JPH0551788A - 加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れたZn−Cr−P系有機複合めつき鋼板 - Google Patents
加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れたZn−Cr−P系有機複合めつき鋼板Info
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- JPH0551788A JPH0551788A JP22966291A JP22966291A JPH0551788A JP H0551788 A JPH0551788 A JP H0551788A JP 22966291 A JP22966291 A JP 22966291A JP 22966291 A JP22966291 A JP 22966291A JP H0551788 A JPH0551788 A JP H0551788A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆
性に優れたZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板を提供
する。 【構成】 Cr濃度が5〜14%、P濃度が0.5%超
〜30%以下で、かつ、Cr/P比が2以上〜20以下
で、残りがZnからなるZn−Cr−P系合金電気めっ
き層を有し、その上にクロメート層を有し、さらにその
上に有機樹脂を被覆したことを特徴とする加工後耐蝕
性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れた有機複合め
っき鋼板である。本発明は上記に示す特定の濃度のZn
−Cr−P系合金めっきにクロメート処理するとCr及
びPの作用によって極めて緻密なクロメート処理が形成
され、Zn−Cr−P系合金の耐蝕性は大幅に向上し、
かつ、上層に有機皮膜を形成するとクロメート皮膜は長
時間保護され圧倒的な耐蝕性が確保される。また、クロ
メート皮膜の優れた密着力により塗装耐蝕性及び端面防
錆性が確保される。
性に優れたZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板を提供
する。 【構成】 Cr濃度が5〜14%、P濃度が0.5%超
〜30%以下で、かつ、Cr/P比が2以上〜20以下
で、残りがZnからなるZn−Cr−P系合金電気めっ
き層を有し、その上にクロメート層を有し、さらにその
上に有機樹脂を被覆したことを特徴とする加工後耐蝕
性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れた有機複合め
っき鋼板である。本発明は上記に示す特定の濃度のZn
−Cr−P系合金めっきにクロメート処理するとCr及
びPの作用によって極めて緻密なクロメート処理が形成
され、Zn−Cr−P系合金の耐蝕性は大幅に向上し、
かつ、上層に有機皮膜を形成するとクロメート皮膜は長
時間保護され圧倒的な耐蝕性が確保される。また、クロ
メート皮膜の優れた密着力により塗装耐蝕性及び端面防
錆性が確保される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工後耐蝕性、ED塗
装耐蝕性及び端面防錆性に優れた有機複合めっき鋼板に
関するものである。
装耐蝕性及び端面防錆性に優れた有機複合めっき鋼板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気亜鉛めっき鋼板や溶融めっき鋼板あ
るいは各種合金めっき鋼板は、自動車、家電用電化製
品、建材等に広く使用されている。こうした中で、近年
特に耐蝕性に優れた表面処理材料に対する要求が強くな
り、このような鋼板の需要は今後急速に増加する傾向に
ある。例えば家電業界では、省工程、コスト低減の観点
から、塗装を省略できる裸使用の可能な優れた耐蝕性を
有する鋼板に対する要求がある。また、自動車業界で
は、例えば北米、北欧での道路の凍結防止のため散布す
る岩塩による腐食環境に対する安全上の観点から、優れ
た耐蝕性を有する表面処理鋼板が強く要求されている。
また、住宅業界を初め建築業界では、建築構造物の寿命
延長に対する要求から、表面処理鋼板の大幅採用と、さ
らにその上に電着塗装(以後ED塗装と呼ぶ)をするこ
とが広がりつつある。これら問題点を解決するために種
々の検討がなされ、多くの製品が開発されてきた。従来
は鋼板の耐蝕性を向上するために亜鉛めっきが行われて
きた。亜鉛めっき鋼板は、亜鉛の犠牲防食作用によって
鋼板の腐食を防止するものであり、耐蝕性を得ようとす
れば、亜鉛付着量を増加しなければならない。このため
必要亜鉛量増加によるコストアップ、あるいは加工性、
溶接性、生産性の低下等いくつかの問題点がある。ま
た、一般的に、亜鉛めっき鋼板の塗料密着性は悪い。こ
のような亜鉛めっき鋼板の、特に耐蝕性を改善する方法
として、各種合金めっき鋼板の検討がなされ、例えばZ
n−Ni系、Zn−Ni−Co系、Zn−Ni−Cr
系、Zn−Fe系、Zn−Co系、Zn−Mn系等をあ
げることができる。これら合金めっきにより、通常の亜
鉛めっき鋼板に比べ裸の耐蝕性は約3〜5倍向上するこ
とが認められる。しかし、それでも長時間屋外に放置し
たり、水や塩水を噴霧すると白錆や赤錆が発生し易いこ
とが問題である。耐蝕性を改善するためにめっきした後
にクロメート処理を施す方法もあり、かなり有効である
が、高温多湿化や塩分含有雰囲気下では約100〜15
0時間で白錆が発生する。
るいは各種合金めっき鋼板は、自動車、家電用電化製
品、建材等に広く使用されている。こうした中で、近年
特に耐蝕性に優れた表面処理材料に対する要求が強くな
り、このような鋼板の需要は今後急速に増加する傾向に
ある。例えば家電業界では、省工程、コスト低減の観点
から、塗装を省略できる裸使用の可能な優れた耐蝕性を
有する鋼板に対する要求がある。また、自動車業界で
は、例えば北米、北欧での道路の凍結防止のため散布す
る岩塩による腐食環境に対する安全上の観点から、優れ
た耐蝕性を有する表面処理鋼板が強く要求されている。
また、住宅業界を初め建築業界では、建築構造物の寿命
延長に対する要求から、表面処理鋼板の大幅採用と、さ
らにその上に電着塗装(以後ED塗装と呼ぶ)をするこ
とが広がりつつある。これら問題点を解決するために種
々の検討がなされ、多くの製品が開発されてきた。従来
は鋼板の耐蝕性を向上するために亜鉛めっきが行われて
きた。亜鉛めっき鋼板は、亜鉛の犠牲防食作用によって
鋼板の腐食を防止するものであり、耐蝕性を得ようとす
れば、亜鉛付着量を増加しなければならない。このため
必要亜鉛量増加によるコストアップ、あるいは加工性、
溶接性、生産性の低下等いくつかの問題点がある。ま
た、一般的に、亜鉛めっき鋼板の塗料密着性は悪い。こ
のような亜鉛めっき鋼板の、特に耐蝕性を改善する方法
として、各種合金めっき鋼板の検討がなされ、例えばZ
n−Ni系、Zn−Ni−Co系、Zn−Ni−Cr
系、Zn−Fe系、Zn−Co系、Zn−Mn系等をあ
げることができる。これら合金めっきにより、通常の亜
鉛めっき鋼板に比べ裸の耐蝕性は約3〜5倍向上するこ
とが認められる。しかし、それでも長時間屋外に放置し
たり、水や塩水を噴霧すると白錆や赤錆が発生し易いこ
とが問題である。耐蝕性を改善するためにめっきした後
にクロメート処理を施す方法もあり、かなり有効である
が、高温多湿化や塩分含有雰囲気下では約100〜15
0時間で白錆が発生する。
【0003】一方、さらに耐蝕性を改善するために、亜
鉛系めっき鋼板のクロメート処理材に各種の樹脂を塗布
した、いわゆる簡易プレコート鋼板(以下、有機複合め
っき鋼板と呼ぶ)が開発され、車体防錆鋼板としてある
いは家電用耐蝕材料として各種分野に使用されている。
合金めっき鋼板の一例を示す。 特開昭63−243295号公報 (1)1重量%超から70重量%のクロム組成を持つ亜
鉛とクロムの共析めっき層を有する耐蝕性の優れた防錆
用鋼板。 (2)1重量%超から70重量%のクロム組成を持つ亜
鉛とクロムの共析めっき層とZn,Fe,Ni,Co,
Mn,Cr,Al,Mg,Si,Mo,Cu,Pb,S
n,Ti,Sb,Pから選ばれた1種または2種以上の
元素のめっき層とからなる複層めっきを有する耐蝕性の
優れた防錆用鋼板。 (3)クロムを1重量%超から70重量%含む亜鉛とク
ロムを主体とする共析めっき層中にさらにFe,Ni,
Co,Mn,Mo,Cu,Pb,Sn,Sb,Pから選
ばれた1種または2種以上の元素を総量で亜鉛、クロム
のいずれの重量含有率よりも小さい範囲で含有せしめた
亜鉛とクロムを主体とする共析めっき層を有する耐蝕性
の優れた防錆用鋼板。 (4)クロムを1重量%超から70重量%含む亜鉛とク
ロムを主体とする共析めっき層中にさらにFe,Ni,
Co,Mn,Mo,Cu,Pb,Sn,Sb,Pから選
ばれた1種または2種以上の元素を総量で亜鉛、クロム
のいずれの重量含有率よりも小さい範囲で含有せしめた
亜鉛とクロムを主体とする共析めっき層と、Zn,F
e,Ni,Co,Mn,Cr,Al,Mg,Si,M
o,Cu,Pb,Sn,Ti,Sb,Pから選ばれた1
種または2種以上の元素のめっき層とからなる複層めっ
きを有する耐蝕性の優れた防錆用鋼板。 上記に例示の合金めっき鋼板は従来の合金めっき鋼板に
対し裸耐蝕性は改善されているものの過酷な腐食環境下
での加工後の裸耐蝕性やED塗装後の耐蝕性、端面部の
耐赤錆性などは不十分である。
鉛系めっき鋼板のクロメート処理材に各種の樹脂を塗布
した、いわゆる簡易プレコート鋼板(以下、有機複合め
っき鋼板と呼ぶ)が開発され、車体防錆鋼板としてある
いは家電用耐蝕材料として各種分野に使用されている。
合金めっき鋼板の一例を示す。 特開昭63−243295号公報 (1)1重量%超から70重量%のクロム組成を持つ亜
鉛とクロムの共析めっき層を有する耐蝕性の優れた防錆
用鋼板。 (2)1重量%超から70重量%のクロム組成を持つ亜
鉛とクロムの共析めっき層とZn,Fe,Ni,Co,
Mn,Cr,Al,Mg,Si,Mo,Cu,Pb,S
n,Ti,Sb,Pから選ばれた1種または2種以上の
元素のめっき層とからなる複層めっきを有する耐蝕性の
優れた防錆用鋼板。 (3)クロムを1重量%超から70重量%含む亜鉛とク
ロムを主体とする共析めっき層中にさらにFe,Ni,
Co,Mn,Mo,Cu,Pb,Sn,Sb,Pから選
ばれた1種または2種以上の元素を総量で亜鉛、クロム
のいずれの重量含有率よりも小さい範囲で含有せしめた
亜鉛とクロムを主体とする共析めっき層を有する耐蝕性
の優れた防錆用鋼板。 (4)クロムを1重量%超から70重量%含む亜鉛とク
ロムを主体とする共析めっき層中にさらにFe,Ni,
Co,Mn,Mo,Cu,Pb,Sn,Sb,Pから選
ばれた1種または2種以上の元素を総量で亜鉛、クロム
のいずれの重量含有率よりも小さい範囲で含有せしめた
亜鉛とクロムを主体とする共析めっき層と、Zn,F
e,Ni,Co,Mn,Cr,Al,Mg,Si,M
o,Cu,Pb,Sn,Ti,Sb,Pから選ばれた1
種または2種以上の元素のめっき層とからなる複層めっ
きを有する耐蝕性の優れた防錆用鋼板。 上記に例示の合金めっき鋼板は従来の合金めっき鋼板に
対し裸耐蝕性は改善されているものの過酷な腐食環境下
での加工後の裸耐蝕性やED塗装後の耐蝕性、端面部の
耐赤錆性などは不十分である。
【0004】また、クロメート処理鋼板の一例を示す。 特開平1−177386号公報 Cr5〜40%含有する亜鉛−クロムめっき層の表面に
クロメート皮膜を形成せしめたことを特徴とする亜鉛−
クロメート系電気めっき鋼板。 上記に例示のクロメート処理鋼板は合金めっき鋼板に比
べ裸耐蝕性はさらに改善されるが過酷な腐食環境下での
加工後の裸耐蝕性やED塗装耐蝕性、疵付部や耐赤錆性
などは同様に不十分である。次に有機複合めっき鋼板の
一例を示す。 特開昭64−79382号公報 Cr5〜40%含有する亜鉛−クロム系めっき層の表面
にクロメート皮膜を形成し、更にその上層に樹脂層を形
成せしめた樹脂被覆亜鉛−クロム系電気めっき鋼板。 上記に例示の有機複合めっき鋼板は上述の合金めっき鋼
板やクロメート処理鋼板に比べ裸耐蝕性はさらに改善さ
れ、かつ、従来の有機複合めっき鋼板に比べ諸特性の向
上が見られるものの、極めて過酷な腐食環境下での加工
後の耐蝕性や疵付部及び端面の耐赤錆性は必ずしも充分
とは言えず、また、ED塗装耐蝕性は著しく劣る。
クロメート皮膜を形成せしめたことを特徴とする亜鉛−
クロメート系電気めっき鋼板。 上記に例示のクロメート処理鋼板は合金めっき鋼板に比
べ裸耐蝕性はさらに改善されるが過酷な腐食環境下での
加工後の裸耐蝕性やED塗装耐蝕性、疵付部や耐赤錆性
などは同様に不十分である。次に有機複合めっき鋼板の
一例を示す。 特開昭64−79382号公報 Cr5〜40%含有する亜鉛−クロム系めっき層の表面
にクロメート皮膜を形成し、更にその上層に樹脂層を形
成せしめた樹脂被覆亜鉛−クロム系電気めっき鋼板。 上記に例示の有機複合めっき鋼板は上述の合金めっき鋼
板やクロメート処理鋼板に比べ裸耐蝕性はさらに改善さ
れ、かつ、従来の有機複合めっき鋼板に比べ諸特性の向
上が見られるものの、極めて過酷な腐食環境下での加工
後の耐蝕性や疵付部及び端面の耐赤錆性は必ずしも充分
とは言えず、また、ED塗装耐蝕性は著しく劣る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近の傾向とし
て、自動車は益々過酷な腐食環境下にさらされることと
なり、自動車業界はこうした環境下で加工後優れた裸耐
蝕性及びED塗装耐蝕性を有し、かつ、疵付部や端面の
耐赤錆性に優れた車体防錆鋼板を強く求めている。これ
に対し、有機複合めっき鋼板を製造するに際し、下地に
有機複合めっき鋼板にあっためっき層をほどこすことに
より上記課題をいずれも克服できることがわかった。
て、自動車は益々過酷な腐食環境下にさらされることと
なり、自動車業界はこうした環境下で加工後優れた裸耐
蝕性及びED塗装耐蝕性を有し、かつ、疵付部や端面の
耐赤錆性に優れた車体防錆鋼板を強く求めている。これ
に対し、有機複合めっき鋼板を製造するに際し、下地に
有機複合めっき鋼板にあっためっき層をほどこすことに
より上記課題をいずれも克服できることがわかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Cr濃度が5
%超〜14%以下、P濃度が0.5%超〜3.0%以下
で、かつ、Cr/Pが2以上〜20以下で、残りがZn
からなるZn−Cr−P系合金電気めっき層を有するZ
n−Cr−P系合金めっき鋼板を下地にした有機複合め
っき鋼板であり、加工後の裸耐蝕性、ED塗装耐蝕性及
び疵付部あるいは端面の耐赤錆性に優れる。
%超〜14%以下、P濃度が0.5%超〜3.0%以下
で、かつ、Cr/Pが2以上〜20以下で、残りがZn
からなるZn−Cr−P系合金電気めっき層を有するZ
n−Cr−P系合金めっき鋼板を下地にした有機複合め
っき鋼板であり、加工後の裸耐蝕性、ED塗装耐蝕性及
び疵付部あるいは端面の耐赤錆性に優れる。
【0007】
【作用】以下作用とともに本発明を詳細に説明する。本
発明は、鋼板表面にZnを主成分としてCr及びPを特
定の濃度に限定し、かつ、Cr/Pを特定の値に限定
し、残りがZnからなるZn−Cr−P系合金電気めっ
き層を有し、その上にクロメート処理しさらにその上に
有機皮膜を被覆した有機複合めっき鋼板である。ここ
で、Zn−Cr−P系合金めっきの付着量は特に限定し
ないが、好ましくは10〜30g/m2が望ましい。1
0g/m2以下では特に激しい腐食環境下では耐蝕性等
特性が充分確保出来ない場合があり、また、30g/m
2以上では充分確保されることから経済的な面からあえ
てそれ以上付着する必要はない。また、クロメート皮膜
の付着量は10〜150mg/m2が望ましい。10m
g/m2以下ではめっき層に対する被覆が不十分であ
り、有機皮膜との密着性が充分確保されない。150m
g/m2以上ではクロメート皮膜自身緻密な皮膜が形成
されにくく破壊されやすく有機皮膜との密着性が低下す
るためである。また、クロメート皮膜の上層にある有機
皮膜は0.5〜3.0g/m2が望ましい。0.5g/
m2以下では下地に対する被覆が不十分で有機皮膜の最
も大きな役割であるクロメート皮膜を保護する機能を充
分発揮できない。3.0g/m2以上では特に特性はそ
のまま確保されるため経済的にあえてそれ以上膜厚を確
保する必要はない。
発明は、鋼板表面にZnを主成分としてCr及びPを特
定の濃度に限定し、かつ、Cr/Pを特定の値に限定
し、残りがZnからなるZn−Cr−P系合金電気めっ
き層を有し、その上にクロメート処理しさらにその上に
有機皮膜を被覆した有機複合めっき鋼板である。ここ
で、Zn−Cr−P系合金めっきの付着量は特に限定し
ないが、好ましくは10〜30g/m2が望ましい。1
0g/m2以下では特に激しい腐食環境下では耐蝕性等
特性が充分確保出来ない場合があり、また、30g/m
2以上では充分確保されることから経済的な面からあえ
てそれ以上付着する必要はない。また、クロメート皮膜
の付着量は10〜150mg/m2が望ましい。10m
g/m2以下ではめっき層に対する被覆が不十分であ
り、有機皮膜との密着性が充分確保されない。150m
g/m2以上ではクロメート皮膜自身緻密な皮膜が形成
されにくく破壊されやすく有機皮膜との密着性が低下す
るためである。また、クロメート皮膜の上層にある有機
皮膜は0.5〜3.0g/m2が望ましい。0.5g/
m2以下では下地に対する被覆が不十分で有機皮膜の最
も大きな役割であるクロメート皮膜を保護する機能を充
分発揮できない。3.0g/m2以上では特に特性はそ
のまま確保されるため経済的にあえてそれ以上膜厚を確
保する必要はない。
【0008】以下に詳細を説明する。図1、図2及び図
3はZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板において目付
量を20g/m2に一定にして、かつ、Cr,Pの濃度
及びCr/P比を種々変えて、その上に市販の塗布クロ
メートをCrが55mg/m2となるように処理し、さ
らにその上にオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)の水系樹
脂を1.5μ塗布し乾燥して有機複合めっき鋼板を製造
し、加工後の裸耐蝕性を評価した結果を示す。加工は図
4に示すように押しつけ荷重2tでビード加工を行い側
面部の耐蝕性を評価した。耐蝕性はJIS−Z−237
1に準拠した塩水噴霧試験により(食塩水濃度5%、槽
内温度35℃、噴霧圧力2.0psi)8000時間後
の赤錆発生率を測定し、◎,○,△,×,××の5段階
で評価した。 ◎ :赤錆発生率 0% ○ : 〃 0〜1% △ : 〃 1〜10% × : 〃 10〜50% ××: 〃 50%以上
3はZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板において目付
量を20g/m2に一定にして、かつ、Cr,Pの濃度
及びCr/P比を種々変えて、その上に市販の塗布クロ
メートをCrが55mg/m2となるように処理し、さ
らにその上にオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)の水系樹
脂を1.5μ塗布し乾燥して有機複合めっき鋼板を製造
し、加工後の裸耐蝕性を評価した結果を示す。加工は図
4に示すように押しつけ荷重2tでビード加工を行い側
面部の耐蝕性を評価した。耐蝕性はJIS−Z−237
1に準拠した塩水噴霧試験により(食塩水濃度5%、槽
内温度35℃、噴霧圧力2.0psi)8000時間後
の赤錆発生率を測定し、◎,○,△,×,××の5段階
で評価した。 ◎ :赤錆発生率 0% ○ : 〃 0〜1% △ : 〃 1〜10% × : 〃 10〜50% ××: 〃 50%以上
【0009】図1から明らかなようにCr濃度が5%超
〜14%以下でPの濃度が0.5%超〜3%以下でしか
もCr/P比が2以上〜20以下のところに極めて優れ
た加工後の耐蝕性を示す領域がある。これに対し、Cr
及びPが同じ濃度領域でもCr/P比が2未満あるいは
20超になると加工後の耐蝕性は次第に低下する。ま
た、Cr濃度が5%超〜14%以下でP濃度が0.5%
以下では0.5%超〜3%以下の場合と比べ全体的に加
工後の耐蝕性は劣り、しかもCr/P比の増加につれ加
工後の耐蝕性は次第に低下する。また、Cr濃度が5%
超〜14%以下でP濃度が3%超の場合はP濃度が0.
5%超〜3%以下の場合と比べ全体的にかなり加工後の
耐蝕性は低下し、しかもCr/P比が低下するにつれ加
工後の耐蝕性は著しく低下する。
〜14%以下でPの濃度が0.5%超〜3%以下でしか
もCr/P比が2以上〜20以下のところに極めて優れ
た加工後の耐蝕性を示す領域がある。これに対し、Cr
及びPが同じ濃度領域でもCr/P比が2未満あるいは
20超になると加工後の耐蝕性は次第に低下する。ま
た、Cr濃度が5%超〜14%以下でP濃度が0.5%
以下では0.5%超〜3%以下の場合と比べ全体的に加
工後の耐蝕性は劣り、しかもCr/P比の増加につれ加
工後の耐蝕性は次第に低下する。また、Cr濃度が5%
超〜14%以下でP濃度が3%超の場合はP濃度が0.
5%超〜3%以下の場合と比べ全体的にかなり加工後の
耐蝕性は低下し、しかもCr/P比が低下するにつれ加
工後の耐蝕性は著しく低下する。
【0010】次にCr濃度が5%以下でP濃度及びCr
/P比を変えた場合の加工後の耐蝕性を図2に示す。図
2から明らかなようにCr濃度が5%以下でP濃度が
0.5%超〜3%以下では比較的加工後の耐蝕性は良好
であるがCr/P比が低下するにつれ加工後の耐蝕性は
急速に低下する。また、Cr濃度が5%以下でP濃度が
0.5%以下の場合はCr/P比が6以上〜12以下で
やや良好な値を示すが、Cr/P比がそれより大きくな
ってもあるいは低くなっても加工後の耐蝕性は低下す
る。また、Cr濃度が5%以下でP濃度が3%超の場合
はCr/P比の減少につれ加工後の耐蝕性は急速に低下
する。また、図3から明らかなようにCr濃度が14%
超でP濃度が0.5%超〜3%以下の場合はCr/P比
が5以上〜20以下では加工後の耐蝕性はやや良好であ
るがCr/P比が20超になると加工後の耐蝕性は次第
に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比が4
以上〜20以下でやや良好な加工後の耐蝕性を示すが、
4未満あるいは20超の領域では次第に低下する。
/P比を変えた場合の加工後の耐蝕性を図2に示す。図
2から明らかなようにCr濃度が5%以下でP濃度が
0.5%超〜3%以下では比較的加工後の耐蝕性は良好
であるがCr/P比が低下するにつれ加工後の耐蝕性は
急速に低下する。また、Cr濃度が5%以下でP濃度が
0.5%以下の場合はCr/P比が6以上〜12以下で
やや良好な値を示すが、Cr/P比がそれより大きくな
ってもあるいは低くなっても加工後の耐蝕性は低下す
る。また、Cr濃度が5%以下でP濃度が3%超の場合
はCr/P比の減少につれ加工後の耐蝕性は急速に低下
する。また、図3から明らかなようにCr濃度が14%
超でP濃度が0.5%超〜3%以下の場合はCr/P比
が5以上〜20以下では加工後の耐蝕性はやや良好であ
るがCr/P比が20超になると加工後の耐蝕性は次第
に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比が4
以上〜20以下でやや良好な加工後の耐蝕性を示すが、
4未満あるいは20超の領域では次第に低下する。
【0011】次に図5、図6及び図7はZn−Cr−P
系有機複合めっき鋼板において目付量を20g/m2に
一定にし、かつ、Cr,Pの濃度及びCr/P比を種々
変えた場合のめっき層の上に、市販の塗布クロメートを
Crが60mg/m2となるように処理し、さらにその
上にオレフィン/アクリル酸共重合体(100)−コロ
イダルシリカ(25)(重量部)の水系樹脂を1.5μ
塗布し乾燥して有機複合めっき鋼板を製造した場合のE
D塗装耐蝕性の結果を示す。ED塗装耐蝕性はそれぞれ
の有機複合めっき鋼板にED塗装し、カッターで塗膜に
クロス状に疵を入れ、耐蝕性を評価した。耐蝕性はJI
S−Z−2371に準拠した塩水噴霧試験により(食塩
水濃度5%、槽内温度35℃、噴霧圧力2.0psi)
8000時間後の腐食深さを測定し、◎,○,△,×,
××の5段階で評価した。 ◎ :最大腐食深さ 0〜0.05mm ○ : 〃 0.05〜0.1mm △ : 〃 0.1〜0.2mm × : 〃 0.2〜0.5mm ××: 〃 0.5mm以上
系有機複合めっき鋼板において目付量を20g/m2に
一定にし、かつ、Cr,Pの濃度及びCr/P比を種々
変えた場合のめっき層の上に、市販の塗布クロメートを
Crが60mg/m2となるように処理し、さらにその
上にオレフィン/アクリル酸共重合体(100)−コロ
イダルシリカ(25)(重量部)の水系樹脂を1.5μ
塗布し乾燥して有機複合めっき鋼板を製造した場合のE
D塗装耐蝕性の結果を示す。ED塗装耐蝕性はそれぞれ
の有機複合めっき鋼板にED塗装し、カッターで塗膜に
クロス状に疵を入れ、耐蝕性を評価した。耐蝕性はJI
S−Z−2371に準拠した塩水噴霧試験により(食塩
水濃度5%、槽内温度35℃、噴霧圧力2.0psi)
8000時間後の腐食深さを測定し、◎,○,△,×,
××の5段階で評価した。 ◎ :最大腐食深さ 0〜0.05mm ○ : 〃 0.05〜0.1mm △ : 〃 0.1〜0.2mm × : 〃 0.2〜0.5mm ××: 〃 0.5mm以上
【0012】図5にCr濃度が5%超〜14%以下でP
濃度及びCr/P比を種々変えた場合のED塗装耐蝕性
の結果を示す。図5から明らかなようにCr濃度が5%
超〜14%以下、P濃度が0.5%超〜3%以下で、か
つ、Cr/P比が2以上〜20以下の領域では極めて優
れたED塗装耐蝕性を示す。これに対し、同じくCr濃
度が5%超〜14%以下で、P濃度が0.5%以下では
Cr/P比が10以上〜18以下でやや優れたED塗装
耐蝕性を示すがCr/P比が18超では増加するにつれ
ED塗装耐蝕性は次第に低下する。また、P濃度が3%
超ではCr/P比が減少するにつれED塗装耐蝕性は次
第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比が
減少するにつれED塗装耐蝕性は低下する。次にCr濃
度が5%以下でP濃度及びCr/P比を変えた場合の加
工後のED塗装耐蝕性の結果を図6に示す。図6から明
らかなようにP濃度が0.5%超〜3%以下ではCr/
P比が減少するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下す
る。また、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が2以
上〜22以下の領域にED塗装耐蝕性のやや良好な領域
があるがCr/P比が2未満あるいは22超ではED塗
装耐蝕性は低下する傾向にある。また、P濃度が3%超
ではCr/P比が2以下ではCr/P比が減少するにつ
れED塗装耐蝕性は急激に低下する。
濃度及びCr/P比を種々変えた場合のED塗装耐蝕性
の結果を示す。図5から明らかなようにCr濃度が5%
超〜14%以下、P濃度が0.5%超〜3%以下で、か
つ、Cr/P比が2以上〜20以下の領域では極めて優
れたED塗装耐蝕性を示す。これに対し、同じくCr濃
度が5%超〜14%以下で、P濃度が0.5%以下では
Cr/P比が10以上〜18以下でやや優れたED塗装
耐蝕性を示すがCr/P比が18超では増加するにつれ
ED塗装耐蝕性は次第に低下する。また、P濃度が3%
超ではCr/P比が減少するにつれED塗装耐蝕性は次
第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比が
減少するにつれED塗装耐蝕性は低下する。次にCr濃
度が5%以下でP濃度及びCr/P比を変えた場合の加
工後のED塗装耐蝕性の結果を図6に示す。図6から明
らかなようにP濃度が0.5%超〜3%以下ではCr/
P比が減少するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下す
る。また、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が2以
上〜22以下の領域にED塗装耐蝕性のやや良好な領域
があるがCr/P比が2未満あるいは22超ではED塗
装耐蝕性は低下する傾向にある。また、P濃度が3%超
ではCr/P比が2以下ではCr/P比が減少するにつ
れED塗装耐蝕性は急激に低下する。
【0013】次にCr濃度が14%超でP濃度及びCr
/P比が変化した場合のED塗装耐蝕性の結果を図7に
示す。図7から明らかなようにP濃度が0.5%超〜3
%以下ではCr/P比が5以上〜16以下ではやや良好
なED塗装耐蝕性を示すが、Cr/P比が16超ではC
r/P比が増加するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下
する。また、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が増
加するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下する。また、
P濃度が3%超ではCr/P比が増加するにつれED塗
装耐蝕性は次第に低下する。次に図8、図9及び図10
はZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板において、目付
量を20g/m2に一定にし、かつ、Cr,Pの濃度及
びCr/P比を種々変えてめっき層を形成し、その上に
市販の塗布クロメートをCr付着量が55mg/m2と
なるように処理し、さらにその上にオレフィン/アクリ
ル酸共重合体樹脂(100)−コロイダルシリカ(3
5)(重量部)の水系樹脂を1.5μ塗布し乾燥して有
機複合めっき鋼板を製造し、端面防錆性を評価した結果
を示す。
/P比が変化した場合のED塗装耐蝕性の結果を図7に
示す。図7から明らかなようにP濃度が0.5%超〜3
%以下ではCr/P比が5以上〜16以下ではやや良好
なED塗装耐蝕性を示すが、Cr/P比が16超ではC
r/P比が増加するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下
する。また、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が増
加するにつれED塗装耐蝕性は次第に低下する。また、
P濃度が3%超ではCr/P比が増加するにつれED塗
装耐蝕性は次第に低下する。次に図8、図9及び図10
はZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板において、目付
量を20g/m2に一定にし、かつ、Cr,Pの濃度及
びCr/P比を種々変えてめっき層を形成し、その上に
市販の塗布クロメートをCr付着量が55mg/m2と
なるように処理し、さらにその上にオレフィン/アクリ
ル酸共重合体樹脂(100)−コロイダルシリカ(3
5)(重量部)の水系樹脂を1.5μ塗布し乾燥して有
機複合めっき鋼板を製造し、端面防錆性を評価した結果
を示す。
【0014】端面防錆性は図11に示すように試験片を
正逆方向から円形にうちぬきED塗装して耐蝕性を評価
した。耐蝕性はJIS−Z−2371に準拠した塩水噴
霧試験により(食塩水濃度5%、槽内温度35℃、噴霧
圧力2.0psi)6000時間後の円形部の内面の端
面部の赤錆発生率を測定して◎,○,△,×,××の5
段階で評価した。 ◎ :赤錆発生率 0% ○ : 〃 0%〜5% △ : 〃 5%〜10% × : 〃 10%〜50% ××: 〃 50%以上
正逆方向から円形にうちぬきED塗装して耐蝕性を評価
した。耐蝕性はJIS−Z−2371に準拠した塩水噴
霧試験により(食塩水濃度5%、槽内温度35℃、噴霧
圧力2.0psi)6000時間後の円形部の内面の端
面部の赤錆発生率を測定して◎,○,△,×,××の5
段階で評価した。 ◎ :赤錆発生率 0% ○ : 〃 0%〜5% △ : 〃 5%〜10% × : 〃 10%〜50% ××: 〃 50%以上
【0015】図8にCr濃度が5%超〜14%以下でP
濃度及びCr/P比を種々変えた場合の端面防錆性の結
果を示す。図8から明らかなようにCr濃度が5%超〜
14%以下、P濃度が0.5%超〜3%以下で、かつ、
Cr/P比が2以上〜20以下の領域では極めて優れた
端面防錆性を示す。これに対し、同じくCr濃度が5%
超〜14%以下で、P濃度が0.5%以下ではCr/P
比が10以上〜18以下でやや優れた端面防錆性を示す
がCr/P比が18超では増加するにつれED塗装耐蝕
性は次第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/
P比が減少するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ま
た、P濃度が3%超ではCr/P比が減少するにつれ端
面防錆性は低下する。次にCr濃度が5%以下でP濃度
及びCr/P比を変えた場合の端面防錆性の結果を図9
に示す。図9から明らかなようにP濃度が0.5%超〜
3%以下ではCr/P比が減少するにつれ端面防錆性は
次第に低下する。また、P濃度が0.5%以下ではCr
/P比が2以上〜18以下の領域に端面防錆性のやや良
好な領域があるがCr/P比が2未満あるいは18超で
は端面防錆性は低下する傾向にある。また、P濃度が3
%超ではCr/P比が2以下ではCr/P比が減少する
につれ端面防錆性は急激に低下する。
濃度及びCr/P比を種々変えた場合の端面防錆性の結
果を示す。図8から明らかなようにCr濃度が5%超〜
14%以下、P濃度が0.5%超〜3%以下で、かつ、
Cr/P比が2以上〜20以下の領域では極めて優れた
端面防錆性を示す。これに対し、同じくCr濃度が5%
超〜14%以下で、P濃度が0.5%以下ではCr/P
比が10以上〜18以下でやや優れた端面防錆性を示す
がCr/P比が18超では増加するにつれED塗装耐蝕
性は次第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/
P比が減少するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ま
た、P濃度が3%超ではCr/P比が減少するにつれ端
面防錆性は低下する。次にCr濃度が5%以下でP濃度
及びCr/P比を変えた場合の端面防錆性の結果を図9
に示す。図9から明らかなようにP濃度が0.5%超〜
3%以下ではCr/P比が減少するにつれ端面防錆性は
次第に低下する。また、P濃度が0.5%以下ではCr
/P比が2以上〜18以下の領域に端面防錆性のやや良
好な領域があるがCr/P比が2未満あるいは18超で
は端面防錆性は低下する傾向にある。また、P濃度が3
%超ではCr/P比が2以下ではCr/P比が減少する
につれ端面防錆性は急激に低下する。
【0016】次にCr濃度が14%超でP濃度及びCr
/P比が変化した場合の端面防錆性の結果を図10に示
す。図10から明らかなようにP濃度が0.5%超〜3
%以下ではCr/P比が5以上〜14以下ではやや良好
な端面防錆性を示すが、Cr/P比が14超ではCr/
P比が増加するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ま
た、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が増加するに
つれ端面防錆性は次第に低下する。また、P濃度が0.
5%以下ではCr/P比が増加するにつれ端面防錆性は
次第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比
が増加するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ここで
Cr濃度、P濃度及びCr/P比を限定しためっき層を
下地とし、有機複合めっき鋼板を製造することにより極
めて優れた性能が得られるのは次のように考えられる。
すなわち、PとCrの親和力がかなり強いため、Zn−
Cr系合金にPを添加することによりCr元素はPによ
り強固に固定され、両元素を特定の比率にすると両者の
親和力が特に強くなり、より強固なものとなり、イオン
の溶出を抑制することによりめっき層自身の耐蝕性は大
幅に向上する。と同時にCrとPが特定の割合に合金化
された状態にクロメート処理すると極めて緻密な安定し
たクロメート皮膜が形成されることがわかった。この形
成された特殊なクロメート皮膜によってZn−Cr−P
系合金の耐蝕性はさらに大幅に向上し、かつ、上層に有
機皮膜を形成するとその有機皮膜がクロメート皮膜を長
時間保護することによる相乗効果によって総合的に圧倒
的な耐蝕性が得られることがわかった。また、Zn−C
r−P系合金に形成されたクロメート皮膜は極めて緻密
で、かつ、安定なためその上にさらに塗布する有機皮膜
とも優れた密着力を有するため、ED塗装耐蝕性におい
てクロスカット部からの塗膜下腐食の進行も極めて遅
く、したがって優れたED塗装耐蝕性を示す。また、端
面防錆性においても同様で、優れたクロメート皮膜の存
在によって端面部での塗膜下腐食の進行が大幅に抑制さ
れ、それによってZn−Cr−P系合金の犠牲防食作用
が長時間維持され、優れた端面防錆性を示す。
/P比が変化した場合の端面防錆性の結果を図10に示
す。図10から明らかなようにP濃度が0.5%超〜3
%以下ではCr/P比が5以上〜14以下ではやや良好
な端面防錆性を示すが、Cr/P比が14超ではCr/
P比が増加するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ま
た、P濃度が0.5%以下ではCr/P比が増加するに
つれ端面防錆性は次第に低下する。また、P濃度が0.
5%以下ではCr/P比が増加するにつれ端面防錆性は
次第に低下する。また、P濃度が3%超ではCr/P比
が増加するにつれ端面防錆性は次第に低下する。ここで
Cr濃度、P濃度及びCr/P比を限定しためっき層を
下地とし、有機複合めっき鋼板を製造することにより極
めて優れた性能が得られるのは次のように考えられる。
すなわち、PとCrの親和力がかなり強いため、Zn−
Cr系合金にPを添加することによりCr元素はPによ
り強固に固定され、両元素を特定の比率にすると両者の
親和力が特に強くなり、より強固なものとなり、イオン
の溶出を抑制することによりめっき層自身の耐蝕性は大
幅に向上する。と同時にCrとPが特定の割合に合金化
された状態にクロメート処理すると極めて緻密な安定し
たクロメート皮膜が形成されることがわかった。この形
成された特殊なクロメート皮膜によってZn−Cr−P
系合金の耐蝕性はさらに大幅に向上し、かつ、上層に有
機皮膜を形成するとその有機皮膜がクロメート皮膜を長
時間保護することによる相乗効果によって総合的に圧倒
的な耐蝕性が得られることがわかった。また、Zn−C
r−P系合金に形成されたクロメート皮膜は極めて緻密
で、かつ、安定なためその上にさらに塗布する有機皮膜
とも優れた密着力を有するため、ED塗装耐蝕性におい
てクロスカット部からの塗膜下腐食の進行も極めて遅
く、したがって優れたED塗装耐蝕性を示す。また、端
面防錆性においても同様で、優れたクロメート皮膜の存
在によって端面部での塗膜下腐食の進行が大幅に抑制さ
れ、それによってZn−Cr−P系合金の犠牲防食作用
が長時間維持され、優れた端面防錆性を示す。
【0017】以上の結果から明らかなように、有機複合
めっき鋼板を製造するに際し下地にZn−Cr−P系合
金めっき鋼板を用いCr,Pの濃度及びCr/P比を特
定の範囲に限定し、その上にクロメート処理し有機被覆
することにより加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面
防錆性に極めて優れた有機複合めっき鋼板を製造できる
ことを見出した。このことから本発明では有機複合めっ
き鋼板の製造に際し、Cr濃度を5%超〜14%以下、
P濃度を0.5%超〜3.0%以下で、かつ、Cr/P
比が2以上〜20以下で、残りがZnからなるZn−C
r−Pの三元系合金めっきを下地としその上にクロメー
ト処理し、有機皮膜を被覆することとする。ここで有機
複合めっき鋼板を製造するに際し用いるクロメート処理
は塗布型クロメートあるいは電解型クロメートいずれで
もよい。また、被覆する有機皮膜は水系あるいは溶剤系
いずれの樹脂でも使用することが出来る。以下実施例に
ついて説明する。
めっき鋼板を製造するに際し下地にZn−Cr−P系合
金めっき鋼板を用いCr,Pの濃度及びCr/P比を特
定の範囲に限定し、その上にクロメート処理し有機被覆
することにより加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面
防錆性に極めて優れた有機複合めっき鋼板を製造できる
ことを見出した。このことから本発明では有機複合めっ
き鋼板の製造に際し、Cr濃度を5%超〜14%以下、
P濃度を0.5%超〜3.0%以下で、かつ、Cr/P
比が2以上〜20以下で、残りがZnからなるZn−C
r−Pの三元系合金めっきを下地としその上にクロメー
ト処理し、有機皮膜を被覆することとする。ここで有機
複合めっき鋼板を製造するに際し用いるクロメート処理
は塗布型クロメートあるいは電解型クロメートいずれで
もよい。また、被覆する有機皮膜は水系あるいは溶剤系
いずれの樹脂でも使用することが出来る。以下実施例に
ついて説明する。
【0018】
実施例1 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が6%、P濃
度が6%、かつ、Cr/P=10のZn−Cr−Pの三
元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が45mg
/m2となるように塗布型クロメート処理し、さらにそ
の上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 実施例2 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が10%、P
濃度が0.5%で、かつ、Cr/P=20のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
65mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体
樹脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)
を乾燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき
鋼板を製造した。 実施例3 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が12%、P
濃度が0.8%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
85mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体
樹脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)
を乾燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき
鋼板を製造した。
度が6%、かつ、Cr/P=10のZn−Cr−Pの三
元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が45mg
/m2となるように塗布型クロメート処理し、さらにそ
の上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 実施例2 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が10%、P
濃度が0.5%で、かつ、Cr/P=20のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
65mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体
樹脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)
を乾燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき
鋼板を製造した。 実施例3 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が12%、P
濃度が0.8%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
85mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上に水系のオレフィン/アクリル酸共重合体
樹脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)
を乾燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき
鋼板を製造した。
【0019】実施例4 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が15%、P
濃度が1.2%で、かつ、Cr/P=12.5のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が55mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上に水系のポリアクリル酸共重合体樹脂
(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾
燥後1.8μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板
を製造した。 実施例5 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が9%、P濃
度が0.6%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が5
0mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さ
らにその上に溶剤系のエポキシ系樹脂(100)−アエ
ロジル(30)(重量部)を乾燥後1.0μとなるよう
に塗布して有機複合めっき鋼板を製造した。 実施例6 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が13%、P
濃度が0.7%で、かつ、Cr/P=18.6のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が80mg/m2となるように電解型クロメート処理
し、さらにその上に溶剤系のエポキシ系樹脂(100)
−アエロジル(30)(重量部)を乾燥後1.2μとな
るように塗布して有機複合めっき鋼板を製造した。
濃度が1.2%で、かつ、Cr/P=12.5のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が55mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上に水系のポリアクリル酸共重合体樹脂
(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾
燥後1.8μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板
を製造した。 実施例5 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が9%、P濃
度が0.6%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が5
0mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さ
らにその上に溶剤系のエポキシ系樹脂(100)−アエ
ロジル(30)(重量部)を乾燥後1.0μとなるよう
に塗布して有機複合めっき鋼板を製造した。 実施例6 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が13%、P
濃度が0.7%で、かつ、Cr/P=18.6のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が80mg/m2となるように電解型クロメート処理
し、さらにその上に溶剤系のエポキシ系樹脂(100)
−アエロジル(30)(重量部)を乾燥後1.2μとな
るように塗布して有機複合めっき鋼板を製造した。
【0020】比較例1 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が12%のZ
n−Crの二元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が50mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上にポリアクリル酸エステル共重合体樹
脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を
乾燥後1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼
板を製造した。 比較例2 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が8%、P濃
度が0.2%で、かつ、Cr/P=40のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が5
5mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さ
らにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例3 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が14%、P
濃度が0.6%で、かつ、Cr/P=23のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
58mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、
さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(25)(重量部)を乾燥後
1.7μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。
n−Crの二元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が50mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上にポリアクリル酸エステル共重合体樹
脂(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を
乾燥後1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼
板を製造した。 比較例2 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が8%、P濃
度が0.2%で、かつ、Cr/P=40のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が5
5mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さ
らにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.5μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例3 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が14%、P
濃度が0.6%で、かつ、Cr/P=23のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
58mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、
さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(25)(重量部)を乾燥後
1.7μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。
【0021】比較例4 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が13%、P
濃度が3.5%、かつ、Cr/P=3.7のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
75mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例5 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が3%、P濃
度が0.2%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が8
5mg/m2となるように電解型クロメート処理し、さ
らにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例6 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が2%、P濃
度が0.8%で、かつ、Cr/P=2.5のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
60mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。
濃度が3.5%、かつ、Cr/P=3.7のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
75mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例5 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が3%、P濃
度が0.2%で、かつ、Cr/P=15のZn−Cr−
Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が8
5mg/m2となるように電解型クロメート処理し、さ
らにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例6 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が2%、P濃
度が0.8%で、かつ、Cr/P=2.5のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
60mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。
【0022】比較例7 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が4%、P濃
度が2.8%で、かつ、Cr/P=1.4のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
60mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例8 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が17%、P
濃度が0.2%で、かつ、Cr/P=85のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
45mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、
さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例9 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が18%、P
濃度が0.7%で、かつ、Cr/P=25.7のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が50mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂
(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾
燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板
を製造した。
度が2.8%で、かつ、Cr/P=1.4のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
60mg/m2となるように電解型クロメート処理し、
さらにその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例8 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が17%、P
濃度が0.2%で、かつ、Cr/P=85のZn−Cr
−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が
45mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、
さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂(1
00)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。 比較例9 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が18%、P
濃度が0.7%で、かつ、Cr/P=25.7のZn−
Cr−Pの三元系合金電気めっきし、その上にCr付着
量が50mg/m2となるように塗布型クロメート処理
し、さらにその上にスチレン−アクリル酸共重合体樹脂
(100)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾
燥後1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板
を製造した。
【0023】比較例10 めっき付着量が20g/m2で、Cr濃度が20%、P
濃度が3.7%で、Cr/P=5.4のZn−Cr−P
の三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が50
mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さら
にその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。実施例1〜6及び比較例1〜10で得られた有
機複合めっき鋼板について、加工後耐蝕性、ED塗装耐
蝕性及び端面防錆性を調査した結果を表1に示す。加工
後耐蝕性、塗装耐蝕性及び端面防錆性の試験方法は前述
した通りである。表1から明らかなように、本発明の各
実施例は比較例に比べ極めて優れている。
濃度が3.7%で、Cr/P=5.4のZn−Cr−P
の三元系合金電気めっきし、その上にCr付着量が50
mg/m2となるように塗布型クロメート処理し、さら
にその上にエチレン−アクリル酸共重合体樹脂(10
0)−コロイダルシリカ(30)(重量部)を乾燥後
1.3μとなるように塗布して有機複合めっき鋼板を製
造した。実施例1〜6及び比較例1〜10で得られた有
機複合めっき鋼板について、加工後耐蝕性、ED塗装耐
蝕性及び端面防錆性を調査した結果を表1に示す。加工
後耐蝕性、塗装耐蝕性及び端面防錆性の試験方法は前述
した通りである。表1から明らかなように、本発明の各
実施例は比較例に比べ極めて優れている。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明によれば、極
めて優れた加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆
性を同時に兼ね備えた表面処理鋼板が得られ、自動車、
家電製品、建材等の品質及び耐用年数の向上に資するも
のである。
めて優れた加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆
性を同時に兼ね備えた表面処理鋼板が得られ、自動車、
家電製品、建材等の品質及び耐用年数の向上に資するも
のである。
【図1】Cr濃度が5%超〜14%以下で、P濃度及び
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板の加工後の裸耐蝕性を示す。
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板の加工後の裸耐蝕性を示す。
【図2】Cr濃度が5%以下で、P濃度及びCr/P比
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
加工後の裸耐蝕性を示す。
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
加工後の裸耐蝕性を示す。
【図3】Cr濃度が14%超で、P濃度及びCr/P比
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
加工後の裸耐蝕性を示す。
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
加工後の裸耐蝕性を示す。
【図4】ビード加工した試験片の評価位置を示す。
【図5】Cr濃度が5%超〜14%以下で、P濃度及び
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板のED塗装耐蝕性を示す。
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板のED塗装耐蝕性を示す。
【図6】Cr濃度が5%以下で、P濃度及びCr/P比
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
ED塗装耐蝕性を示す。
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
ED塗装耐蝕性を示す。
【図7】Cr濃度が14%超で、P濃度及びCr/P比
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
ED塗装耐蝕性を示す。
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
ED塗装耐蝕性を示す。
【図8】Cr濃度が5%超〜14%以下で、P濃度及び
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板の端面防錆性を示す。
Cr/P比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合め
っき鋼板の端面防錆性を示す。
【図9】Cr濃度が5%以下で、P濃度及びCr/P比
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
端面防錆性を示す。
を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板の
端面防錆性を示す。
【図10】Cr濃度が14%超で、P濃度及びCr/P
比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板
の端面防錆性を示す。
比を変えた場合のZn−Cr−P系有機複合めっき鋼板
の端面防錆性を示す。
【図11】端面防錆評価用の試験片の打ち抜き状態を示
す。
す。
Claims (1)
- 【請求項1】 Cr濃度が5%超〜14%以下、P濃度
が0.5%超〜3.0%以下で、かつ、Cr/P比が2
以上〜20以下で、残りがZnからなるZn−Cr−P
系合金電気めっき層を有し、その上にクロメート層を有
し、さらにその上に有機樹脂を被覆したことを特徴とす
る加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れ
た有機複合めっき鋼板
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22966291A JPH0551788A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れたZn−Cr−P系有機複合めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22966291A JPH0551788A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れたZn−Cr−P系有機複合めつき鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551788A true JPH0551788A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16895714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22966291A Withdrawn JPH0551788A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 加工後耐蝕性、ED塗装耐蝕性及び端面防錆性に優れたZn−Cr−P系有機複合めつき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0551788A (ja) |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP22966291A patent/JPH0551788A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |