JPH0565670A - 耐摩耗性Ti合金製構造部材 - Google Patents
耐摩耗性Ti合金製構造部材Info
- Publication number
- JPH0565670A JPH0565670A JP23063591A JP23063591A JPH0565670A JP H0565670 A JPH0565670 A JP H0565670A JP 23063591 A JP23063591 A JP 23063591A JP 23063591 A JP23063591 A JP 23063591A JP H0565670 A JPH0565670 A JP H0565670A
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- Japan
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- layer portion
- alloy
- phase
- structural member
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性Ti合金製構造部材を提供する。
【構成】 構造部材MはTi合金製基体Bと、その基体
Bと一体の耐摩耗性表層部Sとよりなる。表層部Sは、
41原子%≦Al≦57原子%および残部Tiの組成を
有し、また体積分率VfがVf≧80%のγ相を含む。
Bと一体の耐摩耗性表層部Sとよりなる。表層部Sは、
41原子%≦Al≦57原子%および残部Tiの組成を
有し、また体積分率VfがVf≧80%のγ相を含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐摩耗性Ti合金製構造
部材に関する。
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】Ti合金製構造部材は軽量で、且つ高強
度であるため、従来よりエンジン部品等に適用されてい
る。
度であるため、従来よりエンジン部品等に適用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のT
i合金製構造部材は耐摩耗性が劣るため、摺動部材とし
ては不適当である、という問題がある。
i合金製構造部材は耐摩耗性が劣るため、摺動部材とし
ては不適当である、という問題がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、特定構造の表層部を
備えることによって、耐摩耗性を向上させた前記Ti合
金製構造部材を提供することを目的とする。
備えることによって、耐摩耗性を向上させた前記Ti合
金製構造部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐摩耗性T
i合金製構造部材は、Ti合金製基体と、その基体と一
体の耐摩耗性表層部とよりなり、その表層部は、41原
子%≦Al≦57原子%および残部Tiの組成を有し、
また体積分率VfがVf≧80%のγ相を含むことを特
徴とする。
i合金製構造部材は、Ti合金製基体と、その基体と一
体の耐摩耗性表層部とよりなり、その表層部は、41原
子%≦Al≦57原子%および残部Tiの組成を有し、
また体積分率VfがVf≧80%のγ相を含むことを特
徴とする。
【0006】
【実施例】図1は、耐摩耗性Ti合金製構造部材Mを示
し、その構造部材MはTi合金製基体Bと、その基体B
の全体または耐摩耗性要求部位に基体Bと一体に設けら
れた耐摩耗性表層部Sとよりなる。この構造部材は、表
層部を持つステムを備えたエンジン用吸気バルブに対応
する。
し、その構造部材MはTi合金製基体Bと、その基体B
の全体または耐摩耗性要求部位に基体Bと一体に設けら
れた耐摩耗性表層部Sとよりなる。この構造部材は、表
層部を持つステムを備えたエンジン用吸気バルブに対応
する。
【0007】基体Bを構成するTi合金としては、例え
ば、Ti−6重量%Al−4V合金が用いられる。
ば、Ti−6重量%Al−4V合金が用いられる。
【0008】また表層部Sは、41原子%≦Al≦57
原子%および残部Tiの組成を有し、また体積分率Vf
が80%≦Vf≦100%のγ相(TiAl相)を分散
状態で含む。この場合、残部はα2 相(Ti3 Al相)
である。
原子%および残部Tiの組成を有し、また体積分率Vf
が80%≦Vf≦100%のγ相(TiAl相)を分散
状態で含む。この場合、残部はα2 相(Ti3 Al相)
である。
【0009】表層部Sにおいて、Al含有量を前記のよ
うに特定し、また面心立方晶で比較的すべり系が多く、
且つ高硬度なγ相の体積分率Vfを前記のように特定す
ると、表層部Sの摩擦係数を低くすると共に焼付き限界
荷重を高くし得るので、耐摩耗性の優れたTi合金製構
造部材Mを提供することができる。
うに特定し、また面心立方晶で比較的すべり系が多く、
且つ高硬度なγ相の体積分率Vfを前記のように特定す
ると、表層部Sの摩擦係数を低くすると共に焼付き限界
荷重を高くし得るので、耐摩耗性の優れたTi合金製構
造部材Mを提供することができる。
【0010】ただし、Al含有量がAl>57原子%で
は、γ相と共に脆弱なAl2 Ti相またはAl3 Ti相
が析出するので、表層部Sにクラックが生じ易くなって
摺動特性が低下し、一方、Al<41原子%ではα2 相
が過多となって表層部Sの耐摩耗性が低下する。
は、γ相と共に脆弱なAl2 Ti相またはAl3 Ti相
が析出するので、表層部Sにクラックが生じ易くなって
摺動特性が低下し、一方、Al<41原子%ではα2 相
が過多となって表層部Sの耐摩耗性が低下する。
【0011】またγ相の体積分率VfがVf<80%で
は、表層部Sの摩擦係数が高くなると共に焼付き限界荷
重が低くなる。
は、表層部Sの摩擦係数が高くなると共に焼付き限界荷
重が低くなる。
【0012】以下、具体例について説明する。
【0013】Ti−6重量%Al−4重量%V合金より
構成された基体の表面に、粒度150〜400メッシュ
の純Al粉末を各種割合で配置し、次いで出力5kWの
レーザ装置を用いて基体表面に局部溶解合金化処理を施
し、その後処理部分を直ちに再凝固させて厚さ約0.5
mmの表層部を形成した。
構成された基体の表面に、粒度150〜400メッシュ
の純Al粉末を各種割合で配置し、次いで出力5kWの
レーザ装置を用いて基体表面に局部溶解合金化処理を施
し、その後処理部分を直ちに再凝固させて厚さ約0.5
mmの表層部を形成した。
【0014】表1は、純Al粉末の割合と各種表層部S
1 〜S11の組成との関係を示す。表層部の組成分析はE
PMA(電子プローブマイクロアナライザ)のZAF補
正により行った。
1 〜S11の組成との関係を示す。表層部の組成分析はE
PMA(電子プローブマイクロアナライザ)のZAF補
正により行った。
【0015】
【表1】 各種構造部材よりチップを製作し、またバルブガイド材
よりディスクを製作してチップオンディスク摩耗試験を
行い、荷重および摩擦による横方向の抗力からチップの
摩擦係数を測定すると共に焼付き限界荷重を求めた。こ
の場合、焼付きは、摩擦係数の急上昇と音で判断した。
よりディスクを製作してチップオンディスク摩耗試験を
行い、荷重および摩擦による横方向の抗力からチップの
摩擦係数を測定すると共に焼付き限界荷重を求めた。こ
の場合、焼付きは、摩擦係数の急上昇と音で判断した。
【0016】試験条件は次の通りである。
【0017】ディスク回転数は838rpm (周速度57
89mm/sec )であり、これは、エンジン回転数700
0rpm のときの吸気バルブのステム摺動速度に相当す
る。
89mm/sec )であり、これは、エンジン回転数700
0rpm のときの吸気バルブのステム摺動速度に相当す
る。
【0018】チップに対する荷重は、49N(5kgf)
より順次49N宛段階的に増加させた。この場合、最初
に49Nで5分間のならしを行い、以後1分経過毎に4
9N宛荷重を増加させ、荷重294N(30kgf)以後
は98N(10kgf)/minで段階的に荷重を増加させ
た。
より順次49N宛段階的に増加させた。この場合、最初
に49Nで5分間のならしを行い、以後1分経過毎に4
9N宛荷重を増加させ、荷重294N(30kgf)以後
は98N(10kgf)/minで段階的に荷重を増加させ
た。
【0019】オイル供給量は1cc/min であり、また
チップおよびディスク共に3μmのダイヤモンドバフ仕
上げを施した。
チップおよびディスク共に3μmのダイヤモンドバフ仕
上げを施した。
【0020】図2は、各種表層部S1 〜S11におけるA
l含有量と摩擦係数との関係を示し、また図3は各種表
層部S1 〜S11におけるAl含有量と焼付き限界荷重と
の関係を示す。
l含有量と摩擦係数との関係を示し、また図3は各種表
層部S1 〜S11におけるAl含有量と焼付き限界荷重と
の関係を示す。
【0021】図2において、Al<41原子%では、表
層部は体積分率VfがVf<80%のγ相およびα2 相
より構成される。また41原子%≦Al<49原子%で
は、表層部は体積分率Vf≧80%のγ相およびα2 相
より構成される。さらに49原子%≦Al≦57原子%
では、表層部はγ相のみから構成される。またAl>5
7原子%では、表層部はγ相(体積分率Vf<80%)
およびAl2 Ti相またはγ相(体積分率Vf<80
%)およびAl3 Ti相より構成される。
層部は体積分率VfがVf<80%のγ相およびα2 相
より構成される。また41原子%≦Al<49原子%で
は、表層部は体積分率Vf≧80%のγ相およびα2 相
より構成される。さらに49原子%≦Al≦57原子%
では、表層部はγ相のみから構成される。またAl>5
7原子%では、表層部はγ相(体積分率Vf<80%)
およびAl2 Ti相またはγ相(体積分率Vf<80
%)およびAl3 Ti相より構成される。
【0022】図2,図3から明らかなように、表層部の
Al含有量を41原子%≦Al≦57原子%に設定する
ことによって、表層部の摩擦係数を低くすると共に焼付
き限界荷重を高くすることができる。
Al含有量を41原子%≦Al≦57原子%に設定する
ことによって、表層部の摩擦係数を低くすると共に焼付
き限界荷重を高くすることができる。
【0023】図4は、各種表層部におけるγ相の体積分
率Vfと摩擦係数との関係を示し、また図5は各種表層
部におけるγ相の体積分率Vfと焼付き限界荷重との関
係を示す。
率Vfと摩擦係数との関係を示し、また図5は各種表層
部におけるγ相の体積分率Vfと焼付き限界荷重との関
係を示す。
【0024】図4,図5から明らかなように、表層部に
おけるγ相の体積分率Vfを80%≦Vf≦100%に
設定することによって、前記同様の摺動特性を得ること
ができる。
おけるγ相の体積分率Vfを80%≦Vf≦100%に
設定することによって、前記同様の摺動特性を得ること
ができる。
【0025】図6は、Ti−6重量%Al−4重量%V
合金よりなる基体と表層部との摩擦係数を比較したもの
であり、また図7は、前記基体と表層部との焼付き限界
荷重を比較したものである。表層部は前記表層部S8 に
該当する。
合金よりなる基体と表層部との摩擦係数を比較したもの
であり、また図7は、前記基体と表層部との焼付き限界
荷重を比較したものである。表層部は前記表層部S8 に
該当する。
【0026】図6,図7から明らかなように、本発明に
係る表層部S8 は基体に比べて摺動特性が大幅に向上し
ていることが判る。
係る表層部S8 は基体に比べて摺動特性が大幅に向上し
ていることが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、表層部の構成を前記の
ように特定することによって、優れた耐摩耗性を有する
Ti合金製構造部材を提供することができる。
ように特定することによって、優れた耐摩耗性を有する
Ti合金製構造部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造部材の縦断面図である。
【図2】表層部におけるAl含有量と摩擦係数との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】表層部におけるAl含有量と焼付き限界荷重と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図4】表層部におけるγ相の体積分率と摩擦係数との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図5】表層部におけるγ相の体積分率と焼付き限界荷
重との関係を示すグラフである。
重との関係を示すグラフである。
【図6】基体と表層部との摩擦係数を比較したグラフで
ある。
ある。
【図7】基体と表層部との焼付き限界荷重を比較したグ
ラフである。
ラフである。
M 構造部材 S 表層部 B 基体
Claims (1)
- 【請求項1】 Ti合金製基体(B)と、その基体
(B)と一体の耐摩耗性表層部(S)とよりなり、その
表層部(S)は、41原子%≦Al≦57原子%および
残部Tiの組成を有し、また体積分率VfがVf≧80
%のγ相を含むことを特徴とする耐摩耗性Ti合金製構
造部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23063591A JPH0565670A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 耐摩耗性Ti合金製構造部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23063591A JPH0565670A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 耐摩耗性Ti合金製構造部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565670A true JPH0565670A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16910883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23063591A Pending JPH0565670A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 耐摩耗性Ti合金製構造部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565670A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003072984A1 (fr) * | 2002-02-27 | 2003-09-04 | Nsk Ltd. | Roulement |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP23063591A patent/JPH0565670A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003072984A1 (fr) * | 2002-02-27 | 2003-09-04 | Nsk Ltd. | Roulement |
| CN100353083C (zh) * | 2002-02-27 | 2007-12-05 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承 |
| US7547146B2 (en) | 2002-02-27 | 2009-06-16 | Nsk Ltd. | Rolling bearing seal or shield member |
| EP1479950A4 (en) * | 2002-02-27 | 2011-04-13 | Nsk Ltd | ROLLING |
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