JPH0549737B2 - - Google Patents
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- JPH0549737B2 JPH0549737B2 JP60103946A JP10394685A JPH0549737B2 JP H0549737 B2 JPH0549737 B2 JP H0549737B2 JP 60103946 A JP60103946 A JP 60103946A JP 10394685 A JP10394685 A JP 10394685A JP H0549737 B2 JPH0549737 B2 JP H0549737B2
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Description
[技術分野]
本発明は高価で資源稀少なコバルトを全く使用
しない希土類・鉄・ボロン系永久磁石その製造方
法に関する。 [従来の技術] 現在使用されている永久磁石のうち代表的なも
にはアルニコ、ハードフエライト、および希土類
コバルト磁石である。しかし最近のコバルトの原
料事情の不安定化に判ないコバルトを20〜30重量
%含むアルコン磁石の需要は減り、鉄の酸化物を
主成分とする安価なハードフエライトが磁石材料
の主流を占めるようになつた。一方希土類コバル
ト磁石はコバルトを50〜65重量%も含むうえ希土
類鉱石中にあまり含まれていないSmを使用する
ため大変高価であるが他の磁石に比べて磁石特性
が格段に高いため、主として小型で付加価値の高
い磁気回路に多く使われている。 本発明者は先に、高価なSmやCoを含有しない
新しい高性能永久磁石としてFe−B−R系(R
はYを包含する希土類元素の少なくとも一種)永
久磁石を提案(特開昭59−46008号)し、該Fe−
B−R系合金を成形、焼結後特定の条件下での熱
処理いわゆる時効処理を施すことにより焼結後の
磁気特性とりわけ保磁力ならびに減磁曲線の角形
性が著しく改善されることを見い出した(特開昭
59−217304)。 [解決すべき問題点] 本出願人において、またさらに本熱処理工程に
於て特定の条件からなる2段熱処理を施すとさら
に保磁力ならびに減磁曲線の角形性が著しく改善
されることを見出した(特願昭59−16923号)。即
ち焼結後特定の条件下で2段熱処理してなる永久
磁石は、保磁力iHc3kOe以上、残留磁束密度
Br4kG以上及び最大エネルギー積(BH)
max4MGOe以上を有するものであある。 ところで、最近は永久磁石の高温における用途
及びモーター用・発電機用・磁気カツプリング用
など逆磁界の強い用途が拡大の一途をたどつてお
り、更に磁気特性特に保磁力ならびに減磁曲線の
角形性の優れた永久磁石が求められている。 本発明は、高価で姿源稀少なCoを含有しない
希土類・ボロン・鉄を主成分とする新規な永久磁
石材料の保磁力ならびに減磁曲線の角形性をさら
に改善した永久磁石を得ることにある。また本発
明は高温における使用に耐え得るように耐高温特
性にすぐれ、逆磁界の強い用途にも耐え得る永久
磁石を得ることを目的とするものである。 [発明の構成概要] 本発明者らはかかる目的達成のため鋭意研究し
たところ一定の組成範囲にあるFe−B−R合金
の磁気特性の向上に関し特定粒径の粉末を成形し
焼結し更に焼結後に特定の条件下での熱処理特に
3段熱処理を施すことにより焼結後の磁気特性と
りわけ保磁力ならびに減磁曲線の角形性が著しく
改善されることを見出したものである。 即ち本発明は原子百分率として8〜30%のR
(但しRはYを包含する希土類元素の少なくとも
一種)、2〜28%のB、および残部Feを主成分と
した合金粉末を成形焼結し、焼結後750〜1000℃
の温度で1次熱処理後3〜2000℃/minの冷却速
度で680℃以下まで冷却した後、480〜700℃の温
度で2次熱処理後10〜2000℃/minの冷却速度で
200℃以下まで冷却後、再び10〜2000℃/minの
昇温速度で昇温し350〜450℃の温度で3次熱処理
し10〜2000℃/minの冷却速度で200℃以下まで
冷却することを含む永久磁石の製造方法を提供す
る。 [発明の好適な実施の態様] 以下本発明について詳述する。 本発明は磁気異方性永久磁石に限らず、製造工
程中成形を磁界をかけずに行うことにより磁気等
方性永久磁石を得ることが出来る。 本発明永久磁石においてBは保磁力iHcが
5kOe以上を満たすために2%(以下%は合金中
の原子百分率を示す)以上であり、残留磁束密度
Brがハードフエライトの約4kG以上を得るため
に28%以下が必要である。 ホウ素Bとしては純ボロン又はフエロボロンを
用いることが出来、不純物としてAl、Si、C等
を含むものも用いることが出来る。又Rは保磁力
5kOe以上のために8%以上が必要である。しか
しRは燃えやすく工業的取扱、製造上の困難のた
め、また高価でもあるため30%以下とする。 Rとしては資源的に豊富な軽希土類を用いるこ
とが出来、必ずしもSmを必要とせず或いはSmを
主体とする必要もないので原料が安価でありきわ
めて有用である。 本発明で用いる希土類元素RはYを包含し、軽
希土類及び重希土類を包含する希土類元素であり
そのうちの1種以上を用いる。即ちRとしては
Nd、Pr、La、Ce、Tb、Dy、Ho、Er、Eu、
Sm、Gd、Pm、Tm、Yb、Lu及びYが包含され
る。RとしてはNd、Rr、Dy、Tb、Ho等のうち
一種をもつて足り特にNd、Prが好ましく特に
(Nd+Pr)を全R中50%以上(特に80%以上)
とすることが高い磁気特性を確実にかつ低コスト
で実現する上で好ましい。通例これらのRのうち
1種をもつて足りるが実用上は2種以上の混合物
(ミツシユメタル、ジジム等)を入手上の便宜等
の理由により用いることができ、Sm,Y,La,
Ce,Gd等は他のR特にNd,Pr,Dy,Tb,Ho
等との混合物として用いることができる。但し
Sm,Laは可及的に少ない方がよい。なおRは純
希土類元素でなくともよく工業上入手可能な範囲
で製造上不可避な不純物(他の希土類元素,Ca,
Mg,Fe,Ti,C,O等)を含有するものでも用
いることが出来る。なお,Rとしては,R1とし
て,Dy,Tb,Gd,Hoの一種以上,R2として
NdとPrの合計80%以上残部R1以外のYを包含す
る希土類元素の一種以上の組合せがiHcの増大の
効果に最も好ましい。本発明の磁石材料にはこれ
らのBおよびRの他はFeが残部をしめるが製造
に際し不可避の不純物が含まれることは差し支え
ない。 Fe−B−Rの基本組成において13〜16%R,
6〜11%Bは(BH)max35MGOe以上、13〜
14.5%R,6〜7.5%Bは40MGOe以上(最高
45MGOe以上)を与える上で適当な組成である。 本発明のFe・B・Rを主成分とする永久磁石
において所定量の添加元素Mを加えることが出来
る。即ち、添加元素Mは保磁力を増大させる効果
をもつており、特にBrの最大領域で保磁力を顕
著に増大させ、角形性の改善効果がある。保磁力
の増大は磁石の高温における安定性を増し、その
用途が拡大される。しかしMの添加量の増大につ
れてBrが低下していき、そのため最大エネルギ
ー積(BH)malが減少する。(BH)maxは少し
低くなつても高い保磁力Hcが必要とされる用途
は最近ことに多くなつてきたためMを含む合金は
大変有用であるが(BH)maxは8MGOe以上の
範囲で特に有用である。 添加元素Mの夫々の添加によるBrへの及ぼす
効果を明らかにするためその添加量を変化させて
Brの変化を測定しハードフエライトのBr約4kG
よりはるかに高い範囲を考慮し、またハードフエ
ライトの(BH)max約4MGOeよりはるかに高
い範囲を考慮しMの添加量の上限は V 9.5%、Nb 12.5%、Ta 10.5%、Mo 9.5
%、W 9.5%、Cr 8.5%、Al 9.5%、Ti 4.5%、
Zr 5.5%、Hf 5.5%、Mn 8.0%、Ni 8.0%、Ge
7.0%、Sn 3.5%、Bi 5.0%、Sb 2.5%、Si 5.0
%、 及びZn2.0%である。 Mは0%を含まず又1種もしくは2種以上を添
加使用することが出来る。Mを2種以上含有する
場合には各添加元素の特性の中間の値を一般に示
し夫々の元素の含有量は上記%の範囲内でかつそ
の最大含有量は当該添加元素のうち最大値を有す
るものの原子%以下とする。Mは一般に少量で有
効(0.1〜3%程度但し、Sbは1%以下、Znは0.5
%以下)であり、好ましくは0.1〜1%、V、
Nb、Cr、Ta、Mo、W、Alが好ましい。 本発明の永久磁石は、前記FeBRを主成分とす
る組成において、最大エネルギー積(BH)max
はハードフエライト磁石(〜4MGOe)よりはる
かに高い値となる。 本発明による磁気異方性永久磁石において、軽
希土類を全R中の50%以上含有しかつ12〜20%の
R、4〜24%のBおよび残部Feの組成範囲の場
合、もしくは該組成に1種又は2種以上の下記添
加元素Mを V 6.5%以下、Nb8.5%以下、Ta
8.5%以下、Mo 5.5%以下、W 5.5%以下、Cr
4.5%以下、Al 5.5%以下、Ti 3.5%以下、Zr 3.5
%以下、Hf 3.5%以下、Mn 4.0%以下、Ni 2.0
%以下、Ge 4.0%以下、Sn 1.0%、Bi 3.0以下、
Sb 0.5%以下、Si 4.0%以下、及びZn1.0%以下
で、Mを2種以上合む場合のMの合量は含有する
Mの当該各元素のうち最大値を有するものの原子
%以下含む組成範囲の場合、(BH)maxは
17MGOeを示す好ましい範囲である。更に前記
R10.2〜3%、R13〜19%、B5〜11%、残部Feの
組成範囲の場合もしくは該組成に前記添加元素M
を1種又は2種以上(0.1〜3%、特に0.1〜1
%)含有する場合は最大エネルギー積(BH)
max35MGOe以上、更には42MGOe以上の磁気
特性を発現する最も好ましい範囲である。 等方性の場合、10〜25%R、3〜23%B、残部
Feにおいて(BH)max4MGOe以上、12〜20%
R、5〜18%B、残部Feにおいて(BH)
max5MGOe以上となる。 この発明における磁石合金の結晶相は主相が少
なくとも50vol%以上(好ましくは80vol%以上)
の正方晶であり、少なくとも非磁性相により主相
の粒界が囲まれていることが、すぐれた磁気特性
を有する焼結永久磁石を作製するのに不可欠であ
る。非磁性相は主としてRリツチ相(R90原子%
以上の金属)或いはさらにBリツチ相(R2Fe7B6
ないしR1Fe4B4等)から構成されほんのわずかで
も有効であり、例えば1vol%以上は十分な量であ
る。正方晶格子のパラメータはa約8.8Å、c約
12.2Åでありその中心組成はR2Fe14Bであると考
えられる。本発明の3段時効処理により、より好
ましい金属組織が得られることにより、高い磁気
特性が得られるものと考えられる。 また、本発明による磁気等方性永久磁石におい
て、Nd、Pr等の軽希土類をRの主成分(全R中
軽希土類が50原子%以上)とし12〜16%のR、6
〜18%のB、残部Feの組成範囲の場合、もしく
は該組成に前記異方性磁石の場合と同様の添加元
素Mを1種又は2種以上含有する場合は(BH)
maxが8MGOe以上(最高11MGOe以上)の等方
性永久磁石としては極めて高い磁気特性を発現す
る好ましい範囲である。なお等方性についてもM
は0.1〜3%が十分有効であり0.1〜1%が好まし
く、好ましい元素は異方性の場合と同様である。 本発明において、結合剤、滑剤は、異方性の場
合には、成形の際の配向を妨げるため一般には用
いられないが、等方性磁石の場合には、結合剤、
滑剤等を含むことによりプレス効率の改善、成形
体の強度増大等が可能である。 本発明永久磁石は異方性、等方性いずれの場合
にも工業的製造上不可避な不純物の存在を許容で
きる。即ちR、B、Feの他に所定範囲内でC、
Ca、Mg、P、Cu、S、O等が含有されること
もでき、製造性改善、低価格化が可能となる。
C、Ca、Mg各4.0%以下、P、Cu各3.3%以下、
S2.5%以下、O2.0%以下(但しその合量は当該各
元素の最大値以下)の含有量であればハードフエ
ライトと同程度のBr(4kG程度)以上の特性が得
られ磁石として、有用である。但し、目的とする
特性に応じてこれらの不純物のレベルは規定され
る。特に(BH)max35MGOe以上の高磁気特性
を実現するためにはO、C、Caの含有量を特に
低く保つことが好ましい。Ca、Mg、P、Cu等
は安価な原料から、Cは有機成形助剤等から、
S、Oは製造工程から混入することがある。 本発明の永久磁石は、前述の特定の製造方法に
よつて得られる。 本発明の製造方法は、前記FeBRを主成分とす
る組成の合金粉末を成形焼結し、焼結後750〜
1000℃の温度で1次熱処理後3〜2000℃/minの
冷却速度で680℃以下まで冷却した後、480〜700
℃の温度で2次熱処理後10〜2000℃/minの冷却
速度で200℃以下まで冷却後、再び10〜2000℃/
minの昇温速度で昇温し350〜450の温度で3次熱
処理後10〜2000℃/minの冷却速度で200℃以下
まで冷却することを特徴とする。 合金粉末は好ましくは一般に0.3〜80μmの平均
粒度とする。非酸化性雰囲気を完全に確保すれば
さらに微細とすることも可能であるが、粉末が極
めて酸化性に富むため、酸化、発火するために、
通常の条件では0.3μm以上が好ましい。成形焼結
工程は、一般にはプレス成形(異方性の場合磁界
中にて、等方性の場合磁界なしで)し焼結する。
焼結は、好ましくは、還元性又は非酸化性雰囲気
中(真空又は不活性ガス雰囲気中減圧、常圧ない
し加圧下に)で900〜1200℃の温度で行う。比較
的低温で焼結する場合には長時間焼結することが
必要である。 以下本発明の製造方法を磁気異方性永久磁石の
場合について実験例に基づいて説明する。 実験の際の出発原料としてはFeは純度99.0%以
上の電解鉄、Bは純度99.0%以上の純ボロンおよ
び純度90.0%以上のフエロボロン、Rは純度95%
以上のものを使用した。 これらの原料を上記の範囲内で配合調整して真
空ないし、不活性ガス雰囲気中で高周波溶解、ア
ーク溶解などで溶解し合金化し、これを冷却して
得られた合金をスタンプミル、ジヨークラツシヤ
ーなどで粗粉砕して粗粉砕粉を得るか、あるい
は、Ca等の還元剤を用いて酸化物から還元法に
よつ粗粉砕粉を得てもよい。こうして得た粗粉砕
粉を更にジエツトミル、ボールミル等により微粉
砕する。微粉砕は不活性ガス雰囲気中で行なう乾
式粉砕もしくはアセトン、トルエン等を用いる有
機溶媒中で行なう湿式粉砕のいずれも用いること
が出来る。微粉砕によつて得られる合金粉末を平
均粒径0.3〜80μmとする。平均粒度0.3μm未満の
ものでは微粉砕中ないしその後の工程で粉末の酸
化が著しくなり焼結後の密度が上がらず、得られ
る磁石特性も低い。平均粒度80μmをこえるとす
ぐれた磁石特性とりわけ高い保磁力が得られな
い。優れた磁石特性を発現させるためには微粉末
の平均粒度は1〜40μmが好ましく特に2〜20μm
が最も好ましい。平均粒度0.3〜80μmの粉末を、
異方性磁石とする場合には磁界中(例えば5kOe
以上)で、加圧成形する。成形に用いる圧力は
0.5〜3.0トン/cm2が好ましい。磁界中の加圧成形
には粉末をそのまゝ成形する方法、アセトン、ト
ルエン等有機溶媒中で成形する方法のいずれも用
いることが出来る。得られた成形体を還元性又は
非酸化性雰囲気中、例えば10-2Torr以下の真空
中あるいは1〜760Torrの圧力下で99.9%以上の
不活性ガスないし還元性ガスの雰囲気中で900〜
1200℃の温度で所定時間焼結する。焼結温度が
900℃未満では十分な焼結密度が得られず、又高
い残留磁束密度も得られない。また1200℃をこえ
ると焼結体が変形し結晶粒の配向がくずれるため
残留磁束密度の低下と減磁曲線の角形性が低下す
る。また焼結時間は5分以上あればよいが余り長
時間では量産性の点で問題であるので磁石特性の
発現性等から0.5〜4時間が好ましい。なお焼結
雰囲気は組成分中のRが高温で極めて酸化されや
すいので非酸化性雰囲気である高真空、不活性ガ
ス又は還元性ガス等の雰囲気を高度に確保するこ
とが好ましい。不活性ガスを用いる場合には高い
焼結密度を得るため1〜760Torr未満の減圧雰囲
気下で行なうことも出来る。 焼結時の昇温速度は特に規定する必要はないが
湿式成形方式を用いた場合は有機溶媒の溶媒除去
のため40℃/分以下で昇温を行なうかあるいは昇
温途中200〜800℃の温度範囲で0.5時間以上保持
することが好ましい。焼結後冷却する場合の冷却
速度は20℃/分以下が製品のバラツキを少なくす
るために好ましく、引き続く熱処理の時効処理に
よる磁石特性を高めるためには焼結後の冷却速度
は100℃/分以上が好ましい。但し、焼結に続い
て直ちに熱処理工程に入ることもできる。 焼結後の熱処理は以下の工程から成る。先ず焼
結体を750〜1000℃の温度で1段目の熱処理をし
た後、3〜2000℃/minの冷却速度で680℃以下
まで冷却した後480〜700℃の温度で2段目の熱処
理をし、その後10〜2000℃/minの冷却速度で
200℃以下まで冷却し、その後再び10〜2000℃/
minの昇温速度で昇温し、350〜450℃の温度で3
段目の熱処理を行い、10〜2000℃/minの冷却速
度で200℃以下まで冷却することから成る。 1段目の熱処理温度は、750℃未満では1段目
の熱処理が有効とならず、得られる保磁力が低
く、1000℃を越えると焼結体の結晶が粒成長を起
こし保磁力が低下する。 1段目の熱処理後の冷却速度は、冷却速度3
℃/min未満では保磁力および減磁曲線の角形性
が低下し、2000℃/minを越えると焼結体にマイ
クロ・クラツクが発生し保磁力が低下する。この
所定冷却速度を保つべき温度範囲は、1段目の熱
処理温度から680℃以下の範囲に限定する。680℃
以下の冷却速度は徐冷、急冷いずれも可能であ
る。所定冷却速度での冷却温度範囲下限値が680
℃以下になると保磁力が著しく低下する。 2段目の熱処理は1次熱処理を施した後680℃
以下まで所定の急冷により冷却した後さらに480
〜700℃温度範囲にて行う。1次熱処理を施した
後炉冷等の冷却により、そのまま引続いて2次熱
処理を行つた場合には、得られる磁気特性は低
い。 なお、2次熱処理は、1次熱処理後の所定の所
定劣却に引続いて行うことができるが、所定冷却
の後、放冷した後に行うこともできる。 2段目の熱処理温度は480〜700℃に限定する。
480℃未満あるいは700℃を越えると保磁力および
減磁曲線の角形性が低下する。 2段目の熱処理後10〜2000℃/minの冷却速度
で200℃以下まで冷却し、再び10〜2000℃/min
の昇温速度で昇温するのであるが、冷却速度およ
び昇温速度は10℃/min未満あるいは2000℃/
minを越えると磁石特性とりわけ保磁力および減
磁曲線の角形性が低下する。この所定冷却速度を
保つべき温度範囲は、2段目の熱処理温度から温
度200℃以下の範囲に限定する。200℃以下での冷
却速度は徐冷、急冷いずれも可能である。所定冷
却速度での冷却温度範囲下限値が200℃以上にな
ると保磁力および減磁曲線の角形性が著しく低下
する。磁石特性を高め、バラツキを減少させるに
は、所定速度での冷却温度範囲下限値は150℃以
下が望ましく、さらには100℃以下が最も望まし
い。保磁力および減磁曲線の角形性を高め磁石特
性のバラツキを軽減するためには2段目熱処理後
の冷却速度および引続く昇温速度は20〜1500℃/
minが望ましくさらに40〜1000℃/minが最も望
ましい。 本3段熱処理の特徴は480〜700℃の温度で2次
熱処理を施した後200℃以下まで冷却して300〜
250℃の間を所定の急冷により通過させた後再び
3段目の熱処理温度まで昇温して250〜300℃の間
を所定の急昇温により通過させた後保磁力及び減
磁曲線の角形性改善に有効な350〜450℃の所定温
度範囲の3次熱処理を行い、3次熱処理後10〜
200℃/minの冷却速度で200℃以下まで冷却する
ことにある。2次熱処理を施した後炉冷等の冷却
により、そのまま引続いて3次熱処理を行うと、
得られる磁石特性の増大幅は低い。また2次熱処
理後200℃以下まで冷却した後3次熱処理を施す
温度まで昇温する際、並びに3次熱処理後200℃
以下まで冷却する際に250〜300℃の間の磁石特性
を劣化させる金相的不安定領域による影響を除去
するために所定速度の冷却、及び昇温を行うもの
である。 なお、3次熱処理は、2次熱処理後の所定冷却
に引続いて行うことができるが、この所定冷却の
後、放冷した後に行うこともできる。 3段目の熱処理温度は350〜450℃に限定する。
350℃未満あるいは450℃を越えると保磁力および
減磁曲線の角形性が低下する。保磁力および減磁
曲線の角形性を高め、磁石特性のバラツキを軽減
するためには3段目熱処理の温度範囲として360
〜440℃が望ましくさらには375〜425℃が最も望
ましい。 1段目の熱処理時間は特に限定しないが、短時
間では温度制御しにくく、長時間では工業的メリ
ツトが低下するので0.5〜8.0hrが望ましい。 2段目,3段目の熱処理時間も特に限定しない
が同様に短時間では温度制御しにくく、長時間で
は工業的メリツトが低下するので0.5〜12.0hrが
望ましい。特に3段目熱処理の時間としては保磁
力および減磁曲線の角形性を高めるためには、
1.0〜6.0hrが最も望ましい。 時効処理の雰囲気は合金組成分中のRが高温で
酸素又は水分と急激に反応するので真空の場合は
真空度10-3Torr以下、不活性ガス、還元性ガス
の雰囲気の場合は雰囲気の純度99.99%以上が望
ましい。なお焼結温度は永久磁石の組成により前
記範囲内で選択され、時効処理温度は当該焼結温
度以下で選択される。 なお、これら1段、2段および3段の熱処理を
含む時効処理は焼結に引続いて行うか又は焼結後
一旦室温まで冷却し再び昇温して行うことも出
来、いずれの場合も同等の磁石特性が得られる。
但し一旦室温まで冷却する場合、焼結温度から
200℃以下までの温度範囲は10〜2000℃/minの
冷却速度で冷却するものとする。 また、本発明の3段目の時効処理工程において
磁界を印加すると、磁界無の場合と比べて同等以
上の磁石特性が得られるが、磁界を印加して行う
場合は磁石特性を高めるために5kOe以上の磁界
の大きさが必要である。また、特に温度範囲とし
ては200〜350℃の温度範囲で磁界を印加すること
が磁石特性とりわけ保磁力を高めるために望まし
い。 以上は磁気異方性永久磁石の場合について記述
したが、本発明は磁気異方性永久磁石の場合に限
らず磁気等方性永久磁石の場合にも工程中成形を
磁界をかけずに行うことにより全く同様な方法を
採用することが出来る。 以上詳述の通り本発明はCoを含まないFe・
B・Rを主成分とする新規な永久磁石の磁石特性
とりわけ保磁力および減磁曲線の角形性を改善
し、耐高温性に優れ、逆磁界の強い用途にも耐え
得る永久磁石であり、工業的にきわめて高い価値
を有するものである。 以下本発明の態様及び効果について、さらに実
施例に従つて説明する。但し実施例及び記載の態
様は、本発明をこれらに限定するものではない。 実施例 1 原子百分率組成73Fe10B9Nd8Prなる合金をAr
ガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に鋳造して得
た。本合金をスタンプ・ミルにより40mesh以下
に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.5μmにボー
ル・ミル微粉砕した。得られた粉末を15kOe磁界
中で1.5ton/cm2の圧力で加圧成型した後、99.999
%純度の220TorrAr中で1100℃、2時間焼結し、
焼結後は冷却速度150℃/minで室温まで冷却し
た。さらに3×10-5Torr真空中にて1段目の時
効処理を820℃にて2時間行ない、冷却速度400
℃/minで600℃以下まで冷却した後さらに2段
目の時効処理を620℃、4hr行なつた後400℃/
minで150℃まで冷却し、その後、50℃/minで
昇温し表1に示す温度で3段目の時効処理を2時
間行なつた後200℃/minで150まで冷却し本発明
の磁石を得た。磁石特性結果を比較例(2段時効
処理を行つた磁石)とともに表1に示す。
しない希土類・鉄・ボロン系永久磁石その製造方
法に関する。 [従来の技術] 現在使用されている永久磁石のうち代表的なも
にはアルニコ、ハードフエライト、および希土類
コバルト磁石である。しかし最近のコバルトの原
料事情の不安定化に判ないコバルトを20〜30重量
%含むアルコン磁石の需要は減り、鉄の酸化物を
主成分とする安価なハードフエライトが磁石材料
の主流を占めるようになつた。一方希土類コバル
ト磁石はコバルトを50〜65重量%も含むうえ希土
類鉱石中にあまり含まれていないSmを使用する
ため大変高価であるが他の磁石に比べて磁石特性
が格段に高いため、主として小型で付加価値の高
い磁気回路に多く使われている。 本発明者は先に、高価なSmやCoを含有しない
新しい高性能永久磁石としてFe−B−R系(R
はYを包含する希土類元素の少なくとも一種)永
久磁石を提案(特開昭59−46008号)し、該Fe−
B−R系合金を成形、焼結後特定の条件下での熱
処理いわゆる時効処理を施すことにより焼結後の
磁気特性とりわけ保磁力ならびに減磁曲線の角形
性が著しく改善されることを見い出した(特開昭
59−217304)。 [解決すべき問題点] 本出願人において、またさらに本熱処理工程に
於て特定の条件からなる2段熱処理を施すとさら
に保磁力ならびに減磁曲線の角形性が著しく改善
されることを見出した(特願昭59−16923号)。即
ち焼結後特定の条件下で2段熱処理してなる永久
磁石は、保磁力iHc3kOe以上、残留磁束密度
Br4kG以上及び最大エネルギー積(BH)
max4MGOe以上を有するものであある。 ところで、最近は永久磁石の高温における用途
及びモーター用・発電機用・磁気カツプリング用
など逆磁界の強い用途が拡大の一途をたどつてお
り、更に磁気特性特に保磁力ならびに減磁曲線の
角形性の優れた永久磁石が求められている。 本発明は、高価で姿源稀少なCoを含有しない
希土類・ボロン・鉄を主成分とする新規な永久磁
石材料の保磁力ならびに減磁曲線の角形性をさら
に改善した永久磁石を得ることにある。また本発
明は高温における使用に耐え得るように耐高温特
性にすぐれ、逆磁界の強い用途にも耐え得る永久
磁石を得ることを目的とするものである。 [発明の構成概要] 本発明者らはかかる目的達成のため鋭意研究し
たところ一定の組成範囲にあるFe−B−R合金
の磁気特性の向上に関し特定粒径の粉末を成形し
焼結し更に焼結後に特定の条件下での熱処理特に
3段熱処理を施すことにより焼結後の磁気特性と
りわけ保磁力ならびに減磁曲線の角形性が著しく
改善されることを見出したものである。 即ち本発明は原子百分率として8〜30%のR
(但しRはYを包含する希土類元素の少なくとも
一種)、2〜28%のB、および残部Feを主成分と
した合金粉末を成形焼結し、焼結後750〜1000℃
の温度で1次熱処理後3〜2000℃/minの冷却速
度で680℃以下まで冷却した後、480〜700℃の温
度で2次熱処理後10〜2000℃/minの冷却速度で
200℃以下まで冷却後、再び10〜2000℃/minの
昇温速度で昇温し350〜450℃の温度で3次熱処理
し10〜2000℃/minの冷却速度で200℃以下まで
冷却することを含む永久磁石の製造方法を提供す
る。 [発明の好適な実施の態様] 以下本発明について詳述する。 本発明は磁気異方性永久磁石に限らず、製造工
程中成形を磁界をかけずに行うことにより磁気等
方性永久磁石を得ることが出来る。 本発明永久磁石においてBは保磁力iHcが
5kOe以上を満たすために2%(以下%は合金中
の原子百分率を示す)以上であり、残留磁束密度
Brがハードフエライトの約4kG以上を得るため
に28%以下が必要である。 ホウ素Bとしては純ボロン又はフエロボロンを
用いることが出来、不純物としてAl、Si、C等
を含むものも用いることが出来る。又Rは保磁力
5kOe以上のために8%以上が必要である。しか
しRは燃えやすく工業的取扱、製造上の困難のた
め、また高価でもあるため30%以下とする。 Rとしては資源的に豊富な軽希土類を用いるこ
とが出来、必ずしもSmを必要とせず或いはSmを
主体とする必要もないので原料が安価でありきわ
めて有用である。 本発明で用いる希土類元素RはYを包含し、軽
希土類及び重希土類を包含する希土類元素であり
そのうちの1種以上を用いる。即ちRとしては
Nd、Pr、La、Ce、Tb、Dy、Ho、Er、Eu、
Sm、Gd、Pm、Tm、Yb、Lu及びYが包含され
る。RとしてはNd、Rr、Dy、Tb、Ho等のうち
一種をもつて足り特にNd、Prが好ましく特に
(Nd+Pr)を全R中50%以上(特に80%以上)
とすることが高い磁気特性を確実にかつ低コスト
で実現する上で好ましい。通例これらのRのうち
1種をもつて足りるが実用上は2種以上の混合物
(ミツシユメタル、ジジム等)を入手上の便宜等
の理由により用いることができ、Sm,Y,La,
Ce,Gd等は他のR特にNd,Pr,Dy,Tb,Ho
等との混合物として用いることができる。但し
Sm,Laは可及的に少ない方がよい。なおRは純
希土類元素でなくともよく工業上入手可能な範囲
で製造上不可避な不純物(他の希土類元素,Ca,
Mg,Fe,Ti,C,O等)を含有するものでも用
いることが出来る。なお,Rとしては,R1とし
て,Dy,Tb,Gd,Hoの一種以上,R2として
NdとPrの合計80%以上残部R1以外のYを包含す
る希土類元素の一種以上の組合せがiHcの増大の
効果に最も好ましい。本発明の磁石材料にはこれ
らのBおよびRの他はFeが残部をしめるが製造
に際し不可避の不純物が含まれることは差し支え
ない。 Fe−B−Rの基本組成において13〜16%R,
6〜11%Bは(BH)max35MGOe以上、13〜
14.5%R,6〜7.5%Bは40MGOe以上(最高
45MGOe以上)を与える上で適当な組成である。 本発明のFe・B・Rを主成分とする永久磁石
において所定量の添加元素Mを加えることが出来
る。即ち、添加元素Mは保磁力を増大させる効果
をもつており、特にBrの最大領域で保磁力を顕
著に増大させ、角形性の改善効果がある。保磁力
の増大は磁石の高温における安定性を増し、その
用途が拡大される。しかしMの添加量の増大につ
れてBrが低下していき、そのため最大エネルギ
ー積(BH)malが減少する。(BH)maxは少し
低くなつても高い保磁力Hcが必要とされる用途
は最近ことに多くなつてきたためMを含む合金は
大変有用であるが(BH)maxは8MGOe以上の
範囲で特に有用である。 添加元素Mの夫々の添加によるBrへの及ぼす
効果を明らかにするためその添加量を変化させて
Brの変化を測定しハードフエライトのBr約4kG
よりはるかに高い範囲を考慮し、またハードフエ
ライトの(BH)max約4MGOeよりはるかに高
い範囲を考慮しMの添加量の上限は V 9.5%、Nb 12.5%、Ta 10.5%、Mo 9.5
%、W 9.5%、Cr 8.5%、Al 9.5%、Ti 4.5%、
Zr 5.5%、Hf 5.5%、Mn 8.0%、Ni 8.0%、Ge
7.0%、Sn 3.5%、Bi 5.0%、Sb 2.5%、Si 5.0
%、 及びZn2.0%である。 Mは0%を含まず又1種もしくは2種以上を添
加使用することが出来る。Mを2種以上含有する
場合には各添加元素の特性の中間の値を一般に示
し夫々の元素の含有量は上記%の範囲内でかつそ
の最大含有量は当該添加元素のうち最大値を有す
るものの原子%以下とする。Mは一般に少量で有
効(0.1〜3%程度但し、Sbは1%以下、Znは0.5
%以下)であり、好ましくは0.1〜1%、V、
Nb、Cr、Ta、Mo、W、Alが好ましい。 本発明の永久磁石は、前記FeBRを主成分とす
る組成において、最大エネルギー積(BH)max
はハードフエライト磁石(〜4MGOe)よりはる
かに高い値となる。 本発明による磁気異方性永久磁石において、軽
希土類を全R中の50%以上含有しかつ12〜20%の
R、4〜24%のBおよび残部Feの組成範囲の場
合、もしくは該組成に1種又は2種以上の下記添
加元素Mを V 6.5%以下、Nb8.5%以下、Ta
8.5%以下、Mo 5.5%以下、W 5.5%以下、Cr
4.5%以下、Al 5.5%以下、Ti 3.5%以下、Zr 3.5
%以下、Hf 3.5%以下、Mn 4.0%以下、Ni 2.0
%以下、Ge 4.0%以下、Sn 1.0%、Bi 3.0以下、
Sb 0.5%以下、Si 4.0%以下、及びZn1.0%以下
で、Mを2種以上合む場合のMの合量は含有する
Mの当該各元素のうち最大値を有するものの原子
%以下含む組成範囲の場合、(BH)maxは
17MGOeを示す好ましい範囲である。更に前記
R10.2〜3%、R13〜19%、B5〜11%、残部Feの
組成範囲の場合もしくは該組成に前記添加元素M
を1種又は2種以上(0.1〜3%、特に0.1〜1
%)含有する場合は最大エネルギー積(BH)
max35MGOe以上、更には42MGOe以上の磁気
特性を発現する最も好ましい範囲である。 等方性の場合、10〜25%R、3〜23%B、残部
Feにおいて(BH)max4MGOe以上、12〜20%
R、5〜18%B、残部Feにおいて(BH)
max5MGOe以上となる。 この発明における磁石合金の結晶相は主相が少
なくとも50vol%以上(好ましくは80vol%以上)
の正方晶であり、少なくとも非磁性相により主相
の粒界が囲まれていることが、すぐれた磁気特性
を有する焼結永久磁石を作製するのに不可欠であ
る。非磁性相は主としてRリツチ相(R90原子%
以上の金属)或いはさらにBリツチ相(R2Fe7B6
ないしR1Fe4B4等)から構成されほんのわずかで
も有効であり、例えば1vol%以上は十分な量であ
る。正方晶格子のパラメータはa約8.8Å、c約
12.2Åでありその中心組成はR2Fe14Bであると考
えられる。本発明の3段時効処理により、より好
ましい金属組織が得られることにより、高い磁気
特性が得られるものと考えられる。 また、本発明による磁気等方性永久磁石におい
て、Nd、Pr等の軽希土類をRの主成分(全R中
軽希土類が50原子%以上)とし12〜16%のR、6
〜18%のB、残部Feの組成範囲の場合、もしく
は該組成に前記異方性磁石の場合と同様の添加元
素Mを1種又は2種以上含有する場合は(BH)
maxが8MGOe以上(最高11MGOe以上)の等方
性永久磁石としては極めて高い磁気特性を発現す
る好ましい範囲である。なお等方性についてもM
は0.1〜3%が十分有効であり0.1〜1%が好まし
く、好ましい元素は異方性の場合と同様である。 本発明において、結合剤、滑剤は、異方性の場
合には、成形の際の配向を妨げるため一般には用
いられないが、等方性磁石の場合には、結合剤、
滑剤等を含むことによりプレス効率の改善、成形
体の強度増大等が可能である。 本発明永久磁石は異方性、等方性いずれの場合
にも工業的製造上不可避な不純物の存在を許容で
きる。即ちR、B、Feの他に所定範囲内でC、
Ca、Mg、P、Cu、S、O等が含有されること
もでき、製造性改善、低価格化が可能となる。
C、Ca、Mg各4.0%以下、P、Cu各3.3%以下、
S2.5%以下、O2.0%以下(但しその合量は当該各
元素の最大値以下)の含有量であればハードフエ
ライトと同程度のBr(4kG程度)以上の特性が得
られ磁石として、有用である。但し、目的とする
特性に応じてこれらの不純物のレベルは規定され
る。特に(BH)max35MGOe以上の高磁気特性
を実現するためにはO、C、Caの含有量を特に
低く保つことが好ましい。Ca、Mg、P、Cu等
は安価な原料から、Cは有機成形助剤等から、
S、Oは製造工程から混入することがある。 本発明の永久磁石は、前述の特定の製造方法に
よつて得られる。 本発明の製造方法は、前記FeBRを主成分とす
る組成の合金粉末を成形焼結し、焼結後750〜
1000℃の温度で1次熱処理後3〜2000℃/minの
冷却速度で680℃以下まで冷却した後、480〜700
℃の温度で2次熱処理後10〜2000℃/minの冷却
速度で200℃以下まで冷却後、再び10〜2000℃/
minの昇温速度で昇温し350〜450の温度で3次熱
処理後10〜2000℃/minの冷却速度で200℃以下
まで冷却することを特徴とする。 合金粉末は好ましくは一般に0.3〜80μmの平均
粒度とする。非酸化性雰囲気を完全に確保すれば
さらに微細とすることも可能であるが、粉末が極
めて酸化性に富むため、酸化、発火するために、
通常の条件では0.3μm以上が好ましい。成形焼結
工程は、一般にはプレス成形(異方性の場合磁界
中にて、等方性の場合磁界なしで)し焼結する。
焼結は、好ましくは、還元性又は非酸化性雰囲気
中(真空又は不活性ガス雰囲気中減圧、常圧ない
し加圧下に)で900〜1200℃の温度で行う。比較
的低温で焼結する場合には長時間焼結することが
必要である。 以下本発明の製造方法を磁気異方性永久磁石の
場合について実験例に基づいて説明する。 実験の際の出発原料としてはFeは純度99.0%以
上の電解鉄、Bは純度99.0%以上の純ボロンおよ
び純度90.0%以上のフエロボロン、Rは純度95%
以上のものを使用した。 これらの原料を上記の範囲内で配合調整して真
空ないし、不活性ガス雰囲気中で高周波溶解、ア
ーク溶解などで溶解し合金化し、これを冷却して
得られた合金をスタンプミル、ジヨークラツシヤ
ーなどで粗粉砕して粗粉砕粉を得るか、あるい
は、Ca等の還元剤を用いて酸化物から還元法に
よつ粗粉砕粉を得てもよい。こうして得た粗粉砕
粉を更にジエツトミル、ボールミル等により微粉
砕する。微粉砕は不活性ガス雰囲気中で行なう乾
式粉砕もしくはアセトン、トルエン等を用いる有
機溶媒中で行なう湿式粉砕のいずれも用いること
が出来る。微粉砕によつて得られる合金粉末を平
均粒径0.3〜80μmとする。平均粒度0.3μm未満の
ものでは微粉砕中ないしその後の工程で粉末の酸
化が著しくなり焼結後の密度が上がらず、得られ
る磁石特性も低い。平均粒度80μmをこえるとす
ぐれた磁石特性とりわけ高い保磁力が得られな
い。優れた磁石特性を発現させるためには微粉末
の平均粒度は1〜40μmが好ましく特に2〜20μm
が最も好ましい。平均粒度0.3〜80μmの粉末を、
異方性磁石とする場合には磁界中(例えば5kOe
以上)で、加圧成形する。成形に用いる圧力は
0.5〜3.0トン/cm2が好ましい。磁界中の加圧成形
には粉末をそのまゝ成形する方法、アセトン、ト
ルエン等有機溶媒中で成形する方法のいずれも用
いることが出来る。得られた成形体を還元性又は
非酸化性雰囲気中、例えば10-2Torr以下の真空
中あるいは1〜760Torrの圧力下で99.9%以上の
不活性ガスないし還元性ガスの雰囲気中で900〜
1200℃の温度で所定時間焼結する。焼結温度が
900℃未満では十分な焼結密度が得られず、又高
い残留磁束密度も得られない。また1200℃をこえ
ると焼結体が変形し結晶粒の配向がくずれるため
残留磁束密度の低下と減磁曲線の角形性が低下す
る。また焼結時間は5分以上あればよいが余り長
時間では量産性の点で問題であるので磁石特性の
発現性等から0.5〜4時間が好ましい。なお焼結
雰囲気は組成分中のRが高温で極めて酸化されや
すいので非酸化性雰囲気である高真空、不活性ガ
ス又は還元性ガス等の雰囲気を高度に確保するこ
とが好ましい。不活性ガスを用いる場合には高い
焼結密度を得るため1〜760Torr未満の減圧雰囲
気下で行なうことも出来る。 焼結時の昇温速度は特に規定する必要はないが
湿式成形方式を用いた場合は有機溶媒の溶媒除去
のため40℃/分以下で昇温を行なうかあるいは昇
温途中200〜800℃の温度範囲で0.5時間以上保持
することが好ましい。焼結後冷却する場合の冷却
速度は20℃/分以下が製品のバラツキを少なくす
るために好ましく、引き続く熱処理の時効処理に
よる磁石特性を高めるためには焼結後の冷却速度
は100℃/分以上が好ましい。但し、焼結に続い
て直ちに熱処理工程に入ることもできる。 焼結後の熱処理は以下の工程から成る。先ず焼
結体を750〜1000℃の温度で1段目の熱処理をし
た後、3〜2000℃/minの冷却速度で680℃以下
まで冷却した後480〜700℃の温度で2段目の熱処
理をし、その後10〜2000℃/minの冷却速度で
200℃以下まで冷却し、その後再び10〜2000℃/
minの昇温速度で昇温し、350〜450℃の温度で3
段目の熱処理を行い、10〜2000℃/minの冷却速
度で200℃以下まで冷却することから成る。 1段目の熱処理温度は、750℃未満では1段目
の熱処理が有効とならず、得られる保磁力が低
く、1000℃を越えると焼結体の結晶が粒成長を起
こし保磁力が低下する。 1段目の熱処理後の冷却速度は、冷却速度3
℃/min未満では保磁力および減磁曲線の角形性
が低下し、2000℃/minを越えると焼結体にマイ
クロ・クラツクが発生し保磁力が低下する。この
所定冷却速度を保つべき温度範囲は、1段目の熱
処理温度から680℃以下の範囲に限定する。680℃
以下の冷却速度は徐冷、急冷いずれも可能であ
る。所定冷却速度での冷却温度範囲下限値が680
℃以下になると保磁力が著しく低下する。 2段目の熱処理は1次熱処理を施した後680℃
以下まで所定の急冷により冷却した後さらに480
〜700℃温度範囲にて行う。1次熱処理を施した
後炉冷等の冷却により、そのまま引続いて2次熱
処理を行つた場合には、得られる磁気特性は低
い。 なお、2次熱処理は、1次熱処理後の所定の所
定劣却に引続いて行うことができるが、所定冷却
の後、放冷した後に行うこともできる。 2段目の熱処理温度は480〜700℃に限定する。
480℃未満あるいは700℃を越えると保磁力および
減磁曲線の角形性が低下する。 2段目の熱処理後10〜2000℃/minの冷却速度
で200℃以下まで冷却し、再び10〜2000℃/min
の昇温速度で昇温するのであるが、冷却速度およ
び昇温速度は10℃/min未満あるいは2000℃/
minを越えると磁石特性とりわけ保磁力および減
磁曲線の角形性が低下する。この所定冷却速度を
保つべき温度範囲は、2段目の熱処理温度から温
度200℃以下の範囲に限定する。200℃以下での冷
却速度は徐冷、急冷いずれも可能である。所定冷
却速度での冷却温度範囲下限値が200℃以上にな
ると保磁力および減磁曲線の角形性が著しく低下
する。磁石特性を高め、バラツキを減少させるに
は、所定速度での冷却温度範囲下限値は150℃以
下が望ましく、さらには100℃以下が最も望まし
い。保磁力および減磁曲線の角形性を高め磁石特
性のバラツキを軽減するためには2段目熱処理後
の冷却速度および引続く昇温速度は20〜1500℃/
minが望ましくさらに40〜1000℃/minが最も望
ましい。 本3段熱処理の特徴は480〜700℃の温度で2次
熱処理を施した後200℃以下まで冷却して300〜
250℃の間を所定の急冷により通過させた後再び
3段目の熱処理温度まで昇温して250〜300℃の間
を所定の急昇温により通過させた後保磁力及び減
磁曲線の角形性改善に有効な350〜450℃の所定温
度範囲の3次熱処理を行い、3次熱処理後10〜
200℃/minの冷却速度で200℃以下まで冷却する
ことにある。2次熱処理を施した後炉冷等の冷却
により、そのまま引続いて3次熱処理を行うと、
得られる磁石特性の増大幅は低い。また2次熱処
理後200℃以下まで冷却した後3次熱処理を施す
温度まで昇温する際、並びに3次熱処理後200℃
以下まで冷却する際に250〜300℃の間の磁石特性
を劣化させる金相的不安定領域による影響を除去
するために所定速度の冷却、及び昇温を行うもの
である。 なお、3次熱処理は、2次熱処理後の所定冷却
に引続いて行うことができるが、この所定冷却の
後、放冷した後に行うこともできる。 3段目の熱処理温度は350〜450℃に限定する。
350℃未満あるいは450℃を越えると保磁力および
減磁曲線の角形性が低下する。保磁力および減磁
曲線の角形性を高め、磁石特性のバラツキを軽減
するためには3段目熱処理の温度範囲として360
〜440℃が望ましくさらには375〜425℃が最も望
ましい。 1段目の熱処理時間は特に限定しないが、短時
間では温度制御しにくく、長時間では工業的メリ
ツトが低下するので0.5〜8.0hrが望ましい。 2段目,3段目の熱処理時間も特に限定しない
が同様に短時間では温度制御しにくく、長時間で
は工業的メリツトが低下するので0.5〜12.0hrが
望ましい。特に3段目熱処理の時間としては保磁
力および減磁曲線の角形性を高めるためには、
1.0〜6.0hrが最も望ましい。 時効処理の雰囲気は合金組成分中のRが高温で
酸素又は水分と急激に反応するので真空の場合は
真空度10-3Torr以下、不活性ガス、還元性ガス
の雰囲気の場合は雰囲気の純度99.99%以上が望
ましい。なお焼結温度は永久磁石の組成により前
記範囲内で選択され、時効処理温度は当該焼結温
度以下で選択される。 なお、これら1段、2段および3段の熱処理を
含む時効処理は焼結に引続いて行うか又は焼結後
一旦室温まで冷却し再び昇温して行うことも出
来、いずれの場合も同等の磁石特性が得られる。
但し一旦室温まで冷却する場合、焼結温度から
200℃以下までの温度範囲は10〜2000℃/minの
冷却速度で冷却するものとする。 また、本発明の3段目の時効処理工程において
磁界を印加すると、磁界無の場合と比べて同等以
上の磁石特性が得られるが、磁界を印加して行う
場合は磁石特性を高めるために5kOe以上の磁界
の大きさが必要である。また、特に温度範囲とし
ては200〜350℃の温度範囲で磁界を印加すること
が磁石特性とりわけ保磁力を高めるために望まし
い。 以上は磁気異方性永久磁石の場合について記述
したが、本発明は磁気異方性永久磁石の場合に限
らず磁気等方性永久磁石の場合にも工程中成形を
磁界をかけずに行うことにより全く同様な方法を
採用することが出来る。 以上詳述の通り本発明はCoを含まないFe・
B・Rを主成分とする新規な永久磁石の磁石特性
とりわけ保磁力および減磁曲線の角形性を改善
し、耐高温性に優れ、逆磁界の強い用途にも耐え
得る永久磁石であり、工業的にきわめて高い価値
を有するものである。 以下本発明の態様及び効果について、さらに実
施例に従つて説明する。但し実施例及び記載の態
様は、本発明をこれらに限定するものではない。 実施例 1 原子百分率組成73Fe10B9Nd8Prなる合金をAr
ガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に鋳造して得
た。本合金をスタンプ・ミルにより40mesh以下
に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.5μmにボー
ル・ミル微粉砕した。得られた粉末を15kOe磁界
中で1.5ton/cm2の圧力で加圧成型した後、99.999
%純度の220TorrAr中で1100℃、2時間焼結し、
焼結後は冷却速度150℃/minで室温まで冷却し
た。さらに3×10-5Torr真空中にて1段目の時
効処理を820℃にて2時間行ない、冷却速度400
℃/minで600℃以下まで冷却した後さらに2段
目の時効処理を620℃、4hr行なつた後400℃/
minで150℃まで冷却し、その後、50℃/minで
昇温し表1に示す温度で3段目の時効処理を2時
間行なつた後200℃/minで150まで冷却し本発明
の磁石を得た。磁石特性結果を比較例(2段時効
処理を行つた磁石)とともに表1に示す。
【表】
実施例 2
表2に示す原子百分率組成を有するFe−B−
R合金をArガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に
鋳造して得た。本合金をスタンプ・ミルにより
50mesh以下に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度
3.2μmにボール・ミル微粉砕した。得られた粉末
を15kOe磁界中で1.5ton/cm2の圧力で加圧成型し
た後、99.999%純度の180TorrAr中で1080℃、3
時間焼結し、焼結後は冷却速度800℃/minで室
温まで急速冷却した。さらに500Torr高純度Ar
中にて1段目の時効処理を800℃で3時間行ない、
350℃/minで630℃以下まで冷却した後600℃、
4hrの2段目の時効処理を行なつた後450℃/min
で120℃まで冷却した後、80℃/minで昇温し3
段目の時効処理を400℃で1時間行なつた後250
℃/minで120℃まで冷却して本合金磁石を得た。
磁石特性結果を比較例(2段時効処理を行つた磁
石)とともに表2に示す。
R合金をArガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に
鋳造して得た。本合金をスタンプ・ミルにより
50mesh以下に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度
3.2μmにボール・ミル微粉砕した。得られた粉末
を15kOe磁界中で1.5ton/cm2の圧力で加圧成型し
た後、99.999%純度の180TorrAr中で1080℃、3
時間焼結し、焼結後は冷却速度800℃/minで室
温まで急速冷却した。さらに500Torr高純度Ar
中にて1段目の時効処理を800℃で3時間行ない、
350℃/minで630℃以下まで冷却した後600℃、
4hrの2段目の時効処理を行なつた後450℃/min
で120℃まで冷却した後、80℃/minで昇温し3
段目の時効処理を400℃で1時間行なつた後250
℃/minで120℃まで冷却して本合金磁石を得た。
磁石特性結果を比較例(2段時効処理を行つた磁
石)とともに表2に示す。
【表】
【表】
実施例 3
下記原子百分率組成を有するFe−B−R合金
をArガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に鋳造し
て得た。本合金をスタンプ・ミルにより35mesh
以下に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度3.5μmに
ボール・ミル微粉砕した。得られた粉末を無磁界
中で1.0ton/cm2の圧力で加圧成型した後、99.99
%純度の180TorrAr中で1080℃、4時間焼結し、
焼結後は冷却速度300℃/minで室温まで急速冷
却した。さらに600Torr高純度Ar中にて1段目
時効処理を800℃で2時間行ない、250℃/minの
冷却速度で600℃以下まで冷却した後さらに2段
目の時効処理を600℃,1hr行つた後400℃/min
で100℃まで冷却した後100℃/minで昇温し3段
目時効処理を400で1時間行つた後200℃/minで
150℃まで冷却して本発明の磁石を得た。磁石特
性の結果を2段時効処理を行つた試料(比較例)
とともに表3に示す。
をArガスアーク中溶解後、水冷銅鋳型に鋳造し
て得た。本合金をスタンプ・ミルにより35mesh
以下に粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度3.5μmに
ボール・ミル微粉砕した。得られた粉末を無磁界
中で1.0ton/cm2の圧力で加圧成型した後、99.99
%純度の180TorrAr中で1080℃、4時間焼結し、
焼結後は冷却速度300℃/minで室温まで急速冷
却した。さらに600Torr高純度Ar中にて1段目
時効処理を800℃で2時間行ない、250℃/minの
冷却速度で600℃以下まで冷却した後さらに2段
目の時効処理を600℃,1hr行つた後400℃/min
で100℃まで冷却した後100℃/minで昇温し3段
目時効処理を400で1時間行つた後200℃/minで
150℃まで冷却して本発明の磁石を得た。磁石特
性の結果を2段時効処理を行つた試料(比較例)
とともに表3に示す。
【表】
実施例 4
下記原子百分率組成を有するFe−B−R合金
をArガス中高周波溶解後、水冷銅鋳型に鋳造し
て得た。 本合金をスタンプ・ミルにより35mesh以下に
粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.0μmにボール
ミル微粉砕した。得られた粉末を15kOe磁界中で
1.5ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.99%純
度の200TorrAr中で1060℃、2時間焼結を行い
焼結後は冷却速度500℃/minで室温まで急速劣
却した。 さらに760TorrAr中にて800℃、1時間の1段
目時効処理を行い300℃/minの冷却速度で室温
まで冷却した後、さらに620℃、3時間の2段目
時効処理を行つた後400℃/minで100℃まで冷却
し、その後120℃/minで昇温し3段目時効処理
を375℃で1時間行つた後200℃/minで150℃ま
で冷却して本発明の磁石を得た。 磁石特性結果を比較例(2段時効処理後)とと
もに表4に示す。
をArガス中高周波溶解後、水冷銅鋳型に鋳造し
て得た。 本合金をスタンプ・ミルにより35mesh以下に
粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.0μmにボール
ミル微粉砕した。得られた粉末を15kOe磁界中で
1.5ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.99%純
度の200TorrAr中で1060℃、2時間焼結を行い
焼結後は冷却速度500℃/minで室温まで急速劣
却した。 さらに760TorrAr中にて800℃、1時間の1段
目時効処理を行い300℃/minの冷却速度で室温
まで冷却した後、さらに620℃、3時間の2段目
時効処理を行つた後400℃/minで100℃まで冷却
し、その後120℃/minで昇温し3段目時効処理
を375℃で1時間行つた後200℃/minで150℃ま
で冷却して本発明の磁石を得た。 磁石特性結果を比較例(2段時効処理後)とと
もに表4に示す。
【表】
実施例 5
平均粒度1〜6μm、表5に示す原百分率組成を
有するFe−B−R−M合金粉末を15kOe磁界中
で1.5Ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.999%
純度の180TorrAr中で1100℃、2時間焼結し、
焼結後は冷却速度600℃/minで室温まで急速冷
却した。さらに550Torrの高純度Ar中にて時効
処理を800℃で2時間行い、300℃/minで550℃
以下まで冷却した後600℃、2hrの1段目の時効処
理を行つた後350℃/minで120℃まで冷却した後
150℃/minで昇温し3段目の時効処理を380℃で
1時間行なつた後250℃/minで120℃まで冷却し
て本永久磁石を得た。磁石特性結果を比較例(2
段時効処理後の磁石特性)とともに表5に示す。
有するFe−B−R−M合金粉末を15kOe磁界中
で1.5Ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.999%
純度の180TorrAr中で1100℃、2時間焼結し、
焼結後は冷却速度600℃/minで室温まで急速冷
却した。さらに550Torrの高純度Ar中にて時効
処理を800℃で2時間行い、300℃/minで550℃
以下まで冷却した後600℃、2hrの1段目の時効処
理を行つた後350℃/minで120℃まで冷却した後
150℃/minで昇温し3段目の時効処理を380℃で
1時間行なつた後250℃/minで120℃まで冷却し
て本永久磁石を得た。磁石特性結果を比較例(2
段時効処理後の磁石特性)とともに表5に示す。
【表】
【表】
実施例 6
下記原子百分率組成を有するFe−B−R−M
合金をArガス中高周波溶解後、水冷銅鋳型に鋳
造して得た。 本合金をスタンプ・ミルにより35mesh以下に
粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.5μmにボール
ミル微粉砕した。得られた粉末を12kOe磁界中で
1.5ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.999%純
度の200TorrAr中で1100℃、2時間焼結を行な
い焼結後は冷貴速度600℃/minで室温まで急速
冷却した。 さらに760TorrAr中にて800℃、1時間の1段
目時効処理を行ない250℃/minの冷却速度で室
温まで冷却した後、さらに600℃、2時間の2段
目時効処理を行なつた後、450℃/minで120℃ま
で冷却した後150℃/minで昇温し3段目の時効
処理を380℃で4時間行なつた後250℃/minで
150℃まで冷却して本発明の磁石を得た。 磁石特性結果を比較例(2段時効処理後)とと
もに表6に示す。
合金をArガス中高周波溶解後、水冷銅鋳型に鋳
造して得た。 本合金をスタンプ・ミルにより35mesh以下に
粗粉砕後、有機溶媒中で平均粒度2.5μmにボール
ミル微粉砕した。得られた粉末を12kOe磁界中で
1.5ton/cm2の圧力で加圧成形した後、99.999%純
度の200TorrAr中で1100℃、2時間焼結を行な
い焼結後は冷貴速度600℃/minで室温まで急速
冷却した。 さらに760TorrAr中にて800℃、1時間の1段
目時効処理を行ない250℃/minの冷却速度で室
温まで冷却した後、さらに600℃、2時間の2段
目時効処理を行なつた後、450℃/minで120℃ま
で冷却した後150℃/minで昇温し3段目の時効
処理を380℃で4時間行なつた後250℃/minで
150℃まで冷却して本発明の磁石を得た。 磁石特性結果を比較例(2段時効処理後)とと
もに表6に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 原子百分率として8〜30%のR(但しRはY
を包含する希土類元素の少なくとも一種)、2〜
28%のB、および残部Feを主成分とした合金粉
末を成形焼結する工程、焼結後750〜1000℃の温
度で1次熱処理後3〜2000℃/minの冷却速度で
680℃以下まで冷却する工程、480〜700℃の温度
で2次熱処理し10〜2000℃/minの冷却速度で
200℃以下まで冷却する工程、さらにその後再び
10〜2000℃/minの昇温速度で昇温し350〜450℃
の温度で3次熱処理し10〜2000℃/minの冷却速
度で200℃以下まで冷却する工程からなることを
特徴とする永久磁石の製造方法。 2 前記Feの一部に代り、下記の添加元素Mの
一種以上を全組成に対し下記の所定%以下含有す
る(但し、2種以上の添加元素Mが含まれるとき
は当該含有添加元素の下記の所定%のうち最大の
もの以下とする)ことを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の方法。 V 9.5%,Nb 12.5%,Ta 10.5%,Mo 9.5
%,W 9.5%,Cr 8.5%,Al 9.5%,Ti 4.5%,
Zr 5.5%,Hf 5.5%,Mn 8.0%,Ni 8.0%,Ge
7.0%,Sn 3.5%,Bi 5.0%,Sb 2.5%,Si 5.0
%,及びZn 2.0%。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60103946A JPS61264133A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 永久磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60103946A JPS61264133A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 永久磁石の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61264133A JPS61264133A (ja) | 1986-11-22 |
| JPH0549737B2 true JPH0549737B2 (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=14367603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60103946A Granted JPS61264133A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 永久磁石の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61264133A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH063763B2 (ja) * | 1986-12-26 | 1994-01-12 | 信越化学工業株式会社 | 希土類永久磁石の製造方法 |
| DE19945942C2 (de) * | 1999-09-24 | 2003-07-17 | Vacuumschmelze Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Dauermagneten aus einer borarmen Nd-Fe-B-Legierung |
| JP5472236B2 (ja) * | 2011-08-23 | 2014-04-16 | トヨタ自動車株式会社 | 希土類磁石の製造方法、及び希土類磁石 |
| JP7180095B2 (ja) * | 2018-03-23 | 2022-11-30 | Tdk株式会社 | R‐t‐b系焼結磁石 |
| KR101932551B1 (ko) * | 2018-06-15 | 2018-12-27 | 성림첨단산업(주) | 중희토 입계확산형 RE-Fe-B계 희토류 자석의 제조방법 및 이에 의해 제조된 중희토 입계확산형 RE-Fe-B계 희토류자석 |
| CN111633212B (zh) * | 2020-06-24 | 2022-12-13 | 福建省长汀金龙稀土有限公司 | 一种烧结钕铁硼毛坯的处理方法 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP60103946A patent/JPS61264133A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61264133A (ja) | 1986-11-22 |
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