JPH0555863U - 種苗用自動灌水装置 - Google Patents

種苗用自動灌水装置

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JPH0555863U
JPH0555863U JP78092U JP78092U JPH0555863U JP H0555863 U JPH0555863 U JP H0555863U JP 78092 U JP78092 U JP 78092U JP 78092 U JP78092 U JP 78092U JP H0555863 U JPH0555863 U JP H0555863U
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seedlings
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公夫 村田
壽彦 沖嶋
輝明 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 植物の生育に最も適した条件で灌水すること
ができ、効率的に栽培することができるようにした種苗
用自動灌水装置を提供する。 【構成】 種苗用の栽培液1を収容するプール2と、こ
のプール2内に配置され、土壌3と種苗4とを保持する
種苗用バット5と、この種苗用バット5内の土壌3に挿
入された水分センサ6と、前記プール2の水位を検出す
る水位センサ7と、これら水分センサ6と水位センサ7
とを入力とする制御部8とを備えている。この制御部8
は、水分センサ6と水位センサ7からの信号に基づき、
前記プール2の水位を一時的に上昇及び下降させること
によって土壌3に補水する灌水部10及び排水部11を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、種苗に自動的に灌水して省力的に栽培する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種苗用自動灌水装置としては種々のものが提案されている。その一 例として図4に示すものがある。この装置は、植物の栽培エリア100に散水機 101を配置し、この散水機101からの散水量を制御装置102で制御するよ うに構成されている。
【0003】 前記制御装置102は、水タンク103からの水を散水機101に供給するた めのもので、シーケンシャルタイマーを内蔵しており、予めセットされた条件で 散水時間や散水量を制御するように作動する。
【0004】 その他、日射センサを使用したもの、これと上述のようなタイマーを組み合わ せたもの等も考えられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来のものにおいては、予め設定された量の水を常に散布す るものであるため、温度や湿度の変化、さらには植物における水の消費量の変動 等に対応することができず、時として散布過多になったり、散布不足になったり する虞れがある。したがって気象条件、土壌条件及び生育段階による補正がどう しても必要となり、種苗の水分生理に叶った制御は不可能であった。
【0006】 このような理由から、従来の装置では種苗の生育が不充分となったり、根腐れ を起こす虞れがあった。 本考案は前記事項に鑑みてなされたもので、植物の生育に最も適した条件で灌 水することができ、良質、かつ斉一な種苗の栽培ができる種苗用自動灌水装置を 提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記技術的課題を解決するために以下のような構成とした。即ち、 種苗用の栽培液1を収容するプール2と、このプール2内に配置され、土壌3と 種苗4とを保持する種苗用バット5と、この種苗用バット5内の土壌3に挿入さ れた水分センサ6と、前記プール2の水位を検出する水位センサ7と、これら水 分センサ6と水位センサ7とを入力とする制御部8とを備え、この制御部8は、 水分センサ6と水位センサ7からの信号に基づき、種苗4への補水が必要か否か を判断する判断部9と、この判断部9からの信号に基づき前記プール2の水位を 一時的に上昇させることによって土壌3に補水する灌水部10及び排水部11と を有している。
【0008】 また、土壌と種苗とを保持する種苗用バットと、この種苗用バット内の土壌に 挿入された水分センサを入力とする制御部とを備え、この前記制御部は、水分セ ンサからの信号に基づき、種苗への補水が必要か否かを判断する判断部と、この 判断部からの信号に基づき、前記種苗の頭上から灌水することによって土壌に補 水する灌水部とを有する構成とすることができる。この場合は、判断部9からの 信号に基づき種苗の頭上から灌水する。灌水部10としては、ポンプまたは電磁 バルブを使用することができる。
【0009】 ここで判断部9は、例えば比較器を用い、基準電圧と入力電圧との比較により 判断をさせることができる他、マイクロコンピュータを用いることもできる。 前記種苗用の栽培液は水のみ、または水に適当な肥料を混合したものが使用で きる。
【0010】 また前記制御部8は、水分センサとタイマーからの信号に基づき、種苗への補 水が必要が否かを判断する判断部9を備えた構成とすることができる。 さらにこの灌水装置では、種苗の発育過程、種類または環境、その他を考慮し 、例えば播種後の一定時期まではpF値を2.5に設定し、その後はこれを2. 3にする等、水分センサが反応するpF値を適宜選択することにより、灌水回数 を調整することが可能である。
【0011】
【作用】
前記水分センサ6は土壌3の水分量を検出し、また水位センサ7は栽培液1の 水位を検出する。土壌3の水分量が、設定した植物の要求する水分量を下回ると 制御部8内の判断部9がこれを判断し、プール2の水位を上昇させて栽培液1を 種苗用バット5に浸漬させる。このとき水位センサ7はプール2内の水位を検知 しており、これは土壌3に所定の栽培液を供給すべく制御部8で監視されている 。
【0012】 そして、栽培液1の水位が土壌3の位置に達し、土壌3中に栽培液1が浸透す ると、制御部8からの指令により水位を低下させ土壌3への灌水が停止する。 土壌3の下面から栽培液1を自然に浸透させて灌水(底面灌水)する場合は、 種苗に与えられる水分が均一になる。
【0013】 また、種苗の上方に灌水部を設置したときは、制御部8からの指令によってこ れを作動させて灌水を行う。水分センサの他に、これとタイマーを組み合せれば 、これらの相互の指令によって灌水部が制御される。
【0014】 本考案は、水分センサ6により、土壌が灌水が必要な状態であるか否かが正確 に検知されるため、必要なときのみ、また必要な場合を逃さずに灌水がされる。 したがって、水不足や根腐れが生ずることがなく、きわめて効率的に種苗の栽培 することができる。タイマーを組み合わせた場合には、例えば、指定した時間に おいてのみ水分センサ6による検出を行うように設定し、あるいは指定した一定 時間内は灌水を休止する等の制御が可能である。
【0015】
【実施例】 次に、本考案の実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。 図1はブロック図である。プール2は栽培面積に対応した広さを有しており、 例えばレタス、ハクサイ、キャベツ、トマト等の野菜の種苗用の栽培液1を収容 するものである。このプール2は一定の広さの凹部を形成し、この凹部に合成樹 脂のフィルム等を敷き詰めたものとすることができる。
【0016】 またプール2の上方には、種苗用バット5を、台材を介して浮かせて配置して ある。この種苗用バット5は土壌が盛られる上面と底面との間の通水が自在とな るように、表面に小孔が多数設けられている。この種苗用バット5には土壌3が 載置されており、この土壌3に種苗4が植設されている。
【0017】 前記土壌3には、水分センサ6が挿入され、この水分センサ6は土壌のpF値 を計測するものが用いられている。ここでpF値とは、土壌粒子間に存在する水 の表面張力(または表面張力といわれる負の圧力)を水柱の高さで示し、これの 常用対数をとったものである。このpF値は植物に対する土壌成分の生理的条件 を示す指数ともなっており、植物の状態をより正確に把握できるようにしてある 。
【0018】 そして、この水分センサ6は直接土壌水分の負圧を測定するのではなく、土壌 の水分の表面張力を利用したものである。即ち、土壌中の水分の増減は土壌粒子 がつくる隙間の孔径の大小によって順次行われている。例えば、土壌粒子間の隙 間が大きい部分は最も早く水分が失われ、隙間が小さいほど水が残留し易い。し たがってこのような土壌の中に夫々の隙間に対応した複数種類の隙間(小孔)を 有するセラミックスを挿入すれば、土壌の保水量に応じて個々のセラミックスが 保水または排水状態となる。
【0019】 保水状態となっているセラミックスは電気抵抗が低く、また排水状態となって いるセラミックスは電気抵抗が高いため、個々のセラミックスの電気抵抗を計測 すれば、どの程度の隙間(小孔の径)を有するセラミックスが保水状態にあるか が容易に判断できる。これにより、保水状態にあるセラミックスの内最大隙間を 有するものを検出すればその土壌pF値が明らかとなる。
【0020】 本実施例では、pF1.9、pF2.1、pF2.3、及びpF2.5の4種 類に対応したセラミックスセンサ6a、6b、6c、6dを用いている。 なお、この水分センサは、同一のpF値を検出するものを、前記土壌の数カ所 設置しても良い。そして、どれかの水分センサが所定値に達した場合に、これを 検出するようにすれば、最も乾燥した場所の状況に応じて灌水がされる。よって 土壌の渇きにばらつきが生じても安全な水管理が可能となる。水分センサの複数 設置は、このセンサの直列接続と入力信号の電圧調整により行う。
【0021】 他方、前記プール2には、栽培液1の水位を検出する水位センサ7が設けられ ている。この水位センサ7は種々の長さに設定した電極7a、7bを水面に向け て設置したものであり、水面が上昇すると電極7a、7bが、順次栽培液1と接 触するようにしてある。栽培液1は別の基準電極7cに接触させてあり、これら 電極7a、7bと基準電極間の電気抵抗を計測することによって、どの電極が水 面に接触したかが検知できる。これにより、水位を検出できるようになっている 。
【0022】 また前記水分センサ6と水位センサ7からの出力は、制御部8に入力されてい る。この制御部8は、水分センサ6と水位センサ7からの信号に基づき、種苗4 への補水が必要か否かを判断する判断部9を有している。この判断基準は種苗4 の種類や生育状況によって任意に設定できる。すなわち、生育段階、土壌の種類 等に応じて、pF値の設定を自由に変えることができる。
【0023】 土壌中の水分量は、前記セラミックスセンサ6a、6b、6c、6dにおいて 、どこまでが保水状態にあるかにより判断するようになっている。 前記判断部9には灌水部10が接続されている。この灌水部10はポンプ、排 水部11はポンプ又は電磁バルブであり、別に設けたタンク12から栽培液1を プール2へ供給しまたは排出するようになっている。そして、この灌水部10、 排水部11は前記判断部9からの信号に基づき、前記プール2の水位を一時的に 上昇及び下降させることによって土壌3に補水するようになっている。このよう に本実施例では、底面灌水方式を採用しているので灌水むらが少なく、種苗の揃 いが良好となる。また地下部のみを灌水するため、地上部の湿害による病気など のおそれが少ない 前記判断部9は、例えば比較器を用い、基準電圧と入力電圧との比較により判 断をさせることもできるのは勿論、マイクロコンピュータを用いることもできる 。
【0024】 本装置の外観を図2により説明すれば、メインユニット50とサブユニット5 1からなり、メインユニット50はサブユニット51へ電源を供給するとともに サブユニット51におけるpF値の検出動作を3秒毎に確認するよう構成されて いる。メインユニット50は、サブユニット51を3台まで接続できるようにな っている。
【0025】 サブユニット51は、灌水部10を動作させるための電源コンセント60、6 1を有しており、電源コンセント60は給水動作用電源、61は排水動作用電源 となっている。また、サブユニット51にはセラミックスセンサ6a、6b、6 c、6dを切り替えて入力るためのセンサ切り替えスイッチ62が設けられてい る。そして、ここで選択されたセンサは使用センサインジケータ63、64、6 5、66にランプの点滅によって表示されるようになっている。サブユニット5 1にはさらに動作チェックスイッチ67が設けられている。この動作チェックス イッチ67は現在のpF値を見たい場合にオン状態とし、その状態でセンサ切り 替えスイッチ62を回して各セラミックスセンサの状態(導通、非導通)を知る ことができるようになっている。なお、接続端子69、68には夫々水分センサ 6と水位センサ7が接続されている。
【0026】 なお、前記水分、水位センサからの信号は、いずれもディジタル値のため、制 御部8は、比較的簡単な回路や装置により構成することができる。 以下、動作を図3に示すフローチャートにより説明する。
【0027】 まず、ステップ200において動作が開始され、次ステップ201において灌 水部10を停止(給排水をしない)状態にセットする。そしてステップ202にお いて水分量が充分か否かが判断され、肯定枝Yはステップ202に還流し、否定 枝Nはステップ203に移行する。ステップ203ではポンプが給水状態となり 、水位が上昇する。そして、ステップ204で水位が所定の値まで上がったか否 かが判断される。ここでは水位が上昇して水位センサの上位極に接触したら灌水 を停止する。
【0028】 また否定枝Nはステップ203に還流し、肯定枝Yはステップ205でポンプ を排水状態とする。次ステップ206では、水位が所定の値まで下がったか否か が判断される。否定枝Nはステップ205に還流し、肯定枝Yはポンプの排水状 態を停止する。すなわち水位が下降して下位極から離れたらポンプを停止して、 排水を止めることになる。
【0029】 なお、本実施例では底面灌水方式による例を掲げたが、これを種苗の上方から 灌水する方式を採用することもでき、この場合は、植物の栽培エリアに適当な散 水機を配置して、この散水機の作動を制御部8により制御すれば良く、散水機等 の灌水部が種苗バットの上方に設置されるので、栽培液を溜めるプールを設ける 必要もなくなる。
【0030】 さらに、本実施例ではタンク12を設置して栽培液1を収納し、これを循環さ せる構成としたが、タンク12を設けずに、灌水部10を電磁バルブとし、これ を水道口等の給水口に接続して灌水を行い、プール2内の栽培液1は排水部11 から排出される構成とすることも可能である。
【0031】 以上のように、本考案は制御装置が簡易なため、取扱性、栽培用ハウス内への 設置性が良好であり、広範囲の野菜栽培に応用できる他、野菜以外の花卉、水稲 等の箱育苗作物への応用も可能である。
【0032】
【考案の効果】
本考案によれば、水分センサ等からのデータに基づいて、土壌中に植物が必要 とする分量の栽培液を供給することができるように構成したので、生産者が常時 監視しなくとも、土壌や気象条件、種苗の生育段階に応じた管理ができる。その 結果、良質かつ斉一な種苗が安定して生産できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブロック図
【図2】本考案の一実施例を示す全体の構成図
【図3】本考案の一実施例を示すフローチャート図
【図4】従来の装置を示す斜視図
【符号の説明】
1・・栽培液 2・・プール 3・・土壌 4・・種苗 5・・種苗用バット 6・・水分センサ 7・・水位センサ 8・・制御部 9・・判断部 10・・灌水部 11・・排水部 12・・タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤原 基次 東京都北区西ヶ原1丁目46番16号株式会社 藤原製作所内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種苗用の栽培液を収容するプールと、こ
    のプール内に配置され、土壌と種苗とを保持する種苗用
    バットと、この種苗用バット内の土壌に挿入された水分
    センサと、前記プールの水位を検出する水位センサと、
    これら水分センサと水位センサとを入力とする制御部と
    を備え、この前記制御部は、水分センサと水位センサか
    らの信号に基づき、種苗への補水が必要か否かを判断す
    る判断部と、この判断部からの信号に基づき、前記プー
    ルの水位を一時的に上昇及び下降させることによって土
    壌に補水する灌水部及び排水部とを有していることを特
    徴とする種苗用自動灌水装置。
  2. 【請求項2】 土壌と種苗とを保持する種苗用バット
    と、この種苗用バット内の土壌に挿入された水分センサ
    を入力とする制御部とを備え、この前記制御部は、水分
    センサからの信号に基づき、種苗への補水が必要か否か
    を判断する判断部と、この判断部からの信号に基づき、
    前記種苗の頭上から灌水することによって土壌に補水す
    る灌水部とを有していることを特徴とする種苗用自動灌
    水装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、水分センサとタイマーか
    らの信号に基づき、種苗への補水が必要が否かを判断す
    る判断部を備えている請求項1または請求項2に記載の
    種苗自動灌水装置。
JP1992000780U 1992-01-13 1992-01-13 種苗用自動灌水装置 Expired - Lifetime JP2548975Y2 (ja)

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