JPH0568501A - 膨化食品およびスープ様食品ならびに膨化食品の製造方法 - Google Patents

膨化食品およびスープ様食品ならびに膨化食品の製造方法

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JPH0568501A
JPH0568501A JP3231609A JP23160991A JPH0568501A JP H0568501 A JPH0568501 A JP H0568501A JP 3231609 A JP3231609 A JP 3231609A JP 23160991 A JP23160991 A JP 23160991A JP H0568501 A JPH0568501 A JP H0568501A
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JP
Japan
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food
puffed food
soup
puffed
raw material
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JP3231609A
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English (en)
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Ryuichi Shoji
龍市 庄司
Yasushi Kondo
靖志 近藤
Yoichi Nakanishi
庸一 中西
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】適度な膨化性および吸水性を有し、そのまま食
した場合にはサクッとした食感を有し、しかも牛乳等の
冷水中、さらには温かいスープ中においても、急速に組
織が脆弱化して見栄えおよび食感を損なうことのない膨
化食品、当該膨化食品を用いたスープ様食品を提供する
こと。 【構成】澱粉質を主原料とした膨化食品であって、嵩密
度が0.1〜0.3g/cm3、吸水率が200〜80
0%であり、しかも吸水時において形状維持性を有する
ことを特徴とする膨化食品、およびこの膨化食品と、粉
末、固形または液状のスープとの組み合わせからなるス
ープ様食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膨化食品およびスープ
様食品に関する。さらに詳しくは、本発明は、そのまま
食しても、またスープ等の湯中においたときにも、良好
な食感を得ることが可能な膨化食品、および当該膨化食
品を用いたスープ様食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、澱粉原料を主成分としたスナ
ック類、米菓などの膨化食品が製造されている。この膨
化食品の風味や食感は、通常、生地の膨化条件や乾燥条
件などにより調整されている。
【0003】最近になり、日本の食生活においても、朝
食にシリアル食品が用いられるようになってきている。
このシリアル食品は、澱粉質原料を押出機を用いて膨化
させたものが多く、そのままでも食するが、一般には、
牛乳を加えて食する場合が多い。しかしながら、このシ
リアル食品は、そのまま食した場合のサクッとした食感
を確保するために、ある程度多孔質とされており、この
ため牛乳等を加えると、長時間後には吸水して組織が破
壊され、食感が劣化してしまうという問題があった。ま
た、このシリアル食品に、スープ等の熱湯を加えると、
さらに急速に吸水して組織が破壊されてしまい、食感が
劣悪になってしまうという問題があった。
【0004】例えば、特開昭63−226246号公報
には、澱粉質原料をエクストルーダ等の押出機から押し
出した後に、得られた膨化物を直ちに1.5〜3倍の範
囲で延伸することにより、機械的強度を向上させた膨化
食品が開示されている。しかしながら、この製造方法に
よって得られた膨化食品は、搬送等の機械的な衝撃に対
しては優れた耐久性を示すが、スープ等に温かい液体に
浸漬させると、急速に組織が脆弱化し、形状の破壊、小
片化を起こして見栄えを損ねるものとなり、さらにいわ
ゆる「へたった」状態となり食感が劣悪となってしまう
ものであった。また、スープと組み合わせて食する他の
膨化食品としては、洋風スープに添加されるクルトン、
お茶づけに添加されるあられ等が挙げられるが、これら
はあくまで浮き身として用いられているにすぎず、主食
としての機能はもっていない。よって、膨化物とスープ
とを組み合わせた食品であって、膨化物のサクサクとし
た食感が長持ちし、しかも主食として機能するスープ様
食品は従来には存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、適
度な膨化性および吸水性を有し、そのまま食した場合に
はサクッとした食感を有し、しかも牛乳等の冷水中、さ
らには温かいスープ中においても、急速に組織が脆弱化
して見栄えおよび食感を損なうことのない膨化食品、お
よび当該膨化食品が添加されたスープ様食品、ならびに
膨化食品の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、澱粉質を主
原料とした膨化食品であって、嵩密度が0.1〜0.3
g/cm3、吸水率が200〜800%であり、しかも
吸水時において形状維持性を有することを特徴とする膨
化食品によって達成される。
【0007】前記嵩密度は、0.15〜0.28g/c
3であることが好ましい。
【0008】前記主原料には、乳化剤を含むことが好ま
しい。
【0009】前記乳化剤の含有量は、主原料100重量
部に対して0.8〜2.5重量部であることが好まし
い。
【0010】前記乳化剤は、前記澱粉質に結合している
ことが好ましい。
【0011】また、本発明は、前記膨化食品と、当該膨
化食品に添加して食される粉末、固形または液状のスー
プとの組み合わせからなるスープ様食品を示すものであ
る。また、本発明は、前記いずれかに記載の膨化食品を
製造するにさいし、澱粉質を主原料とする原料を押出機
を用いて高圧下に加熱、混練し、減圧下に押し出すこと
を特徴とする膨化食品の製造方法を示すものである。
【0012】本発明における「膨化食品」とは、澱粉質
原料を急速に加熱することにより原料中の水分を急激に
膨張させて原料外に脱出させ、これにより空包を形成さ
せ多孔質とした食品を意味する。
【0013】本発明において、原料として用いられる澱
粉質としては、通常、食用に供される澱粉質ならば特に
制限されず、例えば、小麦澱粉、とうもろこし澱粉、さ
つまいも澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉等を用いるこ
とができる。また、澱粉質を多く含む馬鈴薯、甘薯、と
うもろこし、小麦、大麦、ライ麦、米、ソバ粉、くず、
わらび、あずき、キャッサバ、サゴ、アロールートなど
も澱粉原料として利用することができる。
【0014】また、例えば、アミメローズ種のとうもろ
こしより調整された、いわゆるハイアミロースコーンス
ターチ(アミロース含有量約70重量%)や、アミロー
ス自体といった高アミロース含有量の澱粉質も使用する
ことができる。
【0015】なお、通常の澱粉質と高アミロース含有量
の澱粉質とを配合して用いる場合には、澱粉質全体のア
ミロース含有量が60重量%以下、特に25〜60重量
%となるように調整されることが好ましい。すなわち、
アミロース含有量が60重量%以下であれば、後述する
ような乳化剤の澱粉質への結合による消化、吸収の遅延
効果が十分に発現され、しかも良好な風味、食感を呈す
るものである。
【0016】乳化剤としては、遊離脂肪酸、脂肪酸塩あ
るいは脂肪酸エステル等が含まれる。脂肪酸エステルと
しては、カルボキシル基を有する飽和、または不飽和の
アルキル化合物とアルコール性水酸基を有する化合物
(アルコール供与体)とがエステル結合した物質をい
う。これらの脂肪酸化合物の構成脂肪酸としては、例え
ば、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシ
ル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペン
タデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリ
ン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、ウンデシ
レン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エ
ルカ酸、プラジジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラ
キドン酸等のような炭素数8〜22のものが好ましい。
【0017】脂肪酸塩としては、上記のような脂肪酸の
ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などがあげ
られる。また、脂肪酸エステルのアルコール供与体とし
ては、グリセリン、プロピレングリコールないしポリプ
ロピレングリコール類、蔗糖およびマルトース等の糖
類、ソルビット、マンニット、エリトリット、アラビッ
ト等の糖アルコール類、グリセロリン酸などがある。な
お、脂肪酸エステル化合物として具体的なものをいくつ
か例示すると、例えば、デカグリセリルモノラウレー
ト、デカグリセリルモノミリステート、ヘキサグリセリ
ルモノステアレート、デカグリセリルモノステアレー
ト、モノグリセリルモノステアレート、デカグリセリル
ジステアレート、デカグリセリルトリステアレート、デ
カグリセリルモノオレエート、ヘキサグリセリルモノオ
レエート、デカグリセリルペンタオレエート等のグリセ
リン脂肪酸エステル類、蔗糖ステアレート、蔗糖オレエ
ート、蔗糖ラウレート、蔗糖ベヘネート等の蔗糖脂肪酸
エステル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノステアレート、ソルビタンモノオレエート等のソルビ
タン脂肪酸エステル類、レシチン、リゾレシチンなどが
あげられる。なお、このような脂肪酸エステルのHLB
(Hydorophilic Lipophilic Balance)は、いずれの領域
のものを用いてもよい。
【0018】このような乳化剤は、以下のような各作用
を発現する。 1)原料澱粉質を後述するエクストルーダ処理するにお
いて、エクストルーダ内における原料澱粉質の通過抵抗
および剪断力を減少させ、澱粉粒子の破損を防止し、こ
れにより得られた膨化食品の食感を良好とする効果。 2)エクストルーダによる加熱、混練によって澱粉質の
アミロース部分と結合して複合体を形成し、これにより
生体消化管内における澱粉質の消化、吸収を遅延させる
効果。 3)膨化食品の高い吸水状態を保持しながら、形状を維
持する効果。
【0019】なお、本発明において、「消化、吸収を遅
延させた」澱粉質とは、例えば、アミラーゼによる分解
が、通常の澱粉(未処理澱粉質)に対して95%以下、
より好ましくは85%以下に低減化されたものをいう。
【0020】上記の各効果を効果的に発現させるために
は、原料澱粉質に対する乳化剤の配合重量比は、10
0:0.8〜2.5となるように調整することが好まし
い。乳化剤の配合量が2.5重量部を越えると、得られ
た膨化食品の呈味性が悪くなってしまう。一方、乳化剤
の配合量が0.8重量部を下回ると、上記の各効果を発
現することができない。
【0021】特に好ましい乳化剤としては、グリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、レ
シチン等があげられる。また、このような乳化剤は、2
種以上を混合して使用してもよい。
【0022】本発明における「嵩密度」とは、以下の方
法によって測定された値を意味する。
【0023】内部底面が一辺70mmの正方形であり、
高さが204mmの上面が開口した長方体状の容器(容
量1000cc)に、得られた膨化食品を当該膨化食品
が容器の開口面より突出しないように(すり切りになる
ように)一杯に充填し、充填された膨化食品の重量を測
定する。嵩密度は、以下の式により算出される。 嵩密度(g/cm3)=充填された膨化食品重量(g)
/1000 本発明の膨化食品の嵩密度は、後述する押出機処理にお
ける水の添加量、加熱温度、加圧圧力等を調整すること
により、0.1〜0.3g/cm3、特に好ましくは
0.15〜0.28g/cm3の範囲に設定される。
【0024】すなわち、嵩密度が0.3g/cm3を越え
ると、サクッとした食感を有さず、堅い組織構造になっ
てしまう。一方、0.1g/cm3未満であると、スー
プ等に入れると、急速に吸水して組織が破壊されてしま
う。
【0025】また、本発明における「吸水率」とは、以
下の測定法によって測定された値を示すものである。
【0026】すなわち、膨化食品の試料20gを100
0ccのビーカーに入れ、これに100℃に沸騰した熱
湯を400cc注ぎ、10分間60rpmで撹拌を行
う。撹拌には、かい十字型撹拌羽根を使用し、液面下す
れすれの位置で回転させる。その後、吸水して膨潤した
膨化食品の試料を、水平な作業台に対して30度に傾斜
させたふるい(JIS標準:32メッシュ)の上に移
し、5分間放置した後にその重量(A)を測定する。な
おふるいの重量(B)は予め測定しておく。吸水率は下
記式に従って求められる。 吸水率(%)=[吸水後の試料重量(A−B)]/[吸
水前の試料重量(20g)]×100 なお、吸水率測定中、特に撹拌操作中に試料の組織や形
状が破壊されたり、小片化してしまった場合には、測定
不能とする。
【0027】本発明の膨化食品は、吸水率測定にさいし
ての撹拌操作により、略最大限まで吸水するが、このよ
うな状態においても、組織や形状が破壊されたり、小片
化することはない。
【0028】さらに、本発明の膨化食品は、200〜8
00%の吸水率を有する。すなわち、吸水率が200%
を下回ると、堅く締まった組織構造になってしまい、そ
のまま食した食感は非常に硬く、しかもスープ等の湯中
ではどろどろとした糊状となってしまい、食感が著しく
低下する。また、吸水率が800%を越えると、そのま
ま食した食感はサクッとして良好であるが、スープ等の
湯中では、いわゆる「へたった」状態になってしまい、
形状を保持するのが困難になってしまう。この、吸水率
は、後述する押出機処理における水の添加量、加熱温
度、加圧圧力等を調整することにより好ましい値に設定
される。
【0029】また、本発明において、「吸水時における
形状維持性」とは、以下のような測定方法によって判定
される。
【0030】すなわち、膨化食品の試料20gを100
0ccのビーカーに入れ、これに100℃に沸騰した熱
湯を400cc注ぎ、10分間緩やかに震盪させる。そ
の後、吸水して膨潤した膨化食品の試料を、ふるい(J
IS標準:32メッシュ)の上に移し、水を切って膨化
食品の形状を判定する。ここで、吸水前と形状が全く変
化しないか、もしくは表面が若干溶解しているものの形
状は保たれている場合には、「形状維持性がある」と定
義し、内部まで組織が崩壊し吸水前の形状をほとんど留
めていないもの、あるいはいわゆる「ままこ」の状態に
なっている場合には「形状維持性がない」と定義する。
この、形状維持性は、後述する押出機処理における水の
添加量、加熱温度、加圧圧力等を調整することにより好
ましい値に設定される。
【0031】なお、本発明の膨化食品は、原料として、
少なくとも上記した澱粉質および乳化剤を含むものであ
ればよいが、食品加工に必要とされるその他のもの、例
えば、油脂、蛋白質、調味料、香料、ビタミン、ミネラ
ル、食物繊維などを含むものであってもよい。すなわ
ち、組み合わせされるスープの種類により、主食として
のエネルギー量、栄養素のバランス、風味の調和等を考
慮し、上記のものを適宜選択して添加することができ
る。
【0032】本発明の膨化食品は、スナックあるいはシ
リアル食品としてそのまま、あるいは牛乳等と組み合わ
せて食することができ、さらに温かいスープ等の食品と
組み合わせて主食としてもおいしく食することができ
る。また、主原料である澱粉質に乳化剤が結合している
ので、生体消化管内における消化、吸収が緩やかなもの
であり、嗜好性の良好な抗肥満性食品として、あるいは
糖尿病患者用食品として好適に利用できる。
【0033】次に、本発明のスープ様食品について説明
する。
【0034】すなわち、本発明のスープ様食品は、前記
膨化食品と、当該膨化食品を添加して食される粉末、固
形または液状のスープとの組み合わせからなるものであ
る。本発明における「スープ」とは、一般に食されてい
るあらゆる液状物、および粉末もしくは固形であって、
必要に応じ使用時に溶解させて液状物となりえるものす
べてを包含する概念である。代表的なものとしては、ポ
タージュスープ、コンソメスープ等の洋風スープ、みそ
汁、豚汁等の和風スープ、フカヒレスープ等の中華スー
プなどが挙げられる。また、その食品形態は特に限定さ
れず、例えば、缶詰、レトルト、チルド等の液体状のも
の、クッキングスープ、インスタントスープ等の粉末状
のもの、およびスープベースとしても使用できるコンソ
メ類の固形スープ、その他ペースト状などが挙げられ
る。
【0035】本発明における「スープ」としては、上記
のいずれの食品形態をも適用しえるが、携帯性、簡便性
などを考慮して、特に粉末状であることが好ましい。粉
末状スープの製造方法としては、例えば、とうもろこし
パウダー、トマトパウダー、ビーフパウダー、脱脂粉乳
などの粉末原料をそのまま、あるいは当該粉末原料を混
合してこれにα化澱粉、デキストリン、ゲル化剤などの
賦形剤を添加して、流動層造粒することにより得られ
る。また、肉、野菜類と調味料を水に溶解させて煮込
み、これを濾過して濾液を凍結乾燥したものを、そのま
ま「スープ」として用いたりあるいは前記粉末状スープ
にスープベースとして添加することもできる。
【0036】本発明のスープ様食品は、前記スープが液
状である場合には、必要に応じて水を加えて加熱し、こ
れに膨化食品を添加して食することができる。また、前
記スープが粉末、固形またはペースト状である場合に
は、水を加えて溶解して液状スープを作成し、この液状
スープを加熱し、これに膨化食品を添加して食すること
ができる。
【0037】なお、本発明のスープ様食品は、膨化食品
とスープ食品とが必ずしも別体である必要はなく、例え
ば、膨化食品の表面に前記粉末スープを予めコーテイン
グして一体化させることもできる。この場合には、膨化
食品に水を添加して加熱し、表面にコーテイングされた
粉末スープを溶解させるか、もしくはお湯を添加して粉
末スープを溶解させることにより、食することができ
る。
【0038】このように、本発明のスープ様食品は、前
記膨化食品とスープとの組み合わせにより、膨化食品の
サクサクした食感を楽しみながら食することができ、主
食としての機能を十分に発現する。また、膨化食品、ス
ープ各々に調味が可能なので、それぞれの風味を味わい
ながら、おいしく食することができる。また、膨化食品
の主原料である澱粉質に乳化剤が結合しているので、生
体消化管内における消化、吸収が緩やかなものであり、
嗜好性の良好な抗肥満性食品として、あるいは糖尿病患
者用食品として好適に利用できる。
【0039】次に、本発明の膨化食品の製造方法につい
て説明する。
【0040】本発明の膨化食品は、上記澱粉質と乳化剤
を含有する原料を、押出機内で水の存在下に加圧加熱、
混練し、減圧吐出することにより得られる。水の添加
は、原料の混練を円滑に行い、均一な組織構造を有する
生地を形成するために必要である。水の添加量として
は、使用する澱粉質の種類(特に含水量)によっても左
右されるが、通常、上記原料澱粉質100重量部に対
し、10〜50重量部程度であることが望まれる。
【0041】押出機としては、内部において原料の加
熱、混練が行えるものであれば特に限定されるものでは
なく、単軸型のもの、二軸に代表される多軸型のものが
用いられ得るが、好ましくは二軸型押出機である(いわ
ゆる、一般的にエクストルーダーと呼ばれるものがこれ
にあたる。)。図1は、一般に食品製造において広く用
いられ、かつ本発明の膨化食品の製造方法において好適
に使用されるスクリュー型押出機の概略的な構造を示す
模式図である。図1に示すように、スクリュー押出機
は、筒状のバレル1と、その中心部に配された1本ない
し2本以上のスクリュー2とを有しており、その末端側
には原料供給口(ホッパー)3が設けられ、一方先端側
にはダイ(ノズル)4が設けられている。さらに、前記
原料供給口3よりやや前方に位置する部分には、水供給
口5が設けられている。そして、この水供給口5より先
端のダイ4に至る区間は、通常3つ以上に機能的に分割
されており(図1では3つに分割されている。)、この
ように分割されたバレル1の各部位1a、1b、1c、
… は、それぞれ独立して加熱制御できるようになって
いる。
【0042】この押出機において、原料供給口3より供
給された上記所定割合で混合された澱粉質および乳化剤
を含む原料は、駆動手段(図示せず)により回転するス
クリュー2によって混練されながら漸次前方へと移送さ
れ、まず水供給口4より供給される所定量の水を添加さ
れる。その後、水を添加された原料は、さらに混練され
ながらバレル1内を前方へと移送され、外部加熱手段か
らの熱ならびに移送中に発生する摩擦熱によって加熱さ
れる。
【0043】この加熱温度としては、60〜300℃、
より好ましくは80℃〜180℃程度とされる。すなわ
ち、加熱温度が60を下回ると、澱粉質のα化が十分行
われないので、得られた膨化食品の食感が著しく低下す
る。一方、300℃を越えると、調味料、香料等が褐変
したり、フレーバーが飛散する等の虞れがあり、食品価
値が低下する。
【0044】また、押出機の加圧条件としては、10〜
150Kg/cm2程度が好ましい。
【0045】このように押出機内において加圧加熱され
た原料混練物は、ダイ4より押し出され、大気中で減圧
されて適度に膨化し、同時に原料中の水分蒸発および放
冷による温度低下によって硬化、収縮する。このように
して得られる膨化物は、適当な寸法に裁断され、その後
必要に応じて乾燥、二次加工等の処理を受けて製品とさ
れる。
【0046】次に、実施例を示して本発明をさらに具体
的に説明する。
【0047】
【実施例】
[実施例1]市販の小麦粉(フラワー:日清製粉(株)
製)80Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノリンM、松谷
化学工業(株)製)20Kgに、蔗糖ステアリン酸エス
テル(リョートーS−970、三菱化成(株)製)2K
g、および調味料8Kgを添加して均一に混合した。こ
の混合物を二軸エクストルーダ(幸和工業(株)製、4
5型)に連続的に供給し、加水しながら加圧加熱処理し
てダイ4より膨化物として押し出し、この膨化物をカッ
ターにて連続的に切断した後、トンネルオーブンにて乾
燥処理(150℃、15分間)して膨化食品を得た。な
お、このときのスクリュー回転数は270rpm、原料
供給速度は26Kg/hr、水供給速度は7Kg/hr
とされた。なお、加熱温度は118℃、加圧圧力は50
Kg/cm2であった。
【0048】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
そのままおよびスープ中でサクサクとした良好な食感を
呈するものであった。またこの膨化食品の吸水率を測定
したところ、650%であり、測定の際に試料の破壊、
小片化は起こらなかった。また、嵩密度は0.197g
/cm3であった。さらに、前述した測定方法に従っ
て、形状維持性試験を行ったところ、良好であった。
【0049】なお、吸水率の測定時において、撹拌には
スリーワンモータ(TYPE HEIDON 600
G)を用いて、指示回転数60rpmで行った。また、
撹拌羽は、シャフト(直径8mm)の先端に固定し、羽
の形状はかい十字型(70mmφ)のものを用いた。
【0050】また、形状維持性試験の判定は、以下の指
標によった。 良好 :吸水前と形状が全く変化しない やや良好 :表面が若干溶解しているものの形状は保た
れている。
【0051】不良 :内部まで組織が崩壊し吸水前
の形状をほとんど留めていない。
【0052】極めて不良:いわゆる「ままこ」の状態に
なっており、完全に組織が崩壊している。
【0053】さらに、得られた膨化食品を乾燥して粉砕
し、以下に示すような方法に従い、ブタ肝臓アミラーゼ
(PPA)による消化性を調べた。なお、比較対照とし
ては、蔗糖ステアリン酸エステルを添加しない以外は上
記と同様にして得られたものを用いた。その結果、PP
A消化性は、比較対照の70%に低下しており、消化、
吸収の遅延化が期待できるものであった。
【0054】〈PPA消化性の測定〉得られた膨化食品
を平均粒径100μmとなるまで粉砕し、得られた粉砕
物を0.5gとり、これに50mM リン酸緩衝液(p
H6.9)49mlを加え、次いで37℃に調整した震
盪恒温槽中で30分間放置した。PPA(シグマ社製)
をリン酸緩衝液にて50μU/mlに希釈した酵素液1
mlを加え、反応を開始する。反応開始から0、20、
40、60分後に反応液を0.2mlずつ各2本、0.
1N NaOH 3.8mlを分注した試験管に入れ、
酵素反応を停止した。
【0055】PPAによる消化により生起した還元糖の
定量は、ソモギ−ネルソン法により行った。
【0056】[実施例2]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)6Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノリ
ンM、松谷化学工業(株)製)2Kgと、高アミロース
澱粉(HS−7、豊年製油(株)製)1.5Kgに、調
味料等0.65kgを添加して均一に混合した。この混
合物を二軸エクストルーダ(幸和工業(株)製、45
型)に連続的に供給し、加水しながら加圧加熱処理して
ダイ4より膨化物として押し出し、この膨化物をカッタ
ーにて連続的に切断した後、トンネルオーブンにて乾燥
処理(150℃、15分間)して膨化食品を得た。な
お、このときのスクリュー回転数は240rpm、原料
供給速度は25Kg/hr、水供給速度は6Kg/hr
とされた。なお、加熱温度は130℃、加圧圧力は68
Kg/cm2であった。
【0057】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
そのままおよびスープ中でサクサクとした良好な食感を
呈するものであった。またこの膨化食品の吸水率を実施
例1と同様にして測定したところ、700%であり、測
定の際に試料の破壊、小片化は起こらなかった。嵩密度
は0.180g/cm3であった。また形状維持性は良
好であった。
【0058】[実施例3]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)22Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノ
リンM、松谷化学工業(株)製)6Kgに、蔗糖脂肪酸
エステル(リョートー−S970:三菱化成(株)製)
0.4Kg、グリセリン脂肪酸エステル(エマルジーM
S:理研ビタミン(株)製)0.2Kg、調味料等1.
5kgを添加して均一に混合した。この混合物を二軸エ
クストルーダ(幸和工業(株)製、45型)に連続的に
供給し、加水しながら加圧加熱処理してダイ4より膨化
物として押し出し、この膨化物をカッターにて連続的に
切断した後、トンネルオーブンにて乾燥処理(150
℃、15分間)して膨化食品を得た。なお、このときの
スクリュー回転数は240rpm、原料供給速度は26
Kg/hr、水供給速度は8Kg/hrとされた。な
お、加熱温度は142℃、加圧圧力は18Kg/cm2
であった。
【0059】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
そのままおよびスープ中でサクサクとした良好な食感を
呈するものであった。またこの膨化食品の吸水率を実施
例1と同様にして測定したところ、500%であり、測
定の際に試料の破壊、小片化は起こらなかった。嵩密度
は0.223g/cm3であった。また形状維持性は良
好であった。
【0060】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の65%に低下していた。
【0061】[比較例1]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)8.3Kgと、高アミロース澱粉(H
S−7、豊年製油(株)製)1.7kgを混合し、これ
に蔗糖ステアリン酸エステル(リョートーS−970、
三菱化成(株)製)100gを添加して均一に混合し
た。この混合物を二軸エクストルーダ(幸和工業(株)
製、45型)に連続的に供給し、加水しながら加圧加熱
処理してダイ4より膨化物として押し出し、この膨化物
をカッターにて連続的に切断した後、トンネルオーブン
にて乾燥処理(170℃、15分間)して膨化食品を得
た。なお、このときのスクリュー回転数は200rp
m、原料供給速度は40Kg/hr、水供給速度は20
0g/hrとされた。なお、加熱温度は160℃、加圧
圧力は45Kg/cm2であった。
【0062】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
そのままではサクサクとした良好な食感を呈するもので
あったが、スープ中では表面がどろどろとして食感が劣
悪であった。またこの膨化食品の吸水率を実施例1と同
様にして測定したところ、撹拌中に試料の破壊、小片化
が起こり測定不能であった。嵩密度は0.118g/c
3であった。また形状維持性は不良であった。
【0063】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の86%に低下していた。
【0064】[比較例2]蔗糖ステアリン酸エステルの
添加を行わない以外は、比較例1と同様にして、膨化食
品を製造した。
【0065】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
そのままではサクサクとした良好な食感を呈するもので
あったが、スープ中では急速に組織が崩壊し、食感が極
めて劣悪であった。またこの膨化食品の吸水率を実施例
1と同様にして測定したところ、撹拌中に試料の破壊、
小片化が起こり測定不能であった。嵩密度は0.130
g/cm3であった。また形状維持性は極めて不良であ
った。
【0066】[実施例4]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)70Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノ
リンM、松谷化学工業(株)製)20Kg、ハイアミロ
ースコーンスターチ(HS−7、豊年製油(株)製)5
Kgに、蔗糖ステアリン酸エステル(リョートー−S9
70:三菱化成(株)製)1.9Kg、およびベーコン
パウダー等の調味料4Kgを添加して、均一に混合し
た。この混合物を二軸エクストルーダ(幸和工業(株)
製、45型)に連続的に供給し、加水しながら加圧加熱
処理してダイ4より膨化物として押し出し、この膨化物
をカッターにて連続的に切断した後、トンネルオーブン
にて乾燥処理(150℃、15分間)して膨化食品を得
た。なお、このときのスクリュー回転数は240rp
m、原料供給速度は26Kg/hr、水供給速度は7.
7Kg/hrとされた。なお、出口温度は86℃、加圧
圧力は18Kg/cm2であった。
【0067】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
吸水率を実施例1と同様にして測定したところ、390
%であり、測定の際に試料の破壊、小片化は起こらなか
った。嵩密度は0.291g/cm3であった。また形
状維持性は良好であった。
【0068】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の85%に低下していた。
【0069】さらに、トマトパウダー100g、ビーフ
パウダー75g、モルトパウダー60g、デキストリン
50gおよび調味料75gを粉体混合した後、加工澱粉
10gをバインダーとして添加して流動層造粒し、顆粒
350gを得た。さらに、これにトマト、オニオンの凍
結乾燥品30gを加え、トマトコンソメ風味の粉末状ス
ープ380gを得た。
【0070】この粉末状スープ10gを150ccのお
湯に溶解させて、液状スープを得、これに先に得られた
膨化食品30gを添加して食したところ、膨化食品の香
ばしいベーコン風味と、スープのトマト風味とが調和
し、膨化食品のサクサクとした食感を楽しみながら、お
いしく食することができた。
【0071】[実施例5]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)67Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノ
リンM、松谷化学工業(株)製)20Kg、ハイアミロ
ースコーンスターチ(HS−7、豊年製油(株)製)5
Kgに、蔗糖ステアリン酸エステル(リョートー−S9
70:三菱化成(株)製)1.84Kg、およびチーズ
粉末等の調味料6Kgを添加して、均一に混合した。こ
の混合物を二軸エクストルーダ(幸和工業(株)製、4
5型)に連続的に供給し、加水しながら加圧加熱処理し
てダイ4より膨化物として押し出し、この膨化物をカッ
ターにて連続的に切断した後、トンネルオーブンにて乾
燥処理(150℃、15分間)して膨化食品を得た。な
お、このときのスクリュー回転数は240rpm、原料
供給速度は26Kg/hr、水供給速度は6.1Kg/
hrとされた。なお、出口温度は117℃、加圧圧力は
27Kg/cm2であった。
【0072】得られた膨化食品は、良好な丸状を有し、
吸水率を実施例1と同様にして測定したところ、680
%であり、測定の際に試料の破壊、小片化は起こらなか
った。嵩密度は0.260g/cm3であった。また形
状維持性は良好であった。
【0073】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の86%に低下していた。
【0074】さらに、とうもろこしパウダー200g、
脱脂粉乳80g、粉末油脂80g、デキストリン40
g、調味料75g、香料8gを粉体混合した後、デキス
トリン10gをバインダーとして添加して流動層造粒
し、顆粒400gを得た。さらに、コーン等の野菜の凍
結乾燥品40gを加え、粉末状コーンスープ440gを
得た。
【0075】この粉末状スープ15gを200ccのお
湯に溶解させて、液状スープを得、これに先に得られた
膨化食品50gを添加して食したところ、膨化食品のチ
ーズ風味と、スープのコーン風味とが調和し、膨化食品
のサクサクとした食感を楽しみながら、おいしく食する
ことができた。
【0076】[実施例6]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)57Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノ
リンM、松谷化学工業(株)製)20Kg、ハイアミロ
ースコーンスターチ(HS−7、豊年製油(株)製)1
5Kgに、蔗糖ステアリン酸エステル(リョートー−S
970:三菱化成(株)製)1.84Kg、およびトマ
トパウダー等の調味料6.3Kgを添加して、均一に混
合した。この混合物を二軸エクストルーダ(幸和工業
(株)製、45型)に連続的に供給し、加水しながら加
圧加熱処理してダイ4より膨化物として押し出し、この
膨化物をカッターにて連続的に切断した後、トンネルオ
ーブンにて乾燥処理(150℃、15分間)して膨化食
品を得た。なお、このときのスクリュー回転数は270
rpm、原料供給速度は26Kg/hr、水供給速度は
6.8Kg/hrとされた。なお、出口温度は126
℃、加圧圧力は43Kg/cm2であった。
【0077】得られた膨化食品は、良好なリング状を有
し、吸水率を実施例1と同様にして測定したところ、5
93%であり、測定の際に試料の破壊、小片化は起こら
なかった。嵩密度は0.182g/cm3であった。ま
た形状維持性は良好であった。
【0078】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の82%に低下していた。
【0079】さらに、カレーパウダー15g、チキンパ
ウダー60g、脱脂粉乳120g,粉末油脂120g、
デキストリン50g、調味料80gを粉体混合した後、
デキストリン10gをバインダーとして添加して流動層
造粒し、顆粒430gを得た。さらに、にんじん等の野
菜の凍結乾燥品30gを加え、粉末状カレー風味スープ
460gを得た。
【0080】この粉末状スープ13gを160ccのお
湯に溶解させて、液状スープを得、これに先に得られた
膨化食品35gを添加して食したところ、膨化食品のト
マト風味と、スープのカレー風味とが調和し、膨化食品
のサクサクとした食感を楽しみながら、おいしく食する
ことができた。
【0081】[実施例7]市販の小麦粉(フラワー:日
清製粉(株)製)57Kgと、α化馬鈴薯澱粉(マツノ
リンM、松谷化学工業(株)製)20Kg、ハイアミロ
ースコーンスターチ(HS−7、豊年製油(株)製)1
5Kgに、蔗糖ステアリン酸エステル(リョートー−S
970:三菱化成(株)製)1.38Kg、グリセリン
脂肪酸エステル(エマルジーMS:理研ビタミン(株)
製)0.23g、およびビーフパウダー等の調味料6.
5Kgを添加して、均一に混合した。この混合物を二軸
エクストルーダ(幸和工業(株)製、45型)に連続的
に供給し、加水しながら加圧加熱処理してダイ4より膨
化物として押し出し、この膨化物をカッターにて連続的
に切断した後、トンネルオーブンにて乾燥処理(150
℃、15分間)して膨化食品を得た。なお、このときの
スクリュー回転数は270rpm、原料供給速度は26
Kg/hr、水供給速度は6.8Kg/hrとされた。
なお、出口温度は125℃、加圧圧力は64Kg/cm
2であった。
【0082】得られた膨化食品は、良好なリング状を有
し、吸水率を実施例1と同様にして測定したところ、5
53%であり、測定の際に試料の破壊、小片化は起こら
なかった。嵩密度は0.178g/cm3であった。ま
た形状維持性は良好であった。
【0083】さらにPPA消化性を実施例1と同様にし
て測定したところ、比較対象の82%に低下していた。
【0084】さらに、パンプキン、調味料および香辛料
を煮込み、濾液を凍結乾燥しパンプキンベース180g
を得た。これに脱脂粉乳75g、粉末油脂75g、調味
料80g、デキストリン60gを粉体混合し、加工澱粉
15gをバインダーとして流動層造粒した後、凍結乾燥
した野菜30gを加え、粉末状パンプキンスープ490
gを得た。
【0085】この粉末状スープ14gを130ccのお
湯に溶解させて、液状スープを得、これに先に得られた
膨化食品25gを添加して食したところ、膨化食品のビ
ーフ風味と、スープのパンプキン風味とが調和し、膨化
食品のサクサクとした食感を楽しみながら、おいしく食
することができた。
【0086】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の膨化食品
は、澱粉質を主原料とした膨化食品であって、嵩密度が
0.1〜0.3g/cm3、吸水率が200〜800%
であり、しかも耐吸水破壊性を有することを特徴とする
ものであるから、適度な膨化性および吸水性を有し、そ
のまま食した場合にはサクッとした食感を有し、しかも
牛乳等の冷水中、さらには温かいスープ中においても、
急速に組織が脆弱化し、見栄えおよび食感を損なうこと
のない効果を有するものである。
【0087】また、本発明のスープ様食品は、前記膨化
食品とスープとの組み合わせにより、膨化食品のサクサ
クした食感を楽しみながら食することができ、主食とし
ての機能を十分に発現する。また、膨化食品、スープ各
々に調味が可能なので、それぞれの風味を味わいなが
ら、おいしく食することができる。また、膨化食品の主
原料である澱粉質に乳化剤が結合しているので、生体消
化管内における消化、吸収が緩やかなものであり、嗜好
性の良好な抗肥満性食品として、あるいは糖尿病患者用
食品として好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膨化食品の製造方法に用いられる押出
機の構造を模式的に示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 澱粉質を主原料とした膨化食品であっ
    て、嵩密度が0.1〜0.3g/cm3、吸水率が20
    0〜800%であり、しかも吸水時において形状維持性
    を有することを特徴とする膨化食品。
  2. 【請求項2】 前記嵩密度が0.15〜0.28g/c
    3である請求項1に記載の膨化食品。
  3. 【請求項3】 前記主原料には、乳化剤を含むことを特
    徴とする請求項1または2記載の膨化食品。
  4. 【請求項4】 乳化剤の含有量が主原料100重量部に
    対して0.8〜2.5重量部である請求項3記載の膨化
    食品。
  5. 【請求項5】 前記乳化剤は、前記澱粉質に結合してい
    ることを特徴とする請求項3又は4記載の膨化食品。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の膨
    化食品と、当該膨化食品に添加して食される粉末、固形
    または液状のスープとの組み合わせからなるスープ様食
    品。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の膨
    化食品を製造するにさいし、澱粉質を主原料とする原料
    を押出機を用いて高圧下に加熱、混練し、減圧下に押し
    出すことを特徴とする膨化食品の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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