JPH0553473B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0553473B2 JPH0553473B2 JP60077325A JP7732585A JPH0553473B2 JP H0553473 B2 JPH0553473 B2 JP H0553473B2 JP 60077325 A JP60077325 A JP 60077325A JP 7732585 A JP7732585 A JP 7732585A JP H0553473 B2 JPH0553473 B2 JP H0553473B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glutamate
- cells
- benzyl
- amino acid
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
(a) 発明の技術分野
本発明はグルタミン酸ベンジルを含むアミノ酸
共重合体を表面に有することにより、細胞が付着
しやすいことを特徴とする細胞培養用床材に関す
るものである。 細胞培養用床材とは、細胞を培養する際に細胞
を多量に付着させて増殖をはかるために使用する
ものである。一般に、動物細胞は浮遊状態では増
殖せず、固体表面に付着してのみ増殖する性質を
有している。したがつてそのような細胞を培養す
るためには細胞を多量に付着する固体、つまり床
材が必要となる。 (b) 従来技術の説明 従来、細胞培養用床材はポリスチレン、ポリメ
タクリレートなどの合成高分子材料を用いて作製
されているが、これらの材料を用いた細胞培養用
床材では細胞が付着しにくい。 (c) 発明の目的 本発明は上記の問題をグルタミン酸ベンジルを
共重合成分として含むアミノ酸共重合体を用いる
ことにより、細胞付着性の高い細胞培養用床材を
提供することを目的とする。 (d) 発明の構成 本発明者は細胞の付着しやすい性質を有する材
料について種々研究を重ねたところ、グルタミン
酸ベンジルを共重合成分として含むアミノ酸共重
合体は細胞を多量に付着させる性質を有してお
り、細胞培養用床材として好適であることを見い
出し、本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明の細胞培養用床材は、グルタミン
酸ベンジルを共重合成分として含むアミノ酸共重
合体をシート状、繊維状、ビーズ状、中空糸状な
どの目的とする形状に成型して得るか、あるいは
あらかじめ他の材料で目的とする形状に成型した
後、その表面に本発明のグルタミン酸ベンジルを
含むアミノ酸共重合体を塗布して得る。 本発明のアミノ酸共重合体構成素材としてのグ
ルタミン酸ベンジル及びその共重合成分としての
アミノ酸はD体、L体、ラセミ体でもよく、他の
アミノ酸として、アラニン、グリシン、メチオニ
ン、バリン、グルタミン酸誘導体、アスパラギン
酸誘導体、リジン誘導体、オルニチン誘導体など
が用いられる。アミノ酸共重合体の分子量はその
皮膜が形成される程度であればよく、また共重合
体中のグルタミン酸ベンジルの含量はアミノ酸の
種類によつて変わるが、10モル%以上が好まし
い。 (e) 発明の実施例 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例 1 L−グルタミン酸メチルとL−グルタミン酸ベ
ンジルとの共重合体(グルタミン酸メチルとグル
タミン酸ベンジルとのモル比=1:1)の1,2
−ジクロルエタン溶液をガラス板上に流延し、風
乾して皮膜(膜厚約0.05mm)を得た。この皮膜を
エタノールでソツクスレー抽出を行つた後、乾燥
した。この皮膜上に、人由来の上皮性細胞を含む
培養液(約10万個/ml)を接触させたまま、炭酸
ガス濃度5%、湿度100%、37℃の部屋に静置し
た。17時間後、皮膜をリン酸緩衝液でかるく洗浄
し、皮膜上に付着している細胞の量を核染色法に
より定量した。 比較のため、グルタミン酸メチル単独重合体皮
膜及び細胞培養用床材に使用されているポリメタ
クリレートを用いて、同様の細胞付着試験を行つ
た。 皮膜に付着した細胞の量を標準試料に付着した
細胞の量で割ることにより、細胞付着率を求め
た。その結果を第1表に示す。
共重合体を表面に有することにより、細胞が付着
しやすいことを特徴とする細胞培養用床材に関す
るものである。 細胞培養用床材とは、細胞を培養する際に細胞
を多量に付着させて増殖をはかるために使用する
ものである。一般に、動物細胞は浮遊状態では増
殖せず、固体表面に付着してのみ増殖する性質を
有している。したがつてそのような細胞を培養す
るためには細胞を多量に付着する固体、つまり床
材が必要となる。 (b) 従来技術の説明 従来、細胞培養用床材はポリスチレン、ポリメ
タクリレートなどの合成高分子材料を用いて作製
されているが、これらの材料を用いた細胞培養用
床材では細胞が付着しにくい。 (c) 発明の目的 本発明は上記の問題をグルタミン酸ベンジルを
共重合成分として含むアミノ酸共重合体を用いる
ことにより、細胞付着性の高い細胞培養用床材を
提供することを目的とする。 (d) 発明の構成 本発明者は細胞の付着しやすい性質を有する材
料について種々研究を重ねたところ、グルタミン
酸ベンジルを共重合成分として含むアミノ酸共重
合体は細胞を多量に付着させる性質を有してお
り、細胞培養用床材として好適であることを見い
出し、本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明の細胞培養用床材は、グルタミン
酸ベンジルを共重合成分として含むアミノ酸共重
合体をシート状、繊維状、ビーズ状、中空糸状な
どの目的とする形状に成型して得るか、あるいは
あらかじめ他の材料で目的とする形状に成型した
後、その表面に本発明のグルタミン酸ベンジルを
含むアミノ酸共重合体を塗布して得る。 本発明のアミノ酸共重合体構成素材としてのグ
ルタミン酸ベンジル及びその共重合成分としての
アミノ酸はD体、L体、ラセミ体でもよく、他の
アミノ酸として、アラニン、グリシン、メチオニ
ン、バリン、グルタミン酸誘導体、アスパラギン
酸誘導体、リジン誘導体、オルニチン誘導体など
が用いられる。アミノ酸共重合体の分子量はその
皮膜が形成される程度であればよく、また共重合
体中のグルタミン酸ベンジルの含量はアミノ酸の
種類によつて変わるが、10モル%以上が好まし
い。 (e) 発明の実施例 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例 1 L−グルタミン酸メチルとL−グルタミン酸ベ
ンジルとの共重合体(グルタミン酸メチルとグル
タミン酸ベンジルとのモル比=1:1)の1,2
−ジクロルエタン溶液をガラス板上に流延し、風
乾して皮膜(膜厚約0.05mm)を得た。この皮膜を
エタノールでソツクスレー抽出を行つた後、乾燥
した。この皮膜上に、人由来の上皮性細胞を含む
培養液(約10万個/ml)を接触させたまま、炭酸
ガス濃度5%、湿度100%、37℃の部屋に静置し
た。17時間後、皮膜をリン酸緩衝液でかるく洗浄
し、皮膜上に付着している細胞の量を核染色法に
より定量した。 比較のため、グルタミン酸メチル単独重合体皮
膜及び細胞培養用床材に使用されているポリメタ
クリレートを用いて、同様の細胞付着試験を行つ
た。 皮膜に付着した細胞の量を標準試料に付着した
細胞の量で割ることにより、細胞付着率を求め
た。その結果を第1表に示す。
【表】
この表から、この共重合体は対照試料であるポ
リメタクリレートより多量の細胞を付着すること
が明らかである。 実施例 2 L−グルタミン酸メチルとL−グルタミン酸ベ
ンジルとの共重合体の1,2−ジクロルエタン溶
液のかわりに、カルボベンゾキシ−L−リジンと
L−グルタミン酸ベンジルとの共重合体(カルボ
ベンゾキシリジンとグルタミン酸ベンジルとのモ
ル比=7:3)のジオキサン溶液を用いた以外は
実施例1と同様にして皮膜を成型し、細胞付着実
験を行つた。結果を第2表に示す。
リメタクリレートより多量の細胞を付着すること
が明らかである。 実施例 2 L−グルタミン酸メチルとL−グルタミン酸ベ
ンジルとの共重合体の1,2−ジクロルエタン溶
液のかわりに、カルボベンゾキシ−L−リジンと
L−グルタミン酸ベンジルとの共重合体(カルボ
ベンゾキシリジンとグルタミン酸ベンジルとのモ
ル比=7:3)のジオキサン溶液を用いた以外は
実施例1と同様にして皮膜を成型し、細胞付着実
験を行つた。結果を第2表に示す。
【表】
この表から、この共重合体は対照試料であるポ
リメタクリレートより多量の細胞を付着すること
が明らかである。 実施例 3 実施例2の共重合体のジオキサン溶液(濃度約
0.5%)中にガラスビーズ(直径約0.5mm)を浸漬
し、その後溶媒を除去、乾燥して、カルボベンゾ
キシリジンとグルタミン酸ベンジルとの共重合体
を表面に有するビーズ状細胞培養用床材を得た。 実施例 4 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とロイシン(モル比=30:70)を用いた以外は同
様にして実験を行つた。その結果、細胞付着率14
%の成績が得られた。また、ロイシン単独重合体
では、その細胞付着率は3%であつた。 実施例 5 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とL−ヒドロキシプロピルグルタミン(モル比=
68:32)を用いた以外は同様にして実験を行つ
た。その結果、細胞付着率26%の成績を得た。ま
た、L−ヒドロキシプロピルグルタミン単独重合
体では、その細胞付着率は0%であつた。 実施例 6 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とL−グルタミン酸メチル(モル比=71:29)を
用いた以外は同様にして実験を行つた。その結
果、細胞付着率98%の成績が得られた。 (f) 発明の効果 本発明は以上説明したように、細胞付着性の高
いことを必要とする細胞培養用床材において、グ
ルタミン酸ベンジルを含むアミノ酸共重合体を表
面に成型することにより細胞の付着量を増すこと
が可能である。
リメタクリレートより多量の細胞を付着すること
が明らかである。 実施例 3 実施例2の共重合体のジオキサン溶液(濃度約
0.5%)中にガラスビーズ(直径約0.5mm)を浸漬
し、その後溶媒を除去、乾燥して、カルボベンゾ
キシリジンとグルタミン酸ベンジルとの共重合体
を表面に有するビーズ状細胞培養用床材を得た。 実施例 4 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とロイシン(モル比=30:70)を用いた以外は同
様にして実験を行つた。その結果、細胞付着率14
%の成績が得られた。また、ロイシン単独重合体
では、その細胞付着率は3%であつた。 実施例 5 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とL−ヒドロキシプロピルグルタミン(モル比=
68:32)を用いた以外は同様にして実験を行つ
た。その結果、細胞付着率26%の成績を得た。ま
た、L−ヒドロキシプロピルグルタミン単独重合
体では、その細胞付着率は0%であつた。 実施例 6 実施例1において、L−グルタミン酸ベンジル
とL−グルタミン酸メチル(モル比=71:29)を
用いた以外は同様にして実験を行つた。その結
果、細胞付着率98%の成績が得られた。 (f) 発明の効果 本発明は以上説明したように、細胞付着性の高
いことを必要とする細胞培養用床材において、グ
ルタミン酸ベンジルを含むアミノ酸共重合体を表
面に成型することにより細胞の付着量を増すこと
が可能である。
Claims (1)
- 1 グルタミン酸ベンジルを共重合成分として含
むアミノ酸共重合体を表面に有する細胞培養用床
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60077325A JPS61234775A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 細胞培養用床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60077325A JPS61234775A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 細胞培養用床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61234775A JPS61234775A (ja) | 1986-10-20 |
| JPH0553473B2 true JPH0553473B2 (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=13630781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60077325A Granted JPS61234775A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 細胞培養用床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61234775A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59201849A (ja) * | 1983-04-30 | 1984-11-15 | 工業技術院長 | ポリアミノ酸皮膜複合体 |
-
1985
- 1985-04-11 JP JP60077325A patent/JPS61234775A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61234775A (ja) | 1986-10-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |