JPH0551511B2 - - Google Patents
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- JPH0551511B2 JPH0551511B2 JP21413985A JP21413985A JPH0551511B2 JP H0551511 B2 JPH0551511 B2 JP H0551511B2 JP 21413985 A JP21413985 A JP 21413985A JP 21413985 A JP21413985 A JP 21413985A JP H0551511 B2 JPH0551511 B2 JP H0551511B2
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- 238000007664 blowing Methods 0.000 claims description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
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- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 2
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- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
この発明は自動車の空力特性、特に、横風を受
けた際における安定性を向上させるようにした自
動車のフロントサイド部構造に関する。
けた際における安定性を向上させるようにした自
動車のフロントサイド部構造に関する。
自動車が高速走行時に横風を受けると、車体が
風下側に流されたり、又、これに対するステアリ
ングによる修正操作に基づき、走行にふらつきが
生じることがある。 又、自動車が複数の大型車を、横風に対して風
下側から追い越すような場合、横風を断続的に受
けることとなり、上記のようなふらつきが生じる
と共に、これに対する修正のためのステアリング
操作が必要となる。 このような横風に対する自動車の高速走行時に
おける操縦安定性を向上させるための手段として
は、足回り(サスペンシヨン、タイヤ)あるいは
ボデイの空力特性(特にヨーイングモーメント係
数CY、揚力係数CLを低減)の改善による方法が
ある。 上記ヨーイングモーメント係数CYは、車両を
左右方向に回転させるモーメントの係数であり、
車両が横風を受けた時、即ち、車両の前後方向縦
中心面に対して走行風が偏揺角ψを持つた時に発
生する。 これを詳細に説明すると、第12図に示される
ように、自動車1が横風を受け、走行風2の偏揺
角ψがψ≠0状態となつた時、走行風2は、自動
車1のフロントサイド左コーナー部3部で自動車
1の左側面に沿つて流れる空気流と、フロント面
に沿い且つ、右側面に至る空気流とに分流する。 この時、これ等分流した空気流には流速性が生
じ、この流速差に基づいて自動車1の車体回りに
おける圧力分布の差が第11図に示されるように
生じる。 この図からも分るように、自動車1の風上側の
左側面側は正圧となり、風下側の右側面側は負圧
となるのが一般的である。 従つて、これらの圧力差によつて、自動車1に
これを図において右方向に回転させるモーメント
が生じ、この係数が前記ヨーイングモーメント係
数CYである。 ここで、前記偏揺角ψとヨーイングモーメント
係数がCYとの関係は、車体形状によつても異な
るが、一般的には、ψ=25°近傍でCYが最大値と
なる。 このようなCYの特性は、主として自動車1に
おける図において風下側即ち右側コーナー部の圧
力変化(流速変化)によるものである。 即ち、フロントサイド右コーナー部4における
風下側では、空気流が、車体表面に沿つて流れ、
たとえ剥離しても直ぐに再付着するために、流速
が速く、負圧が大きい。 偏揺角がある値(一般的には25°〜30°)以上に
なるとフロントサイドコーナー部で、空気流が車
体表面から剥離してしまい、車体表面に沿つて流
されるときよりも負圧が小さくなる。 従つて、このコーナー部を角張らせたり、ある
いは、その曲率半径を小さくすると、空気流の剥
離が生じ、ヨーイングモーメント係数CYが小さ
くなることが知られている。 ところで、このヨーイングモーメント係数CY
と空気抵抗係数CDとの関係は、ヨーイングモー
メント係数CYを小さくするために、自動車のフ
ロントサイドのコーナー部の曲率半径を小さくし
た場合に、空気抵抗係数CDが大きくなつてしま
い、燃費増大等の悪影響を生じるという問題点が
ある。 これに対して、本出願人は、実開昭60−95370
号により、車体のフロントサイドコーナー部であ
つて、車体の真直前方からの走行風が上方向及び
横方向に分流する分岐点位置に、車体前方に突出
する乱流フインを取付けてなる自動車のフロント
サイド部構造を提案した。 かかる自動車のフロントサイド部構造は、空気
抵抗係数CDを大きくすることなくヨーイングモ
ーメント係数CYを小さくすることができるが、
乱流フインが大型となるという問題点がある。 これに対して、本出願人は、更に実開昭60−
189476号及び実開昭61−47779号により小型で空
気抵抗係数CDを大きくすることなく、ヨーイン
グモーメント係数CYを小さくすることができる
自動車のフロントサイド部構造を提案した。
風下側に流されたり、又、これに対するステアリ
ングによる修正操作に基づき、走行にふらつきが
生じることがある。 又、自動車が複数の大型車を、横風に対して風
下側から追い越すような場合、横風を断続的に受
けることとなり、上記のようなふらつきが生じる
と共に、これに対する修正のためのステアリング
操作が必要となる。 このような横風に対する自動車の高速走行時に
おける操縦安定性を向上させるための手段として
は、足回り(サスペンシヨン、タイヤ)あるいは
ボデイの空力特性(特にヨーイングモーメント係
数CY、揚力係数CLを低減)の改善による方法が
ある。 上記ヨーイングモーメント係数CYは、車両を
左右方向に回転させるモーメントの係数であり、
車両が横風を受けた時、即ち、車両の前後方向縦
中心面に対して走行風が偏揺角ψを持つた時に発
生する。 これを詳細に説明すると、第12図に示される
ように、自動車1が横風を受け、走行風2の偏揺
角ψがψ≠0状態となつた時、走行風2は、自動
車1のフロントサイド左コーナー部3部で自動車
1の左側面に沿つて流れる空気流と、フロント面
に沿い且つ、右側面に至る空気流とに分流する。 この時、これ等分流した空気流には流速性が生
じ、この流速差に基づいて自動車1の車体回りに
おける圧力分布の差が第11図に示されるように
生じる。 この図からも分るように、自動車1の風上側の
左側面側は正圧となり、風下側の右側面側は負圧
となるのが一般的である。 従つて、これらの圧力差によつて、自動車1に
これを図において右方向に回転させるモーメント
が生じ、この係数が前記ヨーイングモーメント係
数CYである。 ここで、前記偏揺角ψとヨーイングモーメント
係数がCYとの関係は、車体形状によつても異な
るが、一般的には、ψ=25°近傍でCYが最大値と
なる。 このようなCYの特性は、主として自動車1に
おける図において風下側即ち右側コーナー部の圧
力変化(流速変化)によるものである。 即ち、フロントサイド右コーナー部4における
風下側では、空気流が、車体表面に沿つて流れ、
たとえ剥離しても直ぐに再付着するために、流速
が速く、負圧が大きい。 偏揺角がある値(一般的には25°〜30°)以上に
なるとフロントサイドコーナー部で、空気流が車
体表面から剥離してしまい、車体表面に沿つて流
されるときよりも負圧が小さくなる。 従つて、このコーナー部を角張らせたり、ある
いは、その曲率半径を小さくすると、空気流の剥
離が生じ、ヨーイングモーメント係数CYが小さ
くなることが知られている。 ところで、このヨーイングモーメント係数CY
と空気抵抗係数CDとの関係は、ヨーイングモー
メント係数CYを小さくするために、自動車のフ
ロントサイドのコーナー部の曲率半径を小さくし
た場合に、空気抵抗係数CDが大きくなつてしま
い、燃費増大等の悪影響を生じるという問題点が
ある。 これに対して、本出願人は、実開昭60−95370
号により、車体のフロントサイドコーナー部であ
つて、車体の真直前方からの走行風が上方向及び
横方向に分流する分岐点位置に、車体前方に突出
する乱流フインを取付けてなる自動車のフロント
サイド部構造を提案した。 かかる自動車のフロントサイド部構造は、空気
抵抗係数CDを大きくすることなくヨーイングモ
ーメント係数CYを小さくすることができるが、
乱流フインが大型となるという問題点がある。 これに対して、本出願人は、更に実開昭60−
189476号及び実開昭61−47779号により小型で空
気抵抗係数CDを大きくすることなく、ヨーイン
グモーメント係数CYを小さくすることができる
自動車のフロントサイド部構造を提案した。
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、上記の自動車のフロントサイド
部構造は、いずれも、乱流フインをフロントサイ
ド部から突出させているために、車両外観を低下
させると共に、偏揺角がある程度より大きい場合
に、ヨーイングモーメント係数CYを低減する効
果が大きく、偏揺角が小さい場合は改善が少ない
という問題点がある。
部構造は、いずれも、乱流フインをフロントサイ
ド部から突出させているために、車両外観を低下
させると共に、偏揺角がある程度より大きい場合
に、ヨーイングモーメント係数CYを低減する効
果が大きく、偏揺角が小さい場合は改善が少ない
という問題点がある。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あつて、乱流フイン等の突出物をフロントサイド
部に設けることなく、且つ、空気抵抗係数CDを
大きくすることなく、ヨーイングモーメント係数
CYを小さくすることができるようにした自動車
のフロントサイド部構造を提供することを目的と
する。
あつて、乱流フイン等の突出物をフロントサイド
部に設けることなく、且つ、空気抵抗係数CDを
大きくすることなく、ヨーイングモーメント係数
CYを小さくすることができるようにした自動車
のフロントサイド部構造を提供することを目的と
する。
この発明は、車体のフロント部分における左右
のサイドコーナー部の車体前端面から車体側面に
至る間で外方に凸に湾曲された外側湾曲面内に、
略縦方向のスリツト状に形成され、該外側湾曲面
の法線方向に空気吹出し可能とされた左右の空気
吹出口と、車体に加わる横風を検知する横風検知
手段と、前記左右の空気吹出口に配置され、該空
気吹出口から空気を強制的に吹出すためのフアン
と、前記横風検知手段の出力信号に基づき、該横
風の風下側の空気吹出口に配置されたフアンを駆
動させる制御装置とを設けることにより上記目的
を達成するものである。
のサイドコーナー部の車体前端面から車体側面に
至る間で外方に凸に湾曲された外側湾曲面内に、
略縦方向のスリツト状に形成され、該外側湾曲面
の法線方向に空気吹出し可能とされた左右の空気
吹出口と、車体に加わる横風を検知する横風検知
手段と、前記左右の空気吹出口に配置され、該空
気吹出口から空気を強制的に吹出すためのフアン
と、前記横風検知手段の出力信号に基づき、該横
風の風下側の空気吹出口に配置されたフアンを駆
動させる制御装置とを設けることにより上記目的
を達成するものである。
この発明によれば、横風受風時に風下側を検知
し、風下側のサイドコーナー部に形成された空気
吹出口からフアンにより強制的に空気を吹出すこ
とによつて、該サイドコーナー部における空気流
の剥離を促進し、自動車が横風を受ける時にヨー
イングモーメント係数を減少させると共に、横風
を受けない場合には、フロントコーナー部の流れ
を乱すことなく、空気抵抗係数CDを増大させな
いようにする。
し、風下側のサイドコーナー部に形成された空気
吹出口からフアンにより強制的に空気を吹出すこ
とによつて、該サイドコーナー部における空気流
の剥離を促進し、自動車が横風を受ける時にヨー
イングモーメント係数を減少させると共に、横風
を受けない場合には、フロントコーナー部の流れ
を乱すことなく、空気抵抗係数CDを増大させな
いようにする。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。 この実施例は、第1図乃至第3図に示されるよ
うに、自動車10の車体のフロントバランスパネ
ル12における左右のサイドコーナー部12A,
12Bの車体前端面11Aから車体側面11Bに
至る間で外方に凸に湾曲する外側湾曲面11C内
に、縦方向のスリツト状に形成され、該外側湾曲
面11Cの法線方向に空気を吹出す空気吹出口1
4A,14Bをそれぞれ形成すると共に、車体に
加わる横風の方向を検知する横風検知手段5と、
前記左右の空気吹出口14A,14Bに配置さ
れ、該空気吹出口14A,14Bから空気を強制
的に吹出すためのフアン6A,6Bと、前記横風
検知手段5の出力信号に基づき、該横風の風下側
の空気吹出口14A又は14Bに配置されたフア
ン6A又は6Bを駆動させる制御装置7と、を設
けたものである。 前記空気吹出口14A,14Bが形成されたフ
ロントバランスパネル12は、車体幅方向中央部
で、且つフロントバンパ16の下側に隣接した位
置に開口部13が形成され、又、サイドコーナー
部は、第2図及び第3図に示されるように、ダク
ト17を形成する中空部材とされ、前記開口部1
3に臨む位置に空気取入口17Aを備えている。 前記フアン6A,6Bは、前記ダウト17内に
配置されている。 前記空気吹出口14A,14Bは、ダクト17
における空気取入口17Aと反対側位置で、上下
方向に長いスリツト形状に形成されている。 図の符号18A,18Bはフロントパネル、1
9A,19B車体のフロントサイドコーナー、2
0はルーフ、21は車体床下面をそれぞれ示す。 前記横風検知手段5は左右のサイドドア22の
前端近傍に取付けられた左右一対の圧力センサ2
4A,24Bを備えて構成されている。 又前記制御装置7は前記圧力センサ24A,2
4Bにかかる圧力の差から、自動車10が横風を
受けた場合の風下側を検知し、且つ圧力差に応じ
て前記フアン6A又は6Bのモータ26A,26
Bを駆動するようにされた、コンピユータ、圧力
トランスデユーサ等から構成されている。 ここで、制御装置7は、フアン6A,6Bのモ
ータ26A,26Bを駆動するための電流の電圧
Vを、一対の圧力センサ24A,24Bのセンサ
出力PAとPBの差ΔPに比例して制御するようにさ
れている。 又、PA−P=ΔPが正であつて設定値kよりも
大きい場合は、右前方からの横風と判断して、風
下側となるフアン6Bを駆動し、又、PA−PBが
−kよりも小さい場合は、左前方からの横風と判
断して反対側のフアン6Aを駆動するようにされ
ている。 即ち、第4図に示されような特性を持つてフア
ン6A,6Bのモータ26A,26Bの電圧が、
制御装置7によつて制御される。 第1図の符号28はモータ26A,26Bと制
御装置7を接続する制御線を示す。 次に上記実施例の作用を説明する。 自動車10が走行中に、例えば右前方から横風
を受けた場合、車体の左右では圧力差が生じ、こ
れが圧力センサ24A,24Bに検知されて、
各々圧力センサ出力をPA、PBとしたときに、PA
−PB=ΔP>kとなると、制御装置7は右前方か
らの横風と判断して、左側のフアン6Bのモータ
26Bを駆動すると共に、そのモータ電圧Vを第
4図に示される特性に基づいて、差圧ΔPに比例
して制御する。 右前方からの横風に受けている状態では、第3
図に示されるように、風上側から自動車10のフ
ロントバランスパネル12に沿つて車体の風下側
の側面に流れる空気流が、空気吹出口14からフ
アン6Bにより強制的に吹出される空気流によつ
て、車体表面から剥離を生じ、空気流速が低下す
るために、この部分の負圧が小さくなる。 従つて、このような、車体表面から空気流の剥
離によつて、自動車10の左右側面に加わる圧力
差によるヨーイングモーメント係数CYが減少さ
れることになる。 ここで、前記空気吹出口14Bから吹出される
べき空気は、自動車10の横風走行中に、フロン
トバランスパネル12の中央部に形成された開口
部13から取入れられ、空気取入口17A及びダ
クト17を介して前記空気吹出口14Bに供給さ
れる。 自動車10が、横風のない状態で運転されると
きは、フアン6A,6Bが停止され、前記開口部
13から、空気取入口17A及びダクト17を通
つて空気吹出口14A,14Bから吹出される空
気流量は、フアン6A,6Bが通風抵抗となるこ
ともあつて非常に少ないために、コーナー部にお
ける空気流の剥離が生じることがなく、このため
空気抵抗係数CDが増大することがない。 一般的に上記のような構造で、且つフアンが設
けられない場合でも、前記空気吹出口14B(1
4A)における圧力係数CP(out)と、空気取入
口12Bにおける圧力係数CP(in)の差ΔCPと、
横風の偏揺角との関係は、第5図に示されるよう
に、偏揺角が大きくなるとΔCP即ち空気吹出口1
4Bにかかる負圧が大きくなり、横風がない状態
ではΔCPが最小となり、空気吹出口14から吹出
される空気の強さは、自動車10にかかる横風の
偏揺角に応じて自動的に調整されることになる。 本発明者の、フアンが設けられていない場合で
の実験の結果ヨーイングモーメント係数CYの低
減効果は、第6図に示されるようになつた。 即ち、第6図において実線は、本発明における
ような空気吹出口を設けない場合、破線は上記実
施例の構成であつてフアンを用いない場合を示
し、同図からも分るように、ヨーイングモーメン
ト係数CYは20〜30%の低減が可能であつた。 又、横風のない状態では、空気吹出口14B
(14A)からの空気の吹出しがほとんどなかつ
たので、コーナー部での空気流の剥離がなく空気
抵抗係数CDの悪化は確認されなかつた。 又、空気吹出口をサイドコーナー部の外側湾曲
面11Cよりも後方の車体側面11Bに設けた場
合は、隔揺角が変化しても、負圧がほとんど変化
せず、且つ、その値も小さかつた。 更に、空気吹出口をコーナー部外側湾曲面11
Cの法線方向方向に空気を吹出すように設けなか
つた場合は、横風走行時での、コーナー部での空
気流の剥離が弱かつた。 上記のような、ヨーイングモーメント係数CY
の低減効果は、空気吹出口の自動車のサイドコー
ナーにおける適正装置に設けた場合に得られる
が、仮に設計上の要請等から、空気吹出口を最適
な位置に設けることができない場合であつても、
上記実施例によれば、フアン6A,6Bによつ
て、横風受風時の風下側で、前記空気吹出口から
空気を強制的に吹出すことができ、従つて、ヨー
イングモーメント係数CYを確実に低減させるこ
とができる。 又、前述のように、横風を受けてない状態又は
左右の圧力差ΔPがkより小さい場合は、フアン
6A又は6Bが回転しないのみならず、これが通
風抵抗となるために、空気吹出口14A,14B
からの空気の吹出しは更に抑制されて、直進時の
空気抵抗係数CDの低下が更に確実に防止される。 次に、第7図に示される本発明の第2実施例に
つき説明する。 この第2実施例は、フロントバランスパネル1
2における空気取入口27Aを傾斜させて、自動
車10の前方からの空気流がダウト27内に取込
まれ易く構成したものである。 なお、上記実施例において、空気吹出口14か
ら吹出されるべき空気は、フロントバランスパネ
ル12の幅方向中央部に形成された開口部13を
通してダウト27A内に取込まれるものである
が、本発明はこれに限定されるもではなく、例え
ば第8図及び第9図に示される本発明の第3及び
第4実施例のように、空気取入口37A及び47
Aをフロントバランスパネル12の前面に設ける
ようにしてもよい(フアン及びモータは図示省
略)。 ここで、前記第8図の第3実施例のダウト37
は、フロントバランスパネル12のコーナー部を
中空とすることによつて、前記第1及び第2実施
例と同様に形成されている。 又、第9図に示される第4実施例は、フロント
バランスパネル12の裏面側に別部材によりダク
ト47を形成したものである。 更に又、第10図に示される本発明の第5実施
例のように、空気取入口57Aをフロントバラン
スパネル12の下面に形成するようにしてもよい
(フアン及びモータは図示省略)。 又、上記実施例において、空気吹出口14はフ
ロントバランスパネル12に形成されているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、要すれ
ば空気吹出口は自動車10におけるフロントサイ
ドコーナー部の車体前端面から車体側面に至る間
で外方に凸に湾曲する外側湾曲面内に、その外側
湾曲面の法線方向に空気を吹出すように形成され
るものであればよい。 従つて、第11図に示される本発明の第7実施
例のように、空気吹出口24A,24Bを、自動
車10におけるフロントパネル18A,18Bに
形成するようにしてもよい。 この場合、空気取入口67Aはフロントパネル
18Aに形成している。 又上記実施例において、一対の圧力センサ24
A,24Bによつて横風の方向及び強さを検出す
るようにしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば車体両側位置の圧力差によ
つて作動される圧力スイツチ等の他の横風検知手
段であつてもよい。
る。 この実施例は、第1図乃至第3図に示されるよ
うに、自動車10の車体のフロントバランスパネ
ル12における左右のサイドコーナー部12A,
12Bの車体前端面11Aから車体側面11Bに
至る間で外方に凸に湾曲する外側湾曲面11C内
に、縦方向のスリツト状に形成され、該外側湾曲
面11Cの法線方向に空気を吹出す空気吹出口1
4A,14Bをそれぞれ形成すると共に、車体に
加わる横風の方向を検知する横風検知手段5と、
前記左右の空気吹出口14A,14Bに配置さ
れ、該空気吹出口14A,14Bから空気を強制
的に吹出すためのフアン6A,6Bと、前記横風
検知手段5の出力信号に基づき、該横風の風下側
の空気吹出口14A又は14Bに配置されたフア
ン6A又は6Bを駆動させる制御装置7と、を設
けたものである。 前記空気吹出口14A,14Bが形成されたフ
ロントバランスパネル12は、車体幅方向中央部
で、且つフロントバンパ16の下側に隣接した位
置に開口部13が形成され、又、サイドコーナー
部は、第2図及び第3図に示されるように、ダク
ト17を形成する中空部材とされ、前記開口部1
3に臨む位置に空気取入口17Aを備えている。 前記フアン6A,6Bは、前記ダウト17内に
配置されている。 前記空気吹出口14A,14Bは、ダクト17
における空気取入口17Aと反対側位置で、上下
方向に長いスリツト形状に形成されている。 図の符号18A,18Bはフロントパネル、1
9A,19B車体のフロントサイドコーナー、2
0はルーフ、21は車体床下面をそれぞれ示す。 前記横風検知手段5は左右のサイドドア22の
前端近傍に取付けられた左右一対の圧力センサ2
4A,24Bを備えて構成されている。 又前記制御装置7は前記圧力センサ24A,2
4Bにかかる圧力の差から、自動車10が横風を
受けた場合の風下側を検知し、且つ圧力差に応じ
て前記フアン6A又は6Bのモータ26A,26
Bを駆動するようにされた、コンピユータ、圧力
トランスデユーサ等から構成されている。 ここで、制御装置7は、フアン6A,6Bのモ
ータ26A,26Bを駆動するための電流の電圧
Vを、一対の圧力センサ24A,24Bのセンサ
出力PAとPBの差ΔPに比例して制御するようにさ
れている。 又、PA−P=ΔPが正であつて設定値kよりも
大きい場合は、右前方からの横風と判断して、風
下側となるフアン6Bを駆動し、又、PA−PBが
−kよりも小さい場合は、左前方からの横風と判
断して反対側のフアン6Aを駆動するようにされ
ている。 即ち、第4図に示されような特性を持つてフア
ン6A,6Bのモータ26A,26Bの電圧が、
制御装置7によつて制御される。 第1図の符号28はモータ26A,26Bと制
御装置7を接続する制御線を示す。 次に上記実施例の作用を説明する。 自動車10が走行中に、例えば右前方から横風
を受けた場合、車体の左右では圧力差が生じ、こ
れが圧力センサ24A,24Bに検知されて、
各々圧力センサ出力をPA、PBとしたときに、PA
−PB=ΔP>kとなると、制御装置7は右前方か
らの横風と判断して、左側のフアン6Bのモータ
26Bを駆動すると共に、そのモータ電圧Vを第
4図に示される特性に基づいて、差圧ΔPに比例
して制御する。 右前方からの横風に受けている状態では、第3
図に示されるように、風上側から自動車10のフ
ロントバランスパネル12に沿つて車体の風下側
の側面に流れる空気流が、空気吹出口14からフ
アン6Bにより強制的に吹出される空気流によつ
て、車体表面から剥離を生じ、空気流速が低下す
るために、この部分の負圧が小さくなる。 従つて、このような、車体表面から空気流の剥
離によつて、自動車10の左右側面に加わる圧力
差によるヨーイングモーメント係数CYが減少さ
れることになる。 ここで、前記空気吹出口14Bから吹出される
べき空気は、自動車10の横風走行中に、フロン
トバランスパネル12の中央部に形成された開口
部13から取入れられ、空気取入口17A及びダ
クト17を介して前記空気吹出口14Bに供給さ
れる。 自動車10が、横風のない状態で運転されると
きは、フアン6A,6Bが停止され、前記開口部
13から、空気取入口17A及びダクト17を通
つて空気吹出口14A,14Bから吹出される空
気流量は、フアン6A,6Bが通風抵抗となるこ
ともあつて非常に少ないために、コーナー部にお
ける空気流の剥離が生じることがなく、このため
空気抵抗係数CDが増大することがない。 一般的に上記のような構造で、且つフアンが設
けられない場合でも、前記空気吹出口14B(1
4A)における圧力係数CP(out)と、空気取入
口12Bにおける圧力係数CP(in)の差ΔCPと、
横風の偏揺角との関係は、第5図に示されるよう
に、偏揺角が大きくなるとΔCP即ち空気吹出口1
4Bにかかる負圧が大きくなり、横風がない状態
ではΔCPが最小となり、空気吹出口14から吹出
される空気の強さは、自動車10にかかる横風の
偏揺角に応じて自動的に調整されることになる。 本発明者の、フアンが設けられていない場合で
の実験の結果ヨーイングモーメント係数CYの低
減効果は、第6図に示されるようになつた。 即ち、第6図において実線は、本発明における
ような空気吹出口を設けない場合、破線は上記実
施例の構成であつてフアンを用いない場合を示
し、同図からも分るように、ヨーイングモーメン
ト係数CYは20〜30%の低減が可能であつた。 又、横風のない状態では、空気吹出口14B
(14A)からの空気の吹出しがほとんどなかつ
たので、コーナー部での空気流の剥離がなく空気
抵抗係数CDの悪化は確認されなかつた。 又、空気吹出口をサイドコーナー部の外側湾曲
面11Cよりも後方の車体側面11Bに設けた場
合は、隔揺角が変化しても、負圧がほとんど変化
せず、且つ、その値も小さかつた。 更に、空気吹出口をコーナー部外側湾曲面11
Cの法線方向方向に空気を吹出すように設けなか
つた場合は、横風走行時での、コーナー部での空
気流の剥離が弱かつた。 上記のような、ヨーイングモーメント係数CY
の低減効果は、空気吹出口の自動車のサイドコー
ナーにおける適正装置に設けた場合に得られる
が、仮に設計上の要請等から、空気吹出口を最適
な位置に設けることができない場合であつても、
上記実施例によれば、フアン6A,6Bによつ
て、横風受風時の風下側で、前記空気吹出口から
空気を強制的に吹出すことができ、従つて、ヨー
イングモーメント係数CYを確実に低減させるこ
とができる。 又、前述のように、横風を受けてない状態又は
左右の圧力差ΔPがkより小さい場合は、フアン
6A又は6Bが回転しないのみならず、これが通
風抵抗となるために、空気吹出口14A,14B
からの空気の吹出しは更に抑制されて、直進時の
空気抵抗係数CDの低下が更に確実に防止される。 次に、第7図に示される本発明の第2実施例に
つき説明する。 この第2実施例は、フロントバランスパネル1
2における空気取入口27Aを傾斜させて、自動
車10の前方からの空気流がダウト27内に取込
まれ易く構成したものである。 なお、上記実施例において、空気吹出口14か
ら吹出されるべき空気は、フロントバランスパネ
ル12の幅方向中央部に形成された開口部13を
通してダウト27A内に取込まれるものである
が、本発明はこれに限定されるもではなく、例え
ば第8図及び第9図に示される本発明の第3及び
第4実施例のように、空気取入口37A及び47
Aをフロントバランスパネル12の前面に設ける
ようにしてもよい(フアン及びモータは図示省
略)。 ここで、前記第8図の第3実施例のダウト37
は、フロントバランスパネル12のコーナー部を
中空とすることによつて、前記第1及び第2実施
例と同様に形成されている。 又、第9図に示される第4実施例は、フロント
バランスパネル12の裏面側に別部材によりダク
ト47を形成したものである。 更に又、第10図に示される本発明の第5実施
例のように、空気取入口57Aをフロントバラン
スパネル12の下面に形成するようにしてもよい
(フアン及びモータは図示省略)。 又、上記実施例において、空気吹出口14はフ
ロントバランスパネル12に形成されているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、要すれ
ば空気吹出口は自動車10におけるフロントサイ
ドコーナー部の車体前端面から車体側面に至る間
で外方に凸に湾曲する外側湾曲面内に、その外側
湾曲面の法線方向に空気を吹出すように形成され
るものであればよい。 従つて、第11図に示される本発明の第7実施
例のように、空気吹出口24A,24Bを、自動
車10におけるフロントパネル18A,18Bに
形成するようにしてもよい。 この場合、空気取入口67Aはフロントパネル
18Aに形成している。 又上記実施例において、一対の圧力センサ24
A,24Bによつて横風の方向及び強さを検出す
るようにしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば車体両側位置の圧力差によ
つて作動される圧力スイツチ等の他の横風検知手
段であつてもよい。
本発明は上記のように構成したので、乱流フイ
ン等突起物を設けることなく自動車の空気抵抗係
数増大させることなく、ヨーイングモーメント係
数を減少させて、自動車の横風安定性を向上させ
ることができ、更に、横風受風時に風下側の空気
吹出口からフアンにより強制的に空気を吹出すこ
とによつて、空気吹出口が最適値に設けられてい
ない場合であつても、自動車の横風安定性の確実
に向上させることができるという優れた効果を有
する。
ン等突起物を設けることなく自動車の空気抵抗係
数増大させることなく、ヨーイングモーメント係
数を減少させて、自動車の横風安定性を向上させ
ることができ、更に、横風受風時に風下側の空気
吹出口からフアンにより強制的に空気を吹出すこ
とによつて、空気吹出口が最適値に設けられてい
ない場合であつても、自動車の横風安定性の確実
に向上させることができるという優れた効果を有
する。
第1図は本発明に係る自動車のフロントサイド
部構造の実施例を示す斜視図、第2図は同実施例
の要部を拡大して示す斜視図、第3図は第1図の
−線に沿う拡大略示断面図、第4図は同実施
例における横風検知手段によつて検出した差圧と
フアン駆動用モータ電圧との関係を示す特性線
図、第5図は自動車にかかる横風の偏揺角と空気
吹出口の前後における差圧との関係を示す線図、
第6図は本発明の効果を偏揺角及びモーメント係
数との関係において示す線図、第7図乃至第11
図は本発明の第2乃至第6実施例の要部を示す断
面図及び斜視図、第12図は自動車が横風を受け
た場合における車体外側面の圧力分布を示す平面
図である。 5……横風検知手段、6A,6B……フアン、
7……制御装置、11A……車体前端面、11B
……車体側面、11C……外側湾曲面、14A,
14B……空気吹出口、24A,24B……圧力
センサ。
部構造の実施例を示す斜視図、第2図は同実施例
の要部を拡大して示す斜視図、第3図は第1図の
−線に沿う拡大略示断面図、第4図は同実施
例における横風検知手段によつて検出した差圧と
フアン駆動用モータ電圧との関係を示す特性線
図、第5図は自動車にかかる横風の偏揺角と空気
吹出口の前後における差圧との関係を示す線図、
第6図は本発明の効果を偏揺角及びモーメント係
数との関係において示す線図、第7図乃至第11
図は本発明の第2乃至第6実施例の要部を示す断
面図及び斜視図、第12図は自動車が横風を受け
た場合における車体外側面の圧力分布を示す平面
図である。 5……横風検知手段、6A,6B……フアン、
7……制御装置、11A……車体前端面、11B
……車体側面、11C……外側湾曲面、14A,
14B……空気吹出口、24A,24B……圧力
センサ。
Claims (1)
- 1 車体のフロント部分における左右のサイドコ
ーナー部の車体前端面から車体側面に至る間で外
方に凸に湾曲された外側湾曲面内に、略縦方向の
スリツト状に形成され、該外側湾曲面の法線方向
に空気吹出し可能とされた左右の空気吹出口と、
車体に加わる横風を検知する横風検知手段と、前
記左右の空気吹出口に配置され、該空気吹出口か
ら空気を強制的に吹出すためのフアンと、前記横
風検知手段の出力信号に基づき、該横風の風下側
の空気吹出口に配置されたフアンを駆動させる制
御装置とを有してなる自動車のフロントサイド部
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21413985A JPS6274773A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | 自動車のフロントサイド部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21413985A JPS6274773A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | 自動車のフロントサイド部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6274773A JPS6274773A (ja) | 1987-04-06 |
| JPH0551511B2 true JPH0551511B2 (ja) | 1993-08-02 |
Family
ID=16650873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21413985A Granted JPS6274773A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | 自動車のフロントサイド部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6274773A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5450734B2 (ja) * | 2012-08-09 | 2014-03-26 | 株式会社東芝 | 車両 |
-
1985
- 1985-09-27 JP JP21413985A patent/JPS6274773A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6274773A (ja) | 1987-04-06 |
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