JPH0562603B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0562603B2 JPH0562603B2 JP24630184A JP24630184A JPH0562603B2 JP H0562603 B2 JPH0562603 B2 JP H0562603B2 JP 24630184 A JP24630184 A JP 24630184A JP 24630184 A JP24630184 A JP 24630184A JP H0562603 B2 JPH0562603 B2 JP H0562603B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyisoprene
- isoprene
- reaction
- weight
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、環化ポリイソプレンの製造方法に関
し、さらに詳しくは、ゴム系ホトレジストの原料
として好適な環化ポリイソプレンを経済的なプロ
セスにより、高品質で製造する方法に関する。 従来の技術 ゴム系ホトレジストとして、従来天然ゴムの還
化物が知られている。しかし、天然ゴムの環化物
には、ゴミやゲル、また金属イオンなどの不純物
が多く、IC用ホトレジストとして使用するには
精製する必要がある。 他方、天然ゴムとほぼ同じ構造をもつポリイソ
プレンは、ゴミの混入が少なく、品質の一定した
ものであり、環化ゴムの原料として好適である。
しかしながら、ポリイソプレンを原料として環化
ポリイソプレンを製造するには、ポリイソプレン
の素練り、溶剤への溶解、環化反応、反応停止、
水洗、精製など多くの工程が必要であり、さらに
ホトレジストの性能を低下させる不純物が素練り
工程で混入し、経済上も、また品質上も問題があ
つた。 かかる問題点を解決する方法として、イソプレ
ンモノマーを有機金属化合物を用いて重合した
後、フリーデルクラフツ触媒により環化する方法
が開示されている(特開昭58−15504号)。該法
は、ポリイソプレンの溶解工程がないため、工程
が簡単であるという利点を持つが、次の如き重大
な欠陥をもつ。すなわち、重合後の未反応イソプ
レン又はイソプレンに同伴するイソアミレンなど
が環化反応の際に溶剤と反応し、高沸点化合物
(以後、高沸点不純物と称する)を形成する。該
高沸点不純物は、溶剤よりも高沸点の蒸発物であ
り、環化ポリイソプレン溶液から溶剤を蒸発させ
る際に、溶剤より遅れて蒸発することになる。こ
の為、環化ポリイソプレンを半導体ウエハーに塗
布したときの塗膜上にピンホールが多発するとい
う問題をひき起こす。 発明が解決しようとする問題点 本発明者は、前記欠点を解決すべく鋭意研究の
結果、イソプレンの重合後、未反応イソプレン及
びイソプレンに同伴するイソアミレンを除去した
後、環化反応を行なえば、塗膜としたときのピン
ホールの発生の少ない環化ポリイソプレンが安定
して製造できることを見い出し、本発明を完成す
るに至つた。 問題点を解決するための手段 かくして、本発明によれば、イソプレンを有機
金属化合物を用いて溶液重合し、得られたポリイ
ソプレンを酸触媒により環化反応させて環化ポリ
イソプレンを製造するに際し、重合溶剤として芳
香族炭化水素を用い、かつ、溶液重合終了後、未
反応イソプレン又は/及びイソアミレンを、ポリ
イソプレン100重量部当たり0.5重量部以下となる
まで除去し、次いで環化反応を行なうことを特徴
とする環化ポリイソプレンの製造方法が提供され
る。 イソプレンの重合および環化反応に用いる溶剤
はイソプレンのシス1、4−付加重合体が選択的
に得られる公知の溶剤であつて、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン及びこれらの混
合物の如き芳香族炭化水素溶剤を用いることがで
きる。一般にはイソプレン及びイソアミレンより
高沸点のものが好ましく、レジスト溶剤として用
いられるベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素が好ましい。 イソプレンモノマーを重合する工程において用
いる有機金属化合物は、リビング重合開始剤であ
り、その代表例は一般式RM(Rはアルキル、ア
リールまたはアラルキル基を示し、Mはリチウ
ム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムを示
す)で表わされるもので、その具体として、n−
ブチルリチウム、ナトリウムナフタレン、ナトリ
ウムアントラセン、ナトリウムビフエニル、フエ
ニルイソプロピルカリウム、α−メチルスチレン
4重体カリウムなどが挙られる。好ましくはn−
ブチルリチウムである。 イソプレンの重合は、次のようにして行なわれ
る。まず、充分に脱水された溶剤にイソプレンモ
ノマーを溶解する。モノマー濃度は特に限定され
ないが、反応液の粘度や攪拌の容易さから、2〜
25%が好ましく、特に好ましくは3〜20%であ
る。触媒量は、触媒失活成分量を考慮して、目標
分子量(通常は5万〜40万)になるように算出す
る。また、重合温度は特に制限されないが、経済
性や操業性から室温〜100℃が好ましい。この範
囲の温度であれば、重合中、温度は特に一定に保
つ必要はなく、変化してもよい。重合時間は、モ
ノマーの99%以上が反応するのに充分な時間であ
ることが好ましく、通常10分〜5時間である。 重合反応終了後、リビングポリマーのカツプリ
ング等の超高分子量化反応を防止するために、一
般には重合停止剤を加える。停止剤としては、
2、6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフエノー
ル、4−tert−ブチルカテコール、2,6−ジ−
tert−ブチルヒドロキシトルエン、2,2′−メチ
ンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフエノー
ル)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
シクロヘキサンなどのフエノール系化合物、p,
p′ジアミノジフエニルメタン、フエニル−β−ナ
フチルアミン、ジ−p−メトキシジフエニルアミ
ン、ジフエニルエチレンジアミンなどのアミン系
化合物、スルフイド系化合物、ホスフアイト系化
合物、アルコール、ケトンまたは水が用いられる
が環化反応を阻害しないものであればよい。 かかる操作によつて得られたポリイソプレンの
溶液中には少量の未反応のイソプレンやイソプレ
ンモノマーに不純物として含まれるイソアミレン
などの炭素数5からなる炭化水素が含まれてい
る。かかる炭化水素を含有したまま環化反応を行
なうと、高沸点不純物が副生することになる。本
発明では、かかる炭化水素を環化反応前にポリイ
ソプレン100重量部当り0.5重量部以下となるよう
に除去することが必要である。除去法としては、
該ポリイソプレン溶液をそのまま、または更に溶
剤を加えたのち、溶剤を蒸発させる方法が優れて
いる。温度は特に限定されないが、経済性から0
〜100℃が好ましく、また圧力は5〜1500Torrで
ある。炭素数5の炭化水素を蒸発させる際に溶剤
の一部も同伴して留出させることが操作上都合が
よい。 このようにして残存するイソプレンモノマー等
を除去することによつて、環化反応を行なうに際
し高沸点不純物の生成を抑制することができ、従
つて、環化ポリイソプレンを主成分とするホトジ
スト膜のピンホール発生を大幅に少なくすること
ができる。 環化反応に際して、前記処理を受けたポリイソ
プレン溶液中のポリイソプレン濃度を通常、1〜
20%に調整する。1%より低いと生産性が悪く、
他方20%よりも高いとゲルの発生が著しく、製品
の品質を悪くする。その濃度の調整は、イソプレ
ン重合後の未反応イソプレン又は/及びイソアミ
レンを蒸発させる際に同伴する溶剤量の調整によ
つて、または新しく加える溶剤量によつて行なわ
る。 環化反応のための酸触媒としては、四塩化ス
ズ、四塩化チタン、塩化第二鉄、三フツ化ホウ素
エーテル錯体のようなフリーデルクラフツ触媒、
硫酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸のようなスルホン酸化合
物、五塩化リン、オキシ塩化リンなどのリン化合
物、トリクロロ酢酸などがある。特に好ましいも
のはスルホン酸化合物である。何れの場合も触媒
の使用量は、ポリイソプレン100重量部に対して
1〜15重量部である。重量部より少ないと、反応
速度が遅く実用的でない。また15重量部より多い
と、ゲルの発生を引き起し、品質上好ましくな
い。 反応温度は特に制約がないが、通常室温〜120
℃である。反応圧力も特に制限はないが、一般に
は常圧で実施する。 環化反応は、所定の環化率に達した後、一般に
は反応系に水を加えてよく攪拌し、酸触媒を水側
に移行させることによつて停止する。環化率は、
IR分析、NMR分析、屈折率及び粘度の変化等に
よつて測定することができる。 反応系を静置させた後、水層と油層を分離す
る。油層中の酸触媒をより完全に除去する場合
は、さらに水を加えて攪拌し、静置後、水層を分
離する。その後、油層中の微量の水分をさらに除
去する場合は、遠心分離機による分離や蒸留によ
る分離を行ない、環化ポリイソプレン溶液を得
る。かかる環化反応によつて、高沸点不純物を実
質的に含まない環化ポリイソプレンを製造するこ
とができる。 本発明により得られた環化ポリイソプレン溶液
に、安定剤、増感剤、感光剤、ハレーシヨン防止
剤などを適宜添加し、精密過したのち、ホトレ
ジスト等の用途に供される。 発明の効果 かくして本発明によれば、従来の製造方法に比
較して、より簡略な工程で安定して高沸点不純物
を含まない環化ポリイソプレンを製造できる。従
つて、この環化ポリイソプレンを用いれば、ピン
ホールの発生の少ないホトジストを得ることがで
きる。 実施例 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の%は特に断わりのな
い限り、重量基準である。 実施例 1 容量5のオートクレーブ内をよく乾燥し、乾
燥窒素で空気を充分置換したのち、乾燥精製した
キシレン1500gと乾燥精製したイソプレン(純度
99.2%、残りはイソアミレン)200gを仕込み、
よく混合したのち、系内の水分を測定したとこ
ろ、2.1ppmであつた。次に、濃度0.3モル/の
n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液3.9mlを
添加して重合を開始した。反応温度は30℃から85
℃の間であつた。反応開始60分後、濃度10%の
2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンの
キシレン溶液を3g加えて重合を停止した。イソ
プレンの99%がポリイソプレンに転化していた。
なお、ガスクロマトグラフイ分析により、溶液中
にポリイソプレン100重量部に対して、1.0重量部
の末反応イソプレン及び0.8重量部のイソアミレ
ンが存在することが確認された。 次に、未反応モノマーを除去するために、上記
反応系内に1400gの乾燥精製キシレンを仕込んだ
のち、オートクレーブのガス層を冷却器を経由し
て真空ポンプに接続し、オートクレーブ内を温度
80℃、圧力50Torrとした。未反応イソプレンや
イソアミレンとキシレンの混合物100gを留出さ
せたのち、乾燥窒素でオートクレーブ内の圧力を
常圧にした。ポリイソプレン溶液中には、イソプ
レンやイソアミレンは認められなかつた。 次に、オートクレーブ内の温度を80℃にしたの
ち、濃度9%のp−トルエンスルホン酸のキシレ
ン溶液を80g添加し、環化反応を行なつた。200
分後、蒸留水600mlを添加し、よく攪拌した後、
静置し、水層を系に抜き出した。さらに蒸留水
600mlを加え、同様の操作により、水を分離した。
このような水洗をさらに繰返したのち、遠心分離
機を用いて油層中の水分を抜き取つた。その後、
油層をオートクレーブ内に戻し、温度80℃、圧力
50Torrの減圧下、キシン1500gを蒸発させて、
環化ポリイソプレンの溶液を得た。 得られた環化ポリイソプレンの残存二重結合量
を核磁気共鳴スペクトルにより測定したところ、
24%であつた。また環化ポリイソプレン溶液をガ
スクロマトグラフイーにより分析したところ、高
沸点不純物は認められなかつた。 次いで、該環化ポリイソプレン溶液1000gに対
し、光架橋剤として2,6−ビス(4′−アジドベ
ンザル)メチルシクロヘキサノン4g、安定剤と
して2,2′−メチレンビス(4′−メチル−6−
tert−ブチルフエノール)1.25gを加えて、0.22μ
のミクロフイルターを用いて精密過しホトレジ
スト組成物とした。 これを常法により、厚さ4000Åの酸化シリコン
層をシリコンウエハに回転塗布し、温度85℃で20
分間プリベークし、膜厚1μmのホトレジスト皮膜
を形成した。これに、テストパターンを描画した
ホトマスクを介し、200Wの高圧水銀灯を備えた
マスクアライナーを用いて感度の3倍の所定時間
露光し、n−ヘプタンを主成分とする現像液に1
分間浸漬して現像し、酢酸n−ブチルエステルで
1分間リンスした。次いで温度160℃で20分間ポ
ストベーク後、フツ素/フツ化アンモニウム3.6
%/18%のバツフアードフツ酸を用い、エツチン
グ速度550Å/分、温度20℃にて、酸化シリコン
膜の6倍時間軽く上下にゆすりながらエツチング
を行ない、所定時間経過後、超純水の流下状態で
5分間洗浄を行ない、クリーン窒素で風乾後、光
学顕微鏡を用い、倍率200倍でピンホールを計測
した。 その結果、単位面積(1cm2)当りのピンホール
数は5回測定の平均値で3.0個/cm2であつた。 比較のため、重合停止後の系内に乾燥精製キシ
レン1300gを加えたのみで、未反応モノマーの除
去のための減圧留出操作を行なわなかつた以外は
実施例1と同様にして環化、精製、濃縮して環化
ポリイソプレン溶液を製造し、ホトレジストと
し、そのピンホールの発生数を計測した。 その結果、環化ポリイソプレン溶液中には、イ
ソプレン又は/及びイソアミレン等とキシレンと
の反応による反応生成物が環化ポリイソプレンの
100重量部に対して約2.3重量部も認められた。 また、ピンホールの発生数は、5回の計測の平
均値で149.1個/cm2であつた。 本発明の効果をさらに確認するために、上記で
得られた本発明例のホトレジストと比較例のホト
レジストをそれぞれ用いて未反応モノマーを定量
した。 すなわち、前記と同様の操作でホトレジストを
1μmの厚さに塗布したウエハ各1枚と、同様にし
てプリベークしたウエハ各1枚を作成し、ウエハ
上に残存するホトレジスト2mgを掻き取り、キシ
レンに溶解し、温度80〜300℃の範囲でのガスク
ロマトグラフイを測定した。その結果を第1、2
図(比較例)及び第3、4図(本発明例)で示
す。 未反応モノマーを除去しない比較例のレジスト
中には、ガスクロマトグラフイの留出時間8分〜
10分のピークで示されるイソプレン又は/及びイ
ソアミレン等と溶媒キシレンとの反応生成物が大
量に存在するが(第1図)、プリベーク後は、そ
の大部分が蒸発して消失していることが判る(第
2図)。 一方、未反応モノマー類を除去して得られた本
発明によるホトレジストの場合は、反応生成物量
は少なく(第3図)、かつプリベーク後は、蒸発
して消失していることが判る(第4図)。 以上のことから、副反応生成物がレジスト皮膜
のピンホール発生に大きく影響し、それを除去す
ることでピンホールの発生数を大幅に低下させ得
ることが判る。 実施例 2 未反応モノマーの留出量を変えて、環化前のポ
リイソプレン中に残留する未反応モノマーの量を
変化させた以外は、実施例1と同様にしてピンホ
ール密度を測定した。その結果を、次の表に示
す。
し、さらに詳しくは、ゴム系ホトレジストの原料
として好適な環化ポリイソプレンを経済的なプロ
セスにより、高品質で製造する方法に関する。 従来の技術 ゴム系ホトレジストとして、従来天然ゴムの還
化物が知られている。しかし、天然ゴムの環化物
には、ゴミやゲル、また金属イオンなどの不純物
が多く、IC用ホトレジストとして使用するには
精製する必要がある。 他方、天然ゴムとほぼ同じ構造をもつポリイソ
プレンは、ゴミの混入が少なく、品質の一定した
ものであり、環化ゴムの原料として好適である。
しかしながら、ポリイソプレンを原料として環化
ポリイソプレンを製造するには、ポリイソプレン
の素練り、溶剤への溶解、環化反応、反応停止、
水洗、精製など多くの工程が必要であり、さらに
ホトレジストの性能を低下させる不純物が素練り
工程で混入し、経済上も、また品質上も問題があ
つた。 かかる問題点を解決する方法として、イソプレ
ンモノマーを有機金属化合物を用いて重合した
後、フリーデルクラフツ触媒により環化する方法
が開示されている(特開昭58−15504号)。該法
は、ポリイソプレンの溶解工程がないため、工程
が簡単であるという利点を持つが、次の如き重大
な欠陥をもつ。すなわち、重合後の未反応イソプ
レン又はイソプレンに同伴するイソアミレンなど
が環化反応の際に溶剤と反応し、高沸点化合物
(以後、高沸点不純物と称する)を形成する。該
高沸点不純物は、溶剤よりも高沸点の蒸発物であ
り、環化ポリイソプレン溶液から溶剤を蒸発させ
る際に、溶剤より遅れて蒸発することになる。こ
の為、環化ポリイソプレンを半導体ウエハーに塗
布したときの塗膜上にピンホールが多発するとい
う問題をひき起こす。 発明が解決しようとする問題点 本発明者は、前記欠点を解決すべく鋭意研究の
結果、イソプレンの重合後、未反応イソプレン及
びイソプレンに同伴するイソアミレンを除去した
後、環化反応を行なえば、塗膜としたときのピン
ホールの発生の少ない環化ポリイソプレンが安定
して製造できることを見い出し、本発明を完成す
るに至つた。 問題点を解決するための手段 かくして、本発明によれば、イソプレンを有機
金属化合物を用いて溶液重合し、得られたポリイ
ソプレンを酸触媒により環化反応させて環化ポリ
イソプレンを製造するに際し、重合溶剤として芳
香族炭化水素を用い、かつ、溶液重合終了後、未
反応イソプレン又は/及びイソアミレンを、ポリ
イソプレン100重量部当たり0.5重量部以下となる
まで除去し、次いで環化反応を行なうことを特徴
とする環化ポリイソプレンの製造方法が提供され
る。 イソプレンの重合および環化反応に用いる溶剤
はイソプレンのシス1、4−付加重合体が選択的
に得られる公知の溶剤であつて、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン及びこれらの混
合物の如き芳香族炭化水素溶剤を用いることがで
きる。一般にはイソプレン及びイソアミレンより
高沸点のものが好ましく、レジスト溶剤として用
いられるベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素が好ましい。 イソプレンモノマーを重合する工程において用
いる有機金属化合物は、リビング重合開始剤であ
り、その代表例は一般式RM(Rはアルキル、ア
リールまたはアラルキル基を示し、Mはリチウ
ム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムを示
す)で表わされるもので、その具体として、n−
ブチルリチウム、ナトリウムナフタレン、ナトリ
ウムアントラセン、ナトリウムビフエニル、フエ
ニルイソプロピルカリウム、α−メチルスチレン
4重体カリウムなどが挙られる。好ましくはn−
ブチルリチウムである。 イソプレンの重合は、次のようにして行なわれ
る。まず、充分に脱水された溶剤にイソプレンモ
ノマーを溶解する。モノマー濃度は特に限定され
ないが、反応液の粘度や攪拌の容易さから、2〜
25%が好ましく、特に好ましくは3〜20%であ
る。触媒量は、触媒失活成分量を考慮して、目標
分子量(通常は5万〜40万)になるように算出す
る。また、重合温度は特に制限されないが、経済
性や操業性から室温〜100℃が好ましい。この範
囲の温度であれば、重合中、温度は特に一定に保
つ必要はなく、変化してもよい。重合時間は、モ
ノマーの99%以上が反応するのに充分な時間であ
ることが好ましく、通常10分〜5時間である。 重合反応終了後、リビングポリマーのカツプリ
ング等の超高分子量化反応を防止するために、一
般には重合停止剤を加える。停止剤としては、
2、6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフエノー
ル、4−tert−ブチルカテコール、2,6−ジ−
tert−ブチルヒドロキシトルエン、2,2′−メチ
ンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフエノー
ル)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
シクロヘキサンなどのフエノール系化合物、p,
p′ジアミノジフエニルメタン、フエニル−β−ナ
フチルアミン、ジ−p−メトキシジフエニルアミ
ン、ジフエニルエチレンジアミンなどのアミン系
化合物、スルフイド系化合物、ホスフアイト系化
合物、アルコール、ケトンまたは水が用いられる
が環化反応を阻害しないものであればよい。 かかる操作によつて得られたポリイソプレンの
溶液中には少量の未反応のイソプレンやイソプレ
ンモノマーに不純物として含まれるイソアミレン
などの炭素数5からなる炭化水素が含まれてい
る。かかる炭化水素を含有したまま環化反応を行
なうと、高沸点不純物が副生することになる。本
発明では、かかる炭化水素を環化反応前にポリイ
ソプレン100重量部当り0.5重量部以下となるよう
に除去することが必要である。除去法としては、
該ポリイソプレン溶液をそのまま、または更に溶
剤を加えたのち、溶剤を蒸発させる方法が優れて
いる。温度は特に限定されないが、経済性から0
〜100℃が好ましく、また圧力は5〜1500Torrで
ある。炭素数5の炭化水素を蒸発させる際に溶剤
の一部も同伴して留出させることが操作上都合が
よい。 このようにして残存するイソプレンモノマー等
を除去することによつて、環化反応を行なうに際
し高沸点不純物の生成を抑制することができ、従
つて、環化ポリイソプレンを主成分とするホトジ
スト膜のピンホール発生を大幅に少なくすること
ができる。 環化反応に際して、前記処理を受けたポリイソ
プレン溶液中のポリイソプレン濃度を通常、1〜
20%に調整する。1%より低いと生産性が悪く、
他方20%よりも高いとゲルの発生が著しく、製品
の品質を悪くする。その濃度の調整は、イソプレ
ン重合後の未反応イソプレン又は/及びイソアミ
レンを蒸発させる際に同伴する溶剤量の調整によ
つて、または新しく加える溶剤量によつて行なわ
る。 環化反応のための酸触媒としては、四塩化ス
ズ、四塩化チタン、塩化第二鉄、三フツ化ホウ素
エーテル錯体のようなフリーデルクラフツ触媒、
硫酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸のようなスルホン酸化合
物、五塩化リン、オキシ塩化リンなどのリン化合
物、トリクロロ酢酸などがある。特に好ましいも
のはスルホン酸化合物である。何れの場合も触媒
の使用量は、ポリイソプレン100重量部に対して
1〜15重量部である。重量部より少ないと、反応
速度が遅く実用的でない。また15重量部より多い
と、ゲルの発生を引き起し、品質上好ましくな
い。 反応温度は特に制約がないが、通常室温〜120
℃である。反応圧力も特に制限はないが、一般に
は常圧で実施する。 環化反応は、所定の環化率に達した後、一般に
は反応系に水を加えてよく攪拌し、酸触媒を水側
に移行させることによつて停止する。環化率は、
IR分析、NMR分析、屈折率及び粘度の変化等に
よつて測定することができる。 反応系を静置させた後、水層と油層を分離す
る。油層中の酸触媒をより完全に除去する場合
は、さらに水を加えて攪拌し、静置後、水層を分
離する。その後、油層中の微量の水分をさらに除
去する場合は、遠心分離機による分離や蒸留によ
る分離を行ない、環化ポリイソプレン溶液を得
る。かかる環化反応によつて、高沸点不純物を実
質的に含まない環化ポリイソプレンを製造するこ
とができる。 本発明により得られた環化ポリイソプレン溶液
に、安定剤、増感剤、感光剤、ハレーシヨン防止
剤などを適宜添加し、精密過したのち、ホトレ
ジスト等の用途に供される。 発明の効果 かくして本発明によれば、従来の製造方法に比
較して、より簡略な工程で安定して高沸点不純物
を含まない環化ポリイソプレンを製造できる。従
つて、この環化ポリイソプレンを用いれば、ピン
ホールの発生の少ないホトジストを得ることがで
きる。 実施例 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の%は特に断わりのな
い限り、重量基準である。 実施例 1 容量5のオートクレーブ内をよく乾燥し、乾
燥窒素で空気を充分置換したのち、乾燥精製した
キシレン1500gと乾燥精製したイソプレン(純度
99.2%、残りはイソアミレン)200gを仕込み、
よく混合したのち、系内の水分を測定したとこ
ろ、2.1ppmであつた。次に、濃度0.3モル/の
n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液3.9mlを
添加して重合を開始した。反応温度は30℃から85
℃の間であつた。反応開始60分後、濃度10%の
2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンの
キシレン溶液を3g加えて重合を停止した。イソ
プレンの99%がポリイソプレンに転化していた。
なお、ガスクロマトグラフイ分析により、溶液中
にポリイソプレン100重量部に対して、1.0重量部
の末反応イソプレン及び0.8重量部のイソアミレ
ンが存在することが確認された。 次に、未反応モノマーを除去するために、上記
反応系内に1400gの乾燥精製キシレンを仕込んだ
のち、オートクレーブのガス層を冷却器を経由し
て真空ポンプに接続し、オートクレーブ内を温度
80℃、圧力50Torrとした。未反応イソプレンや
イソアミレンとキシレンの混合物100gを留出さ
せたのち、乾燥窒素でオートクレーブ内の圧力を
常圧にした。ポリイソプレン溶液中には、イソプ
レンやイソアミレンは認められなかつた。 次に、オートクレーブ内の温度を80℃にしたの
ち、濃度9%のp−トルエンスルホン酸のキシレ
ン溶液を80g添加し、環化反応を行なつた。200
分後、蒸留水600mlを添加し、よく攪拌した後、
静置し、水層を系に抜き出した。さらに蒸留水
600mlを加え、同様の操作により、水を分離した。
このような水洗をさらに繰返したのち、遠心分離
機を用いて油層中の水分を抜き取つた。その後、
油層をオートクレーブ内に戻し、温度80℃、圧力
50Torrの減圧下、キシン1500gを蒸発させて、
環化ポリイソプレンの溶液を得た。 得られた環化ポリイソプレンの残存二重結合量
を核磁気共鳴スペクトルにより測定したところ、
24%であつた。また環化ポリイソプレン溶液をガ
スクロマトグラフイーにより分析したところ、高
沸点不純物は認められなかつた。 次いで、該環化ポリイソプレン溶液1000gに対
し、光架橋剤として2,6−ビス(4′−アジドベ
ンザル)メチルシクロヘキサノン4g、安定剤と
して2,2′−メチレンビス(4′−メチル−6−
tert−ブチルフエノール)1.25gを加えて、0.22μ
のミクロフイルターを用いて精密過しホトレジ
スト組成物とした。 これを常法により、厚さ4000Åの酸化シリコン
層をシリコンウエハに回転塗布し、温度85℃で20
分間プリベークし、膜厚1μmのホトレジスト皮膜
を形成した。これに、テストパターンを描画した
ホトマスクを介し、200Wの高圧水銀灯を備えた
マスクアライナーを用いて感度の3倍の所定時間
露光し、n−ヘプタンを主成分とする現像液に1
分間浸漬して現像し、酢酸n−ブチルエステルで
1分間リンスした。次いで温度160℃で20分間ポ
ストベーク後、フツ素/フツ化アンモニウム3.6
%/18%のバツフアードフツ酸を用い、エツチン
グ速度550Å/分、温度20℃にて、酸化シリコン
膜の6倍時間軽く上下にゆすりながらエツチング
を行ない、所定時間経過後、超純水の流下状態で
5分間洗浄を行ない、クリーン窒素で風乾後、光
学顕微鏡を用い、倍率200倍でピンホールを計測
した。 その結果、単位面積(1cm2)当りのピンホール
数は5回測定の平均値で3.0個/cm2であつた。 比較のため、重合停止後の系内に乾燥精製キシ
レン1300gを加えたのみで、未反応モノマーの除
去のための減圧留出操作を行なわなかつた以外は
実施例1と同様にして環化、精製、濃縮して環化
ポリイソプレン溶液を製造し、ホトレジストと
し、そのピンホールの発生数を計測した。 その結果、環化ポリイソプレン溶液中には、イ
ソプレン又は/及びイソアミレン等とキシレンと
の反応による反応生成物が環化ポリイソプレンの
100重量部に対して約2.3重量部も認められた。 また、ピンホールの発生数は、5回の計測の平
均値で149.1個/cm2であつた。 本発明の効果をさらに確認するために、上記で
得られた本発明例のホトレジストと比較例のホト
レジストをそれぞれ用いて未反応モノマーを定量
した。 すなわち、前記と同様の操作でホトレジストを
1μmの厚さに塗布したウエハ各1枚と、同様にし
てプリベークしたウエハ各1枚を作成し、ウエハ
上に残存するホトレジスト2mgを掻き取り、キシ
レンに溶解し、温度80〜300℃の範囲でのガスク
ロマトグラフイを測定した。その結果を第1、2
図(比較例)及び第3、4図(本発明例)で示
す。 未反応モノマーを除去しない比較例のレジスト
中には、ガスクロマトグラフイの留出時間8分〜
10分のピークで示されるイソプレン又は/及びイ
ソアミレン等と溶媒キシレンとの反応生成物が大
量に存在するが(第1図)、プリベーク後は、そ
の大部分が蒸発して消失していることが判る(第
2図)。 一方、未反応モノマー類を除去して得られた本
発明によるホトレジストの場合は、反応生成物量
は少なく(第3図)、かつプリベーク後は、蒸発
して消失していることが判る(第4図)。 以上のことから、副反応生成物がレジスト皮膜
のピンホール発生に大きく影響し、それを除去す
ることでピンホールの発生数を大幅に低下させ得
ることが判る。 実施例 2 未反応モノマーの留出量を変えて、環化前のポ
リイソプレン中に残留する未反応モノマーの量を
変化させた以外は、実施例1と同様にしてピンホ
ール密度を測定した。その結果を、次の表に示
す。
【表】
部当たりの重量部
この結果から明確な如く、未反応モノマーの残
存量とピンホール数とが関連しており、未反応モ
ノマー量が特に0.5重量部以下であることが望ま
しい。
この結果から明確な如く、未反応モノマーの残
存量とピンホール数とが関連しており、未反応モ
ノマー量が特に0.5重量部以下であることが望ま
しい。
第1図及び第2図は、実施例1の比較例で得ら
れたホトレジストのガスクロマトグラフイー(第
2図はプリベーク後)であり、第3図及び第4図
は実施例1の本発明で得られたホトレジストのガ
スクロマトグラフイ(第4図はプリベーク後)で
ある。各図の横軸は留出時間(単位分)である。
れたホトレジストのガスクロマトグラフイー(第
2図はプリベーク後)であり、第3図及び第4図
は実施例1の本発明で得られたホトレジストのガ
スクロマトグラフイ(第4図はプリベーク後)で
ある。各図の横軸は留出時間(単位分)である。
Claims (1)
- 1 イソプレンを有機金属化合物を用いて溶液重
合し、得られたポリイソプレンを酸触媒により環
化反応させて環化ポリイソプレンを製造するに際
し、重合溶剤として芳香族炭化水素を用い、か
つ、溶液重合終了後、未反応イソプレン又は/及
びイソアミレンを、ポリイソプレン100重量部当
たり0.5重量部以下となるまで除去し、次いで環
化反応を行なうことを特徴とする環化ポリイソプ
レンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24630184A JPS61126102A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 環化ポリイソプレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24630184A JPS61126102A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 環化ポリイソプレンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61126102A JPS61126102A (ja) | 1986-06-13 |
| JPH0562603B2 true JPH0562603B2 (ja) | 1993-09-08 |
Family
ID=17146519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24630184A Granted JPS61126102A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 環化ポリイソプレンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61126102A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003082934A1 (en) * | 2002-03-28 | 2003-10-09 | Zeon Corporation | Modifier for hydrocarbon polymers, hydrocarbon polymer compositions and moldings |
| JP4706478B2 (ja) * | 2003-01-16 | 2011-06-22 | 日本ゼオン株式会社 | 環化ゴムおよびその製造方法 |
| JP7742184B1 (ja) * | 2024-11-15 | 2025-09-19 | 根上工業株式会社 | 有機粒子とその製造方法、並びに材料 |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP24630184A patent/JPS61126102A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61126102A (ja) | 1986-06-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS63126502A (ja) | 半導体基板塗布材料用ポリマ−の精製方法 | |
| JPS62246905A (ja) | スチレン系共重合体 | |
| JPH072830B2 (ja) | フエノ−ル樹脂の製造法 | |
| KR910004040B1 (ko) | 유기금속 중합체 | |
| JPH0562603B2 (ja) | ||
| US5314931A (en) | Resist compositions | |
| FR2567659A1 (fr) | Materiaux de formation d'une image sensibles a un faisceau de haute energie, procede de formation et element obtenu | |
| JP2003529621A (ja) | 新規の抽出技術による分画されたノボラック樹脂の製造法 | |
| PT84931B (pt) | Processo para a obtencao de poli-isoprenos com uma alta percentagem de unidades estruturais 1,2 e 3,4 e sua utilizacao no fabrico de pneus e materiais de amortecimento | |
| JPH0469898B2 (ja) | ||
| JPH0579090B2 (ja) | ||
| EP0488748A1 (en) | Resist compositions | |
| JPH0320125B2 (ja) | ||
| JPS6057584B2 (ja) | ホトレジスト組成物 | |
| JP2707164B2 (ja) | レジスト材 | |
| JPS6310634A (ja) | 二酸化硫黄、アセチレン化合物およびビニル化合物の共重合体 | |
| EP0758353B1 (en) | PROCESS OF MAKING A STABLE SOLUTION OF POLY(HYDROXYSTYRENE) FUNCTIONALIZED WITH t-BUTYLOXYCARBONYL GROUPS | |
| CN121495021A (zh) | 一种聚(4-叔丁氧基苯乙烯)树脂及其制备方法和应用 | |
| JPS61143746A (ja) | 新規高エネルギ−線感応性材料 | |
| JPS6122340A (ja) | レジスト材料 | |
| JP2001323013A (ja) | イソブチレン系ブロック共重合体の製造方法 | |
| Yu et al. | Synthesis, Structure and Photosensitivity of Isoprene-Resorcin Resin | |
| JPH0145610B2 (ja) | ||
| JPS6095536A (ja) | 電離放射線感応レジスト | |
| JPS62177005A (ja) | ケイ素原子を含むスチレン系重合体およびパタ−ン形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |