装置の部分断面側面
図、第2〜4図は本考案の他の実施態様例である
筒体部分の斜視図である。 1……ターンテーブル支持台、2……モータ、
3……減速機、4……回転軸、5……回転テーブ
ル、6……筒体、6a……エンジンバルブ固定
孔、6b……冷却用中空孔、6c……貫通孔、7
……エンジンバルブ、7a……エンジンバルブ軸
部、7b……エンジンバルブ軸端、7c……エン
ジンバルブ傘表、7d……エンジンバルブ傘裏、
8……冷却水用給水口、9……冷却水用排出口、
10……バネ板、11……溶着金属、12……プ
ラズマアーク溶接トーチ、13……スリツト。
ラズマアーク肉盛溶接用固定装置の部分断面側面
図、第2〜4図は本考案の他の実施態様例である
筒体部分の斜視図である。 1……ターンテーブル支持台、2……モータ、
3……減速機、4……回転軸、5……回転テーブ
ル、6……筒体、6a……エンジンバルブ固定
孔、6b……冷却用中空孔、6c……貫通孔、7
……エンジンバルブ、7a……エンジンバルブ軸
部、7b……エンジンバルブ軸端、7c……エン
ジンバルブ傘表、7d……エンジンバルブ傘裏、
8……冷却水用給水口、9……冷却水用排出口、
10……バネ板、11……溶着金属、12……プ
ラズマアーク溶接トーチ、13……スリツト。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エンジンバルブの傘表部を搭載する回転テー
ブルと、該回転テーブルを回転させるためのモ
ータおよび減速機と、これらを支持するための
支持台と、前記回転テーブルの上面に該エンジ
ンバルブの軸外周部を囲うように周設された筒
体とからなり、該筒体はエンジンバルブ軸端部
に対応する側壁に1個以上のプラズマ作動ガ
ス、シールドガスおよび粉体供給ガス放散用の
貫通孔を有することを特徴としたエンジンバル
ブ軸端のプラズマアーク肉盛溶接用固定装置。 (2) エンジンバルブの傘表部を搭載する回転テー
ブルと、該回転テーブルを回転させるためのモ
ータおよび減速機と、これらを支持するための
支持台と、前記回転テーブルの上面に該エンジ
ンバルブの軸外周部を囲うように周設した多孔
質の高耐熱セラミツク焼結部材製筒体とからな
ることを特徴としたエンジンバルブ軸端のプラ
ズマアーク肉盛溶接用固定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988028188U JPH054941Y2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988028188U JPH054941Y2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01135172U JPH01135172U (ja) | 1989-09-14 |
| JPH054941Y2 true JPH054941Y2 (ja) | 1993-02-08 |
Family
ID=31251341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988028188U Expired - Lifetime JPH054941Y2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH054941Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6123572A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-01 | Daido Steel Co Ltd | エンジンバルブの製造法 |
| JPS61283461A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-13 | Mitsubishi Metal Corp | エンジンバルブの軸端部肉盛溶接法 |
-
1988
- 1988-03-04 JP JP1988028188U patent/JPH054941Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01135172U (ja) | 1989-09-14 |
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