JPH0563406B2 - - Google Patents
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- JPH0563406B2 JPH0563406B2 JP63130425A JP13042588A JPH0563406B2 JP H0563406 B2 JPH0563406 B2 JP H0563406B2 JP 63130425 A JP63130425 A JP 63130425A JP 13042588 A JP13042588 A JP 13042588A JP H0563406 B2 JPH0563406 B2 JP H0563406B2
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- aluminum nitride
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B21/00—Nitrogen; Compounds thereof
- C01B21/06—Binary compounds of nitrogen with metals, with silicon, or with boron, or with carbon, i.e. nitrides; Compounds of nitrogen with more than one metal, silicon or boron
- C01B21/072—Binary compounds of nitrogen with metals, with silicon, or with boron, or with carbon, i.e. nitrides; Compounds of nitrogen with more than one metal, silicon or boron with aluminium
- C01B21/0726—Preparation by carboreductive nitridation
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、一次粒子の凝集の程度が小さい窒化
アルミニウム粉末及びその製造方法に関する。 (従来の技術) 最近、窒化アルミニウム粉末は、熱伝導率が高
く、エレクトロニクス材料として極めて有用な窒
化アルミニウム焼結体の原料として脚光を浴びて
いる。窒化アルミニウム粉末は、例えば、特開昭
59−50008号公報により公知である。上記の公報
に記載ざれた窒化アルミニウム粉末は、高純度且
つ微粒子であり、高熱伝導率及び透光性等の優れ
た性質を有する窒化アルミニウム焼結体の原料と
して使用されている。即ち、上記公報には、平均
粒子径が2μm以下の粉末で、酸素含有量が1.5重
量%以下、且つ窒化アルミニウム組成をAlNと
するとき含有する陽イオン不純物が0.3重量%以
下である窒化アルミニウム粉末が示されている。 (発明が解決しようとする課題) 上記の窒化アルミニウム粉末は、高純度且つ微
粒子であるために優れた性質を有する窒化アルミ
ニウム焼結体の原料となる。しかしながら、上記
の窒化アルミニウム粉末は、シート等に成形した
後に焼結した場合、焼結による収縮率が大きく、
寸法安定性の点で十分に満足できるものではなか
つた。 (課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは、焼結時の収縮率が比較
的小さく、寸法安定性が良好な窒化アルミニウム
粉末を得ることを目的として研究を重ねてきた。
その結果、比表面積から換算した平均粒径と、沈
降法で測定した平均粒径とが特定の関係を有する
窒化アルミニウム粉末が、上記の目的を達成する
ことを見い出し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は、比表面積から算出した平均粒
径(D1)と沈降法で測定した平均粒径(D2)と
が下記式 0.2μm≦D1≦1.5μm D2/D1≦2.60 を共に満足することを特徴とする窒化アルミニウ
ム粉末である。 本発明に於ける比表面積は、BET法による窒
素ガス吸着で得られたものである。この比表面積
から真球換算により平均粒径(D1)を求めるこ
とができる。この方法で求めた平均粒径(D1)
は、窒化アルミニウム粉末の一次粒径を表わす。 一方、沈降法、例えば、堀場製作製所自動粒度
分布測定器CAPA−500を用いて測定した平均粒
径(D2)は、一次粒子が凝集して形成された凝
集粒子の平均粒径を表わす。 本発明に於いては、上記の比表面積から算出し
た平均粒径(D1)は、0.2μm≦D1≦1.5μmの範囲
でなければならない。D1が0.2μm未満の窒化アル
ミニウム粉末は、比表面積が大きくなり、それに
つれて酸素含有量も大きくなり過ぎるために優れ
た物性の焼結体が得られなくなる。D1が1.5μmを
越える窒化アルミニウム粉末は、焼結が十分に進
まないために緻密な焼結体を得ることができな
い。上記の平均粒径(D1)は0.3μm≦D1≦1.0μm
の範囲であることが好ましく、さらに0.3μm≦D1
≦0.7μmの範囲であることがより好ましい。 次に、前記の比表面積から算出した平均粒径
(D1)と沈降法で測定した平均粒径(D2)とは、
D2/D1≦2.60でなければならない。D2/D1の値
が2.60を越えた場合には、焼結時の収縮率が十分
に小さい窒化アルミニウム粉末を得ることができ
ない。D2/D1は、2.50以下であることが好まし
く、さらに2.40以下であることが寸法安定性の点
からより好ましい。後述する方法により窒化アル
ミニウム粉末を製造した場合には、一般に2.00≦
D2/D1≦2.60の範囲の粉末を得ることができる。 因に、前記した特開昭59−50008号公報に記載
された窒化アルミニウム粉末は、比表面積(4.2
m2/g)から算出した平均粒径(D1)が0.44μm
であり、沈降法により測定した平均粒径(D2)
が1.22μmであり、D2/D1=2.77である。 本発明の窒化アルミニウム粉末は、D2/D1≦
2.60であることから、一次粒子の凝集の程度が比
較的小さい粉末であるといえる。 本発明の窒化アルミニウム粉末は、上記の条件
を満足しておれば良いが、さらに熱伝導率等に優
れた窒化アルミニウム焼結体を得るためには、酸
素含有量や陽イオン不純物の少ないことが好まし
い。即ち、AlNを窒化アルミニウム組成とする
とき、不純物となる酸素含有量が1.5重量%以下、
陽イオン不純物が0.3重量%以下である窒化アル
ミニウム粉末が好適である。さらに、酸素含有量
が0.4〜1.3重量%、陽イオン不純物が0.2重量%以
下である窒化アルミニウム粉末がより好適であ
る。 尚、本発明に於ける窒化アルミニウムはアルミ
ニウムと窒素の1:1化合物であり、これ以外の
ものをすべて不純物とて扱う。ただし窒化アルミ
ニウム粉末の表面は空気中で不可避的に酸化され
Al−N結合がAl−O結合に置き変つているが、
この結合Alは陽イオン不純物とはみなさない。
従つて、Al−N、Al−Oの結合をしていない金
属アルミニウムは陽イオン不純物である。 本発明に於ける上記窒化アルミニウム粉末はど
のような方法によつて得られたものであつても良
い。 下記に一般に好適に採用されている代表的な窒
化アルミニウム粉末の製造法について説明する。
本発明に於いて原料となるカーボンは、特定の比
表面積と吸油量とを有する。即ち、比表面積は60
m2/g以上、好ましくは100〜300m2/gである。
また、吸油量は、80c.c./g以上、好ましくは100
〜200c.c./gである。比表面積と吸油量とが上記
の範囲をはずれた場合には、前記した本発明の窒
化アルミニウム粉末は得られない。さらに、カー
ボンの見掛密度は、得られる窒化アルミニウム粉
末の一次粒子の凝集の程度に影響を及ぼす場合が
多い。前記した本発明の窒化アルミニウム粉末の
中でも特にD2/D1≦2.50であるものを得る場合
には、カーボンの見掛密度は1.90〜2.10g/c.c.で
あることが好ましい。 一方の原料であるアルミナは、Al2O3で表わさ
れるものが何ら制限なく採用される。後述する焼
成によりアルミナになり得るアルミニウム化合
物、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、ミヨウバン、水酸化アル
ミニウム等を焼成することにより得たアルミナで
あつても良い。即ち、焼成によりアルミナになり
得るアルミニウム化合物とカーボンとを混合し、
後述する条件により焼成して該アルミニウム化合
物を分解してアルミナとし、さらに焼成して窒化
反応を行なう方法も本発明で採用することができ
る。アルミナの平均粒径は、窒化反応の進行し易
さの点から、沈降法により測定した値で2μm以
下、好ましくは1μm以下であることが好適であ
る。 上記した原料のカーボンとアルミナに含まれる
不純物は、殆んどそのまま窒化アルミニウム粉末
中に残存して不純物となる。従つて、高純度の窒
化アルミニウム粉末を得るためには、カーボンの
灰分は、0.3重量%以下、好ましくは0.2重量%以
下であり、アルミナの純度は99.0重量%以上、好
ましくは99.5重量%以上であることが好適であ
る。 アルミナとカーボンの混合比は一般に1:0.4
〜1:3の範囲、好ましくはカーボン灰分から混
入する不純物量を低減する意味で1:0.4〜1:
0.7の範囲が好適である。混合は乾式あるいは湿
式のどちらでも良いが、通常、十分な混合を達成
するめには、湿式混合が好ましい。通常、混合手
段はボールミルによる混合が好適であるが、この
際使用する容器、ボール等は高純度アルミナ質あ
るいはプラスチツク質などを用い、不純物の混入
を極力防止するのが好ましい。ボールミルとして
は、公知のもの、例えば回転式ボールミル、バイ
ブロボールミル等が挙げられる。また、アトライ
ターによる混合も採用し得る。また反応率を上げ
未反応アルミナ分の量を極小とするため十分均一
な混合を行うのが好ましい。混合粉末は焼成炉に
よつて1300〜1700℃、好ましくは1450〜1650℃の
温度で通常3〜10時間焼成することにより本発明
の窒化アルミニウム粉末が得られる。焼成温度が
上記の下限温度より低い温度では窒化反応が十分
進行せず、目的の窒化アルミニウム粉末が得られ
ない場合があるので好ましくない。また、焼成温
度が前記の上限温度を越える高い温度では窒化反
応は十分進行するが、しばしば生成する窒化アル
ミニウム粉末の粒子径が大きくなるか、あるいは
凝集が著しくなり、本発明の微粉末を得ることが
できない場合があるので好ましくない。 前記焼成の際には焼成炉の炉材や焼成ボートな
どの材質について不純物の原因とならないように
配慮するのが好ましい。また焼成の雰囲気は窒素
を含む雰囲気、通常は高純度の窒素ガスかあるい
はそれにアンモニアガスなどを加えたガスが好適
であり、通常これらの反応ガスを窒化反応が十分
進行するだけの量、連続的又は間欠的に供給しつ
つ焼成するとよい。 上記焼成後の混合物は窒化アルミニウム粉末の
他に未反応のカーボンを含有するので一般には混
合物を650〜750℃の温度で空気中あるいは酸素中
で焼成し、残存するカーボンを酸化除去すると好
ましい。酸化温度が高すぎると窒化アルミニウム
粉末の表面が過剰に酸化され目的とする粉末が得
られ難い傾向があるので適当な酸化温度と時間を
選択するのが好ましい。 (効果) 本発明の窒化アルミニウム粉末は、一次粒子の
凝集の程度が小さい。このため、本発明の窒化ア
ルミニウム粉末を用いて焼結を行なつた場合、線
収縮率を20%以下、さらには18%以下とすること
ができる。このように、本発明の窒化アルミニウ
ム粉末は、寸法安定性が良好であり、特に高融点
金属のペーストを表面に印刷して焼成する同時焼
成法に於いて、金属との収縮率の差を小さくする
ことができるために好適に使用される。 さらに、酸素含有量及び陽イオン不純物の少な
い窒化アルミニウム粉末を原料として用いた場合
には、上記の効果に加えて、高熱伝導性、さらに
は透光性を有する窒化アルミニウム焼結体を得る
ことができる。 (実施例) 本発明をさらに具体的に説明するために以下に
実施例及び比較例を掲げるが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。 尚、以下の実施例及び比較例に於ける各種の物
性の測定は次の方法により行なつた。 (1) カーボンの灰分量:JIS K−6221−1970に従
い、750℃の灰化後の重量から求めた。 (2) カーボンの吸油量:JIS K−6221−1970に従
い、ジブチルフタレートの滴下量から求めた。 (3) 比表面積:N2吸着によるBET法で求めた。
(島津製作所(製)「フローソーブ2300」を使
用) (4) みかけ密度:ヘリウム置換式圧力比較法で求
めた。(島津製作所(製)「オートピクノメータ
ー1320」を使用) (5) AlN粉末の平均一次粒径(D1) D1(μm)=6/S×3.26 S:AlN粉末比表面積(m2/g) 3.26:AlN粉末真密度 6:定数 (6) AlN粉末の平均凝集粒径(D2):遠心沈降法
にて求めた。(堀場製作所(製)「CAPA 500」
を使用) (7) AIN粉末中の不純物量 陽イオン不純物:粉末をアルカリ溶融後、酸
で中和し、溶液のICP発光分光分析により定量
した。(島津製作所(製)「ICPS−1000」を使
用) 不純物カーボン量:粉末を酸素気流中で燃焼
させ、発生したCO、CO2ガス量から定量した。
(堀場製作所(製)「EMIA−110」を使用) 不純物酸素量:グラフアイトるつぼ中での粉
末の高温の熱分解法により発生したCOガス量
から求めた。(堀場製作所(製)「EMGA
2800」を使用) (8) シート成形体密度(d(g)):AlN粉末と分
散剤とを有機溶媒中に分散させてスラリーと
し、これをドクターブレード法により成形して
得た成形体の寸法と重量とから生密度を求め、
この値からAlN粉末だけの成形密度を計算し
て求めた。 d(g)=(成形体生密度)×(スラリ
ー中のAIN重量)/(スラリー重量)−(有料溶媒重量
) (9) AlN焼結体密度(d(s)):アルキメデス法に
より求めた。(東洋精機(製)「高精度比重計D
−H」を使用) (10) AlN焼結体熱伝導率:レーザーフラツシユ
法により求め、検量線による厚さ補正を行つ
た。(理学電機(製)「熱定数測定装置PS−7」
を使用) (11) 焼結時の収縮率:焼結前後の寸法測定により
求めた。 収縮率=(1−焼結体寸法/焼結前の成形体寸法)×
100 実施例 1 純度99.99%、沈降法により測定した平均粒子
径0.52μm、比表面積8.1m2/gのAl2O3500gと、
表1に示した各種カーボン500gとをナイロン製
ポツトとボールを用い混合した。混合粉末を高純
度黒鉛製るつぼに入れ、N2ガス流下で1600℃6
時間加熱した。反応混合物は空気中で700℃、10
時間加熱し、未反応のカーボンを酸化除去した。
得られた粉末のX線回折パターンは、実験No.9を
除くすべての実験例に於てAlNのピークのみを
示し、α−Al2O3の回折線は認められなかつた。
実験No.9ではα−Al2O3のピークがわずかに認め
られた。 次に得られた各粉末400gとCa3Al2O624g、ソ
ルビタントリオレート4g、トルエン132g、エ
タノール108gとを内容積4.8のナイロン製ポツ
トに仕込みナイロン被覆ボールを用いて24時間混
合した。混合スラリーに、ポリビニルブチラール
28g、ベンジルブチルフタレート28g、トルエン
44g、エタノール36gを加え、更に24時間ボール
ミル混合した。得られたスラリーを粘度が
20000cps(at 25℃)になるまで真空脱泡を行つ
た。脱泡後のスラリーをドクターブレードシート
成形法で成形し、厚さ1mmの成形体を得た。この
成形体を34mm□の金型で打ちぬき焼結テスト用サ
ンプルとした。打ちぬいた成形体をマツフル炉中
で空気中、600℃3時間脱脂処理した。ついでこ
の成形体を、内壁にBNスラリーを塗布した黒鉛
製るつぼに入れ、焼結テストを行つた。焼結は
N2気流中で、室温から1800℃までの昇温速度を
5℃/minとし、1800℃で7時間保持後、自然冷
却の条件で行つた。得られた焼結体は熱伝導率、
寸法および密度の測定に供した。結果を表1にま
とめた。尚、表1中、実験No.9及びNo.10は比較例
である。
アルミニウム粉末及びその製造方法に関する。 (従来の技術) 最近、窒化アルミニウム粉末は、熱伝導率が高
く、エレクトロニクス材料として極めて有用な窒
化アルミニウム焼結体の原料として脚光を浴びて
いる。窒化アルミニウム粉末は、例えば、特開昭
59−50008号公報により公知である。上記の公報
に記載ざれた窒化アルミニウム粉末は、高純度且
つ微粒子であり、高熱伝導率及び透光性等の優れ
た性質を有する窒化アルミニウム焼結体の原料と
して使用されている。即ち、上記公報には、平均
粒子径が2μm以下の粉末で、酸素含有量が1.5重
量%以下、且つ窒化アルミニウム組成をAlNと
するとき含有する陽イオン不純物が0.3重量%以
下である窒化アルミニウム粉末が示されている。 (発明が解決しようとする課題) 上記の窒化アルミニウム粉末は、高純度且つ微
粒子であるために優れた性質を有する窒化アルミ
ニウム焼結体の原料となる。しかしながら、上記
の窒化アルミニウム粉末は、シート等に成形した
後に焼結した場合、焼結による収縮率が大きく、
寸法安定性の点で十分に満足できるものではなか
つた。 (課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは、焼結時の収縮率が比較
的小さく、寸法安定性が良好な窒化アルミニウム
粉末を得ることを目的として研究を重ねてきた。
その結果、比表面積から換算した平均粒径と、沈
降法で測定した平均粒径とが特定の関係を有する
窒化アルミニウム粉末が、上記の目的を達成する
ことを見い出し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は、比表面積から算出した平均粒
径(D1)と沈降法で測定した平均粒径(D2)と
が下記式 0.2μm≦D1≦1.5μm D2/D1≦2.60 を共に満足することを特徴とする窒化アルミニウ
ム粉末である。 本発明に於ける比表面積は、BET法による窒
素ガス吸着で得られたものである。この比表面積
から真球換算により平均粒径(D1)を求めるこ
とができる。この方法で求めた平均粒径(D1)
は、窒化アルミニウム粉末の一次粒径を表わす。 一方、沈降法、例えば、堀場製作製所自動粒度
分布測定器CAPA−500を用いて測定した平均粒
径(D2)は、一次粒子が凝集して形成された凝
集粒子の平均粒径を表わす。 本発明に於いては、上記の比表面積から算出し
た平均粒径(D1)は、0.2μm≦D1≦1.5μmの範囲
でなければならない。D1が0.2μm未満の窒化アル
ミニウム粉末は、比表面積が大きくなり、それに
つれて酸素含有量も大きくなり過ぎるために優れ
た物性の焼結体が得られなくなる。D1が1.5μmを
越える窒化アルミニウム粉末は、焼結が十分に進
まないために緻密な焼結体を得ることができな
い。上記の平均粒径(D1)は0.3μm≦D1≦1.0μm
の範囲であることが好ましく、さらに0.3μm≦D1
≦0.7μmの範囲であることがより好ましい。 次に、前記の比表面積から算出した平均粒径
(D1)と沈降法で測定した平均粒径(D2)とは、
D2/D1≦2.60でなければならない。D2/D1の値
が2.60を越えた場合には、焼結時の収縮率が十分
に小さい窒化アルミニウム粉末を得ることができ
ない。D2/D1は、2.50以下であることが好まし
く、さらに2.40以下であることが寸法安定性の点
からより好ましい。後述する方法により窒化アル
ミニウム粉末を製造した場合には、一般に2.00≦
D2/D1≦2.60の範囲の粉末を得ることができる。 因に、前記した特開昭59−50008号公報に記載
された窒化アルミニウム粉末は、比表面積(4.2
m2/g)から算出した平均粒径(D1)が0.44μm
であり、沈降法により測定した平均粒径(D2)
が1.22μmであり、D2/D1=2.77である。 本発明の窒化アルミニウム粉末は、D2/D1≦
2.60であることから、一次粒子の凝集の程度が比
較的小さい粉末であるといえる。 本発明の窒化アルミニウム粉末は、上記の条件
を満足しておれば良いが、さらに熱伝導率等に優
れた窒化アルミニウム焼結体を得るためには、酸
素含有量や陽イオン不純物の少ないことが好まし
い。即ち、AlNを窒化アルミニウム組成とする
とき、不純物となる酸素含有量が1.5重量%以下、
陽イオン不純物が0.3重量%以下である窒化アル
ミニウム粉末が好適である。さらに、酸素含有量
が0.4〜1.3重量%、陽イオン不純物が0.2重量%以
下である窒化アルミニウム粉末がより好適であ
る。 尚、本発明に於ける窒化アルミニウムはアルミ
ニウムと窒素の1:1化合物であり、これ以外の
ものをすべて不純物とて扱う。ただし窒化アルミ
ニウム粉末の表面は空気中で不可避的に酸化され
Al−N結合がAl−O結合に置き変つているが、
この結合Alは陽イオン不純物とはみなさない。
従つて、Al−N、Al−Oの結合をしていない金
属アルミニウムは陽イオン不純物である。 本発明に於ける上記窒化アルミニウム粉末はど
のような方法によつて得られたものであつても良
い。 下記に一般に好適に採用されている代表的な窒
化アルミニウム粉末の製造法について説明する。
本発明に於いて原料となるカーボンは、特定の比
表面積と吸油量とを有する。即ち、比表面積は60
m2/g以上、好ましくは100〜300m2/gである。
また、吸油量は、80c.c./g以上、好ましくは100
〜200c.c./gである。比表面積と吸油量とが上記
の範囲をはずれた場合には、前記した本発明の窒
化アルミニウム粉末は得られない。さらに、カー
ボンの見掛密度は、得られる窒化アルミニウム粉
末の一次粒子の凝集の程度に影響を及ぼす場合が
多い。前記した本発明の窒化アルミニウム粉末の
中でも特にD2/D1≦2.50であるものを得る場合
には、カーボンの見掛密度は1.90〜2.10g/c.c.で
あることが好ましい。 一方の原料であるアルミナは、Al2O3で表わさ
れるものが何ら制限なく採用される。後述する焼
成によりアルミナになり得るアルミニウム化合
物、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、ミヨウバン、水酸化アル
ミニウム等を焼成することにより得たアルミナで
あつても良い。即ち、焼成によりアルミナになり
得るアルミニウム化合物とカーボンとを混合し、
後述する条件により焼成して該アルミニウム化合
物を分解してアルミナとし、さらに焼成して窒化
反応を行なう方法も本発明で採用することができ
る。アルミナの平均粒径は、窒化反応の進行し易
さの点から、沈降法により測定した値で2μm以
下、好ましくは1μm以下であることが好適であ
る。 上記した原料のカーボンとアルミナに含まれる
不純物は、殆んどそのまま窒化アルミニウム粉末
中に残存して不純物となる。従つて、高純度の窒
化アルミニウム粉末を得るためには、カーボンの
灰分は、0.3重量%以下、好ましくは0.2重量%以
下であり、アルミナの純度は99.0重量%以上、好
ましくは99.5重量%以上であることが好適であ
る。 アルミナとカーボンの混合比は一般に1:0.4
〜1:3の範囲、好ましくはカーボン灰分から混
入する不純物量を低減する意味で1:0.4〜1:
0.7の範囲が好適である。混合は乾式あるいは湿
式のどちらでも良いが、通常、十分な混合を達成
するめには、湿式混合が好ましい。通常、混合手
段はボールミルによる混合が好適であるが、この
際使用する容器、ボール等は高純度アルミナ質あ
るいはプラスチツク質などを用い、不純物の混入
を極力防止するのが好ましい。ボールミルとして
は、公知のもの、例えば回転式ボールミル、バイ
ブロボールミル等が挙げられる。また、アトライ
ターによる混合も採用し得る。また反応率を上げ
未反応アルミナ分の量を極小とするため十分均一
な混合を行うのが好ましい。混合粉末は焼成炉に
よつて1300〜1700℃、好ましくは1450〜1650℃の
温度で通常3〜10時間焼成することにより本発明
の窒化アルミニウム粉末が得られる。焼成温度が
上記の下限温度より低い温度では窒化反応が十分
進行せず、目的の窒化アルミニウム粉末が得られ
ない場合があるので好ましくない。また、焼成温
度が前記の上限温度を越える高い温度では窒化反
応は十分進行するが、しばしば生成する窒化アル
ミニウム粉末の粒子径が大きくなるか、あるいは
凝集が著しくなり、本発明の微粉末を得ることが
できない場合があるので好ましくない。 前記焼成の際には焼成炉の炉材や焼成ボートな
どの材質について不純物の原因とならないように
配慮するのが好ましい。また焼成の雰囲気は窒素
を含む雰囲気、通常は高純度の窒素ガスかあるい
はそれにアンモニアガスなどを加えたガスが好適
であり、通常これらの反応ガスを窒化反応が十分
進行するだけの量、連続的又は間欠的に供給しつ
つ焼成するとよい。 上記焼成後の混合物は窒化アルミニウム粉末の
他に未反応のカーボンを含有するので一般には混
合物を650〜750℃の温度で空気中あるいは酸素中
で焼成し、残存するカーボンを酸化除去すると好
ましい。酸化温度が高すぎると窒化アルミニウム
粉末の表面が過剰に酸化され目的とする粉末が得
られ難い傾向があるので適当な酸化温度と時間を
選択するのが好ましい。 (効果) 本発明の窒化アルミニウム粉末は、一次粒子の
凝集の程度が小さい。このため、本発明の窒化ア
ルミニウム粉末を用いて焼結を行なつた場合、線
収縮率を20%以下、さらには18%以下とすること
ができる。このように、本発明の窒化アルミニウ
ム粉末は、寸法安定性が良好であり、特に高融点
金属のペーストを表面に印刷して焼成する同時焼
成法に於いて、金属との収縮率の差を小さくする
ことができるために好適に使用される。 さらに、酸素含有量及び陽イオン不純物の少な
い窒化アルミニウム粉末を原料として用いた場合
には、上記の効果に加えて、高熱伝導性、さらに
は透光性を有する窒化アルミニウム焼結体を得る
ことができる。 (実施例) 本発明をさらに具体的に説明するために以下に
実施例及び比較例を掲げるが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。 尚、以下の実施例及び比較例に於ける各種の物
性の測定は次の方法により行なつた。 (1) カーボンの灰分量:JIS K−6221−1970に従
い、750℃の灰化後の重量から求めた。 (2) カーボンの吸油量:JIS K−6221−1970に従
い、ジブチルフタレートの滴下量から求めた。 (3) 比表面積:N2吸着によるBET法で求めた。
(島津製作所(製)「フローソーブ2300」を使
用) (4) みかけ密度:ヘリウム置換式圧力比較法で求
めた。(島津製作所(製)「オートピクノメータ
ー1320」を使用) (5) AlN粉末の平均一次粒径(D1) D1(μm)=6/S×3.26 S:AlN粉末比表面積(m2/g) 3.26:AlN粉末真密度 6:定数 (6) AlN粉末の平均凝集粒径(D2):遠心沈降法
にて求めた。(堀場製作所(製)「CAPA 500」
を使用) (7) AIN粉末中の不純物量 陽イオン不純物:粉末をアルカリ溶融後、酸
で中和し、溶液のICP発光分光分析により定量
した。(島津製作所(製)「ICPS−1000」を使
用) 不純物カーボン量:粉末を酸素気流中で燃焼
させ、発生したCO、CO2ガス量から定量した。
(堀場製作所(製)「EMIA−110」を使用) 不純物酸素量:グラフアイトるつぼ中での粉
末の高温の熱分解法により発生したCOガス量
から求めた。(堀場製作所(製)「EMGA
2800」を使用) (8) シート成形体密度(d(g)):AlN粉末と分
散剤とを有機溶媒中に分散させてスラリーと
し、これをドクターブレード法により成形して
得た成形体の寸法と重量とから生密度を求め、
この値からAlN粉末だけの成形密度を計算し
て求めた。 d(g)=(成形体生密度)×(スラリ
ー中のAIN重量)/(スラリー重量)−(有料溶媒重量
) (9) AlN焼結体密度(d(s)):アルキメデス法に
より求めた。(東洋精機(製)「高精度比重計D
−H」を使用) (10) AlN焼結体熱伝導率:レーザーフラツシユ
法により求め、検量線による厚さ補正を行つ
た。(理学電機(製)「熱定数測定装置PS−7」
を使用) (11) 焼結時の収縮率:焼結前後の寸法測定により
求めた。 収縮率=(1−焼結体寸法/焼結前の成形体寸法)×
100 実施例 1 純度99.99%、沈降法により測定した平均粒子
径0.52μm、比表面積8.1m2/gのAl2O3500gと、
表1に示した各種カーボン500gとをナイロン製
ポツトとボールを用い混合した。混合粉末を高純
度黒鉛製るつぼに入れ、N2ガス流下で1600℃6
時間加熱した。反応混合物は空気中で700℃、10
時間加熱し、未反応のカーボンを酸化除去した。
得られた粉末のX線回折パターンは、実験No.9を
除くすべての実験例に於てAlNのピークのみを
示し、α−Al2O3の回折線は認められなかつた。
実験No.9ではα−Al2O3のピークがわずかに認め
られた。 次に得られた各粉末400gとCa3Al2O624g、ソ
ルビタントリオレート4g、トルエン132g、エ
タノール108gとを内容積4.8のナイロン製ポツ
トに仕込みナイロン被覆ボールを用いて24時間混
合した。混合スラリーに、ポリビニルブチラール
28g、ベンジルブチルフタレート28g、トルエン
44g、エタノール36gを加え、更に24時間ボール
ミル混合した。得られたスラリーを粘度が
20000cps(at 25℃)になるまで真空脱泡を行つ
た。脱泡後のスラリーをドクターブレードシート
成形法で成形し、厚さ1mmの成形体を得た。この
成形体を34mm□の金型で打ちぬき焼結テスト用サ
ンプルとした。打ちぬいた成形体をマツフル炉中
で空気中、600℃3時間脱脂処理した。ついでこ
の成形体を、内壁にBNスラリーを塗布した黒鉛
製るつぼに入れ、焼結テストを行つた。焼結は
N2気流中で、室温から1800℃までの昇温速度を
5℃/minとし、1800℃で7時間保持後、自然冷
却の条件で行つた。得られた焼結体は熱伝導率、
寸法および密度の測定に供した。結果を表1にま
とめた。尚、表1中、実験No.9及びNo.10は比較例
である。
【表】
実施例 2
実施例1と同様の方法で主として粒子径の異な
るAlN粉末を合成し、次いでシート成形、脱脂、
焼結を行い、各種評価を行つた。結果を表2に示
す。尚、表中、実験No.6、7、8は比較例であ
る。
るAlN粉末を合成し、次いでシート成形、脱脂、
焼結を行い、各種評価を行つた。結果を表2に示
す。尚、表中、実験No.6、7、8は比較例であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 比表面積から算出した平均粒径(D1)と沈
降法で測定した平均粒径(D2)とが下記式 0.2μm≦D1≦1.5μm D2/D1≦2.60 を共に満足することを特徴とする窒化アルミニウ
ム粉末。 2 比表面積が60m2/g以上であり、且つ吸油量
が80c.c./g以上のカーボンとアルミナとの混合粉
末を窒素を含む雰囲気下に1300〜1700℃で焼成す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
窒化アルミニウム粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13042588A JPH01301505A (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | 窒化アルミニウム粉末及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13042588A JPH01301505A (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | 窒化アルミニウム粉末及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01301505A JPH01301505A (ja) | 1989-12-05 |
| JPH0563406B2 true JPH0563406B2 (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=15033939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13042588A Granted JPH01301505A (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | 窒化アルミニウム粉末及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01301505A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0483707A (ja) * | 1990-07-26 | 1992-03-17 | Tokyo Tungsten Co Ltd | 窒化アルミニウム粉末およびその製造方法 |
| JP2723411B2 (ja) * | 1992-01-14 | 1998-03-09 | 株式会社トクヤマ | 窒化アルミニウム粉末 |
| JP7027196B2 (ja) * | 2018-02-27 | 2022-03-01 | 株式会社トクヤマ | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
| JP7849559B1 (ja) * | 2025-09-30 | 2026-04-21 | 株式会社Maruwa | 窒化アルミニウム粉末及びその製造方法並びに高分子組成物 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6311506A (ja) * | 1986-07-01 | 1988-01-19 | Murata Mfg Co Ltd | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
| JPS63225506A (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-20 | Sumitomo Chem Co Ltd | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
-
1988
- 1988-05-30 JP JP13042588A patent/JPH01301505A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01301505A (ja) | 1989-12-05 |
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|---|---|---|---|
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