JPH0551641B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0551641B2 JPH0551641B2 JP59150126A JP15012684A JPH0551641B2 JP H0551641 B2 JPH0551641 B2 JP H0551641B2 JP 59150126 A JP59150126 A JP 59150126A JP 15012684 A JP15012684 A JP 15012684A JP H0551641 B2 JPH0551641 B2 JP H0551641B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atmosphere
- steel material
- heat treatment
- partial pressure
- pressure ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は酸化鉄スケールを有した線材コイル、
棒材、板材、帯状材等の鋼材を爾後の酸洗によつ
て有効的に脱スケールさせる雰囲気熱処理方法に
関する。 [従来の技術とその問題点] 一般に圧延等の加工工程における熱や環境の影
響により鋼材の表面には酸化鉄スケール(圧延ス
ケールとも称される。)が発生する。この酸化鉄
スケールは鋼材を塩酸、硫酸、過マンガン酸カリ
ウム等の溶液に浸漬し洗浄することによつて通常
除去される。鋼材表面の脱浸炭を防止するために
N2ガス等の不活性雰囲気または真空中で焼鈍等
の熱処理が行なわれる。その場合上記のような酸
洗は第4図に示したようにその熱処理の前と後に
2回行なわなければ酸化鉄スケールを完全に除去
することは困難であつた。即ち圧延時に形成され
た酸化鉄スケールは熱処理をN2ガス等の不活性
雰囲気または真空中にて行なつても、市敗の不活
性ガス或いは真空中にはわずかながら(1〜
10PPm)も酸素が含まれているため熱処理中に
上記酸化鉄スケールの酸化はさらにすすみFe2O3
を主成分とするスケールに変化することから熱処
理後に酸洗をしてもFe2O3は酸に対して侵食され
難いため熱処理後の酸洗のみでは酸化鉄スケール
を完全に除去することは困難であつた。 [問題点を解決するための手段] そこで本発明者等は酸化鉄スケールのFeO,
Fe3O4,Fe2O3の三つの形態のうちのFe2O3また
はFe3O4は酸に漬けても侵食され難いのに対し、
FeOは比較的侵食され易いことを知得し、酸化鉄
スケールの脱スケール性を改善したものである。
即ち、この出願に係る第1の発明は、不活性雰囲
気または真空中で鋼材を昇温−高温保持−徐冷の
各工程を経た後、分圧比(H2O/H2)が0.5以下
の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中にて該鋼材を
640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間保持し、
その後に冷却するようにしたことを特徴とする熱
処理方法である。 またこの出願に係る第2の発明は、不活性雰囲
気または真空中で鋼材を昇温−高温保持−徐冷の
各工程を経た後、分圧比(H2O/H2)が0.5以下
の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中にて該鋼材を
640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間保持し、
さらにその後該鋼材を分圧比(H2O/H2)が10
〜10-2の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中で冷却
するようにしたことを特徴とする雰囲気熱処理方
法である。 [作用] 圧延後酸洗処理をしないで直接上記雰囲気条件
で熱処理することにより酸化鉄スケールFe3O4,
Fe2O3はFeOに還元されることから爾後の酸洗に
おける脱スケール性が著しく改善される。 また、還元後の冷却をFeOに対して酸化も還元
もさせないで平衡を保つ雰囲気、即ちN2ガス等
の不活性雰囲気または分圧比(H2O/H2)が10
〜10-2に調整された中性雰囲気中で行うことによ
り、酸洗時の脱スケール性が損なわれることがな
い。 [実施例] 第1図にこの雰囲気熱処理方法にて使われる連
続熱処理炉の各処理ゾーンの配列を示し、圧延後
の鋼材は、加熱ゾーン1、均熱ゾーン2、徐冷ゾ
ーン3、還元ゾーン4、冷却ゾーン5の順に通過
する。加熱ゾーン1内および均熱ゾーン2内、徐
冷ゾーン3内は処理される鋼材の種類に合わせ
N2ガス等の不活性雰囲気または真空に保持され
ている。そして加熱ゾーン1、均熱ゾーン2の内
壁にはラジアントチユーブが配設され、第2図の
温度線図に示したように加熱ゾーン1においてそ
の鋼材を球状化焼鈍するため冶金学的に決定され
る温度(720℃〜760℃)に加熱し、その温度を均
熱ゾーン2において所定時間保持する。その後該
鋼材を徐冷ゾーン3を通過させることで640℃〜
680℃に徐冷する。次の還元ゾーン4は、徐冷ゾ
ーン3とは雰囲気が隔絶されており、該還元化ゾ
ーン4には、加熱ゾーン1、均熱ゾーン2のラジ
アントチユーブで燃焼された炭化水素系燃料燃焼
ガスを成分調整して供給する。即ち、還元ゾーン
4内は、分圧比(H2O/H2)が0.5以下の炭化水
素系燃料燃焼ガスを雰囲気とし、この雰囲気中に
て鋼材を640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間
保持する。なお、第3図にFe2O3、Fe3O4および
FeOの酸化、還元平衡状態図を示すが、640℃〜
680℃において分圧比(H2O/H2)が0.5以下の
の雰囲気条件ではFe2O3およびFe3O4に対して還
元作用を持つ。従つて雰囲気の分圧比および鋼材
温度および保持時間はFe3O4をFeOに速やかに還
元させるのに必要な条件である。 さらにその後該鋼材は冷却ゾーン5に移送され
50℃/時間以上の速度で350℃以下まで急冷され
る。冷却ゾーン5は、炭化水素系燃料の燃焼ガス
の分圧比(H2O/H2)を10〜10-2に調整するこ
とによつてFeOに対して酸化作用も還元作用もな
さない中性雰囲気を充満させている。なお、第3
図に示されるように分圧比(H2O/H2)=10〜
10-2においてFeOは略々平衡状態を保つ。 次に本発明の熱処理方法について炭素鋼
(S45C)線材およびクロムモリブデン鋼
(SCM435)線材を用いて脱スケール性の比較試
験を行なつたのでその結果について言及する。 圧延後酸洗処理をしていない炭素鋼線材および
クロムモリブデン鋼線材をN2雰囲気中で2時間
で740℃に昇温し、その温度を4時間保つた後、
4時間かけて660℃まで徐冷した。その後、該線
材を分圧比(H2/H2O)=0.1の炭化水素系燃料
燃焼ガス雰囲気中で660℃に1時間保持した。し
かる後、試材については大気中で50℃/時間以
下の冷却速度で自然放冷し、試材については扇
風機を当てて150℃/時間の冷却速度で急冷し、
試材については分圧比(H2O/H2)=10〜10-2
の中性雰囲気中で50℃/時間の冷却速度で冷却
し、試材については同じ中性雰囲気中で150
℃/時間の冷却速度で急冷した。その夫々につい
て要した時間を次表に示す。
棒材、板材、帯状材等の鋼材を爾後の酸洗によつ
て有効的に脱スケールさせる雰囲気熱処理方法に
関する。 [従来の技術とその問題点] 一般に圧延等の加工工程における熱や環境の影
響により鋼材の表面には酸化鉄スケール(圧延ス
ケールとも称される。)が発生する。この酸化鉄
スケールは鋼材を塩酸、硫酸、過マンガン酸カリ
ウム等の溶液に浸漬し洗浄することによつて通常
除去される。鋼材表面の脱浸炭を防止するために
N2ガス等の不活性雰囲気または真空中で焼鈍等
の熱処理が行なわれる。その場合上記のような酸
洗は第4図に示したようにその熱処理の前と後に
2回行なわなければ酸化鉄スケールを完全に除去
することは困難であつた。即ち圧延時に形成され
た酸化鉄スケールは熱処理をN2ガス等の不活性
雰囲気または真空中にて行なつても、市敗の不活
性ガス或いは真空中にはわずかながら(1〜
10PPm)も酸素が含まれているため熱処理中に
上記酸化鉄スケールの酸化はさらにすすみFe2O3
を主成分とするスケールに変化することから熱処
理後に酸洗をしてもFe2O3は酸に対して侵食され
難いため熱処理後の酸洗のみでは酸化鉄スケール
を完全に除去することは困難であつた。 [問題点を解決するための手段] そこで本発明者等は酸化鉄スケールのFeO,
Fe3O4,Fe2O3の三つの形態のうちのFe2O3また
はFe3O4は酸に漬けても侵食され難いのに対し、
FeOは比較的侵食され易いことを知得し、酸化鉄
スケールの脱スケール性を改善したものである。
即ち、この出願に係る第1の発明は、不活性雰囲
気または真空中で鋼材を昇温−高温保持−徐冷の
各工程を経た後、分圧比(H2O/H2)が0.5以下
の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中にて該鋼材を
640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間保持し、
その後に冷却するようにしたことを特徴とする熱
処理方法である。 またこの出願に係る第2の発明は、不活性雰囲
気または真空中で鋼材を昇温−高温保持−徐冷の
各工程を経た後、分圧比(H2O/H2)が0.5以下
の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中にて該鋼材を
640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間保持し、
さらにその後該鋼材を分圧比(H2O/H2)が10
〜10-2の炭化水素系燃料燃焼ガス雰囲気中で冷却
するようにしたことを特徴とする雰囲気熱処理方
法である。 [作用] 圧延後酸洗処理をしないで直接上記雰囲気条件
で熱処理することにより酸化鉄スケールFe3O4,
Fe2O3はFeOに還元されることから爾後の酸洗に
おける脱スケール性が著しく改善される。 また、還元後の冷却をFeOに対して酸化も還元
もさせないで平衡を保つ雰囲気、即ちN2ガス等
の不活性雰囲気または分圧比(H2O/H2)が10
〜10-2に調整された中性雰囲気中で行うことによ
り、酸洗時の脱スケール性が損なわれることがな
い。 [実施例] 第1図にこの雰囲気熱処理方法にて使われる連
続熱処理炉の各処理ゾーンの配列を示し、圧延後
の鋼材は、加熱ゾーン1、均熱ゾーン2、徐冷ゾ
ーン3、還元ゾーン4、冷却ゾーン5の順に通過
する。加熱ゾーン1内および均熱ゾーン2内、徐
冷ゾーン3内は処理される鋼材の種類に合わせ
N2ガス等の不活性雰囲気または真空に保持され
ている。そして加熱ゾーン1、均熱ゾーン2の内
壁にはラジアントチユーブが配設され、第2図の
温度線図に示したように加熱ゾーン1においてそ
の鋼材を球状化焼鈍するため冶金学的に決定され
る温度(720℃〜760℃)に加熱し、その温度を均
熱ゾーン2において所定時間保持する。その後該
鋼材を徐冷ゾーン3を通過させることで640℃〜
680℃に徐冷する。次の還元ゾーン4は、徐冷ゾ
ーン3とは雰囲気が隔絶されており、該還元化ゾ
ーン4には、加熱ゾーン1、均熱ゾーン2のラジ
アントチユーブで燃焼された炭化水素系燃料燃焼
ガスを成分調整して供給する。即ち、還元ゾーン
4内は、分圧比(H2O/H2)が0.5以下の炭化水
素系燃料燃焼ガスを雰囲気とし、この雰囲気中に
て鋼材を640℃〜680℃の温度に0.5時間〜1.5時間
保持する。なお、第3図にFe2O3、Fe3O4および
FeOの酸化、還元平衡状態図を示すが、640℃〜
680℃において分圧比(H2O/H2)が0.5以下の
の雰囲気条件ではFe2O3およびFe3O4に対して還
元作用を持つ。従つて雰囲気の分圧比および鋼材
温度および保持時間はFe3O4をFeOに速やかに還
元させるのに必要な条件である。 さらにその後該鋼材は冷却ゾーン5に移送され
50℃/時間以上の速度で350℃以下まで急冷され
る。冷却ゾーン5は、炭化水素系燃料の燃焼ガス
の分圧比(H2O/H2)を10〜10-2に調整するこ
とによつてFeOに対して酸化作用も還元作用もな
さない中性雰囲気を充満させている。なお、第3
図に示されるように分圧比(H2O/H2)=10〜
10-2においてFeOは略々平衡状態を保つ。 次に本発明の熱処理方法について炭素鋼
(S45C)線材およびクロムモリブデン鋼
(SCM435)線材を用いて脱スケール性の比較試
験を行なつたのでその結果について言及する。 圧延後酸洗処理をしていない炭素鋼線材および
クロムモリブデン鋼線材をN2雰囲気中で2時間
で740℃に昇温し、その温度を4時間保つた後、
4時間かけて660℃まで徐冷した。その後、該線
材を分圧比(H2/H2O)=0.1の炭化水素系燃料
燃焼ガス雰囲気中で660℃に1時間保持した。し
かる後、試材については大気中で50℃/時間以
下の冷却速度で自然放冷し、試材については扇
風機を当てて150℃/時間の冷却速度で急冷し、
試材については分圧比(H2O/H2)=10〜10-2
の中性雰囲気中で50℃/時間の冷却速度で冷却
し、試材については同じ中性雰囲気中で150
℃/時間の冷却速度で急冷した。その夫々につい
て要した時間を次表に示す。
【表】
このように試料についても脱スケール性は良
好であつたが、冷却を中性雰囲気中で行なうこと
によつて酸洗時間がより短かくできる。また急冷
は反応時間が短かいために還元により生成された
FeOがFe3O4またはFe2O3に変化する割合が少な
いこと、および、急冷によるスケールの収縮によ
りクラツクが発生し酸洗液を浸透し易くする。そ
のため急冷は脱スケール性を一層改善するものと
考えられる。 [発明の効果] 脱スケール性が著しく改善されるため圧延後の
酸洗処理が不必要となり、熱処理後に1回酸洗す
るだけで完全に酸化鉄スケールを洗い落とすこと
ができる。このため洗浄コスト或いは設備費等が
大幅に低減できる利点がある。
好であつたが、冷却を中性雰囲気中で行なうこと
によつて酸洗時間がより短かくできる。また急冷
は反応時間が短かいために還元により生成された
FeOがFe3O4またはFe2O3に変化する割合が少な
いこと、および、急冷によるスケールの収縮によ
りクラツクが発生し酸洗液を浸透し易くする。そ
のため急冷は脱スケール性を一層改善するものと
考えられる。 [発明の効果] 脱スケール性が著しく改善されるため圧延後の
酸洗処理が不必要となり、熱処理後に1回酸洗す
るだけで完全に酸化鉄スケールを洗い落とすこと
ができる。このため洗浄コスト或いは設備費等が
大幅に低減できる利点がある。
第1図は本発明を実施する連続熱処理炉の配置
図、第2図は鋼材の熱処理温度線図、第3図は酸
化鉄の酸化、還元平衡状態図、第4図は従来の鋼
材の処理工程を示した図である。
図、第2図は鋼材の熱処理温度線図、第3図は酸
化鉄の酸化、還元平衡状態図、第4図は従来の鋼
材の処理工程を示した図である。
Claims (1)
- 1 圧延等の加工により発生する酸化鉄スケール
を有した鋼材を不活性雰囲気または真空中で昇温
−高温保持−徐冷の各工程を経た後、分圧比
(H2O/H2)が0.5以下の炭化水素系燃料燃焼ガ
ス雰囲気中にて該鋼材を640℃〜680℃の温度に
0.5時間〜1.5時間保持し、さらにその後該鋼材を
分圧比(H2O/H2)が10〜10-2の炭化水素系燃
料燃焼ガス雰囲気中で冷却するようにしたことを
特徴とする雰囲気熱処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15012684A JPS6130621A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 雰囲気熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15012684A JPS6130621A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 雰囲気熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6130621A JPS6130621A (ja) | 1986-02-12 |
| JPH0551641B2 true JPH0551641B2 (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=15490046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15012684A Granted JPS6130621A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 雰囲気熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6130621A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2982918C (en) | 2015-05-11 | 2021-08-31 | Seal and Pack Co., LTD | Container sealing member, and method for producing same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5728725A (en) * | 1980-07-11 | 1982-02-16 | Dainippon Printing Co Ltd | Packing vessel and its manufacture and its use |
-
1984
- 1984-07-19 JP JP15012684A patent/JPS6130621A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6130621A (ja) | 1986-02-12 |
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